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~三線の響きをイギリスより~
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2006/06/02のBlog
ドブログはそろそろ2回目のメンテ時期になりますが、サンシンはこの機会に日本に帰ります!

冬休みはこちらで生活していたので、本当に久しぶりの帰国となります~♪

期間は6月4日から8月1日まで。

特に何をする予定もないので、「サンシンさんと一緒に呑みたいな~」って方がいらしたら連絡ください~♪

関東圏内なら喜んで行きますよ~(笑)

とりあえず、帰ったら焼酎!

では、日本で会いましょう~♪

(その前に、明日は引越しだ・・・。)

サンシン
2006/05/31のBlog
今日のジャンル設定は「アニメーション・漫画」ですが、話題は超常現象についてです。

xxxHOLiCの第四話。主人公(ワタヌキ)が占いの館の占い師(若い女性)に連れて行かれるシーンが登場します。一般的な占いの館で行なわれているような内容で、名前・生年月日・出身地・誕生時間を使ってホロスコープをつくり、そこから見られるワタヌキの性格をズバズバ当てる!ワタヌキは自分のことをまったく喋っていないのにもかかわらず、自分のことを言われてに大変驚く!

参考サイト:第四話パート1パート2パート3(Youtube)

しかし、主人公のバイト先の雇い主のゆうこさんに、「そんなのは占いなんかじゃない」と断言されて、またまたビックリ!軽い雑談からワタヌキの家族構成・性格を見抜き、今の悩みを解決するヒントを得ていただけとゆうこさんが教えてくれた。話ではその後に、本物の占い師の所に連れて行ってもらうことになり、しかも本物の占いの力を見せるという物語になっていた。

実はこの手法は「コールド・リーディング」と言われている話術の一つ。何気ない会話をして、相手の反応や話を注意深く聞いて、そこから推測されるその人の性格・家族構成・過去のトラウマ・現在の悩み事をズバリ言い当てる!占っている人は、自分から大事なことを話しているつもりは無いから、ズバリ言い当てられてビックリし、そんな「奇跡的」なことを起こす占い師のことを信じてしまうという話術がある。占い師が一番効果的かと思いますが、その他にもセールスマンや宗教者、心理学者、精神科医が無意識・意図的に活用している現状がある。

よくテレビに出てくる(インチキ)占い師の細○数子なんかは、この手法を使ってその人の行動から推測される性格などを考え、お得意の「恐怖・脅しと救済」の手法を使って人々を導いてくれる(笑)。シャーロック・ホームズの話を知っている人はそれを思い出してみるとわかるだろう。話の中で、ホームズはどこかの魔術師のように人のことを当てることがあるが、作中にちゃんと種明かしがされている。それを見た人はなるほどと納得するが、それを知らなければ、超能力者に見えてしまうだろう。ある意味、プロファイリング能力が突出しているということ。

コールド・リーディングの反対は「ホット・リーディング」と呼ばれる手法がある。コールドとは全く占う人のことを知らない状態から徐々に情報を引き出す。逆にホットリーディングは事前に情報を何らかの形で持っておき、さも超能力で言い立てたような言い方で情報を占う人に突きつける。例えば、占い師と対面する前に弟子の人が占う人と雑談をして様々な情報を引き出しておいて、その後に気付かれない形で占い師にその情報を伝える。最近は盗聴器を使って正確な情報を受け取れるらしいですが、昔はお客に出す湯飲みと皿、座布団の種類などを暗号化しておいて弟子が伝えるという方法が取られていたりした。

コールド・リーディングにしてもホット・リーディングにしても占い師からみればお客は良いカモです(笑)。お客は何か悩みがあって、不安に晒されている。精神的に不安定な状態で、自分のことをズバズバ言い当てられれば、人はその人を信じます。しかも、その人から言われたことなら何が何でもやって見せると思うことでしょう。良心的な占い師はこんな方法を使いません。この方法で人を信じ込ませる占い師はまず間違いなく疑ったほうがいいでしょう。また、占い師以外にも(ユタ・イタコを含む)宗教者や自称超能力者にもこの方法を使って稼いでいる人は世の中に山のようにいます。(細木○子!あんたのことだよ!)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

例を挙げてみます。「xxxHOLiC」で交わされた会話を紹介します:

占いの館の占い師は優しそうな若い女性。占う人は高校生の主人公のワタヌキ
事前に名前と生年月日は占い師が知っています。
以下が会話の内容です(↓)

占い師:「じゃあ、はじめましょうか?」

ワタヌキ:「は、ハイ!」

占い師:「(一呼吸置いて)あなた・・・お父さんはなくなっていませんね?」

ワタヌキ:「えっ・・・。はい、オレが小さいときに亡くなりました。。。」

占い師:「お母様は?」

ワタヌキ:「亡くなってます。」

占い師:「ご兄弟は?」

ワタヌキ:「いません。」

占い師:「小さいときからずいぶんと苦労なさったのね~。」

ワタヌキ:「えっ!?わかるんですか!?」

(謎の生物、モコナのため息)

占い師:「今は一人暮らしなの?」

ワタヌキ:「はい。アパートで」

占い師:「自主性があって、独立心が旺盛。何事にも前向きねぇ~。」

占い師:「家事とかは得意なのかしら?」

ワタヌキ:「嫌いじゃないです。」

占い師:「人見知りは・・・あまりしないほうね。運動は?」

ワタヌキ:「割と好きです。」

占い師:「(にこやかに)活発で頭も良いのね。」

ワタヌキ:「(少し照れ気味)い、いや。そんなことは・・・」

占い師:「今は人間関係で悩んでいる。」

ワタヌキ:「あ、はい。。。(ゆうこさんを見る)」

(ゆうこさんからツッコまれる)

占い師:「大丈夫よ~。あなたはとても素直な人だから、相手に誠意を持って接していれば、相手もわかってくれるわ。」

ワタヌキ:「誠意ですか?(ゆうこさんをまた見る)」

(ゆうこさんから「だから何よ!」とまたツッコまれる)

占い師:「他に悩みは?」

ワタヌキ:「えっ?・・・あるにはあるんですが・・・。」

占い師:「言いにくい?」

ワタヌキ:「な、なんと言うか・・・。」

占い師:「大丈夫。要は気の持ちようだから」

ワタヌキ:「えっ?」

占い師:「暗く考えていたら、何もかもが嫌になってしまうでしょ?何事も前向きに捉えて頑張るだけで、世界は違って見えてくると思うの。」

ワタヌキ:「・・・。」

占い師:「困難なことかもしれないけど、立ち止まってるだじゃ、何も始まらないわ。好い気を持っていることね。」

ワタヌキ:「・・・ハイ。」「ありがとうございました。」

以上、会話は終了。
たぶん、普通の占いよりもかなり軽めだと思います。この占いが初めてだということもありますが、会話の内容はそんなに濃くないですね。人によっては脅してまで情報を聞き出して、それを使って脅迫紛いのことをする人がいますから。ここで、この占い師がすごいと思った人は占い・宗教にハマリ易いから本気で気をつけてください。このくらいのレベルだと鼻で笑えますけど、気付かないとまずいですね。。。



ちなみに、占いの館を出た後に随伴のゆうこさんからネタ晴らしがありました。それを紹介します:

(1)「何も見ていないのにあなたのお父さんは亡くなっていませんね」って言われた。

→「亡くなっていませんね(存在がいない)」・「亡くなっていませんね(まだ死んでいない)」とダブル・ミーニングの問いなので、どちらの答えも正解だし、簡単に対処できる。言ってしまえば、後だしジャンケン(笑)しかも、「亡くなっている(もう死んでる)」と答えたのはワタヌキです。占い師ではありません。

(2)「小さいときから苦労してるでしょ?」と言われた。

→幼いときから両親をなくした子供はほとんどの場合、苦労している。簡単に推測できる。

(3)「自主性があって、独立心も旺盛」と言われた。

→おひつじ座の特徴(ワタヌキの設定がそうらしい。話の前に出てくる。)星座とその性格を知っていれば答えられる。逆に占い師が知らなかったら商売できない。

(4)「家事が得意

→男の子の一人暮らしなのに、身奇麗にしている(外見から判断できる)。家事や身の回りのことをしっかりしていないとそうはならない。

(5)「人間関係に悩みがありますね」と言われた。

→現代の社会生活で人間関係に悩まない人はいない。しかも占いの館に行くくらいだから人間関係に問題があるはず。(←これ、メシの種w)

(6)「誠意を持って相手と接すれば良い」と言われた。

→対人関係の基本だからいまさら他人に言われなくてもねぇ~。。。特別なアドバイスでもなんでもない。


・・・という具合に、占い師の質問とアドバイスはこちらでも簡単にトレースできるものですし、質問から何を聞き出したいのか・どういうアドバイスをしたほうがいいのかは簡単に予想できてしまう。占い師のほうも、学校での人間関係・彼氏や彼女との関係・仕事関係・親兄弟との関係と容易に悩みも想像できるし、占い師は一年365日このような人たちを相手にしているわけだから、相手に気付かれずにズバリ言い当てることなんて朝めし前。素人が詐欺のプロフェッショナルに丸腰で挑んでるようなものです。

ボクは基本的に「超常現象」は信じていますが、普通の現象を超常現象だと偽る行為には強く反対します。超常現象は人の心を揺さぶります。奇跡に見えます。奇跡を見せた人にカリスマ性を感じてしまいます。しかし、世の中にはこれらの現象や手法を使って商売をしている人がごまんといます。そのような商売も、信じてしまっている人や経済的な関係も無くなってしまえ!と思っています。それには、まず知識が必要。それと、奇跡なんてそんな簡単に出来るものじゃないです(だから「奇跡」っていうんですけど)。人間関係に、社会に、自分に不満や不安があるのはよく分かる。だけど、少し気を許しただけで、巨大な詐欺と搾取の構造に組み込まれてしまう。占いの館然り、新興宗教然り、自己啓発セミナー然り。皆さん、騙されないようにしましょう。魔の手は近くに転がっています(笑)

参考サイト:

コールド・リーディングホット・リーディング:超常現象の謎解き

黙っていればピタリと当たる:コールド・ホット両方の手口を紹介。

コールド・リーディング:ウィキペディア

コールド・リーディング:コールドリーディングを使った実践方法を紹介。

無意味なブログを検出しました!:怪しげなコールドリーディングの方法を紹介した本の批判。まともです。

サンシン
またまたすごい動画を発見しました。

おニャン子クラブ
セーラー服を脱がさないで(youtube)

1985年を代表する現象だったらしい。80年代の前半はA級・B級アイドルのブームと「オールナイトフジ」に代表される素人女子大生ブームだった。その直後に秋元康が肝いりでプロデュースしたのがこの夕やけニャンニャンの番組であり、おニャン子クラブ

オールナイトフジは深夜放送だったが、夕やけニャンニャンは夕方に放送されていた。85年当時、サンシンは2歳児なので詳細は知りませんが(笑)、動画を見て「あ~、もしかしてこんな映像も見てたのかもしれない・・・」と思ってみたり。

いまこうして見るとどう考えてもポルノ規制かけたほうがいいような内容だと思いますよ(笑)冗談抜きで。歌詞の内容も思わせぶりなものだし。(歌詞を全部掲載します!)
セーラー服を脱がさないで
今はダメよ 我慢なさって
セーラー服を脱がさないで
嫌よダメよ こんなところじゃ
女の子は いつでも “MI-MI-DO-SHI-MA”
お勉強してるのよ Ah- 毎日
友達より早く エッチをしたいけど
キスから先に進めない 憶病すぎるの
週刊誌みたいな エッチをしたいけど
全てをあげてしまうのは
もったいないから・・・あげない

セーラー服を脱がさないで
スカートまでまくれちゃうでしょ
セーラー服を脱がさないで
胸のリボン ほどかないでね
男の子はその時 どうなるの?
興味津々 しちゃうのよ Ah- 不思議ね
デートに誘われて バージンじゃ つまらない
パパやママは知らないの
明日の外泊 ちょっぴり恐いけど
バージンじゃ つまらない
おばんになっちゃう その前に
おいしいハートを…食べて


こんなの歌じゃない!アイドル雑誌・三流週刊誌だって流石にここまでは書かないだろう。

けど、こうしたもの自体が80年代を代表しているアイドルブームだと再確認できる。動画を見ている限りモーニング娘。と比較されても仕方ない部分はあるし、系統としては「素人・人数多い」だし。モー娘が出てきた97年当時(ASAYAN放送時)は、「ひでーのがでてきたな~」って思ってましたけど、おニャン子クラブも十分にひで~(笑)

あと、もう二つほど動画を紹介。

お先に失礼(youtube)

正月の番組らしいですが、テレビ局のスタジオで観客の前で晴れ着姿でこの曲を歌っています。まず驚くのが観客の反応。顔にニキビをつくったむさいヤローばっかりだと思うんですけど(笑)、手拍子がそろってるし、曲のサビの部分はみんなで大合唱。しかも、歌と歌のあいだの間には観客から「合いの手」が入る!

かたつむりサンバ(youtube)

もう一つがこれ。夕やけニャンニャンの番組で放送されたものらしいです。昔のアイドルってこんな感じだったんですね。しかし、みんな歌は下手!まあ、時代的に歌の質よりも「大人には分からないもの」の差異を求めていた若年層が歌が下手だけど、あえてアイドルに熱をあげていたってことくらい。

日本の面白いところって、マツケンサンバにしても、このかたつむりのサンバにしても全然サンバのリズムじゃない(笑)おまえら本当のサンバを知らないで「サンバ、サンバ」言ってるだけだろう!

サンシン



もう一つ見つけた

天使のボディーガード(youtube)

こっちのほうがアイドルっぽいかな?真ん中で歌っているのは岩井由紀子さんらしいです(通称ゆうゆ)。
2006/05/30のBlog
[基本情報][親切なクムジャさん-Allcinema]
上映時間: 114 分
製作国: 韓国
監督: パク・チャヌク
製作: イ・チュニョン
脚本: パク・チャヌク
撮影: チョン・ジョンフン
音楽: チョ・ヨンウク

出演: イ・ヨンエ: クムジャさん
チェ・ミンシク: ペク先生
クォン・イェヨン: ジェニー(クムジャの娘)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

基本解説
 「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続くパク・チャヌク監督の“復讐三部作”完結編。「JSA」「宮廷女官 チャングムの誓い」のイ・ヨンエを主演に迎え、無実の罪で服役した一人の女性の壮絶な復讐の物語が描かれていく。共演は「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク。
 天使のような美貌の持ち主クムジャは、ひょんなことからペク先生に幼い娘を人質に取られ、彼が犯した幼児誘拐殺人の罪を背負わされて投獄される。刑務所では誰に対しても優しい笑顔を絶やさず、“親切なクムジャさん”と慕われていた。しかし、彼女の目的はただ一つ、ペク先生に復讐を果たすこと。そして13年の服役の末、ようやく出所した彼女は、かつて恩を売った囚人仲間のもとを訪ね、ペク先生への復讐へ向けて周到な準備を進めていく…。


なんで最近はこんなに血生臭い作品ばっかり見てるんだ。オレは・・・。ハッピー・エンドじゃ満足しないのか~!サンシン!!

・・・とは言ったものの、ホラーやサスペンスにも人間の本性や本能を見ることはできる。特に、「復讐劇」になるともっと人間的な本質や“人間の業”を描いているため、感銘を受けることが多々ある。パク・チャヌク監督の復讐三部作の最後を飾るのが、言われ無き罪で13年も服役したクムジャさんの復讐劇。そこには芸術といえるくらいの練りこまれた計画とそれを支える憎悪・復讐心が作品中に見え隠れする。荘厳華麗なクラシック音楽をバックに一人の女性の復讐劇が始まる。

クムジャさんは、6歳の男の子を誘拐し殺害した凶悪犯。が、持ち前の美貌で世間の耳目をあつめ、ときの人となった。実は彼女はえん罪である。本当の犯人は子供向けの英語塾の教師ペク氏。彼はクムジャさんの赤ん坊を人質にとり、もし誘拐殺人の協力をしなければ娘を殺す、とせまった。娘を守るため泣く泣く罪をかぶった。

豆腐と雪の白色・血液とアイシャドウと口紅の赤色

冒頭、出所するクムジャさんに伝道師が「清めの豆腐」を差し出す。韓国では出所時、お勤めを終えた受刑者が親類縁者から豆腐差し出され、食べる慣わしがあるらしい。豆腐の白さから、身を清める儀式となっているようだ。「豆腐」の白が、終盤の雪の白、ケーキの白へと連鎖し、復讐のあとの「贖罪」が白のアイテムによって醸し出されるスタイリッシュな作劇だ。この白に強烈な「赤」がコントラストをなす。出所後、クムジャさんが「赤」のアイシャドーをしているのも印象的だ(この赤いアイシャドーは公開後、クムジャ・メイクとして韓国で話題を呼んだらしい)。復讐が成就したあと、はじめてクムジャさんは赤いアイシャドーを落とす。「赤」は復讐の赤。まじないのような「赤」だ。赤は当然、怒りに満ちた「血」の赤でもある。クムジャさんが出所後、被害者の家を訪れ自ら指を切断して詫びたときの夥しい「血」、さらには犯人が流す夥しい「血」。 (参考記事:「色」そのものが持つ力とは)(参考サイト:現地鑑賞レポート

クムジャ=般若そのもの

イ・ヨンエが様々な表情をみせる。一番印象的なのは、復讐後に見せる顔。彼女がいまだかって見せたことのない醜い顔を見せる。それは「般若」の面に似ている(註:能面サイトでチェックしたら、「般若」はこんな解釈である。般若とは仏教用語で智恵を意味する。女性の憤怒、怨霊、嫉妬、怨嵯、復讐それらの感情の極限をみごと一つに集約されている)。作品を見てすぐに「クムジャ=般若」だと思った。笑うでもなく泣くでもなく。満たされない想いを抱え込んだ、苦悶の阿修羅の表情とでもいうものだ。娘を救うため、娘を捨てたという「罪」の意識に苛まれる母性のキャラである。人を罰しながら、クムジャさん自身も「贖罪」の気持ちに逡巡する。 (参考サイト:能面・般若

復讐は人間の業

この作品を見て、復讐とは人間の様々な可能性の一つだと再認識した。人間は泣いて笑っているだけじゃない。憎悪が動機付けになるし、復讐心が歴史を動かすこともある。クムジャさんは人間の姿としてありのままだったと思う。それが、社会的に狂気だとか、犯罪者だとか言われているだけ。社会を営む上ではそのようなレッテル張りは必要かもしれない(というか、必要)。社会システムによって人格が形成されるとよく言われている。社会生活をみんなでする上で、最低限のルールを身体に染み込ませる作業を小さい頃からしてきた。しかし、その中で人間として忘れ去られてきた部分もあると確信している。その一つが「復讐」。被害者の感情回復は統治権力(国家、司法)を介さないと出来ないが、本来ならば被害者本人が復讐を果たすことが筋だろう。しかも、片方(個人的復讐)は狂気と認定されるが、国家による刑の執行は正当な社会感情の回復手段として往々に肯定される。人は狂気とレッテル張りされないために、復讐心を捨てるように社会システムによって仕向けられ、国家による裁きが正当な感情回復だと導かれる。この作品はそうした社会的に抹殺されそうになる「人間の業」を描いたことが評価できる。

よって「親切なクムジャさん」は、星四つ:★★★★☆/★★★★★:オススメ

星一つ:★☆☆☆☆/★★★★★:もう見ません
星二つ:★★☆☆☆/★★★★★:金返せ
星三つ:★★★☆☆/★★★★★:まあまあ
星四つ:★★★★☆/★★★★★:オススメ
星五つ:★★★★★/★★★★★:最高!あの世に持ってく!

では、また

サンシン
2006/05/29のBlog
[ 13:35 ] [ オモシロ動画・サイト ]
ザ・ドリフターズ ビートルズ来日公演前座(YouTubeより)


1966年(昭和41年)6月30日

前日にビートルズが来日し、日本中が熱狂した。

その次の日、早速日本武道館でライブがあった。

その前座を盛り上げたバンドの一つがザ・ドリフターズ

本来なら前座用のステージで演奏する予定だったが、彼らだけはビートルズが演奏するセットとステージで演奏した!

最後の加藤茶の「バカみたい~!」

最高です。しかし、みんな若い。

リンクはドリフターズの特集の録画か何かでしょう。

ドリフではないんですけど、「カト・ケン」のコント。

ドリフ系コント(YouTube)

若かりしキョンキョンのナース姿がイイです!

昔は良かった。

診察と称しておっ○いを地上波で放送できる!

なので、15歳未満は視聴禁止。

もちろん、キョンキョンが見せてるわけじゃありませんよ!

あ、コント自体も面白いですよ(笑)

サンシン
[ 10:13 ] [ イギリス生活 ]
乗って運べばいいのだ!



(写真はペンザンス旅行の時のです)



最近の記事はどうも血生臭かったり、ホラー映画の紹介だったりとキモ系の話ばっかりだったんで、今日は引越しの話。

日本に一時帰国した後、8月にまたイギリスに戻って来るんでが、その時は今住んでいるところには戻ってきません。大家(会社ですけど)がどうしょうもないくらい酷いんで、来年は彼女と一緒に別の日本人の女の子と一緒にします。ブリストルのセンターからは遠くなるんですけど、家賃が月に約5,4000円(£270)から約4,5000円(£225)ですし、部屋探しするときにグループで大家に行かないと話にならないけど彼女から一緒に住まないかと言うオファーがあったんで、二人で即決。

彼女は既に日本に帰っていて、その前に彼女の分は新しい家に引越し済みですが、ボクは6月3日までここで生活しなきゃいけないんで、他の所有物(食器、調理器具、テレビなど)を運ぶ仕事はボクの仕事。初めはバスを使ってそれらを小分けして運ぼうかと思ったんですが、イギリス人の友達が車で手伝ってくれるというんで、もうこの大家ともおさらばできる!

昨日、その友達の彼女がフランスへ語学留学するというので、友達に手伝ってもらう前にいくらかの荷物を運んだ。鍵は8月にならないと渡してもらえないから好きなときに引越しが出来るというわけじゃない。その家に誰かがいないと出来ない。今度、車で運んでもらう時は、今住んでいるフラットメイトに話をつけて、訪問したときに中から開けてもらう手はずを整えたから、たぶん引越しは順調に行くでしょう。

友人の車で荷物を運んでもらうとはいえ、2回も3回も手伝ってもらうわけには行かないから、昨日の時点で一回分で済むだけの荷物を残してバスでもって行った。運ばなければならない荷物の中で一番デカイのがペンザンス旅行で使った折りたたみ自転車。最初から自分の頭の中で考えていたけど、バスで持って運ぶなら「乗って行ってしまえ~!」と、言うことで乗ってきました(笑)

友達の彼女は「は~?走ってきたの~!よくやったね~!」ってお褒めの言葉(!)を貰ったけど、思ったよりも大変じゃなかった。センターから30分くらいで行けるところに次の新居はある。まあ、緩やかな坂道がキツイといえばキツかったけど。自転車だとバスでは感じることの出来ないその土地の雰囲気が楽しめるんで、個人的にはバスを使うよりも自転車で行けるなら使いますね。

ところが、自転車で行くといってもここからが日本と違う。

実はイギリスでは自転車は「車両扱い」なんで、車と一緒に車道を走らないといけない!!道路交通法を守って交通法規を守らなければならない!!

歩道はあくまでも歩行者(Pedestrian)のためで、自転車のためじゃない。だからなのかもしれないけど、こっちは日本よりもヘルメットを装着している人が圧倒的に多い。そりゃ、(運転の荒いイギリス人が乗る)車と併走しなきゃならないし、仮に事故があっても日本と違って責任は50・50だそうなので、それこそ「自己責任」で走らなければならない。。。

カントリーロード(田舎道)を走るのならまだしも、公道を走るときは本当に注意しないと大変な目にますけど、堂々と「自分も車だ!」くらいに思って走っていれば色々と気を使ってくれるんで、日本よりも走りやすいと思います。日本は逆に狭い歩道を歩行者の間を縫って走らないといけないから大変といえば大変。。。

そういえば昔、イギリスに留学したての友人がこのことを知らないで公道を堂々と走る自転車を見て「アイツら度胸あるな~!」って言っていましたけど(笑)

では、また

サンシン
2006/05/28のBlog
結構、血生臭い表現が多いですね。

(かなりグロい表現が出てくるので、心の準備ができている人以外は控えてください。。。)


















・・・もういいですね?



前回紹介した無料(でも違法)で見るサイトで色々と見ていますが、ボクが日本にいるときに放映していた時よりも血量が増えていますね。

紹介サイトはこちら

いま見ているのは1997年に放映されたベルセルク。漫画が元となったアニメですけど、元々ヤングアニマル(白泉社)で89年から連載されている。個人的にはジャンプのバスタードのような世界観で好きですし、連載時期も同じ位なんですが、当時はこれでも生臭い作品だとボクのまわりでは言っていましたね。けど、以下に紹介する作品はありえないくらいの血が登場するので、今からこれらの作品を見ていると、かなり理性的な表現だったんだ~と思ってしまう今日この頃。

とりあえず、代表的な作品を4つほど紹介します。


1.機動戦士ガンダムSEED

旧世代のガノタ・ファンからは総スカンを食らっている作品ですが、小中学生&女性を対象としたガンダム作品としていくらかは評価します。けど、土曜日・6時の放送だとはいえ、作品中にキラとフレイの性交渉を明らかに匂わせるシーンが堂々と出てくるし、特に人の死に方が非常に不可解。。。

確か2回そのようなシーンが出てきたんですが、人が膨張してから爆発するんです!あれは酷いよ。一回目のシーンは基地の地下に巨大兵器があって、地球連合軍がそれを使用するんです。イメージとしては巨大な電子レンジが地下に埋まっていて、それを作動させて人間を虐殺する感じですかね。だからボクも電子レンジが作動して人間が膨張&爆発するもんだと思っていたんです。けど、二回目のシーンは明らかにモビルスーツに攻撃を受けた後、艦隊が爆破されるシーンだったと思うんですけど、ここでも同じような人の死に方が描かれていた。こればかりは困惑しましたね。

アニメ的な表現方法としての人間爆発はかまいませんけど、マーケティングで小中学生&女性を狙っているならこの表現は明らかにマイナス要因でしょう。下手したら将来になってからこれが原因でトラウマになっている可能性はありますよ。作品中で人が死ぬにしてももうちょっとマシな殺し方を描いてくれ。人間はそんな風には死なないぞ~。

ちなみに「種デス」のほうは見ていませんよ。いろんなサイトを見る限り、主人公のシンが主人公らしからぬ待遇を受けているそうだし、その原因(「種」も含めて)監督の「嫁」が関わっているそうですね。だから見ません。SEEDもまあ良いんですが、それだったら昔のガンダム作品のほうがはるかに作品の出来はいいと思います。はい。


2.ひぐらしのなく頃に

元々しがない同人サークルだったが、夏・冬コミで発売したサウンドノベル(ビジュアルノベル)が爆発的な売れ行きを見せたためにアニメ化に踏み切った作品。ある田舎で起こった非常に不可解な殺人・失踪事件を転向してきた主人公の男の子の視点から語られている。作品の絵はかなり幼くなっているのに、話の内容が「おやしろ様」と呼ばれる霊的な存在のたたりで学校の同級生の女の子が次々におかしくなって行ったり、殺人・失踪に関わっていたりとかなりシリアスなサスペンス作品。

一見すると小学生向けのアニメかと思われるが、人が「おやしろ様」に取り憑かれてからの行動がとにかく異常だし、(パラレルワールドの中で)主人公が死ぬ時も電話ボックスの中で喉を掻き切ってガラス一面に血がついた状態で死んだりと、いろんな意味で極上のホラー作品に仕上がっている。同級生の女の子が刃物を持って襲ってくるときなど、切り付けられて出血するシーンが出てきますが、最近の映画に登場する偽物の血糊のような出血が登場します。血の色が綺麗過ぎるし、体に対する出血の量がちょっと多めかな。出血シーンは恐ろしいけど、こういうのを見ちゃうと現実に戻ったり。「ちょっとそれはやりすぎだろ!おい!」って(笑)

まあ、サスペンスとしては非常に見所のある作品。田舎町の伝説や祟りの話が満載なんで、そちらの話が好きなサンシンとしては楽しめますね。それと、放送されていますが、俗に言う「UHFアニメ」なんで、主要テレビでの放送じゃありません。もし見ることができないなら、ネットで見てください。


3.エルフェンリート

これです。最近見た作品の中では一番酷い!4話と10話はここで書けない位のグロ表現が出てくるので、UHFアニメですが15才未満視聴禁止のお触れが出たくらい。けど、まあ詳細を書いちゃいます。

とりあえず、最初から人が死にまくる。拳銃で撃たれて患部から少し血が出たくらいなら見ていて大丈夫ですが、腕、足、胴体、首が面白いくらい切られる。しかも人体が保有できる以上の血の量が出てくる(笑)ナイフで目を突かれるのは当たり前。血がドバーー、バシャーーってすごいのなんの。。。劇画系なら「北斗の拳」とか「ベルセルク」なんかの人物ならまだ納得できますが、出てくるキャラクターは普通の学園物に出てくるような男の子や女の子です。だから、自分はいま何のアニメを見ているかが分からなくなっている。

有名な話として「HUNTER×HUNTER」を書いている冨樫義博さんが本作のファンで、ハンター×ハンターでもキメラアント編に入ってから急激にグロ表現が出てきたのはこの作品の影響が強いからだと言われている。確かに、グリード・アイランド編と比べてもキツいシーン(特に小学生には)が出てきますからね。「エルフェンリート」を見ている人はそう多くはないと思いますが、「ハンター×ハンター」と直接のつながりがあると考えると、ジャンプの連載を通して小中学生に与える影響力は思っている以上に大きいでしょう。

まあ、作品の世界観は「一度ハマればハマる」という評判通り、こういう作品だと受け入れられれば楽しめるのではないでしょうか。


4.Blood+

現在、土曜日の6時からTBS系列で放送していますが、作品の名前にもあるように出血シーンが結構出てきますね。エグいシーンは「エルフェンリート」よりも少ないんですが、それでも主人公の少女が敵の翼手と戦うときには出てきますね。もちろん、お約束として、血生臭い表現が多いとして全国のPTAから苦情が来ているようです。考えてみると、この時間帯って、「ガンダムSEED」・「ガンダム種デス」・「Blood+」と、クレームが来てもしょうがない内容の作品を放送してるんですよね。まあ、免疫のある人なら楽しめるかもしれませんけど。

作品自体はとても面白い。さすがプロダクションIGが製作しているだけのことはある。脚本の出来は高水準だし、なにより主人公は沖縄出身で、初めのほうは沖縄の暮らしを描いているんで、色々と心躍ります(笑)米軍との関係も作品中に言及されていますし、亀甲墓も出てくる。さすがにトートーメーまでは出てきませんが、十分に沖縄らしさは伝わってきますね。



・・・とまあ、色々と生臭いアニメの紹介をしてきました。

見ていて感じるのは、出血の仕方が北野武監督の「座頭市」そっくりなんです。あれはCGを多用して刀で切られた時の出血を表現してますけど、上で紹介したアニメもそれのデジャビュを見ているような即視感があります。特徴としては、綺麗な鮮血が必要以上に出てくる。79年・80年の勝新太郎の「座頭市」と比べても武の「座頭市」は血の量が倍増しているし、最近のアニメの出血シーンはその「座頭市」にそっくり。

そんな作品と比べたら、当時血生臭いと評判だった「ベルセルク」はどれだけ控えめなことか(笑)

あと、アニメとは関係ないんですが、最近の刀を扱った作品の刀で人を切るシーンはちょっとおかしいと思ってる。刀は非常に硬いし、鋭いから人間の肉にも骨にも甚大なダメージを与えることが出来る。しかし、人を切ったら刀に血が付く。この「血の脂」がやっかいで、人を三回くらい(三人じゃないですよ)切れば、刀に人間の脂が付着して瞬時に切れ味が悪くなる。だから、昔の人は最初は切れても、途中からは竹刀の様に人を殴って殺していた。出血多量で死ぬことが出来るのは最初の2~3切りだけで、そのほかの人の死因は撲殺ですよ(笑)だから「水戸黄門」でも「座頭市」でも人を切れるだけ切っていますが、実際はとてもそんな感じにはなれない。知っててやっているのか、知らないで想像だけでやっているのかはわかりませんが、侍モノの作品を見ていていつも気になります。人はそんな簡単に切れません。

と、いうことで最近のアニメに物申してみました。


ネットで作品を見たい方はこちらを参考にしてください(↓)

ベルセルク(全25話視聴可能)

機動戦士ガンダムSEED(全50話視聴可能)
機動戦士ガンダムSEEDDESTINY(全50話視聴可能)

ひぐらしのなく頃に(8話まで視聴可能。それ以降は今後更新される予定)

エルフェンリート(9話まで視聴可能。それ以降は今後更新される予定)

Blood+(30話まで視聴可能。それ以降は今後更新される予定)

サンシン
2006/05/27のBlog
[基本情報][シャイニング-goo 映画]
監督・製作・脚本: スタンリー・キューブリック
原作: スティーヴン・キング 
出演: ジャック・ニコルソン


キューブリック監督の「シャイニング」をようやく見ました。いや~、やっぱりホラー映画は一人で見るもんじゃないですね。。。

怖ぇーのなんのって。。。

X51というオカルト系の記事を紹介しているサイトによると、この「シャイニング」は数学的計算によると世界最高のホラー作品だそうです。(記事はこちらから

別の記事のコメント欄で「今年はキューブリック作品を見てみたい」と言ってみたものの、最初からこれを見た自分がバカでした。「2001年:宇宙の旅」あたりから見ておけばよかったかな。

とりあえずの感想は、映画を観る限り、本当に怖いのは幽霊ではなく常軌を逸した生身の人間ということになりそう。外界から隔離された空間で共に生活している人間が狂ってしまうなんて、幽霊屋敷にいるよりも実は恐ろしいことだと思います。しかも音楽がすごいくらい引き立てているから、本当に怖くなりますね。これは。
イギリスで発売されているDVDの表紙がこれ(←)です。

最初、主演のジャック・ニコルソンが扉に挟まって、抜けられなくてジタバタしているところの写真かと思っていました(笑)本当は違いますね。

ではまた。

サンシン



追記:

そういえば、映画のレイティングを付けていませんでしたね。映画「シャイニング」は物語の脚本力、映像美、カメラワークは申し分ないくらいの完成度ではないでしょうか。流石は「完璧・合理主義者」と言われているキューブリック監督なだけあります。本人自身も霊的な存在は一切信じない人なのですが、その彼が「霊を見ることができる能力=シャイニング」を題材にしているのもとても興味深い。ホテルという空間内での普通-狂人の描き方も興味深かった。

よって「シャイニング」は星四つ:★★★★☆/★★★★★:オススメ!
(ただし、ホラー映画が耐えられる人向け)

星一つ:★☆☆☆☆/★★★★★:もう見ません
星二つ:★★☆☆☆/★★★★★:金返せ
星三つ:★★★☆☆/★★★★★:まあまあ
星四つ:★★★★☆/★★★★★:オススメ
星五つ:★★★★★/★★★★★:最高!あの世に持ってく!
2006/05/26のBlog
今日からサンシンは暴走します(笑)

第一弾は「セカイ系」に関する講座。

この記事を書こうと思った動機は、いつもお世話になっているウィキペディアのセカイ系に関する項目が非常に面白かったから。これから紹介する文章はほとんどがそこからの借用ですが、色々と個人的な注釈をつける予定です。

ウィキペディア:セカイ系

目次:

一章「セカイ系の概念」(前編)
二章「セカイ系の類型」(前編)
三章「セカイ系の過程と発展」(後編)
四章「セカイ系の作品集」(後編)
最終章「セカイ系に関するサンシンの個人的な総括」(後編)

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第一章「セカイ系の概念」

「世界」(セカイ)には一人称の主人公である「ボク」と二人称となるヒロインあるいはパートナーの「キミ」を中心とした主人公周辺しか存在しないという設定の元、救世主である主人公周辺の登場人物の個人的行為や精神的資質・対人関係・内面的葛藤等がそのまま「世界」の命運を左右していくという形で物語が進行していく作品スタイルを指す。このジャンルの起源を遡ればかなり古いところにたどり着く。

主人公が救世主であるという設定上の前提条件に社会的裏付けが存在せず、個人的事象に由来する小状況がハルマゲドン(世界の破滅)や世界を救う行為等の大状況に対し、社会や世間・国家等といった中状況を一切介さずに直接アクセスするという展開が物語の基本を成す。

小世界(個人的領域「ボク」「キミ」)⇒大状況(ハルマゲドン・世紀末「セカイ」)に直結

・・→中間の世界(国家・社会・民族・組織など)が省略される

(哲学用語が出てきます。読み飛ばしても可↓)
つまり「想像界」(経験を経ない感情やイメージ・観念に属する領域)が「現実界」(結果として起こる目の前のリアリティ)と直結され、媒介すべき「象徴界」(社会的組織・秩序・身分や具体的行動等の領域)は省略されると言うことであり、「ボク」と「キミ」と「世界」の外部にある存在、すなわち三人称に相当するものは、全て排除すべき敵あるいはなかったこととして扱われる。

役者や舞台装置が最低限で済むメリットから、演劇や自主制作映画等では定番だが、それら低予算実写手法をヒーローアニメに取り入れた『新世紀エヴァンゲリオン』の爆発的ブーム以降、メジャーを含む諸種の創作物にも導入されることになったため、「エヴァ系」・「エヴァ症候群」等とも称される。

まとめ:
95年に放送された「エヴァンゲリオン」を皮切りに「ボク・キミ・セカイ」だけで構成された世界を商品化したものの総称を「セカイ系作品」と呼ぶ。「セカイ系」の世界観を2章のセカイ系の類型で紹介します。

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第二章「セカイ系の類型」

説明:
「セカイ系」の作品の分類をする時には作品の中の「個人」と「世界」の結果に注目する。すなわち、「個人が救われるか・自滅するか」、「世界が救われるか・破滅するか」を軸に考えてみる。「セカイ系作品」では、個人の結果と世界の結果が良くなる・悪くなるという対立軸が作品を構成しているからに他ならない。

(1)世界救済型

世界と個人の関わりの中では、最もオーソドックスなパターン。古今東西問わず、枚挙に暇が無い。主人公が広義のヒーロー・英雄等の場合、大半が当てはまる。伝説英雄伝は(社会に密接にかかわっている)世界を救うことが特徴であるから、広義の意味でこれらは「セカイ系」の作品と言っていいだろう。

(2)世界創造型

世界の創造を中心人物が行う。その人物が新たな創造神として新たな世界に君臨する結果と成る。単純に世界の危機を救うのみならず、世界そのものを一から作り変える点が特徴的。前回紹介したエントリー神話の項目がこれに該当する。

(3)世界滅亡型+個人無気力型

新世紀エヴァンゲリオン』に代表されるこのタイプの特徴は、主人公に意欲がなく世界が滅亡する点にある。 主人公は世界の存亡を左右する重大な立場に立たされるが、それは決して本人が積極的に望んだ結果ではない
なお、エヴァンゲリオン(映画版)はラストシーンの解釈次第では世界創造型と見ることもできる。 また、テレビシリーズの最終回では明らかな自己啓発セミナーの手法を使っての「個人の救済」を表している。
エヴァンゲリオンの作品解釈としては:

映画版=世界の破滅(人類の集合=補完計画)⇒世界の創造+個人ということの覚醒

テレビ版=世界の救済・破滅無し+個人の救済(シンジ)


(4)世界滅亡型+自己救済優先型

イリヤの空、UFOの夏』・『最終兵器彼女』などに代表されるこのタイプの特徴は「世界より個人を選ぶ」選択にある。個人の幸福、恋愛が全人類の滅亡と天秤にかけられる事態も発生する。

たとえば、『イリヤの空、UFOの夏』では主人公がヒロイン個人の幸福のために世界の滅亡を容認する(「伊里野が生きるなら人類でも何でも滅べばいいんだ!!」)くだりがある