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2006/10/30のBlog
[ 22:12 ]
[ 航行河川・運河 ]
(『干潮時にすり抜けろ!…1』のつづき)お気に入り?の平久水門をくぐり、江東内部河川に進入。ここから「通航ガイド」に表記された、「上空高注意区域」が始まり、図上の橋にはすべて、A.P.高さが記入されます。
この前後はすでに、「ちょっとお散歩…5」で紹介済みなので、省略させていただきます。写真の時雨橋は、A.P.+3.6m。このあたりはまだなんとか、干潮時以外でも通航が可能でした。
旧大島川(現大横川)との十字流を通過し、永代通りを渡す、汐見橋(A.P.+3.3m)へ。こちらもすでにご紹介しましたが、以前、満潮時に通ったときは、艇のフロントグラス上端と、橋桁の下端との距離が、わずかに数十㎝!
H鋼に打ち込まれたボルトの頭さえ、「引っかかるんじゃないかなあ…」と、えらく気になったものです。
もちろん、今回は余裕がありましたが、H鋼桁の新しい橋は、概して架橋位置も低く、平らで中高に造られておらず、その上桁も厚いため、気を遣う橋が多いのです。
【撮影地点のMapion地図】
汐見橋をくぐると開ける、明るい雰囲気の直線水路は、旧木場のあたり。左は富岡2丁目、かつての材木問屋街で、右は木場2丁目。江戸時代以来の、まさに木材の町でした。
昔の地図を見ると、水路とつながった無数の氵入(『いり』、小水路)や、貯木場が掘り割られており、水なくしては成り立たない、土地柄だったことを思わせます。
水面の反射がゆらゆらと映る、高速道路の桁を通して見えるのは、黄緑色のワーレントラス、鶴歩橋(A.P.+3.2m)。昭和3年に架けられた、これも古い橋です。トラス橋は、プレートガーダーやH鋼のような桁橋より、桁が薄い上、道を支える肋材は、川と平行に並んでいるため、A.P.高の数字が少ない割には、前者よりずっと、頭上の空間に余裕があります。
まだ、都建設局に確かめたわけではないのですが…以上のことから考えて、「航行ガイド」に記されたA.P.高は、「橋の桁下から水面までの寸法」ではなく、「橋上の路面(または何らかの工事基準面)から水面までの寸法」のように思えるのですが、いかがでしょうか。
鶴歩橋の手前左からは、かつて油堀川(油堀)が分岐しており、隅田川まで貫いていました。昭和53年に埋立てられ、現在はご覧のとおり、頭上の首都高速9号線が、ほぼ同じルートを通っています。
鶴歩橋もまた、丁字流を示す「目印の橋」だったのです。
【撮影地点のMapion地図】
葛西橋通りの、大和橋(A.P.+3.2m)に来ました。橋の向こうは、仙台堀川(旧仙台堀)との丁字流です。なお、このあたりは、橋に向かって浅くなっていますので、心配な方はエンジンを少しチルトアップし、デッドスローで航行されるのをお勧めします。まあ、なにしろ狭い水路ですので、下手にスピードを出そうものなら、すべて反射波として、自艇に帰ってきますが…。
(18年10月9日撮影)
(『干潮時にすり抜けろ!…3』につづく)
2006/10/28のBlog
[ 19:52 ]
[ 航行河川・運河 ]
ええ…えらく力んだタイトルにしてみましたが、かいつまんで言うと、「低い橋の多い水路なので、干潮の時に通り抜けないと、閉じ込められる恐れがある」だけのことでして…。この道に詳しい方なら、お察しのとおり、今回はいわゆる「江東内部河川」の、まだあまり紹介していない、西側河川に遊んでみました。
「江東内部河川通航ガイド」(『通航ガイド2題』参照。東京都建設局サイトでもご覧になれます)をお持ちの方はご覧ください。内部河川のうち、西側河川(竪川、大横川、仙台堀川、平久川、大島川、小名木川の一部)は全て、紫色で塗りつぶされています。橋が低いので、通るフネはぶつからないよう、気をつけなさいという「上空高注意区域」の表示です。
橋のクリアランスは、「A.P.+×m」で表わされています。これも、ご存知の方がおられるとは思いますが、改めて…。
A.P.とは、Arakawa Peilの略、「荒川工事基準面」とも呼ばれ、東京は霊岸島の水位観測所で計測した、大潮の最大干潮時の潮位を示したもので、橋や堤防といった、土木構造物をつくる際の基準になるのはもちろん、さまざまな場面で、「高さ」を考える上でのおおもとの一つとしても、活用されています。
つまり、「A.P.+3m」と書かれた橋は、一番潮が退いたとき、水面から3mの余裕ができることになります。もちろん、潮は引ききれば、ほんの短時間で満潮に向かいますから、橋の下の高さは、3m以下である時間の方が、ずっと長いわけですが…。
これからご紹介する、いわゆる西側河川での、非常に低い橋は、茂森橋A.P.+2.3mがトップ。以下、南辻橋+2.5m、菊川橋+2.7m、大栄橋・元木橋の+2.8mが、それにつづきます。
このような、低い橋が多くある西側河川を楽しむには、最大干潮時の少し前に入り、満潮に転じた直後、あわせておおむね2時間ほどで、このエリアを脱出!するように心がけるのが、もっとも安全であることは、言を待ちません。
この伝で行くと、大潮の干潮時が理想的のようですが、そうすると、水深が1mを切ってしまう部分が何ヵ所か出てくるので、別の意味で危険があります。
昔から、ちょいちょい入ってみて、楽しみながら調べた結果、大潮の翌日の、中潮が適しているな、と自分なりに結論しました。(こんな地味なことを、昔からやっております、ハイ…)
あとは天気と休日、それと私の都合に、潮時が合ってくれれば、よろしいわけです。
まえぶれが長くなりましたが、今回の出発点は…東雲北運河、豊洲運河、辰巳運河の交差点にほど近い、平久川の最下流部(旧平久運河)です。
本日、10月9日(月休)の潮は中潮。大潮の翌日で、前々日の大雨と、前日の強風がウソのように晴れ渡る、快晴・微風と、理想的な西側河川日和(笑)!
本日の干潮は12:06、満潮17:45です。現在時11:05、タイミングもバッチリ、さて、久しぶりに江東区を縦走とまいりましょうか。背の低いオープントップ艇の、本領発揮です!
【撮影地点のMapion地図】
太い水道管越しに見た、白鷺橋。桁下2.1mと、陸上のガードにあるような表記が…。新砂橋もそうでしたが、これは、どう解釈したらよいのでしょうか。その向こうに、残念ながらガソリンは扱っていないらしい、例の(笑)給油所が見えます。橋をくぐれば、汐見運河との十字流。
水路の交差点って、なんべん通ってもいいものです…。
【撮影地点のMapion地図】
早朝のテレビで、ライブカメラが映している、首都高ジャンクションとは別の、浜崎橋です。この先から、唐突に親水護岸が始まるのが見えます。水面に張り出して造られるので、橋の全貌が眺められなくなるのが、ちょっと残念。
この付近では珍しい、細身のタイドアーチ、白妙橋。昭和12年に架けられた古い橋の一つで、架橋当時は、まだこのあたりは臨海部でした。向こうにはおなじみ、平久水門があり、汐浜運河との十字流もひかえて、目印の橋としての役割を果たしています。
写真左側、白妙橋西詰には、かつて全国的に見ても珍しい、都立水上小学校がありました。
艀や曳船、高瀬舟など、船を住み家とする人々の子弟に、未就学児童が多かったためにつくられた小学校で、昭和5年に月島に開設、同15年に東京市に移管され、18年には当地に深川分校が設けられました。
生徒の自宅が、つねに移動しているという特殊な事情から、もちろん全寮制でしたが、高度成長期に入ると生徒数が減り、昭和41年には廃校になったそうです。
★水上小学校についての詳細は、「区内散歩 水に生きる人びと(八)」(中央区HP)をご覧ください。
【撮影地点のMapion地図】
(18年10月9日撮影)
【10月28日追記】1段目および5段目に若干追記しました。
【10月29日追記】5段目、水上小学校の項を追記しました。
【20年1月18日追記】汐見運河との十字流、白鷺橋までは、「平久運河」が正式名称とのことです。
(『干潮時にすり抜けろ!…2』につづく)
[ 19:51 ]
[ リンク集 ]
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管理人おすすめ!土木・船舶系サイト
jsato.org Floodgates[水門]※掲載水門500超!全国の水門を撮り歩く写真家・佐藤淳一氏のサイト。
山さ行がねが※東北の廃道・廃線・廃橋・廃隧道を命がけで踏破する、ヨッキれん氏のサイト。
フカダソフト※「気まぐれ旅写真館」は、土木系研究サイトでは随一の内容。「埼玉県の煉瓦水門」は絶品。
ダム好きさん※掲載ダム数700以上、楽しい実況もある灰エース氏のサイト。
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舟運を活かしたモーダルシフトのまちづくり(法政大学大学院エコ地域デザイン研究所)
多摩川の河川舟運と『せたがや湊』の復活(多摩川・リバーシップの会)
淀川河川舟運構築(国土交通省 近畿地方整備局河川部)
『水の都・東京』復活へ(東京都港湾局)
江東内部河川における船舶の通航方法(東京都建設局)
地域、元気に新世紀・水都らしく(中国新聞)
信濃川・阿賀野川下流域水面利用協議会
全長60キロメートルを走破 江戸川を船で行く(『E-na』江戸川河川事務所)
船舶の河川航行に関する調査研究報告書(日本財団 図書館)
平成17年度 基幹的広域防災拠点のネットワーク化に資する河川舟運の活用に関する調査研究 報告書(日本財団 図書館)
その1(9.39M)表紙・目次など6ページ+1~311ページ
その2(14.27M)312~381ページ
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