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2008/03/18のBlog
先日文学座の70周年記念公演を観に行って文学座の歴史のようなものを感じましたが、この本は文学座とともに生きた大女優杉村春子さんの生涯を今も現役の大監督新藤兼人さんが著した本です。

杉村さんの最後の映画となった「午後の遺言状」の撮影日記からこの本は始まります。この映画は新劇の老女優の夏の避暑地での1週間を描いたもので新藤監督が杉村さんを想定して書いたのもだそうです。杉村さんが1997年91歳で亡くなる3年前の撮影とあります。
ちなみにこの映画は新藤監督の愛妻乙羽信子さんの最後の映画にもなった作品ですが、撮影中の乙羽さんを気遣いながらふたりのためにも良い作品を撮ろうという思いにあふれています。


広島の色街での少女時代、東京に出てきてからの築地小劇場を経ての波乱の演劇人生が新藤監督のあたたかい眼と敬意の念を持って描かれています。
杉村さんについて書かれた本や対談集を随所にはさみながら、それに対する監督のコメントをはさみつつ女優として娘として女として力の続く限り生きた大女優の姿が浮き出ています。

杉村さんを育てたのは養父の後妻さんだということですが、その娘に対する潔いと思えるほどの愛情に打たれます。娘がどんなに突拍子もないと思えることをしても娘を信じて協力し最後まで一緒について生きていったなんて。

杉村さんは3回結婚していますが、いずれも相手は若く、そして先だってしまいます。公演中とあれば看病も死に目に会うこともかなわず。
どんな時も何が起ころうとも「杉村春子は女優だった」と新藤監督は言います。

あまりにもすさまじくてとても軽々しく一言で感想を言うことはできないのですが、壮絶、というよりは
凛として、涼やかで、1本しっかと筋の通った女優の中の女優の心意気を感じます。
生の舞台を観る機会を持たなかったことが悔やまれます。

本文中にも登場する演出家の戌井市郎氏も著者の新藤監督もともに90歳を過ぎて今もバリバリの現役。
すっごいですねぇ。

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2008/03/14のBlog
[ 00:24 ] [ 2008stages ]
「身毒丸」

会場: 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
作: 寺山修司/岸田理生
演出: 蜷川幸雄
出演: 藤原竜也 白石加代子 品川徹 蘭妖子 石井愃一 ほか

こちらは言わずと知れた藤原くんの衝撃(!?)のデビュー作にして
伝説の・・・がつく作品ということで
今まで見逃していたので、今回こそは、
と期待して行きました。

開幕後3分が勝負!というのが蜷川さんの信条だそうですが、
「あぁ、火なんだ、今回は」
で、異形のものどもがぞろりと登場。
水、鏡、で火はまだ観ていなかった。

過去の作品を含めて前評判がやたら目や耳に入っていたので、
もっとおどろおどろしいのかな、と勝手に思っていたのですが、
なんだかあっけらかんとしてユーモラスで
あれれ、こうゆうのなんだ。
とにんまり肩すかし。

主演のお二人はすごいですねぇ、さすがに。
白石さんは怖いほどうまいし。
圧倒的存在感ですね、いつもながら。
あの変幻自在な声の色にはしびれます。

ええっ、そんなんだぁ、
と意外なような、
初演はもっと「情念」だったのかなぁ?
今回は乾いた感じなの?
これって「人間界の人間」っているの?
幽玄の世界と猥雑な空気が混在
というかひとつの世界かな。
品川さんの「おとうさん」もつぼにはまっていました。

「夢と現を往き来」・・・
って、現がないような。
全体が見せ物小屋のような。


ぐわしっと迫って来るというのではないのですが、
もちろん楽しませていただきました。


それにしても蜷川さんのように
望む俳優をいくらでも集められ
望むことはほとんど叶う(多分)「力」を持ち
それを十二分に自覚しつつ
最先端を疾走し続けるパワーとエネルギー
はすごいですねぇ。

でも、どうもこれは私の観方がよくないのかもしれませんが
雑念が次々とわいてしまい、今ひとつ芝居の中に集中しきれなかったような気がします。
「男」と「女」の複雑な絡み合う「思い」やエロティシズムや情念の世界を期待し過ぎていたかもしれません。


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2008/03/13のBlog
昨日は
さいたまに「身毒丸」を観に行って
蜷川(父)ワールドを楽しみ、

終演後場所移動してレッスン受けて、

夜中に「さくらん」のDVDを観て
蜷川(娘)ワールドに遊ぶ

という蜷川ディ(?)でした。

DVDの実花監督のインタビューの画像が
蜷川幸雄監督に驚くほど顔もしぐさも似ています。
って、親子だから当たり前か。
でも、しぐさまで似ちゃうんですよねえ、親子って。

Amazonのカスタマーレビューを見たら酷評が多くて逆にびっくり。
まあ私は原作を読んでいないし、あの画もあまり好きなタイプではありませんが、土屋アンナさんは「下妻」からちょっと興味がありますね。
この映画自体は女の子好みかな。色使いとかコスプレとか。
色男さんたちも出てきますが、
(小栗旬くんとか長塚圭史さんがちらっと出ていたり、あっ、でも忌野清志郎さんを見逃した)
石橋蓮司さんや市川左團次さんの渋さがいいなぁ。
もちろん女優さんメインですが、あっけらかんとして全体的にサバサバして
がんばれ!女の子!
って印象でした。
私は特に思い入れがあったわけではないので、普通に楽しみました。
女の子が元気な作品は好きですね。
2008/03/11のBlog
[ 21:56 ] [ 2008lessons ]
こっこんななの!?
昨日の午後から突然ひどくなり、
目だけじゃおさまらなくなった。
今朝も頭が重くて起きられない・・・
まずい!今日はレッスンがある。

昨日行った眼科に電話して泣きつく。

「あれから急に鼻水もくしゃみもひどくなったんですけどぉ!
飲み薬も処方箋出していただけませんか?!」

電話の向こうではちょっと迷惑そうに
「昨日そうおっっしゃってくれればお出ししましたのに。」
と看護師さんの声。
「ですからその後急に悪化して!」
「ちょっとお待ち下さい。」 (待つことしばし)
「じゃ、いらしてください。」

やった!
すぐに診察室に入れてくれて
「どんなおクスリがお好みですか?」と優しい笑顔で聞かれる。
「???」

まあ、ともかくあまり眠くならず、1日2回服用というのを処方してもらう。

薬局で薬をもらうや
「今飲んでいいですか!?」

そこでメガネが曇らない、というマスクも買ってすぐにつける。
ふらふらしながら電車に乗る。

スタジオまでは2時間かかる。
30分近く遅刻したのでストレッチは出来なかった。
呼吸と発声・・・、って。
鼻詰まってる、ノド痛い・・・はぁ。
それでもなんとか最後まで受けられてよかった。

帰宅して
「こんなにひどいんだっけ?
今年は特にひどいのかな??」
とぶつぶつ言ったら、

「去年もおととしも同じこと言ってたよ。
いいねえ、毎回新鮮な発見で。」

だと。

2008/03/10のBlog
違います!

って、思いこもうとしていたけど・・・

「去年もそう言ってたじゃん。」

とさらりと言われてしまった。
やっぱり・・・。

眼科に行って
「朝なかなか目が開かないんですけど。」

「あ、アレルギーですよ。
何って? 今ならスギです。」

あー、やっぱり! ってそれしかないよね。

ちょっと外を歩いたら夕方から突然鼻水は出るし、
くしゃみは出るし。
そういえばかなり前から頭が重い。
春だから眠いだけだ、と勝手に思いこもうとしていたのですが・・・
そうも言っていられなくなりました。
2008/03/09のBlog
[ 23:45 ] [ 2008films ]
終演後は渋谷へ移動。

今年通っているスタジオの講師のみなさんが出演している映画を見に行きました。開場を待っていると知った顔がちらほら。
今日は初日で、監督と出演者の皆さんの舞台挨拶があり、大いに盛り上がりました。
主演の若い俳優さんに黄色い声援が。
WEBラジオでご活躍だそうな。


文学座創立70周年記念
文学座公演「長崎ぶらぶら節」
2008年3月4日(火)10日(月) 東京芸術劇場[中ホール]
A席6,500円 B席4,000円 ユースチケット3,800円(25歳以下)
「長崎ぶらぶら節」
作 なかにし 礼 演出 鵜山 仁
出演 平 淑恵 ・渡辺 徹 ・松山 愛佳 ・赤司まり子・本山可久子・石川武・金内喜久夫・北村由里・太田志津香・清水馨・高橋広司・草野万葉・岡寛恵・吉野正弘・大原康裕・渋谷はるか・藤崎あかね・頼経明子・木津誠之・助川嘉隆・鈴木彩香・阿嘉真理乃・寺田ゆい・佐川和正・城全能成


去年公演でご一緒した俳優さんが3人出ていらっしゃるので、これは行かねば、と出かけました。

文学座創立70周年とはすごいですね。ちょうど杉村春子さんの生涯について書かれた本で築地小劇場を経て文学座誕生の頃のことを読んでいるところなので、その伝統を感じつつ観ました。

この「長崎ぶらぶら節」は1月10日から2月29日までずっと九州公演でこの東京公演の明日で楽日のようです。いやぁ、長いことお疲れさまでございます。

休憩をはさんで3時間。今まではあまりこうしたいわゆる「和物」は観なかったのですが、この頃は分野を狭めずになるべくいろいろ観るようにしています。文学座さんとは去年の公演から何人かの方とお近づきにもなれましたのでDMもいただくようになり出かけています。
「和」もしっとり風情があっていいですねぇ。でも、役者さんは大変。着物を着ての所作はもちろんのこと、三味線に唄に踊りに九州弁に・・・はぁ。
粋な芸者のおねえさん方の艶やかなお座敷に、花街の喧噪、ヒロイン愛八の意地と大人の純愛、全編を流れる唄・・・。
じんわりと沁みる舞台でした。


終演後は楽屋に一言ごあいさつに行きました。
芸術劇場の楽屋口は一旦外へ出てぐるぅりと裏手へ回ります。

[ 02:49 ] [ 2008films ]
今さらですが、DVDで前後編を観ました。
劇場公開の時はあれだけ宣伝されていたり、映画の大ヒットのニュースにもあまり食指が動かず、藤原くんは観たかったけど「アニメの実写かぁ。」って感じだったのですが、最近になって松山ケンイチくんに興味がわきまして。この間テレビで放映していたときも最後のほうをちらっと見ただけだったのですが「意外とおもしろそう。」と思っていました。

なかなかおもしろかったです。
アニメのサイトだと「わけわからん。」と思ったのですが、映画はわかりやすくて役者さんたちもよかった。
オープニングで次々と犯罪者が死んでいくところは妙に説得力(と言うのもヘンですが)、爽快感さえ覚えてしまった我が身に、おいおい!とつっこみを入れてしまいました。死に神たちもかわいいし。

藤原くんのワルぶりも楽しめたし、松山くんのLがおもしろかったなぁ。
映画館のスクリーンでもおもしろかったのかもしれませんが、DVDで
「おっと、このサービスショットは!」
「この監禁ショットは少年マンガによくあるよなぁ。」
「藤原くん、芝居がかってていいぞ。」
「L、まともなモン食べろ。」
「鹿賀さん、渋い。」
なんて、つっこみながら見るのも楽しかったかも。
でも、次々と殺されていく人たちのことが気にならなくなるというのが、この手の映画の怖いところですね。

海砂の「私のカミ(神)」が「髪」にしか聞こえないアクセントには参りました。


そうだ、来週は藤原くんの舞台を観に行くんだった。楽しみ。


今日は2回目の呼吸教室。
外側の筋肉を使わずにインナーマッスルだけ使う、って・・・。
身体の一部だけを使ってあとはリラックスって難しい。
思うようにならないしね、自分の身体なのに。
奥が深いですね、呼吸って。

2008/03/07のBlog
[ 02:04 ] [ 2008stages ]
午後のレッスンの後、今日は顔合わせ会だったからちょっと後ろ髪を引かれたのですが、アナウンスの数日前にチケットを取ってしまっていたので。

紀伊國屋サザンシアター
井上ひさし 作
鵜山仁 演出
岡本健一さん:津島修治 役
山西 惇さん:佐藤浩蔵 役
甲本雅裕さん:山田定一 役
辻 萬長さん:中北芳吉 役
田根楽子さん:青木ふみほか七役
馬渕英俚可さん:チェリー旗ほか七役

人並みに太宰治にはかなりはまった時期もあったので、正直太宰を生身の舞台で観るのは抵抗があったのですが、行ってよかったです。

プロローグでは6枚のセピア色の写真が掲げられ、出演俳優6人が一人ずつ登場して写真について語ります。言わずと知れた「人間失格」の冒頭のパロディです。
大学生の太宰が佐藤と山田という生涯の親友と出会い、固い友情と結ぶところから二人を失うエピローグまで津島修司の半生が順を追って描かれます。
前半は頻繁な暗転とスクリーンの説明字幕がちょっとうっとおしかったのですが、それも役者さんたちの上手さに次はどんなふうに登場するのかなという楽しみに変わりました。
岡本健一さんはジャニーズの頃しか知らなかったのですが、気負わずに、繊細でしょうもないぼんぼんで寂しがりやの太宰を好演していました。太宰治を演じるなんて相当プレッシャーもありそうなのに、感心しました。ちょっときれいすぎ(?)と思わなくもないですが、線の細さもいい感じでした。
こまつ座でおなじみの辻萬長さんはさすがの貫禄で、津軽弁を流ちょうに操り折々に効果的に小唄などをはさみ存在感は抜群です。
甲本雅裕さんも何度か舞台で観てはいい役者さんだなあと思っていたのですが、今回も微妙な役どころを演じます。山西惇さんも一本気な真っ直ぐさが出ていてよかった。
女優のお二人、田根楽子さんと馬渕英俚可さんはなんと8役の早替わり。芝居が進むにつれて次はどんな衣裳と役柄か楽しみでした。
ベテランの田根楽子さん、相変わらずすごいですよねえ、出てくるだけで笑えたりするものなあ。うまいなぁ。渡辺えりさんの「りぼん」の時は客席から登場してびっくり!でした。何の役をやっても上手いです。かなり無理のある若い役でもかわいい。
ほんとはもっと笑えるかなぁと期待していたのですが、ときどきの「クスリ」と後半の胸に迫る芝居に満足です。
しみじみ「上手いなぁ」と感じました。
ひとりひとりの役者さんがそれぞれに魅力的で、からみ方や間やなんやかやがお手本みたいでした。どうもお勉強みたいな観方になってしまうのですが。

実在した作家たちを舞台で演じたものを以前観て後悔したことがあったので今回も太宰治?とちょっと不安だったのですが、イメージが壊れることもありませんでした。

ところで、幕間に客席で「相棒」の亀山部長刑事(寺脇康文さん)とけんか相手の捜査一課の伊丹刑事(川原和久さん)をお見かけし、あれ?と思ったのですが、今回佐藤を演じた山西惇さんは、あの「おい、暇か?」の課長じゃありませんか!なぁんかどっかで見たよなあ、だれだっけかなぁ、と思いつつ、味のある役者さんだなあと思って見ていました。
今シーズンは「相棒」も見られないのですが、ファンです。DVDになったら見ようっと。

しかも今日は以前に公演でご一緒したことのある3人のイケメンズ俳優(?)さんにも再会できました。

家に帰って本棚を見直したら
「太宰治に聞く」なんて井上ひさしさんの本が出てきて、この芝居の公演録も載っていました。初演は修司を風間杜夫、中北をすまけいさん、辻萬長さんは佐藤を演じていたんですね。
2008/03/06のBlog
[ 01:43 ] [ BLOG ]
あまりのスパムコメントに辟易して、しばらくDoblog以外のコメントは受け付けない設定にさせていただいています。すみません。どうにかしてくれないかな。
夜は演劇のレッスンに行ったら、今月は「基礎強化月間」+「リズム」
ということで、リズム感ゼロ!の私は息も絶え絶えです。
と言っても動きまくったわけではないのですが。
確かに芝居にはリズムとテンポが必須です。

この夜のクラスは若い人が多くて楽しいです。

今日のレッスンに初めて参加したSさんと帰りの電車でみんなと話しながら帰ったら、彼女は私の知り合いと同じ劇団にいることが判明!
なんとも偶然というのはあるものです。
でもね、けっこういろんなところでいろんなことが繋がっているものなのよね。
「偶然」も「必然」のひとつってことかな。
[ 01:33 ] [ 2008stages ]
今日はまずは赤坂で
イキウメという劇団の「眠りのともだち」を観る。
http://www.ikiume.jp/
この劇団の公演は2回目ですが、不思議な魅力のある芝居で私はけっこう気に入っています。1回目に観た「散歩する侵略者」は人知れず地球に侵入してきた宇宙人たちが地球人の頭の中の概念を奪っていく、という奇妙な話でとても衝撃的でした。
今回は夢の中が何層ものレイヤーになっていて、夢の中で目覚めてしまうと現実世界に帰ってこられなくなる、というストーリー。
こういうSF的な、気張らない、不思議な、それでいて根本にあるのはシンプルな「やっぱり、愛でしょ。」という舞台は新鮮です。

ところで、ある演劇の大会で審査員の方が
「実は僕の知り合いの劇団はイキウメって言うんですよ。」
と言っていたのを耳にして私は何となくこの名前が引っかかっていました。

観劇のあと発作的にパフェが食べたくなり、
「苺モンブランのパフェ」を食べちゃいました。

さらに時間が半端に余ったので
先日道ばたでもらったティッシュに割引券がついていたカラオケに行ったら
1時間で20円!?でした。

2008/03/05のBlog
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私もAmazonのレビューを読みました。
好悪が別れるのはよくわかります。

「半隠遁? いい気なモンだ。」
「ふざけるな?! 何様のつもりだ!」
という声が聞こえてきそうです。

「自分のための時間を確保せよ」
「自己中心的に生きよ」
「世間と妥協するな」
「社会的に有益な仕事から手を引く」
「出たくない集まりには出ない」
とくれば、

「みんなそうしたくても出来ないんだよ!」
という反論が来そうです。

著者が言うように「みんなが〈半隠遁〉する心配はない」でしょう。
だって大多数の人々は「隠遁生活したいよ。」なんて言いながら、
毎日通勤電車に乗って、世間と妥協しながら、
やりたくもないことをやっているんですものね。
みんながこんな生活に入ったら大変なことになりますしね。
大体経済的な心配がなくて初めて出来ることですから。
なんだかんだ言って著者には地位も名声も経済力も十分にあるわけですからね。

でも、「善人、悪人」についてや、「職人気質が嫌い」やら、文豪たちの裏話やら(太宰や芥川、三島など)、「会いたくない権利」やらはエッセイとして読んで、そういう人もいるよね、と思えるし、ご専門の哲学者たちの引用も身近に感じられました。
「『まもなく死んでしまう』のだから本当に自分にとって大切なことは何か考えよう」
というのもアリだと思いました。
特にすぐにこの著者の別の本を読もう、とまでは思いませんが、こういうことを堂々と本に出来て、しかも売れている(のかな?よくわからないけど)のは大学教授でしかも「哲学」ということもあるのでしょうね。実際に「そんな生活も出来たらしてみたいもんだよ。」と思っている人も多いということかしら。
やっぱり「いい気なモンだ!」と思う人も多いでしょうねぇ、うぅむ。
結局「哲学をしたければしなさい。やめたくなったらやめなさい」ということかな。



私も早期退職して1年がたとうとしていますが、何というか、
妙なストレスは減りましたね、確かに。
多少の後ろめたさを感じることもありますし、
「好きなことに打ち込めていいですねぇ。」などと言われたりしますが、
「いい気なモンだ」と思われてるんだろうなぁ、と思ったり。
経済的な心配も当然あるわけですし。
著者が言うように「社会での替わり」はいくらでもいるわけです。
私が仕事を辞めたってだれも困らないし、私が好きなことしていたって誰に迷惑をかけるわけでもない。(とも言い切れないけど)

この「自分がいなくてもだれも困らない。」ことを認めるのって、実はちょっと怖いことなのかもしれませんね。
それから「他人に嫌われるのなんてなんてことない。」と開き直ることも。
「やりたくないことはなるべくやらない」って、意外とできちゃうものなんだなあ、とも辞めてから思いました。もちろん完全には無理ですが。
「人生を変えよう」というのも、自分がそう決めれば出来るものですね。
もちろん全部自分が引き受けるなら、ですが。


「やりたくてやっている」演劇生活もこれまた目に見えるものなどなにもなく、出来ないことだけがやればやるほど見えてきていますが、少なくとも誰を恨むことも出来ないし、誰を羨むこともないし、「自分と向き合う」という気恥ずかしいことを「相手を受け入れる」というオソロシイことを心身の鍛練とともに続けるしかないんですけどね。


2008/03/04のBlog
[ 00:03 ] [ DIARY ]
今日は図書館に行ったら
たまたま「リサイクル・ブック市」開催中で、
図書館で使われていた本を7冊ありがたくいただいてきました。

最近の図書館はネットで予約すればどこの図書館でも借りられるし、
中央図書館に行けばAVもそろっていて便利です。
私はあまり長時間滞在はしませんが、
中にはお昼寝場所として使っているらしき人も。

その後今度は自分がいらなくなった本をリサイクルショップへ持って行きました。こちらは文庫が多かったのですが20冊で100円。
その100円でレンタル落ちのビデオを買いました。

とにかく家の中が本たちであふれかえってもう手の施しようがありません。
少しずつ処分しようと思いつつ、新たにどんどん増えるのでほとんどあきらめの境地です。


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2008/03/02のBlog
[ 23:45 ] [ SCENARIOS ]
劇書房
アリエル ドーフマン (著), Ariel Dorfman (原著), 青井 陽治 (翻訳)

チリの軍事政権下で誘拐・監禁・拷問された妻は15年前の苦しみから逃れられずにいる。元運動仲間の夫は現政権下で重要な立場にいるが、そんな妻を支えている。
ある夜、帰宅途中に車のトラブルで立ち往生していたところを助けてくれた医者が訪ねてくるが、妻はそれをかつて自分を拷問にかけた男だと言い、拘束して銃で脅す。

密室での3人芝居。
シガニー・ウィーバー主演で映画化されている。
日本でも余貴美子、風間杜夫らで上演されたらしい。

この、夫婦2人の人里離れた家(別荘)に外から訪れた男が監禁され・・・
果たしてこの男は本当に妻が主張する男なのかどうか・・・

ってストーリー、どうもどこかで観たような気が。
その時は男は元ナチスで、とかだったような気が。
なんだったかなぁ。テレビで昔見たのかなぁ。

ともあれ、ものすごく緊張感を強いられる芝居になりそうな戯曲。
3人3様にエネルギーと演技力が要りそう。

この著者の戯曲と今年は関わりがありそう。
先月見た映画「ぜんぶフィデルのせい」もそのあたりの話。時代的には少し前だけど。(軍事クーデターの前)




Amazon:内容(「BOOK」データベースより)
現代ラテン・アメリカで最も重要な作家であるアリエル・ドーフマンの登場人物3人のストレートプレイ。独裁政権下、学生運動に加わっていたポーリナは、誘拐・監禁され、仲間についての情報を強要され、過酷な拷問を受けた。そしてその時必ず流される音楽がシューベルトの「死と乙女」だった。それから十数年、ポーリナは、かっての仲間であるジェラルドーと結婚している。ジェラルドーは、今は民主化された政権の中枢にあり、かっての独裁政権下の犯罪を裁く立場にいる。ある日、車が途中で故障した夫が、医師ロベルトと名乗る男に送られてくる。そしてその声を聞いたとき、ポーリナに、あの悪夢の記憶が突然蘇る。その声はまさしく、「死と乙女」の音楽の中で、自分の肉体と精神を徹底的に蹂躪した男の声なのだ。かくしてポーリナの復讐が始まる…。

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[ 15:35 ] [ DIARY ]
久しぶりに確定申告に行ってきました。
平日だと時間に制限があるので、
期間中は日曜日も受け付けているというので。

どんだけ混んでいるんだろうとちょっと期待(?)して行ったのですが、
ガラガラで、ポンポンとハンコを押して、
「はい、お疲れさまでしたー。」

えっ!? それだけ? 確かめたりしないの?
間違ってたらどうなるの?

自分で書いていけば早いだろうと書いていったくせに
こうあっけないとかえって不安・・・

間違っていたら・・・
「すぐにご連絡いたしますから。
まあ、4月か5月になるかもしれませんが。
ええ、利息やなんかがかかるかもしれませんが。」
という意味不明な言葉と笑顔に送り出されたのでした。

4月5月って「すぐ」なんですか!

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満席でした。
前日にネット予約しておいてよかった。

3時間弱があっと言うまでした。
息詰まる緊張感と
激しいセクシュアル・シーン
これはR18だわ。
でも、とってもきれいで哀しくて多くを語ります。
主演女優タン・ウェイはこれが映画デビューとは・・・
トニー・レオンを相手に堂々の演技です。
過激なシーンが話題になっていることでしょうが、
それよりも男の深い孤独感や女の一途さや芯の強さや、
若い男の純粋さや使命感や、戦争に翻弄される人間たちの心の機微や
戦時中の市街の描写がていねいに描かれています。
女性たちの服装や髪型も楽しめます。

なかなかすごい映画です。
でも、つきあい始めのカップルにはオススメしません。
すばらしい演技と映像なのですが、あのシーンの間ちょっと気まずいかもしれません。


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2008/02/29のBlog
[ 13:54 ] [ NEWS ]
昨日の東京新聞の「こちら特報部」欄に
ー「進化中『なので』許して」ー
という記事がありました。
サブタイトルに
ー「文頭で使用 若者に定着」ーとも。

この「なので」、ここ数年耳につくようになり、なんとも説明しにくい耳障りな不快感を感じていたのですが、やはり、と思いました。

私の場合、断定的な物言いをする、かつ「若者」ではない人が多用するのが気になり始めでした。その後、若者が使っているのも耳にするようになりましたが、どうにもザワザワする不快感がわいてきてしまいます。

記事の中で、
ーーー「だから」が理詰めで強さを感じさせるのに対し、「なので」には自分のせいではないが、とか、仕方なくというニュアンスがある。流行の原因をそこに求める専門家もいるようだ。」ーーー

とありますが、どうも私は傲慢で強引な話の展開のときに使われていた印象があってなじめません。

記事は「国立国語研究所」の専門家の
「服装と同じように、言葉にもTPOがあると考えればよいのでは?
正しい、正しくないというより(その場に)ふさわしいか、ふさわしくないかを考えればいいと思います。」
というごもっともな提案で締められています。

特に目くじらをたてるつもりもないのですが、
なんとなぁくイヤな感じを持ってしまいます。
その言葉を使う人に対する自分の気持ちやその時の状況も関係あるでしょうね。
でも、新聞の記事で取り上げられるほど普及していたんですね。
2008/02/24のBlog