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水路をゆく
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2008/07/01のBlog
[ 22:21 ] [ 水辺の気になるモノ ]
(『新左近川…2』のつづき)
お馴染みさんだからか…」でもお話ししたように、今まであまりカメラを向けることがなかった、顔馴染みの橋・荒川湾岸橋(以前の記事では『湾岸荒川橋』と書いていましたが、間違いでした。お詫びして訂正します…)を中心とした橋梁群に、反省の意をこめて、今回から、アツい目線を注いでみることにしました。ハイ。

まずは、砂町運河出口付近からの姿を…。
上流側に少し離れて、河道中央から遠望。ここからだと、中央径間のみ、桁下を高くしてあるのがわかりますね。もちろん、通船のためです。

砂町運河~砂町北運河に入る本船は、この下を通ります。運河の各マリーナに出入するヨットも、この桁下高の恩恵を受けています。
上流側中央付近から、西側を見たところ。「お馴染みさんだからか…」の3段目で触れた、「ものすごくひしゃげた」保護工がこれです。
モーターボートがブチ当たったくらいでは、こうはならないでしょう。好事家の皆さん、ゼヒ観光名所に(笑)。

橋に話を戻すと…、湾岸側道(国道357号線)の箱桁橋、この角度から見上げると、腹部の曲面が際立って、なかなか魅力的ですね。
ハイライトである、荒川湾岸橋のトラス部分を、やはり上流側から。並行する各橋の橋脚の間にも、保護工が残されており、橋梁群の中で、湾岸橋が最初に架設されたことがわかります。

先日検索したら、この橋の架設工事中の写真IHI 橋梁『主な施工実績・荒川湾岸橋』より)を発見。巨大なフローティングクレーンで、エイヤッと架け渡す、「質量過剰」てんこ盛りなシーンが掲載されており、もう目眩がしそうですわ!
橋梁群をくぐり、下流側に出ました。

京葉線・荒川放水路橋梁(これも以前は『荒川橋梁』と書いていました。お詫びして訂正します)を正面にすると、中央径間のランガーが、ほど好い変化を与えており、長大橋にありがちな、メリハリのなさが解消されています。架橋当時の姿は、上と同じくIHIの「荒川放水路橋梁」で見ることができます。こちらも素晴らしい写真ですね。

海上で遠くから眺めても、識別がしやすいなど、実用面から見ても「河川の門」にふさわしいデザインだと、改めて感じました。皆さんはいかがでしょうか。
撮影地点のMapion地図


(20年6月15日撮影)

(『これは困った!』につづく)

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2008/06/30のBlog
「水路をゆく」に、ようこそいらっしゃいました!
土木建造物や船の大好きな管理人が、水運全盛期への愛惜を胸に、全長21ft(約6m)の小さなモーターボートに乗って、東京周辺の川や運河をうろついたり、素敵な川景色や、舟運時代の面影を求めて、水辺や博物館を訪ねるブログです。

少しづつですが、東京とその近郊にある可航水路の、全線ご紹介を目指しています。

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【4月1日】スパムコメント防止のため、コメントを承認制とさせていただきました。 
[ 19:34 ] [ 航行河川・運河 ]
(『新左近川…1』のつづき)
入口近くの北側には、江戸川区陸上競技場の大きな看板が。

護岸沿いに、緑地が整備されているのはこのためですね。ここも、鳥の鳴き声が賑やかでした。
さらに進んで、左近川マリーナのエリアに。ちょっとお邪魔します…。
静かな水面に広がるバースには、結構な大型艇ももやっており、船上で過ごす人影も多く見られて、活気があります。

う~ん、こうして見ると、マリーナのバースの上を、橋…しかも下路式の立派な橋が架かっているのって、なかなか素敵ですね。全国的に見ても、例が少ないのではないでしょうか。
橋が好きな身としては、うらやましい限りです。
スロットルを、しぼるだけしぼっていたにもかかわらず、川鵜(?)君を驚かせてしまいました。ごめんなさい…。

護岸沿いは、遊歩道になっているので、マリーナ内の水面にもかかわらず、釣りをしている人が多く見られました。
つばさ橋をくぐります。橋の真下にもバースが伸びていて、ちょっとした屋根付き繋留場になっているのですね。

これもマリーナとしては、珍しい光景です。夏などは、涼しくていいでしょうね。オープン艇の方も、カバーなしで保管ができそうです。
次の青い桁橋は、新左近橋。これも人道橋です。
マリーナは、橋の手前まで広がっているのですが、ここはよそ様のお庭先。これ以上お邪魔するのもはばかられるので、新左近川散策は、ここまでとすることにしました。

新左近橋の奥は、柵で仕切られた水面…新左近川親水公園になっており、貸しボートもあります。
数年前に訪ねて、足漕ぎボートを楽しんだことがあるのですが、写真を撮っていませんでした…。また近いうちに、遊びに行ってみたいものです。
撮影地点のMapion地図

(20年6月15日撮影)

(『荒川湾岸橋づくし』につづく)

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2008/06/29のBlog
[ 19:42 ] [ 航行河川・運河 ]
(『新左近川水門』のつづき)
水門をくぐると雰囲気が一変、緑豊かな風景が広がりました。木が多いせいでしょう、鳥たちの鳴き声が盛んに聞こえ、のどかな雰囲気です。

水深は相変わらず浅く、1mを切っているのですが、水際に砂が積もった石積み護岸が、緊張した空気をやわらげてくれ、デッドスローで両岸の景色を楽しみつつ、進むことができました。
これは帰路に撮ったものですが、ご覧のとおり、石積み護岸区間はわずかで、南岸はさらに短く、入ってすぐに漁港のエリアが始まります。

いや、しかし、この区間の浅さは、水門の立派さからは想像できないほどです。私の後に入ってきた漁船も、デッドスローで慎重にやり過ごしていました。繋留艇の皆さんは、ご苦労が絶えないことでしょう。
ちょっと気になったこれ、漁港エリアの西端にある、船台らしきもの。

東西方向に傾斜が付いており、盤木が並べてあるところを見ると、大型艇を引き上げて使う、修理用の船台のようですが…。
岸と平行に造られていたり、高さも、満潮時の水面下より低そう、など、船台としては使い勝手が悪そうで、本当のところはわかりません。
漁港の繋留施設は、河岸棒を突いた間に、ミヨシ付けで艇を並べるという簡素なものですが、隙間なく小型漁船が並ぶさまはなかなか壮観で、漁師さんの姿も多く見え、活気があります。

水深は、変わらず1m前後なのですが、極端に浅いところはなく、安定しているようなので、デッドスローでさらに奥へ。
漁船の船溜の向こうには、プレジャーボートの繋留水面が広がっています。遠くに見えるタイドアーチは、人道橋・つばさ橋。

水面の過半を埋める繋留艇の群れ、フネブネの姿が堪能できそうです。
撮影地点のMapion地図




(20年6月15日撮影)

(『新左近川…2』につづく)

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2008/06/28のBlog
[ 18:43 ] [ 水門・閘門 ]
6月15日は、荒川河口近くの未紹介水路、新左近川を訪ねてみました。

現在の荒川が開鑿される以前、江戸川と中川の間に生じた砂州の、ささやかな澪筋の一つだった左近川も、埋め立ての進展にともなって長くなり、かつて海だった荒川側の区間は、新左近川と名付けられました。
(Wikipedia『左近川』に、詳しい記事が掲載されています。)

近場にもかかわらず、可航範囲が短いということもあり、今までなかなか関心が湧かなかったのですが、江戸川方面へのお出かけを機に、お邪魔してみることにしたのです。
荒川東岸、中川河口のすぐ下流でもあるここ、新左近川水門がその入口です。

以前も紹介しました(『ちょっとお散歩…1』参照)が、真っ赤に塗り上げられた扉体に、ちょっと厳めしい感じのする操作室と、イカすいでたち。左右の堤防上に、三角にとんがったテトラポット(?)を従えているせいか、子分衆に囲まれた親分さんのよう(??)にも見えます。
撮影地点のMapion地図
下から見上げてみると、スキンプレートはフラットではなく、台形断面に盛り上がらせた作りで、しかも、斜めに切り落とされた小口には、しっくり収まったようにハシゴが取り付けられるなど、ディテール豊かな扉体です。

訪問時は午前も遅く、ちょうど満潮に向かう時間帯でした。そのため、軸線を水門に定めても、スロットルをしぼると、船体がどんどん上流側に持っていかれます。
カメラを構えたくても、舵とレバーからあまり手が離せず、ちょっと気が抜けない進入ではありました。
水門をくぐった直後、振り返って。堤防道の橋桁もお揃いの赤で塗られていました。橋の上は、厳重にフェンスで囲まれており、ゆっくり水路を眺められるような雰囲気ではなさそうです。

よく見ると、水門の裏側の目立たない位置にも、表同様、立派な一文字づつの銘板が掲げられていました。
水門の直後に架かる、船堀通りを渡す蜆橋の下には、信号に電光掲示板、それに回転灯と、水門の付属機器がこぢんまりとまとまっていました。

その横の注意書き、「航行注意 水門付近両岸 たいせき土砂あり」…そう、水門の入口付近から、新左近川にかけては、非常に浅いのです。
名だたる大河の河口ですから、堆砂はまあ、仕方がないのですが、新左近川の入口付近は、この時点で、魚探の感が0.8m!

大潮の干潮時など、入出港はほとんど不可能なのではないかと、心配になってしまいました。ぜひ、時々浚渫してあげてほしいものですね…。


(20年6月15日撮影)

(『新左近川…1』につづく)

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2008/06/27のBlog
水門日記」のご紹介記事で知って以来、時々のぞかせていただいている、ji4nef氏のブログ、「きまぐれ写真」。

その名のとおり、写真中心のブログで、ほんの一部のエントリを除いて、キャプションのたぐいが一切ない、ある種潔い構成なのが特徴ですが、やはり惹かれるのが「ダム 水門」のカテゴリーです。

全体像だけでなく、巻上機器や、銘板までしっかり記録されるそのカメラアイから、ji4nef氏も、相当の水門好きであることがうかがえますね。

その中でも特に、最近アップされたこの水門には、ハートをガッチリわしづかみされてしまいました!

まず、帯金でつないだ木製の扉体が、鎖で吊り下げられているという、古典的な型式にも惹かれたのですが、周囲の雰囲気も、それに輪をかけて素晴らしい。ほどよく風化した肌のコンクリート躯体、草いきれが伝わってくるような、天端をおおう青々とした草むら…。この臨場感は、ji4nef氏の、水門への愛情にあふれた写真のお陰でしょう。
まだ国内にも、こんなのどかな水門風景が残っていたのか! と、感動することしきりでした。

2日後に掲載されたこちらは、同じ水門の表側ですね。前後の写真を拝見すると、この水門の横にも、いま一つ2径間の木製水門が、さらに背後には、木造の建屋を持つ、排水機場があるようです。

この排水機場の建屋も、羽目板は継ぎだらけ、屋根も重みで、老馬の背のように湾曲して、まるでイタズラ小僧が秘密基地にする、廃屋のような雰囲気。建屋の裏面にも、木製の扉体が2枚付いて、さながら木製スライドゲート天国です。う~ん、これはぜひ行ってみたい…。

ji4nef氏は、岡山県在住とのこと。そういえば岡山は、江戸時代、全国に広がった備前系高瀬舟の発祥の地であり、さらに、倉安川の吉井水門はじめ、日本最古級の閘門が複数ある、わが国の水運・土木の先進地…。

こんなにも素晴らしい、水門風景があることもわかったことだし、機会があったら、ぜひ岡山を訪ねて、水門めぐりをしてみたくなりました!

(写真は欠真間3号水門、20年6月15日撮影)

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2008/06/26のBlog
[ 20:37 ] [ 水門・閘門 ]
(『仲江間をゆく…5』のつづき)
閘室の中から、北側を見たところ。扉体の汚れから、水深は0.5mほど、利根川に水位を合わせた状態でも、1mに満たないと思われました。

閘門のすぐ脇を、交通量の多い道路が横切っているにもかかわらず、閘室の中は静かで、シャッター音がやけに大きく聞こえるほどでした。
西日の射した側壁が、荒れたコンクリートの肌を見せていました。加藤洲閘門(『ふたたび水郷へ!…2』ほか参照)にくらべると、繋留用アイやフェンダーの備えもなく、しごくあっさりとしています。

本来の地面は、この側壁より若干低く、「微」高地、という呼び名が、いかにもしっくりくる地勢です。
心ゆくまで閘門を楽しませてくれた、船頭さんにお礼を言って、船を戻してもらうことにしました。さすがに閘室の中は狭く、転回ができないので、水路幅のあるところまで、後進離脱。

閘門を出たところで、前回来たときも気になっていた、奇妙なキノコ型の木が目に入りました。閘門を、盛んに舟が出入した時代から、ここで見守ってきたのでしょうか。
仲江間閘門のギッシリぶりを眺めながら、名残を惜しみつつ帰途へ。
わずかな時間でしたが、静かな、楽しいひとときを過ごすことができました。

次に訪れるときは、ぜひ、きちんと通航させてもらって、利根川へ出てみたいなあ…。
麗しの直線水路、今に生きる、エンマの中のエンマ、仲江間…。
今回舟行きしてみて、改めて、その良さが心に沁みました。少なくとも私にとって、これほど水郷らしい水路は、他に無いように思われたものです。

この日の「水運趣味スポットめぐり」を、思ってもみなかった、素敵な水路行で締めくくれたのは、船頭さんたちのご理解のおかげです。奥水郷観光協同組合・中洲船頭組合の皆さん、無理を聞いていただき、ありがとうございました!


(20年5月6日撮影)

5月6日の項の参考文献
国土作りの礎 (松浦茂樹 著)鹿島出版会
水郷の原風景 千葉県立大利根博物館

(この項おわり)

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2008/06/24のBlog
[ 21:07 ] [ 水門・閘門 ]
(『仲江間をゆく…4』のつづき)
集落の入口は、長い直線区間を誇る、仲江間唯一の屈曲区間でもあります。

仲江間の小さな閘門…3」でも紹介した、二艘の小舟の脇をすり抜け、たった一つの角を曲がると、いよいよお待ちかね、仲江間閘門(仲江間二重水門)が見えてきました。
ふたたびコンクリート護岸となった水路の奥に、家屋と橋に囲まれて、相変わらず窮屈そうにたたずむ閘門。水面から見てもイイ感じの、このギッシリ具合…。

右のお宅の庭から、水路上に枝を伸ばしている木があるせいでしょう、岸から眺めるよりは、ずいぶん風流に見えました。
人道橋をくぐり、いよいよ(さっきから『いよいよ』ばっかりだな…)閘室へ進入。いや~、この閘門をくぐれる日が、よもやこんなに早く訪れようとは、思いませんでした。

これで本当に閘門を通って、利根川に出られたら、もうゴキゲンなのですが、ここまで舟を回してもらっただけでもありがたく、これ以上のわがままを言うのは、さすがにはばかられます。最初に「水門の写真を撮りたい」と、お願いしたこともあり、閘室の中が、今回の終点となりました。

船頭さんいわく「中で止めるからね、ゆっくり写真とってね!」
閘室の中から、利根川方を見たところ。生垣が両岸に迫り、ちょっとした小地峡のおもむきです。

船頭さんによると、写真左側のお宅が閘門の管理者で、頼めば閘門を操作してくれるそうです。恐らく、自治体か、土地改良区から、管理を委託された方なのでしょう。
通過時間はどのくらい? と聞くと、「一時間はかかる」とのことでしたが、ゲートの操作が電動化されていること、水位差が30~50cmほどであることを考えると、長くても20分ほどで済むと思われたのですが、いかがでしょうか。
利根川側の扉体に、近づいてもらいました。仲江間樋管(『仲江間樋管』参照)の奥、細めに水門が開いているのでしょう、小さく、向こう側の光が見えました。

扉体の前をよく見ると、漏水があるらしく、水がゆっくりと、こちらに流れているのがわかりました。…おや、扉体が塗り替えられている! 前回訪問時の写真(20年1月3日撮影)と、くらべてみてください。きちんと手入れはされているようで、何だかホッとした気分になりました。
撮影地点のMapion地図

(20年5月6日撮影)

(『仲江間をゆく…6』につづく)

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