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クラシック音楽のひとりごと
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2008/03/16のBlog
ポカポカ、春の陽気。エエ土曜日でした。
窓外でウグイスが鳴きます。田舎はエエでしょ?庭の木立にウグイスがやってくるんですから。ところが、このウグイス、まだまだ鳴き方が下手なんです。春先のウグイスは「ホー ケッキョ」と詰まるような鳴き方をします。巧くなると(つまり、春たけなわになると)、「ホ~~~~~ ホケキョッ」とよく伸びた声になるんです。そして最後にキュッとお尻が上がるんですな。この上がり方が、エエんです。
今日のウグイスなどを聴いていると、上天気とはいえ、まだ寒さが戻るかもしれんなぁ、と思っておりました。

しかし、ああ、そんな良い春の日に、ワタクシは休日出勤で、月曜からの会議の準備をしておりました。部下も数名出てきてくれて、何とか仕上げたものの、今日は別件で出勤せにゃなりません。
この良い天気に出勤かよ・・・・・と思いつつも、まあ定期的に給料をもらっている訳であって、贅沢は言えません。このご時世、有り難いと思いつつ、今日も若い士と仕事に励みまっしょいっ。ちとこのごろ偉くなってしまって、責任と仕事が増えて困ります。いやはやであります。

さあ、今日もモーツァルトであります。
晴れた青空にふさわしい、ハ長調のスッキリとしたピアノ協奏曲を取り出しました。

モーツァルトのピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503。
エリック・ハイドシェックのピアノ独奏、アンドレ・ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管弦楽団の演奏。
1962年の録音。EMI盤。
長らく東芝EMI(セラフィム)の廉価盤LP、例の緑色のジャケット1,300円盤で聴いていたのだが、数年前にCD2枚組を購入して、今はCDを聴くことの方が多い。ピアノの音は、どうもCDの方がスッキリ聞こえる感じがする。

演奏はもうハイドシェックの魅力満載で、実に楽しい。
自由奔放、才気煥発、ピアノは天馬空を行く勢いで、聴いていて実に面白く楽しい。ある意味では好き放題な感じなのだが、即興的な装飾音など、ゾクゾクするほどセンス抜群。そして、勢い。若者らしい覇気と、清冽な抒情が同居している演奏であって、ピアノの音色が刻々と変化してゆくところなどは、ああ、巧いなぁと思う。
青年独特のナイーヴさもイイ。

そして、オケと合わない・・・・。合わせようとしていないのかもしれない。
ヴァンデルノート/パリ音楽院管は、よくついているのだが、何せハイドシェックがどんどん弾いてしまうので、(速いところなど、すっ飛ばしてゆく感じ)、これはオケも大変だっただろうなぁ。
そのオケは、今はなき名オーケストラ・パリ音楽院管。巧いのだが、ハイドシェック同様で、精妙さには欠ける感もあるのだが(だからこそ、これぞフランスのオケと云うべきか?)、そんなことよりも、管楽器の素晴らしい音色を聴いていると、ウットリとするほど巧いし、実に洗練されていると思う。
ピアノと木管の絡みが多い第1楽章など、聴いていてとても楽しい。特に良いのはバソン。多分バソンと思う。ファゴットとは少し違う音色に聞こえるから・・・・。テナー・サックスのような感じ。その響きがとてもイイ。

カデンツァはハイドシェック自作のもの。これもセンス溢れるもので、キラキラしたピアノがとても良い。

詩的な表現の第2楽章、フィナーレは愉悦に満ちた演奏。どちらもハイドシェックの快演が(好き勝手のようなところもあるが)楽しめる。ただ、彼の本領は速い楽章の方にあるような気もする。

録音はさすがに古びてきました。ヒスノイズが目立つ感じ、SN比も良くない感じです。
ただ、音はイキイキしています。演奏の勢いが反映しているのか、聴いていて心地よい音だと思います。
フランスのオケによる(特にパリ音楽院管!)モーツァルトは、あまり持っていないので、この演奏は大事にしたいと思います。
2008/03/15のBlog
暖かくなりました。
出張から帰ってみれば、伊予路は春。春の風に春の雨。
弥生も中旬、エエ陽気になってきました。

さて、帰宅して取り出したのはモーツァルトでありました。

モーツァルトの交響曲第36番 ハ長調 K.425「リンツ」。
ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管の演奏。
1985年、ロンドンのアビーロード・スタジオでの録音。EMI盤。

EMIの、いわゆるクリスマス・ボックス。2000年頃の購入。
このころから、輸入盤CDが激安になった(というか、そのことに気づいた)。特にEMIのBOX物は当時としては驚くべき価格、CD1枚が300円くらいであって、アルバ・ベルクSQのベートーヴェン全集や、ヨッフムのブルックナー全集、ケンペのR・シュトラウスなど、名演盤の目白押し。僕は喜んだなぁ。つくづくエエ時代になったと感激したもんだったなぁ。

このテイトのBOXは、比較的録音が新しく、1980年代のもの。CDがまだまだ高価だったので、なかなか買えなかったものだけに嬉しかった。新譜当時『レコード芸術』では諸井誠が絶賛していたのではなかったか。曰く「クレンペラーの再来」・・・。

演奏スタイルは伝統的なもので、室内オケの小編成といいながらも十分に厚味がある。古楽器によるモーツァルトに慣れた今の耳で聴くと、古い感じがしないでもない。
しかし、その中で、テイトの指揮によるキビキビしたリズムの刻みと、時にスケールの大きな音楽づくりで、独特の楽しみがあるとも思う。

第1楽章はリズムがよく弾んで実にシャープ。オケのバランスが絶妙で、聴きごたえ十分。
第2楽章は、スケール豊かでゆったりとした演奏がたまらない。そして、ややゴツゴツしたところなどは、「クレンペラーの再来」と云われる所以か。

第3楽章もやや遅めのテンポで、丁寧な歌が響く。じっくりとした演奏は、聴いていて安定感十分。音楽を慈しむような味わいが、とても好ましい。
そして、フィナーレは大変精力的。心地よい風が吹いてくるような爽やかな名演と思う。
録音は良好です。
EMIの1980年代録音なので、そう芳しいものではありませんが、音量を大きめにして聴くと、音場が左右へ広がってゆく感じ。
結構エエ音で聴けました。


ようやく自宅に帰りましたので、コメントの返信をこれから書きます。
いつも、ホンマに有り難うございます。
返信遅れましたこと、どうぞご容赦ください。


<モーツァルトの「リンツ」、イイ曲であります>
■クリップス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■スウィトナー/ドレスデン・シュターツカペレ
■ハンス・グラーフ/モーツァルテウム管
■クーベリック/バイエルン放送響
2008/03/11のBlog
イイ天気でした。春の陽気でありました。
伊予路はホンマに暖かい一日でありまして、気分よく仕事が出来ました。
このまま。春の日が続くとエエんですが。

さて、今日はカラヤンを聴いてます。

ブルックナーの交響曲第7番 ホ長調(ハース版)。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1970年11月~1971年2月、ベルリンのイエス・キリストの録音。EMIのカラヤン・コンプリートBOX所収の1枚。

壮麗な威容を誇るブルックナー。細部まで美しく磨かれて、妖艶な雰囲気さえ漂わせるブルックナー。素朴で野性的な味わいを感じさせるブルックナーではなく、もっと都会的で洗練されている印象が強い。
金管の咆哮も荒々しくなく、甘くネットリした響きで迫ってくる。大変巧いし、鮮やかなもんだなぁと感心する。

第1楽章など出だしからスゴイのだが、特にコーダなど圧倒的な音響で迫ってくる。それがまた、きわめて甘く美しい。ベルリン・フィルも素晴らしい出来なのだが、こんな響きを作り出すカラヤンこそ、スゴイんじゃないか。

第2楽章はさらに感動的。この楽章はワーグナーの死を悼んだものと云うが、その弦楽合奏は何処までも美しい。神々しいばかり。
教会録音のせいか、ヴァイオリン群の倍音もよく伸びて、天井から残響として降り注いでくるような感じ。天啓のような弦楽群と云ったら、褒めすぎかな。
テンポもイイ。ベタつかず、といって速すぎることもなく、実に心地よいテンポ。
楽章終わりでの、盛り上がりは強烈。最強音で、リスニング・ルームが震え出す。ダイナミクス広大、若干カラヤンの演出臭を感じるが、見事なもんだなぁと思う。

第3楽章とフィナーレは金管と弦楽が一体となって、強烈な演奏という印象を受ける。トリオの部分では、一転テンポが落ちて、ゾッとする美しさを醸し出す。さすがカラヤン、音楽の表情付けが巧みと思う。
もっとも、ブルックナーだけに、この表情付けは、聴き手の好き嫌いが分かれるところかもしれないな・・・・。

録音は素晴らしいです。今聴いても実にいい音で鳴ります。
1970年代前半のEMIは、良かったなぁと思います。
上下左右の広がりが大きく、残響も豊かなコンサート・プレゼンスが素晴らしいです。
我が家のシステムとの相性がよろしいのかもしれません。
エエ音でありました。

カラヤンのコンプリートBOXの1枚。
単価を考えると、こんな名演奏がこんな価格でエエんかいな、と不安になるくらいです。


今朝から出張に出ます。
しばらく、「ひとりごと」を喋るのをお休みします。
2008/03/10のBlog
今日は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58。
アルフレート・ブレンデルのピアノ、ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン・フィルの演奏。
1975年11月の録音。フィリップス盤の、現在は1,000円の廉価盤で出ているもの。カップリングは「皇帝」。
ブレンデルとしては2度目のベートーヴェンの協奏曲全集だった。フィリップスでは、この後、レヴァイン/シカゴ響、ラトル/ウィーン・フィルと2度の全集を完成させている。ソナタ全集も2度録音するなど、ブレンデルはウィーンの作曲家の作品を何度も録音した。シューベルトやモーツァルトも再録音盤が多い。そのブレンデルも今年で引退、ああ、時代は変わったなぁ。

さて、演奏。
ハイティンク/LPOの颯爽としたテンポがまずは印象的。若々しく軽快な音楽の運びで、時に性急かなと感じるところもある。もちろん、ハイティンクのこと、全体を通じて丁寧にブレンデルの後をつけてゆくのだが、時に前のめりになる部分あり。今や大巨匠のハイティンクも(ブルックナーなどで聴かせるあのゆったりしたテンポとフレージング!)、この録音当時は、まだ若かったのだ・・・・。

ブレンデルのピアノが入ってくると、前方の視界がサーッと広がるような、音楽の風景が全く違ったものになる。ピアノの響きがクリアで、実にイイ音色。ああ、ピアノって何ていい音を出す楽器なんだろうと、つくづく思う。そう思わせられるほど、この曲でのブレンデルのピアノは良い。
だいたい、ブレンデルの弾くピアノは、響きが綺麗で温もりがあって、音は実に粒立ちがよい。炊きたてのごはんの、米が一粒一粒立って、輝いている・・・・あの美しさに似ている。色は真っ白ではなく、人肌の白い感じのもの。エエ音やなぁ。この音を聞くのは全く快感やなぁ。

高音も低音も素晴らしいのだが、特に高音の突き抜ける爽やかさは、ブレンデルならではという感じ。テクニックは完璧で、唖然とするほどの巧さ。高速パッセージでは、アクロバティックな快感さえある。しかも、その技巧の中に上品ささえ漂わせているのだから、ブレンデルはスゴイ。

カデンツァも素晴らしい。技巧だけでなく詩的な抒情が底の方を流れている。
そのポエジーは、第2楽章でも美しく発揮されていて、清冽な印象を受ける。
フィナーレは、気持ちがどんどん明るくなって、晴れ渡るような気分にさせられるロンド。

ああ、それにしてもベートーヴェンは、素敵な音楽を書いたなぁ。
こんな幸福な、春が来たときの悦びにも似た、心弾むような明るい協奏曲・・・・・・こういう音楽はベートーヴェンの他の作品にはあまりない。いつ聴いても幸福になる、素晴らしい作品と思う。

四国の霊峰・石鎚山の雪が徐々に溶けていきます。春です。
雪が清流をつくって、当地、伊予西条の地下水になっていきます。これが名水「うちぬき」になります。

ブレンデルのピアノを聴いていて、そんな水のうまさに思いを馳せておりました。
我が家の水道は(というより西条市の多くの家庭の水道は)、地下水です。
ポンプで汲み上げてます。これが、全く旨いんです。清冽な水のうまさは、何物にも代え難いなぁと・・・・ああ、これブレンデルのピアノにも云えそうです。


<ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 の自己リンクです>
■ツィマーマン(Pf) バーンスタイン/ウィーン・フィル
■ラドゥ・ルプー(Pf) メータ/イスラエル・フィル
■ルービンシュタイン(Pf) ラインスドルフ/ボストン響
■ペライア(Pf) ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■アラウ(Pf) C・デイヴィス/ドレスデン・シュターツカペレ
■グルダ(Pf) シュタイン/ウィーン・フィル
■ポリーニ(Pf) ベーム/ウィーン・フィル
■アシュケナージ(Pf) メータ/ウィーン・フィル
2008/03/09のBlog
今日は、30年前に発売された古いLPを聴いてます。

{ヨーロッパのバロック音楽」。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団の演奏。
1966~67年、ルツェルンの交通会館での録音。DG盤。
「グラモフォン・スペシャル」という国内盤廉価盤シリーズの中の1枚で、MGW5110というレコード番号。1,300円というのは、購入当時ビンボー学生だった僕にはとても有り難かった。

これ、僕が初めて買ったクラシック音楽のレコードであります。
僕がクラシック音楽を聴くようになったのは大学生になってからであって、それまでは洋楽のロックや日本のフォーク・ソング、ニュー・ミュージックなどを聴いておりました。髪を伸ばして、ベルボトムをはいて、ギターを弾いていれば、女のコにもてる・・・・と錯覚していた年頃でもありました。青春であります(^^ゞ。

同時に青春の悩みを抱えていた時期でもありました。今思えばバカバカしいことで悩んだもんです。多くの若者がそうしてきたように、哲学書を読み耽ったり(何の解決にも結局はならなかったが)、友人の汚い下宿で朝まで語り明かしたり・・・・そんな時期でもありました。

そういうとき、このレコードから流れてくる音楽は、心慰められたなぁ。
なんて綺麗な、美しい音楽だろう。幾つかは耳にしたことがある音楽なのだが、耳を澄ませて真剣に聴いていると、心洗われるような音楽だったなぁ。
(今思うと、あの頃は音楽をホンマに真剣に、それこそ必死で聴いておりました。)

「パッヘルベルのカノン」の、しっとりと落ち着いた響き。音楽も美しいが、演奏も丁寧で、ゆっくりしたテンポの中から、暖かい幸福な気分が流れてくる。アンサンブルもとても綺麗。バウムガルトナー&ルツェルンのコンビには、オイロディスクでの再録音があるのだが、テンポが速くなってしまって、この録音ほどの柔らかい雰囲気がない。DG盤のこちらの方が、演奏は素晴らしいと思う。
「パッヘルベルのカノン」は、ピチカートが品の良いパイヤール室内管の旧盤も最高に素晴らしいのだが、こと、過去への想いということでは、このバウムガルトナー盤は、かけがえのない演奏であります・・・・・。

J・S・バッハの「エア ニ長調」(管弦楽組曲の第3番から)も、大変ゆったりとしたテンポで心地よい。演奏時間6分47秒。情緒纏綿といった感じの演奏で、心が落ち着く。この曲にも、暖かいものに包み込まれたような幸福感がある。録音のせいか、CDではない、LPのせいか、雰囲気豊かで潤いのある響きになっている。

「イエスはわが喜び」
ああ、これもエエなぁ。僕は何度も救われたなあ。若い頃の、ささくれだった心が、少しずつ丸くなっていったなぁ。だから、今でも僕はカンタータなら第147番が好きです。

他には「アルビノーニのアダージョ」やバッハの小品、パーセルの「シャコンヌ」などが収められています。
録音はもう40年も昔のもの、少し古ぼけた感じがしますが、柔らかい落ち着いた響きが心地よく聴けます。LP独特の音と云えそうです。
ジャケットは公園の花壇か何かでしょうか。実にシンプルな(安ぽい感じもする)写真で、いかにも廉価盤風なんですが、愛着のあるレコードであります。

いつぞや書きましたが、僕はクラシック音楽を聴き始めるのは、遅かった方だと思います。(各方面のブログやWebページを拝見すると、皆さん驚くほど早熟であります。イヤ、それが普通であって、僕が遅かったんでしょう)
そのクラシック音楽の世界へ僕を誘ってくれた、これは大切なLPであります。

バウムガルトナーの「ヨーロッパのバロック音楽」、そしてバーンスタイン/VPOのベートーヴェン「合唱」、この2つがクラシック音楽遍歴の始まりでした。
いつか、そのことをブログに書きたいと思っていたんです。3年前から思ってました。
ああ、書けて良かった(^.^)、
2008/03/07のBlog
伊予路に早春の風と陽光。日中は随分暖かくなりました。
本格的な春までは、もう一息ですね。

今日はブラームスを聴いてます。

ブラームスの交響曲第1番 ハ短調 作品68。
オトマール・スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレの演奏。
1986年、東ベルリンのキリスト教会での録音。独シャルプラッテン盤。

ベルリン・シュターツカペレらしい、渋い響きのブラームス。シャルプラッテン録音の特徴と云うべきか、地味なくらいに落ち着いた響きが素晴らしい。教会録音の適度な残響も良いし、音場が深々として、奥行きたっぷりの空間が楽しめる。いや、全くエエ音であります。
これぞ、ブラームスの音、という感じがする。暖かいのだが、やや暗めの音色で、渋く底光りするようなオーケストラの音。長年、ブラームスを演奏してきたであろう、その自信がたっぷり乗っている音。弦楽器と管楽器の溶けあいも見事で、個々の楽器が突出することがない。耳を刺すような音がないのがまたイイ。だから、音全体がまろやかになって、様々な響きが渾然一体となって聴き手に迫ってくる。素晴らしいコンサート・プレゼンスと思う。
これ、聴いた時に、アンプが十分暖まっている状態でありました。だからかもしれませんが、ホンマに心地よいエエ音であります。

さて、演奏。

第1楽章は冒頭から確信に満ちた音楽。スウィトナーがこうと信じ、オーケストラが培ってきた伝統に対する自信とピッタリと合わさって、盤石の演奏になっている。悪口を言えば、きっちりと決まりすぎて、面白みが足りない。でも、そのくらい素晴らしい演奏。このブラームスはイイ。

第2楽章はオーボエをはじめとした木管がとても美しい。弦楽がそっと支えつつ、オーボエやクラリネットが心を込めて歌うところは、聴きものと思う。
弦楽セクションも良い。フレージングが清潔。そして、コンマスの美しいソロとホルンののどかな響きが、何と安らかなことか。ベルリン・シュターツカペレは、いいオケだなぁとつくづく思う。

第3楽章は金管も活躍。しかも、オケの中にうまく収まって、素晴らし溶けあいを聴かせる。オーケストラの響きは相変わらず渋く美しい。「いぶし銀」という表現がピッタリ来る感じ。

ラストはロマンいっぱいの表現。
ベートーヴェンの第10交響曲と呼ばれるくらいの音楽、オーケストラ全体が相当盛り上がってゆくのでが、スウィトナーの手綱で、シックにまとめ上げられてゆく。
地味なのだが、トシを取ると、これがまたイイ。どの楽器も過不足なく鳴っているのだが、実は、その「過不足なく鳴る」というのがなかなか難しいことなんじゃないか、とこのごろはよく思う。
終曲に向かって盛り上がるところは、いつ聴いても感動的。ブラームスは、あまり凱歌が似合うタイプではないが、このラストは名曲。ブラームスの勝利の叫びかな。

録音は素晴らしい、と、初めに書きましたね・・・・。


<ブラームスの交響曲第1番 自己リンクです>
■ケンペ/ミュンヘン・フィル
■ムーティ/フィラデルフィア管
■クレンペラー/フィルハーモニア管
■バーンスタイン/ウィーン・フィル
■ショルティ/シカゴ響
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ベーム/ウィーン・フィル NHKライヴ
■マゼール/クリーヴランド管
■ザンデルリンク/ドレスデン・シュターツカペレ


2008/03/06のBlog
日中の日差しは暖かいのですが、気温はまだまだ低いです。
春は、すぐそこにいそうなんですがね。

さて、今日はモーツァルトであります。

モーツァルトの交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」。
ヨーゼフ・クリップス指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1972年11月、コンセルトヘボウでの録音。DECCA盤の廉価盤全集からの1枚。
このクリップスのモーツァルトは、日本ではずっとフィリップスから発売されていたのだが、このごろは、輸入盤ではDECCAが出しているようだ。もっとも、同じユニヴァーサル系列なので、どっちでもイイのだろうが。

第1楽章の序奏部がとてもスッキリとして爽やかな開始。もったいぶって、ゆっくりやる演奏が多い中で、クリップスはサラッと通過する。淡泊な感じでもたれない。気持ちよい。瀬戸内の白身魚の旨さ。しつこくなく、サラッとして、しかし味わいは奥深い。玄妙な味わいというと、ちと大げさかな。
主部に入ると、さらに溌剌快活。コンセルトヘボウ管の響きがまた実にイイ。柔らかいのに芯があって、やがてふっくらと広がってゆく残響も快感。これは愉悦と幸福のモーツァルトだ。あまり手の込んだことはせずに(少なくともそう聞こえる)、サラリと演奏してこの旨さ、この味わい。おそらく、リハーサルもそんなに長い時間していないんじゃないか。
玄人指揮者クリップスと、伝統のオーケストラ・コンセルトヘボウ管との幸福な邂逅と思う。

第2楽章アンダンテも心地よいテンポ。この楽章もサラッとしているのだが、第1楽章の速さがあるので、聴き手には、ゆったりとした感じになる。これもモーツァルトの天才的な曲作りのなせるわざかな。それともクリップスの指揮が正鵠なものだからかな。
響きは新鮮で瑞々しく、朝露に濡れた草花のような、自然なしっとり感がとてもイイ。

第3楽章は、もはや貫禄の名演。コンセルトヘボウ管も万全な応答で、クリップスを支える。目の詰んだ綿織物の質感。鮮やかさとか派手さにはあまり縁はないが、しっかりとした手触りで安心感が広がる。聴いていて、嬉しくなるようなイイ音。コンセルトヘボウ管には、そんな音がある。

クリップスのモーツァルトは確信と喜びのモーツァルト。安定していてスキがない。
いや、スキはある。でも、それはわざと作っているようなスキというか、キチキチとやらない余裕から生まれている隙であって、だからこそ、聴いていて心が豊かになって、心地よいのだろうと思う。

録音は上々であります。
DECCAレーベルですが、音の感じはフィリップス的なものを感じます。
さて、どちらなんでしょう。


いよいよ仕事のピークを迎えました。
年に数度ある、猛烈に忙しい時期であります。
エントリーが滞ったら、「おっ?mozart1889が真面目に仕事をしよるな・・・・・」と、お笑い下さい。
もっとも、それでもなおかつクラシック音楽を聴くのが、好きな人間のサガとも思いますが。まあ、バリバリ仕事して、バリバリ音楽を聴くというのが最も健康には良いようです。
2008/03/05のBlog
冬に逆戻り、寒い一日でした。
氷雨であります。夕方からはみぞれになりました。雪になるかもしれません。

そこで今日はシベリウス。戻った寒さの中で、シベリウスを聴いておこうと思います。
この寒さが終われば、また春めいてくるんでしょう。この冬、最後のシベリウスかもしれません。

シベリウスの交響曲第3番 ハ長調 作品52。
ロリン・マゼール指揮ピッツバーグ響の演奏。
1992年9月の録音。CBS原盤。今は廉価盤全集として出ているもの。
マゼールがベルリン・フィルのシェフになりそこなって、その不遇の時代にピッツバーグ響の常任として録音したものになる。

第1楽章は速い。快速ランナーがすっ飛ばしてゆく感じ。実にカッコイイ。
もちろん、シベリウス特有のヒンヤリとした空気感は充分にある。ただ、交響曲の演奏とはまず構成だ、と云わんばかりのシンフォニック名表現で、しっとりとした情感には目もくれない。マゼールらしい、ドライに割り切った演奏と云えるかもしれない。バルビローリなどとはエライ違いやなぁ。
ピッツバーグ響は好演。巧いもんだと思う。マゼール常任の時代に鍛えられたのか、上質の響きが広がってゆく。

第2楽章はアンダンテ・コン・モート、クワジ・アレグレット 。
フルート、クラリネットのアンサンブルが美しく、クールな抒情が流れてゆく。よく歌うのだが、テンポはここでも速めなので、音楽がべとつかない。ここもマゼール流だなぁと思う。
弦楽セクションの歌も、やや淡泊かな。だからこそクールな感じがするのかもしれない。シベリウス独特のピチカートがまた実にイイ。

(この楽章を初めて聴いたときは、ベーやんの歌う「終止符」を思い出しました。雰囲気がよく似てるなぁと思ったもんです。ベーやんというのは堀内孝雄です。中年以上の方なら、チンペイもキンちゃんも、よくご存じですよね(^.^)・・・・)

第3楽章は美しく洗練されたオケの響きが聴きもの。静謐でクリアな響きがたまらない。大音量で聴いても、静けさが漂うのは、アンサンブルが整っているからだろう。演奏は精妙、恐らくマゼールのバトンが冴え渡っていることだろう。

録音は上々です。
奥行きが深く、臨場感が心地よいです。
ヴァイオリン群の音色にもう少し魅力があれば・・・・・とも思いますが、これは録音の限界ってなもんでしょう。
2008/03/04のBlog
伊予路はひどい黄砂でした。
雨も一緒だったので、車が汚れて大変でした(僕のは車は白なのです)。
雨のあとも、空はどんより薄日状態で視界が悪いほどでありました。
黄砂といえば春の兆しなんですが、ここまで降るとちと困りますな。

さて、今日はオペラを聴いてます。
(僕は聴くのが主で、あまり観んのです)

ヴェルディの歌劇「椿姫」。
ロリン・マゼール指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、合唱団の演奏。
ピラール・ローレンガー (ソプラノ)、ジャコモ・アラガル(テノール)、ディートリッヒ=フィッシャー・ディースカウ(バリトン)らが出演。
1968年の録音、DECCA原盤。

マゼールの若々しい情熱と、強烈な表現意欲が前面に出てきて、劇的に盛り上がる演奏になっている。
歌手は素晴らしい。
ヒロインのヴィオレッタにスペインの名花、ピラール・ローレンガー。やや硬質で透明感のある歌声は、ゾクゾクするほど素晴らしい。高音の美しさは絶品。
あの有名なカヴァレッタにアリア、「ああ、そはかの人か~花から花へ」など最高。巧いし、綺麗だし、声に張りがあるし、もう云うことなし。
ヴィオレッタの輝かしいばかりの美しさと、その中に息づく可憐な乙女心・・・・見事に表現していると思う。ただ美しいだけではない、心の揺れ動く様を声で表出する歌手はあまりいないんじゃないか。

アルフレート役のアラガルも輝かしい声で、情熱的。ヴェルディの歌劇にふさわしいテノールと思う。

そして存在感が強いのは、フィッシャー・ディースカウ。声が綺麗すぎて、田舎紳士というより、都会の洗練された貴族のようなジェルモンなのだが、巧いことこの上なし。もう、めちゃくちゃ巧い。ヴィオレッタとのデュエット「紙は天使のような清らかな・・・・」は名唱。そして、名曲「プロヴァンスの海と陸」は、子を思う親心が切々と伝わってきて、ホロリとさせられる。
聴き手もトシを取りました。自分はアルフレートのつもりでいたのに、いつの間にか、ジェルモンになってしまっておりました・・・・・・。

ラストの、アルフレート帰ってくるところは涙なしには聴けません。
召使のアンニーナとの会話から、ヴィオレッタが「アルフレート!」と叫ぶところ・・・・たまりません。

録音は今も上々です。
さすがDECCA、今も瑞々しい声で、この歌劇を聴くことが出来ます。
昔はLPで聴いておりましたが、オペラはやはりCDが便利。LPをとっかえひっかえ・・・・は面倒くさくなってしまいました(^^ゞ
でも、演奏は、素晴らしい。今聴いても涙が出ます。


昔、庄司薫の「赤頭巾ちゃん」シリーズ、全部読みました。その中で、薫君が「椿姫」を読んで涙してしまう・・・という部分が出てきます。
それがきっかけで、デュマ・フィスの原作を読みました。これも泣けましたが、ヴェルディの歌劇の方が、感動的だった思い出があります。
原作を超える感動、ヴェルディはスゴイ作曲家だと思います。
2008/03/03のBlog
吉田秀和の名著『LP300選』を読み返してみると、実に面白い。
僕が読んでいるのは新潮文庫版、奥付には「昭和56年2月」とある。あのころ、新潮文庫は熱心に吉田秀和の著作を文庫化してくれて、ビンボー学生の僕には非常に有り難かった。なにせ、白水社の本は高かったから・・・・・・・。

その冒頭の音楽史の部分とラストの現代曲については、今読んでも難しいのだが、バッハ以降はとても面白い。自分が好きな時代、音楽家の話になると特に面白い。

ベートーヴェンでは、チェロ・ソナタが1曲採られておりました。そこで、今日は・・・・・・。

ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番 イ長調 作品69。
ポール・トゥルトゥリエ(Vc)、エリック・ハイドシェック(Pf)の演奏。
全集は1971~72年、パリ、サル・ワグラムでの録音。EMI盤。

この曲はもちろんチェロがメインなのだが、この演奏に関しては、ピアノがずいぶん前に出てくる。実に雄弁。そして、音色が非常に美しく印象的。録音もピアノに関してはすごくイイ。弦楽器のピアノによるソナタの録音は、ピアノが奥に引っ込んでしまって、巧くバランスが取れていないものが多いのだが、この録音は上々だと思う。コンサート・プレゼンスに優れた録音と思う。
(EMIの録音にしては特に良い。・・・・って、この録音はフランスのパテ・マルコーニかな?)
トゥルトゥリエのチェロが真ん中に、ハイドシェックのピアノはその左手後方に控える。見事な臨場感と思う。音の粒だちも良い。

トゥルトゥリエはスケールはあまり大きくないが、きっちりとコンパクトに弾いている感じ。音楽の柄は、ソリストというより、室内楽向きのタイプなのかもしれない。

第1楽章はアレグロ・マ・ノン・タント。
チェロの深々とした響きと、ピアノはロマンティックな歌い回しが、微妙に重なり合って面白い感じ。

第2楽章はスケルツォ。快活なリズムで、いかにもベートーヴェンらしいスケルツォになっていて面白い。

第3楽章に入ると、両者ますます好調。特にアレグロ・ヴィヴァーチェのところが良い。ハイドシェックのピアノはさすがと言うべきか、速いところの目眩くような指の動きが、実にカッコイイ。これは彼のモーツァルトのピアノ協奏曲でも云えたことだが。
フィナーレなど、惚れ惚れする。

録音はそういうわけで、良好です。
アナログ時代・LP時代のEMIの録音は、イイものが多いんです。我が家の機器との相性がよいのかもしれませんが。


週末から大学を卒業する息子とのんびり温泉につかっておりました。
もう茹だってしまうほどであります。
仕事にもネットにも関係のない生活というのも、エエもんだなぁと思ったのでありました。

2008/02/28のBlog
伊予路に寒さが戻ってきました。
三月末頃までは、暖かくなったり、寒くなったり・・・・・・いわゆる三寒四温が続くんでしょう。

グリュミオーのヴァイオリン名曲集。
アルトゥール・グリュミオーのヴァイオリン、イシュトヴァン・ハイデュのピアノ。
1970年代中心の録音と思われる。フィリップス盤。
今日はその中の名演奏を幾つかピックアップしてみます

「ツィゴイネルワイゼン」
むせび泣くヴァイオリン。さすがにグリュミオー、その音が綺麗。品良く泣く。
ヴァイオリンが喚いているような演奏もあるが、グリュミオーのヴァイオリンはあくまでも美しく泣く。泣き方にもセンスがあるなぁ。ハイデュのピアノは楚々としてこれも美しい。息のあったいいコンビだと思う。
ああ、サラサーテの旋律とリズムは鮮やかだ。ジプシー音楽を芸術に昇華させた名品と思う。

ツィゴイネルワイゼンといえば、思い出すのは(情けないが)少女漫画・・・・(^^ゞ。
昔々、クラシック音楽を聴き始めた頃、友人が少女漫画を貸してくれまして(お恥ずかしい話だが)、「愛のアランフェス」というタイトル。この話は以前に書きました
そのヒロインはフィギュアスケートの天才少女。彼女が登場する場面で、「ツィゴイネルワイゼン」をバックに滑るんですな。僕は、当時、この曲を聴いたことがなかったので、レコード屋に走ったものです。それがグリュミオー盤でありました。

「精霊の踊り」
これも見事な節回し。聴き手の情感を刺激して、ホロッとさせる美しさ。グリュミオーのヴァイオリンはどこまでも伸びて艶やか。響きが特に綺麗。レガート、そしてポルタメントが見事に決まっている。

「ユモレスク」
これは小学校以来慣れ親しんだ名曲。昔懐かしい音楽。
グリュミオーは、こんな通俗名曲を格調高く弾く。ヴァイオリンが好きでたまらないんだ、という風情が聴き手に伝わってくる。聴いていて嬉しくなる。
商売っ気が聞こえてくる演奏は、聴いていて気分が悪いが、奏者が好きで楽しんでいるのが分かる演奏は、ホンマに心地よく聴ける。

「タイスの瞑想曲」
これはホンマに名曲。心の琴線をくすぐる名曲。万人が感動する名曲。イヤ、ホンマに綺麗な旋律。
マスネの歌劇は確かに名曲だが、それらがなくても、この一曲でマスネの名は永遠だろうと、僕は密かに思っとります。(僕は「ウェルテル」好きです。アルフレート・クラウスの絶唱!)
グリュミオーの弾き方は、アッサリとした淡泊系。テンポも速い。これほどの名曲、手練手管は必要ないと云わんばかり。

録音は上々です。
ヴァイオリンとピアノの録音は難しいと、昔オーディオ雑誌で読んだことがあります。(確かシェリングとヘブラーによるベートーヴェン、ヴァイオリン・ソナタ全集がレコード・アカデミー賞録音賞をとったときの論評だった)
フィリップスの見事な録音は、ヴァイオリンもピアノも美しく捉えております。古い録音になるとヒスノイズが気になりますが、これは仕方ないでしょう。

2008/02/27のBlog
雨でした。
早春の雨でした。しとしと一日降りました。
雨が降るたびに、四国伊予路は暖かくなっていきます。春です。

さて、今日はマーラーを取り出しました。
1990年代の録音、粒ぞろいの演奏で、よく出来た全集からのものです。

マーラーの交響曲第5番 嬰ハ短調。
エド・デ・ワールト指揮オランダ放送フィルの演奏。
1992年10月17日、アムステルダム・コンセルトヘボウでのライヴ録音。RCA盤の全集からの1枚。

第1楽章はゆったりとしたテンポで始まる。深々としたテンポ。しかし、粘りは少なく、もたれない。音楽の足取りは着実で、丁寧な演奏振りは好感が持てる。録音は、残響豊かなコンセルトヘボウでの実演らしく、響きがふっくらとしてとても豊かなのもイイ。
デ・ワールトの指揮は、メリハリがきいている。遅いところでの引きずるような歩みは、マーラーらしい感じ。リズムが重くならないのは良い。

第2楽章もテンポはやや遅め。ゆったりとした気分で進んでゆくのは第1楽章と同じ。ダイナミクスは大きく、フォルティシモでの表現は激烈。ただ、あまり嘆いたり喚いたりしないので、音楽の表現はスタイリッシュ。ワールトは、フォルム重視でやろうとしているようで、遅いテンポの中から、マーラーの書いた音符が見えてくるような感じ。聴いていて結構面白い。ヴァイオリンのソロは匂うような美しさ。惚れ惚れする。

第3楽章のスケルツォはホルン協奏曲のよう。このホルンは巧い。太く明るく朗々と歌う。この甘やかな音色と安定した響きは大変素晴らしい。オランダ放送フィルも前の2楽章に比べて調子が上がってきた感じで、音に熱気が出てくる。トランペットもイイし、弦楽セクションのトゥッティは、想いが込められているような熱さ。

その弦楽セクションが活躍するのが第4楽章アダージェット。演奏は叙情的で、ゆっくりとしたテンポと、それ