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2008/10/26のBlog
[ 05:32 ]
[ 交響曲 ]
我が巨人軍、6年ぶりの日本シリーズ出場決定。
去年はシーズン優勝してもクライマックス・シリーズで敗退したので、当ブログ開設以来初めての日本シリーズとなります。いやあ、目出度い。
我が家は曾祖父の代、大日本東京野球倶楽部以来のファンでありまして、これはもう血筋のようなもんです。そして、ワタクシは「巨人・大鵬・卵焼き」のおそらく最後の世代、ガキの頃にエキスパンダーを分解して「大リーグボール養成ギプス」を自作しようとしたアホな世代でもあります。いやあ、目出度い。・・・・と書き出すと止まらなくなりそうなので、クラシック音楽のブログに戻ります。
で、今日は歓喜の歌を。
ベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」。
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送響の演奏。
ヘレン・ドナート(S)、テレサ・ベルガンサ(Ms))、ヴィエスワフ・オフマン(T)、トマス・スチュアート(Bs)の独唱。
1975年1月、ミュンヘンのヘルクレスザールでの録音。
クーベリックが9つのオーケストラを振り分けて収録した交響曲全集の最後を飾る名演。クーベリックはこの長大な音楽には手兵バイエルン放送響を起用して万全を期したのだろう。そして、これはホンマに素晴らしい演奏となった。
徐々に盛り上がってゆく演奏。
第1楽章の入り方などは慎重で、実に丁寧に再現してゆく感じ。正攻法にして、とても誠実。テンポも中庸で心地よく、フレージングも全く自然。あざとさがない演奏と云うべきか、クーベリックの真面目さがよく出ていると思う。
第2楽章は曲想もあって、力が入ってくる。ティンパニのソロがカッコイイ。そして強烈。オーケストラ全体をキリッと締めてゆく感じ。
全体の楽器のバランスも良く、過不足なく十分に鳴り渡る、堂々たる名演。これぞベートーヴェン、力漲る演奏。
第3楽章アダージョは、滔々と流れゆく川のよう。穏やかに、しなやかに流れてゆく旋律が美しい。
クーベリックは時分のスタイルを貫く。誠実に、格調高く、心からの歌を込めて、ベートーヴェンを演奏する。静謐の慰安が、この楽章にはある。淡々とした飾り気のないアダージョなのだが、どれほどの真実が込められているか、耳を澄ませば、熱い思い、熱い心が伝わってくる。
そして感動的なフィナーレ。
いろいろなものが詰まった、ごった煮のような楽章なのだが、(だから収拾がつかなくなってしまう実演も何回か聴いたが)、さすがはクーベリック、見通しよく、しかも情熱的に歌い上げてゆく。こういう演奏を聴いていると、やはりこの交響曲こそ、ベートーヴェンの最高傑作なんだろうなぁと思う。
歌手はみんな立派。巧い。
特にベルガンサの歌唱は素晴らしい。声が綺麗。全盛期かな。
録音は上々です。
この時期のDGの特徴で、ややペタッとした音場が広がります。
左右の広がりはエエんですが、奥行きが不足します。
ヴァイオリンの両翼配置で、オケのウィングが広がった感じがして、これは心地よいです。
ベートーヴェンの「合唱」、いつ聴いても元気が出ますなぁ。
■バーンスタイン/ウィーン・フィル
■サヴァリッシュ/ロイヤル・コンセルトヘボウ管
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■ケンペ/ミュンヘン・フィル
■アバド/ウィーン・フィル
■ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレのライヴ盤
■ワルター/コロンビア交響楽団
■ベーム/ウィーン・フィル
■ショルティ/シカゴ交響楽団
■バーンスタインの「自由の第九」
■サイモン・ラトル/ウィーン・フィル
■カラヤン/ベルリン・フィル(デジタル録音)
■ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管(ライヴ)
去年はシーズン優勝してもクライマックス・シリーズで敗退したので、当ブログ開設以来初めての日本シリーズとなります。いやあ、目出度い。
我が家は曾祖父の代、大日本東京野球倶楽部以来のファンでありまして、これはもう血筋のようなもんです。そして、ワタクシは「巨人・大鵬・卵焼き」のおそらく最後の世代、ガキの頃にエキスパンダーを分解して「大リーグボール養成ギプス」を自作しようとしたアホな世代でもあります。いやあ、目出度い。・・・・と書き出すと止まらなくなりそうなので、クラシック音楽のブログに戻ります。
で、今日は歓喜の歌を。
ベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」。
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送響の演奏。
ヘレン・ドナート(S)、テレサ・ベルガンサ(Ms))、ヴィエスワフ・オフマン(T)、トマス・スチュアート(Bs)の独唱。
1975年1月、ミュンヘンのヘルクレスザールでの録音。
クーベリックが9つのオーケストラを振り分けて収録した交響曲全集の最後を飾る名演。クーベリックはこの長大な音楽には手兵バイエルン放送響を起用して万全を期したのだろう。そして、これはホンマに素晴らしい演奏となった。
徐々に盛り上がってゆく演奏。
第1楽章の入り方などは慎重で、実に丁寧に再現してゆく感じ。正攻法にして、とても誠実。テンポも中庸で心地よく、フレージングも全く自然。あざとさがない演奏と云うべきか、クーベリックの真面目さがよく出ていると思う。
第2楽章は曲想もあって、力が入ってくる。ティンパニのソロがカッコイイ。そして強烈。オーケストラ全体をキリッと締めてゆく感じ。
全体の楽器のバランスも良く、過不足なく十分に鳴り渡る、堂々たる名演。これぞベートーヴェン、力漲る演奏。
第3楽章アダージョは、滔々と流れゆく川のよう。穏やかに、しなやかに流れてゆく旋律が美しい。
クーベリックは時分のスタイルを貫く。誠実に、格調高く、心からの歌を込めて、ベートーヴェンを演奏する。静謐の慰安が、この楽章にはある。淡々とした飾り気のないアダージョなのだが、どれほどの真実が込められているか、耳を澄ませば、熱い思い、熱い心が伝わってくる。
そして感動的なフィナーレ。
いろいろなものが詰まった、ごった煮のような楽章なのだが、(だから収拾がつかなくなってしまう実演も何回か聴いたが)、さすがはクーベリック、見通しよく、しかも情熱的に歌い上げてゆく。こういう演奏を聴いていると、やはりこの交響曲こそ、ベートーヴェンの最高傑作なんだろうなぁと思う。
歌手はみんな立派。巧い。
特にベルガンサの歌唱は素晴らしい。声が綺麗。全盛期かな。
録音は上々です。
この時期のDGの特徴で、ややペタッとした音場が広がります。
左右の広がりはエエんですが、奥行きが不足します。
ヴァイオリンの両翼配置で、オケのウィングが広がった感じがして、これは心地よいです。
ベートーヴェンの「合唱」、いつ聴いても元気が出ますなぁ。
■バーンスタイン/ウィーン・フィル
■サヴァリッシュ/ロイヤル・コンセルトヘボウ管
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■ケンペ/ミュンヘン・フィル
■アバド/ウィーン・フィル
■ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレのライヴ盤
■ワルター/コロンビア交響楽団
■ベーム/ウィーン・フィル
■ショルティ/シカゴ交響楽団
■バーンスタインの「自由の第九」
■サイモン・ラトル/ウィーン・フィル
■カラヤン/ベルリン・フィル(デジタル録音)
■ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管(ライヴ)
2008/10/25のBlog
[ 05:17 ]
[ 交響曲 ]
爽やかな秋風が吹きました。
そこで、秋の交響曲を聴いてます。
シューマンの交響曲第3番 変ホ長調 作品97「ライン」。
リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルの演奏。
1993年10月、ムジークフェラインザールでの録音。フィリップス盤。
明るく、艶やかな響きのシューマン。低音があまり強くない、と云うより、高音部の輝きが強いからか、聴感はオーケストラが軽やかに走ってゆくような印象を受ける。
第1楽章は快速テンポ。速さの中に、涼しい風が吹き抜けるような爽やかさがある。ふだん鳴らないなぁという印象があるシューマンの交響曲だが、ムーティ&VPOのコンビだと、実によく鳴る。さすがというべきか。このコンビ、相性が良いんだろうなぁ。
アバドがBPOに去った後、ムーティとVPOは急速に接近し、素晴らしい演奏を聴かせてくれたが(先頃の来日公演も、おおむね好評だったようだ)、このシューマンはそのハシリだったと思う。
是非、このシューマンは、大音量で聴いてやりたい。金管の咆吼も壮烈で実にカッコイイ。スポーツマンで筋肉質、それでいて体育会系にありがちなノーテンキなところもなく(かく云うワタクシは、若い頃はその体育会系ノーテンキ兄ちゃんでありました)、知性的でオシャレ、これぞムーティの真骨頂だろう。
第2楽章は滔々と流れるラインの水面。チェロの音が、その水の流れを彷彿とさせる。この響きに身を浸すようにして聴いていると、実に快感、幸福。ああ、音楽ってイイなぁ、シューマンってエエなぁ・・・・と思う瞬間。
第3楽章は囁くような響きがイイ。VPOの音が優しく、デリケートで、胸が詰まるような感動がある。小川のせせらぎ、森の澄んだ空気、小鳥のさえずり・・・・いろいろな自然の「音」が、この演奏からは聞こえてくる。
第4楽章はロマン濃厚なつくり。少々ものものしい感じがするのだが、これもシューマンの音楽だ。管楽器のファンファーレのような響きは、音が重なるのでややくすんでしまった感じ。しっとりとして十分に美しいのだが。
フィナーレは快活。テンポは中庸で、心地よい音楽の運び。アンサンブルは極上、VPOってのはやはりエエなぁと思う。
VPOにはシューマンの交響曲全集がいろいろあります。
メータ盤の明るさ、バーンスタイン盤の濃厚なロマンも良かったんですが、爽やかな歌ではムーティ盤が一番良いかもしれません。
録音は最高。素晴らしいです。
VPOのふっくらとして、輝かしい音色、そしてムジークフェラインの美しい残響が見事に捉えられていて、しかも上品な仕上がりです。
フィリップスの名録音と云えましょう。
そこで、秋の交響曲を聴いてます。
シューマンの交響曲第3番 変ホ長調 作品97「ライン」。
リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルの演奏。
1993年10月、ムジークフェラインザールでの録音。フィリップス盤。
明るく、艶やかな響きのシューマン。低音があまり強くない、と云うより、高音部の輝きが強いからか、聴感はオーケストラが軽やかに走ってゆくような印象を受ける。
第1楽章は快速テンポ。速さの中に、涼しい風が吹き抜けるような爽やかさがある。ふだん鳴らないなぁという印象があるシューマンの交響曲だが、ムーティ&VPOのコンビだと、実によく鳴る。さすがというべきか。このコンビ、相性が良いんだろうなぁ。
アバドがBPOに去った後、ムーティとVPOは急速に接近し、素晴らしい演奏を聴かせてくれたが(先頃の来日公演も、おおむね好評だったようだ)、このシューマンはそのハシリだったと思う。
是非、このシューマンは、大音量で聴いてやりたい。金管の咆吼も壮烈で実にカッコイイ。スポーツマンで筋肉質、それでいて体育会系にありがちなノーテンキなところもなく(かく云うワタクシは、若い頃はその体育会系ノーテンキ兄ちゃんでありました)、知性的でオシャレ、これぞムーティの真骨頂だろう。
第2楽章は滔々と流れるラインの水面。チェロの音が、その水の流れを彷彿とさせる。この響きに身を浸すようにして聴いていると、実に快感、幸福。ああ、音楽ってイイなぁ、シューマンってエエなぁ・・・・と思う瞬間。
第3楽章は囁くような響きがイイ。VPOの音が優しく、デリケートで、胸が詰まるような感動がある。小川のせせらぎ、森の澄んだ空気、小鳥のさえずり・・・・いろいろな自然の「音」が、この演奏からは聞こえてくる。
第4楽章はロマン濃厚なつくり。少々ものものしい感じがするのだが、これもシューマンの音楽だ。管楽器のファンファーレのような響きは、音が重なるのでややくすんでしまった感じ。しっとりとして十分に美しいのだが。
フィナーレは快活。テンポは中庸で、心地よい音楽の運び。アンサンブルは極上、VPOってのはやはりエエなぁと思う。
VPOにはシューマンの交響曲全集がいろいろあります。
メータ盤の明るさ、バーンスタイン盤の濃厚なロマンも良かったんですが、爽やかな歌ではムーティ盤が一番良いかもしれません。
録音は最高。素晴らしいです。
VPOのふっくらとして、輝かしい音色、そしてムジークフェラインの美しい残響が見事に捉えられていて、しかも上品な仕上がりです。
フィリップスの名録音と云えましょう。
2008/10/24のBlog
[ 03:07 ]
[ 協奏曲 ]
伊予路は夕方から雨、予報ではこの先ひと雨ごとに秋が深まるとのこと。そういえば、ジョギング路の木立も少しずつ色づいてきました。
暖秋から涼秋へ、季節は動いております。
さて、今日はチェロの調べでも・・・・・・。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲 ロ短調 作品104。
リン・ハレルのチェロ独奏、ウラディーミル・アシュケナージ指揮フィルハーモニア管の演奏。
1982年9月、ロンドンのキングズウェイ・ホールでの録音。DECCA盤。
録音から四半世紀を経たが、今も素晴らしい音で聴ける優秀録音。オンマイク気味の音の録り方ではあるものの、DECCAらしく、輝かしく艶やか、ピカピカと光るようないい音。
アシュケナージが指揮をし始めた頃の録音だが、この時期のアシュケナージのディスクは総じて録音が良い。
(R・コルサコフの「シェエラザード」など、世評高くないものの、ワタクシは今も最高の演奏・録音と思ってます。)
この演奏もアシュケナージの伴奏はカッチリとしていて健康的な音をつくり出してゆく。あ、そうそう、この人の音楽は健全健康、優等生皆勤賞的な音楽が多い。ボクは好きです。爆演系には程遠いし、病的なところがないのがエエなぁと思う。芸術なので、時に鬱々、病んだような演奏する人もいるが、時々ならエエんですがね、毎日そんな音楽を聴いていたら辟易するでしょ。
というわけで、フィルハーモニア管が実によく鳴っている。時に豪快、時に繊細、そして響きは健全、スカッと爽快な音。いいオーケストラと思う。グワーッと単純に盛り上がるところなど、ちとノーテンキなところもあるのだが、それがまた気持ちよかったりして。
ソロも堅実。盤石の出来映え。この人、ジョージ・セルに認められて、21歳の若さでクリーヴランド管弦楽団の首席奏者に就任したという俊才だが、なるほどテクニックは完璧、安心して身を任せられるソロ。そしてイイ音。チェロの深々とした響きが実にイイ。
第1楽章など、堂々とした演奏で、全く大家風。オケとの協調もよろしい。
第2楽章はスケール雄大で、かつロマンティックな演奏。チェロの響きも実にイイ。アシュケナージ&フィルハーモニア管のバックは、ちと前のめりになることもあるのだが、力演でもあって好ましい。
アンサンブルは練り上げられて、管楽器と弦楽セクションのバランスも良い。
第3楽章は、スッキリとしたフィナーレ。
ボヘミア風と云うより、都会的なドヴォルザーク。美しい旋律が次々に現れる。さすがメロディ・メーカー。名曲の真価が、ハレルによって発揮される。
録音は最初にも書いたように、今も抜群、素晴らしいです。
DECCA録音に、「ハズレ」はあまりありません。
暖秋から涼秋へ、季節は動いております。
さて、今日はチェロの調べでも・・・・・・。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲 ロ短調 作品104。
リン・ハレルのチェロ独奏、ウラディーミル・アシュケナージ指揮フィルハーモニア管の演奏。
1982年9月、ロンドンのキングズウェイ・ホールでの録音。DECCA盤。
録音から四半世紀を経たが、今も素晴らしい音で聴ける優秀録音。オンマイク気味の音の録り方ではあるものの、DECCAらしく、輝かしく艶やか、ピカピカと光るようないい音。
アシュケナージが指揮をし始めた頃の録音だが、この時期のアシュケナージのディスクは総じて録音が良い。
(R・コルサコフの「シェエラザード」など、世評高くないものの、ワタクシは今も最高の演奏・録音と思ってます。)
この演奏もアシュケナージの伴奏はカッチリとしていて健康的な音をつくり出してゆく。あ、そうそう、この人の音楽は健全健康、優等生皆勤賞的な音楽が多い。ボクは好きです。爆演系には程遠いし、病的なところがないのがエエなぁと思う。芸術なので、時に鬱々、病んだような演奏する人もいるが、時々ならエエんですがね、毎日そんな音楽を聴いていたら辟易するでしょ。
というわけで、フィルハーモニア管が実によく鳴っている。時に豪快、時に繊細、そして響きは健全、スカッと爽快な音。いいオーケストラと思う。グワーッと単純に盛り上がるところなど、ちとノーテンキなところもあるのだが、それがまた気持ちよかったりして。
ソロも堅実。盤石の出来映え。この人、ジョージ・セルに認められて、21歳の若さでクリーヴランド管弦楽団の首席奏者に就任したという俊才だが、なるほどテクニックは完璧、安心して身を任せられるソロ。そしてイイ音。チェロの深々とした響きが実にイイ。
第1楽章など、堂々とした演奏で、全く大家風。オケとの協調もよろしい。
第2楽章はスケール雄大で、かつロマンティックな演奏。チェロの響きも実にイイ。アシュケナージ&フィルハーモニア管のバックは、ちと前のめりになることもあるのだが、力演でもあって好ましい。
アンサンブルは練り上げられて、管楽器と弦楽セクションのバランスも良い。
第3楽章は、スッキリとしたフィナーレ。
ボヘミア風と云うより、都会的なドヴォルザーク。美しい旋律が次々に現れる。さすがメロディ・メーカー。名曲の真価が、ハレルによって発揮される。
録音は最初にも書いたように、今も抜群、素晴らしいです。
DECCA録音に、「ハズレ」はあまりありません。
2008/10/23のBlog
[ 04:58 ]
[ 協奏曲 ]
秋とはいえ、日中はまだ蒸し暑い感じもします。暖秋とでも云うんでしょうかね。
さて、今日も、秋の日に無性に聴きたくなる音楽であります。
ロドリーゴのアランフェス協奏曲。
第2楽章の、あの哀愁を帯びたイングリッシュホルンの旋律!名曲だなぁと思います。
僕はミーハーですので、この音楽は昔から大好き。
メロディの美しさでは、古今無双の名曲と思います。
(あ、でもパッヘルベルのカノンやタイスの瞑想曲、カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲など・・・・旋律の美しいクラシック音楽、ナンボでもありますが・・・・)特に、アランフェスは泣けます。初めて聴いたときはホンマにエエ曲やなぁと思いました。
で、今日はロドリーゴのアランフェス協奏曲です。
カルロス・ボネルのギター独奏、シャルル・デュトワ指揮モントリオール響の演奏。
1980年7月、モントリオールでの録音。DECCA盤。
カルロス・ボネルの日本デビュー盤。
ボネルは1949年ロンドン生まれのスペイン系ギタリスト。録音当時31歳の若さ。
ロンドン王立音楽院でジョン・ウィリアムスに師事し、卒業後すぐに母校の教授に迎えられたというのだから、よほどの逸材・俊才なのだろう。
さて、そのギターの音色は多彩で、実に楽しい。曲想によって、いろいろ弾き分けているのだろう。ニュアンスに富んでいて、ギターの繊細感がよく表出されていると思う。技巧も完璧、達者な演奏と思う。
第2楽章のソロなど、実にデリケート。美しいだけでなく、鮮やかでもあり、またしっとり感もあって、音色は刻一刻と変化してゆく。まさに千変万化。素晴らしいと思う。
フィナーレではオケと一体となって最高の技量を発揮している。
伴奏はデュトワ/モントリオール響だけに、万全のバック。例によって華麗で色彩感豊かで、技量も全く申し分なし。時折、派手なくらいにカッコイイ。ビューティフルというか、エレガントというか、もう、オーケストラを聴いているだけで幸福になってしまう、その音。ラテン系の明るい響きだと思うのだが、それがロドリーゴの曲想にピッタリなのだ。
DECCAの録音がまた最高なんです。
デュトワ/モントリオール響のCDではいつも感じるんですが、ホンマに美しいと思います。
残響はモントリオールの教会録音なので、非常に美しく、惚れ惚れします。聴いていて、これは快感ですなぁ。
さて、今日も、秋の日に無性に聴きたくなる音楽であります。
ロドリーゴのアランフェス協奏曲。
第2楽章の、あの哀愁を帯びたイングリッシュホルンの旋律!名曲だなぁと思います。
僕はミーハーですので、この音楽は昔から大好き。
メロディの美しさでは、古今無双の名曲と思います。
(あ、でもパッヘルベルのカノンやタイスの瞑想曲、カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲など・・・・旋律の美しいクラシック音楽、ナンボでもありますが・・・・)特に、アランフェスは泣けます。初めて聴いたときはホンマにエエ曲やなぁと思いました。
で、今日はロドリーゴのアランフェス協奏曲です。
カルロス・ボネルのギター独奏、シャルル・デュトワ指揮モントリオール響の演奏。
1980年7月、モントリオールでの録音。DECCA盤。
カルロス・ボネルの日本デビュー盤。
ボネルは1949年ロンドン生まれのスペイン系ギタリスト。録音当時31歳の若さ。
ロンドン王立音楽院でジョン・ウィリアムスに師事し、卒業後すぐに母校の教授に迎えられたというのだから、よほどの逸材・俊才なのだろう。
さて、そのギターの音色は多彩で、実に楽しい。曲想によって、いろいろ弾き分けているのだろう。ニュアンスに富んでいて、ギターの繊細感がよく表出されていると思う。技巧も完璧、達者な演奏と思う。
第2楽章のソロなど、実にデリケート。美しいだけでなく、鮮やかでもあり、またしっとり感もあって、音色は刻一刻と変化してゆく。まさに千変万化。素晴らしいと思う。
フィナーレではオケと一体となって最高の技量を発揮している。
伴奏はデュトワ/モントリオール響だけに、万全のバック。例によって華麗で色彩感豊かで、技量も全く申し分なし。時折、派手なくらいにカッコイイ。ビューティフルというか、エレガントというか、もう、オーケストラを聴いているだけで幸福になってしまう、その音。ラテン系の明るい響きだと思うのだが、それがロドリーゴの曲想にピッタリなのだ。
DECCAの録音がまた最高なんです。
デュトワ/モントリオール響のCDではいつも感じるんですが、ホンマに美しいと思います。
残響はモントリオールの教会録音なので、非常に美しく、惚れ惚れします。聴いていて、これは快感ですなぁ。
2008/10/22のBlog
[ 04:58 ]
[ 協奏曲 ]
シャンドール・ヴェーグのモーツァルトがイイです。
溌剌として爽快、清冽な歌、新鮮なリズム、聴いていてワクワクするような音楽の運び。ヴェーグのモーツァルトを知ったのはこの数年のことなんですが、僕の中では最高のモーツァルト指揮者のひとりであります。
今日は彼とアンドラーシュ・シフ共演で、秋に聴きたくなる名曲を。
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488。
アンドラーシュ・シフのピアノ独奏、シャンドール・ヴェーグ指揮モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカの演奏。
1991年の録音。DECCA盤。
第1楽章の冒頭から、素晴らしい演奏。一瞬にして、モーツァルトの世界に連れて行かれる。
ヴェーグの伴奏はニュアンス豊かで、意味深いもの。弦楽器と管楽器のバランス、融け合いも良く、特に管楽器のフレージングが自然で心地よい。個々の楽器に存在感があって、楽しそうに演奏しているのが特に良い。モーツァルトが丹精込めて書きつづった音符に、生命が与えられているかのよう。
シフのピアノも抜群。全く美しい。ピアニズムは自由闊達、音は玲瓏珠を転がすよう。
澄んだ響きも絶品で、音色は純白に桜色を帯びた感じの美しさ。しっとりとした潤いを持ちながら、暖かみを含んだ音。そして、シフは、しっかりと弾いてゆく。軽く弾き飛ばすことなく、一音一音、大切に弾いてゆく感じがまたイイ。
カデンツァなど見事なもので、聴いていて陶然となる。
第2楽章こそ、このコンチェルトの白眉。哀愁の旋律が胸を打つ。
シフのピアノも憂愁の想いが惻々と伝わってくる、美しさ。ちょうど、今の季節にピッタリの風情と思う。
そして、さらに哀しいくらいに美しいのがヴェーグ&カメラータ・アカデミカの伴奏。ため息出そう。特に、木管は絶美。
フィナーレも軽やかで見事な音楽運び。
ただ、シフのピアノの打鍵は力強く、ここでもしっかりと弾く。管楽器との会話というか、アンサンブルがまたよろしい。
伴奏は華やかで愉悦に満ちたものだが、それでいてキリッとしまっているのは、これぞヴェーグの棒と云うべきだろう。名作。
録音は万全です。ピアノも見事に捉えていますし、管弦楽の響きも実に美しく、軽さを含んだモーツァルト的なものでしょう。
DECCAの録音、さすがと思います。
溌剌として爽快、清冽な歌、新鮮なリズム、聴いていてワクワクするような音楽の運び。ヴェーグのモーツァルトを知ったのはこの数年のことなんですが、僕の中では最高のモーツァルト指揮者のひとりであります。
今日は彼とアンドラーシュ・シフ共演で、秋に聴きたくなる名曲を。
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488。
アンドラーシュ・シフのピアノ独奏、シャンドール・ヴェーグ指揮モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカの演奏。
1991年の録音。DECCA盤。
第1楽章の冒頭から、素晴らしい演奏。一瞬にして、モーツァルトの世界に連れて行かれる。
ヴェーグの伴奏はニュアンス豊かで、意味深いもの。弦楽器と管楽器のバランス、融け合いも良く、特に管楽器のフレージングが自然で心地よい。個々の楽器に存在感があって、楽しそうに演奏しているのが特に良い。モーツァルトが丹精込めて書きつづった音符に、生命が与えられているかのよう。
シフのピアノも抜群。全く美しい。ピアニズムは自由闊達、音は玲瓏珠を転がすよう。
澄んだ響きも絶品で、音色は純白に桜色を帯びた感じの美しさ。しっとりとした潤いを持ちながら、暖かみを含んだ音。そして、シフは、しっかりと弾いてゆく。軽く弾き飛ばすことなく、一音一音、大切に弾いてゆく感じがまたイイ。
カデンツァなど見事なもので、聴いていて陶然となる。
第2楽章こそ、このコンチェルトの白眉。哀愁の旋律が胸を打つ。
シフのピアノも憂愁の想いが惻々と伝わってくる、美しさ。ちょうど、今の季節にピッタリの風情と思う。
そして、さらに哀しいくらいに美しいのがヴェーグ&カメラータ・アカデミカの伴奏。ため息出そう。特に、木管は絶美。
フィナーレも軽やかで見事な音楽運び。
ただ、シフのピアノの打鍵は力強く、ここでもしっかりと弾く。管楽器との会話というか、アンサンブルがまたよろしい。
伴奏は華やかで愉悦に満ちたものだが、それでいてキリッとしまっているのは、これぞヴェーグの棒と云うべきだろう。名作。
録音は万全です。ピアノも見事に捉えていますし、管弦楽の響きも実に美しく、軽さを含んだモーツァルト的なものでしょう。
DECCAの録音、さすがと思います。
2008/10/21のBlog
[ 05:12 ]
[ 室内楽曲 ]
夕暮れが早くなってきました。「秋の日はつるべ落とし」とはよく云ったものです。
さて、今日は秋になると聴きたくなる名曲。
ボロディンの弦楽四重奏曲第2番などは、そのうちの一つ。若い頃から、あの旋律の美しさに魅せられていろいろ聴いてました。一番の演奏は、やはりイタリアSQ盤かな。これ、CDで買い直しそびれているうちに廃盤になってしまったのか、見かけません。今もフィリップスの廉価盤LPで聴いてます。CD、入手したいですねえ。
さて、今日は弦楽合奏版で聴いてみましょう。
ボロディンの弦楽四重奏曲第2番(弦楽合奏版)
ユーリ・トゥロフスキー指揮イ・ムジチ・ドゥ・モントリオールの演奏。
1995年8月の録音。英シャンドス原盤。
編成はヴァイオリン10、ヴィオラ3、チェロ2、コンバス1の計16人。リーダーはエレノラ・トゥロフスキー。指揮者夫人かな。
秋風の吹く夜に素晴らしく似合うストリングス。心に染みいる弦楽合奏の響き。美しい。空間に柔らかく残響が広がってゆく。
アンサンブルは極上で、これ非常に巧い団体と思う。テンポは中庸からやや速め、キビキビとしたフレージングが印象的で、とても清潔な感じがする。サイダーの泡がはじけるような清涼感が良い。
ノクターンはホンマに素晴らしい。美しい旋律で、名曲やなぁと思う。チェロがソロで深々とした響きを聴かせてくれるのだが、もう、それだけで涙がこぼれそう。懐かしさ、郷愁を誘うような名旋律。ヴァイオリンの響きも飛びきりの美しさ。ああ、イイ音楽だなぁ。秋の名曲、こんなのを聴いていると、季節感あってエエなぁ。ああ、日本人。
録音は抜群です。
残響が特に素晴らしく、弦楽器のソロがどこまでも伸びていきます。この音を聴いているだけでも幸福になります。
カップリングはドヴォルザークの弦楽セレナーデ。これも美しい演奏でした。
ボロディンのこの曲、過去2回エントリーしてます。
先述のイタリアSQ盤、そしてクリーヴランドSQ盤。
秋になると、僕はこれらのCDやLPを取り出すのです。
さて、今日は秋になると聴きたくなる名曲。
ボロディンの弦楽四重奏曲第2番などは、そのうちの一つ。若い頃から、あの旋律の美しさに魅せられていろいろ聴いてました。一番の演奏は、やはりイタリアSQ盤かな。これ、CDで買い直しそびれているうちに廃盤になってしまったのか、見かけません。今もフィリップスの廉価盤LPで聴いてます。CD、入手したいですねえ。
さて、今日は弦楽合奏版で聴いてみましょう。
ボロディンの弦楽四重奏曲第2番(弦楽合奏版)
ユーリ・トゥロフスキー指揮イ・ムジチ・ドゥ・モントリオールの演奏。
1995年8月の録音。英シャンドス原盤。
編成はヴァイオリン10、ヴィオラ3、チェロ2、コンバス1の計16人。リーダーはエレノラ・トゥロフスキー。指揮者夫人かな。
秋風の吹く夜に素晴らしく似合うストリングス。心に染みいる弦楽合奏の響き。美しい。空間に柔らかく残響が広がってゆく。
アンサンブルは極上で、これ非常に巧い団体と思う。テンポは中庸からやや速め、キビキビとしたフレージングが印象的で、とても清潔な感じがする。サイダーの泡がはじけるような清涼感が良い。
ノクターンはホンマに素晴らしい。美しい旋律で、名曲やなぁと思う。チェロがソロで深々とした響きを聴かせてくれるのだが、もう、それだけで涙がこぼれそう。懐かしさ、郷愁を誘うような名旋律。ヴァイオリンの響きも飛びきりの美しさ。ああ、イイ音楽だなぁ。秋の名曲、こんなのを聴いていると、季節感あってエエなぁ。ああ、日本人。
録音は抜群です。
残響が特に素晴らしく、弦楽器のソロがどこまでも伸びていきます。この音を聴いているだけでも幸福になります。
カップリングはドヴォルザークの弦楽セレナーデ。これも美しい演奏でした。
ボロディンのこの曲、過去2回エントリーしてます。
先述のイタリアSQ盤、そしてクリーヴランドSQ盤。
秋になると、僕はこれらのCDやLPを取り出すのです。
2008/10/20のBlog
[ 05:42 ]
[ 交響曲 ]
週末はあまり音楽を聴く時間が取れませんでした。ちと、やることが多く、いわゆる野暮用、家庭内の仕事がゴソゴソありまして・・・・。
空いた時間を見つけては、古いLPを何枚か取り出しては聴いたのですが、うん、やはり名盤と称されるものは、いつ聴いてもエエもんですね。今日は、そのうちの一枚、名曲の名演盤と思います。
ドヴォルザークの交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」。
ラファエル・クーベリック指揮ベルリン・フィルの演奏。
1972年6月、西ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DG盤。
スケール大きく貫禄十分、巨匠風の堂々たる演奏。
クーベリックの「新世界」正規録音はシカゴ響、ウィーン・フィル、チェコ・フィルなど沢山あるのだが、おそらくこのBPO盤が最も格調高く、したがって泰西名曲風に演奏された1枚と思う。
第1楽章は堂々とした開始で、実に風格豊か。楽器を思う存分鳴らして、迫力も十分。大音量で聴いていると、気持ちいいくらいにオーケストラが唸っている。金管の咆吼など凄まじい。
コーダなどもう四方を圧せんばかりの迫力。ガッシリした構成に、強靱そのもの、破壊力十分の演奏と思う。
第2楽章は望郷の歌。切々たるノスタルジーがあふれてくるのは、クーベリックのボヘミアへの想いの強さだろうか。イングリッシュ・ホルンの響きも美しく、胸をかきむしられるほど。弦楽も素晴らしく上手く、情感豊か。
テンポは中庸で、淡々と進む感じなのだが、出てくる音楽はまこと感動的。
スケルツォ楽章は、重低音がイイ。特にティンパニ。音量も大きいし、格調高い打音で聴かせてくれる。リズムもよく、上手いなぁと思う。
オケも素晴らしい。舞曲風のところなど、ハッとするほど巧い。管楽器も際だつ。アンサンブルも上々で、音の溶けあいがまた美しい。
フィナーレでは雄壮なトランペット。エエ音が聴ける。
ベルリン・フィルの威力が凄まじく、弦楽器など唸りを上げて響く。素晴らしい熱気、実況録音かと思うほど、オーケストラが乗っている。この時期のスタジオ録音盤で、ベルリン・フィルがここまで熱いのは珍しいんじゃないか。指揮者が変わると、こうもオーケストラって変わるものかいなぁ・・・・と思ったもんでした。
録音は今も素晴らしいです。
イエス・キリスト教会でのロケーションがエエんです。教会録音は、響きが膨らみすぎると云われますが、我が家の装置とは相性が良いらしく、実にエエ音がします。
<ドヴォルザークの「新世界」、過去の記事です>
■バーンスタイン/イスラエル・フィル
■C・デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■カラヤン/ベルリン・フィル(1977年録音EMI盤)
■I・フィッシャー/ブダペスト祝祭管
■ケルテス/ウィーン・フィル盤
■バーンスタイン/NYP盤
■ノイマン/チェコ・フィル盤
■ジュリーニ/シカゴ響盤
■フリッチャイ/ベルリン・フィル盤
■ドホナーニ/クリーヴランド管盤
■ショルティ/シカゴ響盤
■ジュリーニ/ロイヤル・コンセルトヘボウ管盤
空いた時間を見つけては、古いLPを何枚か取り出しては聴いたのですが、うん、やはり名盤と称されるものは、いつ聴いてもエエもんですね。今日は、そのうちの一枚、名曲の名演盤と思います。
ドヴォルザークの交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」。
ラファエル・クーベリック指揮ベルリン・フィルの演奏。
1972年6月、西ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DG盤。
スケール大きく貫禄十分、巨匠風の堂々たる演奏。
クーベリックの「新世界」正規録音はシカゴ響、ウィーン・フィル、チェコ・フィルなど沢山あるのだが、おそらくこのBPO盤が最も格調高く、したがって泰西名曲風に演奏された1枚と思う。
第1楽章は堂々とした開始で、実に風格豊か。楽器を思う存分鳴らして、迫力も十分。大音量で聴いていると、気持ちいいくらいにオーケストラが唸っている。金管の咆吼など凄まじい。
コーダなどもう四方を圧せんばかりの迫力。ガッシリした構成に、強靱そのもの、破壊力十分の演奏と思う。
第2楽章は望郷の歌。切々たるノスタルジーがあふれてくるのは、クーベリックのボヘミアへの想いの強さだろうか。イングリッシュ・ホルンの響きも美しく、胸をかきむしられるほど。弦楽も素晴らしく上手く、情感豊か。
テンポは中庸で、淡々と進む感じなのだが、出てくる音楽はまこと感動的。
スケルツォ楽章は、重低音がイイ。特にティンパニ。音量も大きいし、格調高い打音で聴かせてくれる。リズムもよく、上手いなぁと思う。
オケも素晴らしい。舞曲風のところなど、ハッとするほど巧い。管楽器も際だつ。アンサンブルも上々で、音の溶けあいがまた美しい。
フィナーレでは雄壮なトランペット。エエ音が聴ける。
ベルリン・フィルの威力が凄まじく、弦楽器など唸りを上げて響く。素晴らしい熱気、実況録音かと思うほど、オーケストラが乗っている。この時期のスタジオ録音盤で、ベルリン・フィルがここまで熱いのは珍しいんじゃないか。指揮者が変わると、こうもオーケストラって変わるものかいなぁ・・・・と思ったもんでした。
録音は今も素晴らしいです。
イエス・キリスト教会でのロケーションがエエんです。教会録音は、響きが膨らみすぎると云われますが、我が家の装置とは相性が良いらしく、実にエエ音がします。
<ドヴォルザークの「新世界」、過去の記事です>
■バーンスタイン/イスラエル・フィル
■C・デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■カラヤン/ベルリン・フィル(1977年録音EMI盤)
■I・フィッシャー/ブダペスト祝祭管
■ケルテス/ウィーン・フィル盤
■バーンスタイン/NYP盤
■ノイマン/チェコ・フィル盤
■ジュリーニ/シカゴ響盤
■フリッチャイ/ベルリン・フィル盤
■ドホナーニ/クリーヴランド管盤
■ショルティ/シカゴ響盤
■ジュリーニ/ロイヤル・コンセルトヘボウ管盤
2008/10/19のBlog
[ 05:04 ]
[ 管弦楽曲 ]
久しぶりの休日で、ゴロゴロ音楽を聴いておりました。
時は秋、クラシック音楽を聴くのには最高の季節です。夏以降にたまっていた未聴盤を聴いていかなくちゃ・・・・・・・。
各方面で云われている「ミチョランマ(未聴の山)」、我が家にも沢山ありまして、ホンマ、これ、衝動買いを自重せんとアカンのです。
で、今日はまたカラヤンを聴いてます。
モーツァルトのディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1965年8月、スイス、サンモリッツでの録音。DG盤。
カラヤンはモーツァルト指揮者だったのかな・・・・?
この演奏を聴きながら、そんなことを考えてました。
あまりに膨大な録音があるために忘れてしまいそうだが、カラヤンはモーツァルトの主要な作品は殆ど録音しているんじゃないか。交響曲や管弦楽曲の有名なものは何度も録音し直しているし、オペラもおおかた録音している。
しかし、モーツァルトの各作品で、カラヤンの演奏がベスト盤と称されているのは、あまりないんじゃないか。
(主要作品では、モーツァルトが生涯書き続けたピアノ協奏曲をあまり入れていない。これは主役がピアニストになるから、目立ちたがり屋のカラヤンとしては気に入らなかったのかな?)
さて、演奏は、1960年代ではふつうだった、大編成のモーツァルト。
1970年代以降の小編成~ピリオド楽器と奏法のモーツァルトとはエライ違い。全時代的なスタイルなのだが、ユニークなほどに美しい。
磨き抜かれた美しさ、清らかさであるとともに、時々ぬめるような肌合いのレガートがたまらない。時折見せる官能の揺らめきも、魅力のひとつだろう。ケバイくらいの美人なのだが、この美人の瞳に見つめられたら、いたはや・・・・もう参りますなぁ。
第2楽章の変奏曲など、絶妙の描き分けだし、第3楽章のメヌエットの遅さはまさに大家の芸。そこから出てくる妖艶な魅力はスゴイ。エロティックでセクシー。この遅さ、このネットリ感は、今やどんな演奏からも聴けんだろうなぁ。
第4楽章も遅い。アダージョだから遅いのは当たり前、と云うなかれ。この旋律の引っ張り具合はスゴイ。チャイコフスキーやマーラーのアダージョを聴いているような感じ。ロマンティックな解釈の極みかな。古典~ロココで、ここまでやってエエんかいな。
ちと、穿った見方をすれば、カラヤンは、このサンモリッツでベルリン・フィルの弦楽セクションにアダージョ・遅めのアンサンブルを練習させようとしたんじゃないか・・・・今後のオーケストラ育成のために・・・・・と思ったりもする。
カラヤンは1964~1972年にサンモリッツで休暇を取って、ベルリン・フィルとともに、いくつかの小編成曲の録音を行っていた。バッハやヘンデル、ヴィヴァルディのバロックやモーツァルトなど・・・・・。
録音は今も美しいです。
鮮度はやや落ちていますが、減の響きは大変に美しく、耳に優しいです。
空間的な広がりも良好で、好録音と思います。
時は秋、クラシック音楽を聴くのには最高の季節です。夏以降にたまっていた未聴盤を聴いていかなくちゃ・・・・・・・。
各方面で云われている「ミチョランマ(未聴の山)」、我が家にも沢山ありまして、ホンマ、これ、衝動買いを自重せんとアカンのです。
で、今日はまたカラヤンを聴いてます。
モーツァルトのディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1965年8月、スイス、サンモリッツでの録音。DG盤。
カラヤンはモーツァルト指揮者だったのかな・・・・?
この演奏を聴きながら、そんなことを考えてました。
あまりに膨大な録音があるために忘れてしまいそうだが、カラヤンはモーツァルトの主要な作品は殆ど録音しているんじゃないか。交響曲や管弦楽曲の有名なものは何度も録音し直しているし、オペラもおおかた録音している。
しかし、モーツァルトの各作品で、カラヤンの演奏がベスト盤と称されているのは、あまりないんじゃないか。
(主要作品では、モーツァルトが生涯書き続けたピアノ協奏曲をあまり入れていない。これは主役がピアニストになるから、目立ちたがり屋のカラヤンとしては気に入らなかったのかな?)
さて、演奏は、1960年代ではふつうだった、大編成のモーツァルト。
1970年代以降の小編成~ピリオド楽器と奏法のモーツァルトとはエライ違い。全時代的なスタイルなのだが、ユニークなほどに美しい。
磨き抜かれた美しさ、清らかさであるとともに、時々ぬめるような肌合いのレガートがたまらない。時折見せる官能の揺らめきも、魅力のひとつだろう。ケバイくらいの美人なのだが、この美人の瞳に見つめられたら、いたはや・・・・もう参りますなぁ。
第2楽章の変奏曲など、絶妙の描き分けだし、第3楽章のメヌエットの遅さはまさに大家の芸。そこから出てくる妖艶な魅力はスゴイ。エロティックでセクシー。この遅さ、このネットリ感は、今やどんな演奏からも聴けんだろうなぁ。
第4楽章も遅い。アダージョだから遅いのは当たり前、と云うなかれ。この旋律の引っ張り具合はスゴイ。チャイコフスキーやマーラーのアダージョを聴いているような感じ。ロマンティックな解釈の極みかな。古典~ロココで、ここまでやってエエんかいな。
ちと、穿った見方をすれば、カラヤンは、このサンモリッツでベルリン・フィルの弦楽セクションにアダージョ・遅めのアンサンブルを練習させようとしたんじゃないか・・・・今後のオーケストラ育成のために・・・・・と思ったりもする。
カラヤンは1964~1972年にサンモリッツで休暇を取って、ベルリン・フィルとともに、いくつかの小編成曲の録音を行っていた。バッハやヘンデル、ヴィヴァルディのバロックやモーツァルトなど・・・・・。
録音は今も美しいです。
鮮度はやや落ちていますが、減の響きは大変に美しく、耳に優しいです。
空間的な広がりも良好で、好録音と思います。
2008/10/18のBlog
[ 03:44 ]
[ 管弦楽曲 ]
3日ぶりの更新であります。西条祭りをしておりました。
天気に恵まれ、イイお祭りでした。今年は弁当当番に幟旗当番、さらにお神楽づくりや氏子総代のような仕事もありまして、忙しくしておりました(ということは、充実していたと云うことなんですが)。
伊曽乃神社の宮出しは、素晴らしい月夜、満天の星。だんじりの提灯も美しく、絶景でありました。そんな月の下、僕の耳で鳴ったのはホルストでありました。そこで今日は・・・・・・。
ホルストの組曲「惑星」 作品32。
シャルル・デュトワ指揮モントリオール響の演奏。
1986年6月の録音。DECCA盤。
「デュトワが描く瑠璃色の宇宙」・・・・とは、CDのタスキのコピー。うまいことを云うもんだなぁ。よく出来た宣伝文句だなぁ。確かに、この演奏は「瑠璃色」。青みがかった紫色のイメージで、演奏はクールでエレガント。おそらく、最初から最後まで気品と優雅さとを失わない、個性的な「惑星」と思う。
録音も抜群だ。超優秀録音で、音質、定位、残響、どれを取っても最上質の録音。
デュトワ/モントリオール響のDECCA録音はどれも素晴らしいが、この「惑星」は特にイイ。「惑星」のディスコグラフィーの中でも、これほどの優秀録音はレヴァイン/シカゴ響くらいかな(あれは演奏以上に録音のすごさが印象に残るCDだった)。ほかには、マリナー/ACOのフィリップス盤か素晴らしいが、これは装置との相性の良さかもしれない(我が家のステレオはフィリップス録音、アムステルダム・コンセルトヘボウ管の音と相性が良いんです)。
さて、デュトワ/モントリオール響の演奏。
最初の「火星」からして、もうエレガントな演奏。この曲は、暴力的な感じ演奏できるところだと思うのだが(火星は戦いの神だしねえ・・・)、デュトワが振ると全く粗暴感がなく、フォルティシモのところでさえ優雅な気品が漂うのだからたまらない。これほど高貴な「火星」、ちょっとないんじゃないか。
「金星」は曲想から云っても、デュトワにベストマッチ。優美な音楽がどこまでも続いていって、身を浸していると、徐々に身体が浮遊してゆくような奇妙な感覚にとらわれてしまう。
「水星」はユーモラスな感じがよく出た演奏。オーケストラが大変巧いのと、録音が超優秀なので、繊細な息づかいまで聞こえてくる感じ。
「木星」はこの音楽のハイライト。デュトワもここでは力が入る。オケの力感は素晴らしい。ただ、「音楽が美しくあること」は忘れない。堂々たる歩みの中に、高貴な雰囲気が漂う。
中間部のあの有名な旋律の部分では、テンポをグッと落として、感動的に盛り上げてゆく。豊かな歌。心憎いばかりの演出。この旋律をゆったりと歌うこと、デュトワが一番かもしれない。いやぁ、僕はこういう演奏に弱いんだなぁ・・・・・何度でも聴きたくなる。
「土星」はゆっくりとしたテンポが印象的。オーケストラの美しさは相変わらず。ホンマ、ここからラスト「海王星」までの優雅さは、特筆に値するだろう。合唱の幻想性も実にイイ。
ああ、やはりデュトワの演奏は、クール&エレガンス。
独特の「惑星」であって、好みが分かれるかもしれません。
(例えば、腰が弱いとか、逞しさに欠けるとか・・・・)
しかし、この個性はデュトワの美質。僕は好きです。
<「惑星」の過去のエントリーです>
●冨田勲 シンセサイザー版
●オーマンディ/フィラデルフィア管
●カラヤン/ウィーン・フィル
●ハイティンク/ロンドン・フィル
●カラヤン/ベルリン・フィル
●レヴァイン/シカゴ響
●ラトル/ベルリン・フィル
●ボールト/ロンドン・フィル
●佐渡裕/N響
●マゼール/フランス国立管
●マリナー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
天気に恵まれ、イイお祭りでした。今年は弁当当番に幟旗当番、さらにお神楽づくりや氏子総代のような仕事もありまして、忙しくしておりました(ということは、充実していたと云うことなんですが)。
伊曽乃神社の宮出しは、素晴らしい月夜、満天の星。だんじりの提灯も美しく、絶景でありました。そんな月の下、僕の耳で鳴ったのはホルストでありました。そこで今日は・・・・・・。
ホルストの組曲「惑星」 作品32。
シャルル・デュトワ指揮モントリオール響の演奏。
1986年6月の録音。DECCA盤。
「デュトワが描く瑠璃色の宇宙」・・・・とは、CDのタスキのコピー。うまいことを云うもんだなぁ。よく出来た宣伝文句だなぁ。確かに、この演奏は「瑠璃色」。青みがかった紫色のイメージで、演奏はクールでエレガント。おそらく、最初から最後まで気品と優雅さとを失わない、個性的な「惑星」と思う。
録音も抜群だ。超優秀録音で、音質、定位、残響、どれを取っても最上質の録音。
デュトワ/モントリオール響のDECCA録音はどれも素晴らしいが、この「惑星」は特にイイ。「惑星」のディスコグラフィーの中でも、これほどの優秀録音はレヴァイン/シカゴ響くらいかな(あれは演奏以上に録音のすごさが印象に残るCDだった)。ほかには、マリナー/ACOのフィリップス盤か素晴らしいが、これは装置との相性の良さかもしれない(我が家のステレオはフィリップス録音、アムステルダム・コンセルトヘボウ管の音と相性が良いんです)。
さて、デュトワ/モントリオール響の演奏。
最初の「火星」からして、もうエレガントな演奏。この曲は、暴力的な感じ演奏できるところだと思うのだが(火星は戦いの神だしねえ・・・)、デュトワが振ると全く粗暴感がなく、フォルティシモのところでさえ優雅な気品が漂うのだからたまらない。これほど高貴な「火星」、ちょっとないんじゃないか。
「金星」は曲想から云っても、デュトワにベストマッチ。優美な音楽がどこまでも続いていって、身を浸していると、徐々に身体が浮遊してゆくような奇妙な感覚にとらわれてしまう。
「水星」はユーモラスな感じがよく出た演奏。オーケストラが大変巧いのと、録音が超優秀なので、繊細な息づかいまで聞こえてくる感じ。
「木星」はこの音楽のハイライト。デュトワもここでは力が入る。オケの力感は素晴らしい。ただ、「音楽が美しくあること」は忘れない。堂々たる歩みの中に、高貴な雰囲気が漂う。
中間部のあの有名な旋律の部分では、テンポをグッと落として、感動的に盛り上げてゆく。豊かな歌。心憎いばかりの演出。この旋律をゆったりと歌うこと、デュトワが一番かもしれない。いやぁ、僕はこういう演奏に弱いんだなぁ・・・・・何度でも聴きたくなる。
「土星」はゆっくりとしたテンポが印象的。オーケストラの美しさは相変わらず。ホンマ、ここからラスト「海王星」までの優雅さは、特筆に値するだろう。合唱の幻想性も実にイイ。
ああ、やはりデュトワの演奏は、クール&エレガンス。
独特の「惑星」であって、好みが分かれるかもしれません。
(例えば、腰が弱いとか、逞しさに欠けるとか・・・・)
しかし、この個性はデュトワの美質。僕は好きです。
<「惑星」の過去のエントリーです>
●冨田勲 シンセサイザー版
●オーマンディ/フィラデルフィア管
●カラヤン/ウィーン・フィル
●ハイティンク/ロンドン・フィル
●カラヤン/ベルリン・フィル
●レヴァイン/シカゴ響
●ラトル/ベルリン・フィル
●ボールト/ロンドン・フィル
●佐渡裕/N響
●マゼール/フランス国立管
●マリナー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
2008/10/14のBlog
[ 04:59 ]
[ 協奏曲 ]
穏やかな三連休でした。
そして、今夜から伊曽乃神社例大祭・西条祭りの始まりです。
さて、今日はシューマンを。
シューマンのピアノ協奏曲 イ短調 作品54。
スヴャトスラフ・リヒテルのピアノ独奏、ロブロ・フォン・マタチッチ指揮モンテ・カルロ国立歌劇場管の演奏。
1974年11月の録音。EMI盤。
リヒテルの肉厚のピアノが、コッテリとした食感とともに、「美味しい」と思う。
(食欲の秋ですなぁ・・・・)
音色は様々に変化して、音は力強く逞しい。豪快に弾き上げるところは、聴いていて実に爽快。カタルシスを味わえる。低音のズッシリとした重はリヒテルならではだし、輝かしく、青白く揺らめく高音もまた、リヒテル独特の美しさと思う。素晴らしい。シューマンの濃厚で時に暗鬱としたロマンを表現して、余すところがない。
テンポは揺れ動くのだが、全体的には遅く、スケールの大きい表現。風格たっぷり、聴きながらその演奏に引きこまれてゆくのが、自分で分かる。
管弦楽もそれに応えてスケール雄大。響きも美しい。
EMIにしては録音状態も良好で、特に弦楽セクションがシルキー・タッチで美しい。ヴァイオリンの響きは惚れ惚れするほど。
アンサンブルは少し粗いところもあるのだが、美しさは十分と思う。
第1楽章は豪快と繊細が同居する。リヒテルのピアノは鮮やかでズッシリと重い。音も良いし、逞しく強靱。カデンツァは美と力の競演。素晴らしいと思う。
第2楽章の静謐感は宝石をちりばめたような、キラキラしたイメージを誘うもの。オケの響きも美しく、ウットリさせる。
フィナーレは華麗に豪快に締めくくる。
リヒテルのピアニズムは奔放にして爽快、グイグイと進んでゆく。一気呵成に引ききってしまう迫力がエエなぁと思う。オーケストラもよくついて行っていると感心するが、リヒテルの爆発力には敵わんかな・・・ちと苦しそう。
名演奏と思います。
録音状態は、先にも書きましたが、音の鮮度も良く、聴感上不満はありません。
響きと艶はエエなぁと思います。
音盤感がイマイチでしょうか。オーケストラがペタッとしていて平面的なのがちと残念。
西条祭りに入ります。しばらく更新を休みます。ハァ、ヨイトサー。
<シューマンのピアノ協奏曲 過去の記事です>
■リパッティ(Pf)・カラヤン/フィルハーモニア管
■アルゲリッチ(Pf) チョン・ミュンフン/フランス国立放送フィル
■ペーター・レーゼル(Pf) マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
■ルービンシュタイン(Pf) ジュリーニ/シカゴ響
■ルプー(Pf) プレヴィン/ロンドン響
■ラローチャ(Pf) デュトワ/ロイヤル・フィル
そして、今夜から伊曽乃神社例大祭・西条祭りの始まりです。
さて、今日はシューマンを。
シューマンのピアノ協奏曲 イ短調 作品54。
スヴャトスラフ・リヒテルのピアノ独奏、ロブロ・フォン・マタチッチ指揮モンテ・カルロ国立歌劇場管の演奏。
1974年11月の録音。EMI盤。
リヒテルの肉厚のピアノが、コッテリとした食感とともに、「美味しい」と思う。
(食欲の秋ですなぁ・・・・)
音色は様々に変化して、音は力強く逞しい。豪快に弾き上げるところは、聴いていて実に爽快。カタルシスを味わえる。低音のズッシリとした重はリヒテルならではだし、輝かしく、青白く揺らめく高音もまた、リヒテル独特の美しさと思う。素晴らしい。シューマンの濃厚で時に暗鬱としたロマンを表現して、余すところがない。
テンポは揺れ動くのだが、全体的には遅く、スケールの大きい表現。風格たっぷり、聴きながらその演奏に引きこまれてゆくのが、自分で分かる。
管弦楽もそれに応えてスケール雄大。響きも美しい。
EMIにしては録音状態も良好で、特に弦楽セクションがシルキー・タッチで美しい。ヴァイオリンの響きは惚れ惚れするほど。
アンサンブルは少し粗いところもあるのだが、美しさは十分と思う。
第1楽章は豪快と繊細が同居する。リヒテルのピアノは鮮やかでズッシリと重い。音も良いし、逞しく強靱。カデンツァは美と力の競演。素晴らしいと思う。
第2楽章の静謐感は宝石をちりばめたような、キラキラしたイメージを誘うもの。オケの響きも美しく、ウットリさせる。
フィナーレは華麗に豪快に締めくくる。
リヒテルのピアニズムは奔放にして爽快、グイグイと進んでゆく。一気呵成に引ききってしまう迫力がエエなぁと思う。オーケストラもよくついて行っていると感心するが、リヒテルの爆発力には敵わんかな・・・ちと苦しそう。
名演奏と思います。
録音状態は、先にも書きましたが、音の鮮度も良く、聴感上不満はありません。
響きと艶はエエなぁと思います。
音盤感がイマイチでしょうか。オーケストラがペタッとしていて平面的なのがちと残念。
西条祭りに入ります。しばらく更新を休みます。ハァ、ヨイトサー。
<シューマンのピアノ協奏曲 過去の記事です>
■リパッティ(Pf)・カラヤン/フィルハーモニア管
■アルゲリッチ(Pf) チョン・ミュンフン/フランス国立放送フィル
■ペーター・レーゼル(Pf) マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
■ルービンシュタイン(Pf) ジュリーニ/シカゴ響
■ルプー(Pf) プレヴィン/ロンドン響
■ラローチャ(Pf) デュトワ/ロイヤル・フィル
2008/10/13のBlog
[ 05:23 ]
[ 協奏曲 ]
伊予路は穏やかな秋の一日でありました。
暑くもなく寒くもなく、ホンマにクラシック音楽を聴くには最高の季節です。
で、今日も大衆名曲を。
ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」。
イタリア合奏団の演奏。
1986年6月、ヴィラ・シメス、ピアッツォーラ・スル・ブレンタでの録音。
コンサート・マスターが季節によって変わる。
春;ジョヴァンニ・グリエルモ、夏;ブルーノ・サルヴィ
秋;マッシモ・クァルタ、冬;ジュリオ・フランッツェッティ
1987年4月発売のDENON盤。CDは当時3,300円、LPは2,000円限定盤。このころが、LPとCDが切り替わってゆく時期で、新譜の場合、両方発売されていて、CDレギュラー盤が3,200~3,500円、LPが2,800円くらい。レコード屋でもLPの陳列ケース(僕らは「エサ箱」と呼んでいた)からCD用の陳列棚にメインのディスプレイが変わりつつあった。
安いLPにするか、高くても将来性のあるCDにするか、レコード屋で悩むことも多かった。今となっては懐かしい思い出。そのうち、LPを見かけなくなり、世はCD一色となった。
そして、今や、CDさえも売れない時代となった。音楽配信の時代なのだろう。僕は古いタイプの男なので、やはり「もの」で持っておきたいし、きちんと再生した時には、まだまだPCを介しての圧縮音よりも遙かにCDやLPの音は良い。
もっともオーディオ・ブームはとうの昔、若い人たちには携帯電話・携帯プレーヤーなどで音楽を聴く手軽さが良いらしく、コンポーネント・ステレオなんぞはオヤジの趣味になりつつある(僕の職場では、ステレオを持っているのはオヤジばかり、若い士は携帯派のようであります)。つまり1960年代後半~1980年代前半に、あのブームの洗礼を受けた若い士が、そのままトシを取っただけなのか・・・・・・などど云っていても仕方ないので、演奏へ。
さすがにDENON、これはエエ音。目の覚める鮮やかなサウンドが展開する。
涼しく爽やか、キレの良い音で「四季」が部屋一杯に広がる。
現代楽器による現代風の演奏としては最後期になるのかな。以後、ピリオド楽器と奏法が普通の時代になったから。
イ・ムジチ合奏団やローマ合奏団、クラウディオ・シモーネなど、連綿と続いてきたイタリア風ヴィヴァルディの最良の姿がここにあると思う。技術、音色、響き、どれを取っても素晴らしく、安心して聴ける一枚。
4人のソロも実に巧い。見事なアンサンブルとカンタービレ、ヴァイオリンってエエ楽器やなぁとつくづく思う。
なぁんて、理屈抜きです。、こんなに明るく爽やかなヴィヴァルディ、単純に楽しみたいものです。幸福な音楽が広がります。
暑くもなく寒くもなく、ホンマにクラシック音楽を聴くには最高の季節です。
で、今日も大衆名曲を。
ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」。
イタリア合奏団の演奏。
1986年6月、ヴィラ・シメス、ピアッツォーラ・スル・ブレンタでの録音。
コンサート・マスターが季節によって変わる。
春;ジョヴァンニ・グリエルモ、夏;ブルーノ・サルヴィ
秋;マッシモ・クァルタ、冬;ジュリオ・フランッツェッティ
1987年4月発売のDENON盤。CDは当時3,300円、LPは2,000円限定盤。このころが、LPとCDが切り替わってゆく時期で、新譜の場合、両方発売されていて、CDレギュラー盤が3,200~3,500円、LPが2,800円くらい。レコード屋でもLPの陳列ケース(僕らは「エサ箱」と呼んでいた)からCD用の陳列棚にメインのディスプレイが変わりつつあった。
安いLPにするか、高くても将来性のあるCDにするか、レコード屋で悩むことも多かった。今となっては懐かしい思い出。そのうち、LPを見かけなくなり、世はCD一色となった。
そして、今や、CDさえも売れない時代となった。音楽配信の時代なのだろう。僕は古いタイプの男なので、やはり「もの」で持っておきたいし、きちんと再生した時には、まだまだPCを介しての圧縮音よりも遙かにCDやLPの音は良い。
もっともオーディオ・ブームはとうの昔、若い人たちには携帯電話・携帯プレーヤーなどで音楽を聴く手軽さが良いらしく、コンポーネント・ステレオなんぞはオヤジの趣味になりつつある(僕の職場では、ステレオを持っているのはオヤジばかり、若い士は携帯派のようであります)。つまり1960年代後半~1980年代前半に、あのブームの洗礼を受けた若い士が、そのままトシを取っただけなのか・・・・・・などど云っていても仕方ないので、演奏へ。
さすがにDENON、これはエエ音。目の覚める鮮やかなサウンドが展開する。
涼しく爽やか、キレの良い音で「四季」が部屋一杯に広がる。
現代楽器による現代風の演奏としては最後期になるのかな。以後、ピリオド楽器と奏法が普通の時代になったから。
イ・ムジチ合奏団やローマ合奏団、クラウディオ・シモーネなど、連綿と続いてきたイタリア風ヴィヴァルディの最良の姿がここにあると思う。技術、音色、響き、どれを取っても素晴らしく、安心して聴ける一枚。
4人のソロも実に巧い。見事なアンサンブルとカンタービレ、ヴァイオリンってエエ楽器やなぁとつくづく思う。
なぁんて、理屈抜きです。、こんなに明るく爽やかなヴィヴァルディ、単純に楽しみたいものです。幸福な音楽が広がります。
2008/10/12のBlog
[ 04:59 ]
[ 交響曲 ]
この三連休は、しっかり休ませてもらっています。尤も、私用が沢山あって、僕の大好きなゴロゴロノンビリ、クラシック音楽三昧とはいかないんですが。
さて、今日も通俗名曲、泰西名曲を聴いてます。いつも同じような音楽で申し訳ありません。
(ここのところ、アクセス数1,200くらいあります。そのうちの幾つが検索ロボットによるものなのか、ここDoblogにはアクセス解析の機能など全然ないので、よく分からないんですが、お読みいただいている方々には、ホンマ、いつも同じような音楽で申し訳ありませんです。)
ベートーヴェンの交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1977年6月、ドレスデンのルカ教会での録音。独シャルプラッテン原盤。
レコード番号はET2001-8。徳間音工1983年4月発売の、当時1万円ぽっきりの7枚組廉価盤だった。
ブロムシュテットのベートーヴェン全集の中で、最高傑作と確信する1枚。というより、古今の「田園」の中でも屈指の名盤と僕は思う。
ブロムシュテットが常任であった時こそ、ドレスデン・シュターツカペレの全盛期と思う。もちろん、他の指揮者であっても素晴らしい響きを聴かせてくれるのだが、とりわけ、ブロムシュテットとのコンビの時は、作曲家が書こうとしたことが、文句なくまろやかな響きで余すところなく再現されていたと、僕は思う。
就中この「田園」は、DENONでの2つのブルックナー(4番「ロマンティック」と7番)とともに、僕にとっては永遠の名盤であり、これからもずっと聴き続けていきたいと思う。僕とは相性がエエんでしょう。
練り上げられたアンサンブル。それぞれの楽器が有機的に響きあい、絡み合って、実にクリーミー。フワフワっとした感触のあるまろやかサウンドで聴ける「田園」と思う。
(独シャルプラッテンの録音は、そんなに良くはない。渋めのサウンドで、弦楽器などはもう少し艶があってもエエなぁとは思う。当時絶好調だったDENONの音で聴きたかった、と云うのが正直なところ)
テンポが極上。中庸、というより、これしかないだろうと思わせるテンポ。しかもリズムが正確で、楷書風。これも心安まる歩み。行書風の「田園」も悪くないが、ブロムシュテットのテンポは、言わば毎日喰らう白米の味。何度聴いても飽きないし、キッチリと音楽が進んでゆくのはやはり快感。平凡の中にこそ非凡あり。
ソロも上手い。木管は最高。スタンド・プレーにならないのもイイ。オケの中に綺麗に収まって、実に端正な佇まい。
また、ここぞという時の爆発はスゴイ。嵐の迫力も十分。SKDのパワーが炸裂するとスゴイノダ。
フィナーレの感謝の歌も素晴らしい。
この交響曲は、自然の恵みに対する感謝と、自然への畏敬から生まれている。ブロムシュテットの演奏には、どの楽章にも感謝と畏敬とがあるが、特にフィナーレの歌は素晴らしい。フレージングは清潔で、アーティキュレーションも全く作為なし、聴き惚れてしまう。
録音が少し古くなりました。CDでは徳間音工の1,000円盤とブリリアントでの全集で入手できますが、どちらも音質はイマイチかなぁと思います。
LPの方が柔らかさが増してエエようです。ということで、今もこの1万円盤(当時としては激安価格!)は手放せません。
その昔、諸井誠が『交響曲名曲名盤100』(ONTOMOブックス)で、このブロムシュテット盤を評して「モノクロームの芸術写真。奥行きが深く、陰影が微妙で幻想的。豊かな抒情性が無限のイメージを誘う」と書いておりました。同感。これ以上の評言を僕は知りません。
(あと、大木正興と志鳥栄八郎がブロムシュテット盤を賞賛しておりました。昔、そういうのを読むと、随分嬉しく思ったもんで
さて、今日も通俗名曲、泰西名曲を聴いてます。いつも同じような音楽で申し訳ありません。
(ここのところ、アクセス数1,200くらいあります。そのうちの幾つが検索ロボットによるものなのか、ここDoblogにはアクセス解析の機能など全然ないので、よく分からないんですが、お読みいただいている方々には、ホンマ、いつも同じような音楽で申し訳ありませんです。)
ベートーヴェンの交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1977年6月、ドレスデンのルカ教会での録音。独シャルプラッテン原盤。
レコード番号はET2001-8。徳間音工1983年4月発売の、当時1万円ぽっきりの7枚組廉価盤だった。
ブロムシュテットのベートーヴェン全集の中で、最高傑作と確信する1枚。というより、古今の「田園」の中でも屈指の名盤と僕は思う。
ブロムシュテットが常任であった時こそ、ドレスデン・シュターツカペレの全盛期と思う。もちろん、他の指揮者であっても素晴らしい響きを聴かせてくれるのだが、とりわけ、ブロムシュテットとのコンビの時は、作曲家が書こうとしたことが、文句なくまろやかな響きで余すところなく再現されていたと、僕は思う。
就中この「田園」は、DENONでの2つのブルックナー(4番「ロマンティック」と7番)とともに、僕にとっては永遠の名盤であり、これからもずっと聴き続けていきたいと思う。僕とは相性がエエんでしょう。
練り上げられたアンサンブル。それぞれの楽器が有機的に響きあい、絡み合って、実にクリーミー。フワフワっとした感触のあるまろやかサウンドで聴ける「田園」と思う。
(独シャルプラッテンの録音は、そんなに良くはない。渋めのサウンドで、弦楽器などはもう少し艶があってもエエなぁとは思う。当時絶好調だったDENONの音で聴きたかった、と云うのが正直なところ)
テンポが極上。中庸、というより、これしかないだろうと思わせるテンポ。しかもリズムが正確で、楷書風。これも心安まる歩み。行書風の「田園」も悪くないが、ブロムシュテットのテンポは、言わば毎日喰らう白米の味。何度聴いても飽きないし、キッチリと音楽が進んでゆくのはやはり快感。平凡の中にこそ非凡あり。
ソロも上手い。木管は最高。スタンド・プレーにならないのもイイ。オケの中に綺麗に収まって、実に端正な佇まい。
また、ここぞという時の爆発はスゴイ。嵐の迫力も十分。SKDのパワーが炸裂するとスゴイノダ。
フィナーレの感謝の歌も素晴らしい。
この交響曲は、自然の恵みに対する感謝と、自然への畏敬から生まれている。ブロムシュテットの演奏には、どの楽章にも感謝と畏敬とがあるが、特にフィナーレの歌は素晴らしい。フレージングは清潔で、アーティキュレーションも全く作為なし、聴き惚れてしまう。
録音が少し古くなりました。CDでは徳間音工の1,000円盤とブリリアントでの全集で入手できますが、どちらも音質はイマイチかなぁと思います。
LPの方が柔らかさが増してエエようです。ということで、今もこの1万円盤(当時としては激安価格!)は手放せません。
その昔、諸井誠が『交響曲名曲名盤100』(ONTOMOブックス)で、このブロムシュテット盤を評して「モノクロームの芸術写真。奥行きが深く、陰影が微妙で幻想的。豊かな抒情性が無限のイメージを誘う」と書いておりました。同感。これ以上の評言を僕は知りません。
(あと、大木正興と志鳥栄八郎がブロムシュテット盤を賞賛しておりました。昔、そういうのを読むと、随分嬉しく思ったもんで