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~三線の響きをイギリスより~
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2006/11/16のBlog
10日ぶりの更新です。

端的に言うと、ネタはあるんだけど、書く気力が無い。。。
事実上の開店休業ですね~。
サンシンは無事に生きているので心配しないでください。大丈夫!(笑)

さて、今日は最近よくニュースで語られるいじめ問題。

社会学を勉強する人は最初にデュルケームと彼の「自殺論」を学ぶ。
それには自殺とはどの社会にも存在する人々の行為で、
決して珍しい現象ではない。
注目すべきは自殺する人の社会的要因であり、
そのメカニズムを研究することは有意義だ、とデュルケームは語る。

このような論文を知っているものにとって
最近のニュースの賑わいを見ていると奇妙な感じに思えてくる。
いじめにしても自殺にしても昔からメカニズムが解明されているし、
理論的、具体的な処方箋も明らかになってきている。
取り立てて新しい問題だとは到底思えない。
と、ボクはそう感じる。

それにもう一つ。

ネットを徘徊していて見つけた文章で、
意外と自分の意見とそう変わりないものを見つけたので紹介する。
こちらのサイトから以下の文章を引用する。

いじめられた人間が自殺する理由は2つ。
(1)いじめられている環境から抜け出せるから。
(2)いじめたやつらに抗議できるから,あるいはそいつらを社会的に制裁できるから。
自殺というオプションは,この意味で一石二鳥なのである。両方の動機があるからこそ,死ぬのもアリかなと思えてくる。

ということがわかっていれば(想像すれば誰でもわかるよね?),この期に及んで「命を大切に」なんて表層的な言葉が何の意味もないのはわかりきったことである。なのになんでそんな変なこと言ってる人がいるの? 命を大切にして,卒業までは毎日地獄でも耐え抜きなさいとでも言うつもりなのか。サディストだなあ。

いじめを発生させる学校のメカニズムや
自殺を志しているものの合理性が明らかなのにもかかわらず、
「命を大切に」などといっている人は何を思っていっているのか?
ボクには単に叫んでスッキリしたいだけに思えて仕方が無い。
何が言いたいかというと、それらは現実的な問いかけではない。
と言うか、自殺とは何なのかを現実的に思考しないで言っているのは問題だということ。
「命が大切」なんてことは百も承知。
しかしながら、学校と言う地獄に行く苦しみに比べれば、
自殺するという選択肢は現実的にアリだと思ってしまうことが問題。
それが分からないで「命を大切に」なんて言っている人は
個人の資質の問題ではなく、結果的にサディスティックであることは知っていただきたい。

「いじめる側」・「いじめられる側」の二者だけの問題ではなく
ここまで全国的な広がりを見せているのは何かしらの法則があるから。
学校の構造の問題、親子関係、地域の希薄化、「学校」という一元化された価値観、
一般的な市民社会の論理が通じない学校的空間とそれを支える教師など。
これらの要因が複合的に絡み合った結果、いじめは発生する。
いじめは個人的に見ることもできるが、解決を目指したいのなら
社会的な視座を持っていじめ問題・構造問題を見る必要はある。

参考:

ビデオニュース:公式サイト
今週はいじめ問題についてで、社会学者の内藤さんがゲスト。
日本の学校が持っている独特のメカニズムがいじめを発生させると語る。
いじめを無くすためには、第二性徴後自立の道を歩もうとする子供を、むしろ押さえつけようとしている現在の学校の制度、とりわけ中学校の制度を、より選択と自己責任に基づく制度にあらためていく必要があると主張する。

内藤 朝雄:いじめの社会理論(アマゾン)

原宿新聞:内藤朝雄氏に聞く(その1)(その2

それではまた。

サンシン
2006/11/06のBlog
[ 03:34 ] [ イギリス生活 ]
11月5日は花火大会の日。

イギリスではそういっていいでしょう。その昔、国会議事堂を爆破しようとした人(Guido Fawkes=Guy Fawkes、ガイ・フォークス)を追悼するために始まったのがこの日の花火大会。爆破計画は失敗に終わったので、彼の意思を継いで花火を上げましょう!

リーズからりょうと彼女が来てボクの彼女と一緒に4人で花火会場に。芝生の広場が一面のアミューズメント・パークに変身!移動式のコースターや色んな射的なんかも登場。見て回るだけでも面白いけれど、入場に£5(約1,000円)で、それに別個で射的なんかをするには£2~3もするよ!まあ、お祭りだからこれは目を瞑るか。。。
7:30に花火大会が始まる。

二年前にも行ったんですが、その年も去年も11月5日は雨が降っていた。友達の話しいわく、この日は雨の確率が高い。けど、この日は雲ひとつ無い空に満月!そんななかで花火が始まりました。

花火はいいけど、異様に近かったぞ。。。

日本の花火に比べると質は良くないんですが、近いこと近いこと。光った花火が観客に降りかかってくる!花火を真下から見る体験が出来ました(笑)
メイン・イベントの花火が終わるとお待ちかねのアトラクション!!女性陣が率先して行こうとするのに対して、男は及び腰。。。だって、結果はわかってるからねぇ~。

で、最初に試したのがこれ。「The Roller」

小さな車に乗せられて楕円形のレールに沿ってぐるぐる回り、レール自体が回転すると言ういかにももらいそうなアトラクション。実際に乗った感想は・・・

最悪。。。。。

さっき食べたバーガーが出てきそう。。。乗った直後の写真が全てを物語っていたと思います。彼女たちは笑顔。男たちはゲンナリ(笑)

まあ、楽しかったよ(笑)
オマケ。

明らかに「ポ○モン」のパクリ。

景品として置いてありました。

・・・欲しい人はいるのか?

では、また。

サンシン
2006/10/31のBlog
ただいま、スタンレイ・キューブリック監督の「フルメタル・ジャケット」にハマリ中。。。この映画は「兵士はベトナムでおかしくなったと言うが、実はベトナムに行く前におかしくなっているんだ!」ということを訴えている映画で、その前半パートの有名なハートマン軍曹による強烈なシゴキ。こうやって新兵が兵士に変身していくんだという姿をいやでも見せ付けてくれる。

ハートマン軍曹(写真右)は8週間の訓練期間に一般人を立派な海兵隊に仕立て上げるのが仕事。その為には無駄な知識、プライド、マインドは邪魔でしか無いから徹底的に破壊し、殺すための機械にしなければならない。軍曹の言葉によるシゴキは苦しさを通り越して「快楽」すら感じられる。FuckとShitを臆面も無く、また様々な形で言いまくり、兵士たちのマインドに語りかけてくる。それもそのはず、ハートマン役のリー・アーメイは元々軍曹の演技指導で現場に入った本物の元軍曹。しかし、現場で見せる想像以上の彼の語彙力と迫力にスタッフが大変に驚き、急遽彼の出演が決まったそうだ。

ここでハートマンの“有名な”シゴキ場面のスクリプトと翻訳(出来る範囲で)をしてみたい。以下に出てくる言葉は人前に出せる言葉では無いが、ある場面、ある状況で過剰に叩き込まれれば人間は思考停止を起こし、徐々に教官に逆らえなくなる。自己啓発セミナーなどの一部で使用されている方法ではあるが、同監督の「時計仕掛けのオレンジ」と同様に悪用されると社会にとって大変に有害であることは間違いないだろう。

・スクリプトの引用先:こちらから

・字幕用のスクリプト:こちらから

・youtube動画:こちらから

※注意1:英語と字幕用の日本語とサンシンが訳した日本語(太字)が順に登場します。

※注意2:言葉は非常に汚いので、悪しからず。。。

※注意3:は教官、は兵士達

※注意4:これを使って英語の勉強をしてください。くれぐれも会話で使わないように(笑)

☆★☆★登場シーン☆★☆★

I am Gunnery Sergeant Hartman, your SeniorDrill Instructor.
わたしが訓練教官のハートマン先任軍曹である

From now on, you will speak only when spoken to,
これからは話しかけられたとき以外は口を開くな

and the first and last words out of your filthy sewers will be "Sir!"
口でクソたれる前と後に“サー”と言え
filthy=汚れたもの・不浄なもの、 sewers=下水道 ⇒口で汚いものを出す )

Do you maggots understand that?
分かったか、ウジ虫ども!

Sir,Yes, sir!
ハイ!そうです、サー!

Bullshit! I can't hear you.
ふざけるな!大声出せ!
Bullshit=元々は「牛のクソ」→バカヤロウ)
I can't hear you=声が聞こえないぞ!→大声を出せ!)

Sound off like you got a pair.
タマ落としたか!
Sound off=大声で言う)
 +
like you got a pair=キン○マのペアを持ったような)
 ↓
タマをゲットしたみたいに言え!)

Sir, yes, sir!(大きな声で)
ハイ!そうです、サー!

If you ladies leave my island, if you survive recruit training ...
貴様ら雌豚どもが俺の訓練に生き残れたら
ladies=雌豚は言い過ぎだろう。レディーなんだから「女っぽい新米」という意味だろう)

you will be a weapon, you will be a minister of death, praying for war.
各人が兵器となり、戦争に祈りを捧げる死の司祭だ

But until that day you are pukes!
その日まではウジ虫だ!
pukes=嘔吐物。だからウジ虫は誤訳)

You're the lowest form of life on Earth. You are not even human fucking beings!
地球上で最下等の生命体だ!貴様らは人間ではない!
fucking beings=fuckは形容詞として名詞の前で使うときがある。多数)

You are nothing but unorganized grabasstic pieces of amphibian shit!
両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!
unorganized=アンオーガナイズ・組織化されていない)
amphibian=両生類)

Because I am hard, you will not like me.
貴様らは厳しい俺を嫌う
(→オレは厳しいからお前らはオレを嫌う

But the more you hate me, the more you will learn.
だが憎めば、それだけ学ぶ
the more +the more=憎ければ憎いほど、学ぶ )

I am hard, but I am fair!
俺は厳しいが公平だ

There is no racial bigotry here!
人種差別は許さん
racial bigotry=人種的な偏見・偏屈な考え)

I do not look down on niggers, kikes, wops or greasers.
黒豚、ユダ豚、イタ豚を、俺は見下さん
niggers=黒人を指す軽蔑語)
kikes=ユダヤ人を指す軽蔑語)
wops=イタリア人を指す軽蔑語)
greasers=不良少年・南米人を指す軽蔑語。日本語訳には入ってない)

Here you are all equally worthless!
全て平等に価値が無い!

And my orders are to weed out all non-hackers who do not pack the gear to serve in my beloved Corps!
俺の使命は役立たずを刈り取ることだ!愛する海兵隊の害虫を!
weed out=雑草を刈る)
hackers=パソコンで悪戯をする連中ではなく、不器用な奴という意味)
Corps=単なる「軍」と言う意味だが、ここは海兵隊)

Do you maggots understand that?
分かったか、ウジ虫!
maggots=マゴットがウジ虫)

Sir, yes, sir!(大きな声で)

Bullshit! I can't hear you.
ふざけるな!大声出せ!

Sir, yes, sir!(大きな声で)
ハイ!そうです、サー!

(ある黒人兵士の手前で止まるハートマン軍曹)

What's your name, scumbag?
…スキン顔、名前は?
scumbag=いやらしい奴という意味なのでスキン顔は・・・)

Sir,Private Brown, sir!
ブラウン二等兵です、サー!

Bullshit! From now on you're Private Snowball!
ふざけるな! 本日より白雪丸(スノーボール)二等兵と呼ぶ
Snowball=黒人相手に雪合戦の雪玉と呼ぶのはね。。。)

Do you like that name?
いい名前だろ、気に入ったか?

Sir,Yes, sir!
ハイ!そうです、サー!
(気に入るも何も、逆らえないだろう。。。)

Well, there's one thing that you won't like, Private Snowball!
聞いて驚くな、スノーボール
there's ~=「俺が嫌いなことが一つある」という意味です。聞いて驚くなは違うような・・・)

They don't serve fried chicken and watermelon on a daily basis in my mess hall!
うちの食堂では黒んぼ定食は出さん!
(フライドチキンとスイカが黒人定食と言う意味なのか?)

Sir,Yes, sir!
ハイ!そうです、サー!

(ジョーカーのおふざけ)

Is that you, John Wayne? Is this me?
あっちはジョン・ウエイン?こっちが僕?
John Wayne=西部劇で有名な俳優)

Who said that? Who the fuck said that?
誰だ! どのクソだ!

Who's the slimy little communist shit twinkle-toed cocksucker down here,
アカの手先のおフェラ豚め!
slimy=下品な)
communist=共産党員・アカ)
twinkle-toed=足取りの軽い)
cocksucker=「cock」を「suck」する人)

who just signed his own death warrant?
ぶっ殺されたいか!?
(「死亡証明書にサインしたい奴は誰だ!」が元の意味)

Nobody, huh?! The fairy fucking godmother said it!
…答え無し? 魔法使いのババアか!
fairy godmother=シンデレラや眠れる森の美女に出てくる魔法使い)

Out-fucking-standing! I will P.T.
上出来だ、しごいてやる!
Outstanding=「素晴らしい」という言葉の中にFuckをつけた)
P.T.=Physical training、シゴキ)

you all until you fucking die!
頭が死ぬほどファックするまでシゴいてやる!
(「頭が死ぬほど」とは言って無い。「死ぬまで」)

I'll P.T. you until your assholes are sucking buttermilk.
ケツの穴でミルクを飲むようになるまでシゴき倒す!


☆★☆★☆★☆★

ほんの一部ですがこんな感じです。彼の語彙力には感心します。たぶん、軍で訓練をしていた時も同じようなことをしたんでしょうね~。こりゃスゲー(笑)

ちなみに、訓練中に歌っている歌はmilitary cadenceのパロディーで作ったCMが日本では有名です。マリーン(海兵隊)の人が列を成して走りながらリズムを取って歌う奴です。

Youtube:ファミコンウォーズ

~ファミコンウォーズが出るぞ~
~ファミコンウォーズが出るぞ~
~こいつはドえらいシュミレーション~
~こいつはドえらいシュミレーション~
~のめり込める~ ~のめり込める~
~かーちゃん達には内緒だぞ~
~かーちゃん達には内緒だぞ~

まあ、真剣に映画のレビューを書きたかったんですが、あまりにも軍曹が強烈過ぎて彼のほうだけを紹介(笑)それではまた。

サンシン

P.S.イギリスは10月29日からサマータイムが終わり、日本との時差は8時間

P.S.2.11月5日はイギリスの大花火大会(ガイ・フォークス)
2006/10/29のBlog
今日、久しぶりにブリストルのセンターへ。メインは中国人が経営している食材屋で日本食を手に入れること。種類や数はごく限られていますが、まあまあ手に入ります。それに、中華料理の麺でも十分に美味しい料理ができます。

日本の食材が置いてある場所に行くと、恒例の「変な日本語」。

「パソ粉」

今回はこれだけしかありませんでしたが、「サソマ」なんていうのもあります。傾向として「ン」が「ソ」に見えるんでしょう。「アンパンマン」が「アソマソパソ」になる感じですかね。

サンシン
2006/10/26のBlog
ちょっと前からイギリス(ロンドン北部で発祥し、全国に広まった)で問題となっているのが「ハッピー・スラッピング」(ウィキ:日本語)日本ではアニメの違法放送で有名なYoutubeですが、こちらでは「ハッピー・スラッピング」とのつながりで有名になりました。


概略

ハッピー・スラッピング (Happy slapping) は、見知らぬ他人に暴行を加える映像を公開して楽しむ悪戯と称する一連の行為。イギリスで発生した社会現象。(ちなみに、「Slap」は平手打ちとか、ビンタという意味です。)

加害者は個人または集団であり、被害者は加害者とは面識のない人であることが多い。被害者に暴行を加える場面を共犯者がカメラ付き携帯電話を使って動画を撮影し、他人に見せる行為。携帯メールを用いることで、広くインターネット(主に「<a target="_blank" href="www.youtube.com">Youtube</a>」)で公開されることもある。今日(10月25日)現在で1352件の動画が見ることができる。(リンクを参照)

犯罪を撮影をするという行為は決して珍しいものではないが、カメラ付き携帯電話を用いての再生、メールでの転送を行い、他人に自分の行為を見せびらかすことが特徴である。 ハッピー・スラップの被害者は不特定であると言う点は重大な治安問題に発展する可能性がある。一部では学校の教室で、友人通しで行なう場合であれば、ハッピースラップの文化を共有する。ハッピースラップ自体はジョークだと笑って済まされる。しかし、街中でたまたま携帯電話の撮影時に通りがかった人を襲う場合はパブリック・スペースが危機だと言う意識を誘発してしまう。また、有効な予防策が見当たらないところにも治安回復に当たって障害となる。

また、ハッピー・スラッピングは単に「ぶつ」という行為を超えてより暴力的になることがままあり、強盗などの犯罪を伴うこともある。ハッピー・スラッピングの一種とされる事件を以下に挙げる:

・北アイルランドでは若者の集団が放火し消火に来た消防士を激しく襲いその場面を撮影した。
・二人の若者が撮影しながら一人の男の体に火を付けたとして有罪になった。
・2005年7月8日にロンドンのワートリ地区で17才の少女が空気銃で撃たれそれが撮影された。
・2005年4月25日に少年らが11才の少女を強姦して撮影、教師がその画像を発見して14才の少年4人が逮捕された。

リンク

ウィキ:英語
BBC:サーチ
・「Happy slapping」:Youtubeサーチ
・「動画」の代表例

1.学校で友達を叩く動画(こちら
2.街中での撮影だが、返り討ちに会うスラッパー(こちら
3.学校での撮影。被害者は不特定者(こちら
4.学校帰りに襲われる少年。「its only a fake ;) 」(こちら
5.公園での撮影。返り討ちNo,2です。(こちら

この現象は日本ではたぶん見かけないでしょう。イギリスには性格(タチ)の悪いジョークが好きな人がいますからね。個人的にはこういう文化がありそうだなと思う雰囲気があると感じますよ。

サンシン
2006/10/20のBlog
[ 01:26 ] [ オモシロ動画・サイト ]
世の中には面白い記事を書く人がいるもんです。
たぶん、2ちゃんねらーでしょうが、記事は不思議と面白い。。。

枕投げ」(ウィキペディア)

感心した所を抜粋:

枕投げについて考えるには、それが行われる状況について整理する必要がある。その中で、枕投げは1次枕投げと、それに触発された2次枕投げに分けて考えることができる。

多くの枕投げは、修学旅行などの非日常において発生する。それは基本的には、制御に対する反抗の一つの形と言えよう。学校行事としての旅行は、日常の生活から空間的に隔絶された舞台である。しかしながらその全行程はあらかじめタイムテーブルによって区切られており、教師による統制がなされている(統制という言葉が不適切である可能性を残すにせよ)。

ハレとケで言えば前者に入るであろう非日常の行事でありながら課された制約があるゆえにこそ、旅行の日程の中で比較的自由になる時間帯である消灯前などに発生する、その反発としての枕投げは輝きを増すのであろう。

文化人類学的には、就学年齢の者の集団の、消灯前後の時間帯になんらかの秩序破壊的行動が起きないと考えると逆に不自然である。なぜならばこの時間帯は、昼(およびその延長)すなわち統制された時間と、夜すなわち睡眠による休養の時間との境目にあたり、それは真夜中など以上に「ある秩序が働かない」時間帯なのである。つまり昼の秩序と夜の秩序が交代する時間帯である「消灯前後」は、極論すれば逢魔が時と同様の性質を持っており、どちらの秩序にも属さない行動がここで発生する。また枕投げ行動が多く観察される消灯前以外の時間帯も、同様に何らかの秩序の切り替わる時間帯であることが指摘できる。

二次的な文化事象としての枕投げは、そういった制約とは無関係であるが、これは一次事象としての枕投げが「修学旅行(など)の思い出の象徴」として捉えられていることを前提とする。統率役の教員などが存在しないような状況(仲間内の卒業旅行など)に於いて行われる枕投げなどはその例と言えよう。ここでの枕投げは、一次の枕投げが持っている軽い反秩序な楽しさと、それに裏打ちされた「共有の体験」の追体験という性質を帯びている。


なるほど、修学旅行などの行事はそれ自体がある種の「祭り」的な要素を含んでいるが、観光などの昼間の時間はまだまだ日常空間の延長であるが、同級生たちと一緒に泊まると言う行為自体は完全な非日常的な行為であり、しかもホテルや民宿の一室は昼間の日常的空間から夜の非日常的空間へと変貌する境目である。そのため、生徒や児童は寝ようにも練れない状態がやがて興奮へと変わり、手元にあるもの(枕)を使って遊ぶのね。

ふ~ん、面白い・・・。

オマケ:「枕投げ」(グーグル)

サンシン
2006/10/19のBlog
[ 05:09 ] [ ┣奄美を巡る旅 ]
岡山編の「小森温泉・沙美海岸」の記事を持ちまして、サンシンの奄美を巡る旅は終了です。今まで(途切れ途切れでしたが)お付き合いしていただいて、本当にありがとうございました。

ここで、少しこのサンシンの旅について総括(ある年齢以上の人にとっては良くない響きですが(笑)これからしていきたいと思います。

今回の旅では合計で島を6つ(沖縄本島、与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島、屋久島)を2週間かけて巡り、岡山には一週間滞在していました。全体の感想は非常に満足しています。旅を出る前は移動手段と宿だけを決めていたので、あとは出たとこ勝負。何が出るかはお楽しみ。もちろん、幽霊・妖怪も大歓迎!という意気込みで沖縄・那覇に飛んで行きました。

六月の中旬から七月にかけて奄美を旅できたことは本当に幸せなことだと思った。行った時期はちょうど梅雨が明け、しかも台風が来る前。一つ目にハイ・シーズンではないので、観光客が多くない、二つ目に夏の日差しで海がとてもキレイに見えた、三つ目は台風が来る前なので砂浜が荒らされてなかったことが大きい。おかげで与論島で一生に一度かもしれないプライベート・ビーチ感覚を味わえたのは至上の幸福と言っても言い過ぎではないと思う。

一口に「南西諸島」と言っても文化圏は微妙に違うことも今回の旅でわかった。あいまいではあるが、沖縄・ヨロン・沖永良部の沖縄文化圏、徳之島・奄美大島(・喜界島)の奄美大島文化圏、屋久島(・種子島)・鹿児島の鹿児島文化圏がここには存在すると思う。しかしその中でも沖縄は諸島の中でも一番社会的・経済的・文化的に近代化していて、むしろ奄美諸島のほうがボク(サンシン)が考える「島らしさ」が残っていると旅を通じて痛感した。もちろん、沖縄も様々な地域・諸島が存在しいるので、一概には言えないが、島を回って色々な人との話を通じて見えてきた姿は大和んちゅが想像している「雰囲気としての沖縄」と「現実としての沖縄」の乖離。それと平行して、大和んちゅが考える「雰囲気としての沖縄」と「実際に歩いてみた奄美諸島の現実」のシンクロが生じているように思える。沖縄が魅力的ではないと決して断言はしないが、南の島でリゾートを考えていない人(土着風俗が好きな人)は奄美諸島を旅して回ることをオススメする。観光としての島と生活空間としての島を論じると膨大な時間を要するし、ここでは議論しないけど、奄美諸島を巡ってみて見えてきた沖縄の現状もあることだけは確か。

旅の目的で大きなイベントだったのが「徳之島闘牛」を拝見すること。徳之島闘牛の総括で書いたが、まず自分が見てきた越後闘牛との違いはよくわかった。根本的に違うのは「勝負の有無」だけだが、これが様々な分野に影響を及ぼしている。大きいものはやはり“裏事情”。他にも時間が無制限、闘牛場での盛り上がり方、勝敗を決した後の祝い方など。これらは島の文化であり、宝であるから、徳之島から闘牛を取り除いてしまう(特に裏事情)と徳之島ではなくなる。ただこれからは状況が違う。日本は曲がりなりにも「近代化した社会」であり、共同体内では大目に見て来れた事でも近代と言う社会構造の中では重大な「反社会行為」として見られる場合が出てくるかもしれない。その境目は共同体の空疎化。なので、徳之島と言う共同体内の結束・団結(solidarity)が弱くなった時がたぶん「裏事情の撲滅」が叫ばれ、続いて「闘牛と言う文化の縮小」が待っているだろう。逆に言えば、徳之島の共同体的結束はまだまだ健在であり、日本の中では珍しく「共同体内での相互扶助構造」が存在する。昔の社会にはあった、しかし現在の日本社会にはほとんど見られない社会構造がまだ存在し、それをこの目でしっかり見てこれたことは社会学研究を試みているサンシンにとっては学問的知的欲求を刺激してくれた絶好の機会であったことは間違いない。

屋久島を旅して感じたことは日本人の「世界遺産や保護動物に対する考え」が世界的に見てかなり甘いと痛感したこと。屋久島は現在、島全体が世界遺産に登録されていて、各条約で島の森林が守られている。しかし、他の世界遺産を保有している地域と比べると、土地の売買が簡単に出来てしまう。例えば、ギリシャでもイタリアでも土地の売買はもちろん、建物の補修・改修の一つ取ってみても容易ではない。世界の遺産として登録されたのにもかかわらず、土地の売買が可能なのは、まだまだ日本人の保護意識が足りないものだと思えてしまう。実際に屋久島の初日に一緒になった方は島で土地を探しに着ていた。宿の主人との話でわかったことは住宅・商業地域だけではなく、森林も一部も売り出されている。記事にも書いたが、昔からタングステンが島で取れたため、外部の人が来る機会が多く、新しい入居者には比較的温かい雰囲気が屋久島にはあるが、それにしても「世界の遺産」を勝手に個人が売買する行為は無自覚すぎではないのか。また、それはウミガメの保護のボランティアをしていても感じた。ウミガメの産卵のシーズンになると、全国各地から観光客が押し寄せてくるが、地元住民はその観光客を相手に産卵の場面を商売にしている。しかし、世界的に見ると屋久島はウミガメ(アカウミガメ・アオウミガメ)の産卵場として大変に貴重であるから、産卵から始まり、孵化(ふか)~脱出~海へ帰るところまで保護する必要があると認識されている。実際にボクが参加したのは保護する立場だった。ここから見ると、地元住民がしているウミガメの鑑賞会はウミガメに多大なストレス(光・フラッシュ・騒音など)が掛かるし、別のウミガメが産卵した場所の上で20~30人の人が産卵を鑑賞するため、砂が押し固められ、砂から脱出できない小亀がいるのも事実。その上、鑑賞会の売り上げがウミガメ保護のボランティアに還元し、さらなるウミガメの上陸に投資するならまだしも、鑑賞会を実施する地元住民側からの支援は全く無いし、逆にボランティアとの団体とは対立関係にある。(最近でこそ、そこまでではないと聞くものの。。。)地元住民は地元住民なりに昔からウミガメと接してきて、彼らと共に生活してきた事実があり、外部の人が勝手に「保護だ、保護だ!」とうるさく言っていると思っているでしょう。しかし、それは二重の意味で違うと言いたい。(1)世界的にウミガメの産卵場として屋久島は重要視されている、(2)鑑賞会はウミガメの上陸を遠ざけている状況にあるので、長期的に見てウミガメの鑑賞会で経済活動をすることは難しくなるから、ウミガメ保護のボランティアに金銭的な支援をする必要がある。屋久島では縄文杉とウミガメの産卵を見ることができたが、それを取り巻く環境のことを聞けば聞くほど、考えされられる。

今回の旅では「人とのつながり・島人の温かさ」が身に染みて感じた。沖縄ではキャンキャンさんの全面協力で、色々な沖縄の姿を見せてもらった。キャンキャンさんとはブログで知り合ったが、ブログを拝見していただいたチビクロさんにも大変お世話になりました~♪丸ちゃんやいるかさんを紹介していただいたので、徳之島の良さが十二分に体験できました!この場を借りて感謝させていただきます~♪

また、行くところ行くところで色んな方と語れたこと、呑めたこと、笑ったことは一生忘れません!沖縄では人生の先輩(笑)のキャンキャンさん、沖縄のことを幅広く話していただいたバーの主人、ボクみたいな若造にたくさんの泡盛の試飲をさせてもらった泡盛館の方、飲み屋で与論島の貴重な情報を下さった方。与論島では沖縄が返還される前の与論島の様子を教えていただいた方、屋久島出身で奄美諸島や沖縄の諸島のことを話していただいた方、老後を与論島で過ごしている元自衛官の面白いじーさん(笑)、海の家の主人とお嬢ちゃん、お土産屋で珊瑚を売っていたオバー、北海道から嫁いできたホテルの女将さん。沖永良部島では釣りの帰りに僕を迎えてくださった宿の主人、鍾乳洞の入り口にいた方、(たぶん)ボクを自殺者か何かだと疑った警官(笑)。徳之島では何から何までお世話になりっぱなしの丸ちゃん!島でほとんど一緒に行動していただいたイルカさんとK君、民宿の名物・女将さん、一緒に闘牛を観戦した鹿児島のテレビ局の方、夜光貝の工房の池上さん、トライアスロン大会の司会で沖縄で活動しているシンガーの方。奄美大島では「自称・手酌委員会役員」の宿の主人、琉球松で作った箱をボロクソに言われてもへこたれないおじちゃん、母の看病で長く宿に滞在している徳之島の方、宿の主人の三線の先生で感動的な演奏をしていただいた方、奄美大島のことを詳しく教えていただいたタクシーの運転手。屋久島では島の表も裏も教えていただいた宿の主人、一緒に闘牛のビデオを鑑賞した宿の女将、ウミガメ保護のボランティアで一緒に行動した学生さん。

本当にありがとうございました。

これで、サンシンの奄美を巡る旅は終わります。
今日まで付き合っていただいてありがとうございました。
全部で、81記事×5つ=405枚の写真を紹介しました。
これでも全体の1/3の量ですけど、
十分に沖縄・奄美の様子を紹介できたと思います。
機会があれば、是非また行きたいで~す♪

それでは、また

サンシン
2006/10/18のBlog
6月18日~7月1日まで奄美諸島を廻ったサンシンの旅行記。

行き先は:

沖縄~与論島~沖永良部島~徳之島~奄美大島~鹿児島~屋久島~鹿児島~岡山です。

写真の枚数は1200枚。そこから厳選した写真とコメントを掲載します!

旅行記だけを見たい方はこちらから

前半は
[沖縄(那覇・首里)編]・[ヨロン島編]・[沖永良部島編]・[徳之島編]

後半は
[奄美大島編]・[屋久島編]・[おまけ・岡山編]

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

[沖縄(那覇・首里)編](6月18~20日)

第一日目~サンシン・故郷(!?)の沖縄に渡る~

第二日目~梅雨明け間近の那覇~
第二日目~沖縄と言えば、シーサー!~
第二日目~那覇の花~
第二日目~首里城1~
第二日目~首里城2~
第二日目~首里城3~
第二日目~ソーキそばと首里劇場~
第二日目~石畳通り1~
第二日目~石畳通り2~
第二日目~沖縄よ!さらば!~

[ヨロン島編](6月20~22日)

第三日目~ヨロン島への船旅~
第三日目~ヨロン島に到着!~
第三日目~ヨロン島の風景1~
第三日目~ヨロン島の風景2~
第三日目~ヨロンのビーチはオレのもんだ!(1)~
第三日目~ヨロンのビーチはオレのもんだ!(2)~
第三日目~お土産屋のおばあちゃんに捕まる。。。~
第三日目~ヨロンのビーチはオレのもんだ!(3)~
第三日目~ようやく三日目が終わる~

第四日目~よ、与論献奉にやられたとです。。。~
第四日目~海草が海から出現!?~
第四日目~京都から戻ってきました!(与論島の風景)~
第四日目~親不知が痛む。。。(与論島のビーチ)~
第四日目~与論島での昼食とお墓~
第四日目~与論島はパナウル王国!?~
第四日目~一日の終わりは空港で~

第五日目~ヨロンを離れる日の最初は神社~
第五日目~ヨロンを離れる日の最後は鍾乳洞~

[沖永良部島編](6月22~23日)

第五日目~沖永良部島に到着!~
第五日目~永良部の「昇竜洞」~
第五日目~永良部の「昇竜洞」2~
第五日目~ここはどこだ?~

第六日目~日本一のガジュマルの木~
第六日目~ここがフーチャ!!~
第六日目~西郷どんの遠流の地・沖永良部~
第六日目~さらば!沖永良部島!~

[徳之島編](6月23~26日)

第六日目~徳之島に到着!~

第七日目~徳之島名物・丸ちゃんと行動だ!~
第七日目~徳之島は長寿の島~
第七日目~丸ちゃんオススメのトトロの森~
第七日目~天城町役場名物・「ハブの館」~
第七日目~丸ちゃんと「寝姿山」~
第七日目~激闘!徳之島闘牛!(1)~
第七日目~激闘!徳之島闘牛!(2)~
第七日目~激闘!徳之島闘牛!(3)~

第八日目~徳之島の夜明け~
第八日目~闘牛の練習場~
第八日目~トライアスロン大会in徳之島~
第八日目~夜光貝のパスタと牛舎~
第八日目~金見のソテツジャングル~
第八日目~ムシロ瀬~
第八日目~トライアスロン大会のゴール!~
第八日目~大会の表彰式~
第八日目~ドンチャンパーティーのはじまり!~

第九日目~闘牛資料館~
第九日目~「戦艦大和」の沈む岬~
第九日目~夜光貝加工の工房~
第九日目~伝説の残る川~
第九日目~徳之島を出発し、奄美大島へ~

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(↓)つづく(↓)

サンシン