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クラシック音楽のひとりごと
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2008/05/12のBlog
初夏の休日、畑作業でありました。

今年は何を作ろうかと家人と相談し、茄子、ピーマン、プチトマトにしました。
畝を作り、肥料を入れ、支えもつけて、なんとか午前中で終了。
今日の画像は、その茄子であります。
作物が日に日に育ってゆくのを眺めるのは楽しいもの。さて、どこまで成長してくれるかいなぁ・・・・・・。

と思いつつ、今日はベートーヴェンの交響曲の第1作を聴いたみようと・・・・。

ベートーヴェンの交響曲第1番 ハ長調 作品21。
ピエール・モントゥー指揮ウィーン・フィルの演奏。
1960年4月、ウィーンでの録音。ユニヴァーサルの国内盤全集からの1枚。

50年前の録音とは思えない瑞々しさにまずは感動。
エエ音してるなぁ。DECCAの録音技術の素晴らしさが、ここでも発揮されているのだろう。(原盤・録音はDECCAだと思うんですが、これ、フィリップスだったですかね?・・・ユニヴァーサルの全集は2つのレーベルを合わせてしまっているので・・・・)
まさに。DECCAによる1960年代のウィーン・フィルの音。艶やかで輝くような響きが素晴らしい。音楽の運びも実に瑞々しく、新鮮。驚くべきは、モントゥーこのとき85歳!
巨匠晩年の貫禄の名演と思うが、音楽はちっとも老いてない。若々しさの限り。
シンフォニストたるベートーヴェンが、世に問うた第1作。調性はハ長調のシンプルさ。その作品から香しく漂う初々しさ・清々しさを、モントゥー/VPOは、大らかに、そして鮮やかに奏でてゆく。
ベートーヴェンの闘争心は控えめで、一聴、穏やかな印象。しかし、内実は燃えさかる炎。じっくり聴いていると、ベートーヴェンの思いがジワジワと伝わってくるようだ。

弦楽器が素晴らしいのはウィーン・フィルとしては当たり前なのだろうが、オーボエやトランペット、ホルンなどが独特の音色で聴き手を包み込む。これが快感。とても心地よい。
特にオーボエの、鼻にかかるような音は、何とも云えない軽やかさ・美しさ。
素晴らしい演奏と思う。

モントゥーの交響曲全集は、最近じっくり聴いております。
モントゥー生前の活躍は、本で読むしか知り得ないんですが、ディスクで聴くモントゥーはエエです。フランス系の指揮者なんでしょうが、(ベルリオーズやラヴェル、ドビュッシーは見事だった)、独墺系なども見事なもんです。オールラウンダーだったんでしょうね。
2008/05/11のBlog
久しぶりの終日の雨でした。

雨の中松山へ出張でありました。
その際に購入した中古盤が、今日の1枚であります。

J・S・バッハの結婚カンタータ BWV202「悲しみの影よ、消え去れ」。
ソプラノはエディット・マティス。
ペーター・シュライアー指揮ベルリン室内管弦楽団の演奏。
1981年(?)、東ベルリンのキリスト教会での録音。もともとはエテルナ(ベルリン・クラシックス)の原盤のようだが、今はブリリアントの廉価盤ボックスになっているもの。
松山の中古ショップで見つけたバッハの世俗カンタータ集。

8枚組で値付けが2,000円。「これは安いわい」とレジに持って行ったら、「お会計、3,000円になります」・・・・?
何じゃ?と思ったら、なるほど、確かによく見ればしっかり3,000円とスタンプしてある。
アカンなぁ。この頃老眼が進行して、しかも鳥目の気もあるものだから、こういう間違いがよくあるんですな。いやはや、加齢・老化の進行はつらいもんです。

しかし、演奏は良かった。実にイイ演奏だった。

バッハの声楽曲はあまり知らないのだが、高校生の三男坊が合唱をしているので、その影響からこの頃よく聴くようになった。
で、よく調べてみると、このシュライアー盤は世評も高いようで、なかなかの名演奏という。

何より、歌唱がイイ。ソプラノは名花エディット・マティス。
この人のドイツ・リートは良かった。この演奏でも澄んだ声がとても美しく、特に声の内側に新が詰まっている感じが良い。軽く透明感があるのに、声が細くならず、力強いのだ。強靱な張りが声にあって、とてもしっかりした歌いぶりがイイ。

ベルリン室内管の演奏は堅実そのもの。演奏全体に格調高い。
指揮のペーター・シュライアーは本職ではないのだろうが、彼の歌唱同様、高貴で上品な感じが伝わってくる。

録音も上々。1980年代のデジタル録音で、教会の残響がとても美しいです。
しっとりとした音で聴ける世俗カンタータ集です。
1枚1枚、じっくり聴いていく楽しみが出来ました。

こうなると、老眼に感謝でしょうかね・・・・?
2008/05/10のBlog
今日も昔話のようになってしまいまして・・・・・・・(^^ゞ

ベートーヴェンの交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」。
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルの演奏。
1968年9月の録音。DECCA原盤のLP全集からの1枚。

懐かしい1枚。
僕がクラシック音楽を聴き始めた頃、日本のレコード会社各社は、名曲シリーズを沢山発売していた。レコード店には販促用にそのパンフレットが幾つも置いてあって、僕は次はどれを買おうかなとワクワクしながら読んだものだった。(今も持っていれば、貴重なパンフだったかもなぁ・・・・・)
中でもキング・レコードはDECCAの日本での販売権を持っていて、「ベリー・ベスト・クラシック」というシリーズをやっていて、DECCAの花形演奏家をズラリと並べていたものだった。指揮者にショルティ、メータ、アンセルメにマゼール、ピアノはアシュケナージにグルダ、バックハウス、歌手ではパヴァロッティ・・・・・。
その中で、ベートーヴェンのベートーヴェンの交響曲は、ハンス・シュミット=イッセルシュテットだった。LP1枚2,300円。ビンボー学生には高かったなぁ・・・。

だから、僕は中古盤屋に行った。数寄屋橋のハンター、御茶ノ水のディスクユニオン、銀座のモール名盤堂、高田馬場にはタイム(当時はまだ開店したばかりで、高校・大学と一緒だった友人がアルバイトをしていた)・・・・・等々。大学の生協も2割引で新品が買えたが、中古盤は4割から6割で買えたから、ビンボーな若者には有り難かったなぁ・・・・。

今日はそういう1枚であります。LPです。

古いLPに針を落とせば、ああ、ウィーン・フィルの音!
僕はウィーン・フィルの音を、グルダの弾くベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集と、このハンス・シュミット=イッセルシュテットの交響曲集で知ったので、今もホンマに懐かしい。
弦楽器は輝かしく、艶があって、響きの余韻が全く美しい。管楽器には、独特の鼻にかかるような、少し澄ましたような音がとても美しく響く。
おそらくこの音は「DECCA録音によるウィーン・フィルの音」なのだろうが、長いこと、この響き、この音に慣れてしまったので、今聴いても、たまらない。

そして見事なアンサンブル。ピタッと合った息づかいまで聞こえてきそう。

イッセルシュテットの指揮は、ごり押しすることなく、アッサリ系なのだが、オーケストラの気質を大切にして、ベートーヴェンの音楽をウィーン・フィルに十分に語らせよう、奏でさせようという感じ。その真摯さが、聴いているとビンビン伝わってきて、最後には、ベートーヴェンの音楽ってエエなぁ、「運命」って元気出るわいなぁ・・・・と僕は思い至る。職人指揮者の達者な技と、伝統あるオケの輝かしい響きとの、これは幸福な融合だろうなぁ。

ハンス・シュミット=イッセルシュテットのベートーヴェン、初めて購入したのがこの「運命」でありました。カップリングはこれも名演の第8番。
結局全曲を聴きたくなって、僕は数寄屋橋ハンターに走ったのです。全集で定価1万円。これは新品としても廉価でありました。僕は中古盤で5,500円くらいで買ってます。
今も大切にしたい名全集と思います。

なお、全集のレビューや録音のことなど、stbhさんの記事がとても詳しいので、ご紹介させていただきます。
こちらをご覧下さい。
2008/05/09のBlog
更新を休んでいる間、コメントするのに、Doblogにログインしないと書けないような設定になっておりました。
ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。

天ぬきさん、申し訳ありませんでした。どうぞ、「天ぬき」さんでいらしてください。

コメントの承認制はしばらく続けてみようと思います。まだ、しょーもないコメントがあるようですので、心ある方々にはホンマにご面倒かけますが、お許し下さい。


さて、今日はフランス音楽です。

ラヴェルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲。
エリアフ・インバル指揮フランス国立管弦楽団の演奏。
1986年の録音。原盤はDENONだが、今はブリリアントの激安4枚組に所収。

この録音当時、インバルは絶好調。
マーラーとブルックナーの全集を手兵フランクフルト放送響と、R・シュトラウスはスイス・ロマンド管と、それぞれ大編成の音楽を精妙に聴かせる術に長けていて、実にスッキリと聴かせてくれたものだった。

このラヴェルの演奏もインバルらしい、精妙でキレの良いもの。オーケストラも上手い。特に木管がエエ音を出している。こういう音を聴くと、ついつい、「やっぱり管はフランスじゃわいのう・・・・」と西条弁で云ってしまいそう(^^ゞ

そして録音がよい。ステージの隅々まで見えるような、繊細な録音。さすがDENON、日本の誇り(と褒めてみようか)。ラヴェルの巧妙なオーケストレーションが眼前に展開する快感は、何物にも代え難い。ヴァイオリン群の音など、とても洗練されていて、デリケートな音を惜しみなく聴かせてくれる。

聴きどころは、やはり夜明けのから朝に至るところかな。美しい響きが天上に昇ってゆくのは、まさに日の出に相応しい感じ。

面白く、また感心したのは第1部。
リズムや音色が刻々と変化して、まったく多彩。ラヴェルって凄いな・・・・ということを堪能できる演奏というべきか。
大音量ではスカッとカッコイイし、弱音の頬を撫でるようなやさしさ、繊細さも素晴らしい。さすがインバル、巧いもんだなぁと思う。

そうそう、このCDは録音レベルがやや抑え気味なので、ふだん聴くボリュームより大きめの方が良いです。
ラヴェルの音楽をスッキリと、そして鮮やかにダイナミックに聴かせてくれます。
エエ音と思いました。
2008/05/08のBlog
初夏の陽気です。気持ちよい5月、さて仕事の再開であります。

今日はチャイコフスキーの交響曲第5番 ホ短調 作品64 。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1975年10月、フィルハーモニーでの録音。DG盤。
国内盤CDが、まだまだ高かった時代のもの。廉価盤でも2,800円もしましたなぁ・・・・。

さて演奏。

録音が上々。とても美しい。
やや平面的でペタッとした感じなのだが、これはこの時期のDGの特徴であって、個々の楽器は美しく録られている。

一聴、カラヤンは巧い。かゆいところに手が届く感じ。サービス満点で、聴き手をウットリさせる。僕はミーハーなので、カラヤンの手管に簡単に引っかかってしまう。

第1楽章の中ほど、旋律を歌わせるところで、グッとテンポを落として情感を盛り上げるところなどその最たるもの。そういうところが随所に出てくる。
そして滑らか。表面がツルッとした感じなのだが(だから、チャイコフスキーのもつ土臭さ、ゴツゴツした強さはない)、それが何とも云えない快感を呼び起こす。官能的な演奏と云うべきかな。ああ、チャイコフスキーはこんなに美しい音楽を書いたのか、と再認識させてくれる名演奏と思う。

尤も、そういうところが、アンチ・カラヤンの人々から、「人工的」と非難されるのだろうが、僕は好きだなぁ。カラヤンらしい、良い演奏と思う。
(ロシア臭さ、本場物のド迫力を聴きたければ、他の演奏があるでしょ。ロジェストヴェンスキーとかフェドセーエフで聴けばよろしい)

第2楽章のホルンがまた素晴らしい。
ためらいがちに、情感豊かに響く素晴らしい音。美しく、切々と歌うホルンに、これまた美しくファゴットがからんでゆく見事さ。そして、そこにみやびなクラリネットが重なって・・・・。いや、もう絶品。ベルリン・フィルの名手たちの、まさに名技。演奏者名は分かりませんが、僕はウットリしたのでした。

そしてウットリしすぎて、居眠りを。
ああ、贅沢な居眠りでありました。
ということで、第3楽章以降は聴いておりません・・・・やれやれ(^^ゞ

でも至福の時間でありました。
2008/05/07のBlog
今日も上天気のようです。
気持ちの良い季節の中で仕事がはかどります。

で、今日はマーラーの交響曲第9番 ニ長調。
ジョン・バルビローリ指揮ベルリン・フィルの演奏。
1964年の録音。

顔で笑って心で泣く・・・・。男は背中で泣くのだ・・・・。
バルビローリのマーラーを聴く時に、特に、この9番を聴く時にそう思う。
男のやさしさは口では言えない。つべこべ言わず、多くは語らず、でも、目を見ていれば云わんとするところは分かるだろう。

そんなことを思いながら、僕はバルビローリのマーラーを聴く。

マーラーは慟哭するし、身を捩って切々と訴える。バルビローリは、その心をすくい取っていくのだが、しかしこの演奏ではドロドロと溶け込むことはない。適度な甘さと抒情がイイ。

この録音については様々なエピソードがあって、今さら僕が何も云うことはない。よくぞ、バルビローリがベルリン・フィルと録音を遺してくれたと思う。
1960年代前半の、ベルリン・フィルの音がとにかく素晴らしい。強く、しなやかで、輝く音。聴き手に迫ってくる低音の力強さ、綿糸を太く編んで、それをピンと引っ張ったような強さを持つ高音(特に弦楽)が、全く素晴らしい。

そして、一聴、淡泊なようでいて、実に味わい深い、心の奥底から慈しみの情愛が滲み出てくるようなバルビローリの指揮が最高。自身は多くを語らず、オーケストラの能力を最大限に引き出し、マーラーの心をさりげなく伝えようとする指揮は、感動的と思う。

いやぁ、やっぱりこの演奏はエエなぁ・・・・・・。
録音は少し古ぼけてきましたが、イヤ、そんなことはどうでもエエんです。


僕がクラシックを聴き始めた1980年頃、マーラーの9番と云えば、バーンスタインにワルター、クーベリックにショルティ、クレンペラー、そしてこのバルビローリ盤くらいでした。マーラー・ブームの直前のころ。日本のオケだって、今のように、頻繁に9番を取り上げることはなかったと思います。大変な名曲なんでしょうが、演奏するのは難曲だったんじゃないかと思います。特に終楽章の熾烈な弦楽合奏!

そして、このバルビローリ盤は思い出の演奏であります。
高くてなかなか買えなかった・・・・というビンボー学生時代の思い出であります。
行きつけの高田馬場のムトウ楽器、クラシック売り場の担当は、当時年齢は40代半ばだったろうか、神成さんとおっしゃる方で、時々初心者の僕に優しく説明してくれたもんでした。
「マーラーの9番ですか?それならバルビローリがなかなかいいですよ」
神成さんのお薦めは、バルビローリ盤。しかし、2枚組LPで5,000円は当時の僕には高価だった。なかなか買えなかったんです。

就職して、円高が進行したバブル期に輸入盤CDが結構安くなりました。1980年代後半、ようやく入手しました。
イイ演奏でした。

この演奏を聴くと、懐かしい高田馬場界隈、ビッグボックスにムトウ楽器、近くのローリエという喫茶店で、買ったばかりのLPを開けて、ライナーノートを読んだことなど・・・・つらつら思い出すのです。

2008/05/06のBlog
緑の風が爽やかであります。
空は五月晴れ、風は涼やか。連休最終日は、いやはや上天気であります。

さて久しぶりに取り出したのはデュトワのCDであります。

ビゼーの「カルメン」組曲第1番・2番。
シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団の演奏。
1986年10月、モントリオールでのデジタル録音。DECCA盤。

デュトワ/OSMのCDは、もうすべてが名品。
1980年代以降のDECCAの看板コンビであって、アンセルメ/スイス・ロマンド管のレパートリーをほぼ上書きして、最新のデジタル録音で僕らに聴かせてくれた。
演奏も極上なら、録音状態も今もってベストと云えると思う。
DECCAの録音には、人によっては好き嫌いもあるのだろうが、我が家ではとても素晴らしい音で再現される。鮮やかで肉厚、時に実際のコンサートホール以上ではないかと思わせる瞬間もある。ホールトーン、遠近感や楽器の定位、個々の楽器の音色の鮮烈なこと、そして弦の柔らかくも涼やかな響き・・・・ああ、云うことないなぁ・・・・。

さて、演奏はどの曲も全く素晴らしく、ウットリと聴き惚れてしまう。

特に「第3幕への前奏曲」がイイ。
ビゼーの天才を味わえる曲であって、メロディの美しさ、音楽全体から漂ってくる一種の気品が素晴らしい。
それを、デュトワ/OSMのコンビで聴くと、これがまた、実にエエんやなぁ・・・・。
何という上品な演奏。フルートは名手ティモシー・ハッチンズ。透きとおるような響きと、麗しい音色、そして少女のような清楚なスタイルで、魅入られてしまう。
デュトワのテンポは淡々としているのだが、そこから香ってくる無限のニュアンスがたまらない。

演奏時間はわずかに2分34秒。ほんの短い音楽なのだが、この曲だけでも、このCDを聴く値打ちがある・・・・・・と僕は密かに思っております。


四国伊予路の田園地帯、5月の田舎の風景が今年も広がっております。
四国山地の緑が徐々に濃くなって、空は青が眩しく、清々しい緑の風が窓から部屋に入ってきます。
庭の木々の葉擦れの音も爽やかであります。

その風景に、この音楽は実に合うのでした。
2008/04/06のBlog
沢山のコメントを恐縮です。有り難うございました。
心から御礼申し上げます。

久しぶりに休みが取れました。これを機会に、大変申し訳ないと思いつつ、まとめてご返信させていただきます。本当は、お一人おひとりに返信を書かなくちゃアカンのですが、どうぞお許し下さい。ゴメンナサイ。
(narkejpさん、転勤でお忙しい中のアドバイス、有り難うございました)

さて、更新を休んでいるのですが・・・・

■ホンマに仕事が忙しくなりました。
支店長のような立場になってしまい、休日もままなりません。CDやLPを聴く時間が全く取れなくなりました。今後も厳しそうです。全くツライです。
思えば、この10年間は、ワタクシはヒマだったんやなぁ・・・・と思います(^^ゞ

■長男の引っ越し等でバタバタしておりました。
これは、無事済みました。

■ブログを書くことが「目的」になってしまっているんではないかと、この数か月考えておりました。ブログを書くことは、もともと「手段」でありました。左欄ジャンルのところ、「初めておいでくださった方に♪」でも僕は書いておりますが、ブログを始めたのは、クラシック音楽をまじめに聴かなアカンなぁ・・・・という気持ちからでありました。クラシック音楽をより良く聴きたい・・・というのが「目的」でありました。
ブログを書き始めて3年、確かに、じっくりと音楽を聴けるようになりました。テレビを見ながらクラシック音楽を聴くようなことはなくなりました。頂いたコメントやトラックバックで、大変勉強にもなりました。大変、有り難いことでした。
しかし、この数か月、ブログを書くために、CDやLPを聴いているような気がしてきたのです。
「手段」が「目的」になってしまうと、古来、ロクなことはありません。こりゃ、イカンと思ったのです。そのために、少し休もうと思いました。
本筋は、クラシック音楽を「聴く」ことにあります。素直な気持ちでまじめに聴こう、という原点に戻りたいと思ったのです。

■というわけで、コメント欄では、いろいろありましたし、その対応もさせていただきましたし、また多くのお気遣いを頂戴いたしましたが、更新休みの理由ではありませんので、どうぞ、ご心配なさらぬようお願い申し上げます。

天ぬきさんも、ひろはやさんも、どうぞお気兼ねなくお願いします。


ただし、尻馬に乗ったようなコメントは削除させていただきました。
ふだん、全くコメントを頂戴していないのに、ここぞとばかりにコメントを書き込む方がいらっしゃったのは残念でした。そういうのは、他の場所でやって下さい。
もう一つ。物理学方面の話題は勘弁して下さい(笑)。苦手です。許して下さい。返信できませんので、ワタクシをいじめんといてください。ガハハ。

鞍馬天狗さん。
僕は、若い25歳の秋田美人の雇われ店長さんより、遙かにレパートリーは狭いですし、今後とも広がらないんじゃないかと思います。また、すでにかなり以前から、人生、守りに入っております。息子三人を大学に入れようと思ったら、馬鹿なことは出来ません。もう20年以上、守っております(笑)。ですから、そのことは実に正しいです。否定しようもありません。
ただ、「毎日毎日、深夜だか早朝だかに知ってる曲ばっかりのブログ書くのもいいけどさ、そんな生活続けてたら、・・・・・・」は、アカンです。それを云っちゃ、お仕舞いです。このブログの根幹に関わることですので、それを否定されるのなら、他のブログ等でご発言下さい。
謝罪のコメントも書かれているようですが、その前に、「最後に、もうひと暴れしてみたかったもので・・・。ああ、気持ちよかった。」と書かれておりますので、それこそ本音なのだろうと思いますから・・・・。
やはり、ブログ・Webページを開設されるのが最もよろしいかと思います。


■四国伊予路は桜満開です。今日は、桜の下で家人と昼飯を食いました。クラシック音楽を聴きたいと思いつつ、こういう時間も大切にしたいと思います。

■これをお読みいただいている皆様のところにも、エエ春が来ていることを祈りつつ。
2008/03/30のBlog
アクセスして頂き、恐縮です。
「クラシック音楽のひとりごと」、しばらく休みます。
諸般の事情でありますが、ひとりごとをボソボソつぶやくのもなかなか難しいもんです。
2008/03/25のBlog
多くの方々がそうなんでしょうが、ワタクシも年度末の引継業務に追われています。
支店のトップが異動し、その補佐をせなイカンので、ワタクシの仕事も増えます。
例年のこととはいえ、慌ただしいですな。

さて、今日はラヴェルの「スペイン狂詩曲。
エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏。
1963年、ジュネーヴでの録音。DECCA原盤の国内では1,000円の廉価盤。

デュトワ/OSMが出てくる前、DECCAのフランス音楽といえば、アンセルメ/スイス・ロマンド管だった。
ラヴェルにドビュッシーは素晴らしかったし、ロシア音楽にバレエものも最高級の演奏を聴かせてくれた。デュトワ/OSMは、そのアンセルメのレパートリーをきれいに上書きしていった感がある。

そのアンセルメのレコードの中でも、特に優れているのがラヴェルと思う。
このコンビ特有の、ヒンヤリとしたクールな音色が、「スイスの時計職人」と称されたラヴェルの音楽にピッタリと僕には思えるから。
それに演出力。ラヴェルのオーケストレーションの面白さを余すところなく伝えてくれる見事な指揮ぶり。一聴、淡泊なのだが、明晰でメリハリのある音楽づくり。テンポも比較的速く、サラサラした感じがとても良い。

そのアンセルメの指揮に敏感に反応するスイス・ロマンド管も大変に巧い。このオケは、実演でがボロが出たという評を読んだことがあるが、LPやCDで聴く限り、たいそう上手と思われる。特に弦楽器群の、一本一本の弦が見えるような感じの繊細な響きは、いかにもラヴェル。エエ音やなぁと思う。管楽器の多彩なニュアンスも実によろしい。

さて、今日聴いた「スペイン狂詩曲」は、10分あまりの小曲なのだが、聴いていて実に楽しい。
第1曲「夜の前奏曲」や第2曲「マラゲーニャ」での精妙で新鮮な響き。ああ、フランス的だなぁ。
第3曲「ハバネラ」の異国情緒、第4曲の「祭り」でのスッキリとした管弦楽などは、アンセルメならではだろうと思う。

録音は今も十分に素晴らしい。
鮮烈な録音で、ちょいと化粧しすぎかな、とも思いますが、さすがにDECCA、エエ音です。もう45年も昔の録音ですが、信じられないくらいの鮮やかさです。

こういう録音も、あと5年で著作権が切れて、自由にネット配信されるようになるんですかね・・・。スゴイ時代です。
2008/03/24のBlog
気温が少し下がって、春まだ浅き休日。
家人は長男の卒業式のために大阪豊中へ。次男坊も同じ豊中の下宿なので、下宿の掃除を兼ねてであります。
雨がしとしと日曜日、僕は一人でクラシック音楽を聴いておりました。
(君の帰りを待っていた・・・・・ではありません。古いな(^^ゞ。これ、若い人には分からないフレーズでありましょう)
そんな日に似合いそうな音楽ということで、僕はモーツァルトのK.595を取り出したのです。モーツァルトが生涯にわたって書き続けたピアノ協奏曲の、最後の作品。

モーツァルトのピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595。
サー・クリフォード・カーゾンのピアノ独奏、ベンジャミン・ブリテン指揮イギリス室内管の演奏。
1970年9月、スネイプ、モールティングス・コンサートホールでの録音。
DECCAの国内盤で、1,000円の廉価盤。

第1楽章、カーゾンのソフトなタッチがとても美しい。コロコロと転がりながらよく響く音。研ぎ澄ましたような音ではなく、程よい感じに磨いた音。あまりツルツルにせずに、自然の蝕感を残しておいた感じの磨き方。冬が終わって、待ちわびた早春の柔らかい日差しを思わせるような、ほの暖かいピアノの音。
特に美しいのは7分30秒ころの、弦とピアノが一体となってフガート風に演奏するところ。絶品と思う。
カーゾンは余裕十分で、包容力のあるピアノを聴かせてくれる。ゆったりとしたテンポと穏やかな表情で、大人の寛容のようなものを感じさせてくれる。速すぎず遅すぎず、聴いていて実に心地よい。そして時々現れるルバート風の音楽が、またたまらない魅力。カーゾン晩年の境地と云うべきか。カーゾンは録音嫌いだったというから、このCDは貴重と思う。

第2楽章のラルゲットは、ブリテン/イギリス室内管が作り出す響きが印象的。たっぷりとして、ひそやかで、そして清潔で上品、涙が出るほど美しい管弦楽。
カーゾンのピアノは淡々としているのだが、だからこそ寂寥感が増してくる感じ。清らかで、透明で、瑞々しい音もイイ。特にピアニシモが綺麗。そしてそのかそけき音に反応するオケも素晴らしいと思う。ブリテンの指揮の賜物か。
楽章の最後の方で、フルートとピアノのユニゾンのところなど、最高に美しい。

フィナーレはアレグロ。永遠のロンド。
長調なのに哀しい、明るいのに寂しいという、彼岸の境地と云うべき音楽。あ、モーツァルトはキリスト教徒だから、天国的な音楽と言うべきか。
カーゾンのピアノは相変わらず瑞々しく、そして小粒でよく響く音で、この天国的な音楽を慈しむように弾いていく。英国紳士の誠実さを感じさせる見事な演奏と思う。

録音は上々です。
40年前のものとは思えない、瑞々しさがあります。
さすがDECCA、エエ録音と思います。
2008/03/23のBlog
だいぶ暖かくなってきました。
ジョギングしていても、頬に当たる風が柔らかいこと。近くの公園の桜も、もう少しで開花です。

さて、今日は室内楽を。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調「ハープ」。
ベルリン弦楽四重奏団(ズスケ四重奏団)の演奏。
1977年の録音。独シャルプラッテン原盤で、現在はedelというレーベルから激安廉価盤(4,000円くらい!)で発売されているもの。

ラズモフスキー四重奏曲のあとの3年間、ベートーヴェンは弦楽四重奏曲を全く書かなかった。この「ハープ」は、そのあと、ベートーヴェンの中期様式が頂点を極めたころに書かれた作品。
聴いていて、くどくなく(説教調でなく)、スッキリとしたまとまりの良い音楽が特徴と思う。優しく、穏やかな感情が流れている佳品。透明感があると云うべきか、端麗で爽やかな聴感が残る作品でもある。
ラズモフスキー四重奏曲の緊張度、あの息詰まるような迫力がないかわりに、柔らかい日差しを受けたようなほのぼの感が良い。

ベルリンSQの演奏は、この作品のそういう特徴を十分に弾き出したものと云えそう。
リーダーのカール・ズスケが素晴らしい。緊密なアンサンブルなのに、息苦しくなく、朗らかささえ感じさせる呼吸感がエエなぁと思う。
よく合っている、というより、普通に四人が演奏したら合ってしまったという自然さがイイ。

第1楽章の、例の「ハープ」の由来となったピツィカートも楽しい。響きはとても晴朗だ。
第2楽章は引き締まった演奏。甘い旋律も低俗に流れず、気品があって志操の高ささえ感じさせてくれる名演。姿勢が良いというか、身だしなみがよいというか、この清潔感がこのアンサンブルの良いところと思う。

第3楽章のプレストは流麗感が強い演奏。音楽は峻厳だが、演奏は滑らかで潤いが感じされるもの。
そしてフィナーレの変奏曲。くすんだ音色の中に、微妙な変化があって、聴いていて実に楽しい。ニュアンスが多彩で、いろいろ変化するのがイイ。

録音は上々であります。
すでに30年前になってしまったが、思えば、このころアナログ録音は絶頂期であったわけで、柔らかさや鮮度が十分に保たれている感じです。
独シャルプラッテン特有の、渋めの音が特にエエです。
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