ニックネーム:   パスワード:
| MyDoblogトップ | Doblogポータル | Doblogガイド | ユーザ登録 | 使い方 | よくある質問 | ツールバー | サポート |
新生
Blog
[ 総Blog数:406件 ] [ このMyDoblogをブックマークする ] [ RSS0.91   RSS1.0   RSS2.0 ] [ ATOM ]
前のページ   |   次のページ
2008/09/02のBlog
「一、 身を捨てて 名利は捨てず」
 「名利」とはあまり聞かない言葉だし、私の古い「電子辞書」にもどうせ載ってなかろうと調べてみたら、あった。
 つまり「名利」とは有名になることや利益を得ることをいうらしい。
だが「宮本武蔵」は『独行道』のなかで「無欲に生きよ」と言ってるぐらいだから、この場合の「名利」とは有名になることを指すのだろう。
 たとえ命を失うことがあっても、世間の良い評判を得る方が大事だとはとても理解できない感覚だが、これが当時の武芸者たちの心意気だったのかもしれない。
 それにしても「一、 一生の間 欲心思わず」と自分自身を戒めていた「宮本武蔵」が強い名誉欲を持っていたのには驚いた。
 彼には理知的な合理主義者のイメージを抱いてた私だが、彼が並の人間の感覚もあわせ持ってたのを知り、より身近に感じるようになった。
 江戸時代の一人の大剣豪ではなく人間くさい「宮本武蔵」もいたということだろう。
また彼は「宮本」という家名にも強くこだわっていたようだ。
 というのは彼は後年養子をとって「宮本伊織」としてるからだ。
 そんなことなら「一、 恋慕の道 思いよる心なし」などと固いことを言わず、若くて元気なうちに妻帯すべきだったのではないだろうか。
 しかし彼がそれに気づいたときは、もう手遅れだったのかもしれない。
先ほど利用した「電子辞書」だが、それを手にとってじっと眺めていた私は危うく涙が出そうになった、まったく感無量だったのだ。
 というのは22年前の脳内出血発症で多くの記憶を失った私は、やがてこの「電子辞書」を手に入れる。
 購入の目的は、記憶から消えた言葉の意味をひとつずつ確認することだった。
 なにしろ当時の私は、「朝」の意味を妻から教えてもらうほどのピンボケ頭になっていたのだ。
 こんなひどい話は死ぬまで忘れない。
2008/08/27のBlog
「一、 一生の間 欲心思わず」
 だいぶん昔のことだが、私は「宮本武蔵」の自画像と思われる絵を本で見たことがある。
 絵のなかで彼は、ダラリと下げた両手に二本の刀を持ちやや下向きに構えてまっすぐ立っている。
 彼の顔には立派な口ヒゲがあり、眼差しの鋭いのがとても印象的である。
これは剣聖と称えられた彼の姿を迫力十分に想像させる絵だったが、今回の言葉は私にこの絵を思い出させてくれた。
 なぜなら彼の厳しい生き様がこの絵に十分表れてるように感じたからである。
さて「欲心」という言葉を『広辞苑』で調べてみると、欲しがる心・貪る心のほかに愛欲の心という意味があった。
 だから「宮本武蔵」がここで言ってるのを簡単に表せば「死ぬまで女にほれるな」ということではないだろうか。
 そういえば前に似たようなことを「宮本武蔵」は言ってたはずだ、「一、 恋慕の道 思いよる心なし」である。
 どうやら「宮本武蔵」は相当厳しく自身の恋愛を抑制していたようだ。
 なぜなら『独行道』21か条の中で、似たことを二度も言ってるからである。
「宮本武蔵」がこれほど厳しく自分に恋愛ごとを禁じたのは、もちろん武芸の修行の邪魔になると考えたからだろう。
 つまりほれた女がいると、真剣勝負で命を惜しむと考えたのではないだろうか。
 捨て身の攻撃が出来ねば勝機を逃すのだ。
しかし生きてる限り女性のことを考えないとは、なんと地味で色気のない人生をおくったのだろうか「宮本武蔵」という人は。
 それに比べると私の人生には華やかに彩られたところがちょっぴりあるのがうれしい。
 しかし面白くないのは灰色に見える部分が大きいことである、リハビリ生活の期間だ。
2008/08/20のBlog
「一、 自他ともに恨みかこつ心なし」
 「かこつ」とは聞いたことのない言葉だなと思いながら、机の上にあった古い電子辞書で調べてみた。
 いつも使ってる『広辞苑』はちょっと重いので、持ってくるのが面倒になったのだ。
 すると「かこつ」とは託つと書いてグチを言うこととあった。
だから「宮本武蔵」がここで言ってるのは、自分や他人のことで恨み言などを言うのは止めろということではないだろうか。
 美的感覚の優れた彼にとっては、男が一人ブツブツ言うのは格好悪く見えたのだろう。
 まあ一言でいえば弁解無用ということだろうが、あまり不平不満を言うと損するぞとも彼は言ってるのだろう。
 つまりいくらグチを並べても得るものは何もないし、おまけに自分やまわりの人の気持ちを暗くさせるからアホらしいことだと言ってるのかもしれない。
「宮本武蔵」のこのあたりの感覚は私のモットーである「得にならんことはするな」に通じるようにも思う。
 しかしながら誰にとっても大切なのは、決断が求められる場面で成功時に得るものと失敗で失うものを瞬時に天秤にかける能力を養うことではないだろうか。
と言う私自身も、それが簡単に出来ることなら得意の衝動買いもうんと減るだろうと考えている。
 先日も私はリモコン式ミニヘリコプターを衝動買いしたばかりだ。
 今気が付いたのだが、67歳の私の心に少年時代の感覚が戻ってきてるような気がする。
 これは22年前に発症した脳内出血のせいではないだろうか。
2008/08/13のBlog
「一、 私宅において望む心なし」
 「私宅」にはなにか特別の意味でもあるかと思って『広辞苑』を開いてみたが、そんなものはなくただ個人の住宅とあった。
 まあ今なら自宅と呼ぶのが普通だろうが。
とにかくここで「宮本武蔵」が言おうとしてるのは、自宅の形についてはこだわるなということではないだろうか。
 彼はつまらぬことでアレコレ悩むなと言ってるような気がする。
 実際晩年の彼は熊本にある「霊厳洞」にこもって「五輪書」などを書き上げている。
 だから彼は住むところなどどこでも良かったのだろう。
 このように家を持つことなど眼中になかった「宮本武蔵」だが、私には彼がきびしい暮らしを楽しんでいたように思える。
しかし「宮本武蔵」の考えは私の信念に似てるような気がしてうれしく思った。
 というのは私の信念は「たとえ橋の下で暮らしていても、家族が一緒ならそこが大事な我が家なのだ」だからである。
 実を言うと私は、67年前に今の北朝鮮で生まれて以来22年前にこの売れ残りのマンションを手に入れるまでずっと、社宅・寮などの会社施設にしか住んだことがなかった。
 つまり45年もの長い間、私は一度も自分の持ち家に住んだことがないのだ。
 その結果「宮本武蔵」と同じように、私も家に対して執着心を持たなくなったというわけだ。
 だからこのマンションを購入したときも、しまった賃貸マンションにするべきだったと後悔したものだ。
 というのは当時の私には、その時々のライフスタイルに合わせて選べる賃貸マンション利用がより合理的な暮らし方に思えたからだ。
ところがその直後に起きた脳内出血発症は、私のそんな考えを吹き飛ばした。
 つまり私が分譲マンションを選んだのは大正解だったことが分かったからだ。
 なぜなら絶対に家から立ち退きを迫られない私たちは、じっくり腰をすえてリハビリ活動に取り組むことが出来たからである。
 だから私がここまで回復できたのは、自分の家を持ってたからだと言っても、ウソにはならないと思う。
2008/08/06のBlog
「一、 身に楽しみをたくまず」
 「たくむ」とはあまり聞かない言葉だなと思ったのでいつもの『広辞苑』で調べてみた。
 すると「たくむ」は巧む・工むと書き、工夫する・企てる・たくらむをいうとあった。
そうすると「宮本武蔵」がここで言おうとしてるのは、心が愉快になる娯楽や道楽などには眼をつむれということではないだろうか。
 そしてこれは彼が常に自分に言い聞かせていた戒めの言葉と思われ、ここに彼の本当の姿勢が表れてるように感じる。
 「宮本武蔵」は生涯を剣一筋に生きた本物の武芸者だったのだ。
 ということは彼が後世に残した数々の書画・工芸の傑作も決して趣味や道楽でなされたものではないということになる。
 だから私が思うに、「宮本武蔵」は何事にも真剣勝負の気合を持って取り組んでいたのではないだろうか。
しかしながらである、私としては「宮本武蔵」の考えに賛成できないと言いたい。
 なぜなら私は趣味や道楽というものは個人の人生を楽しく華やかにするアクセサリーみたいなものだと考えるからだ。
 アクセサリーなら大きくて数の多いほうが良いに決まってる。
 どうせ同じ一生を送るのなら、人生をうんと楽しいものにしたいものである。
ここでちょっと私の趣味について説明すると、子供時代は読書と切手収集が私の趣味だったが、社会へ出ると金回りが良くなったせいか趣味の範囲もぐんと広まった。
 たとえば囲碁・ゴルフ・麻雀・映画・音楽鑑賞・アマチュア無線・プラモデル組み立て・エレクトーン演奏などとにぎやかだったが、どれも私が初心者の域を出ることはなかった。
 私の性格が熱しやすく冷めやすいうえに、何をやってもヘタだったのだ。
しかし22年前の脳内出血発症は私からほとんどの趣味を奪っていった。
 これはとてもつらい出来事だったが、長い間楽しんできた麻雀とアマチュア無線の経験がその後の私の回復を大いに助けてくれたことは事実である。
 長い人生だ、何がどこで役立ってくるか分からないものだ。
前のページ   |   次のページ