Blog
2008/02/02のBlog
[ 05:21 ]
[ 交響曲 ]
さて、2月に入りました。少し日が延びてきた感じです。
仕事はいよいよ佳境に入りまして、これから4月中頃まで、1年で最も忙しい時期の始まりであります。
さて、今日もベートーヴェンを聴いてます。
ベートーヴェンの交響曲第2番 ニ長調 作品43。
ヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィルの演奏。
1982年、ドレスデンのルカ教会での録音。Deltaレーベルの激安廉価盤全集の1枚。
独シャルプラッテンとの共同制作で、カプリッチョ・レーベルから1984年頃国内発売されたもの。1枚3,000円のCDで、当時は4,000円前後がCD1枚の相場だったので、廉価盤扱いだったと思う。
今や、全集にブラームスのドイツ・レクイエムやアルビノーニのアダージョ等の小品集がついて3,000円ちょっと。いつも書いておりますが、全く隔世の感であります。
さて、その演奏。
暖かくまろやかで、室内楽的な響きのベートーヴェン。あまり厚ぼったくなく、見通しの良い音響。
オーケストラが暖色系の響きなのは、ドレスデンの土地柄か、ルカ教会の残響のなせるわざか。ティンパニなどはかなり強く叩いているのだが、ややこもり気味なのは惜しい。弦楽は実に雰囲気豊かに録れていると思う。
第1楽章アレグロ・コン・ブリオは、全く精力的な演奏。
序盤はクールでイマイチ盛り上がらない感じなのだが、楽章後半に行くほど熱気が出てくる。演奏の温度が変わってくるのが面白い。
第2楽章はラルゲット。これは美しく叙情的な演奏。ケーゲルには、こういう穏やかな曲想・テンポの方が合うのかな。
ドレスデン・フィルの柔らかい響きが効いていて、サラサラとした清冽な感情が流れてゆく。淡いロマンと云うべきか、聴いていて爽やかな印象を受ける。弦楽セクションの響きが特に美しく、後方で鳴るホルンの奥ゆかしい響きもなかなか良い。
第3楽章はスケルツォ。これも美しい演奏。
スケルツォの逞しさより、美しさに重点を置いた演奏という感じ。流線的で心地よく音楽が進んでゆく。金管や木管の響きは素朴で、手になじむ木製品の味わい、自然な感触がイイ。
フィナーレのアレグロ・モルトも同様で、ベートーヴェン特有の、挑みかかるところがなく、まとまりよく美しく仕上げられた音楽になっている。
録音は標準的です。
奥行き・定位まずまず。残響が良いので、臨場感が心地よいです。
演奏も穏やかで、ほのぼの聴ける1枚と思います。
一部、ケーゲル絶賛の評がありますので、じっくり聴いてみたんですが、云われるほど猟奇的なところはなかったかな・・・・・。
「猟奇的」なという評の意味が僕にはよく分からないこともあるんですが・・・・(^^ゞ
仕事はいよいよ佳境に入りまして、これから4月中頃まで、1年で最も忙しい時期の始まりであります。
さて、今日もベートーヴェンを聴いてます。
ベートーヴェンの交響曲第2番 ニ長調 作品43。
ヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィルの演奏。
1982年、ドレスデンのルカ教会での録音。Deltaレーベルの激安廉価盤全集の1枚。
独シャルプラッテンとの共同制作で、カプリッチョ・レーベルから1984年頃国内発売されたもの。1枚3,000円のCDで、当時は4,000円前後がCD1枚の相場だったので、廉価盤扱いだったと思う。
今や、全集にブラームスのドイツ・レクイエムやアルビノーニのアダージョ等の小品集がついて3,000円ちょっと。いつも書いておりますが、全く隔世の感であります。
さて、その演奏。
暖かくまろやかで、室内楽的な響きのベートーヴェン。あまり厚ぼったくなく、見通しの良い音響。
オーケストラが暖色系の響きなのは、ドレスデンの土地柄か、ルカ教会の残響のなせるわざか。ティンパニなどはかなり強く叩いているのだが、ややこもり気味なのは惜しい。弦楽は実に雰囲気豊かに録れていると思う。
第1楽章アレグロ・コン・ブリオは、全く精力的な演奏。
序盤はクールでイマイチ盛り上がらない感じなのだが、楽章後半に行くほど熱気が出てくる。演奏の温度が変わってくるのが面白い。
第2楽章はラルゲット。これは美しく叙情的な演奏。ケーゲルには、こういう穏やかな曲想・テンポの方が合うのかな。
ドレスデン・フィルの柔らかい響きが効いていて、サラサラとした清冽な感情が流れてゆく。淡いロマンと云うべきか、聴いていて爽やかな印象を受ける。弦楽セクションの響きが特に美しく、後方で鳴るホルンの奥ゆかしい響きもなかなか良い。
第3楽章はスケルツォ。これも美しい演奏。
スケルツォの逞しさより、美しさに重点を置いた演奏という感じ。流線的で心地よく音楽が進んでゆく。金管や木管の響きは素朴で、手になじむ木製品の味わい、自然な感触がイイ。
フィナーレのアレグロ・モルトも同様で、ベートーヴェン特有の、挑みかかるところがなく、まとまりよく美しく仕上げられた音楽になっている。
録音は標準的です。
奥行き・定位まずまず。残響が良いので、臨場感が心地よいです。
演奏も穏やかで、ほのぼの聴ける1枚と思います。
一部、ケーゲル絶賛の評がありますので、じっくり聴いてみたんですが、云われるほど猟奇的なところはなかったかな・・・・・。
「猟奇的」なという評の意味が僕にはよく分からないこともあるんですが・・・・(^^ゞ
2008/01/31のBlog
[ 06:01 ]
[ 交響曲 ]
相変わらず寒い日が続きます。1月も末。日が暮れるのは少し遅くなったかなと思うんですが、まだまだ寒そうです。
中国の大寒波が日本に来るんじゃないか・・・・と聞いて、2月にまた大雪が来るんかいな、と職場の同僚らはスタッドレスタイヤを購入しております。
さて、どうなりますやら・・・・・・。
さて、今日はベートーヴェンです。
ベートーヴェンの交響曲第1番 ハ長調 作品21。
ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の演奏。
1986年の録音。RCA盤。
ヴァントらしい堅実で真面目な演奏。謹厳実直、学者風の怜悧な表情が印象的。
ひたすらベートーヴェンに忠誠を尽くし、己れの信ずる芸術の再生に誠実に取り組んでいる感じがイイ。聴いていて、襟を正したくなる演奏。耳を澄まして、正座して・・・・アグラなんぞかいたら失礼かい。
少し堅苦しいところもあり、もう少しゆったりと構えてもいいんじゃないかと思いつつも、その真剣な演奏ぶりには敬意を表したい。
響きはスッキリと見通しがよく、楽譜が透けて見えるような感じ。テンポは快適でやや速め。演奏全体が若々しく、実に溌剌としているベートーヴェン。ああ、これは青春の交響曲。若さと意気に満ちた音楽なのだ、と再認識させてくれる。
北ドイツ放送響の技術の高さは、このスッキリとした響きで証明されるだろうなぁ。
アンサンブルの克明さは特筆もの。ソロは巧いし、合奏はよく揃っているので、聴いていて爽快感がある。その響きは、無機的にただ磨き上げたという感じではなく、手づくりのぬくもりを漂わせながら、おそらく試行錯誤を繰り返しながらじっくりと彫り込んでいった感じ・・・・と云うべきかな。イイ音だと思う。
スカッと爽やか、それでいて手工業品の味わいがある音。
特にイイのは第1楽章。アレグロ・コン・ブリオ。
これを聴くと、ベートーヴェンという人は、つくづく、アレグロ・コン・ブリオの作曲家だなぁと思う。覇気があって颯爽とした心地よさ。
そして第3楽章のメヌエット。これはもうメヌエットではなく、スケルツォだろう。後年のベートーヴェンの完成度を思わせる立派さ。そしてそう思わせるヴァント/北ドイツ放送響の演奏が素晴らしい。迫力十分で、スッキリと押し切る。
録音も十分に美しいです。
艶のある響きはさすがに新鮮。
パートごとに何をしているのか見えるような臨場感がたまりません。
スッキリしたエエ音でした。
中国の大寒波が日本に来るんじゃないか・・・・と聞いて、2月にまた大雪が来るんかいな、と職場の同僚らはスタッドレスタイヤを購入しております。
さて、どうなりますやら・・・・・・。
さて、今日はベートーヴェンです。
ベートーヴェンの交響曲第1番 ハ長調 作品21。
ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の演奏。
1986年の録音。RCA盤。
ヴァントらしい堅実で真面目な演奏。謹厳実直、学者風の怜悧な表情が印象的。
ひたすらベートーヴェンに忠誠を尽くし、己れの信ずる芸術の再生に誠実に取り組んでいる感じがイイ。聴いていて、襟を正したくなる演奏。耳を澄まして、正座して・・・・アグラなんぞかいたら失礼かい。
少し堅苦しいところもあり、もう少しゆったりと構えてもいいんじゃないかと思いつつも、その真剣な演奏ぶりには敬意を表したい。
響きはスッキリと見通しがよく、楽譜が透けて見えるような感じ。テンポは快適でやや速め。演奏全体が若々しく、実に溌剌としているベートーヴェン。ああ、これは青春の交響曲。若さと意気に満ちた音楽なのだ、と再認識させてくれる。
北ドイツ放送響の技術の高さは、このスッキリとした響きで証明されるだろうなぁ。
アンサンブルの克明さは特筆もの。ソロは巧いし、合奏はよく揃っているので、聴いていて爽快感がある。その響きは、無機的にただ磨き上げたという感じではなく、手づくりのぬくもりを漂わせながら、おそらく試行錯誤を繰り返しながらじっくりと彫り込んでいった感じ・・・・と云うべきかな。イイ音だと思う。
スカッと爽やか、それでいて手工業品の味わいがある音。
特にイイのは第1楽章。アレグロ・コン・ブリオ。
これを聴くと、ベートーヴェンという人は、つくづく、アレグロ・コン・ブリオの作曲家だなぁと思う。覇気があって颯爽とした心地よさ。
そして第3楽章のメヌエット。これはもうメヌエットではなく、スケルツォだろう。後年のベートーヴェンの完成度を思わせる立派さ。そしてそう思わせるヴァント/北ドイツ放送響の演奏が素晴らしい。迫力十分で、スッキリと押し切る。
録音も十分に美しいです。
艶のある響きはさすがに新鮮。
パートごとに何をしているのか見えるような臨場感がたまりません。
スッキリしたエエ音でした。
2008/01/30のBlog
[ 05:46 ]
[ 交響曲 ]
この2週間、伊予路はどんよりとした天気が続いております。
スカッと晴れない、曇り空、雪空、そして降る氷雨・・・・・。気温も上がらず、寒い日々です。
音楽だけは、気分良く行きたいものです。と思って取り出したのは「イタリア」であります。
メンデルスゾーンの交響曲第4番 イ長調「イタリア」。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団の演奏。
1993年7月、ロンドンでの録音。フィリップス盤。
マリナー&アカデミー室内管のコンビは、1979年にDECCAにも録音しているので、これは再録音盤ということになる。
テンポは快速で、スッキリとまとまりの良い演奏。指揮は堅実で手慣れたもの、アカデミー室内管のアンサンブルも良好で、爽快な響きを堪能できる1枚。
第1楽章はアレグロ・ヴィヴァーチェ。初めからワクワクするような音楽の運び。
特に開始6分くらいの、クレッシェンドしてゆくところはは、いつ聴いても心が弾む。「イタリア」の、ここが最も好きなところだなぁ。エエなぁ。ワクワクするなぁ。
第2楽章はアンダンテ・コン・モート。
ここは美しい弦楽アンサンブルが聴きもの。大編成のオーケストラの重量感もイイのだが、マリナー&アカデミーのような小編成の室内オケの方が、その快感が伝わる感じ。響きは第1楽章に比べて、柔らかくほの暗い感じに聞こえる。曲想に合わせて響きが変わるのは、さすが職人マリナーと思う。
第3楽章コン・モート・モデラート。音のヌケが良く、音楽の構成は引き締まったスマート体型。涼やかな風が吹き抜けてゆく。ああ、イタリアの風はこんな風に吹くのだろう。メンデルスゾーンが感じた、イタリアの陽光、サラッとした空気の肌触りが、音楽に息づいている。「音の風景画家」とはよくぞ云ったもの。マリナー羽、その辺りを十分に表出して、耳当たりの良い音楽をつくり出す。
アカデミー室内管は好演。弦楽アンサンブルはもちろんイイが、ホルンの合奏も素晴らしい。エエ音だなぁと思う。
フィナーレはサルタレルロ。明朗で軽快、徐々に盛り上がって昂奮してゆく舞曲になっている。ラストは熱狂。ラテン気質のノリが聴ける。
マリナーはそんな音楽をシャープに、冷静に演出してゆく感じ。音楽は熱狂してゆくのだが、アンサンブルはしっかりと決まっている。さすが職人、そつなくコツコツと単打を続けて打率を上げてゆくバッターのような、見事な芸と思う。この人、ホンマに何でも出来る、器用な人なんやなぁ・・・と感心。
録音良好ですが、フィリップスにしてはやや不満もあります。
弦の音が少し乾き気味。しっとり感が足りない感じ。
ホールトーンも、もう少し濡れたような感覚が欲しいかな・・・という気もします。
「イタリア」なので、カラッとした音の方がいいのかもしれませんが、カップリングの「スコットランド」も乾燥した音でありました。
フィリップスに期待しているのは、柔らかく濡れたような響き。
ちと不満でありました。
ただ、アンプ電源投入間もなく聴いておりますので、これが5時間後に聴いてみたら変化しているかもしれないんですが・・・・・。
<メンデルスゾーンの「イタリア」自己リンクです>
■アバド/ロンドン響(DECCA盤 1967録音)
■ストコフスキー/ナショナル・フィル
■ドホナーニ/VPO
■ショルティ/CSO
■セル/クリーヴランド管
■デイヴィス/BSO
スカッと晴れない、曇り空、雪空、そして降る氷雨・・・・・。気温も上がらず、寒い日々です。
音楽だけは、気分良く行きたいものです。と思って取り出したのは「イタリア」であります。
メンデルスゾーンの交響曲第4番 イ長調「イタリア」。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団の演奏。
1993年7月、ロンドンでの録音。フィリップス盤。
マリナー&アカデミー室内管のコンビは、1979年にDECCAにも録音しているので、これは再録音盤ということになる。
テンポは快速で、スッキリとまとまりの良い演奏。指揮は堅実で手慣れたもの、アカデミー室内管のアンサンブルも良好で、爽快な響きを堪能できる1枚。
第1楽章はアレグロ・ヴィヴァーチェ。初めからワクワクするような音楽の運び。
特に開始6分くらいの、クレッシェンドしてゆくところはは、いつ聴いても心が弾む。「イタリア」の、ここが最も好きなところだなぁ。エエなぁ。ワクワクするなぁ。
第2楽章はアンダンテ・コン・モート。
ここは美しい弦楽アンサンブルが聴きもの。大編成のオーケストラの重量感もイイのだが、マリナー&アカデミーのような小編成の室内オケの方が、その快感が伝わる感じ。響きは第1楽章に比べて、柔らかくほの暗い感じに聞こえる。曲想に合わせて響きが変わるのは、さすが職人マリナーと思う。
第3楽章コン・モート・モデラート。音のヌケが良く、音楽の構成は引き締まったスマート体型。涼やかな風が吹き抜けてゆく。ああ、イタリアの風はこんな風に吹くのだろう。メンデルスゾーンが感じた、イタリアの陽光、サラッとした空気の肌触りが、音楽に息づいている。「音の風景画家」とはよくぞ云ったもの。マリナー羽、その辺りを十分に表出して、耳当たりの良い音楽をつくり出す。
アカデミー室内管は好演。弦楽アンサンブルはもちろんイイが、ホルンの合奏も素晴らしい。エエ音だなぁと思う。
フィナーレはサルタレルロ。明朗で軽快、徐々に盛り上がって昂奮してゆく舞曲になっている。ラストは熱狂。ラテン気質のノリが聴ける。
マリナーはそんな音楽をシャープに、冷静に演出してゆく感じ。音楽は熱狂してゆくのだが、アンサンブルはしっかりと決まっている。さすが職人、そつなくコツコツと単打を続けて打率を上げてゆくバッターのような、見事な芸と思う。この人、ホンマに何でも出来る、器用な人なんやなぁ・・・と感心。
録音良好ですが、フィリップスにしてはやや不満もあります。
弦の音が少し乾き気味。しっとり感が足りない感じ。
ホールトーンも、もう少し濡れたような感覚が欲しいかな・・・という気もします。
「イタリア」なので、カラッとした音の方がいいのかもしれませんが、カップリングの「スコットランド」も乾燥した音でありました。
フィリップスに期待しているのは、柔らかく濡れたような響き。
ちと不満でありました。
ただ、アンプ電源投入間もなく聴いておりますので、これが5時間後に聴いてみたら変化しているかもしれないんですが・・・・・。
<メンデルスゾーンの「イタリア」自己リンクです>
■アバド/ロンドン響(DECCA盤 1967録音)
■ストコフスキー/ナショナル・フィル
■ドホナーニ/VPO
■ショルティ/CSO
■セル/クリーヴランド管
■デイヴィス/BSO
2008/01/29のBlog
[ 04:25 ]
[ 交響曲 ]
寒い日が続きます。先日の大雪以来、チト体調不良、土曜日から喉がイガイガしております。
久しぶりに風邪の症状なので、さて、誰かにうつされたかな?
イガイガしているだけで熱はないので、インフルエンザではなく、ただの風邪なんでしょうが、気分は良くないですなぁ。「大寒」以降、あまりの寒さにジョグもウォークもサボっているので、身体が緩んでしまったせいかな?・・・・アカンアカン、気合いを入れ直さなくちゃ。
こういうときは、気分スッキリ、待ち遠しい「春」を聴こう!
・・・・と思ったら「春」が来ない・・・・・(^^ゞ
先日、HMVにシャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のシューマン交響曲全集をオーダーしたんですが(すでにHMVでは発売済み)、まだ届かない。「マーラー編」ということで期待しているのに、「春」が来ない。
それもそのはず、同時に注文したのがカラヤン生誕100年記念のEMI激安ボックス2つ。HMVの「3点で買うたらかなり割り引きまっせ」セールでオーダーしたので、2月上旬にカラヤンBOXが発売にならんと、来んのです・・・・。
やっぱり、立春過ぎんと、「春」は来んのですかいなぁ・・・・・。
しゃあない、シャイーの旧盤でも取りだそう・・・・とゴソゴソしたのであります。
前置きが長くなりました。
今日はシューマンの交響曲第1番 変ロ長調 作品28「春」。
リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管の演奏。
1988年9月、コンセルトヘボウでの録音。DECCA原盤。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管の響きが明るい。DECCA録音の特徴とも思うが、フィリップス録音に比べて、近接音が多く、キラキラと鮮やかな感じがする。ホールトーンはさすがにコンセルトヘボウ、素晴らしい残響で、これはいつ聴いても気持ちがよい。
第1楽章、シャイーの指揮は一気呵成のカンタービレ。よく歌うし、実に精力的。シューマンのロマンに満ちたこの曲を、若々しい青春交響曲に仕上げてゆく。
ああ、時は春。やがて樹木が芽吹く春が来る。
第2楽章も旋律を十分に歌わせてゆく。シューマンの夢見るような想いが伝わる。コンセルトヘボウ管の響きが美しい。アンサンブルが良いのだろう、透明感さえ漂ってくる。金管や木管の少しくすんだ感じの音も、味わい深い。
第3楽章はスケルツォ。弾むと云うより、ここでも歌う演奏。
シャイーのシューマンはカンタービレなのだ。
フィナーレは春たけなわ。サウンドは暖かく、鮮やか。こぼれるような春の日差しを思わせる。ラストは一気。春の勢い。若者の勢いを感じさせる演奏。
ああ、部屋に春が来ました。外はみぞれ模様、氷雨の冬です。
しかし、間もなく「春」は来るでしょう(^^)V
久しぶりに風邪の症状なので、さて、誰かにうつされたかな?
イガイガしているだけで熱はないので、インフルエンザではなく、ただの風邪なんでしょうが、気分は良くないですなぁ。「大寒」以降、あまりの寒さにジョグもウォークもサボっているので、身体が緩んでしまったせいかな?・・・・アカンアカン、気合いを入れ直さなくちゃ。
こういうときは、気分スッキリ、待ち遠しい「春」を聴こう!
・・・・と思ったら「春」が来ない・・・・・(^^ゞ
先日、HMVにシャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のシューマン交響曲全集をオーダーしたんですが(すでにHMVでは発売済み)、まだ届かない。「マーラー編」ということで期待しているのに、「春」が来ない。
それもそのはず、同時に注文したのがカラヤン生誕100年記念のEMI激安ボックス2つ。HMVの「3点で買うたらかなり割り引きまっせ」セールでオーダーしたので、2月上旬にカラヤンBOXが発売にならんと、来んのです・・・・。
やっぱり、立春過ぎんと、「春」は来んのですかいなぁ・・・・・。
しゃあない、シャイーの旧盤でも取りだそう・・・・とゴソゴソしたのであります。
前置きが長くなりました。
今日はシューマンの交響曲第1番 変ロ長調 作品28「春」。
リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管の演奏。
1988年9月、コンセルトヘボウでの録音。DECCA原盤。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管の響きが明るい。DECCA録音の特徴とも思うが、フィリップス録音に比べて、近接音が多く、キラキラと鮮やかな感じがする。ホールトーンはさすがにコンセルトヘボウ、素晴らしい残響で、これはいつ聴いても気持ちがよい。
第1楽章、シャイーの指揮は一気呵成のカンタービレ。よく歌うし、実に精力的。シューマンのロマンに満ちたこの曲を、若々しい青春交響曲に仕上げてゆく。
ああ、時は春。やがて樹木が芽吹く春が来る。
第2楽章も旋律を十分に歌わせてゆく。シューマンの夢見るような想いが伝わる。コンセルトヘボウ管の響きが美しい。アンサンブルが良いのだろう、透明感さえ漂ってくる。金管や木管の少しくすんだ感じの音も、味わい深い。
第3楽章はスケルツォ。弾むと云うより、ここでも歌う演奏。
シャイーのシューマンはカンタービレなのだ。
フィナーレは春たけなわ。サウンドは暖かく、鮮やか。こぼれるような春の日差しを思わせる。ラストは一気。春の勢い。若者の勢いを感じさせる演奏。
ああ、部屋に春が来ました。外はみぞれ模様、氷雨の冬です。
しかし、間もなく「春」は来るでしょう(^^)V
2008/01/28のBlog
[ 05:49 ]
[ 管弦楽曲 ]
日曜日は上々の天気。
三男坊の合唱アンサンブルコンテストを聴きに、松山に行っておりました。
ついでに、吉村作治のエジプト展も観てきました。最終日でものすごい人出。いやはや、十分に観ることもままなりませんでした。
さて、今日は季節外れの選曲で恐縮であります。
メンデルスゾーンの劇音楽「真夏の夜の夢」。
アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルの演奏。
ソプラノはエヴァ・リンド、メゾ・ソプラノはクリスティーン・ケアーンズ。
合唱はウィーン・ジュネス合唱団。
1985年2月、ウィーンのムジークフェラインでの録音。フィリップス盤。
序曲が鳴りだした途端、初期ロマン派の世界、メンデルスゾーンの清新で瑞々しい抒情の中に引き込まれてゆく。
ウィーン・フィルの響きが大変すがすがしく、しかも艶と潤いがあって、実に美しい。耳当たりが心地よく、これ至福の境地。DECCA録音のような鮮烈さはないものの、フィリップス独特の、しっとりと落ち着いた、渋めのトーンが部屋に満ちてゆく。
プレヴィンのテンポは全く中庸で、速くもなく、淀むこともない。フレージングは自然だし、実に爽やかな感じ。聴いていて、無理なところがないのがイイ。柔軟そのもの。
そして、ソーダ水のような、若々しく青みがかった響きが何とも云えず心地よい。
プレヴィンは1980年代の半ば、ウィーン・フィルと盛んに録音したが、それらを聴くと、このコンビはとても相性が良かったようで、オーケストラが気持ちよさそうに鳴っていたのが印象的だった。R・シュトラウスのいくつかの録音は、今聴いても実にフレキシブル、素晴らしい演奏と思う。
この「真夏の夜の夢」でも、エヴァ・リンドのソプラノは大変美しいし、第7曲「夜想曲」のホルンなどは、それこそ夢見るような美しさ。
「葬送行進曲」の木管アンサンブルは、さすがに見事。総じて、この演奏では、木管の良さが印象的。ストリングスの響きがイイのは勿論なのだが、この木管の滋味溢れる響きは格別で、メンデルスゾーンをこれほど美しく再現した演奏は、そうはないんじゃないか、と思う。
録音は素晴らしいものです。
フィリップスらしく、ホールトーンが大変きれい。落ち着いた、品の良い音でウィーン・フィルを楽しめる名録音と思います。
キラキラした音ではなく、自然な、時に渋い(こういう音を「燻し銀」って云うんかいな?)のがエエんです。
作為がない自然さ、とでも云いましょうか。
(もっとも、録音という行為そのものが、大変な作為なんでしょうが・・・)
ホルンやトランペット、ティンパニの音など、実に美しく、定位・奥行とも十分な音場が再現されます。
ということで、昨日は「結婚行進曲」を聴いたのであります。妻と一緒に聴くのは、少し恥ずかしい感じもしましたが(^^ゞ
末っ子三男坊のグループは、愛媛県合唱アンサンブルコンテストでグランプリ。全国大会は3月、福島県だそうです。
結婚記念日に、良いお祝いをもらいました。
三男坊の合唱アンサンブルコンテストを聴きに、松山に行っておりました。
ついでに、吉村作治のエジプト展も観てきました。最終日でものすごい人出。いやはや、十分に観ることもままなりませんでした。
さて、今日は季節外れの選曲で恐縮であります。
メンデルスゾーンの劇音楽「真夏の夜の夢」。
アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルの演奏。
ソプラノはエヴァ・リンド、メゾ・ソプラノはクリスティーン・ケアーンズ。
合唱はウィーン・ジュネス合唱団。
1985年2月、ウィーンのムジークフェラインでの録音。フィリップス盤。
序曲が鳴りだした途端、初期ロマン派の世界、メンデルスゾーンの清新で瑞々しい抒情の中に引き込まれてゆく。
ウィーン・フィルの響きが大変すがすがしく、しかも艶と潤いがあって、実に美しい。耳当たりが心地よく、これ至福の境地。DECCA録音のような鮮烈さはないものの、フィリップス独特の、しっとりと落ち着いた、渋めのトーンが部屋に満ちてゆく。
プレヴィンのテンポは全く中庸で、速くもなく、淀むこともない。フレージングは自然だし、実に爽やかな感じ。聴いていて、無理なところがないのがイイ。柔軟そのもの。
そして、ソーダ水のような、若々しく青みがかった響きが何とも云えず心地よい。
プレヴィンは1980年代の半ば、ウィーン・フィルと盛んに録音したが、それらを聴くと、このコンビはとても相性が良かったようで、オーケストラが気持ちよさそうに鳴っていたのが印象的だった。R・シュトラウスのいくつかの録音は、今聴いても実にフレキシブル、素晴らしい演奏と思う。
この「真夏の夜の夢」でも、エヴァ・リンドのソプラノは大変美しいし、第7曲「夜想曲」のホルンなどは、それこそ夢見るような美しさ。
「葬送行進曲」の木管アンサンブルは、さすがに見事。総じて、この演奏では、木管の良さが印象的。ストリングスの響きがイイのは勿論なのだが、この木管の滋味溢れる響きは格別で、メンデルスゾーンをこれほど美しく再現した演奏は、そうはないんじゃないか、と思う。
録音は素晴らしいものです。
フィリップスらしく、ホールトーンが大変きれい。落ち着いた、品の良い音でウィーン・フィルを楽しめる名録音と思います。
キラキラした音ではなく、自然な、時に渋い(こういう音を「燻し銀」って云うんかいな?)のがエエんです。
作為がない自然さ、とでも云いましょうか。
(もっとも、録音という行為そのものが、大変な作為なんでしょうが・・・)
ホルンやトランペット、ティンパニの音など、実に美しく、定位・奥行とも十分な音場が再現されます。
ということで、昨日は「結婚行進曲」を聴いたのであります。妻と一緒に聴くのは、少し恥ずかしい感じもしましたが(^^ゞ
末っ子三男坊のグループは、愛媛県合唱アンサンブルコンテストでグランプリ。全国大会は3月、福島県だそうです。
結婚記念日に、良いお祝いをもらいました。
2008/01/27のBlog
[ 06:09 ]
[ 協奏曲 ]
休日にはのんびりとLPを取り出すことが多いのです。
レコード・ラックを眺め、どれにしようかと物色し、ラックに立てているLPの背表紙を確認して(CDと違って、これは読みにくいですなぁ)、ジャケットを見てから(そうそう、こういうジャケットだったなぁと思い出に一瞬浸って)、中袋から取り出し、ターンテーブルに載せ、サッとクリーニング、カートリッジのスタイラスも一拭きして、さあ、いよいよ針を落とす・・・・・。
この手間のかけ方。これはもう、間違いなく趣味の世界ですな。
そして出てくる音はアナログらしい暖かい音。時には古ぼけた音も出ます。壮大なパチパチ・ノイズも。大きなホコリや少々キズがあると、「ガリッ」というフォルテが・・・・。
そんな儀式を楽しみながら、僕はもう20年以上も昔に買い集めたLPを聴き・・・・・・いや、20年以上昔の思い出、「過去」を聴いているのかもしれません。
さて、今日はラックから取り出したモーツァルト。懐かしい名演であります。
モーツァルトのピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467。
フリードリヒ・グルダのピアノ独奏、クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルの演奏。
1974年9月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。DG盤のLP。
グルダのピアノには芯があって、しっかりとした響きなのに、フワッと抜けるような透明感もある。そして程よい柔らかさも・・・・。見た目はクール、よく触ってみると暖かい質感のある陶器のような感じ。ピアノはベーゼンドルファー(と思う)。この音は他のピアニストからは聴かれないものだ。本当に音のきれいなピアニストと思う。
我が家のターンベリーから流れるグルダの音は、いつも純度が高く、そして豊かで暖かい。
もちろん、グルダのこと、才気にあふれたモーツァルトを聴かせてくれる。あまり装飾は施していないのだが、ふとしたパッセージに込められた響きなどには、ハッとする瞬間が多い。とても新鮮なのだ。
アバド/VPOは丁寧な伴奏。折り目正しい演奏で、響きはさすがにウィーン・フィル、本当に綺麗。
ただ、アバドの誠実で精緻な指揮とグルダの閃きに満ちたピアノとでは、少し方向が違うところもあったかな・・・。
第1楽章は全く晴朗。晴れ上がった青空。徐々に感興が盛り上がってゆくさまは見事。カデンツァはグルダの自作。楽しく溌剌としている。
第2楽章、ウィーン・フィルの伴奏は最高。静謐でニュアンス一杯の表現。もうすべてが美しい。至福の音。
グルダもゆったりとしたテンポで叙情的な歌を歌ってゆく。「みじかくも美しく燃え」で有名なこの楽章を、これほど美しく歌い上げた演奏は、そうはないんじゃないか。
グルダの装飾音、微妙なアクセントも全く楽しい。
第3楽章はアレグロ・ヴィヴァーチェ。疾駆するモーツァルト。
グルダのピアノは明るく爽快、そして時に豪快さも聴かせてくれる。ウィーン・フィルも艶やかな響きで応える。見事な協奏。
カデンツァはこれもグルダ自作。鮮やかそのもの。
録音は今聴いても素晴らしいです。
録音から30年以上経過した今も、グルダのピアノは瑞々しく鮮度が高い音で聴けます。
アナログらしい、トロッとしたオケの響きもエエです。
今日、モーツァルトの誕生日でありました。
そして、ワタクシら夫婦、結婚して23年たちました。
<K.467の自己リンクです>
★ケンプ(Pf)・クレー/バイエルン放送響
★ラローチャ(Pf)・デイヴィス/イギリス室内管
★アンダ(Pfと指揮)/ウィーン響
★ブレンデル(Pf)・マリナー/アカデミー室内管
★バレンボイム(Pfと指揮)/ベルリン・フィル
★カサドシュ(Pf)・セル/クリーヴランド管
レコード・ラックを眺め、どれにしようかと物色し、ラックに立てているLPの背表紙を確認して(CDと違って、これは読みにくいですなぁ)、ジャケットを見てから(そうそう、こういうジャケットだったなぁと思い出に一瞬浸って)、中袋から取り出し、ターンテーブルに載せ、サッとクリーニング、カートリッジのスタイラスも一拭きして、さあ、いよいよ針を落とす・・・・・。
この手間のかけ方。これはもう、間違いなく趣味の世界ですな。
そして出てくる音はアナログらしい暖かい音。時には古ぼけた音も出ます。壮大なパチパチ・ノイズも。大きなホコリや少々キズがあると、「ガリッ」というフォルテが・・・・。
そんな儀式を楽しみながら、僕はもう20年以上も昔に買い集めたLPを聴き・・・・・・いや、20年以上昔の思い出、「過去」を聴いているのかもしれません。
さて、今日はラックから取り出したモーツァルト。懐かしい名演であります。
モーツァルトのピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467。
フリードリヒ・グルダのピアノ独奏、クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルの演奏。
1974年9月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。DG盤のLP。
グルダのピアノには芯があって、しっかりとした響きなのに、フワッと抜けるような透明感もある。そして程よい柔らかさも・・・・。見た目はクール、よく触ってみると暖かい質感のある陶器のような感じ。ピアノはベーゼンドルファー(と思う)。この音は他のピアニストからは聴かれないものだ。本当に音のきれいなピアニストと思う。
我が家のターンベリーから流れるグルダの音は、いつも純度が高く、そして豊かで暖かい。
もちろん、グルダのこと、才気にあふれたモーツァルトを聴かせてくれる。あまり装飾は施していないのだが、ふとしたパッセージに込められた響きなどには、ハッとする瞬間が多い。とても新鮮なのだ。
アバド/VPOは丁寧な伴奏。折り目正しい演奏で、響きはさすがにウィーン・フィル、本当に綺麗。
ただ、アバドの誠実で精緻な指揮とグルダの閃きに満ちたピアノとでは、少し方向が違うところもあったかな・・・。
第1楽章は全く晴朗。晴れ上がった青空。徐々に感興が盛り上がってゆくさまは見事。カデンツァはグルダの自作。楽しく溌剌としている。
第2楽章、ウィーン・フィルの伴奏は最高。静謐でニュアンス一杯の表現。もうすべてが美しい。至福の音。
グルダもゆったりとしたテンポで叙情的な歌を歌ってゆく。「みじかくも美しく燃え」で有名なこの楽章を、これほど美しく歌い上げた演奏は、そうはないんじゃないか。
グルダの装飾音、微妙なアクセントも全く楽しい。
第3楽章はアレグロ・ヴィヴァーチェ。疾駆するモーツァルト。
グルダのピアノは明るく爽快、そして時に豪快さも聴かせてくれる。ウィーン・フィルも艶やかな響きで応える。見事な協奏。
カデンツァはこれもグルダ自作。鮮やかそのもの。
録音は今聴いても素晴らしいです。
録音から30年以上経過した今も、グルダのピアノは瑞々しく鮮度が高い音で聴けます。
アナログらしい、トロッとしたオケの響きもエエです。
今日、モーツァルトの誕生日でありました。
そして、ワタクシら夫婦、結婚して23年たちました。
<K.467の自己リンクです>
★ケンプ(Pf)・クレー/バイエルン放送響
★ラローチャ(Pf)・デイヴィス/イギリス室内管
★アンダ(Pfと指揮)/ウィーン響
★ブレンデル(Pf)・マリナー/アカデミー室内管
★バレンボイム(Pfと指揮)/ベルリン・フィル
★カサドシュ(Pf)・セル/クリーヴランド管
2008/01/26のBlog
[ 07:23 ]
[ 室内楽曲 ]
寒の週末。のんびりしようと思います。
さて、今日はモーツァルトのクラリネット五重奏曲 イ長調 K.581。
エドゥアルド・ブルンナーのクラリネット独奏、ハーゲン弦楽四重奏団の演奏。
1987年6月、ケルンでの録音。DG盤。
モーツァルト没後200年の企画シリーズ物からの1枚で、カップリングがハーゲンSQらによる弦楽五重奏曲K.516。
ハーゲンSQの若々しく爽快な演奏をバックに、ブルンナーのクラリネットがふくよかな響きで、しみじみとした歌を紡ぎ出す。非常に美しい演奏。
第1楽章アレグロは覇気に満ちた演奏。
生き生きと弾む演奏で、ヴァイオリンなど飛び跳ねているような軽やかさ。ブルンナーのクラリネットは豊かに旋律を歌って心地よい。
第2楽章は心洗われるラルゲット。この曲の白眉。
モーツァルトの諦観が聞こえてきそうな曲なのだが、ハーゲンSQらの演奏は彼岸の歌にせず、現世此岸の音楽にしている。爽やかな風が、リスニング・ルームを柔らかく吹き抜けてゆくような心地よさ。クラリネットは涙を流したり、微笑んだり、千変万化の美しさ。ああ、これぞモーツァルト。様々な表情が、音楽の進行とともに刻一刻と変化してゆく。その風情がたまらない。涙の中の微笑み、笑顔の奥の哀しみ、万華鏡のように変化し、季節や風のように移ろいゆくクラリネット。これこそ、モーツァルトの世界と思う。
第3楽章は軽やかなメヌエットだが、ここでも涙と微笑みが錯綜する。
伸びやかなクラリネットの歌がイイ。ハーゲンSQも巧いが、少し硬質な感じもする。もう少しゆったりと柔和な雰囲気があってもいいかな。
ラストは心弾むフィナーレ。ハーゲンSQの演奏はシャープに切れ込んでゆく。深く抉ってくるところもあって面白い。アンサンブルは緊密。引き締まった筋肉質の演奏と云うべきかな。スカッとする気持ちよい演奏。
録音は上々。
もう少しふっくらとした音が欲しい気もします。
ハーゲンSQの演奏同様、クールでシャープな響きが特徴と思いました。
定位は抜群によいので臨場感たっぷりであります。
今週、アクセス数が激動しました。妙に増えたこともありました。
多いとき4500。あれ、何なんでしょ?
アダルト系のコメントがいくつか続きましたので、その関係かな?
さて、今日はモーツァルトのクラリネット五重奏曲 イ長調 K.581。
エドゥアルド・ブルンナーのクラリネット独奏、ハーゲン弦楽四重奏団の演奏。
1987年6月、ケルンでの録音。DG盤。
モーツァルト没後200年の企画シリーズ物からの1枚で、カップリングがハーゲンSQらによる弦楽五重奏曲K.516。
ハーゲンSQの若々しく爽快な演奏をバックに、ブルンナーのクラリネットがふくよかな響きで、しみじみとした歌を紡ぎ出す。非常に美しい演奏。
第1楽章アレグロは覇気に満ちた演奏。
生き生きと弾む演奏で、ヴァイオリンなど飛び跳ねているような軽やかさ。ブルンナーのクラリネットは豊かに旋律を歌って心地よい。
第2楽章は心洗われるラルゲット。この曲の白眉。
モーツァルトの諦観が聞こえてきそうな曲なのだが、ハーゲンSQらの演奏は彼岸の歌にせず、現世此岸の音楽にしている。爽やかな風が、リスニング・ルームを柔らかく吹き抜けてゆくような心地よさ。クラリネットは涙を流したり、微笑んだり、千変万化の美しさ。ああ、これぞモーツァルト。様々な表情が、音楽の進行とともに刻一刻と変化してゆく。その風情がたまらない。涙の中の微笑み、笑顔の奥の哀しみ、万華鏡のように変化し、季節や風のように移ろいゆくクラリネット。これこそ、モーツァルトの世界と思う。
第3楽章は軽やかなメヌエットだが、ここでも涙と微笑みが錯綜する。
伸びやかなクラリネットの歌がイイ。ハーゲンSQも巧いが、少し硬質な感じもする。もう少しゆったりと柔和な雰囲気があってもいいかな。
ラストは心弾むフィナーレ。ハーゲンSQの演奏はシャープに切れ込んでゆく。深く抉ってくるところもあって面白い。アンサンブルは緊密。引き締まった筋肉質の演奏と云うべきかな。スカッとする気持ちよい演奏。
録音は上々。
もう少しふっくらとした音が欲しい気もします。
ハーゲンSQの演奏同様、クールでシャープな響きが特徴と思いました。
定位は抜群によいので臨場感たっぷりであります。
今週、アクセス数が激動しました。妙に増えたこともありました。
多いとき4500。あれ、何なんでしょ?
アダルト系のコメントがいくつか続きましたので、その関係かな?
2008/01/25のBlog
[ 05:27 ]
[ 管弦楽曲 ]
寒いです。毎日同じことを書いておりますが、伊予路は厳寒です。
さて、今日は懐かしいLPを取り出してます。
R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30。
ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏。
ヴァイオリン独奏はコンマスのグレン・ディクテロー。
1980年1月、ニューヨークのエイヴリー・フィッシャー・ホールでの録音。CBSソニー盤のLP。
R・シュトラウスのこの曲、冒頭はあまりに有名。
その雄大でカッコイイことといったら、ポピュラーのコンサートのオープニングに用いられるほど。確か、アメリカでプレスリーが使って有名だったはずだし、日本ではアリス(谷村新司にベーやん・キンちゃん・・・って古いな(^^ゞ・・・)の武道館コンサートで、この音楽が幕開けに使われたのだった。
(「2001年宇宙の旅」はもう別格ですね。今でも、この映画の音楽の一つと思っている人、多いんじゃないんでしょうか)
しかし、序奏部以降になると無名・・・・・。
勿体ないな。序奏以降の方が、音楽的には内容があるし、味わい深いのになぁ。聴かないなんて実に勿体ない。
もちろん、音楽そのものはニーチェの著作とはあまり関係がなく、聴いていて哲学をすることなんてない訳で、R・シュトラウスのアルプス交響曲で聴けるアルプスの風景描写のような、聴いていてワクワクするような感じはない。しかし、彼のオーケストレーションのすごさ、楽しさは十分に味わえる名曲。ホンマにR・シュトラウスは、スゴイ作曲家だと思う。
さて、演奏はメータ全盛期のもの。
ニューヨーク・フィルがゴリゴリと音を出してくるのだが、弱音部でのデリケートなところも良い。録音が素晴らしく、LP発売時には、オーディオ・チェック用のレコード用として評判だった。
メータは1960年代から1980年代半ば、ロサンゼルス・フィルからニューヨーク・フィル就任間もなくの頃までが、華だったろうか。日本のクラシックレコード・ジャーナリズムに頻繁に登場するのは、その頃だった。1980年代の終わりには登場機会が減って、最近はとんと聞かなくなってしまった。今も元気なのだろうが、往年の勢いはなくなってしまった。
特に1980年代末からは急速に新譜が減っていった。もともと大編成のオーケストラ音楽と現代曲には強かったが、独墺系の録音が少なかったことが痛かったのかな。ひととおり録音してしまうと、もう録音するレパートリーもなくなって、新譜が出ることがなくなったということか・・・。
DECCAでのロサンゼルス・フィル、CBSでのからニューヨーク・フィル、それぞれの録音には、当時の瑞々しく鮮やかで、肉感的な響きを前面に押し出すメータの、ホンマに素晴らしい、最良の姿を聞くことが出来る。
この「ツァラトゥストラはかく語りき」もそう。ニューヨーク・フィル盤はメータとしては再録音になる。指揮は巧妙。豊麗にオケを鳴らす。
ロサンゼルス・フィルとの旧録音に比べて、少しおとなしくなったところもあるのだが、全体的にニューヨーク・フィルは豪快、パワー十分の演奏を繰り広げてゆく。技量もスゴイ。さすがアメリカ屈指のオケだなぁと思う。
惜しいのは弦がザラつくところがあること。アンサンブルの精度がイマイチなのかな。
録音が良いだけに、ちと残念。
さて、今日は懐かしいLPを取り出してます。
R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30。
ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏。
ヴァイオリン独奏はコンマスのグレン・ディクテロー。
1980年1月、ニューヨークのエイヴリー・フィッシャー・ホールでの録音。CBSソニー盤のLP。
R・シュトラウスのこの曲、冒頭はあまりに有名。
その雄大でカッコイイことといったら、ポピュラーのコンサートのオープニングに用いられるほど。確か、アメリカでプレスリーが使って有名だったはずだし、日本ではアリス(谷村新司にベーやん・キンちゃん・・・って古いな(^^ゞ・・・)の武道館コンサートで、この音楽が幕開けに使われたのだった。
(「2001年宇宙の旅」はもう別格ですね。今でも、この映画の音楽の一つと思っている人、多いんじゃないんでしょうか)
しかし、序奏部以降になると無名・・・・・。
勿体ないな。序奏以降の方が、音楽的には内容があるし、味わい深いのになぁ。聴かないなんて実に勿体ない。
もちろん、音楽そのものはニーチェの著作とはあまり関係がなく、聴いていて哲学をすることなんてない訳で、R・シュトラウスのアルプス交響曲で聴けるアルプスの風景描写のような、聴いていてワクワクするような感じはない。しかし、彼のオーケストレーションのすごさ、楽しさは十分に味わえる名曲。ホンマにR・シュトラウスは、スゴイ作曲家だと思う。
さて、演奏はメータ全盛期のもの。
ニューヨーク・フィルがゴリゴリと音を出してくるのだが、弱音部でのデリケートなところも良い。録音が素晴らしく、LP発売時には、オーディオ・チェック用のレコード用として評判だった。
メータは1960年代から1980年代半ば、ロサンゼルス・フィルからニューヨーク・フィル就任間もなくの頃までが、華だったろうか。日本のクラシックレコード・ジャーナリズムに頻繁に登場するのは、その頃だった。1980年代の終わりには登場機会が減って、最近はとんと聞かなくなってしまった。今も元気なのだろうが、往年の勢いはなくなってしまった。
特に1980年代末からは急速に新譜が減っていった。もともと大編成のオーケストラ音楽と現代曲には強かったが、独墺系の録音が少なかったことが痛かったのかな。ひととおり録音してしまうと、もう録音するレパートリーもなくなって、新譜が出ることがなくなったということか・・・。
DECCAでのロサンゼルス・フィル、CBSでのからニューヨーク・フィル、それぞれの録音には、当時の瑞々しく鮮やかで、肉感的な響きを前面に押し出すメータの、ホンマに素晴らしい、最良の姿を聞くことが出来る。
この「ツァラトゥストラはかく語りき」もそう。ニューヨーク・フィル盤はメータとしては再録音になる。指揮は巧妙。豊麗にオケを鳴らす。
ロサンゼルス・フィルとの旧録音に比べて、少しおとなしくなったところもあるのだが、全体的にニューヨーク・フィルは豪快、パワー十分の演奏を繰り広げてゆく。技量もスゴイ。さすがアメリカ屈指のオケだなぁと思う。
惜しいのは弦がザラつくところがあること。アンサンブルの精度がイマイチなのかな。
録音が良いだけに、ちと残念。
2008/01/24のBlog
[ 04:05 ]
[ 交響曲 ]
暦どおりの寒さです。まさに大寒。
さて、今日は大曲を聴いてます。時間は60分を超える程度なんですが、この曲は大曲と思います。
ブルックナーの交響曲第9番 ニ短調 「原典版」。
朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏。
1995年4月23日、大阪、シンフォニーホールでのライヴ録音。
ポニー・キャニオン盤で、1,500円の廉価盤。
朝比奈隆の晩年の演奏は、神々しいばかり・・・。スゴイと思う。
朝比奈のCDは夥しい数があるので、どれが良いのか、僕は朝比奈マニアではないのでよく分からない。CDには当たり外れがあるとの世評もあるのだが、さて、たまたまなのか、僕が購入したCDは立派なもんだなぁと思えるものが殆どだった。
このCDのライナーノートによれば(書いているのは宇野功芳)、1992年に開始された朝比奈隆のブルックナー全集の、これは完結盤になるそうな。9番交響曲だけをとると、5回目の録音。スゴイ。ブルックナーの9番を(ブル9と略した方がエエですか?)5回も録音した指揮者は、世界広しといえど、朝比奈一人くらいだろう。
さて演奏。
第1楽章から悠然と音楽が進む。朝比奈は細部にこだわると云うより、大局的に音楽を捉えて、大づかみに演奏させてゆく感じ。悠久と河は行く・・・・といった風情の演奏と思う。
録音が素晴らしく、弦楽セクションなど抜群の音響を聞かせてくれる。大変にいい音でヴァイオリン群が鳴る。アンサンブルには少々キズがあって、縦の線が揃わないところもあるのだが、ライブだものね、「そんなの関係ねぇ」でしょ。ホルンやトランペットも朗々と輝くような音色を響かせ、聴いていて実に気持ちいい。これは素晴らしい音楽と思う。
第2楽章スケルツォも、急ぎすぎないで安定感十分の演奏。
中間部での弦楽アンサンブルの美しさには陶然、いやもう、快感としか云いようがない。神々しいばかりの美しさ。後光が差しているんじゃないか。
録音も素晴らしいのだろうが、この響きなら欧米のオケにも負けんゾイ。大阪フィル、立派やわぁ。
第3楽章アダージョは、朝比奈隆の自信が漲っている。
いや、自信というと何となく傲慢な感じがするな。そうではなく、もっと謙虚であって、確信、信仰、祈りに似た感じの演奏ぶり。
ああ、これがブルックナーの歌だ。
スケール雄大、高峰のような表現もあり、心から慈しんでいるような愛情豊かな表現もあり、ホンマに朝比奈のブルックナーは素晴らしいと思う。
感動的であります。
録音が素晴らしい。
ホール中央S席で聴いているような感じ。見事な臨場感です。
ライブならではの良さでしょう。
弦楽は柔らかく、スケール豊かに広がっていきます。
金管の炸裂も見事。つぶれたりなんかしません。
日本人の演奏を日本人が録る。そして、こんなにイイ音。
幸福であります。
日曜日からの大雪と氷結で、ゆっくり新聞・テレビのニュースを見ている間がなかったのですが、「違いがわかる男」江藤俊哉氏が亡くなったとのこと。僕はこの人のCMを見て、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を初めて聴き、レコード屋に走ったものでした・・・・・・。エエ音楽やなぁ・・・としみじみ思いました。我が青春の時でした。
合掌。
購ったのはジノ・フランチェスカッティ盤。CBSソニーの1300円廉価盤でありました。
さて、今日は大曲を聴いてます。時間は60分を超える程度なんですが、この曲は大曲と思います。
ブルックナーの交響曲第9番 ニ短調 「原典版」。
朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏。
1995年4月23日、大阪、シンフォニーホールでのライヴ録音。
ポニー・キャニオン盤で、1,500円の廉価盤。
朝比奈隆の晩年の演奏は、神々しいばかり・・・。スゴイと思う。
朝比奈のCDは夥しい数があるので、どれが良いのか、僕は朝比奈マニアではないのでよく分からない。CDには当たり外れがあるとの世評もあるのだが、さて、たまたまなのか、僕が購入したCDは立派なもんだなぁと思えるものが殆どだった。
このCDのライナーノートによれば(書いているのは宇野功芳)、1992年に開始された朝比奈隆のブルックナー全集の、これは完結盤になるそうな。9番交響曲だけをとると、5回目の録音。スゴイ。ブルックナーの9番を(ブル9と略した方がエエですか?)5回も録音した指揮者は、世界広しといえど、朝比奈一人くらいだろう。
さて演奏。
第1楽章から悠然と音楽が進む。朝比奈は細部にこだわると云うより、大局的に音楽を捉えて、大づかみに演奏させてゆく感じ。悠久と河は行く・・・・といった風情の演奏と思う。
録音が素晴らしく、弦楽セクションなど抜群の音響を聞かせてくれる。大変にいい音でヴァイオリン群が鳴る。アンサンブルには少々キズがあって、縦の線が揃わないところもあるのだが、ライブだものね、「そんなの関係ねぇ」でしょ。ホルンやトランペットも朗々と輝くような音色を響かせ、聴いていて実に気持ちいい。これは素晴らしい音楽と思う。
第2楽章スケルツォも、急ぎすぎないで安定感十分の演奏。
中間部での弦楽アンサンブルの美しさには陶然、いやもう、快感としか云いようがない。神々しいばかりの美しさ。後光が差しているんじゃないか。
録音も素晴らしいのだろうが、この響きなら欧米のオケにも負けんゾイ。大阪フィル、立派やわぁ。
第3楽章アダージョは、朝比奈隆の自信が漲っている。
いや、自信というと何となく傲慢な感じがするな。そうではなく、もっと謙虚であって、確信、信仰、祈りに似た感じの演奏ぶり。
ああ、これがブルックナーの歌だ。
スケール雄大、高峰のような表現もあり、心から慈しんでいるような愛情豊かな表現もあり、ホンマに朝比奈のブルックナーは素晴らしいと思う。
感動的であります。
録音が素晴らしい。
ホール中央S席で聴いているような感じ。見事な臨場感です。
ライブならではの良さでしょう。
弦楽は柔らかく、スケール豊かに広がっていきます。
金管の炸裂も見事。つぶれたりなんかしません。
日本人の演奏を日本人が録る。そして、こんなにイイ音。
幸福であります。
日曜日からの大雪と氷結で、ゆっくり新聞・テレビのニュースを見ている間がなかったのですが、「違いがわかる男」江藤俊哉氏が亡くなったとのこと。僕はこの人のCMを見て、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を初めて聴き、レコード屋に走ったものでした・・・・・・。エエ音楽やなぁ・・・としみじみ思いました。我が青春の時でした。
合掌。
購ったのはジノ・フランチェスカッティ盤。CBSソニーの1300円廉価盤でありました。
2008/01/23のBlog
[ 05:36 ]
[ 室内楽曲 ]
今日は室内楽をエントリーしてみます。
シューベルトのピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D.898。
ボザール・トリオの演奏。
1965年の録音。フィリップス盤。懐かしい録音です。
ピアノとヴァイオリン、チェロのアンサンブルの楽しみ。
室内楽は、楽器を合わせ、心を合わせる楽しみを聴き手に伝える音楽だ。ボザール・トリオの息のあったアンサンブルを聴いていると、心の中を暖かい感情が流れてゆく。心が豊かになったような気がしてくる。
この作品は、1828年、シューベルトの死の直前のもので、恐らくシューベルティアーデなどで演奏されていたものだろう。
第1楽章はアレグロ・モデラート。ボザール・トリオの緊密な合奏が楽しめる。曲想も、いかにもシューベルト。歌が横溢する。
第2楽章はアンダンテ・ウン・ポコ・モッソ。
ここでも、シューベルトらしい歌が楽しめる。穏やかな歌。
中間部でチェロが歌う主題がことのほか美しい。深々とした音色は大層きれいだし、やがて、それは真摯な祈りの表情に変化してゆく。
第3楽章はウキウキしてくるスケルツォ。シューベルティアーデの仲間たちの笑顔が想像されるような音楽。移ろいゆく抒情も流れている。
フィナーレはロンド。音楽する喜びにあふれている。ボザール・トリオの見事なアンサンブルは、シューベルティアーデの喜びを彷彿とさせる。音楽はラストに向けてますます盛り上がり、聴き手を幸福な気分にさせてくれる。
録音状態良好であります。
ピアノの音が特に綺麗。ヴァイオリンやチェロの響きも艶やかで、残響も美しく、くつろいで聴くのに申し分ない録音です。
昨日は道路の氷結で、交通渋滞でした。僕はふだんより30分早く家を出ましたので、渋滞にはかからずに済みましたが、いやはや、この冷え込みには困ったものです。
暖地の伊予路が震えております。
一昨日は大雪、昨日は氷・・・・・。今朝は氷雨です。
ただ、昨日来の雨のおかげで、雪は溶けております。今朝は氷も張っていないようです。ようやく普通に戻りましたかな・・・・・。
シューベルトのピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D.898。
ボザール・トリオの演奏。
1965年の録音。フィリップス盤。懐かしい録音です。
ピアノとヴァイオリン、チェロのアンサンブルの楽しみ。
室内楽は、楽器を合わせ、心を合わせる楽しみを聴き手に伝える音楽だ。ボザール・トリオの息のあったアンサンブルを聴いていると、心の中を暖かい感情が流れてゆく。心が豊かになったような気がしてくる。
この作品は、1828年、シューベルトの死の直前のもので、恐らくシューベルティアーデなどで演奏されていたものだろう。
第1楽章はアレグロ・モデラート。ボザール・トリオの緊密な合奏が楽しめる。曲想も、いかにもシューベルト。歌が横溢する。
第2楽章はアンダンテ・ウン・ポコ・モッソ。
ここでも、シューベルトらしい歌が楽しめる。穏やかな歌。
中間部でチェロが歌う主題がことのほか美しい。深々とした音色は大層きれいだし、やがて、それは真摯な祈りの表情に変化してゆく。
第3楽章はウキウキしてくるスケルツォ。シューベルティアーデの仲間たちの笑顔が想像されるような音楽。移ろいゆく抒情も流れている。
フィナーレはロンド。音楽する喜びにあふれている。ボザール・トリオの見事なアンサンブルは、シューベルティアーデの喜びを彷彿とさせる。音楽はラストに向けてますます盛り上がり、聴き手を幸福な気分にさせてくれる。
録音状態良好であります。
ピアノの音が特に綺麗。ヴァイオリンやチェロの響きも艶やかで、残響も美しく、くつろいで聴くのに申し分ない録音です。
昨日は道路の氷結で、交通渋滞でした。僕はふだんより30分早く家を出ましたので、渋滞にはかからずに済みましたが、いやはや、この冷え込みには困ったものです。
暖地の伊予路が震えております。
一昨日は大雪、昨日は氷・・・・・。今朝は氷雨です。
ただ、昨日来の雨のおかげで、雪は溶けております。今朝は氷も張っていないようです。ようやく普通に戻りましたかな・・・・・。
2008/01/22のBlog
[ 05:35 ]
[ 管弦楽曲 ]
今日はストラヴィンスキーです。
バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団の演奏。ピアノはレスリー・ハワード。
1980年9月、ロンドンでのデジタル録音。DG盤のLP。
久しぶりに取り出した1枚。DGのデジタル録音初期の頃のLP。この時代は、まだまだデジタル録音が目新しいものだった。この後間もなくCD発売、そしてあっという間にLPを駆逐してゆく。
アバドのスマートで理性的な指揮によって、「ペトルーシュカ」がクールな輝きを伴って眼前に展開する。
響きがたいそうクリアで新鮮。清々しく爽やかなオーケストラが広がってゆく感じ。
モコモコとせず、スッキリとして見通しの良い音楽をアバドは求め、ロンドン響が大変機能的に、俊敏に、反応してゆく。見事な演奏と思う。
打楽器が各種登場して、鮮烈な効果を上げてゆく。アバドはその処理が巧く、もたれずに、鮮やかに叩かせる。
金管・木管はとても色彩的。各楽器を適確にちりばめ、一体化した響きをつくり出すのは、アバドにとっては朝飯前かな。「これぞワシの本領」と云わんばかりに、鮮烈な演奏になっている。
「ロシアの踊り」など実にカラフル。キラキラと輝く原色系のオーケストレーションなのだが、どぎつくなりすぎないのが、アバドの品格。決して下卑たりしないのは、やはり、この人、イタリアのエエとこで生まれ育ったせいかしらん。
ラスト「第4景」も素晴らしい出来。オケが一位となって進んでゆくのだが、仕上げが非常にスッキリとしてスタイリッシュ。
エキゾチックなバレエ音楽であるにもかかわらず、知性的な響きさえ出てくる。アバド会心の演奏と思う。
録音も上々であります。
LPらしくホンワカしたところもあるんですが、全体的には演奏同様、クールな感じ。スッキリ、ライト・ブルー系の音と云えそうです。
この時期のアバドの充実を思い出させる懐かしい1枚でありました。
この後、アバドは上昇を続け、ウィーンからベルリンまで手中に収めてゆくわけなんですが、そんなことを想いながら聴いていると、「やっぱりアバドは凄かったんやなぁ・・・」と思ったことでした。
四国は大雪でありました。月曜日は道路が大渋滞。チェーンを持っていない車が多く、日曜の晩に動きが取れずにそのまま乗り捨ててあったり、側溝に片側が落ち込んでいたりで、渋滞を引き起こしておりました。ただでさえ、ノロノロ運転。いや全く南国は雪には弱いものです。
僕は自動車通勤をやめて、自転車・電車・徒歩で職場まで。特に新居浜駅から長靴で50分歩きました。駅にタクシーなど、いやしない。
日頃、ジョギングとウォーキングを楽しんでいる脚力が、ひょんなことで生きました(^^)V
バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団の演奏。ピアノはレスリー・ハワード。
1980年9月、ロンドンでのデジタル録音。DG盤のLP。
久しぶりに取り出した1枚。DGのデジタル録音初期の頃のLP。この時代は、まだまだデジタル録音が目新しいものだった。この後間もなくCD発売、そしてあっという間にLPを駆逐してゆく。
アバドのスマートで理性的な指揮によって、「ペトルーシュカ」がクールな輝きを伴って眼前に展開する。
響きがたいそうクリアで新鮮。清々しく爽やかなオーケストラが広がってゆく感じ。
モコモコとせず、スッキリとして見通しの良い音楽をアバドは求め、ロンドン響が大変機能的に、俊敏に、反応してゆく。見事な演奏と思う。
打楽器が各種登場して、鮮烈な効果を上げてゆく。アバドはその処理が巧く、もたれずに、鮮やかに叩かせる。
金管・木管はとても色彩的。各楽器を適確にちりばめ、一体化した響きをつくり出すのは、アバドにとっては朝飯前かな。「これぞワシの本領」と云わんばかりに、鮮烈な演奏になっている。
「ロシアの踊り」など実にカラフル。キラキラと輝く原色系のオーケストレーションなのだが、どぎつくなりすぎないのが、アバドの品格。決して下卑たりしないのは、やはり、この人、イタリアのエエとこで生まれ育ったせいかしらん。
ラスト「第4景」も素晴らしい出来。オケが一位となって進んでゆくのだが、仕上げが非常にスッキリとしてスタイリッシュ。
エキゾチックなバレエ音楽であるにもかかわらず、知性的な響きさえ出てくる。アバド会心の演奏と思う。
録音も上々であります。
LPらしくホンワカしたところもあるんですが、全体的には演奏同様、クールな感じ。スッキリ、ライト・ブルー系の音と云えそうです。
この時期のアバドの充実を思い出させる懐かしい1枚でありました。
この後、アバドは上昇を続け、ウィーンからベルリンまで手中に収めてゆくわけなんですが、そんなことを想いながら聴いていると、「やっぱりアバドは凄かったんやなぁ・・・」と思ったことでした。
四国は大雪でありました。月曜日は道路が大渋滞。チェーンを持っていない車が多く、日曜の晩に動きが取れずにそのまま乗り捨ててあったり、側溝に片側が落ち込んでいたりで、渋滞を引き起こしておりました。ただでさえ、ノロノロ運転。いや全く南国は雪には弱いものです。
僕は自動車通勤をやめて、自転車・電車・徒歩で職場まで。特に新居浜駅から長靴で50分歩きました。駅にタクシーなど、いやしない。
日頃、ジョギングとウォーキングを楽しんでいる脚力が、ひょんなことで生きました(^^)V
2008/01/21のBlog
[ 05:53 ]
[ 管弦楽曲 ]
四国は雪でありました。久しぶりの大雪でありました。
午前中からみぞれで、午後からは本格的に降り始め、夜半まで降り続きました。
当地伊予西条で積もったのは3年ぶりのことでした。
降りしきる雪の中聴いていたのはバッハであります。
冷え込む中でストーブをつけて、モゾモゾとバッハを聴く。ああ、慰めの音楽。心温まる和声。
J・S・バッハの管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV.1066。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭弦楽合奏団の演奏。
通奏低音はエドゥアルト・カウフマン(cem)、
モーリス・ブールグ(ob)、マンフレート・ザックス(fg)らが参加している。
1978年9月、スイスのアルト・テアタザールでの録音。独オイロディスク原盤を日本ではDENONが発売していた。
LPで親しんできたこの演奏も、再発を続けながら、今や組曲全曲がCD2枚で1,500円。クレスト1000シリーズでの発売だが。これは安い買い物と思う。
この曲集を初めて聴いたのは、二十歳を過ぎたばかりの、冬の日だった。
こんな雪の日だった。
その日埼玉でも珍しい大雪で、20センチくらいは積もっただろうか。外出もままならない日曜日だった。もっとも、あれは2月。大学の後期試験も終えて、のんびりと春休みに入っている頃だった。
誰にもあるだろう青春の、謂わば疾風怒濤の時期だったので、余計にこの音楽が身にしみた。クラシック音楽っていいなぁとしみじみ思ったものだった。多分バッハはこの曲集を機会音楽・世俗音楽として作曲したのだろうが、そんなことは、当時クラシック音楽に無縁だった僕には知るよしもなく、ただこの曲の旋律と和声、楽器のバランスや息づかい、そしてホールトーンの美しさ、特に弦楽の柔らかさにウットリしつつ、心慰められたのだった。
バウムガルトナーのアーティキュレーションは、コレギウム・アウレウム合奏団やリヒター/ミュンヘン・バッハ管のものとは少し違って、歯切れ良く、時にぶつ切りのところがあるのだが、それがとても新鮮に耳に届く。清新で若々しいリズムもイイ。
弦楽は爽やかで、オーボエが(名手ブールグだろう)見事な演奏を聴かせてくれる。
ああ、いつ聴いても、バッハはバッハ。
ホンマに心洗われる音楽と思う。
録音はやや平面的ですが、響きは澄み切った感じで、大変綺麗です。
特に弦楽器がエエです。透明感のある音で、高音がよく伸びます。
暖かいアナログ録音、今も十分に美しいです。
<J・S・バッハの管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV.1066>
■ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン
■ヘルムート・コッホ/ベルリン室内管弦楽団
午前中からみぞれで、午後からは本格的に降り始め、夜半まで降り続きました。
当地伊予西条で積もったのは3年ぶりのことでした。
降りしきる雪の中聴いていたのはバッハであります。
冷え込む中でストーブをつけて、モゾモゾとバッハを聴く。ああ、慰めの音楽。心温まる和声。
J・S・バッハの管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV.1066。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭弦楽合奏団の演奏。
通奏低音はエドゥアルト・カウフマン(cem)、
モーリス・ブールグ(ob)、マンフレート・ザックス(fg)らが参加している。
1978年9月、スイスのアルト・テアタザールでの録音。独オイロディスク原盤を日本ではDENONが発売していた。
LPで親しんできたこの演奏も、再発を続けながら、今や組曲全曲がCD2枚で1,500円。クレスト1000シリーズでの発売だが。これは安い買い物と思う。
この曲集を初めて聴いたのは、二十歳を過ぎたばかりの、冬の日だった。
こんな雪の日だった。
その日埼玉でも珍しい大雪で、20センチくらいは積もっただろうか。外出もままならない日曜日だった。もっとも、あれは2月。大学の後期試験も終えて、のんびりと春休みに入っている頃だった。
誰にもあるだろう青春の、謂わば疾風怒濤の時期だったので、余計にこの音楽が身にしみた。クラシック音楽っていいなぁとしみじみ思ったものだった。多分バッハはこの曲集を機会音楽・世俗音楽として作曲したのだろうが、そんなことは、当時クラシック音楽に無縁だった僕には知るよしもなく、ただこの曲の旋律と和声、楽器のバランスや息づかい、そしてホールトーンの美しさ、特に弦楽の柔らかさにウットリしつつ、心慰められたのだった。
バウムガルトナーのアーティキュレーションは、コレギウム・アウレウム合奏団やリヒター/ミュンヘン・バッハ管のものとは少し違って、歯切れ良く、時にぶつ切りのところがあるのだが、それがとても新鮮に耳に届く。清新で若々しいリズムもイイ。
弦楽は爽やかで、オーボエが(名手ブールグだろう)見事な演奏を聴かせてくれる。
ああ、いつ聴いても、バッハはバッハ。
ホンマに心洗われる音楽と思う。
録音はやや平面的ですが、響きは澄み切った感じで、大変綺麗です。
特に弦楽器がエエです。透明感のある音で、高音がよく伸びます。
暖かいアナログ録音、今も十分に美しいです。
<J・S・バッハの管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV.1066>
■ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン
■ヘルムート・コッホ/ベルリン室内管弦楽団