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水路をゆく
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2007/01/12のBlog
[ 22:43 ] [ 航行河川・運河 ]
(『芝浦の運河めぐり…8』のつづき)
芝潟橋の下から、霞橋方向を見たところです。
新芝南運河と違って、沿岸のビルは運河に背を向けており、モノレールの線路が、低く頭上を走っていることもあって、路地裏のような雰囲気。

沿岸の地権者のご都合もあるのでしょう、親水歩道はやはり途切れて、「島」の周囲を一周するには至っていません。
その、親水歩道の切れ目にあるのが、芝潟橋に隣接した、このアジトか秘密基地(笑)風の、魅力的な建物。

水面に張り出した屋根つきの、小さなクレーンのレールが、なんともイイ感じ…。間口からして、そんなに大きくないものなのでしょうが、何を積み降ろすのでしょうか。荷役中の風景を、ぜひ見てみたいです。
芝浦西運河に戻り、先ほど西側から見た、渚橋を東から。逆光でモノレールの線路が黒く写り、ちょっとものものしい感じになりました。

芝浦運河地帯は、どこを走っていても、モノレールの滑る姿が視界にあるお陰で、他の水路にない面白さがあります。
水面上空を有効利用している、という意味では、高速道路と一緒ですが、線路自体が細いということもあり、あまり圧迫感がないのも、水辺の風景として好ましく感じる、理由の一つなのでしょう。
撮影地点のMapion地図
「く」の字に曲がった芝浦西運河の、北側水路を芝浦運河に向かいます。

終端部近く、芝浦2丁目(写真左)と、芝浦アイランド・エアタワーの間には、どうやら橋が架けられるようで、橋台が建設中でした。ビル風でしょうか、ここで再び突風が襲いかかり、写真右側に吹き寄せられて、ちょっとヒヤリ。
芝浦運河地帯、台形状の一筆書きを終わり、芝浦運河に出ました。写真は、汐彩橋近くから南方、芝浦アイランドを眺めたところです。

建物はもとより、護岸も、緑地も、すべてが建設工事たけなわといった風で、活気と喧騒にあふれていますね。この10数年で、東京の水辺は大きく変貌しましたが、それが今なお続いていることを、艇を出すたびに実感します。
例えそれが、道としての水路を整備することではなく、庭園の泉水のように、観賞するための水辺を作り出すに過ぎないことであっても、やはり私にとって、楽しいことには違いないのです。
撮影地点のMapion地図

一昨年に、芝浦運河をご紹介してから、この運河地帯の由来について知りたくなり、書店をあたってみたものの、いまだにこれといった本に出会えません。(私の探し方にも、問題があるのでしょうが…)東芝の発祥の地であることなど、よく触れられる場所なのですが、なかなか運河までは、筆が及ばないようです。
芝浦の運河について、詳しく書かれた本をご存知の方がおられたら、ぜひお教え願いたいものです。

今回は、本文中で引用させていただきませんでしたが、サイトでは、以下の二つを特に面白く拝読しました。ぜひご覧ください。
芝浦の歴史」(芝浦商店会
潮風が吹き抜ける運河の街『芝浦』」(Kissポート

(18年12月31日撮影)

(『大晦日の水門たち』につづく)
2007/01/10のBlog
[ 21:15 ] [ 航行河川・運河 ]
(『芝浦の運河めぐり…7』のつづき)
新芝南運河から、新芝運河に戻り、新芝北運河に向かいます。

写真は香取橋を、先ほどと反対の、西側から見たところです。
こちらから眺めると、鹿島橋のプレートガーダーと、左側奥の並木、そして右側の石垣の効果もあり、全体的に枯淡な良い風景に写ったので、改めてご紹介しました。

それにしても…茨城県の水郷にほど近い、香取、鹿島の両神宮の名を冠した橋が、こうして隣合って設けられているのは、近所に何か講中でもあったのかしら…。と、地図を見てみたら、ありました! 田町駅近くに、鹿島神社がおわしたのですね。

鹿島神社があるのは、港区芝4丁目、かつての海岸線です。明治初め、鉄道が敷かれたときは、線路は海中の築堤上を走っていました。
大正時代、現在の運河地帯が造成された当初は、ちょうど、鹿島橋のある運河の、終端近くに神社があり、いかにもふさわしい橋名だと思いました。
一方の、「香取」の名前は、どこから来たのでしょう?
撮影地点のMapion地図
新芝北運河に入りましょう。ううむ、逆光で霞橋が、やっぱりかすんでしまいました(泣)。反対側から撮ればよかった…。

芝浦地区に、上路式桁橋が多いのはなぜでしょう。かつては港湾・工業地帯であったこの地は、徐々に宅地・オフィス街となりましたが、現在見られる橋が架けられたのは、割と最近なのかもしれません。

橋の種類の選択で、思い出すのは…震災復興事業で、橋を架け替えたとき、江東地区は工業地帯であったために、眺望を妨げても構わないとの考えから、下路式のトラス橋が多く採用されたことです。かえって現在は、存在感のある、貴重な橋として親しまれているのは、ご存知のとおりです。
霞橋の裏側を、見上げたところです。

桁の間は、さまざまな配管でびっしり。橋が岸から岸に渡しているのは、道だけではないことを再認識させます。
新芝北運河の第2橋(といっても、2つしかありませんが)、旧海岸通りを渡す、芝潟橋です。

モノレールの橋脚が、完全に親水歩道の中へ、取り込まれているのがわかります。電車が好きな方には、なかなか楽しいところなのではないでしょうか。
撮影地点のMapion地図
芝潟橋近くにある、親水歩道に設けられた、船着場的スペース。

欄干をよく見ると、鋳物でできた、鴨や魚の可愛らしいマスコットが。これで、柵が1ヶ所でも開いていれば、気軽に接岸できて、ありがたいのですけれど…。




(18年12月31日撮影)

(『芝浦の運河めぐり…9』につづく)
2007/01/08のBlog
[ 17:55 ] [ 航行河川・運河 ]
(『芝浦の運河めぐり…6』のつづき)
芝浦西運河から、新芝南運河の東口を望んだところ。

舟宿の係船地があるせいでしょうか、入口付近のみ、親水歩道が途切れています。
旧海岸通りの、八千代橋近くです。

こぎれいな屋形船が二艘もやっており、対岸にも河岸棒が打たれて、ビルの谷間ながら、河港の情緒がただよいますね。

撮影地点のMapion地図
屋形船の、船橋付近のアップ。
マスト灯に松飾がくくりつけられ、操舵席には、きちんと鏡餅が供えられているのが見えました。

お正月を迎える準備をしてもらって、船も嬉しそうですね。
八千代橋をくぐり、西から見たところです。
ここから親水歩道が始まり、水路幅はぐっと狭まります。護岸は、満潮線から上が法面となっているタイプです。

広々とした河も、もちろん好きですが、水路は、やはり狭い方が、ゾクゾクするような楽しさがありますねえ…。なぜでしょう?
先ほど横を通った、百代橋を望んだところ。

写真右側奥には、飲食店らしいお店が、一軒ありました。運河を向いたお店が、もうちょっと増えると、お散歩しても楽しい岸辺になるでしょうね。

撮影地点のMapion地図



(18年12月31日撮影)

(『芝浦の運河めぐり…8』につづく)
[ 17:54 ] [ 航行河川・運河 ]
(『芝浦の運河めぐり…5』のつづき)
芝浦西運河に入りました。東岸には、超高層ビル・芝浦アイランドケープタワーがそびえ、周囲の岸辺は親水化されています。

ご覧のとおり、モノレールの橋脚の周りも埋め立てられ、現在の満潮線と、ほぼ同じレベルとなっています。もうちょっと潮が高くなると、ここは浅く冠水して、水鳥や蟹たちの遊ぶ、渚になるという趣向なのでしょう。
夕凪橋。田町駅から、新芝橋を通ってきた道を渡します。
青い管で、橋名が、ほとんど見えなくなっているところがなんとも。

撮影地点のMapion地図
夕凪橋の向こうは、たくさんの通船や屋形船がもやう、私の好きな船溜りです。

背後にそびえ立つ、芝浦アイランドグローヴタワーを入れて撮ったら、陽光が角に反射して、ちょっとカッコ良い仕上がりになりました。
船溜りの中の一隻に、ふと、眼線が留まって…。仕事をする船としては、キレイ過ぎるし、逆にモーターヨットとしても、少々硬い雰囲気。スターンにダビットがあるところを見ると、ダイバー支援船か何かかな?

キャビン中央に下がる、プレートの船名を見ると、「白馬の騎士」(笑)。きっと、ピンチになったら、助けにはせ参じてくれるに違いありません!
このあたりには珍しく、雄大な感じの桁橋、渚橋です。上下線で各一本、双曲線状に別れた構造の橋なのですね。
向かって左径間、橋名の書かれた下が航路です。

ここで少し戻って左に折れ、新芝南運河に入ってみましょう。

撮影地点のMapion地図


(18年12月31日撮影)

(『芝浦の運河めぐり…7』につづく)
2007/01/07のBlog
[ 23:31 ] [ 航行河川・運河 ]
(『芝浦の運河めぐり…4』のつづき)
芝浦橋に近づいて、よく観察してみると…。
どうやら、上の高架を、芝浦橋が支えているのではなく、芝浦橋が、むしろぶら下がっているようにも見えてきました。

周囲はご覧のとおり、工事たけなわの雰囲気で、芝浦橋の橋台地も、造り替えているように見えたからです。橋台地が完成するまで、橋の重量を高架の桁に支えさせているのでしょうか…。
正確なところは、もちろんわかりませんので、ご存知の方がおられたら、ぜひご教示ください。
足場だらけの水面を縫うようにして、広い水面に出ました。
以前、「高浜運河へ」でも、反対側をご紹介しましたが、前方に見えるのは、高浜西運河の第2橋、高浜橋。例によって、桁と等しい高さを、水管橋が渡っており、橋のサイドビューはよく見えません。

なにしろ、小なりと言えど運河地帯ですから、「島」である地域に、水道その他のライフラインを渡さなければなりません。いきおい、それらの配管が、橋の周囲か、橋そのものに集中して架設されてしまうのは、致し方ないことなのでしょう。
撮影地点のMapion地図
古いコンクリート橋脚に乗った、水管橋の真下から、北岸を望んだところ。

再開発著しい芝浦一帯にも、わずかながら、昔ながらの水辺風景が息づく一角を、見ることができます。
えー、…………………………ノーコメント。
芝浦西運河の、南水路を望んだところ。ここから3つの運河を一筆書きして、順次ご紹介しましょう。

このあたりも、だいぶ様変わりしました。一昨年夏の記事、「芝浦・新芝運河」に、ほぼ同一アングルの写真がありますから、ご覧ください。
工事中だった親水歩道は、すっかり完成し、かつて水面から立ち上がっていた、モノレールの橋脚も、親水施設に取り込まれ、陸に立つようになりました。
撮影地点のMapion地図

(18年12月31日撮影)

(『芝浦の運河めぐり…6』につづく)
[ 23:31 ] [ 航行河川・運河 ]
(『芝浦の運河めぐり…3』のつづき)
左岸に、はりまんさん(ブログ『さまよえるはりま人』)好みの、レンガの外壁を持つビルがありましたので、一枚スナップ。

築40年くらいでしょうか、全体の造作から見て、そんなに古そうではなく、それでいて、ちょっとバタ臭い魅力があります。
↓場所はこのあたりだったかな…。自信がありませんが。
撮影地点のMapion地図
この手前にも、何枚か貼られていた、徐行をうながす看板。う~ん、そんなに飛ばす人がいるのかしら?

もちろん、私は最初から徐行しています。ハイ…。
JR・東海道貨物線の高架が、頭上にかぶさってくるあたりが、新芝運河の終端部です。

水路はここでほぼ直角、東へ曲がるのですが、この先は、高浜西運河と名前が変わります。
ちょっとブレて写ってしまいました、申しわけありません。新芝運河の終端部の右、西岸には、公園らしいスペースとともに、暗渠の出口が二つ、口を開けているのが見えます。

地図を見てみると、高浜公園とのことでした。ここもかつては、運河だったのでしょうか。
貨物線の高架は、「運河の曲がり角」に、斜めにかぶさっているのですが、このわずかな重複区間に、芝浦運河地帯、唯一の下路式トラス橋、芝浦橋がハマり込んで、窮屈そうにしているのが見えます。

「見えます」と言ったものの、ご覧のように、全貌を拝むことは難しい状態、しかも、頭上の高架線を、支えさせられているように見えるのですが、気のせいでしょうか?

撮影地点のMapion地図

(18年12月31日撮影)

【追記】はりまんさんのブログ「さまよえるはりま人」の「レンガのある風景(303) ~ 塀 (加古川市北東部)」に、トラックバックさせていただきました。

(『芝浦の運河めぐり…5』につづく)
2007/01/06のBlog
[ 21:53 ] [ 航行河川・運河 ]
(『芝浦の運河めぐり…2』のつづき)
新芝橋です。
田町駅東口からの、駅前通りを通しているだけあって、桁橋ながら中央部に展望スペースをしつらえた、ちょっと華やかさのある橋です。

写真左側の歩道には、橋に隣接した船着場も設けられていますね。
撮影地点のMapion地図
ビルの谷間に、暖色系の塗装が映える、藻塩橋。

新芝運河は、この橋をくぐったところで、写真左手に折れ、ほぼ南に向かいます。
藻塩橋の向こうは、新芝南運河との丁字流。淡いピンクの桁橋は、百代橋です。しゃれた親柱と橋灯が目を引きます。
こちらの運河も、のちほどご紹介しましょう。

ここでも、たくさんの水鳥…キンクロハジロ君たちが、なにやら水面を物色中でした。おいしい魚がいるのかな?

撮影地点のMapion地図
百代橋の正面には、護岸に口を開けた暗渠の真上に、暗渠とほぼ同じ幅の家が、はめ込まれたように建っており、眼を奪われます。
ここにお住まいの方には、大変失礼なんですが…直下に暗渠があるお宅を、こうも断面図的な絵ではっきり見せられると、何か、尻がむずかゆくなる(笑)というか、不安な気持ちになってしまいます。
家の直下にある護岸のみ、ちょっと頼りなげなのも、不安に拍車をかけるようです。

え? 街の地下は、下水や地下鉄やらで、穴だらけなのだから、穴の上に家があるのは珍しくない、ですって? そりゃ、そうですがね…。
丁字流を過ぎた地点から、南を見たところです。
新芝運河の橋は、藻塩橋が最終橋で、あとは突き当たりの終端部まで、橋はありません。

このあたりは、企業の大きなビルが多く、岸辺は人影もまばらで、少々寂しいところですが、この寒いのに(笑)ジョギングをしている方がちらほらおり、ちょっと救われた気分になったものです。

(18年12月31日撮影)

(『芝浦の運河めぐり…4』につづく)
[ 21:53 ] [ 航行河川・運河 ]
(『芝浦の運河めぐり…1』のつづき)
新芝運河の第一橋は、旧海岸通りを渡す鋼桁橋、竹芝橋です。

桁の凹部に、何か管がはめ込まれているので、橋名のサイズが小さく見づらいのは、致し方ないところです。

撮影地点のMapion地図
竹芝橋をくぐると、右手、北岸には道路が平行して、少し開けた雰囲気になります。前方の橋は、香取橋。古そうなコンクリート桁橋です。

ここで、強い追風が襲来。デッドスローで走っているため、風圧に艇が負けて、艇尾が振られ、斜めになったまま前方に押しやられて、岸にぶつかりはしないかとヒヤリとしました。少し強めにふかして、操舵力を回復、艇を立て直します。
香取橋をくぐったところは、新芝北運河との十字流で、西側のみ橋のない「三つ橋」の景色が楽しめます。
もっとも北側水路は、わずかな水面を残して埋立てられており、写真の鋼ゲルバー橋、鹿島橋の向こうは、ご覧のとおり船溜りとなっています。

地図を見ると、北側に100mほどの緑地があるので、それこそモノレール開通時は、もっと奥行きのある水面だったのでしょう。
撮影地点のMapion地図
上の写真と同一地点から、新芝北運河の南方部分を望んだところ。うーん、逆光で、霞橋が本当にかすんでしまった…。
モノレールの鋼製橋脚が、なかなかそそる造形をしていますね。

このあたり、線路を水面上に架設したせいか、もともと、かなり低いところを通っているモノレールですが、今や周囲に巨大ビルが林立して、さらに低く感じられるようになってしまいました。
かつての「空を征く」爽快さはどこへやら…。線路のある水路が狭いこともあって、建物の間を縫って走るさまは、都電さながらと言っても、大げさではないほどです。
新芝北運河のご紹介はあとにして、さらに新芝運河を進みます。

香取橋の横までは、運河に接していた道路が北にそれ、岸まで建物が迫るので、文字通りビルの谷間となります。高いビルのお陰で、風は防がれているものの、日陰なので寒さもひとしおです…(泣)。

撮影地点のMapion地図




(18年12月31日撮影)

【追記】3,4段目、本文の一部を改めました。

(『芝浦の運河めぐり…3』につづく)