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蹴球とか。
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2007/02/04のBlog
ドイツW杯を見ていて、思ったこと。

「日本は、なぜこんなにゴール近くでシュートを打たれるんだ!」

GK川口が、決定的なシュートをメチャメチャ止めてたから、あまり目立たなかったけど。
でも、ゴールに近いエリアからのシュートがとても多かった。

それは、つまり。
日本のフィールドプレーヤーの守備力が弱い、ってことだと思う。

TVでサッカーを見てると、よく”シュート数”とか”枠内シュート数”がデータとして出てくる。
けど、そういったデータよりも、どのエリアからシュートを打ったのか/打たれたのか、の方が大切なんじゃないかな。
特に、守備の面から見ると。

当然、ゴールの近くでシュートを打たれたら、決まる確率は高くなる。
じゃあ、それを避けるためには。

①ゴールから離れた(もしくは角度のない)エリアからシュートを打たせる。
②不十分な体勢でシュートを打たせる。
③シュートを打たれてもゴールが決まらないように、シュートコースをなくす。

この3つが基本的な守備の考え方になると思う。

んじゃ、この3つを実践するには。
大きく分けて、2つの方法がある。

1つ目は、プレス。
もう1つは、引いて守る方法だ。

まず、プレスの場合。

守備の選手は人数をかけて、ボールを持っている相手を囲み、奪いにいく。
当然、ボールを持つ選手にプレッシャーがかかるから、その選手はなかなかゴールに近づけないし(=①)、もし無理にシュートを打ったとしても、相手選手に身体をぶつけられて体勢を崩してたり、守備の選手と選手の間のわずかな隙間を狙って打つしかないから、無理な体勢からシュートを打つことが多い(=②)。

また、きちんとプレスがかかっていれば、大抵、シュートコースには1人以上の守備の選手がいて、はじき出されてしまう(=③)

そう、プレスは①~③のすべてを実現できるほぼ完璧な守備戦術なのだ。

持久力が無尽蔵なら。

残念ながら、どんなに鍛えた選手達であっても、90分間、ずっとプレスを掛け続けることはできない。
それは、10mダッシュを90分間連続で続けるようなもの。
まず不可能だ。

持久力が落ちてくると、ラインを押し上げてオフサイドが取れなくなるから、FWに裏を取られるリスクが高くなる。

そこで出てくるのが、引いて守る戦術だ。

引いて守ると、守る選手同士の距離が近くなるから、ゴール前のスペースは極端に少ない。
その密集地帯に、攻撃陣がドリブルやパスで切りこんでも、よほど精確なボールコントロールをしなければ、守備陣にカットされる。
もし、うまく1人抜いたとしても、すぐ次のDFがやってきて、結局はボールを取られてしまうことが多い。

じゃあ、ドリブルやグラウンダーのパスが駄目なら、ハイボールではどうか?

基本的に、攻撃陣の人数は守備陣よりも少ない(通常、攻撃側はカウンター対策のため、相手FWよりも多い数のDFを自陣に残す)から、ハイボールを上げても、同じ体格の選手同士なら人数の多い守備陣が優勢になる。
もし、ペナルティエリア内なら、GKが手を使えるから、ますます攻撃しにくい。

ということで、ハイボールにも強い。

そして何より、引いて守る場合は、あまり体力を消耗しない。
プレスの何分の1かの体力で効果的に守備ができる。

いいことづくめだ。

・・・と、言いたいところだけど、引いて守るのはいくつか欠点もある。

その1つ目は。

波状攻撃を受けやすいことだ。

なぜなら。
引いて守っているときには、前線に攻撃陣が少ない。
大抵はFWのみだ。
このため、ボールをクリアしても、前線でそのボールを受けて落ち着かせる選手がいない。
だから、再度そのこぼれ球を拾われて、また攻撃を受けてしまうことが多いのだ。

日本代表が強豪国と戦うと、よく見られるシーン。

引いて守る。→攻撃を受ける。→クリアする。→クリアボールが弱くて、敵にこぼれ球を拾われる。→攻められる。→なんとかクリア。→クリアボールが弱くて、敵にこぼれ球を拾われる。→攻められる。・・・・・・

まるで、無限ループのようだ。

一旦、このループにはまると、日本代表はなかなか抜け出すことができない。
実際に、よく失点をしている。


そして、2つ目は。

守備陣に高さがないと、非常にリスクが高い点だ。
つまり、ハイボールに弱い。

さきほど、「攻撃陣の人数<守備陣の人数となるから、引いて守る戦術はハイボールに強い」と書いた。

だが、それはあくまで体格が同じ場合だ。

攻撃陣の高さ>守備陣の高さ、となると、攻撃陣は人数の少なさを補って余りある優位性を持つ。
なぜなら、引いて守る=ハイボール(クロス等)がゴールそばに飛んでくる、ことを意味してるからだ。
つまり、攻撃陣はどんなむちゃくちゃな体勢でジャンプをしようと、DFに競り勝って、ボールの方向を少し変えてやればゴールになってしまう。

よく身長差があっても、「ハイボールを競る前に、守備陣がFWにきちんと身体をぶつければ大丈夫」という話を聞くが、局面局面では正しくても、トータルで考えるとあまり正しい考え方とは言えない。

ドイツW杯では、身長190cm・体重80kgを超える巨漢FWが多くの強豪チームにいた。
彼らに勝つには、170cm代のDF宮本はもちろん、180cmを超えるDF中澤でさえ、彼らが跳ぶ前に必ず身体をぶつける必要がある。

だけど。
そう簡単にはいかない。
当然、FWたちも動き回るからだ。

そして、1回でもそれに失敗した場合、失点に直結する。

つまり、背が低くパワーにも劣る日本代表が、引いて守るのはリスクが非常に高いのだ。

もちろん、身長差・体格差がそれほど大きくないアジア相手であれば、引く戦術も問題ないだろう。
しかし、その守備を欧州・南米と戦うときにも持ちこむと、致命傷になりかねない。


そして。
3つ目。

日本代表(、もしくはJリーグ)特有の欠点がある。
ある意味、最もタチの悪い問題。

日本人選手たちは「引く守備」を間違えて覚えているのだ!

よく日本で言われる守備の鉄則に、「簡単に飛びこむな」というのがある。
ボールを持っている選手に守備側が飛びこんでかわされたら、一気に不利になるからだ。

これは、速攻を受けているときは正しい。
ゴールから離れた地点で攻撃側のスピードを遅らせ、味方の戻りを待つためには、守備の選手は飛びこんではいけない。
自分の後ろの守備の人数が足りていないからだ。

でも。
引いて守っているときは、飛びこまなくちゃいけない。
自分のすぐそばに、味方のDFがいるからだ。
飛びこんで(=チャレンジ)、ボールを取りに行く。
そして、自分と相手がボールを競りあっているうちに、こぼれ球を後ろの味方が奪う(カバー)。

「チャレンジ&カバー」
これが世界標準の守備だ。

しかし。
日本人は、引いて守っているときも「飛びこまず」に「見て」しまう。
ゴールが、すぐ後ろにあるのに。

なぜ、日本人が「見て」しまうのか。

ドリブルで抜かれたくないのだ。
1~2mほど距離を空けて、攻撃側の出方を「見る」。
それだけの距離があれば、どんなフェイントをかけられようと、滅多に抜かれることはない。

それは、その通りだと思う。
ただ、ドリブルで抜かれなければ、それでいいのか?

1~2m。
その距離があれば。
欧州・南米の選手は、好きなことができる。

グラウンダーのパスを出す。
クロスを上げる。
ドリブルでコースを作って、シュート。

やりたい放題だ。
確かに、ドリブルで抜くことは難しい。
でも、他のことは何でもできてしまう。

そもそも。
なぜドリブルで相手DFを抜くのか?

それは、パスやクロスやシュートをするためだ。
普通なら、抜かない状態(=スペースのない状態)でパスやクロスやシュートをしても、相手DFにカットされるから、抜くのだ。

ドリブルで抜かなくても、パスもクロスもシュートもできるのなら、わざわざ抜く必要はない。
それだけのスペースを、日本人選手は与えてくれる。

Jリーグやアジアでは、1~2mのスペースでは何もできない選手がほとんどだ。

だが。
ドイツW杯のクロアチア戦、ブラジル戦を思い出して欲しい。

サイド。
そして、バイタルエリア(=センターバックとMFの間のスペース)。

中田英以外は、誰も距離を詰めない。
「見て」しまう。
スカスカにスペースが空く。

クロアチア・ブラジルの攻撃陣は、そのスペースを自由に使った。

クロアチアは、サイドから幾度となく危険なパスを出す。
ブラジルは、バイタルエリアからシュートを放つ。

日本陣内をズタズタに切り裂かれた。

いまにもゴールを割られそうな場面が何度あったか。
数え切れない。
クロアチア戦を0点に抑えたのは、ひとえにGK川口のおかげだったと言っていい。

そして、ブラジル戦もだ。
GK川口は、鬼神のごとく危ないシュートを止めた。
何度も何度も。

しかし、日本守備陣は、それ以上に数多くのシュートを打たせた。
GKが取れないシュートを。

ブラジル戦でロナウドに決められた4点目。
試合後、CB中澤はこう言ったと聞く。

「ペナルティーエリアのすぐ外で、FWロナウドにパスが入った。
 だから、俺は1.5mの距離まで詰めた。
 それ以上は、ドリブルで抜かれるのが怖くて、詰められなかった。
 そうしたら、シュートを打たれた。
 足の振りが、とても速かった。
 1.5mを詰める時間は無かった。
 アジアには、あんなストライカーはいない」

ロナウドのシュートは、速くて精確だった。
川口は左に跳んだ。
しかし、ゴールの右隅(川口から見て左)に、きちんとコントロールされていた。
川口の手のはるか先で、ボールはゴールに吸い込まれた。

あの距離から放たれた、あのスピード・コースのシュートを止められるゴールキーパーは、世界広しと言えども、誰もいないだろう。


以上、3つの欠点からすると。

日本代表のディフェンスは、プレスを基本にするべきだと思う。
持久力(=走る)を徹底的に鍛えて、長時間のプレスを実現してこそ、欧州・南米と互角に戦う道が見えてくる。
(トルシエのフラット3は除く)

そして。
どれだけ鍛えようと、90分間ずっとプレスを掛けつづけることはできないのだから、「引く守備」のレベルを上げて欲しい。

ただ単に引くのではなく、自陣でプレスを掛けるのだ。
バスケットボールで言う”ハーフコート・プレス”のような守備。
それができれば、日本は戦えると思う。

ハーフコートでのプレスは、前線からのプレスと違って、走る距離が短い。
もちろん、「見る」守備と比べれば走るが、オシム監督が鍛える日本代表なら、それくらいは走れるだろう。

ハーフコート・プレスは、②の高さへの対応に欠点は残るが、①・③の欠点をかなりのレベルでカバーすることができる。

プレスと併用すれば、身長の低い日本代表には一番ピッタリの方法だと思う。
そのためには、日本代表は守備の際に「見る」のではなく、「跳びこむ、詰める」ことを
もっと意識しなくちゃいけない。
2010年南アW杯で、ベスト16に入りたければ。

そして。
俺が言っているディフェンス論は、別に目新しいことでも何でもない。
中田英が4年間ずっと言い続け、オシムも言ってることだ。

「押し上げろ。相手との距離を詰めるんだ!」

押し上げたとき、リスクがないとは言わない。
でも。
引いた方が、日本代表にとってはリスクが高いのだ。

「リスクを被らないために、引く」

それが、”常識の嘘”であることに、早く気づいて欲しい。
身長が低く体格に劣る日本人は、欧州・南米相手に引いたら、守りきれない。

勝つために、前に詰めろ!日本代表!
2007/01/08のBlog
俺は、「決定力」という言葉が嫌いだ。
あまりにアバウトだから。

15年前の日本サッカー界に「決定力」という言葉はなかった。
シュートを打っても打っても、なかなかゴールが決まらない日本代表に業を煮やして、マスコミが作り上げた造語だと思う。
(それとも、欧州で使われてる言葉の直訳かな?)

シュートを打っても入らない、もしくはゴール枠に収まらない。
それに、危機感を持つのはわかる。
確かにヤバイ。

でも、ミドルシュートをフカすのも、カウンターからのゴールが決まらないのも、押し込んでるときにシュートが外れるのも、日本サッカー界(特にマスコミ)は、すべて「決定力がない」の一言で片付けてしまう。
それが、言葉のマジックだということに気がつかない。
もしくは、気づいてるけど、言葉の意味があいまいだから、どんな場合でも点が入らなければ「日本代表は決定力がないですねー」と言えば、みんな納得するから使ってる??

どっちにしろ、そういうアバウトな言葉に安住して、きちんと分析をしない間は、いつまで経っても日本人の得点力は上がらないと思う。
日本の「決定力不足」には、さまざまな理由が複雑に絡み合っているからだ。

んじゃ。
なぜ日本代表には「決定力」がないのか。
俺は、押し込んでるときに点を取れないのが特に問題だと思うので、そこに絞って話をしたいと思う。

ジーコジャパンは、アジア相手のときに限って言えば、いわゆるポゼッションからの攻撃的なサッカーを展開したけど、得点を多く取れるチームだったとまでは言えない。
そして、それはオシムジャパンでも、それほど変わっていないと思う。

その一番大きな原因は、日本人FWのほとんどが”ワンタッチゴーラー”だからではないか?

J1の2006年シーズンで、好成績を修めた日本人FWは。
佐藤寿人(18点)、我那覇(18点)、播戸(16点)だ。
だけど、この3人ともワンタッチゴーラーの気配がすごく強い。

佐藤は、いわずと知れたワンタッチゴーラー。
我那覇も中村健剛のパスを受けて、ワンタッチでシュートを打つ。
播戸は、マグノ・アウベスが外したシュートのこぼれ球か、ポストプレイからのパスをダイレクトでシュートすることが多い。

一方で、J得点王は。
ワシントンとマグノ・アウベス。
2人とも、26点を叩き出した。
まったくワンタッチゴーラーの匂いがしない2人だ。
ゴール前、もしくは中距離からドリブル・切り返し・トラップでDFをかわしてゴールを決める。
技術力を要するプレースタイル。
それでいて、日本人FWを圧倒するゴール数を決めている。

日本人FWは彼らを見習った方がいいと思うけど、実際には難しい。
2002年に高原が得点王を獲った後、4年間も日本人FWがJ得点王を獲れないほど外国人FWとレベルの差があるからだ。

その理由は。
日本サッカー史と文化に深く関わる。

Jリーグ発足直後の1993年。
わずか13年前のことだ。

日本代表は、米国W杯のアジア予選を戦っていた。
いわゆるドーハの悲劇で終焉を迎えるオフト・ジャパン。

思い出して欲しい。
彼らのプレースタイルは、攻撃的だったか?
いや、決してそうではなかった。

オフト・ジャパンの中心メンバーは、個人技を重視する読売ヴェルディ(読売クラブ)のカズやラモスたち。
しかし、その攻撃的な個人技中心のスタイルでは、アジア諸国を破ってW杯に出ることはできない。

オフトは、それを予見していた。
だから、彼は日本代表にオランダ風の戦術を植え付けた。
特に守備戦術を。

森保という守備力に優れたボランチを抜擢して4バック+1ボランチのシステムを組み、エリアや役割分担を明確に決めて、責任感をもって守備をさせる。
攻撃は、ラモスのアイデアに期待する。
つまり、リスクを抑えて、攻撃はほぼ前線の個人技に頼るスタイルだった。
それが、オフトの戦術。

だから、オフト・ジャパンは意外と失点が少ない。
しかし、W杯予選まで1年半しかなかったため、オフトは攻撃にまで十分に戦術を浸透させることはできなかった。
当時、FWには全盛期のカズがいたから、ラモスからカズにパスが通りさえすれば、点を取れると信じるしかなかった。
事実、当時のカズは「アジアで最も危険なストライカー」と呼ばれるほど、キレキレだった。

このスタイルで、オフト・ジャパンはW杯出場寸前まで上り詰めた。

つまり、守備+カウンター戦術をとらなければ、日本はアジアを勝ち抜く力がないチームだったのだ。
ブラジル風の攻撃サッカーを展開するには、フィジカルが圧倒的に足りず、個人技術もカズとラモスを除けば、十分ではなかった。

例えば。
W杯予選のイラン戦の終了間際。
FW中山(ゴンちゃん)がゴールを決めて、1-2としたシーン。

ゴンちゃんは、自分のはるか前に出されたパスを一生懸命に追いかけた。
ゴールライン直前でスライディングしてボールを止め、反転して角度のないところからゴールを決めた。

ゴールラインを割りそうな勢いで転がるボールに、必死に走って追いつくゴンちゃん。
そして、全く入りそうもない処からゴールを奪った。
そのことから、よく「何事もあきらめてはダメだ」、「執念のゴールだ!」と美談にする人が多い。

だけど。
この試合をイラン側から見たら、どうだったか。

イランは圧倒的なポゼッションで日本を押し込んでいて、あっさりと2点を先行する。
(細かくは覚えてないけど、都並の負傷した穴を狙われた?)
日本は点を取りにいく必要があるが、押し込まれているから、カウンター狙いで裏を狙ってパスを出すしかない。
カズの運動量が落ちたところで、スピードのあるゴンちゃんが投入された。
ただ、当時のゴンには技術がない。
イランのように体格で負けるDF相手だと、カウンターでしか点を取れない。

だから、イランはそのカウンターにだけ気をつければよかった。
日本は頑張っていたが、点を取れそうな気配はしてこない。

試合終了間際になると、イランは少し動きが鈍くなった。
油断したのだ。
テレビで見ていても、はっきりと分かった。

あんまり日本が弱かったからだろう。
「もう点は取られない。万一取られても、1-2で勝てる」
と思ったからではないか。

そして、ゴンちゃんのゴールが決まった。
ゴンちゃんは、すごかった。
頑張ったと思う。

ただ、俺はむなしさを感じていた。

負けてるチームのFWが、カウンターでしか点を取れないなんて。
普通、カウンターは勝ってるチームが行うもの。
なのに。

・・・・ん、もしかして。

日本代表のFWは。
高木は、ヘディング。
ゴンは、カウンターからワンタッチで蹴りこむ。
武田は、こぼれ球を点で合わせる。

みんな”ワンタッチゴーラー”だ!
つまり、個人技がないのだ。

カズだけだった。
個人技で、ゴール前の混戦に切り込めるのは。

わずか13年前。
日本代表FWは、カウンターとヘディングでしか点を決められなかったのだ。

そして、そのFWの系譜は、98年、02年のW杯へと続いていく。

城、岡野、西澤、高原、柳沢、鈴木、大黒・・・・

彼らは、みんな広い意味での”ワンタッチゴーラー”だ。
個人技でDFを抜くことができず、MFから質の高いパスが来なければ得点できない。。。。

その系譜が続いた理由は。

オフトの後に続く加茂・岡田・トルシエ。
(ファルカンは期間が短かったので除外)
この監督たちが、みな守備からのカウンターを中心とした戦術を取ったからだ。

加茂のゾーンプレス、岡田はそれを引き継ぎ、トルシエのフラット3(ショートカウンター)へ。

中盤でプレスをかけ、裏をめがけてパスを出す攻撃方法はずっと同じ。
それは、良くも悪くも、日本のMFのレベルアップと関係があった。

97年。
彗星のごとく日本代表に現れた中田英。
”キラーパス”を駆使するスーパーなMFの登場だ。

少し遅れて、俊輔と小野、小笠原も登場した。
この時期、日本の攻撃的MFは急激にパスの質を高めていく。

それなら、そのパスセンスを生かそうと考えるのは、監督として当然のこと。
勝つためには、長所を生かし、短所を隠す。

FWは、質の高いパスを出すMFのボールに追いつき、ゴールに蹴りこむ。
ただ、その技術だけを磨けばよかった。

そのおかげで、FWの「パスをもらう前の予備動作」については、急激に質が高くなった。
しかし、個人技を磨く必要がないから、そっちは一向に巧くならない。

だが、中田英の存在感は抜群だった。
子供達は、みんなキラーパスの真似をする。
日本の才能は、みんなMFに集まっていく。
FWの個人技は、昔のままで。

・・・そして。
誰も気づいていなかった。
日本はカウンターに慣れ過ぎていた。
その悪影響が、出始める。

時代の寵児だった中田英。
だが、彼の”キラーパス”自体、カウンターでなければ成立しない。

日本代表が押し込んでいるときは、前線にスペースがない。
だから、”キラーパス”のようなスペースを鋭く突くパスは必要ないのだ。
ドリブルで切り込まなくてはいけない。

しかし、中田英には、スペースのない場所で軽やかにドリブルする能力はない。
重戦車ドリブルはできるが、あれはスペースがあって初めて可能な技。
華麗なドリブルとショートパスを駆使するアイマールのようなトップ下ではなかったのだ。

皮肉なことに日本代表が強くなり、アジア相手に押し込むようになるにつれ、中田英はトップ下で活躍できなくなっていく。
それは、カウンター主体だったペルージャ、ローマではトップ下だったが、そうではないパルマで活躍できなかったことからも分かる。

中田英が再生するのは、ボローニャでレジスタ(ボランチ)にポジションを変えてからだ。
そして、日本代表でもジーコがボランチに起用し始めて、やっと彼の特徴を生かすことができるようになった。

・・・話が、ちょっとそれちゃった。(^^;

元に戻すと。
オフト監督が就任し、トルシエが最後の指揮をとった92年~02年の間。
約10年間。
日本代表は、カウンターサッカーばかりをやってきた。
これでは、日本代表FWはおろか、MFだって押し込んだときの攻撃方法が分からなくなってしまう。
ゴール前の狭いスペースでドリブルができないのも当然だ。
いや、代表だけでなく、高校生・ユース、もしかすると小学生までカウンターサッカーになっているかも。
トレセン制度の下、トルシエのフラット3をユースに広めたこともあるらしい。
ヤバイじゃんか。

そんな状態で、02年。
ジーコが代表監督に就任した。

ドリブルとパスでのポゼッションから、相手守備を崩して点を取る。
ブラジル攻撃サッカーの神様。
なのに。

ジーコの前に並んだ黄金世代の選手達は、カウンターでしか攻撃したことがないのだ。
確かに技術は高い。
ジーコ好みだ。
だけど、ゴール前での狭いスペースでのドリブルができない。
DFからプレッシャーをかけられると、すぐにトラップもドリブルも失敗する。

ジーコは、4年間、孤独な戦いを続けた。
「ゴール前でこそ、落ち着け。急ぐな」
「ゴールにパスするように、シュートを蹴れ」
それを矯正しようと努めた。

だが、しょせん、それは無理な話だ。
個人技は中学生までに身につけないと、その後はなかなか身につかないそうだ。
20代半ばでは、遅すぎる。

結局、ジーコJapanが世界相手にポゼッションからの攻撃サッカーを見せることはなかった。
ドイツW杯の3試合ともポゼッションでは相手を下回ったし、ジーコJapan最高の出来と言っていいドイツ戦でも、ポゼッションはドイツより下だった。

いま、FW高原がフランクフルトで調子がいいのは、高原の頑張りももちろんあるだろうけど、フランクフルトがリーグ下位のカウンター主体のチームであることも関係がある。
彼がゴールを決めているのは、カウンターからスペースに出されたパスをシュートした場合か、ヘディングがほとんど。
ゴール前の混戦で、DFをかわしてシュートを決めているわけではない。

きっと日本代表FWの決定力が上がるためには、まず、野洲高校のようなスタイルのサッカーが主流になって、カウンターサッカーが廃れていく必要があると思う。
そのためには、きっと、これから10年はかかるかな。

うーん、気の長い話だなぁ。(^^;
2006/12/18のBlog
クラブW杯の決勝を見た。
さすがに、決勝はレベルが高かったなぁ。
欧州チャンピオンズリーグの決勝トーナメントと遜色ない。

インテルナシオナル、優勝おめでとう。

この試合、デコとロナウジーニョへのマークが素晴らしかった。
この2人を抑えたから、バルサのパス回しがぐんと減った。
バルサと言えど、中心選手を2人押さえたら、いいサッカーはできないんだなぁ、と妙に感心しちゃったよ。(笑)

なんだか、W杯初戦でオーストラリアに中田英と俊輔がマークされたときを思い出した。
あのときも、前線のファンタジスタ的役割の俊輔は抑えられて全くいいところなかったし、今日のロナウジーニョもいいところなかった。
後ろ目の攻撃と守備の中心を担う中田英とデコは、時々はいいプレーを見せたけど、やっぱりポイントとなる局面では、ほとんど抑えられてしまった。

そうすると、攻め手がないのは、ジーコジャパンもバルサも同じ。

前半、右SB(サイドバック)のザンブロッタの攻撃参加が利いてたんだけど、ケガで後半から退いたのが痛かった。
おかげで、後半は右サイドからの攻めがあまり機能しない。
そのため、前半はバルサ有利だったのに、後半は互角の展開。

それでも、インテルナシオナルはブラジルのチームらしく(?)、ドリブルのしすぎで攻め上がりが遅いから、点は取れないと思ってた。
きっと、どこかでバルサがスーパープレーを見せて勝つんだろうな、と思ってたんだけど。

点を取ったあの場面だけ、ほとんどドリブルせずにワンタッチのロングパスが続いた。
きれいなカウンター。
ボールが、FWイアルレイに収まる。
バルサのDFプジョルを振り切る強引なドリブル(切り替えし?)で、スペースを作ると、イアルレイの左右から、C・アドリアーノとL・アドリアーノがイアルレイを追い越していく動き。
DFが飛び込めないのを利用して、FWイアルレイが左右をきちんと見る。
冷静に、C・アドリアーノへスルーパス。
C・アドリアーノは、ワントラップした後に、すかさず浮き球をシュート。
GKの手を弾いて、ゴール!

イアルレイは、いい選手だなぁ。
バルサは、最後までイアルレイをマークすることができなかった。
後半、ボランチをモッタ→シャビに変えちゃったから、中盤の守備力が落ちたんだよね。
そのおかげで、イアルレイが自由に動けた。

やっぱり、戦術の面でインテルナシオナルが一枚上手だった、ってことかな~。

それにしても、決勝こそレベルが高かったけど、準決勝までの試合や3位決定戦はいまいちだった。
もちろん、Jリーグよりはかなりレベルが高い(ニュージーランドのオークランドシティFCを除く)けど、欧州CLや3大リーグの試合と比べると、ちょっとね。。。
ドイツW杯と比べても、質が落ちる。

たとえば、ドイツW杯のメキシコ代表とクラブアメリカ(メキシコ)と比べるとどっちの方が上手いか?
メキシコ代表だ。
それじゃ、ガーナ代表とアルアハリ(エジプト)じゃ、どっち?
ガーナ代表だと思う。
ブラジル代表とインテルナシオナル(ブラジル)では?
ブラジル代表に決まってる。

ただ、イタリア代表とバルサ(欧州+ブラジル)だと違う。
たぶん、バルサの方が上手くて強い。

今日の試合はバルサがインテルナシオナルに負けたけど、10回戦えば、7~8回はバルサが勝つ。
そして、イタリア代表相手でも、6~7回は勝つと思う。

つまり、クラブW杯で本当にレベルの高いチームはバルサだけで、他のチームはそれほどでもない。

だから、正直言って、クラブW杯は決勝以外はおもしろくなかった。
アフリカのジダン(アブトレイカ)も驚くほどでもなかったし、クラブアメリカのブランコも悪くないけど、あれなら中田英や俊輔の方が上手い。

そして、なぜか岩本輝がクラブW杯に出ている不思議さ。
ケガでJリーグでも雇ってくれるチームがないのに、なぜクラブW杯に出られるんだろう?

引退をかけた大会、ということで岩本輝本人が真剣に取り組んでたのは、よくわかった。
でも、頑張ってるからって、出られる大会じゃマズいと思う。
頑張ってる選手は、いっぱいいる。
それなのに、客寄せパンダにちょうどいいからって、こんな形で出場させるなんて、、、
マトモな大会とは思えない。
欧州CLだったら、あり得ないよ。

日本テレビのロナウジーニョ&バルサ偏重のCMや番組作りも疑問だし、いろんな意味で大会の価値を自らおとしめてる感じがするな~。
2006/09/11のBlog
なんとか仕事を終わらせて、速攻帰宅。
イエメン戦を見た。

アジアカップの予選。
公式戦だ。
中2日と厳しい日程、そして高さ2300mの敵地での試合。

んー、いいじゃん。
こういう厳しい試合が、日本の成長には必要だ。

激弱のイエメン相手と言っても、ここまでアウェイっぽいと日本もそう簡単には勝てない。
特に、オシムのやり方を選手達に浸透させるのには時間がかかるし、新しいメンバーも多いから、きっと内容はぜんぜんダメダメだろう。
それどころか、結果だってどうなるかわからない。

むかし、小野(か俊輔)と中田英は、高地での試合で苦戦した。
それは、空気が薄くて、ボールが伸びるからだ。
空気が薄いと空気抵抗が弱くなり、カーブは掛かりにくく、ボールは想像以上に飛んでいく。

小野(か俊輔)の柔らかいパスは、カーブが掛からずに変な方向に飛んでいき、中田英の高速パスは受け手が追いつけずにタッチラインを割ってしまう。

そんな試合だった。

だから、イエメン戦、オレはこう予想した。

引き分け40%、負け40%、勝ち20%。

日本は1点もとれずに0-0で引き分けるか、運悪くセットプレーで点を入れられて0-1で負けるんじゃないか。
サウジアラビア戦の日本代表の混乱ぶりを見ると、まだまだ、チームとして機能するには時間が掛かる。
慣れない高地・強行日程・連係高める時間の不足・・・・を考えると、なかなか点は取れないだろう。

キックオフ。

むちゃくちゃ芝の状態が悪い。
想像以上だ。
こりゃ、日本はまともなパスサッカーはできないな。

思ったとおり、サイドからのハイクロスは、カーブが掛からずに伸びる。
ボールは、日本選手の走りこむ場所をはるかに越えて、逆サイドまで飛んでいく。
精度がない。

そして、グラウンダーのパスは悪い芝に勢いを殺され、カーブもあまりかからず、味方選手に届かない。

日本はボールを支配するけど、なかなかイエメン陣内に入りこめない。

すると。
選手達が考えた。
この環境に応じた攻め方を。

ショートパスだ。
短く速く、まっすぐなパスでイエメンを崩す。

グラウンダーのショートパスは、精度もあまり落ちないし、空気の薄さも影響を受けない。
それを何本もつなげて、イエメンを崩しにかかった。

悪くないアイデアだ。
なかなかやるじゃん。

何回かチャンスは作る。

でも、ショートパスは全て足元。
芝が悪すぎるからだ。
スルーパスを出しても、イレギュラーが激しく、トラップができない。

勢い、全て足元へのパスになる。
つまり、意表をついたパスがない。
リスクを犯せていない。

ショートパスを使うというところまでは、良かったんだけどね。
いまの日本代表にできたのは、ここまで。
結局、日本はリスクを犯すことはできず、キープはするが単調な試合運びに終始した。
ジーコジャパンのシンガポール戦を思い出した。

つまんない試合運びだな・・。
ビール片手のオレは、いつのまにか、うたた寝をしていた。(^^;

ふと目が覚める。
TVの画面で、巻がジャンプ。
ロングボールをヘディングで落とした。
FWが走りこんむ。
我那覇だ。
左隅に決めた。
上手い。

ゴール。1-0。

ありゃ、勝っちゃったよ。
予想が外れたなぁ。

やっぱ、オシムジャパンが良くなるのには、1年くらいかかるんだろうな。
ただ、アテネ世代は、中田英や俊輔、ゴールデンエイジに比べると、個人の基本スキル(トラップ力・パスの速さ・精確さ)で劣ってるね。

やっぱ、谷間の世代。
オシムは大変だろうなぁ。。。

【付録】
トルコの名門チーム「フェネルバフチェ」を率いているジーコ監督。
早くもチャンピオンズリーグの予備3回戦で敗退した。

日本の時と同じように、戦術なき「自由に攻めるサッカー」を展開したから、守備が崩壊。
ディナモ・キエフ(ロシア)相手に、2戦とも、前半数分で点を取られたらしい。
その結果、ホームで1-3で負けてアウェイで2-2となり、あっさり敗退。

やっぱ、ジーコは、監督としての能力に問題ありだね。
たぶん、来年になる前に、ジーコは解任されそうな気がするなぁ。

稲本のガラタサライとの試合までは、解任されないといいな。(爆)
2006/09/03のBlog
ちょっと短めに。

7月頃、ドイツW杯の戦犯探しが話題になってた。
ジーコは素人監督だの、選手たちから気持ちを感じなかっただの。

それも一理、いやニ理も三理もあるけど、やっぱりファンも含めて関係者全員が戦犯なんじゃないかな。

ただ、それにも順番があるとは思う。

俺の中での戦犯の順番は、

①川淵キャプテン(日本サッカー協会)・・ぶっちぎりトップ!(笑)
②ファン・・・・サッカーを見る目が、まだまだ。
③ジーコ元監督
④中田英以外の選手全員
⑤中田英
⑥川口

川淵キャプテンがぶっちぎりトップなのは、まず、日本サッカー協会の中にきちんと日本代表を評価する体制を作らなかったこと。

昔は、「強化委員会」という加藤久さんがトップを務めた日本代表サッカーを評価する機関があった。
だけど、95年に代表監督を選ぶ際にネルシーニョにするか加茂にするかでモメたため、結局、実権を奪われた。
その後、加藤久さんは辞任し、「強化委員会」もなくなった。

実権を奪ったのは、当時の日本サッカー協会のトップたち。

簡単に言うと「トップが決めることに、反対するな」といういかにもアマチュアっぽい発想での決断だった。
高校・大学サッカーの「先輩が絶対!」的な考え方。

まぁ、協会のトップは、プロでプレーした経験がないんだから、それが限界なんだろうな。
それに、当時、協会内に学閥があったのは、有名な話。
(いまもあるかどうかは、よく分からない)

そして、「強化委員会」が実権を失ってからこれまでの10年以上、日本代表チームや監督を評価する機関は存在してこなかった。
全て、協会トップの長沼会長や川淵キャプテンたちが、内々の論理で評価してきたに過ぎない。
すべてを、人脈とトップの意向だけで決める体質。
そして、自らの言動・行動に責任を取らない。
のらりくらりと言い訳して逃げる。

まるで日本の政治家と同じだ。
一般の人が選挙で選べないぶん、もっとヒドイかもしれない。

その結果、どうなったか。
いつも監督の選び方は人脈頼りで、なぜ、このタイミングでその監督を選んだのか、説明をしない。
また、その監督を評価することもない。

・ファルカンが監督に選ばれ、すぐ解任されたのはなぜなのか?
 「言葉が壁になった」という話も出ていたが、オフトのときは問題なかったのになぜ?
・ネルシーニョじゃなく、加茂を選んだ理由は?
 外人は協会がコントロールしづらいから、もしくは、単なる国粋主義で加茂を選んだんじゃないのか?
・試合内容・成績ともよくなかった加茂を、ギリギリまで引張ったのはなぜか?
・ベンゲルに監督を依頼して断られたとき、トルシエを紹介されたそうだが、なぜトルシエを選んだのか?
 ベンゲルとトルシエのサッカーは全く違うのに?
・トルシエ就任後、2年くらいで問題が噴出したが、なぜ解任しなかった?
・ジーコやオシムは、W杯が終わった直後に監督として選ばれていたが、そんな早い段階に選んだ理由は?
 W杯の結果も分からず、総括もしていないのに?
 どういう方針で、何を監督たちに期待したんだ?
・ジーコはアジアで奇跡、つまり運で勝ちあがる場面が多々あったが、なぜそこで解任しなかったか?
 早くて就任1年、遅くても2年たったときに、ジーコの監督能力が不足しているのは分かってたよね?

等々。

なにひとつ、協会トップたちは説明してこなかった。
説明したら、誰かが責任をとらなくちゃいけなくなるから、説明をしないのだ。

そして、ドイツW杯が終わって2ヶ月も経つのに、いまだに、その総括もされていない。
川淵キャプテンも辞任せず、のうのうと再任している。

「責任の所在がハッキリしてない(させてない)んだから、責任を取る必要もない」
つまりは、そういうこと。
責任を取らない役人や政治家のせいで、日本が1000兆円近くの借金を背負っているのとよく似てるよね~。

スポーツ評論家の二ノ宮さんも、俺と同じようなことを言っている。
http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2006/08/post_489.html

オシムは期待できる監督だと思うけど、協会が代表チームや代表監督を評価する機関を作り、責任の所在を明らかにする、というように劇的に変わらないと、日本代表サッカーはそれほど強くならないんじゃないかなぁ。

残念ながら、ジーコジャパンに比べ、4年後の代表の中心を担う世代の才能は劣る。
だから、南アW杯でドイツW杯の成績を上回るためには、オシム監督の力だけでは、かなり難しいと思う。

0勝2分1敗とか1勝2敗とかで、ドイツW杯よりは成績が良くなってるかもしれないけど、結局は予選リーグ敗退、というようなことになりかねない。
今大会、日本は、32カ国中30~32番目程度のレベルだったんだから。

だからこそ、協会には体質を変えて欲しい。
そのためには、責任をとって、男らしく川淵キャプテンに辞めて欲しいと思う。

10年前の川淵さんの功績は絶大なものがあったし、それは素直に認める。
ただ、いまの彼は独裁者にすぎない。
晩年のヒトラーのように。


そして、②。

これも大きな問題だと思う。
日本のサッカーファンやサポーターは、まだまだ見る目がない。
そして、「期待・応援」と「評価・分析」を別に考えることができない。

いわゆる「民度が低い」んだよね。

ドイツW杯の開催前、俺は予選リーグを突破して欲しいと「期待」してたし、一生懸命「応援」していた。
でも、ジーコジャパンのサッカーの内容と対戦相手からすると、1勝1敗1分で予選リーグ敗退する可能性が高い、と「評価・分析」していた。

だけど、世間やマスコミでは「ベスト8だ」「いや、ベスト4に行くかも」といった根拠の分からない楽観論や期待がうずまいていた。
そこには、「評価・分析」が、全くなかったように感じる。

ベスト8に行くためには、予選リーグを勝ちあがっても、決勝トーナメント1回戦でイタリアかチェコと当たるのは目に見えていたのに、よくそんなことが言えるなぁ~と思う。
優勝したイタリアはもちろん、チェコだってものすごく強いチームなのに。
無責任だよね。

オシムが代表監督に就任するときに、
「日本のみなさんがW杯の結果に失望したのは、期待したからだ。期待さえしなければ失望はしないでしょう?」
と言ったときは、思わず「うんうん」とうなずいてしまった。(笑)

俺は、監督の采配がほんの少しマシだったら豪戦は勝てたと思ってるけど、クロアチア戦とブラジル戦は実力通りか、それ以上の結果だったと思う。

結局、日本人はまだ目が肥えてないから、世界に通用する良いプレーと日本でしか通用しないプレーの見極めができてない。
だから、うまく「評価」もできなくて、過大な期待をするんだろうな。

いま、Jリーグは4~5年前と比べて、明らかにレベルが下がっている。
特に、トップ3チームの日本人のレベルが。

なのに、Jリーグで活躍している選手やプレーを見て、
「おぉ、こいつぁ、スゲェ。W杯でも通用するかも」
と思っちゃうんじゃないかな。

ただ、それなりに海外サッカーを見てる俺からすると、ジーコジャパンで世界に通用する
選手は中田英と俊輔、川口だけだった。
しかも、俊輔は、スペースのできる後半25分以降のプレーとFK限定でしか通用しない。
言いたくはないけど、俺が大ファンの中田英だって、「世界に通用する」けど「世界を驚かす」ほどじゃないしね。

ジーコジャパンには、その程度のチーム力しか無かった。

そういったことを、もっと日本のファンやマスコミには分かって欲しい。
そうすれば、Jリーグを見ているファンやマスコミが、世界基準のプレーを大いに誉め、Jでしか通用しないプレーにはダメ出しできるようになると思う。

それが、結局は、日本代表のサッカーのレベルを上げていく。

選手を上手く強くするのは、監督やコーチじゃない。
ファンたちの目だ。

③のジーコについては、これまでにいっぱい書いたから省略。
「個を活かした、自由で攻撃的なサッカー」というコンセプトは良かったし、間違ってない。
だけど、それを選手に身につけさせる手腕がジーコにはなかった。

実は、オシムとジーコの目指すサッカーは、非常に似ている。
マスコミが使うキーワードが違うから、気づかないことが多いけど。

・各個人が、考えてプレーすることが大事。
・リスクを犯して攻めろ。
・システム(4-4-2等)は、重要じゃない。
・緩急をつけろ。

ただ、ジーコには具体策がなくて、単に放ったらかしだった。
オシムには、具体策がある。
それが、大きな差だ。

で。
④~⑥については、またいつか書こうっと。

最後に、オシムに感心したことを1つ。

オシムは、イエメン戦の後にこう言った。

「DFのボール回しが非常に遅かった。
まるで各駅停車のようだ。
 だから、相手の陣形を崩すことができなかった」

そうそうそう。
まさにその通り!!!!!

この試合だけじゃない。
トルシエ時代から、ずっと日本のDFのパス回しは遅かった。
DFのボールを扱う技術が、下手だったからだ。

まず、強いパスが蹴れない。
ロングボールを蹴れば、山なりで相手にカットされやすく、芝生を転がるパスは遅く弱いから、遠くに届かない。

そして、トラップが下手。
だから、DFラインでボールをワンタッチで回し、相手のFWを疲れさせたり、相手の守備陣形を崩したりすることができない。

パス回しだけで言えば、05年世界ユースのオランダのDFの方が、はるかに速くて上手い。

その長年の俺の不満を、初めて代弁してくれた。
めちゃめちゃ満足だ!!(^^)/

オシム監督は、他にもいろいろとセンスのいいところを見せてくれている。
いま評価すべきじゃないと思うけど、ホント、すごく期待しちゃうな。

たのむぞ、オシムとオシムチルドレン!