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2008/01/03のBlog
[ 07:09 ]
[ 室内楽曲 ]
早くも三が日が終わります。
明日からは平常勤務であります。いやはや、ワタクシは怠け者なので、もっとのんびりしていたいと、日々思います・・・・・(^^ゞ
その怠け者を家人は叱咤激励、なんと昨日は年末に残した大掃除を敢行、正月2日目にして、家族総出で窓拭きをしておりました。
(今年は喪中なので、初詣もなし、新年行事は関係ないと云うことか・・・・・やれやれ)
昨日は2階の窓、そして今日は1階の窓であります・・・・・・ガハハ。
で、その後はモーツァルト三昧でありました。
モーツァルトのディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334。
ウィーン八重奏団員の演奏。
1961年4月の録音。DECCA盤。
録音から45年あまり経過して、今なお愛聴されているであろう名盤。
往年のウィーン・スタイルを彷彿とさせる素晴らしい演奏。ヴァイオリンのポルタメントに独特の間合いが素晴らしく、演奏全体が上品でイキで、情趣も十分。録音状態も良く(さすがDECCA)、今聴いても実に清々しい。
第1楽章はサラッと始まる感じで、やや速めのテンポ設定。スッキリした感じの演奏。
響きがイイ。ヴァイオリンもヴィオラも伸びやかに歌う。その余韻の美しいこと!後方のホルン2本は慎ましく上品に弦を支える。
第2楽章は主題と変奏のアンダンテ。アントン・フィーツのヴァイオリンが艶やかで美しい。よく伸びて、またよく歌う。第4変奏でのホルンの二重奏も見事で、のどかな雰囲気がとても良い。一転、第5変奏では悲哀の表情。弦五部のアンサンブルが良く、透明感のある響きで、哀しみを歌う。モーツァルトの透徹した哀しみが、風のように漂ってゆく。
第3楽章は、もう昔から大好きなメヌエット。K.334で最も有名な楽章だろう。
トリオでのフィーツのヴァイオリンが自在で、モーツァルト音楽の神髄、優雅な表情を伝えてくれる。いかにも典雅。これぞ、ウィーン・スタイルと云うべきだろう。
第4楽章はヴァイオリン協奏曲風の楽しさ。こんな素敵なアダージョはモーツァルトにしか書けないんだろうなぁ・・・。聴きながら幸福な気持ちになる。フィーツ絶好調、アンサンブルも素晴らしい。ホンマに息のあったアンサンブルと思う。日頃から顔を合わせているとはいえ、実に見事。音楽が自然に呼吸して、優美でふくよか、柔軟にして流麗。全く洗練されている。
第5楽章はメヌエット。快活で明朗さが心地よい。特に綺麗なのはヴァイオリンの倍音。よく伸びて、広がる。
フィナーレはロンド。モーツァルトらしい永遠のロンド。
聴いていると、いつまでも続いて欲しい、ああ、これで終わってしまうのは勿体ないな・・・という気分になる。華麗で艶やか、極上の美しさ。
録音もホンマに素晴らしい。
新鮮で瑞々しさ一杯。フレッシュフルーツの舌触り。
ホルンもヴァイオリンも艶やかで明るい音。倍音成分も十分。
その美しさはモーツァルトのこの名曲に花を添えてます。
<モーツァルトのディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334>自己リンクです
■コレギウム・アウレウム合奏団
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ウィーン室内合奏団
■ヘイエリック/マンハイム・プファルツ選帝侯室内管弦楽団
■ヴェーグ/ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ
明日からは平常勤務であります。いやはや、ワタクシは怠け者なので、もっとのんびりしていたいと、日々思います・・・・・(^^ゞ
その怠け者を家人は叱咤激励、なんと昨日は年末に残した大掃除を敢行、正月2日目にして、家族総出で窓拭きをしておりました。
(今年は喪中なので、初詣もなし、新年行事は関係ないと云うことか・・・・・やれやれ)
昨日は2階の窓、そして今日は1階の窓であります・・・・・・ガハハ。
で、その後はモーツァルト三昧でありました。
モーツァルトのディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334。
ウィーン八重奏団員の演奏。
1961年4月の録音。DECCA盤。
録音から45年あまり経過して、今なお愛聴されているであろう名盤。
往年のウィーン・スタイルを彷彿とさせる素晴らしい演奏。ヴァイオリンのポルタメントに独特の間合いが素晴らしく、演奏全体が上品でイキで、情趣も十分。録音状態も良く(さすがDECCA)、今聴いても実に清々しい。
第1楽章はサラッと始まる感じで、やや速めのテンポ設定。スッキリした感じの演奏。
響きがイイ。ヴァイオリンもヴィオラも伸びやかに歌う。その余韻の美しいこと!後方のホルン2本は慎ましく上品に弦を支える。
第2楽章は主題と変奏のアンダンテ。アントン・フィーツのヴァイオリンが艶やかで美しい。よく伸びて、またよく歌う。第4変奏でのホルンの二重奏も見事で、のどかな雰囲気がとても良い。一転、第5変奏では悲哀の表情。弦五部のアンサンブルが良く、透明感のある響きで、哀しみを歌う。モーツァルトの透徹した哀しみが、風のように漂ってゆく。
第3楽章は、もう昔から大好きなメヌエット。K.334で最も有名な楽章だろう。
トリオでのフィーツのヴァイオリンが自在で、モーツァルト音楽の神髄、優雅な表情を伝えてくれる。いかにも典雅。これぞ、ウィーン・スタイルと云うべきだろう。
第4楽章はヴァイオリン協奏曲風の楽しさ。こんな素敵なアダージョはモーツァルトにしか書けないんだろうなぁ・・・。聴きながら幸福な気持ちになる。フィーツ絶好調、アンサンブルも素晴らしい。ホンマに息のあったアンサンブルと思う。日頃から顔を合わせているとはいえ、実に見事。音楽が自然に呼吸して、優美でふくよか、柔軟にして流麗。全く洗練されている。
第5楽章はメヌエット。快活で明朗さが心地よい。特に綺麗なのはヴァイオリンの倍音。よく伸びて、広がる。
フィナーレはロンド。モーツァルトらしい永遠のロンド。
聴いていると、いつまでも続いて欲しい、ああ、これで終わってしまうのは勿体ないな・・・という気分になる。華麗で艶やか、極上の美しさ。
録音もホンマに素晴らしい。
新鮮で瑞々しさ一杯。フレッシュフルーツの舌触り。
ホルンもヴァイオリンも艶やかで明るい音。倍音成分も十分。
その美しさはモーツァルトのこの名曲に花を添えてます。
<モーツァルトのディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334>自己リンクです
■コレギウム・アウレウム合奏団
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ウィーン室内合奏団
■ヘイエリック/マンハイム・プファルツ選帝侯室内管弦楽団
■ヴェーグ/ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ
2008/01/02のBlog
[ 05:35 ]
[ 管弦楽曲 ]
年末の大掃除で、ステレオもクリーン・アップしました。
接点などを磨いて、スピーカーコードも剥き直して・・・・。
音の鮮度が少し上がったかな。ベールが一枚はがれたような感じ、艶やかな音が戻ってきたように思います(・・・・と、そんな気分になっているだけかもしれませんが(^^ゞ)
さて、新年はモーツァルトで。
モーツァルトのセレナード第10番 変ロ長調 K.361「グラン・パルティータ」。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団員の演奏。
1984年7月、ロンドンのヘンリーウッド・ホールでの録音。フィリップス盤。
いつ聴いても幸福な音楽。
第1楽章冒頭の、柔らかな序奏が終わって、快活なアレグロ・モルトが始まると、もうリスニング・ルームはモーツァルトの幸福な音楽で一杯になる。モーツァルトの世界に連れて行かれる。
マリナー/アカデミー室内アンサンブルの演奏は中庸路線。テンポ、楽器のバランス、息づかいなど、すべてが自然で爽快、聴いていて心地よいことこの上ない。
加えて録音が素晴らしい。見事なフィリップス録音。
定位・音場とも申し分なし。響きは自然で柔らかく、何よりホールトーンが美しい、いわゆるヨーロピアン・サウンド。録音から20年以上経過したのだが、我が家で最も美しい音で鳴る「グラン・パルティータ」だ。
今、これ廉価盤でしょ?こんな熟成したワインのような逸品が、1,000円ちょっとで手に入る贅沢な、日本は国であります。
ジャケットも美しい。このころ、マリナー/アカデミー室内管は盛んにモーツァルトの管弦楽曲を録音していたのだが、そのシリーズのジャケットは統一感があって、どれも品が良く、CDの小さいジャケットとはいえ、眺めていて心が落ち着くものだった。所有する喜びもあった。
さて、演奏は、大声を出すことなく、じっくりと作り上げたアンサンブルの快さが伝わってくる。スケール感もあり、何より爽快。
最低音は、オリジナル通りでコントラバスが担当しているのもイイ。
曲が進むにつれて、愉悦に満ちた、幸福なアンサンブルが繰り広げられる。
個々のプレーヤー、みんなが巧いし、楽器の響きも実に心地よい。
映画「アマデウス」で著名な第3楽章の冒頭部分など、絶品の美しさ。
トータルで、実に楽しめる1枚でありました。
愛聴盤であります。
<モーツァルトの「グラン・パルティータ」も何枚か聴いてきました>
■クレンペラー/ロンドン管楽合奏団
■アーノンクール/ウィーン・モーツァルト管楽合奏団
■ベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル
接点などを磨いて、スピーカーコードも剥き直して・・・・。
音の鮮度が少し上がったかな。ベールが一枚はがれたような感じ、艶やかな音が戻ってきたように思います(・・・・と、そんな気分になっているだけかもしれませんが(^^ゞ)
さて、新年はモーツァルトで。
モーツァルトのセレナード第10番 変ロ長調 K.361「グラン・パルティータ」。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団員の演奏。
1984年7月、ロンドンのヘンリーウッド・ホールでの録音。フィリップス盤。
いつ聴いても幸福な音楽。
第1楽章冒頭の、柔らかな序奏が終わって、快活なアレグロ・モルトが始まると、もうリスニング・ルームはモーツァルトの幸福な音楽で一杯になる。モーツァルトの世界に連れて行かれる。
マリナー/アカデミー室内アンサンブルの演奏は中庸路線。テンポ、楽器のバランス、息づかいなど、すべてが自然で爽快、聴いていて心地よいことこの上ない。
加えて録音が素晴らしい。見事なフィリップス録音。
定位・音場とも申し分なし。響きは自然で柔らかく、何よりホールトーンが美しい、いわゆるヨーロピアン・サウンド。録音から20年以上経過したのだが、我が家で最も美しい音で鳴る「グラン・パルティータ」だ。
今、これ廉価盤でしょ?こんな熟成したワインのような逸品が、1,000円ちょっとで手に入る贅沢な、日本は国であります。
ジャケットも美しい。このころ、マリナー/アカデミー室内管は盛んにモーツァルトの管弦楽曲を録音していたのだが、そのシリーズのジャケットは統一感があって、どれも品が良く、CDの小さいジャケットとはいえ、眺めていて心が落ち着くものだった。所有する喜びもあった。
さて、演奏は、大声を出すことなく、じっくりと作り上げたアンサンブルの快さが伝わってくる。スケール感もあり、何より爽快。
最低音は、オリジナル通りでコントラバスが担当しているのもイイ。
曲が進むにつれて、愉悦に満ちた、幸福なアンサンブルが繰り広げられる。
個々のプレーヤー、みんなが巧いし、楽器の響きも実に心地よい。
映画「アマデウス」で著名な第3楽章の冒頭部分など、絶品の美しさ。
トータルで、実に楽しめる1枚でありました。
愛聴盤であります。
<モーツァルトの「グラン・パルティータ」も何枚か聴いてきました>
■クレンペラー/ロンドン管楽合奏団
■アーノンクール/ウィーン・モーツァルト管楽合奏団
■ベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル
2008/01/01のBlog
[ 06:29 ]
[ 室内楽曲 ]
お正月であります。のんびりとしております。
ご覧いただいている皆様におかれましても、穏やかな新年をお迎えのことと存じます。
四国は山間部では積雪です。急な冷え込みで、まだ身体が慣れておりません。
大変に寒く感じます。
では、元日にふさわしく、ウィンナ・ワルツ集を聴きます。
演奏はウィーン・ヴィルトゥオーゼン。
1993年4月、ウィーンのカジノ・ツェーゲルニッツでの録音。キャニオン・クラシックス原盤。近所のブックオフで250円でありました・・・・・(ホンマ安いですなぁ)。
ウィーン・ヴィルトゥオーゼンは、エルンスト・オッテンザマーを中心に、ウィーンの名手たちが集まって1987年に結成したアンサンブル。弦楽5部に管楽器が5本加わる10人で構成されていると、ライナーノートにある。
正月にほのぼのと聴くには格好のCD。収録曲目も名曲揃い。
■春の声
■皇帝円舞曲
■アンネン・ポルカ
■ウィーンの森の物語
■浮気心
■大急ぎで(ヨゼフ・シュトラウス)
■エンス河のほとりで
■喜歌劇「こうもり」序曲
■中国人のギャロップ
■美しく青きドナウ
■ラデツキー行進曲
まずは「春の声」に「皇帝円舞曲」。
実に幸福な演奏で、暖かく柔らかく、艶やかな響きがイイ。ヴァイオリンのキュッキュッと小鳥のさえずりのような音も新鮮で心地よいし、可愛らしい。
ホルンは名手フォルカー・アルトマン。力強く、太く、芯のある音がたまらない。
「アンネン・ポルカ」は心ウキウキ弾むような音楽。アンサンブルが極上で、全く見事なできばえと思う。聴きながら、酔いしれそうな美音であり、響き。
「ウィーンの森の物語」は、フルートが聴きもの。透明感があって柔らかな風のように、響いてくる。チターの代わりは第一ヴァイオリン。
この曲でもアンサンブルが素晴らしく、優美な表情が最高。ウィーンの音楽って、ホンマにエエなぁ・・・。
「浮気心」の楽しさ!ヴァイオリンのポルタメントがたまらない。弾むような弦に、管楽器が見事に絡んで、鮮やかな響きをつくり出している。
フルートの囀りも可愛らしい。
そして「美しく青きドナウ」に「ラデツキー行進曲」。
僕のリスニング・ルームが、ウィーンの街中に移動したような気分になります。
ああ、最高。
録音も極上です。
日本人のプロデュースで、エンジニアも日本人。
国産品のCDでありまして、音楽のセンスも良く、愛聴盤であります。
それでは、「クラシック音楽のひとりごと」、ポツポツと書いていきますので、本年もよろしくお願い申し上げます。
ジョギング同様、いつまで続くか、こればかりは分からんのですが・・・・(^^ゞ
ご覧いただいている皆様におかれましても、穏やかな新年をお迎えのことと存じます。
四国は山間部では積雪です。急な冷え込みで、まだ身体が慣れておりません。
大変に寒く感じます。
では、元日にふさわしく、ウィンナ・ワルツ集を聴きます。
演奏はウィーン・ヴィルトゥオーゼン。
1993年4月、ウィーンのカジノ・ツェーゲルニッツでの録音。キャニオン・クラシックス原盤。近所のブックオフで250円でありました・・・・・(ホンマ安いですなぁ)。
ウィーン・ヴィルトゥオーゼンは、エルンスト・オッテンザマーを中心に、ウィーンの名手たちが集まって1987年に結成したアンサンブル。弦楽5部に管楽器が5本加わる10人で構成されていると、ライナーノートにある。
正月にほのぼのと聴くには格好のCD。収録曲目も名曲揃い。
■春の声
■皇帝円舞曲
■アンネン・ポルカ
■ウィーンの森の物語
■浮気心
■大急ぎで(ヨゼフ・シュトラウス)
■エンス河のほとりで
■喜歌劇「こうもり」序曲
■中国人のギャロップ
■美しく青きドナウ
■ラデツキー行進曲
まずは「春の声」に「皇帝円舞曲」。
実に幸福な演奏で、暖かく柔らかく、艶やかな響きがイイ。ヴァイオリンのキュッキュッと小鳥のさえずりのような音も新鮮で心地よいし、可愛らしい。
ホルンは名手フォルカー・アルトマン。力強く、太く、芯のある音がたまらない。
「アンネン・ポルカ」は心ウキウキ弾むような音楽。アンサンブルが極上で、全く見事なできばえと思う。聴きながら、酔いしれそうな美音であり、響き。
「ウィーンの森の物語」は、フルートが聴きもの。透明感があって柔らかな風のように、響いてくる。チターの代わりは第一ヴァイオリン。
この曲でもアンサンブルが素晴らしく、優美な表情が最高。ウィーンの音楽って、ホンマにエエなぁ・・・。
「浮気心」の楽しさ!ヴァイオリンのポルタメントがたまらない。弾むような弦に、管楽器が見事に絡んで、鮮やかな響きをつくり出している。
フルートの囀りも可愛らしい。
そして「美しく青きドナウ」に「ラデツキー行進曲」。
僕のリスニング・ルームが、ウィーンの街中に移動したような気分になります。
ああ、最高。
録音も極上です。
日本人のプロデュースで、エンジニアも日本人。
国産品のCDでありまして、音楽のセンスも良く、愛聴盤であります。
それでは、「クラシック音楽のひとりごと」、ポツポツと書いていきますので、本年もよろしくお願い申し上げます。
ジョギング同様、いつまで続くか、こればかりは分からんのですが・・・・(^^ゞ
2007/12/31のBlog
[ 05:13 ]
[ クラシック音楽その他 ]
さて、大晦日です。
四国には一気に寒波がやってきました。気温は低い、風は強い、みぞれは降る・・・・。
この冬一番の寒さに震えています。
さて、今日のエントリーは林侘助。さんのHP【♪ KechiKechi Classics ♪】に投稿した「2007年勝手に各自アカデミー賞」であります。
**********************************************************
● 輝け!:【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞
今年も大衆ド素人名曲ミーハー廉価盤路線を貫きました。聴いている曲に変化も進歩もありませんが、それなりにイイ年だったと思います。
◎第1位 長谷川きよし
昨年に引き続き、今年も愛媛県に来てくれました。11月26日(月)松山「monk」でのライヴ。最高でした。きよしさんは「歌い続けて40年」、僕はきよしさんを聴き続けて33年。聴き続けてきた期間としては、クラシック音楽より長いんです。
素晴らしい歌声。今も最高に巧いギター。名曲「黒い牡牛」をナマで聴けたことに感激。もちろん、「灰色の瞳」、「黒の舟歌」、「別れのサンバ」も良かったですし、「秋だから」や「悲しい兵隊」には泣けました。
いや、ホンマに歌の上手い人は、幾つになっても上手いもんですね。きよしさん、今年58歳。来年も草深い四国の田舎に来て欲しいもんです。
◎第2位 ペーター・レーゼル
HMVのバーゲンセールで、激安ボックスがさらに価格下落。協奏曲編(10枚組)・室内楽編(8枚組)・独奏曲編(13枚組)の3つがそれぞれ約2,000円でしたので、すぐにクリック。さして期待もせずに聴き始めたところ、これが良かった!
目の覚めるような技巧でもなければ、鮮烈な表現もないんです。でも、誠実にしっかりと、或いはしっとりと弾いてゆく演奏には、心洗われました。 ああ、かつての東ドイツにはこんなに良いピアニストがいたんだと実感(レーゼルはまだ現役ですが・・・・)。
ついでに、こういう渋いピアニストがエエなぁと思えるようになった、自分の加齢を実感。聴き手もトシをとったんです。
◎第3位 NHKドラマ「ハゲタカ」
これは夢中で観ました。2月の本放送で観て感激、8月の再放送で再び感激(DVDに録画)、そしてこの12月の再々放送でも、素晴らしい出来を鑑賞しております。経済に疎いタチなので、勉強にもなりました。「ああ、あの時の経済状況は、こういうことだったのか」と。
大森南朋、カッコエエですね。柴田恭兵って、イイ役者になりましたね。脇役(というかその回の主演か?)も良かったでしょ。冨士真奈美の怪演、菅原文太の貫禄に中尾彬のイヤらしさ、そして宇崎竜童の哀しさ。ホンマの脇役、嶋田久作に志賀廣太郎も最高でした。
◎番外 CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~
パチンコです。12年ぶりにパチンコに嵌りました。保留玉連チャン機時代には1週間に10日ホールに通うほど入れこんでいたものですが、久々に勝負魂復活、音楽以上に今年はパチンコをしました。職場の後輩(33歳)がそれを知って「これを観るとさらに面白いですぜ」とTV版DVDを貸してくれて、なんとアニメの「エヴァンゲリオン」も全巻制覇。確かに面白さが倍加し、文字通り、「徹底的に打ち込み」ました。いやはや、今年はこれが実は1位かもしれません(汗)。
**********************************************************
そして今、僕はレーゼルのピアノでモーツァルトのソナタなどを聴いています。
誠実で中庸、派手さはなく渋くてイイ演奏です。こういう何の変哲もない演奏が、好みになってきました。
そういうトシになりました。
今年は、父を亡くしましたので、新年の行事は控えめです。
飾り餅はやめました。家族で食す分だけつきました。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
この一年、お読みいただき、コメントを頂き、トラックバックを頂戴し、本当にありがとうございました。とてもうれしく思いました。
初めての方も、どうぞコメントをお願いします。素人ブログで恥ずかしい限りですが、昔も今も、クラシック音楽が大好きです。
いろいろ教えて下さい。
四国には一気に寒波がやってきました。気温は低い、風は強い、みぞれは降る・・・・。
この冬一番の寒さに震えています。
さて、今日のエントリーは林侘助。さんのHP【♪ KechiKechi Classics ♪】に投稿した「2007年勝手に各自アカデミー賞」であります。
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● 輝け!:【♪ KechiKechi Classics ♪】2007年勝手に各自アカデミー賞
今年も大衆ド素人名曲ミーハー廉価盤路線を貫きました。聴いている曲に変化も進歩もありませんが、それなりにイイ年だったと思います。
◎第1位 長谷川きよし
昨年に引き続き、今年も愛媛県に来てくれました。11月26日(月)松山「monk」でのライヴ。最高でした。きよしさんは「歌い続けて40年」、僕はきよしさんを聴き続けて33年。聴き続けてきた期間としては、クラシック音楽より長いんです。
素晴らしい歌声。今も最高に巧いギター。名曲「黒い牡牛」をナマで聴けたことに感激。もちろん、「灰色の瞳」、「黒の舟歌」、「別れのサンバ」も良かったですし、「秋だから」や「悲しい兵隊」には泣けました。
いや、ホンマに歌の上手い人は、幾つになっても上手いもんですね。きよしさん、今年58歳。来年も草深い四国の田舎に来て欲しいもんです。
◎第2位 ペーター・レーゼル
HMVのバーゲンセールで、激安ボックスがさらに価格下落。協奏曲編(10枚組)・室内楽編(8枚組)・独奏曲編(13枚組)の3つがそれぞれ約2,000円でしたので、すぐにクリック。さして期待もせずに聴き始めたところ、これが良かった!
目の覚めるような技巧でもなければ、鮮烈な表現もないんです。でも、誠実にしっかりと、或いはしっとりと弾いてゆく演奏には、心洗われました。 ああ、かつての東ドイツにはこんなに良いピアニストがいたんだと実感(レーゼルはまだ現役ですが・・・・)。
ついでに、こういう渋いピアニストがエエなぁと思えるようになった、自分の加齢を実感。聴き手もトシをとったんです。
◎第3位 NHKドラマ「ハゲタカ」
これは夢中で観ました。2月の本放送で観て感激、8月の再放送で再び感激(DVDに録画)、そしてこの12月の再々放送でも、素晴らしい出来を鑑賞しております。経済に疎いタチなので、勉強にもなりました。「ああ、あの時の経済状況は、こういうことだったのか」と。
大森南朋、カッコエエですね。柴田恭兵って、イイ役者になりましたね。脇役(というかその回の主演か?)も良かったでしょ。冨士真奈美の怪演、菅原文太の貫禄に中尾彬のイヤらしさ、そして宇崎竜童の哀しさ。ホンマの脇役、嶋田久作に志賀廣太郎も最高でした。
◎番外 CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~
パチンコです。12年ぶりにパチンコに嵌りました。保留玉連チャン機時代には1週間に10日ホールに通うほど入れこんでいたものですが、久々に勝負魂復活、音楽以上に今年はパチンコをしました。職場の後輩(33歳)がそれを知って「これを観るとさらに面白いですぜ」とTV版DVDを貸してくれて、なんとアニメの「エヴァンゲリオン」も全巻制覇。確かに面白さが倍加し、文字通り、「徹底的に打ち込み」ました。いやはや、今年はこれが実は1位かもしれません(汗)。
**********************************************************
そして今、僕はレーゼルのピアノでモーツァルトのソナタなどを聴いています。
誠実で中庸、派手さはなく渋くてイイ演奏です。こういう何の変哲もない演奏が、好みになってきました。
そういうトシになりました。
今年は、父を亡くしましたので、新年の行事は控えめです。
飾り餅はやめました。家族で食す分だけつきました。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
この一年、お読みいただき、コメントを頂き、トラックバックを頂戴し、本当にありがとうございました。とてもうれしく思いました。
初めての方も、どうぞコメントをお願いします。素人ブログで恥ずかしい限りですが、昔も今も、クラシック音楽が大好きです。
いろいろ教えて下さい。
2007/12/30のBlog
[ 07:42 ]
[ 管弦楽曲 ]
いよいよ押し詰まってきました。
さて、今年もよく走りました。ジョギングであります。
早朝ジョギング、今は日の出が遅いので、暗闇の中を走っておりますが、夜空は実に綺麗です。冬の星座が燦めきます。明けの明星、金星は実に綺麗です。東南の空に美しく瞬いてます。
ああ、今日は「惑星」を聴こう!
ホルストの組曲「惑星」。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とメンデルスゾーン・クラブ女声合唱団の演奏。
1975年12月、フィラデルフィアのスコティッシュ・ライト・カテドラルでの録音。RCA盤。
オーマンディ、貫禄の1枚と云うべきか。
まずは雄壮な「火星」。速いテンポで活気あふれる演奏。聴いていると、元気が出てくる。金管も打楽器も音量が大きく、時に荒々しく響くのだが、粗暴下品にならないのはさすが。フィラデルフィア管の特徴だろうなぁ。弦はシルキータッチだし、木管も柔らかくメロウ。
「金星」は一転、優美艶麗。ホルンの上品さは例えようがない。ヴァイオリン・ソロも美しいが、これに続くヴァイオリン群の合奏が、また涙が出るほど美しい。これぞ、オーマンディ/フィラデルフィア管の本領と思う。聴き手の心をくすぐる術を心得ていると云うべきかな。参りました。
「水星」は短いながらも、明快克明な表現。クッキリとした隈取りで書かれた感じの演奏。ミュートを効かせたヴァイオリンの音がイイ。ハープの音はデリケート、後方で鳴るティンパニはリアルな響きで印象的。
演奏全体に伸び伸びとしているのもイイ。
「木星」はスカッと爽やか。前半のテンポは中庸やや遅めで、大らかな歩み。金管の響きがイイ。特にホルンが素晴らしい。トランペットは少し金属的に響くのだが、これは録音のせいかな。「ジュピター」でおなじみの部分はテンポがグッと落ちてスケール大きい。ダイナミック・レンジも大きく、弱音での美しさは格別。
オーマンディの指揮は見事なもんだ。聴きどころ、ツボを押さえて、無理なく自然に盛り上げてゆく。さすがと思う。
「土星」は老年の神だが、人生の秋とか物事の結末を思わせるような演奏ではない。オーマンディとフィラデルフィア管のコンビで聴くと、曲の進行に従って徐々に静かにスケールが大きくなってゆき、老いを微塵も感じさせない立派な演奏になっている。そして、全編に漂う美しさ、豊麗さ。ホンマにすごい。
「天王星」は冒頭のティンパニにビックリ。いい音で、しかもデカイ。フィラデルフィア管のアンサンブルが、またイイ。
「海王星」は消えゆく女声合唱の美しさ。巧いかどうかはよく分からないが、美しいのは間違いない。エレガントな美を聴かせてくれる。
録音状態は上々ですが、少し古くなったかなという気もします。
弦楽セクションが少し乾いた感じに聞こえます。そこが惜しいところ。
金管や木管は美しさの極み、フィラデルフィア・サウンドのゴージャスさを伝えます。
<「惑星」は大好きな曲。自己リンクです>
●カラヤン/ウィーン・フィル
●ハイティンク/ロンドン・フィル
●カラヤン/ベルリン・フィル
●レヴァイン/シカゴ響
●ラトル/ベルリン・フィル
●ボールト/ロンドン・フィル
●佐渡裕/N響
●マゼール/フランス国立管
●マリナー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
さて、今年もよく走りました。ジョギングであります。
早朝ジョギング、今は日の出が遅いので、暗闇の中を走っておりますが、夜空は実に綺麗です。冬の星座が燦めきます。明けの明星、金星は実に綺麗です。東南の空に美しく瞬いてます。
ああ、今日は「惑星」を聴こう!
ホルストの組曲「惑星」。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とメンデルスゾーン・クラブ女声合唱団の演奏。
1975年12月、フィラデルフィアのスコティッシュ・ライト・カテドラルでの録音。RCA盤。
オーマンディ、貫禄の1枚と云うべきか。
まずは雄壮な「火星」。速いテンポで活気あふれる演奏。聴いていると、元気が出てくる。金管も打楽器も音量が大きく、時に荒々しく響くのだが、粗暴下品にならないのはさすが。フィラデルフィア管の特徴だろうなぁ。弦はシルキータッチだし、木管も柔らかくメロウ。
「金星」は一転、優美艶麗。ホルンの上品さは例えようがない。ヴァイオリン・ソロも美しいが、これに続くヴァイオリン群の合奏が、また涙が出るほど美しい。これぞ、オーマンディ/フィラデルフィア管の本領と思う。聴き手の心をくすぐる術を心得ていると云うべきかな。参りました。
「水星」は短いながらも、明快克明な表現。クッキリとした隈取りで書かれた感じの演奏。ミュートを効かせたヴァイオリンの音がイイ。ハープの音はデリケート、後方で鳴るティンパニはリアルな響きで印象的。
演奏全体に伸び伸びとしているのもイイ。
「木星」はスカッと爽やか。前半のテンポは中庸やや遅めで、大らかな歩み。金管の響きがイイ。特にホルンが素晴らしい。トランペットは少し金属的に響くのだが、これは録音のせいかな。「ジュピター」でおなじみの部分はテンポがグッと落ちてスケール大きい。ダイナミック・レンジも大きく、弱音での美しさは格別。
オーマンディの指揮は見事なもんだ。聴きどころ、ツボを押さえて、無理なく自然に盛り上げてゆく。さすがと思う。
「土星」は老年の神だが、人生の秋とか物事の結末を思わせるような演奏ではない。オーマンディとフィラデルフィア管のコンビで聴くと、曲の進行に従って徐々に静かにスケールが大きくなってゆき、老いを微塵も感じさせない立派な演奏になっている。そして、全編に漂う美しさ、豊麗さ。ホンマにすごい。
「天王星」は冒頭のティンパニにビックリ。いい音で、しかもデカイ。フィラデルフィア管のアンサンブルが、またイイ。
「海王星」は消えゆく女声合唱の美しさ。巧いかどうかはよく分からないが、美しいのは間違いない。エレガントな美を聴かせてくれる。
録音状態は上々ですが、少し古くなったかなという気もします。
弦楽セクションが少し乾いた感じに聞こえます。そこが惜しいところ。
金管や木管は美しさの極み、フィラデルフィア・サウンドのゴージャスさを伝えます。
<「惑星」は大好きな曲。自己リンクです>
●カラヤン/ウィーン・フィル
●ハイティンク/ロンドン・フィル
●カラヤン/ベルリン・フィル
●レヴァイン/シカゴ響
●ラトル/ベルリン・フィル
●ボールト/ロンドン・フィル
●佐渡裕/N響
●マゼール/フランス国立管
●マリナー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
2007/12/29のBlog
[ 06:42 ]
[ 交響曲 ]
大阪豊中に下宿中の息子二人が帰ってきました。
年末、家族が揃いました。家が狭くなった気分であります。
大学4年と1年の男ですから、家の中をノシノシ歩くと、実に家が狭く感じます(^^ゞ
今日から休暇に入りましたので、ゆっくり大曲を聴いています。
ブルックナーの交響曲第8番 ハ短調。
カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルの演奏。
1963年12月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。EMI盤。
カール・シューリヒトと云えば、僕にとってはブルックナー。
一聴、素っ気ない。飾りだてせず、妙な演出もなく、見得を切るようなところもない。ぶっきらぼうで、無骨なブルックナーと思う。
もう20年前くらいか、名盤との誉れ高いのを知って、ワクワクして購入したが、初めて聴いた時には「へ?こんなもんかい?」と思ったものだった。しかし、何回か聴いていると、この素っ気なさがかえって自然であり、作曲家の声をそのまま伝えているんじゃないかと思えてきた。
「噛めば噛むほど味が出る」・・・なんて比喩は、こういう演奏のことを云うんじゃないか。オーケストラの美質を存分に引き出し、作曲家の意図を十分に汲んで再現してゆく。ああ、まさにシューリヒトはそういう芸を発揮できる職人気質の指揮者だった。
テンポは速めで、思い入れはあまりなく、淡々と進んでゆくブルックナー。
音楽の表情も淡いもので、コッテリとした響きにはならない。
淡麗で澄み切った味わい、我が伊予西条の「うちぬき水」のごとく、夏は冷たく冬は暖かい旨さを味わえる・・・そんな演奏とでも云おうか。
とにかく無駄がない。しかし、不足しているものはない。情感もあるし、オケのパワーも十分。きわめてシンプル。まっすぐな演奏。
ウィーン・フィルの演奏は立派。素晴らしい。
1960年代のウィーン・フィルの録音の中でも、ベスト・フォームの一つじゃなかろうか。EMIの録音は少々古ぼけてきたが、今も十分鑑賞に堪えるもの。立派なステレオ録音と思う。
第1楽章は勇壮だが、スケールを広げすぎないところが良い。シューリヒトに大風呂敷は似合わない。
第2楽章は速めのスケルツォ。造形は精妙で、スッキリしている。リズムが良いのだろう。クドクド拘泥しないのがイイ。管楽器が巧い。特に金管は抜群。
第3楽章もスマートであり、また味わい深い表現でもある。饒舌ではないのだが、内面に多くの語るべきものを持っているような演奏。
フィナーレは長大な楽章だが、適度なテンポの収縮によって、少しもダレることなくクライマックスに持ってゆく。さすがの名人芸と思う。
ウィーン・フィルも最後まで美しい。今更ながら、素晴らしいオーケストラと思う。
さて、年末年始の休暇、まずは大掃除から・・・・といいつつ、悪天候のようです。
風雨の中の窓ふきは辛いな・・・・・。
※ ブルックナーの交響曲第8番の 自己リンクです ※
■ティーレマン/ウィーン・フィル(NHK-FM放送)
■マゼール/ベルリン・フィル
■シノーポリ/ドレスデン・シュターツカペレ
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ジュリーニ/ウィーン・フィル
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■ベーム/ウィーン・フィル
年末、家族が揃いました。家が狭くなった気分であります。
大学4年と1年の男ですから、家の中をノシノシ歩くと、実に家が狭く感じます(^^ゞ
今日から休暇に入りましたので、ゆっくり大曲を聴いています。
ブルックナーの交響曲第8番 ハ短調。
カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルの演奏。
1963年12月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。EMI盤。
カール・シューリヒトと云えば、僕にとってはブルックナー。
一聴、素っ気ない。飾りだてせず、妙な演出もなく、見得を切るようなところもない。ぶっきらぼうで、無骨なブルックナーと思う。
もう20年前くらいか、名盤との誉れ高いのを知って、ワクワクして購入したが、初めて聴いた時には「へ?こんなもんかい?」と思ったものだった。しかし、何回か聴いていると、この素っ気なさがかえって自然であり、作曲家の声をそのまま伝えているんじゃないかと思えてきた。
「噛めば噛むほど味が出る」・・・なんて比喩は、こういう演奏のことを云うんじゃないか。オーケストラの美質を存分に引き出し、作曲家の意図を十分に汲んで再現してゆく。ああ、まさにシューリヒトはそういう芸を発揮できる職人気質の指揮者だった。
テンポは速めで、思い入れはあまりなく、淡々と進んでゆくブルックナー。
音楽の表情も淡いもので、コッテリとした響きにはならない。
淡麗で澄み切った味わい、我が伊予西条の「うちぬき水」のごとく、夏は冷たく冬は暖かい旨さを味わえる・・・そんな演奏とでも云おうか。
とにかく無駄がない。しかし、不足しているものはない。情感もあるし、オケのパワーも十分。きわめてシンプル。まっすぐな演奏。
ウィーン・フィルの演奏は立派。素晴らしい。
1960年代のウィーン・フィルの録音の中でも、ベスト・フォームの一つじゃなかろうか。EMIの録音は少々古ぼけてきたが、今も十分鑑賞に堪えるもの。立派なステレオ録音と思う。
第1楽章は勇壮だが、スケールを広げすぎないところが良い。シューリヒトに大風呂敷は似合わない。
第2楽章は速めのスケルツォ。造形は精妙で、スッキリしている。リズムが良いのだろう。クドクド拘泥しないのがイイ。管楽器が巧い。特に金管は抜群。
第3楽章もスマートであり、また味わい深い表現でもある。饒舌ではないのだが、内面に多くの語るべきものを持っているような演奏。
フィナーレは長大な楽章だが、適度なテンポの収縮によって、少しもダレることなくクライマックスに持ってゆく。さすがの名人芸と思う。
ウィーン・フィルも最後まで美しい。今更ながら、素晴らしいオーケストラと思う。
さて、年末年始の休暇、まずは大掃除から・・・・といいつつ、悪天候のようです。
風雨の中の窓ふきは辛いな・・・・・。
※ ブルックナーの交響曲第8番の 自己リンクです ※
■ティーレマン/ウィーン・フィル(NHK-FM放送)
■マゼール/ベルリン・フィル
■シノーポリ/ドレスデン・シュターツカペレ
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ジュリーニ/ウィーン・フィル
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■ベーム/ウィーン・フィル
2007/12/28のBlog
[ 05:59 ]
[ 交響曲 ]
夜が長い季節です。
そこで今日は大曲を。
マーラーの交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」。
ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1982年12月、コンセルトヘボウでのデジタル録音。フィリップス盤。
ハイティンクが巨匠の道を歩み始めたことを実感させた1枚。
落ち着いたテンポと深々としたフレージングでマーラーのロマンを歌い尽くすのだが、情感に溺れず、ドロドロせずに、終始、端正なマーラーを描き出してゆく。いわば、正攻法のマーラー。
構成も見事なもので、この長大な交響曲を美しくまとめ上げてゆく。弛緩するところなど全くない。ハイティンクがいよいよその本領、並々ならぬ実力をを発揮していった演奏と云うべきか。
この時期ハイティンクはアムステルダム・コンセルトヘボウ管とマーラーのデジタル再録音に取り組み、4番とこの7番が実際に発売された。同じコンビでブルックナーも再録音が進み、7~9番が発売されたと思う。やがて、このACOとのマーラー・ブルックナーのプロジェクトは中断し(というか初めから全集再録音の計画はなかったのかな?)、新しくベルリン・フィルとウィーン・フィルでの録音が始まった。
ところがこれもやはり中断、BPOとのマーラーは1~7番まで、VPOとのブルックナーは3~5・8番で終わってしまった。残念だなぁ・・・。
特にACOとのマーラー再録音は録音状態が最高で、今も十分存在感がある。残響豊かで、音色はほの暗く木質、何より響きが暖かく柔らかい。イヤ、もうたまらない心地よさ。そして、この暖かさはその後のBPOとの再録音にはなかったもので、今聴くと、ホンマに貴重だなぁと思う(この柔らかさ・暖かさは、シャイーになってからはあまり前面に出てこなくなっただけに・・・)。
第1楽章はゆったりとしたテンポで、慌てず急がず、大らかに構えて進めてゆく。スケール雄大というわけではないのだが、音楽の内実を丁寧に描き出そうとしたら、テンポが遅くなっていったという感じ。その音楽は、誠実で端正、嫌みがない。
第2楽章の夜曲Ⅰも、深々としたフレージングが印象的。大変心地よい聴感。楽器のバランスも良く、あたかもホールの最上席で聴いているような気分になってゆく。
(僕はコンセルトヘボウに行ったことがないので、偉そうなことは云えないんですが(^^ゞ)
第3楽章は妖しげなところがよく出ている。魑魅魍魎とは云わないが、マーラーの妖しさ、すなわちオーケストレーションの妙味がよく出ていると思う。
第4楽章夜曲Ⅱは、夢幻的な音響が印象的。柔らかい弦楽セクションが素晴らしい。
そして、フィナーレの圧倒的なパワー。堂々たる終曲。「夜」から離れた、陽光白日の音楽。ただし、派手にならない、ギンギラ・サウンドにならないのがハイティンクの品であり、コンセルトヘボウ管の響きの上質さだろう。
フィリップスの見事な録音で、ホンマに素晴らしいです。
音場広大、奥行き深く、定位良い。楽器の位置の高低まで見えてくる感じ。
ダイナミック・レンジも大きく、ホールトーンも豊かなので最高の臨場感であります。
ホールの最上席でもこんなエエ音するかいな・・・とは褒めすぎでしょうか?
ところで、この7番と4番、今現役盤ですか?
廃盤であるなら、すぐにでも復活させて欲しい名演・名録音と思っております。
※ハイティンクの録音 いくつか自己リンクしてみました
■マーラーの「巨人」(ベルリン・フィル)
■マーラーの交響曲第4番(アムステルダム・コンセルトヘボウ管とののデジタル再録音盤)
■マーラーの「復活」(ベルリン・フィル)
■ブルックナーの「ロマンティック」(ウィーン・フィル)
■ブルックナーの交響曲第5番(ウィーン・フィル)
■ブルックナーの交響曲第7番(コンセルトヘボウ管との再録音盤)
■ブルックナーの交響曲第9番(コンセルトヘボウ管との再録音盤)
そこで今日は大曲を。
マーラーの交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」。
ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1982年12月、コンセルトヘボウでのデジタル録音。フィリップス盤。
ハイティンクが巨匠の道を歩み始めたことを実感させた1枚。
落ち着いたテンポと深々としたフレージングでマーラーのロマンを歌い尽くすのだが、情感に溺れず、ドロドロせずに、終始、端正なマーラーを描き出してゆく。いわば、正攻法のマーラー。
構成も見事なもので、この長大な交響曲を美しくまとめ上げてゆく。弛緩するところなど全くない。ハイティンクがいよいよその本領、並々ならぬ実力をを発揮していった演奏と云うべきか。
この時期ハイティンクはアムステルダム・コンセルトヘボウ管とマーラーのデジタル再録音に取り組み、4番とこの7番が実際に発売された。同じコンビでブルックナーも再録音が進み、7~9番が発売されたと思う。やがて、このACOとのマーラー・ブルックナーのプロジェクトは中断し(というか初めから全集再録音の計画はなかったのかな?)、新しくベルリン・フィルとウィーン・フィルでの録音が始まった。
ところがこれもやはり中断、BPOとのマーラーは1~7番まで、VPOとのブルックナーは3~5・8番で終わってしまった。残念だなぁ・・・。
特にACOとのマーラー再録音は録音状態が最高で、今も十分存在感がある。残響豊かで、音色はほの暗く木質、何より響きが暖かく柔らかい。イヤ、もうたまらない心地よさ。そして、この暖かさはその後のBPOとの再録音にはなかったもので、今聴くと、ホンマに貴重だなぁと思う(この柔らかさ・暖かさは、シャイーになってからはあまり前面に出てこなくなっただけに・・・)。
第1楽章はゆったりとしたテンポで、慌てず急がず、大らかに構えて進めてゆく。スケール雄大というわけではないのだが、音楽の内実を丁寧に描き出そうとしたら、テンポが遅くなっていったという感じ。その音楽は、誠実で端正、嫌みがない。
第2楽章の夜曲Ⅰも、深々としたフレージングが印象的。大変心地よい聴感。楽器のバランスも良く、あたかもホールの最上席で聴いているような気分になってゆく。
(僕はコンセルトヘボウに行ったことがないので、偉そうなことは云えないんですが(^^ゞ)
第3楽章は妖しげなところがよく出ている。魑魅魍魎とは云わないが、マーラーの妖しさ、すなわちオーケストレーションの妙味がよく出ていると思う。
第4楽章夜曲Ⅱは、夢幻的な音響が印象的。柔らかい弦楽セクションが素晴らしい。
そして、フィナーレの圧倒的なパワー。堂々たる終曲。「夜」から離れた、陽光白日の音楽。ただし、派手にならない、ギンギラ・サウンドにならないのがハイティンクの品であり、コンセルトヘボウ管の響きの上質さだろう。
フィリップスの見事な録音で、ホンマに素晴らしいです。
音場広大、奥行き深く、定位良い。楽器の位置の高低まで見えてくる感じ。
ダイナミック・レンジも大きく、ホールトーンも豊かなので最高の臨場感であります。
ホールの最上席でもこんなエエ音するかいな・・・とは褒めすぎでしょうか?
ところで、この7番と4番、今現役盤ですか?
廃盤であるなら、すぐにでも復活させて欲しい名演・名録音と思っております。
※ハイティンクの録音 いくつか自己リンクしてみました
■マーラーの「巨人」(ベルリン・フィル)
■マーラーの交響曲第4番(アムステルダム・コンセルトヘボウ管とののデジタル再録音盤)
■マーラーの「復活」(ベルリン・フィル)
■ブルックナーの「ロマンティック」(ウィーン・フィル)
■ブルックナーの交響曲第5番(ウィーン・フィル)
■ブルックナーの交響曲第7番(コンセルトヘボウ管との再録音盤)
■ブルックナーの交響曲第9番(コンセルトヘボウ管との再録音盤)
2007/12/27のBlog
[ 05:22 ]
[ 交響曲 ]
ハイドンの交響曲第94番 ト長調「驚愕」 Hob.1-94。
ゲオルグ・ショルティ指揮ロンドン・フィルの演奏。
1981年11月、ロンドンのキングスウェイホールでの収録。DECCA盤。
今年はショルティ没後10年でありました。
ショルティはシカゴ響の常任時代に、ロンドン・フィルの芸術監督も兼ねていた。1979年から1983年のこと。この前後、ショルティはロンドン・フィルを振って幾つか素晴らしい録音を遺している。ホルストの「惑星」、ラローチャとのモーツァルト・ピアノ協奏曲、オペラでは「フィガロの結婚」などなど。
このハイドンのザロモン・セットなどもそれであって、キビキビとして、リズムがよく弾み、前へ前へと進んでゆく、実にショルティらしい演奏を展開している。
ブックオフで見つけた中古250円盤で、ゴールド仕様の豪華盤。
そのせいかどうか、デジタル初期の録音なのだが、あまり音が硬くなく、ふっくらとした響きで心地よい。イイ音と思う。ただし、解説書などは一切なし。名曲全集の中の1枚なのだろう。
さて演奏。
第1楽章は颯爽としていて、しかも力強さも十分の演奏。インテンポでグイグイ進んでゆくのは、いつものショルティ流。フレーズが短く切られて、サクサクっと弾む感じ。
ロンドン・フィルは引き締まったアンサンブルで、ショルティに見事に反応している。管楽器など実に巧い。
第2楽章はおなじみの音楽。例のビックリの場面は、強烈な音。さすがに音がデカイ。
ピアニシモとの対比で聴いていると実に楽しく、録音の加減か、ダイナミックレンジも大きい。
アンダンテなのだが、テンポは速め。変奏の性格分けが見事。良い演奏と思う。
やはりハイドンを演奏させるとイギリスのオケは巧いもんだなぁと思う。ロンドン・フィルって、こんなに巧いオケだったのかと見直してしまった。
第3楽章はメヌエット。少し硬いかな。ショルティに三拍子は合わないかも?
(やはり、ショルティは軍曹であって、三拍子やワルツを踊るタイプではないみたい・・・・・)
フィナーレは豪快。爽快なアレグロ・モルト。ラストは一気に盛り上がり、快いカタルシスというべきか。
録音は上々であります。
デジタル特有の硬さもなく、ふっくらとしたサウンドが眼前に展開します。
音場も広く、スケール豊かな録音と云えましょう。
平成19年も、残すところあと5日になりました。慌ただしくなってきましたね。
ゲオルグ・ショルティ指揮ロンドン・フィルの演奏。
1981年11月、ロンドンのキングスウェイホールでの収録。DECCA盤。
今年はショルティ没後10年でありました。
ショルティはシカゴ響の常任時代に、ロンドン・フィルの芸術監督も兼ねていた。1979年から1983年のこと。この前後、ショルティはロンドン・フィルを振って幾つか素晴らしい録音を遺している。ホルストの「惑星」、ラローチャとのモーツァルト・ピアノ協奏曲、オペラでは「フィガロの結婚」などなど。
このハイドンのザロモン・セットなどもそれであって、キビキビとして、リズムがよく弾み、前へ前へと進んでゆく、実にショルティらしい演奏を展開している。
ブックオフで見つけた中古250円盤で、ゴールド仕様の豪華盤。
そのせいかどうか、デジタル初期の録音なのだが、あまり音が硬くなく、ふっくらとした響きで心地よい。イイ音と思う。ただし、解説書などは一切なし。名曲全集の中の1枚なのだろう。
さて演奏。
第1楽章は颯爽としていて、しかも力強さも十分の演奏。インテンポでグイグイ進んでゆくのは、いつものショルティ流。フレーズが短く切られて、サクサクっと弾む感じ。
ロンドン・フィルは引き締まったアンサンブルで、ショルティに見事に反応している。管楽器など実に巧い。
第2楽章はおなじみの音楽。例のビックリの場面は、強烈な音。さすがに音がデカイ。
ピアニシモとの対比で聴いていると実に楽しく、録音の加減か、ダイナミックレンジも大きい。
アンダンテなのだが、テンポは速め。変奏の性格分けが見事。良い演奏と思う。
やはりハイドンを演奏させるとイギリスのオケは巧いもんだなぁと思う。ロンドン・フィルって、こんなに巧いオケだったのかと見直してしまった。
第3楽章はメヌエット。少し硬いかな。ショルティに三拍子は合わないかも?
(やはり、ショルティは軍曹であって、三拍子やワルツを踊るタイプではないみたい・・・・・)
フィナーレは豪快。爽快なアレグロ・モルト。ラストは一気に盛り上がり、快いカタルシスというべきか。
録音は上々であります。
デジタル特有の硬さもなく、ふっくらとしたサウンドが眼前に展開します。
音場も広く、スケール豊かな録音と云えましょう。
平成19年も、残すところあと5日になりました。慌ただしくなってきましたね。
2007/12/26のBlog
[ 05:11 ]
[ 管弦楽曲 ]
連日のワーグナーであります。
バイロイトの音楽祭のFM放送始まりました。まずは、「リング」、指揮はティーレマン。・・・・・と言いつつ、ワタクシは寝てしまいました。
早朝覚醒の習慣で、夜は10時過ぎると眠くて眠くて・・・・(^^ゞ
そこで、その前に聴いていたCDを・・・・・・。
ワーグナーの管弦楽曲集。
若杉弘指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1984年12月、ドレスデンのルカ教会での録音。ソニーと独シャルプラッテンの共同制作。原盤はアカンタだったか。
日本国内発売は1985年だったと思うが、このころは、LPも同時発売であって、収録時間はLPにあわせて約50分。今思えば、短いものだった。
若杉弘は1982年以来、ドレスデン国立歌劇場の常任だった。CDやLPがあまり残されていないで寂しいのだが、オペラが振れる日本人指揮者としては、欧州では著名であったと思う。このころ、若杉はにマーラーの「巨人」など充実した録音があり、来日公演も実現させるなど、大活躍だった。
さて、このCD、若杉の指揮が自然であざとくなく、その分、個性的なところがないのだが、ドレスデン・シュターツカペレの美質を存分に生かし切った演奏であって、実に心地よく聴けるもの。ドレスデン・シュターツカペレのワーグナー管弦楽曲集録音は、そう多くないので、貴重と思う。
1曲目は「さまよえるオランダ人」。
ドレスデン・シュターツカペレのまろやかで程よく溶けあうクリーミー・サウンドが展開する。パワー十分。ダイナミック・レンジが広く、フォルティシモでの音量は半端じゃないほど。迫力満点。ピアニシモは大変美しい。金管が全体的に良いが、特にホルンがイイ。ペーター・ダムかな?
2曲目は「タンホイザー」序曲。
ブラス・セクションの迫力が聴きもの。力強いだけでなく、包容力のある音が素晴らしい。ヴィオラやチェロなどの深々とした音もイイ。ドイツの森の奥深さを象徴するかのように、弦楽がしっとりとした音を奏でてゆく。ああ、エエ音やなぁ・・・。
後半では徐々にクレッシェンドして、弦がうねるように旋律を奏でる。これもいい。
ラストはスケール雄大、堂々たる音楽になっている。テンポもグッと落ちて、貫禄の終曲。
3曲目は「リエンツィ」序曲。
この曲は、美しい仕上げ。金管のまろやかな響きが特に印象的、ドレスデン・シュターツカペレは、まず弦楽の柔らかさが耳に飛び込んできて、一聴、心地よくなるのだが、金管の響きも極上。ホルンなど、特によろしい。
4曲目からは「ローエングリン」の2つの前奏曲。
静謐な部分と、フォルティシモとの対比が大きく、ストリングスの響きは最高。
ああ、つくづく、いいオケだなぁ・・・・と感心する次第。
録音は今も素晴らしいです。
20年以上経過したものとはとても思えない、鮮やかで瑞々しい録音。
特にダイナミック・レンジが大きく、音場は広大、ステージを彷彿とさせる臨場感もたまりません。
ルカ教会の残響も見事でありました。
バイロイトの音楽祭のFM放送始まりました。まずは、「リング」、指揮はティーレマン。・・・・・と言いつつ、ワタクシは寝てしまいました。
早朝覚醒の習慣で、夜は10時過ぎると眠くて眠くて・・・・(^^ゞ
そこで、その前に聴いていたCDを・・・・・・。
ワーグナーの管弦楽曲集。
若杉弘指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1984年12月、ドレスデンのルカ教会での録音。ソニーと独シャルプラッテンの共同制作。原盤はアカンタだったか。
日本国内発売は1985年だったと思うが、このころは、LPも同時発売であって、収録時間はLPにあわせて約50分。今思えば、短いものだった。
若杉弘は1982年以来、ドレスデン国立歌劇場の常任だった。CDやLPがあまり残されていないで寂しいのだが、オペラが振れる日本人指揮者としては、欧州では著名であったと思う。このころ、若杉はにマーラーの「巨人」など充実した録音があり、来日公演も実現させるなど、大活躍だった。
さて、このCD、若杉の指揮が自然であざとくなく、その分、個性的なところがないのだが、ドレスデン・シュターツカペレの美質を存分に生かし切った演奏であって、実に心地よく聴けるもの。ドレスデン・シュターツカペレのワーグナー管弦楽曲集録音は、そう多くないので、貴重と思う。
1曲目は「さまよえるオランダ人」。
ドレスデン・シュターツカペレのまろやかで程よく溶けあうクリーミー・サウンドが展開する。パワー十分。ダイナミック・レンジが広く、フォルティシモでの音量は半端じゃないほど。迫力満点。ピアニシモは大変美しい。金管が全体的に良いが、特にホルンがイイ。ペーター・ダムかな?
2曲目は「タンホイザー」序曲。
ブラス・セクションの迫力が聴きもの。力強いだけでなく、包容力のある音が素晴らしい。ヴィオラやチェロなどの深々とした音もイイ。ドイツの森の奥深さを象徴するかのように、弦楽がしっとりとした音を奏でてゆく。ああ、エエ音やなぁ・・・。
後半では徐々にクレッシェンドして、弦がうねるように旋律を奏でる。これもいい。
ラストはスケール雄大、堂々たる音楽になっている。テンポもグッと落ちて、貫禄の終曲。
3曲目は「リエンツィ」序曲。
この曲は、美しい仕上げ。金管のまろやかな響きが特に印象的、ドレスデン・シュターツカペレは、まず弦楽の柔らかさが耳に飛び込んできて、一聴、心地よくなるのだが、金管の響きも極上。ホルンなど、特によろしい。
4曲目からは「ローエングリン」の2つの前奏曲。
静謐な部分と、フォルティシモとの対比が大きく、ストリングスの響きは最高。
ああ、つくづく、いいオケだなぁ・・・・と感心する次第。
録音は今も素晴らしいです。
20年以上経過したものとはとても思えない、鮮やかで瑞々しい録音。
特にダイナミック・レンジが大きく、音場は広大、ステージを彷彿とさせる臨場感もたまりません。
ルカ教会の残響も見事でありました。
2007/12/25のBlog
[ 05:25 ]
[ 声楽曲・オペラ ]
年末です。バイロイト音楽祭のFM放送も今夜から始まるようです。
この時期になると、ワーグナーの楽劇を聴きたくなるのは、若い頃、NHK-FMのバイロイト放送にかじりついていたせいでしょう。
昼間は大掃除、餅つき、年賀状書き、夜はワーグナー・・・・・そんな生活だったですな。
さて、そこで今日はワーグナーの楽劇から。
ワーグナー合唱曲集。
ウイルヘルム・ピッツ指揮バイロイト祝祭歌劇場管弦楽団・合唱団の演奏。
録音年不明、ジャケット裏に<P1958>とあるので、おそらく1957年頃と思われる。DG盤。
1980年代末に入手した、グラモフォン・レゾナンスシリーズの輸入廉価盤。ライナーノートなし、1枚のペラ紙だけのジャケット。貧相なものだ。さて、国内盤はあったのかな・・・・。
ジャケットは貧相だが、演奏は素晴らしい。
ワーグナーの見事な合唱曲の、有名どころが殆ど入っていて、しかも演奏は1950年代の黄金時代のバイロイト祝祭劇場を彷彿とさせる圧倒的なもの。
指揮も長年にわたってバイロイトの合唱指揮をしていたウィルヘルム・ピッツ。合唱団も大変力強い歌を聴かせてくれる。
特に「タンホイザー」からの「大行進曲」と「巡礼の合唱」は、素晴らしい。
声がよく揃って、勇壮そのもの。男声合唱の醍醐味を満喫できる。
ワーグナーの合唱曲は、彼の管弦楽と同じくらい雄弁で迫力があり、聴き手を引き込んでゆく魅力(魔力と言ってもいいかもしれない)に溢れている。
そしてその合唱、フォルティシモではリスニング・ルームを揺るがす大音量になるのだが、器楽と違って、あまりうるさく感じないのがイイ。人の声は、耳に優しいのかもしれない。
「ローエングリン」からは「エルザの大聖堂への行列」と「婚礼の合唱」。前者の迫力と美しさもイイが、後者の静謐さも素晴らしい。ソフトフォーカスの静かさ、オケも優しく繊細な響きを聴かせてくれる。結婚式で、使い古された曲なのだが、改めて聴くと、やはり名曲だなぁとつくづく思う。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」や「さまよえるオランダ人」からも数曲。前奏曲や序曲で耳慣れた旋律が、次々に登場して飽きることがない。そして、合唱の素晴らしさ。全く、ワーグナーの合唱曲はイイ。どのオペラ作曲家より、ワーグナーの合唱曲はイイ。
「神々の黄昏」からは「ハーゲンのホイホー」のところが採られている。ヨーゼフ・グラインドルの歌が素晴らしい。太く、強く、剛毅で逞しい。合唱団も見事な返事。
1950年代末の録音と思いますが、今聴いても十分に美しく、また生々しいです。
解像度が高く、自然な音場でもあります。
ステレオ初期なので、ミキサー等もあまり使っていないのかな?
素晴らしい録音と思います。
この時期になると、ワーグナーの楽劇を聴きたくなるのは、若い頃、NHK-FMのバイロイト放送にかじりついていたせいでしょう。
昼間は大掃除、餅つき、年賀状書き、夜はワーグナー・・・・・そんな生活だったですな。
さて、そこで今日はワーグナーの楽劇から。
ワーグナー合唱曲集。
ウイルヘルム・ピッツ指揮バイロイト祝祭歌劇場管弦楽団・合唱団の演奏。
録音年不明、ジャケット裏に<P1958>とあるので、おそらく1957年頃と思われる。DG盤。
1980年代末に入手した、グラモフォン・レゾナンスシリーズの輸入廉価盤。ライナーノートなし、1枚のペラ紙だけのジャケット。貧相なものだ。さて、国内盤はあったのかな・・・・。
ジャケットは貧相だが、演奏は素晴らしい。
ワーグナーの見事な合唱曲の、有名どころが殆ど入っていて、しかも演奏は1950年代の黄金時代のバイロイト祝祭劇場を彷彿とさせる圧倒的なもの。
指揮も長年にわたってバイロイトの合唱指揮をしていたウィルヘルム・ピッツ。合唱団も大変力強い歌を聴かせてくれる。
特に「タンホイザー」からの「大行進曲」と「巡礼の合唱」は、素晴らしい。
声がよく揃って、勇壮そのもの。男声合唱の醍醐味を満喫できる。
ワーグナーの合唱曲は、彼の管弦楽と同じくらい雄弁で迫力があり、聴き手を引き込んでゆく魅力(魔力と言ってもいいかもしれない)に溢れている。
そしてその合唱、フォルティシモではリスニング・ルームを揺るがす大音量になるのだが、器楽と違って、あまりうるさく感じないのがイイ。人の声は、耳に優しいのかもしれない。
「ローエングリン」からは「エルザの大聖堂への行列」と「婚礼の合唱」。前者の迫力と美しさもイイが、後者の静謐さも素晴らしい。ソフトフォーカスの静かさ、オケも優しく繊細な響きを聴かせてくれる。結婚式で、使い古された曲なのだが、改めて聴くと、やはり名曲だなぁとつくづく思う。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」や「さまよえるオランダ人」からも数曲。前奏曲や序曲で耳慣れた旋律が、次々に登場して飽きることがない。そして、合唱の素晴らしさ。全く、ワーグナーの合唱曲はイイ。どのオペラ作曲家より、ワーグナーの合唱曲はイイ。
「神々の黄昏」からは「ハーゲンのホイホー」のところが採られている。ヨーゼフ・グラインドルの歌が素晴らしい。太く、強く、剛毅で逞しい。合唱団も見事な返事。
1950年代末の録音と思いますが、今聴いても十分に美しく、また生々しいです。
解像度が高く、自然な音場でもあります。
ステレオ初期なので、ミキサー等もあまり使っていないのかな?
素晴らしい録音と思います。
2007/12/24のBlog
[ 05:06 ]
[ 管弦楽曲 ]
さて、クリスマス・イブであります。
そこで、チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」から。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1963年の録音。CBS盤。
こういう通俗名曲を振らせると、オーマンディは大変巧い。かゆいところに手が届くというか、聴き手の心をくすぐる術を心得ているというか、まあ、上手なもんだなぁと思う。(通俗名曲の指揮では、カラヤンと双璧だろう。そして、この二人は、何を振らせても一流の指揮者だった・・・・)
まずは「小序曲」。ゆったりしたテンポで始まる。大家の貫禄。
サウンドは、フィラデルフィア管のゴージャスさ。ソファに腰掛けて聴いていると、心がゆったりとしてくる。それぞれのソロも巧い。アンサンブルも良好。
いや、もうのっけから臆面もなく豪華な音楽に魅了されてしまう。
「行進曲」は金管が活躍。特にトランペットは素晴らしい。キラキラと輝く音を振りまいて、スピーカーから光がこぼれて、リスニング・ルームがきらめく感じ。
「こんぺい糖の踊り」は木管が良い。クラリネットの音など実に美しい。オーケストラの響きもゴージャスよりも、ここでは繊細さがイイ。華麗で派手なだけではないぜ、とフィラデルフィア管の奏者たちが云っているような、味わい深い演奏。
「トレパック」はイキの良さ。ただし、オーマンディが振ると、余裕の勢いと云うべきか。騎虎の勢いでつんのめってしまうことがない。
「アラビアの踊り」は木管のアンサンブルを楽しめる。弦楽セクションの静かな響きは、ため息のように彩る。管だけではない、弦もホンマにイイ。
「中国の踊り」。フルートを筆頭に、各楽器の音が明るい。楽天的というか、屈託がないというか、大らかで朗らかな音楽が展開する。細かいことにはコセコセしないのだ。
「芦笛の踊り」は木管のアンサンブルが決まってカッコイイ。
そして「花のワルツ」。名曲と思う。チャイコフスキーは、やはりバレエだ。ワルツだ。これぞ、チャイコフスキーの本領と思う。
オーマンディのテンポは、ここでもゆったりとしていて心地よく、何より音楽に慰めがあり包容力がある。サウンドはゴージャス、暖かく、そして明るいのがイイ。
録音良好であります。
CBSは、オーマンディ/フィラデルフィア管を大変上手に録っていると思います。
今聴いても、この豪華なサウンドは心地よいです。
というわけで、皆様、メリー・クリスマス!
そこで、チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」から。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1963年の録音。CBS盤。
こういう通俗名曲を振らせると、オーマンディは大変巧い。かゆいところに手が届くというか、聴き手の心をくすぐる術を心得ているというか、まあ、上手なもんだなぁと思う。(通俗名曲の指揮では、カラヤンと双璧だろう。そして、この二人は、何を振らせても一流の指揮者だった・・・・)
まずは「小序曲」。ゆったりしたテンポで始まる。大家の貫禄。
サウンドは、フィラデルフィア管のゴージャスさ。ソファに腰掛けて聴いていると、心がゆったりとしてくる。それぞれのソロも巧い。アンサンブルも良好。
いや、もうのっけから臆面もなく豪華な音楽に魅了されてしまう。
「行進曲」は金管が活躍。特にトランペットは素晴らしい。キラキラと輝く音を振りまいて、スピーカーから光がこぼれて、リスニング・ルームがきらめく感じ。
「こんぺい糖の踊り」は木管が良い。クラリネットの音など実に美しい。オーケストラの響きもゴージャスよりも、ここでは繊細さがイイ。華麗で派手なだけではないぜ、とフィラデルフィア管の奏者たちが云っているような、味わい深い演奏。
「トレパック」はイキの良さ。ただし、オーマンディが振ると、余裕の勢いと云うべきか。騎虎の勢いでつんのめってしまうことがない。
「アラビアの踊り」は木管のアンサンブルを楽しめる。弦楽セクションの静かな響きは、ため息のように彩る。管だけではない、弦もホンマにイイ。
「中国の踊り」。フルートを筆頭に、各楽器の音が明るい。楽天的というか、屈託がないというか、大らかで朗らかな音楽が展開する。細かいことにはコセコセしないのだ。
「芦笛の踊り」は木管のアンサンブルが決まってカッコイイ。
そして「花のワルツ」。名曲と思う。チャイコフスキーは、やはりバレエだ。ワルツだ。これぞ、チャイコフスキーの本領と思う。
オーマンディのテンポは、ここでもゆったりとしていて心地よく、何より音楽に慰めがあり包容力がある。サウンドはゴージャス、暖かく、そして明るいのがイイ。
録音良好であります。
CBSは、オーマンディ/フィラデルフィア管を大変上手に録っていると思います。
今聴いても、この豪華なサウンドは心地よいです。
というわけで、皆様、メリー・クリスマス!
2007/12/23のBlog
[ 05:11 ]
[ 交響曲 ]
我が職場に、「盤鬼」がおります。
すでに拙ブログにも何回か登場しましたが、彼がまたダブり買い。そして、そのダブったものは僕の元へ。ガハハ、儲け儲け(笑)。
ダブったものは、ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送
すでに拙ブログにも何回か登場しましたが、彼がまたダブり買い。そして、そのダブったものは僕の元へ。ガハハ、儲け儲け(笑)。
ダブったものは、ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送