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2007/12/31のBlog
[ 05:13 ]
[ クラシック音楽その他 ]
さて、大晦日です。
四国には一気に寒波がやってきました。気温は低い、風は強い、みぞれは降る・・・・。
この冬一番の寒さに震えています。
さて、今日のエントリーは林侘助。さんのHP【♪ KechiKechi Classics ♪】に投稿した「2007年勝手に各自アカデミー賞」であります。
**********************************************************
● 輝け!:【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞
今年も大衆ド素人名曲ミーハー廉価盤路線を貫きました。聴いている曲に変化も進歩もありませんが、それなりにイイ年だったと思います。
◎第1位 長谷川きよし
昨年に引き続き、今年も愛媛県に来てくれました。11月26日(月)松山「monk」でのライヴ。最高でした。きよしさんは「歌い続けて40年」、僕はきよしさんを聴き続けて33年。聴き続けてきた期間としては、クラシック音楽より長いんです。
素晴らしい歌声。今も最高に巧いギター。名曲「黒い牡牛」をナマで聴けたことに感激。もちろん、「灰色の瞳」、「黒の舟歌」、「別れのサンバ」も良かったですし、「秋だから」や「悲しい兵隊」には泣けました。
いや、ホンマに歌の上手い人は、幾つになっても上手いもんですね。きよしさん、今年58歳。来年も草深い四国の田舎に来て欲しいもんです。
◎第2位 ペーター・レーゼル
HMVのバーゲンセールで、激安ボックスがさらに価格下落。協奏曲編(10枚組)・室内楽編(8枚組)・独奏曲編(13枚組)の3つがそれぞれ約2,000円でしたので、すぐにクリック。さして期待もせずに聴き始めたところ、これが良かった!
目の覚めるような技巧でもなければ、鮮烈な表現もないんです。でも、誠実にしっかりと、或いはしっとりと弾いてゆく演奏には、心洗われました。 ああ、かつての東ドイツにはこんなに良いピアニストがいたんだと実感(レーゼルはまだ現役ですが・・・・)。
ついでに、こういう渋いピアニストがエエなぁと思えるようになった、自分の加齢を実感。聴き手もトシをとったんです。
◎第3位 NHKドラマ「ハゲタカ」
これは夢中で観ました。2月の本放送で観て感激、8月の再放送で再び感激(DVDに録画)、そしてこの12月の再々放送でも、素晴らしい出来を鑑賞しております。経済に疎いタチなので、勉強にもなりました。「ああ、あの時の経済状況は、こういうことだったのか」と。
大森南朋、カッコエエですね。柴田恭兵って、イイ役者になりましたね。脇役(というかその回の主演か?)も良かったでしょ。冨士真奈美の怪演、菅原文太の貫禄に中尾彬のイヤらしさ、そして宇崎竜童の哀しさ。ホンマの脇役、嶋田久作に志賀廣太郎も最高でした。
◎番外 CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~
パチンコです。12年ぶりにパチンコに嵌りました。保留玉連チャン機時代には1週間に10日ホールに通うほど入れこんでいたものですが、久々に勝負魂復活、音楽以上に今年はパチンコをしました。職場の後輩(33歳)がそれを知って「これを観るとさらに面白いですぜ」とTV版DVDを貸してくれて、なんとアニメの「エヴァンゲリオン」も全巻制覇。確かに面白さが倍加し、文字通り、「徹底的に打ち込み」ました。いやはや、今年はこれが実は1位かもしれません(汗)。
**********************************************************
そして今、僕はレーゼルのピアノでモーツァルトのソナタなどを聴いています。
誠実で中庸、派手さはなく渋くてイイ演奏です。こういう何の変哲もない演奏が、好みになってきました。
そういうトシになりました。
今年は、父を亡くしましたので、新年の行事は控えめです。
飾り餅はやめました。家族で食す分だけつきました。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
この一年、お読みいただき、コメントを頂き、トラックバックを頂戴し、本当にありがとうございました。とてもうれしく思いました。
初めての方も、どうぞコメントをお願いします。素人ブログで恥ずかしい限りですが、昔も今も、クラシック音楽が大好きです。
いろいろ教えて下さい。
四国には一気に寒波がやってきました。気温は低い、風は強い、みぞれは降る・・・・。
この冬一番の寒さに震えています。
さて、今日のエントリーは林侘助。さんのHP【♪ KechiKechi Classics ♪】に投稿した「2007年勝手に各自アカデミー賞」であります。
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● 輝け!:【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞
今年も大衆ド素人名曲ミーハー廉価盤路線を貫きました。聴いている曲に変化も進歩もありませんが、それなりにイイ年だったと思います。
◎第1位 長谷川きよし
昨年に引き続き、今年も愛媛県に来てくれました。11月26日(月)松山「monk」でのライヴ。最高でした。きよしさんは「歌い続けて40年」、僕はきよしさんを聴き続けて33年。聴き続けてきた期間としては、クラシック音楽より長いんです。
素晴らしい歌声。今も最高に巧いギター。名曲「黒い牡牛」をナマで聴けたことに感激。もちろん、「灰色の瞳」、「黒の舟歌」、「別れのサンバ」も良かったですし、「秋だから」や「悲しい兵隊」には泣けました。
いや、ホンマに歌の上手い人は、幾つになっても上手いもんですね。きよしさん、今年58歳。来年も草深い四国の田舎に来て欲しいもんです。
◎第2位 ペーター・レーゼル
HMVのバーゲンセールで、激安ボックスがさらに価格下落。協奏曲編(10枚組)・室内楽編(8枚組)・独奏曲編(13枚組)の3つがそれぞれ約2,000円でしたので、すぐにクリック。さして期待もせずに聴き始めたところ、これが良かった!
目の覚めるような技巧でもなければ、鮮烈な表現もないんです。でも、誠実にしっかりと、或いはしっとりと弾いてゆく演奏には、心洗われました。 ああ、かつての東ドイツにはこんなに良いピアニストがいたんだと実感(レーゼルはまだ現役ですが・・・・)。
ついでに、こういう渋いピアニストがエエなぁと思えるようになった、自分の加齢を実感。聴き手もトシをとったんです。
◎第3位 NHKドラマ「ハゲタカ」
これは夢中で観ました。2月の本放送で観て感激、8月の再放送で再び感激(DVDに録画)、そしてこの12月の再々放送でも、素晴らしい出来を鑑賞しております。経済に疎いタチなので、勉強にもなりました。「ああ、あの時の経済状況は、こういうことだったのか」と。
大森南朋、カッコエエですね。柴田恭兵って、イイ役者になりましたね。脇役(というかその回の主演か?)も良かったでしょ。冨士真奈美の怪演、菅原文太の貫禄に中尾彬のイヤらしさ、そして宇崎竜童の哀しさ。ホンマの脇役、嶋田久作に志賀廣太郎も最高でした。
◎番外 CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~
パチンコです。12年ぶりにパチンコに嵌りました。保留玉連チャン機時代には1週間に10日ホールに通うほど入れこんでいたものですが、久々に勝負魂復活、音楽以上に今年はパチンコをしました。職場の後輩(33歳)がそれを知って「これを観るとさらに面白いですぜ」とTV版DVDを貸してくれて、なんとアニメの「エヴァンゲリオン」も全巻制覇。確かに面白さが倍加し、文字通り、「徹底的に打ち込み」ました。いやはや、今年はこれが実は1位かもしれません(汗)。
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そして今、僕はレーゼルのピアノでモーツァルトのソナタなどを聴いています。
誠実で中庸、派手さはなく渋くてイイ演奏です。こういう何の変哲もない演奏が、好みになってきました。
そういうトシになりました。
今年は、父を亡くしましたので、新年の行事は控えめです。
飾り餅はやめました。家族で食す分だけつきました。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
この一年、お読みいただき、コメントを頂き、トラックバックを頂戴し、本当にありがとうございました。とてもうれしく思いました。
初めての方も、どうぞコメントをお願いします。素人ブログで恥ずかしい限りですが、昔も今も、クラシック音楽が大好きです。
いろいろ教えて下さい。
2007/12/30のBlog
[ 07:42 ]
[ 管弦楽曲 ]
いよいよ押し詰まってきました。
さて、今年もよく走りました。ジョギングであります。
早朝ジョギング、今は日の出が遅いので、暗闇の中を走っておりますが、夜空は実に綺麗です。冬の星座が燦めきます。明けの明星、金星は実に綺麗です。東南の空に美しく瞬いてます。
ああ、今日は「惑星」を聴こう!
ホルストの組曲「惑星」。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とメンデルスゾーン・クラブ女声合唱団の演奏。
1975年12月、フィラデルフィアのスコティッシュ・ライト・カテドラルでの録音。RCA盤。
オーマンディ、貫禄の1枚と云うべきか。
まずは雄壮な「火星」。速いテンポで活気あふれる演奏。聴いていると、元気が出てくる。金管も打楽器も音量が大きく、時に荒々しく響くのだが、粗暴下品にならないのはさすが。フィラデルフィア管の特徴だろうなぁ。弦はシルキータッチだし、木管も柔らかくメロウ。
「金星」は一転、優美艶麗。ホルンの上品さは例えようがない。ヴァイオリン・ソロも美しいが、これに続くヴァイオリン群の合奏が、また涙が出るほど美しい。これぞ、オーマンディ/フィラデルフィア管の本領と思う。聴き手の心をくすぐる術を心得ていると云うべきかな。参りました。
「水星」は短いながらも、明快克明な表現。クッキリとした隈取りで書かれた感じの演奏。ミュートを効かせたヴァイオリンの音がイイ。ハープの音はデリケート、後方で鳴るティンパニはリアルな響きで印象的。
演奏全体に伸び伸びとしているのもイイ。
「木星」はスカッと爽やか。前半のテンポは中庸やや遅めで、大らかな歩み。金管の響きがイイ。特にホルンが素晴らしい。トランペットは少し金属的に響くのだが、これは録音のせいかな。「ジュピター」でおなじみの部分はテンポがグッと落ちてスケール大きい。ダイナミック・レンジも大きく、弱音での美しさは格別。
オーマンディの指揮は見事なもんだ。聴きどころ、ツボを押さえて、無理なく自然に盛り上げてゆく。さすがと思う。
「土星」は老年の神だが、人生の秋とか物事の結末を思わせるような演奏ではない。オーマンディとフィラデルフィア管のコンビで聴くと、曲の進行に従って徐々に静かにスケールが大きくなってゆき、老いを微塵も感じさせない立派な演奏になっている。そして、全編に漂う美しさ、豊麗さ。ホンマにすごい。
「天王星」は冒頭のティンパニにビックリ。いい音で、しかもデカイ。フィラデルフィア管のアンサンブルが、またイイ。
「海王星」は消えゆく女声合唱の美しさ。巧いかどうかはよく分からないが、美しいのは間違いない。エレガントな美を聴かせてくれる。
録音状態は上々ですが、少し古くなったかなという気もします。
弦楽セクションが少し乾いた感じに聞こえます。そこが惜しいところ。
金管や木管は美しさの極み、フィラデルフィア・サウンドのゴージャスさを伝えます。
<「惑星」は大好きな曲。自己リンクです>
●カラヤン/ウィーン・フィル
●ハイティンク/ロンドン・フィル
●カラヤン/ベルリン・フィル
●レヴァイン/シカゴ響
●ラトル/ベルリン・フィル
●ボールト/ロンドン・フィル
●佐渡裕/N響
●マゼール/フランス国立管
●マリナー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
さて、今年もよく走りました。ジョギングであります。
早朝ジョギング、今は日の出が遅いので、暗闇の中を走っておりますが、夜空は実に綺麗です。冬の星座が燦めきます。明けの明星、金星は実に綺麗です。東南の空に美しく瞬いてます。
ああ、今日は「惑星」を聴こう!
ホルストの組曲「惑星」。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とメンデルスゾーン・クラブ女声合唱団の演奏。
1975年12月、フィラデルフィアのスコティッシュ・ライト・カテドラルでの録音。RCA盤。
オーマンディ、貫禄の1枚と云うべきか。
まずは雄壮な「火星」。速いテンポで活気あふれる演奏。聴いていると、元気が出てくる。金管も打楽器も音量が大きく、時に荒々しく響くのだが、粗暴下品にならないのはさすが。フィラデルフィア管の特徴だろうなぁ。弦はシルキータッチだし、木管も柔らかくメロウ。
「金星」は一転、優美艶麗。ホルンの上品さは例えようがない。ヴァイオリン・ソロも美しいが、これに続くヴァイオリン群の合奏が、また涙が出るほど美しい。これぞ、オーマンディ/フィラデルフィア管の本領と思う。聴き手の心をくすぐる術を心得ていると云うべきかな。参りました。
「水星」は短いながらも、明快克明な表現。クッキリとした隈取りで書かれた感じの演奏。ミュートを効かせたヴァイオリンの音がイイ。ハープの音はデリケート、後方で鳴るティンパニはリアルな響きで印象的。
演奏全体に伸び伸びとしているのもイイ。
「木星」はスカッと爽やか。前半のテンポは中庸やや遅めで、大らかな歩み。金管の響きがイイ。特にホルンが素晴らしい。トランペットは少し金属的に響くのだが、これは録音のせいかな。「ジュピター」でおなじみの部分はテンポがグッと落ちてスケール大きい。ダイナミック・レンジも大きく、弱音での美しさは格別。
オーマンディの指揮は見事なもんだ。聴きどころ、ツボを押さえて、無理なく自然に盛り上げてゆく。さすがと思う。
「土星」は老年の神だが、人生の秋とか物事の結末を思わせるような演奏ではない。オーマンディとフィラデルフィア管のコンビで聴くと、曲の進行に従って徐々に静かにスケールが大きくなってゆき、老いを微塵も感じさせない立派な演奏になっている。そして、全編に漂う美しさ、豊麗さ。ホンマにすごい。
「天王星」は冒頭のティンパニにビックリ。いい音で、しかもデカイ。フィラデルフィア管のアンサンブルが、またイイ。
「海王星」は消えゆく女声合唱の美しさ。巧いかどうかはよく分からないが、美しいのは間違いない。エレガントな美を聴かせてくれる。
録音状態は上々ですが、少し古くなったかなという気もします。
弦楽セクションが少し乾いた感じに聞こえます。そこが惜しいところ。
金管や木管は美しさの極み、フィラデルフィア・サウンドのゴージャスさを伝えます。
<「惑星」は大好きな曲。自己リンクです>
●カラヤン/ウィーン・フィル
●ハイティンク/ロンドン・フィル
●カラヤン/ベルリン・フィル
●レヴァイン/シカゴ響
●ラトル/ベルリン・フィル
●ボールト/ロンドン・フィル
●佐渡裕/N響
●マゼール/フランス国立管
●マリナー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
2007/12/29のBlog
[ 06:42 ]
[ 交響曲 ]
大阪豊中に下宿中の息子二人が帰ってきました。
年末、家族が揃いました。家が狭くなった気分であります。
大学4年と1年の男ですから、家の中をノシノシ歩くと、実に家が狭く感じます(^^ゞ
今日から休暇に入りましたので、ゆっくり大曲を聴いています。
ブルックナーの交響曲第8番 ハ短調。
カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルの演奏。
1963年12月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。EMI盤。
カール・シューリヒトと云えば、僕にとってはブルックナー。
一聴、素っ気ない。飾りだてせず、妙な演出もなく、見得を切るようなところもない。ぶっきらぼうで、無骨なブルックナーと思う。
もう20年前くらいか、名盤との誉れ高いのを知って、ワクワクして購入したが、初めて聴いた時には「へ?こんなもんかい?」と思ったものだった。しかし、何回か聴いていると、この素っ気なさがかえって自然であり、作曲家の声をそのまま伝えているんじゃないかと思えてきた。
「噛めば噛むほど味が出る」・・・なんて比喩は、こういう演奏のことを云うんじゃないか。オーケストラの美質を存分に引き出し、作曲家の意図を十分に汲んで再現してゆく。ああ、まさにシューリヒトはそういう芸を発揮できる職人気質の指揮者だった。
テンポは速めで、思い入れはあまりなく、淡々と進んでゆくブルックナー。
音楽の表情も淡いもので、コッテリとした響きにはならない。
淡麗で澄み切った味わい、我が伊予西条の「うちぬき水」のごとく、夏は冷たく冬は暖かい旨さを味わえる・・・そんな演奏とでも云おうか。
とにかく無駄がない。しかし、不足しているものはない。情感もあるし、オケのパワーも十分。きわめてシンプル。まっすぐな演奏。
ウィーン・フィルの演奏は立派。素晴らしい。
1960年代のウィーン・フィルの録音の中でも、ベスト・フォームの一つじゃなかろうか。EMIの録音は少々古ぼけてきたが、今も十分鑑賞に堪えるもの。立派なステレオ録音と思う。
第1楽章は勇壮だが、スケールを広げすぎないところが良い。シューリヒトに大風呂敷は似合わない。
第2楽章は速めのスケルツォ。造形は精妙で、スッキリしている。リズムが良いのだろう。クドクド拘泥しないのがイイ。管楽器が巧い。特に金管は抜群。
第3楽章もスマートであり、また味わい深い表現でもある。饒舌ではないのだが、内面に多くの語るべきものを持っているような演奏。
フィナーレは長大な楽章だが、適度なテンポの収縮によって、少しもダレることなくクライマックスに持ってゆく。さすがの名人芸と思う。
ウィーン・フィルも最後まで美しい。今更ながら、素晴らしいオーケストラと思う。
さて、年末年始の休暇、まずは大掃除から・・・・といいつつ、悪天候のようです。
風雨の中の窓ふきは辛いな・・・・・。
※ ブルックナーの交響曲第8番の 自己リンクです ※
■ティーレマン/ウィーン・フィル(NHK-FM放送)
■マゼール/ベルリン・フィル
■シノーポリ/ドレスデン・シュターツカペレ
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ジュリーニ/ウィーン・フィル
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■ベーム/ウィーン・フィル
年末、家族が揃いました。家が狭くなった気分であります。
大学4年と1年の男ですから、家の中をノシノシ歩くと、実に家が狭く感じます(^^ゞ
今日から休暇に入りましたので、ゆっくり大曲を聴いています。
ブルックナーの交響曲第8番 ハ短調。
カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルの演奏。
1963年12月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。EMI盤。
カール・シューリヒトと云えば、僕にとってはブルックナー。
一聴、素っ気ない。飾りだてせず、妙な演出もなく、見得を切るようなところもない。ぶっきらぼうで、無骨なブルックナーと思う。
もう20年前くらいか、名盤との誉れ高いのを知って、ワクワクして購入したが、初めて聴いた時には「へ?こんなもんかい?」と思ったものだった。しかし、何回か聴いていると、この素っ気なさがかえって自然であり、作曲家の声をそのまま伝えているんじゃないかと思えてきた。
「噛めば噛むほど味が出る」・・・なんて比喩は、こういう演奏のことを云うんじゃないか。オーケストラの美質を存分に引き出し、作曲家の意図を十分に汲んで再現してゆく。ああ、まさにシューリヒトはそういう芸を発揮できる職人気質の指揮者だった。
テンポは速めで、思い入れはあまりなく、淡々と進んでゆくブルックナー。
音楽の表情も淡いもので、コッテリとした響きにはならない。
淡麗で澄み切った味わい、我が伊予西条の「うちぬき水」のごとく、夏は冷たく冬は暖かい旨さを味わえる・・・そんな演奏とでも云おうか。
とにかく無駄がない。しかし、不足しているものはない。情感もあるし、オケのパワーも十分。きわめてシンプル。まっすぐな演奏。
ウィーン・フィルの演奏は立派。素晴らしい。
1960年代のウィーン・フィルの録音の中でも、ベスト・フォームの一つじゃなかろうか。EMIの録音は少々古ぼけてきたが、今も十分鑑賞に堪えるもの。立派なステレオ録音と思う。
第1楽章は勇壮だが、スケールを広げすぎないところが良い。シューリヒトに大風呂敷は似合わない。
第2楽章は速めのスケルツォ。造形は精妙で、スッキリしている。リズムが良いのだろう。クドクド拘泥しないのがイイ。管楽器が巧い。特に金管は抜群。
第3楽章もスマートであり、また味わい深い表現でもある。饒舌ではないのだが、内面に多くの語るべきものを持っているような演奏。
フィナーレは長大な楽章だが、適度なテンポの収縮によって、少しもダレることなくクライマックスに持ってゆく。さすがの名人芸と思う。
ウィーン・フィルも最後まで美しい。今更ながら、素晴らしいオーケストラと思う。
さて、年末年始の休暇、まずは大掃除から・・・・といいつつ、悪天候のようです。
風雨の中の窓ふきは辛いな・・・・・。
※ ブルックナーの交響曲第8番の 自己リンクです ※
■ティーレマン/ウィーン・フィル(NHK-FM放送)
■マゼール/ベルリン・フィル
■シノーポリ/ドレスデン・シュターツカペレ
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ジュリーニ/ウィーン・フィル
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■ベーム/ウィーン・フィル
2007/12/28のBlog
[ 05:59 ]
[ 交響曲 ]
夜が長い季節です。
そこで今日は大曲を。
マーラーの交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」。
ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1982年12月、コンセルトヘボウでのデジタル録音。フィリップス盤。
ハイティンクが巨匠の道を歩み始めたことを実感させた1枚。
落ち着いたテンポと深々としたフレージングでマーラーのロマンを歌い尽くすのだが、情感に溺れず、ドロドロせずに、終始、端正なマーラーを描き出してゆく。いわば、正攻法のマーラー。
構成も見事なもので、この長大な交響曲を美しくまとめ上げてゆく。弛緩するところなど全くない。ハイティンクがいよいよその本領、並々ならぬ実力をを発揮していった演奏と云うべきか。
この時期ハイティンクはアムステルダム・コンセルトヘボウ管とマーラーのデジタル再録音に取り組み、4番とこの7番が実際に発売された。同じコンビでブルックナーも再録音が進み、7~9番が発売されたと思う。やがて、このACOとのマーラー・ブルックナーのプロジェクトは中断し(というか初めから全集再録音の計画はなかったのかな?)、新しくベルリン・フィルとウィーン・フィルでの録音が始まった。
ところがこれもやはり中断、BPOとのマーラーは1~7番まで、VPOとのブルックナーは3~5・8番で終わってしまった。残念だなぁ・・・。
特にACOとのマーラー再録音は録音状態が最高で、今も十分存在感がある。残響豊かで、音色はほの暗く木質、何より響きが暖かく柔らかい。イヤ、もうたまらない心地よさ。そして、この暖かさはその後のBPOとの再録音にはなかったもので、今聴くと、ホンマに貴重だなぁと思う(この柔らかさ・暖かさは、シャイーになってからはあまり前面に出てこなくなっただけに・・・)。
第1楽章はゆったりとしたテンポで、慌てず急がず、大らかに構えて進めてゆく。スケール雄大というわけではないのだが、音楽の内実を丁寧に描き出そうとしたら、テンポが遅くなっていったという感じ。その音楽は、誠実で端正、嫌みがない。
第2楽章の夜曲Ⅰも、深々としたフレージングが印象的。大変心地よい聴感。楽器のバランスも良く、あたかもホールの最上席で聴いているような気分になってゆく。
(僕はコンセルトヘボウに行ったことがないので、偉そうなことは云えないんですが(^^ゞ)
第3楽章は妖しげなところがよく出ている。魑魅魍魎とは云わないが、マーラーの妖しさ、すなわちオーケストレーションの妙味がよく出ていると思う。
第4楽章夜曲Ⅱは、夢幻的な音響が印象的。柔らかい弦楽セクションが素晴らしい。
そして、フィナーレの圧倒的なパワー。堂々たる終曲。「夜」から離れた、陽光白日の音楽。ただし、派手にならない、ギンギラ・サウンドにならないのがハイティンクの品であり、コンセルトヘボウ管の響きの上質さだろう。
フィリップスの見事な録音で、ホンマに素晴らしいです。
音場広大、奥行き深く、定位良い。楽器の位置の高低まで見えてくる感じ。
ダイナミック・レンジも大きく、ホールトーンも豊かなので最高の臨場感であります。
ホールの最上席でもこんなエエ音するかいな・・・とは褒めすぎでしょうか?
ところで、この7番と4番、今現役盤ですか?
廃盤であるなら、すぐにでも復活させて欲しい名演・名録音と思っております。
※ハイティンクの録音 いくつか自己リンクしてみました
■マーラーの「巨人」(ベルリン・フィル)
■マーラーの交響曲第4番(アムステルダム・コンセルトヘボウ管とののデジタル再録音盤)
■マーラーの「復活」(ベルリン・フィル)
■ブルックナーの「ロマンティック」(ウィーン・フィル)
■ブルックナーの交響曲第5番(ウィーン・フィル)
■ブルックナーの交響曲第7番(コンセルトヘボウ管との再録音盤)
■ブルックナーの交響曲第9番(コンセルトヘボウ管との再録音盤)
そこで今日は大曲を。
マーラーの交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」。
ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1982年12月、コンセルトヘボウでのデジタル録音。フィリップス盤。
ハイティンクが巨匠の道を歩み始めたことを実感させた1枚。
落ち着いたテンポと深々としたフレージングでマーラーのロマンを歌い尽くすのだが、情感に溺れず、ドロドロせずに、終始、端正なマーラーを描き出してゆく。いわば、正攻法のマーラー。
構成も見事なもので、この長大な交響曲を美しくまとめ上げてゆく。弛緩するところなど全くない。ハイティンクがいよいよその本領、並々ならぬ実力をを発揮していった演奏と云うべきか。
この時期ハイティンクはアムステルダム・コンセルトヘボウ管とマーラーのデジタル再録音に取り組み、4番とこの7番が実際に発売された。同じコンビでブルックナーも再録音が進み、7~9番が発売されたと思う。やがて、このACOとのマーラー・ブルックナーのプロジェクトは中断し(というか初めから全集再録音の計画はなかったのかな?)、新しくベルリン・フィルとウィーン・フィルでの録音が始まった。
ところがこれもやはり中断、BPOとのマーラーは1~7番まで、VPOとのブルックナーは3~5・8番で終わってしまった。残念だなぁ・・・。
特にACOとのマーラー再録音は録音状態が最高で、今も十分存在感がある。残響豊かで、音色はほの暗く木質、何より響きが暖かく柔らかい。イヤ、もうたまらない心地よさ。そして、この暖かさはその後のBPOとの再録音にはなかったもので、今聴くと、ホンマに貴重だなぁと思う(この柔らかさ・暖かさは、シャイーになってからはあまり前面に出てこなくなっただけに・・・)。
第1楽章はゆったりとしたテンポで、慌てず急がず、大らかに構えて進めてゆく。スケール雄大というわけではないのだが、音楽の内実を丁寧に描き出そうとしたら、テンポが遅くなっていったという感じ。その音楽は、誠実で端正、嫌みがない。
第2楽章の夜曲Ⅰも、深々としたフレージングが印象的。大変心地よい聴感。楽器のバランスも良く、あたかもホールの最上席で聴いているような気分になってゆく。
(僕はコンセルトヘボウに行ったことがないので、偉そうなことは云えないんですが(^^ゞ)
第3楽章は妖しげなところがよく出ている。魑魅魍魎とは云わないが、マーラーの妖しさ、すなわちオーケストレーションの妙味がよく出ていると思う。
第4楽章夜曲Ⅱは、夢幻的な音響が印象的。柔らかい弦楽セクションが素晴らしい。
そして、フィナーレの圧倒的なパワー。堂々たる終曲。「夜」から離れた、陽光白日の音楽。ただし、派手にならない、ギンギラ・サウンドにならないのがハイティンクの品であり、コンセルトヘボウ管の響きの上質さだろう。
フィリップスの見事な録音で、ホンマに素晴らしいです。
音場広大、奥行き深く、定位良い。楽器の位置の高低まで見えてくる感じ。
ダイナミック・レンジも大きく、ホールトーンも豊かなので最高の臨場感であります。
ホールの最上席でもこんなエエ音するかいな・・・とは褒めすぎでしょうか?
ところで、この7番と4番、今現役盤ですか?
廃盤であるなら、すぐにでも復活させて欲しい名演・名録音と思っております。
※ハイティンクの録音 いくつか自己リンクしてみました
■マーラーの「巨人」(ベルリン・フィル)
■マーラーの交響曲第4番(アムステルダム・コンセルトヘボウ管とののデジタル再録音盤)
■マーラーの「復活」(ベルリン・フィル)
■ブルックナーの「ロマンティック」(ウィーン・フィル)
■ブルックナーの交響曲第5番(ウィーン・フィル)
■ブルックナーの交響曲第7番(コンセルトヘボウ管との再録音盤)
■ブルックナーの交響曲第9番(コンセルトヘボウ管との再録音盤)
2007/12/27のBlog
[ 05:22 ]
[ 交響曲 ]
ハイドンの交響曲第94番 ト長調「驚愕」 Hob.1-94。
ゲオルグ・ショルティ指揮ロンドン・フィルの演奏。
1981年11月、ロンドンのキングスウェイホールでの収録。DECCA盤。
今年はショルティ没後10年でありました。
ショルティはシカゴ響の常任時代に、ロンドン・フィルの芸術監督も兼ねていた。1979年から1983年のこと。この前後、ショルティはロンドン・フィルを振って幾つか素晴らしい録音を遺している。ホルストの「惑星」、ラローチャとのモーツァルト・ピアノ協奏曲、オペラでは「フィガロの結婚」などなど。
このハイドンのザロモン・セットなどもそれであって、キビキビとして、リズムがよく弾み、前へ前へと進んでゆく、実にショルティらしい演奏を展開している。
ブックオフで見つけた中古250円盤で、ゴールド仕様の豪華盤。
そのせいかどうか、デジタル初期の録音なのだが、あまり音が硬くなく、ふっくらとした響きで心地よい。イイ音と思う。ただし、解説書などは一切なし。名曲全集の中の1枚なのだろう。
さて演奏。
第1楽章は颯爽としていて、しかも力強さも十分の演奏。インテンポでグイグイ進んでゆくのは、いつものショルティ流。フレーズが短く切られて、サクサクっと弾む感じ。
ロンドン・フィルは引き締まったアンサンブルで、ショルティに見事に反応している。管楽器など実に巧い。
第2楽章はおなじみの音楽。例のビックリの場面は、強烈な音。さすがに音がデカイ。
ピアニシモとの対比で聴いていると実に楽しく、録音の加減か、ダイナミックレンジも大きい。
アンダンテなのだが、テンポは速め。変奏の性格分けが見事。良い演奏と思う。
やはりハイドンを演奏させるとイギリスのオケは巧いもんだなぁと思う。ロンドン・フィルって、こんなに巧いオケだったのかと見直してしまった。
第3楽章はメヌエット。少し硬いかな。ショルティに三拍子は合わないかも?
(やはり、ショルティは軍曹であって、三拍子やワルツを踊るタイプではないみたい・・・・・)
フィナーレは豪快。爽快なアレグロ・モルト。ラストは一気に盛り上がり、快いカタルシスというべきか。
録音は上々であります。
デジタル特有の硬さもなく、ふっくらとしたサウンドが眼前に展開します。
音場も広く、スケール豊かな録音と云えましょう。
平成19年も、残すところあと5日になりました。慌ただしくなってきましたね。
ゲオルグ・ショルティ指揮ロンドン・フィルの演奏。
1981年11月、ロンドンのキングスウェイホールでの収録。DECCA盤。
今年はショルティ没後10年でありました。
ショルティはシカゴ響の常任時代に、ロンドン・フィルの芸術監督も兼ねていた。1979年から1983年のこと。この前後、ショルティはロンドン・フィルを振って幾つか素晴らしい録音を遺している。ホルストの「惑星」、ラローチャとのモーツァルト・ピアノ協奏曲、オペラでは「フィガロの結婚」などなど。
このハイドンのザロモン・セットなどもそれであって、キビキビとして、リズムがよく弾み、前へ前へと進んでゆく、実にショルティらしい演奏を展開している。
ブックオフで見つけた中古250円盤で、ゴールド仕様の豪華盤。
そのせいかどうか、デジタル初期の録音なのだが、あまり音が硬くなく、ふっくらとした響きで心地よい。イイ音と思う。ただし、解説書などは一切なし。名曲全集の中の1枚なのだろう。
さて演奏。
第1楽章は颯爽としていて、しかも力強さも十分の演奏。インテンポでグイグイ進んでゆくのは、いつものショルティ流。フレーズが短く切られて、サクサクっと弾む感じ。
ロンドン・フィルは引き締まったアンサンブルで、ショルティに見事に反応している。管楽器など実に巧い。
第2楽章はおなじみの音楽。例のビックリの場面は、強烈な音。さすがに音がデカイ。
ピアニシモとの対比で聴いていると実に楽しく、録音の加減か、ダイナミックレンジも大きい。
アンダンテなのだが、テンポは速め。変奏の性格分けが見事。良い演奏と思う。
やはりハイドンを演奏させるとイギリスのオケは巧いもんだなぁと思う。ロンドン・フィルって、こんなに巧いオケだったのかと見直してしまった。
第3楽章はメヌエット。少し硬いかな。ショルティに三拍子は合わないかも?
(やはり、ショルティは軍曹であって、三拍子やワルツを踊るタイプではないみたい・・・・・)
フィナーレは豪快。爽快なアレグロ・モルト。ラストは一気に盛り上がり、快いカタルシスというべきか。
録音は上々であります。
デジタル特有の硬さもなく、ふっくらとしたサウンドが眼前に展開します。
音場も広く、スケール豊かな録音と云えましょう。
平成19年も、残すところあと5日になりました。慌ただしくなってきましたね。
2007/12/26のBlog
[ 05:11 ]
[ 管弦楽曲 ]
連日のワーグナーであります。
バイロイトの音楽祭のFM放送始まりました。まずは、「リング」、指揮はティーレマン。・・・・・と言いつつ、ワタクシは寝てしまいました。
早朝覚醒の習慣で、夜は10時過ぎると眠くて眠くて・・・・(^^ゞ
そこで、その前に聴いていたCDを・・・・・・。
ワーグナーの管弦楽曲集。
若杉弘指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1984年12月、ドレスデンのルカ教会での録音。ソニーと独シャルプラッテンの共同制作。原盤はアカンタだったか。
日本国内発売は1985年だったと思うが、このころは、LPも同時発売であって、収録時間はLPにあわせて約50分。今思えば、短いものだった。
若杉弘は1982年以来、ドレスデン国立歌劇場の常任だった。CDやLPがあまり残されていないで寂しいのだが、オペラが振れる日本人指揮者としては、欧州では著名であったと思う。このころ、若杉はにマーラーの「巨人」など充実した録音があり、来日公演も実現させるなど、大活躍だった。
さて、このCD、若杉の指揮が自然であざとくなく、その分、個性的なところがないのだが、ドレスデン・シュターツカペレの美質を存分に生かし切った演奏であって、実に心地よく聴けるもの。ドレスデン・シュターツカペレのワーグナー管弦楽曲集録音は、そう多くないので、貴重と思う。
1曲目は「さまよえるオランダ人」。
ドレスデン・シュターツカペレのまろやかで程よく溶けあうクリーミー・サウンドが展開する。パワー十分。ダイナミック・レンジが広く、フォルティシモでの音量は半端じゃないほど。迫力満点。ピアニシモは大変美しい。金管が全体的に良いが、特にホルンがイイ。ペーター・ダムかな?
2曲目は「タンホイザー」序曲。
ブラス・セクションの迫力が聴きもの。力強いだけでなく、包容力のある音が素晴らしい。ヴィオラやチェロなどの深々とした音もイイ。ドイツの森の奥深さを象徴するかのように、弦楽がしっとりとした音を奏でてゆく。ああ、エエ音やなぁ・・・。
後半では徐々にクレッシェンドして、弦がうねるように旋律を奏でる。これもいい。
ラストはスケール雄大、堂々たる音楽になっている。テンポもグッと落ちて、貫禄の終曲。
3曲目は「リエンツィ」序曲。
この曲は、美しい仕上げ。金管のまろやかな響きが特に印象的、ドレスデン・シュターツカペレは、まず弦楽の柔らかさが耳に飛び込んできて、一聴、心地よくなるのだが、金管の響きも極上。ホルンなど、特によろしい。
4曲目からは「ローエングリン」の2つの前奏曲。
静謐な部分と、フォルティシモとの対比が大きく、ストリングスの響きは最高。
ああ、つくづく、いいオケだなぁ・・・・と感心する次第。
録音は今も素晴らしいです。
20年以上経過したものとはとても思えない、鮮やかで瑞々しい録音。
特にダイナミック・レンジが大きく、音場は広大、ステージを彷彿とさせる臨場感もたまりません。
ルカ教会の残響も見事でありました。
バイロイトの音楽祭のFM放送始まりました。まずは、「リング」、指揮はティーレマン。・・・・・と言いつつ、ワタクシは寝てしまいました。
早朝覚醒の習慣で、夜は10時過ぎると眠くて眠くて・・・・(^^ゞ
そこで、その前に聴いていたCDを・・・・・・。
ワーグナーの管弦楽曲集。
若杉弘指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1984年12月、ドレスデンのルカ教会での録音。ソニーと独シャルプラッテンの共同制作。原盤はアカンタだったか。
日本国内発売は1985年だったと思うが、このころは、LPも同時発売であって、収録時間はLPにあわせて約50分。今思えば、短いものだった。
若杉弘は1982年以来、ドレスデン国立歌劇場の常任だった。CDやLPがあまり残されていないで寂しいのだが、オペラが振れる日本人指揮者としては、欧州では著名であったと思う。このころ、若杉はにマーラーの「巨人」など充実した録音があり、来日公演も実現させるなど、大活躍だった。
さて、このCD、若杉の指揮が自然であざとくなく、その分、個性的なところがないのだが、ドレスデン・シュターツカペレの美質を存分に生かし切った演奏であって、実に心地よく聴けるもの。ドレスデン・シュターツカペレのワーグナー管弦楽曲集録音は、そう多くないので、貴重と思う。
1曲目は「さまよえるオランダ人」。
ドレスデン・シュターツカペレのまろやかで程よく溶けあうクリーミー・サウンドが展開する。パワー十分。ダイナミック・レンジが広く、フォルティシモでの音量は半端じゃないほど。迫力満点。ピアニシモは大変美しい。金管が全体的に良いが、特にホルンがイイ。ペーター・ダムかな?
2曲目は「タンホイザー」序曲。
ブラス・セクションの迫力が聴きもの。力強いだけでなく、包容力のある音が素晴らしい。ヴィオラやチェロなどの深々とした音もイイ。ドイツの森の奥深さを象徴するかのように、弦楽がしっとりとした音を奏でてゆく。ああ、エエ音やなぁ・・・。
後半では徐々にクレッシェンドして、弦がうねるように旋律を奏でる。これもいい。
ラストはスケール雄大、堂々たる音楽になっている。テンポもグッと落ちて、貫禄の終曲。
3曲目は「リエンツィ」序曲。
この曲は、美しい仕上げ。金管のまろやかな響きが特に印象的、ドレスデン・シュターツカペレは、まず弦楽の柔らかさが耳に飛び込んできて、一聴、心地よくなるのだが、金管の響きも極上。ホルンなど、特によろしい。
4曲目からは「ローエングリン」の2つの前奏曲。
静謐な部分と、フォルティシモとの対比が大きく、ストリングスの響きは最高。
ああ、つくづく、いいオケだなぁ・・・・と感心する次第。
録音は今も素晴らしいです。
20年以上経過したものとはとても思えない、鮮やかで瑞々しい録音。
特にダイナミック・レンジが大きく、音場は広大、ステージを彷彿とさせる臨場感もたまりません。
ルカ教会の残響も見事でありました。
2007/12/25のBlog
[ 05:25 ]
[ 声楽曲・オペラ ]
年末です。バイロイト音楽祭のFM放送も今夜から始まるようです。
この時期になると、ワーグナーの楽劇を聴きたくなるのは、若い頃、NHK-FMのバイロイト放送にかじりついていたせいでしょう。
昼間は大掃除、餅つき、年賀状書き、夜はワーグナー・・・・・そんな生活だったですな。
さて、そこで今日はワーグナーの楽劇から。
ワーグナー合唱曲集。
ウイルヘルム・ピッツ指揮バイロイト祝祭歌劇場管弦楽団・合唱団の演奏。
録音年不明、ジャケット裏に<P1958>とあるので、おそらく1957年頃と思われる。DG盤。
1980年代末に入手した、グラモフォン・レゾナンスシリーズの輸入廉価盤。ライナーノートなし、1枚のペラ紙だけのジャケット。貧相なものだ。さて、国内盤はあったのかな・・・・。
ジャケットは貧相だが、演奏は素晴らしい。
ワーグナーの見事な合唱曲の、有名どころが殆ど入っていて、しかも演奏は1950年代の黄金時代のバイロイト祝祭劇場を彷彿とさせる圧倒的なもの。
指揮も長年にわたってバイロイトの合唱指揮をしていたウィルヘルム・ピッツ。合唱団も大変力強い歌を聴かせてくれる。
特に「タンホイザー」からの「大行進曲」と「巡礼の合唱」は、素晴らしい。
声がよく揃って、勇壮そのもの。男声合唱の醍醐味を満喫できる。
ワーグナーの合唱曲は、彼の管弦楽と同じくらい雄弁で迫力があり、聴き手を引き込んでゆく魅力(魔力と言ってもいいかもしれない)に溢れている。
そしてその合唱、フォルティシモではリスニング・ルームを揺るがす大音量になるのだが、器楽と違って、あまりうるさく感じないのがイイ。人の声は、耳に優しいのかもしれない。
「ローエングリン」からは「エルザの大聖堂への行列」と「婚礼の合唱」。前者の迫力と美しさもイイが、後者の静謐さも素晴らしい。ソフトフォーカスの静かさ、オケも優しく繊細な響きを聴かせてくれる。結婚式で、使い古された曲なのだが、改めて聴くと、やはり名曲だなぁとつくづく思う。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」や「さまよえるオランダ人」からも数曲。前奏曲や序曲で耳慣れた旋律が、次々に登場して飽きることがない。そして、合唱の素晴らしさ。全く、ワーグナーの合唱曲はイイ。どのオペラ作曲家より、ワーグナーの合唱曲はイイ。
「神々の黄昏」からは「ハーゲンのホイホー」のところが採られている。ヨーゼフ・グラインドルの歌が素晴らしい。太く、強く、剛毅で逞しい。合唱団も見事な返事。
1950年代末の録音と思いますが、今聴いても十分に美しく、また生々しいです。
解像度が高く、自然な音場でもあります。
ステレオ初期なので、ミキサー等もあまり使っていないのかな?
素晴らしい録音と思います。
この時期になると、ワーグナーの楽劇を聴きたくなるのは、若い頃、NHK-FMのバイロイト放送にかじりついていたせいでしょう。
昼間は大掃除、餅つき、年賀状書き、夜はワーグナー・・・・・そんな生活だったですな。
さて、そこで今日はワーグナーの楽劇から。
ワーグナー合唱曲集。
ウイルヘルム・ピッツ指揮バイロイト祝祭歌劇場管弦楽団・合唱団の演奏。
録音年不明、ジャケット裏に<P1958>とあるので、おそらく1957年頃と思われる。DG盤。
1980年代末に入手した、グラモフォン・レゾナンスシリーズの輸入廉価盤。ライナーノートなし、1枚のペラ紙だけのジャケット。貧相なものだ。さて、国内盤はあったのかな・・・・。
ジャケットは貧相だが、演奏は素晴らしい。
ワーグナーの見事な合唱曲の、有名どころが殆ど入っていて、しかも演奏は1950年代の黄金時代のバイロイト祝祭劇場を彷彿とさせる圧倒的なもの。
指揮も長年にわたってバイロイトの合唱指揮をしていたウィルヘルム・ピッツ。合唱団も大変力強い歌を聴かせてくれる。
特に「タンホイザー」からの「大行進曲」と「巡礼の合唱」は、素晴らしい。
声がよく揃って、勇壮そのもの。男声合唱の醍醐味を満喫できる。
ワーグナーの合唱曲は、彼の管弦楽と同じくらい雄弁で迫力があり、聴き手を引き込んでゆく魅力(魔力と言ってもいいかもしれない)に溢れている。
そしてその合唱、フォルティシモではリスニング・ルームを揺るがす大音量になるのだが、器楽と違って、あまりうるさく感じないのがイイ。人の声は、耳に優しいのかもしれない。
「ローエングリン」からは「エルザの大聖堂への行列」と「婚礼の合唱」。前者の迫力と美しさもイイが、後者の静謐さも素晴らしい。ソフトフォーカスの静かさ、オケも優しく繊細な響きを聴かせてくれる。結婚式で、使い古された曲なのだが、改めて聴くと、やはり名曲だなぁとつくづく思う。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」や「さまよえるオランダ人」からも数曲。前奏曲や序曲で耳慣れた旋律が、次々に登場して飽きることがない。そして、合唱の素晴らしさ。全く、ワーグナーの合唱曲はイイ。どのオペラ作曲家より、ワーグナーの合唱曲はイイ。
「神々の黄昏」からは「ハーゲンのホイホー」のところが採られている。ヨーゼフ・グラインドルの歌が素晴らしい。太く、強く、剛毅で逞しい。合唱団も見事な返事。
1950年代末の録音と思いますが、今聴いても十分に美しく、また生々しいです。
解像度が高く、自然な音場でもあります。
ステレオ初期なので、ミキサー等もあまり使っていないのかな?
素晴らしい録音と思います。
2007/12/24のBlog
[ 05:06 ]
[ 管弦楽曲 ]
さて、クリスマス・イブであります。
そこで、チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」から。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1963年の録音。CBS盤。
こういう通俗名曲を振らせると、オーマンディは大変巧い。かゆいところに手が届くというか、聴き手の心をくすぐる術を心得ているというか、まあ、上手なもんだなぁと思う。(通俗名曲の指揮では、カラヤンと双璧だろう。そして、この二人は、何を振らせても一流の指揮者だった・・・・)
まずは「小序曲」。ゆったりしたテンポで始まる。大家の貫禄。
サウンドは、フィラデルフィア管のゴージャスさ。ソファに腰掛けて聴いていると、心がゆったりとしてくる。それぞれのソロも巧い。アンサンブルも良好。
いや、もうのっけから臆面もなく豪華な音楽に魅了されてしまう。
「行進曲」は金管が活躍。特にトランペットは素晴らしい。キラキラと輝く音を振りまいて、スピーカーから光がこぼれて、リスニング・ルームがきらめく感じ。
「こんぺい糖の踊り」は木管が良い。クラリネットの音など実に美しい。オーケストラの響きもゴージャスよりも、ここでは繊細さがイイ。華麗で派手なだけではないぜ、とフィラデルフィア管の奏者たちが云っているような、味わい深い演奏。
「トレパック」はイキの良さ。ただし、オーマンディが振ると、余裕の勢いと云うべきか。騎虎の勢いでつんのめってしまうことがない。
「アラビアの踊り」は木管のアンサンブルを楽しめる。弦楽セクションの静かな響きは、ため息のように彩る。管だけではない、弦もホンマにイイ。
「中国の踊り」。フルートを筆頭に、各楽器の音が明るい。楽天的というか、屈託がないというか、大らかで朗らかな音楽が展開する。細かいことにはコセコセしないのだ。
「芦笛の踊り」は木管のアンサンブルが決まってカッコイイ。
そして「花のワルツ」。名曲と思う。チャイコフスキーは、やはりバレエだ。ワルツだ。これぞ、チャイコフスキーの本領と思う。
オーマンディのテンポは、ここでもゆったりとしていて心地よく、何より音楽に慰めがあり包容力がある。サウンドはゴージャス、暖かく、そして明るいのがイイ。
録音良好であります。
CBSは、オーマンディ/フィラデルフィア管を大変上手に録っていると思います。
今聴いても、この豪華なサウンドは心地よいです。
というわけで、皆様、メリー・クリスマス!
そこで、チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」から。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1963年の録音。CBS盤。
こういう通俗名曲を振らせると、オーマンディは大変巧い。かゆいところに手が届くというか、聴き手の心をくすぐる術を心得ているというか、まあ、上手なもんだなぁと思う。(通俗名曲の指揮では、カラヤンと双璧だろう。そして、この二人は、何を振らせても一流の指揮者だった・・・・)
まずは「小序曲」。ゆったりしたテンポで始まる。大家の貫禄。
サウンドは、フィラデルフィア管のゴージャスさ。ソファに腰掛けて聴いていると、心がゆったりとしてくる。それぞれのソロも巧い。アンサンブルも良好。
いや、もうのっけから臆面もなく豪華な音楽に魅了されてしまう。
「行進曲」は金管が活躍。特にトランペットは素晴らしい。キラキラと輝く音を振りまいて、スピーカーから光がこぼれて、リスニング・ルームがきらめく感じ。
「こんぺい糖の踊り」は木管が良い。クラリネットの音など実に美しい。オーケストラの響きもゴージャスよりも、ここでは繊細さがイイ。華麗で派手なだけではないぜ、とフィラデルフィア管の奏者たちが云っているような、味わい深い演奏。
「トレパック」はイキの良さ。ただし、オーマンディが振ると、余裕の勢いと云うべきか。騎虎の勢いでつんのめってしまうことがない。
「アラビアの踊り」は木管のアンサンブルを楽しめる。弦楽セクションの静かな響きは、ため息のように彩る。管だけではない、弦もホンマにイイ。
「中国の踊り」。フルートを筆頭に、各楽器の音が明るい。楽天的というか、屈託がないというか、大らかで朗らかな音楽が展開する。細かいことにはコセコセしないのだ。
「芦笛の踊り」は木管のアンサンブルが決まってカッコイイ。
そして「花のワルツ」。名曲と思う。チャイコフスキーは、やはりバレエだ。ワルツだ。これぞ、チャイコフスキーの本領と思う。
オーマンディのテンポは、ここでもゆったりとしていて心地よく、何より音楽に慰めがあり包容力がある。サウンドはゴージャス、暖かく、そして明るいのがイイ。
録音良好であります。
CBSは、オーマンディ/フィラデルフィア管を大変上手に録っていると思います。
今聴いても、この豪華なサウンドは心地よいです。
というわけで、皆様、メリー・クリスマス!
2007/12/23のBlog
[ 05:11 ]
[ 交響曲 ]
我が職場に、「盤鬼」がおります。
すでに拙ブログにも何回か登場しましたが、彼がまたダブり買い。そして、そのダブったものは僕の元へ。ガハハ、儲け儲け(笑)。
ダブったものは、ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送響のベートーヴェン交響曲全集。なんでこんなものダブるんかいなぁ?・・・・と訊いてみると、某オークションであまりの安値に落札したところ(落札価格1円!送料1,500円!)、中国製だったとのこと。そして、モノが到着した時に、ヴァントの全集はすでに所蔵していることに気づいたという。
シメシメ、ヴァントの全集は僕はまだ持っていない。エエ友人であります。
(もっとも、僕のダブり買いも頻繁なので、我が友も僕をアホでエエ友人と思っているはずです・・・(^^ゞ・・・)
しかし、この全集、中国製ということなんですが、正規品なんでしょうか・・・?
とりあえず、まず聴き始めたのは・・・・・。
ベートーヴェンの交響曲第4番 変ロ長調 作品60。
ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の演奏。
1988年10月、フリードリヒ・エーベルトハレでの録音。原盤はBMG(RCA)。
第1楽章冒頭から、ヴァント独特の緊迫感が漂う。強靱なものが息を潜めてその噴出を待っているかのような、張り詰めた空気。緊張の序奏部だ。
主部は基本的にインテンポ。ヴァントのテンポは厳格。揺るぎない厳しさ。だから、音楽の表情には、人なつこさもないし、微笑みもない。しかめっ面のベートーヴェンが、眼前に屹立する。
これぞ、僕ら日本人がイメージしてきたベートーヴェンだったんじゃないか。ヤワなベートーヴェンなどクソ喰らえ。ベートーヴェンに柔和な笑顔は似合わない。この強さ、この厳しさ、そして誠実さ。これぞ、本来の姿だ。・・・・・ヴァントの演奏を聴いていると、つくづくそう思う。いや、全くドイツの原点のようなベートーヴェン。
こういうベートーヴェンは好悪が分かれるかな。僕はこういうベートーヴェンも好き。エエなぁと感心する。
北ドイツ放送響の響きは、透き通って、室内楽的な感じ。アンサンブルが良いのだろう、ビシッと揃って妥協を許さない。ヴァントの美学の体現と思う。
ヴァントの解釈は、謹厳実直な純ドイツ風と思うのだが、オケの音には独墺系の重厚さを求めてはいないようだ。響きの透明さ、優美な軽さを求めているようだ。そして、フットワークの軽い機能的なオケであることも。
北ドイツ放送響は、それを見事に実践してみせている。
第2楽章は実に綺麗な緩徐楽章。とにかくオケの響きが美しい。
第3楽章は、克明なテンポが印象的。曖昧なところが一点もない、見事な運び。
そしてフィナーレは整頓された感じの演奏。端正なフォルムが好ましい。
ヴァントの目指す音楽は、スタイリッシュで贅肉のない、引き締まったもの。しかもリズムは生き生きとして、しかも精確。
ベートーヴェンが、若々しく、逞しく、引き締まった肉体で甦る。強靱で誠実なベートーヴェン、名演と思う。
録音から20年、まだまだ十分に美しい音で聴けます。
立派な音。
北ドイツ放送響のスリムな響きが印象的であります。
すでに拙ブログにも何回か登場しましたが、彼がまたダブり買い。そして、そのダブったものは僕の元へ。ガハハ、儲け儲け(笑)。
ダブったものは、ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送響のベートーヴェン交響曲全集。なんでこんなものダブるんかいなぁ?・・・・と訊いてみると、某オークションであまりの安値に落札したところ(落札価格1円!送料1,500円!)、中国製だったとのこと。そして、モノが到着した時に、ヴァントの全集はすでに所蔵していることに気づいたという。
シメシメ、ヴァントの全集は僕はまだ持っていない。エエ友人であります。
(もっとも、僕のダブり買いも頻繁なので、我が友も僕をアホでエエ友人と思っているはずです・・・(^^ゞ・・・)
しかし、この全集、中国製ということなんですが、正規品なんでしょうか・・・?
とりあえず、まず聴き始めたのは・・・・・。
ベートーヴェンの交響曲第4番 変ロ長調 作品60。
ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の演奏。
1988年10月、フリードリヒ・エーベルトハレでの録音。原盤はBMG(RCA)。
第1楽章冒頭から、ヴァント独特の緊迫感が漂う。強靱なものが息を潜めてその噴出を待っているかのような、張り詰めた空気。緊張の序奏部だ。
主部は基本的にインテンポ。ヴァントのテンポは厳格。揺るぎない厳しさ。だから、音楽の表情には、人なつこさもないし、微笑みもない。しかめっ面のベートーヴェンが、眼前に屹立する。
これぞ、僕ら日本人がイメージしてきたベートーヴェンだったんじゃないか。ヤワなベートーヴェンなどクソ喰らえ。ベートーヴェンに柔和な笑顔は似合わない。この強さ、この厳しさ、そして誠実さ。これぞ、本来の姿だ。・・・・・ヴァントの演奏を聴いていると、つくづくそう思う。いや、全くドイツの原点のようなベートーヴェン。
こういうベートーヴェンは好悪が分かれるかな。僕はこういうベートーヴェンも好き。エエなぁと感心する。
北ドイツ放送響の響きは、透き通って、室内楽的な感じ。アンサンブルが良いのだろう、ビシッと揃って妥協を許さない。ヴァントの美学の体現と思う。
ヴァントの解釈は、謹厳実直な純ドイツ風と思うのだが、オケの音には独墺系の重厚さを求めてはいないようだ。響きの透明さ、優美な軽さを求めているようだ。そして、フットワークの軽い機能的なオケであることも。
北ドイツ放送響は、それを見事に実践してみせている。
第2楽章は実に綺麗な緩徐楽章。とにかくオケの響きが美しい。
第3楽章は、克明なテンポが印象的。曖昧なところが一点もない、見事な運び。
そしてフィナーレは整頓された感じの演奏。端正なフォルムが好ましい。
ヴァントの目指す音楽は、スタイリッシュで贅肉のない、引き締まったもの。しかもリズムは生き生きとして、しかも精確。
ベートーヴェンが、若々しく、逞しく、引き締まった肉体で甦る。強靱で誠実なベートーヴェン、名演と思う。
録音から20年、まだまだ十分に美しい音で聴けます。
立派な音。
北ドイツ放送響のスリムな響きが印象的であります。
2007/12/22のBlog
[ 05:42 ]
[ 管弦楽曲 ]
久しぶりに、今朝の四国は雨です。大雨です。
乾燥注意報が続いておりましたので、これでおさまるでしょう。
ビゼーの「アルルの女」組曲。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1983年9月~1984年2月、ベルリンのフィルハーモニーでの収録。DG盤。
カラヤンの巧さに脱帽。
美麗豊麗を極めたオーケストラ音楽であって、演出も上手い。特に弱音での色気がたまらない。聴いていると、心の襞をくすぐられるような美しさ。そしてデリカシー。
時にその美しさは官能的でさえある。豊満の美。
まずは第1組曲。
「前奏曲」の中間部、チェロが静かに主題を奏するところなど絶品の美しさ。
サクソフォーンも(ソロはダニエル・ドゥファイエ)実に洗練された響きで、繊細を極める。もう、聴き始めの第1曲から引き込まれてしまう。
「メヌエット」は速めのテンポ。もう少し遅い方が情感が出るのに・・・・とも思うが、カラヤンは甘い抒情には関心がないのか、素っ気ないくらいに飛ばしてゆく。
弦のアインザッツが少し緩いかな。弱音の美しさはこの曲でも見事。
「アダージェット」は一転、甘い抒情歌。この弱音も凄絶な美しさ。
「カリヨン」は勇壮で陽気な音楽が楽しい。中間部での静謐は、心に染みいる。ああ、ビゼーは天才や。フルートなど絶品。いったい、ビゼーの音楽は管楽器の扱いが巧い。美しい旋律のオンパレード。
第2組曲も聴きどころ満載。
「パストラル」もフルートのソロが綺麗。ソロは誰かな?クレジットがないんだが、カールハインツ・ツェラーかな?アンドレアス・ブラウかな?・・・・
「間奏曲」は堂々とした音楽も良いし、サクソフォーンがデリカシーの塊のようになって切々と歌う音楽も良し。
「メヌエット」はいつ聴いても清々しい。清潔清冽なフルートの響きが減衰して消えてゆく時の余韻!この美しさはゾクゾクするくらい。
「ファランドール」は劇的な演奏。カラヤンの演出の巧みさが際だつ。
録音上々であります。
デジタル初期のものですが、あまりデジタル臭さがないです。音も硬くないので、聴きやすいですな。
ところで、本当に素晴らしいのはこのCDに一緒に入っている「カルメン」組曲の第3幕への前奏曲。このフルートは絶品であります。
ソロは誰なのか・・・・ツェラーなのかブラウなのか・・・?
誰かご存じの方がいらっしゃたら、教えてくださいませ。
乾燥注意報が続いておりましたので、これでおさまるでしょう。
ビゼーの「アルルの女」組曲。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1983年9月~1984年2月、ベルリンのフィルハーモニーでの収録。DG盤。
カラヤンの巧さに脱帽。
美麗豊麗を極めたオーケストラ音楽であって、演出も上手い。特に弱音での色気がたまらない。聴いていると、心の襞をくすぐられるような美しさ。そしてデリカシー。
時にその美しさは官能的でさえある。豊満の美。
まずは第1組曲。
「前奏曲」の中間部、チェロが静かに主題を奏するところなど絶品の美しさ。
サクソフォーンも(ソロはダニエル・ドゥファイエ)実に洗練された響きで、繊細を極める。もう、聴き始めの第1曲から引き込まれてしまう。
「メヌエット」は速めのテンポ。もう少し遅い方が情感が出るのに・・・・とも思うが、カラヤンは甘い抒情には関心がないのか、素っ気ないくらいに飛ばしてゆく。
弦のアインザッツが少し緩いかな。弱音の美しさはこの曲でも見事。
「アダージェット」は一転、甘い抒情歌。この弱音も凄絶な美しさ。
「カリヨン」は勇壮で陽気な音楽が楽しい。中間部での静謐は、心に染みいる。ああ、ビゼーは天才や。フルートなど絶品。いったい、ビゼーの音楽は管楽器の扱いが巧い。美しい旋律のオンパレード。
第2組曲も聴きどころ満載。
「パストラル」もフルートのソロが綺麗。ソロは誰かな?クレジットがないんだが、カールハインツ・ツェラーかな?アンドレアス・ブラウかな?・・・・
「間奏曲」は堂々とした音楽も良いし、サクソフォーンがデリカシーの塊のようになって切々と歌う音楽も良し。
「メヌエット」はいつ聴いても清々しい。清潔清冽なフルートの響きが減衰して消えてゆく時の余韻!この美しさはゾクゾクするくらい。
「ファランドール」は劇的な演奏。カラヤンの演出の巧みさが際だつ。
録音上々であります。
デジタル初期のものですが、あまりデジタル臭さがないです。音も硬くないので、聴きやすいですな。
ところで、本当に素晴らしいのはこのCDに一緒に入っている「カルメン」組曲の第3幕への前奏曲。このフルートは絶品であります。
ソロは誰なのか・・・・ツェラーなのかブラウなのか・・・?
誰かご存じの方がいらっしゃたら、教えてくださいませ。
2007/12/21のBlog
[ 04:52 ]
[ 協奏曲 ]
我が伊予西条にも、ようやくBOOK-Offがオープンしまして、規模は小さいものの、気軽に古本や中古CDが入手できるようになりました。
クラシックCDは値付けがおかしいものが多く、首をかしげざるを得ないものが目立つんですが、250円コーナーにはいくつかイイ出物がありました。
今日は、その250円CDであります。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」。
エフゲニ・キーシンのピアノ独奏、ジェームズ・レヴァイン指揮フィルハーモニア管の演奏。
1997年1月、ロンドンのアビーロード・スタジオでの録音。CBSソニー盤。
第1楽章の冒頭、オーケストラのフォルティシモでのトゥッティの音が柔らかく、ふっくらとしている。左右によく広がって、聴き手を包み込むようなサウンドが心地よい。
キーシンのピアノは研ぎ澄まされた美しさ。透明感があってキラキラと輝いている。そして、中身にはしっかり芯がある感じ。強靱で、かつ、しなやかさを感じるところも多い。低音も高音も実によく鳴っている。鳴らしきっている感じ。時に巨匠的な風格も漂う。
この録音当時、キーシン25歳。若武者の勢いがあってもしかるべきだが、すでに10年以上のキャリア、神童時代からの活躍を思えば、もう中堅・ベテランの域に達しているのかな。
レヴァイン/フィルハーモニア管の伴奏は見事。緩急自在に、キーシンについてゆく。録音が良いので、ヴァイオリン群の響きはとても艶やか、特に高音がよく伸びてゆく。これを聴くのは快感。また、ピアノと一体化したフォルティシモは素晴らしい。勇壮大胆、ベートーヴェンの心意気が伝わってくる。
第1楽章全体的に、快活で活気あふれる。堂々として音量も大きい。キーシンのピアノの音も大きい感じ。ナイーヴな雰囲気の外見とは反対、ダイナミックなところが特に良いベートーヴェン演奏と思う。
第2楽章は内省的。第1楽章が外へエネルギーを放射しているのに対して、この楽章は内へ内へと沈み込んでゆく。ベートーヴェンの心象風景を見るかのよう。ピアノはリリカルな美しさ。素晴らしい。
オケの響きもデリケート。レヴァインの棒もキーシンによくついて、美しく支えてゆく。
第3楽章は心弾む演奏。見事なロンド。晴れやかで、澄み渡った空の青のような演奏。陽性のベートーヴェンが聴ける。
録音は素晴らしいです。
高さ奥行きとも広大な音場。オーケストラがスピーカーの外にまで広がってゆく感じ。聴き手を包み込むような柔らかいサウンドも心地よいです。
キーシンのピアノも鮮やかに録られており、これは全く素晴らしい協奏曲録音と思いました。
※ベートーヴェンの「皇帝」の過去エントリーであります。
■ギレリス(Pf)・セル/クリーヴランド管
■バックハウス(Pf)・S=イッセルシュテット/ウィーン・フィル
■ペライア(Pf)・ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ルービンシュタイン(Pf)・バレンボイム/ロンドン・フィル
■ブレンデル(Pf)・レヴァイン/シカゴ響
■アラウ(Pf)・ C・デイヴィス/ドレスデン・シュターツカペレ
■ルプー(Pf)・メータ/イスラエル・フィル
クラシックCDは値付けがおかしいものが多く、首をかしげざるを得ないものが目立つんですが、250円コーナーにはいくつかイイ出物がありました。
今日は、その250円CDであります。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」。
エフゲニ・キーシンのピアノ独奏、ジェームズ・レヴァイン指揮フィルハーモニア管の演奏。
1997年1月、ロンドンのアビーロード・スタジオでの録音。CBSソニー盤。
第1楽章の冒頭、オーケストラのフォルティシモでのトゥッティの音が柔らかく、ふっくらとしている。左右によく広がって、聴き手を包み込むようなサウンドが心地よい。
キーシンのピアノは研ぎ澄まされた美しさ。透明感があってキラキラと輝いている。そして、中身にはしっかり芯がある感じ。強靱で、かつ、しなやかさを感じるところも多い。低音も高音も実によく鳴っている。鳴らしきっている感じ。時に巨匠的な風格も漂う。
この録音当時、キーシン25歳。若武者の勢いがあってもしかるべきだが、すでに10年以上のキャリア、神童時代からの活躍を思えば、もう中堅・ベテランの域に達しているのかな。
レヴァイン/フィルハーモニア管の伴奏は見事。緩急自在に、キーシンについてゆく。録音が良いので、ヴァイオリン群の響きはとても艶やか、特に高音がよく伸びてゆく。これを聴くのは快感。また、ピアノと一体化したフォルティシモは素晴らしい。勇壮大胆、ベートーヴェンの心意気が伝わってくる。
第1楽章全体的に、快活で活気あふれる。堂々として音量も大きい。キーシンのピアノの音も大きい感じ。ナイーヴな雰囲気の外見とは反対、ダイナミックなところが特に良いベートーヴェン演奏と思う。
第2楽章は内省的。第1楽章が外へエネルギーを放射しているのに対して、この楽章は内へ内へと沈み込んでゆく。ベートーヴェンの心象風景を見るかのよう。ピアノはリリカルな美しさ。素晴らしい。
オケの響きもデリケート。レヴァインの棒もキーシンによくついて、美しく支えてゆく。
第3楽章は心弾む演奏。見事なロンド。晴れやかで、澄み渡った空の青のような演奏。陽性のベートーヴェンが聴ける。
録音は素晴らしいです。
高さ奥行きとも広大な音場。オーケストラがスピーカーの外にまで広がってゆく感じ。聴き手を包み込むような柔らかいサウンドも心地よいです。
キーシンのピアノも鮮やかに録られており、これは全く素晴らしい協奏曲録音と思いました。
※ベートーヴェンの「皇帝」の過去エントリーであります。
■ギレリス(Pf)・セル/クリーヴランド管
■バックハウス(Pf)・S=イッセルシュテット/ウィーン・フィル
■ペライア(Pf)・ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ルービンシュタイン(Pf)・バレンボイム/ロンドン・フィル
■ブレンデル(Pf)・レヴァイン/シカゴ響
■アラウ(Pf)・ C・デイヴィス/ドレスデン・シュターツカペレ
■ルプー(Pf)・メータ/イスラエル・フィル
2007/12/20のBlog
[ 05:26 ]
[ 器楽曲 ]
石鎚山月半輪冬。
夕食後、ウォーキングしておりましたら、まあ綺麗な半月が天空にありました。
冴え冴えとした月を眺めて聴きたくなったのはバッハであります。
J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004。
ジャン=ジャック・カントロフのヴァイオリン独奏。
1979年11月、荒川区民会館での録音。DENONのクレスト1000シリーズ2枚組から。
カントロフの美音が、豊かな残響を伴って広がってゆく快感。
ステージ中央にカントロフのヴァイオリンがクッキリと定位するが、残響成分が多く、フワッとした響きになってゆく。聴いていると、ホールの客席中央のS席で聴いている感じ。極上の臨場感。
このころのDENONは元気だった。録音はもちろん、「PCM録音」。新録音がバンバン出ていたし、特に、新進の、まだ無名のアーティストを起用して、都内や首都圏の音響に優れ
夕食後、ウォーキングしておりましたら、まあ綺麗な半月が天空にありました。
冴え冴えとした月を眺めて聴きたくなったのはバッハであります。
J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004。
ジャン=ジャック・カントロフのヴァイオリン独奏。
1979年11月、荒川区民会館での録音。DENONのクレスト1000シリーズ2枚組から。
カントロフの美音が、豊かな残響を伴って広がってゆく快感。
ステージ中央にカントロフのヴァイオリンがクッキリと定位するが、残響成分が多く、フワッとした響きになってゆく。聴いていると、ホールの客席中央のS席で聴いている感じ。極上の臨場感。
このころのDENONは元気だった。録音はもちろん、「PCM録音」。新録音がバンバン出ていたし、特に、新進の、まだ無名のアーティストを起用して、都内や首都圏の音響に優れ