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蹴球とか。
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2007/07/21のBlog
アジアカップの1次リーグは、ひやひやしながらも、意外といいサッカーで勝ちぬけた。
ジーコジャパンのアジアカップの頃より、確実にいい。

特に、遠藤が積極的に走って前線に顔だして、「パスの出し手」ではなく「パスの受け手」として活躍しているのにビックリ。

UAE戦とタイ戦では、その活躍が顕著だった。
初戦のカタール戦で引き分けて、オシムが落とした雷が効いたのかな?
こんな遠藤は、初めて見る。
意外で、うれしい。
これも、オシムマジックなんだろうか?

さぁて、次は、強豪オーストラリア。
メンバー23人中、19人までがドイツW杯を経験したメンバーだそうだ。
ピーンと緊張感の張り詰めたスゴイ試合になるのは必至だ。

でも、オーストラリアは弱くなっている。
まず。
監督が、ヒディングじゃない。
アーノルド監督代行だ。

魔術師ヒディング。
彼が率いたチームは、いつも飛躍的に凄い結果を出す。

ここ5年間の成績だけを見ても。

日韓W杯では、韓国をベスト4に導く。
エールディビジ(オランダリーグ)では、PSVを3回優勝させた。

レアル・マドリードの監督をやったこともある名監督だ。

彼は環境や状況を巧みに操って、自チームを有利な状態へ持っていくコンディショニングが得意。
そして、相手の長所を出させない戦術を徹底してくる。
さらに、驚くほど柔軟。
放り込みサッカーもやれば、中盤でつないでサイドからも攻める。
1つに、こだわらない。
相手やピッチの状況に合わせた適切な戦術を採る。

その上、選手のモチベーションコントロールと指示の出し方がすごく上手い。
難しいことは言わず、シンプルな指示を出すことで、選手の迷いを断つ。
そうすると、選手はそれに専念でき、100%の力を発揮することができる。

おもしろいサッカーを展開するかと言えば、そうは思わないけど、勝つことに関して言えば、カペッロやモウリーニョと対張ると言っても過言ではないと思う。

そのヒディングがいないオーストラリアは、監督が明確かつシンプルな指示を出せるとは思えない。
また、中盤の構成力は確実に落ちてる。

そして、今回のオーストラリアには192cmの長身を誇るケネディがいないことも有利。
思い出して欲しい。
ドイツW杯の同点ゴールは、ロングスローをケネディがヘディングで落としたところから生まれた。

日本には長身DFが中澤しかいなかったから、ビドゥカとケネディの両方をケアするのは苦しかったんだと思う。
だから、川口は勇気を出してケネディに入る球をクリアに行った。
結果は裏目に出たけど。

でも、今回のオーストラリアにはケネディがいないから、中澤ともう1人(DFかボランチ)の2人掛かりでビドゥカを挟みこめばいい。
たぶん、何とかなる。

また、ちょっと言い方が嫌らしいけど、スピードが自慢で、今年の欧州CL決勝にも出場したキューウェルが本調子でないのも好材料。
キューウェルはそろそろ下り坂の選手だから、加地が好調なら止められるんじゃないかな。

と言うように、オーストラリアは、ドイツW杯のときと同じ実力ではない。
アロイージ・ケーヒルも要警戒だけど、昨年より弱くなったと見ていいと思う。

一方で。
じゃあ、日本は?
総合的に見れば、オシムジャパンは1年前のジーコジャパンよりは、弱い。
オシムジャパンになって、素早さやパス回しという点ではジーコジャパンよりも上を行くが、連携と個の力は落ちたからだ。

ジーコジャパンは、4年かけてチームを熟成してきた。
だけど、オシムジャパンは結成されてわずか1年。
連携が深まっているとは言えない。
その差は大きい。

そして、個の力の落ち込みも見逃せない。
現代サッカーの心臓はボランチと言われることが多いけど、当時のボランチは中田英・福西・稲本。
技術力が高く、フィジカルでも世界に通用するシドニー世代と黄金世代だ。
小野でさえ、レギュラーになれない高いレベルだった。

だけど、いまのボランチは憲剛と鈴木啓太。
1人は3年前まで世間の話題にも昇らず、1人は守備はいいがパス・ドリブルは世界レベルではないのは明らか。
いわゆる「谷間の世代」。

守備力だけを取れば、鈴木啓太は中田英・福西・稲本よりも↑だと思う。
だけど、攻撃センスや足元、高さまでを含めた総合力で見ると、まだジーコジャパンのボランチより上だとは思えない。
そして、憲剛のパスが中田英よりもすごいかと言えば、それも違う。

もちろん、いまのオシムジャパンは、アジアカップのジーコジャパンよりも確実に強い。
だけど、昨年のジーコジャパンのレベルには達していない。

ジーコジャパンのように、いまの日本代表が本気のドイツ代表相手にアウェイで戦って先手を取ったり、引き分けたりすることは至難の技だと思う。

つまり。
去年と比べて、オーストラリアも弱くなり、日本代表も弱くなった。

だけど、下っているだけのオーストラリアと、ゼロから出発して上り調子の日本。
十分、勝機はある。

そもそも、W杯だって点差ほど実力差があったわけじゃないしね。
監督が、ジーコじゃなくてオシムだったら勝ってたんじゃないかな。

と言うことで。

がんばれ、日本。
昨年の雪辱を晴らしてくれ!!!
2007/05/27のBlog
オシムジャパンに海外組を初召集。

絶好調の高原と俊輔が、見参だーーーー!!

「リスクを冒す」
「考えて走る」
「ポリバレント(多様な)」

と言ったオシムサッカーの特徴に、どこまで2人がフィットするのか楽しみ。(^-^)

本当は中田浩二も呼んで欲しかったけど、オシムの「少しずつ」海外組を融合させるというやり方は大賛成!
ジーコと違って、よく考えてるなぁ、と思う。
一度にたくさん呼んだら、海外組と国内組に溝ができるのが分かってるんだろうね。

それに、うまく選手を交代させて、テスト&経験を積ませる&ベンチスタート組のモチベーション維持向上を図る、と一石三鳥を狙ったとこも巧い。
親善試合なんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけど、ジーコのときはそういう交代がぜんぜん無かったからな~。
それどころか、トルシエのときも無かった。

ジーコもトルシエも、選手交代がホント下手だったからさ。。。。。
選手交代が巧い、というだけでオシムの株が上がっちゃうわ。(笑)

ただ、ペルーがなぁ、、、、一線級の選手は来日しないわ、来た選手は15人だけだわ、ちょっといい加減すぎる。
ほとんど2軍レベルだよね。

そんなのとの試合のために、ベストメンバーを揃えちゃう日本代表って、、、、、
ちょっと淋しい。

ほんとJFA(日本サッカー協会)は、マッチメイクが下手だよ。
ジーコのときは、彼の名声だけで結構いいマッチメイクができたけど、オシムの場合は、そうはいかない。

オシムも欧州での名声は凄いんだけど、国際Aマッチデーは、たいてい欧州では公式戦(ユーロとかW杯予選)に当てられるから、欧州の中堅国以上との対戦は難しいんだよね。

そうすると、JFAの普段からの活動や折衝・調整能力で中南米と試合を組むしかない。

だけど、ジーコジャパンのときに、マッチメイクをジーコの名声に頼りきってたから、いま、その能力を持つ人材が育ってないんじゃないかな?
そこらへんは、組織のトップを張ってる川淵の組織統括能力の不足を露呈していると思う。

ほんと、頼むから、JFAもきちんとしたプロ組織になってくれぇ。
いまんとこ、プロと言えるのは金儲けだけ。
あとはアマチュアっぽすぎる。
権限委譲ができておらず、現場の意見が会社(協会)の活動に生かされてない。
そして、社長がワンマン。

それって、ビジネス界で言えば、典型的なダメ企業なんだけど。
そういう企業は、お客様(ファン)に支持されないで、すぐ倒産しちゃうよね。
民間企業だと。

協会は、そこんとこが分かってないと思う。

さて。
ペルー戦に戻ると。

高原は、すばらしかった。
2点目のトラップからシュートも巧かったけど、それより、1人でドリブルで抜いていこうとする意思と能力。

Jの日本人FWは、ドリブルで抜く意思もなければ、それ以上に能力もない。
それと比べれば、はるかに高原は素晴らしい。

これまで、ドイツW杯を含めて4年ほど裏切られてきたから、まだ全幅の信頼は置けないけど、いまの高原は9ヶ月前とは違って見える。

願わくば、これが一時的に調子がいいだけでないことを祈る。

俊輔は、悪くない。
が、良くも無かった。

FKはさすが。
アシスト2本も決めたし、どうやら無回転キックも練習してるようで、今後が楽しみ。(^^)

でも、流れの中ではいまいち。
上手いサイドチェンジを何度か見せて、スキルの高さを証明したけど、バックパスと短い横パスが多すぎる。

その結果、チャレンジングな縦パスが少なくなる。

これは、俊輔1人の責任ではなくて、前線に走りこむ選手が少ないことも遠因だけど、俊輔自身にも責任はある。
「リスクを冒す」という意味が分かってない。

縦パスを出さず、自分で切りこんでシュートも打たず。
これじゃ、オシムサッカーの目指すチームカラーからは、ほど遠い。

まぁ、日本代表に合流して3日しか練習していないから、無理もないんだけどね。

そして、サイドチェンジのパスがもう少し速い方がいい。
あの遅さだと、味方のサイド(加地、駒野)にボールが届く前に、相手DFが気づいてマークに来る。
そうなったらサイドチェンジの意味はないから、もっと速いサイドチェンジを出して欲しい。

何より気になったのが、試合後にやべっちFCやスーパーサッカー等のTV番組に出て、「代表の練習を見てると、意外と『スペースにボールを出せ』と言う指示が多くて、リスクを冒すばかりでもないんだな、と思い、そういうプレーをするように気をつけました」と言ってたところ。

いやいやいや。
ペルー戦後のオシム監督のコメントを全文読んだ?

やんわりとだけど、俊輔のプレーはダメ出しされてたよ?
終盤、俊輔が下がった後に、水野・家永が出てから見せたリスク負った攻撃が「私が本当にやりたい形」と言ってたよー。

たぶん、オシムサッカーの真髄を、まだ感じられてないんじゃないかなぁ。
理解が表層的な感じがする。

当事者でないファンなり評論家の方が、落ち着いて第三者的に見れるから、割と真実を突いてることもあるから、それを踏まえて、次に代表に呼ばれたときは、もっとリスクを冒して欲しいなぁ。

俊輔は、まだまだ伸びしろがあるんだし。

がんばれ!

P.S.セルティック優勝決定戦のFKは、すごかった。
MVPおめでとう!
2007/03/16のBlog
「俊輔」とはナニモノなのか。

”天才”小野伸二でもなく、”努力する完璧主義者”中田英でもなく、地味なイメージがつきまとう俊輔。

ドイツW杯では日本代表のキーマンと言われ、欧州CLでは日本人初のベスト16に進出した。
なのに、なぜか地味だ。(笑)

それは、彼のキャラクターに関係していると思う。

一言で言えば。

彼は、”フツーのサッカーオタク”だ。

俊輔は、極めてフツーの人間だと思う。

内向的で少し気弱。
周りとの和を大切にする。
サッカーが大好きで、それだけに打ち込んできた。
コツコツと努力を重ねてスキルを伸ばし、いまは世界の舞台で活躍するまでになった。

典型的な日本の「いいひと」だ。

会ったことはないから、もしかしたら間違っているかもしれない。
ただ、少なくとも、一般的にはそう見える。

中田英・川口たちのような先駆者でもなく、小野・高原・稲本のような黄金世代でもなく、その間の微妙に地味な世代なのも、俊輔らしい。

そこが、俊輔がみんなに好かれる理由のひとつであり、好き嫌いが激しく分かれる中田英と大きく違う部分だろう。

「努力すれば、あそこまでになれるんだよ。だから、おまえもがんばれ。」
おじいちゃんが孫にそう教えるのにピッタリだ。

ただ。
世界の舞台から見たとき、俊輔はどうなのか?
デキる選手なのか?

彼は、ドイツW杯の失敗後、セルティックで再起を賭けた。

W杯で活躍すれば、念願のスペイン移籍もあるかも?ということが頭をかすめたハズだが、実際にはさんさんたる出来。
それなら、スコットランド・リーグと欧州CLで存在感を見せるしかない。

リーグでは横浜マリノスにいた頃のように、スルーパスが冴えに冴えた。
ドリブルや切り返しも切れていて、「こんなに俊輔って巧かったっけ?」と思うほど。

さらに、ドイツでの失敗を教訓にしたのか、オシムの言葉を遠くイギリスでキャッチしたのか、ゴール前に飛び込んでシュートを狙うことも増えた。

そして、CLの予選リーグでのマンU戦。
1戦・2戦とも、すばらしいFKでゴールを決めて、一躍その名を欧州に売った。

いま、セルティックでの俊輔は、最高のシーズンを過ごしていると言っていい。
スコットランド・リーグでチームは独走し、もしかして年間MVPに選ばれるかもしれない、という噂が立つほどだ。

だけど。
一方で、この1年ほど俊輔の限界が見えたシーズンもない。

ドイツW杯での失敗。
それは、彼の自己管理能力の無さを浮き彫りにした。

国内合宿からドイツに移動したとき、飛行機の中で悪寒を感じた。
窓際の席だったかららしい(?)←未確認情報
その後、ドイツで熱を出して、収まらなかったそうだ。
それが、ドイツ戦・マルタ戦、そして本番の3戦ともに影響した。

「またか」
厳しいようだが、そう思ってしまう。

2002年、日韓W杯の前。
彼は足にケガをした。
なかなか治らない。
長引いた。

トルシエは、W杯メンバーから俊輔を落とした理由を、「ケガをしていたから」と答えた。

たぶん、いや、間違いなく、トルシエは俊輔がケガをしていなくても落としていただろう。

組織的な守備とショートカウンターを重視するトルシエサッカーの中で、守備能力が低く、サイドでボールを持ちすぎる俊輔が入ったら、全体のバランスが崩れる。
そして、精神的に、まだ未熟だった部分も大きく関係したと思う。

だけど、ケガをしていたのは事実。
それを理由にされてしまうのは、俊輔が甘いからだ。

そして、この前の欧州CL・対ミラン第2戦。
その直前に、またもやケガする。
左手甲の骨折だ。

小野とも共通する部分だが、俊輔はひ弱い。

サッカーの技術はすごい。申し分無い。

が、なぜ大舞台になるほど、コンディション不良を起こすのか?
そして、コンディション不良がまともに試合に影響するのか?

知らない人の方が多いだろうが、中田英は'06年5月、ボルトンのシーズン最終戦で足に大ケガをした。
日本代表の合宿中に、こっそり緊急手術をしたほどだ。

僕は、それをW杯が終わった後に知った。

だけど、W杯中に「どこか本調子ではないな」と、気がついてはいた。
彼が得意とする右足でのロングパスの精度が、あまりにも悪かったからだ。
それは、強化試合のドイツ戦からずっとそうだった。

にも関わらず、中田英はドイツW杯ではそれなりのパフォーマンスを見せた。

クロアチア戦で、マン・オブ・ザ・マッチに選出。
グループリーグで敗退した16か国から選ぶベストイレブンにも選出された。

ケガでも病気でも、一定以上のパフォーマンスを見せる安定感。
いや、苦しいときほど、その力を発揮する精神力。

それが俊輔には欠けている。

その基本が自己管理であることは、俊輔も頭では分かっているだろう。
だけど、実行できていないのだ。

苦しいときほど、力を発揮できない。
これが、俊輔の「いま」を読み解くキーワードだ。

自己管理・精神力。
それ以外にも、俊輔が苦しいときに力を発揮できない理由がある。

それは、フィジカルが無いことだ。

世界レベルと比べて、スピードとボディバランスに弱点がある。
特に、瞬発的なスピード。

俊輔は、足元が巧い。
トラップ・ドリブルの技術は一流で、中田英はもちろん、小野でさえかなわない。

どんな強く速いパスも、簡単にトラップして前を向く。
切り返してスペースを作り、スルーパスを出す。
もしくは、勢いを殺してワンタッチ・ツータッチで、はたく。

すばらしいの一言。

なのに。
俊輔は、ドリブルでDFを抜けない。
コース取りを工夫して避けることはあるが、抜けないのだ。

Jリーグでは抜いたこともあったろう。
スコティッシュでも、時々は抜くのかもしれない(?)

でも、ワールドカップや欧州CLで、彼が1対1を抜く場面は滅多に見ることができない。
それは、瞬発スピードがないからだ。

彼のドリブルがどんなに巧みでも、抜こうとした瞬間、DFはスピードで追いつき、身体で跳ね飛ばす。
だから、ドリブルでパスコースを作れても、抜いてシュート、という場面は少ない。
そうすると、前への推進力は失われ、相手DFから見て「怖い」選手とはならない。

ミラン第2戦のカカのように、1人で40mをドリブルしてゴールを決める、なんてことは夢のまた夢だろう。

そして、ボディバランスの悪さも問題だ。

彼は守備が弱い、とよく言われる。

ただ、彼は攻守のバランスを考えて守備をしているし、守備のための運動量も多く、サボっているわけではない。
なのに、なぜ守備が弱いのか。

それは、身体の使い方に問題があるからだ。
特に重心が高すぎる。

よく言われるパワー不足も一因だけど、身体の使い方の方がはるかにマズイ。

俊輔は、重心が高いまま、よく相手と競り合う。
おかげで、体格差がモロに影響する。
削りに行った俊輔が、ふっとばされるのだ。

そのため、俊輔は守備の際に、相手と距離をとらざるを得ない。
肉弾戦を避けるために。

これは、スコティッシュではうまく行っている。
でも、ミラン・マンUといったの強豪相手だと、「どうぞ自由にプレーしてください」と言っているようなもの。
何でもできる広いスペースを与えてしまう。

これじゃあ、”守備が下手”と言われてもしょうがない。

さらに。
彼の重心の高さは、攻撃でも弱点になっている。

ミラン第2戦、1回だけ俊輔にチャンスがあった。
後半40分。
左サイドから、ドリブルでペナルティエリア内に切りこむ。

すぐシュートを打てば良かったが、ちょっと決断が遅れた。
体勢が不十分で打てなかったのかな?
無理やりにでも、打って欲しかったケド。

ワンドリブルで体勢を整える。
シュートを打とうとした。

その瞬間。
DFアンブロジーニが、左後方から追いつく。
肩をぶつけた。

俊輔が吹っ飛ぶ。
あっけなく。
チャンスは消えた。

あまりのあっけなさに、悲しみを覚えた。

もちろん、あれはアンブロジーニが巧かった。
エトーでも、ゴールすることは難しかったかもしれない。
ただ、あそこまで簡単に倒れるなんて・・・。

これだけでなく、ドイツW杯、マンU戦、ミラン戦。
プレッシャーの厳しいこれら7戦で、俊輔は消えていた。

マンU戦では、すばらしいFKを蹴ったからこそ、評価された。
しかし、FKを除けば、誉められた内容ではない。
プレスがきついから、俊輔は前を向けず、ドリブル突破はおろかキープもできなかった。
自然、チームメイトからもパスが来なくなる。

そうすると、俊輔は試合から消えていく。
守備が下手な彼は、守る場面でチームに貢献できず、攻撃でもボールが来ないから何もできない。

アウェイのマンU戦でそれが一番顕著だったケド、他の6戦でも似たり寄ったり。
ミランの第2戦でも俊輔は消えていて、ホント悲しいくらいだった。

俊輔のいまのプレースタイルでは、これが限界だろう。
”抜いてシュートを打つ”ドリブルとともに、重心を低く保つ技を身につけなければ、希望のスペイン(リーガ・エスパニョーラ)で活躍することは見こめない。

いまさら守備能力を上げろとは言わないけど、攻撃は何とかして欲しい。

オシムジャパンでは、俊輔はポリバレントな能力を持たない特殊な存在となると思う。
いわゆる「エクストラキッカー」、もしくは「ファンタジスタ」。

だからこそ、攻撃ではもっと存在感を見せて欲しい。

2001年のフランス戦。
いわゆる”サンドニの悲劇”を思い出してみよう。

当時の日本代表は、W杯&ユーロ優勝チームの仏代表に0-5で敗戦した。
内容も結果も、完敗だった。

にもかかわらず、中田英は1人でクオリティの高さをを見せつけた。
「日本選手の中で、ピッチにいたのは中田英だけだった」と評されたほどだ。

俊輔にも、そういう選手になって欲しい。
強敵相手のときに、他の選手が通用してなくても、「オレだけは通用する」といった個に優れた選手。

彼も、ベテランの域に入りつつあるのは確かだ。
28歳だし。

だけど、まだまだ伸びる余地はある。
頑張り次第で、もっともっといい選手になれるハズ。

自分のいままでの思考をぶち壊して、新しい自分に挑戦して欲しい。

そして、オシムジャパンで、松井とのハイレベルなレギュラー争いが見たい。
がんばれ、俊輔!
2007/03/04のBlog
いきなりタイトルと違う話だけど。

ミラン vs セルティックの第1戦の予想は外れた。

俊輔が消えるだろう、という予想は残念ながら当たったが(苦笑)、アウェイなのでミランは無理して攻めてこなかったね。
そこは、予測できなかった。
やっぱり、ミランと言ってもセリエAのチームだから、アウェイじゃカウンター重視なんだなぁ。
当たり前と言えば、当たり前なんだけど。

それに、セルティックの守備ラインがふんばって、何とかミランを0点で抑えた。

俊輔を消されたら、セルティックは点を取れないとは思ってたから、0-0は考え得る限り最高の結果だと思う。

これで、第2戦は勝利ならもちろん、1-1以上の引き分けでもアウェイゴール優先のルールで、セルティックの勝ち抜け。
むちゃくちゃ有利な状況だ。

第2戦、ミランはセルティックに1点取られたら、勝ち抜けるのがすごく苦しくなるから、おそらく慎重な立ち上がりになるんじゃないかな。
そうすると、ホームのサンシーロと言っても、そうそう点は取れないから、1-0でミランの勝利ってのが順当な結果だと思う。

セルティックは俊輔の左手小指の骨折もあるし、アウェイに極端に弱いことを考えると、ちょっと勝ち抜ける可能性は低い。
もし勝ち抜くなら、俊輔のプレースキックから得点して、1-1の引き分けしかないんじゃないだろうか。

ミラン勝ち抜き:70%、セルティック勝ち抜き:30%
くらいの確率だと思う。

それにしても、大舞台の前に限って、コンディションを崩すのは俊輔らしすぎる。(^^;
やっぱり自己管理ができてないんだと思うなぁ。
そこは、中田英との決定的な差だ。

弱い相手に何十勝しようと、大舞台に弱い選手は良い選手だとは言えない。

さて。
Jリーグが開幕した。

その第1戦でぶち当たるのは。
昨年のJ1優勝チームの浦和レッズと、J2優勝でJ1に上がってきた横浜FC。

ご存じのように、横浜FCは1999年に消滅した横浜フリューゲルスの流れを汲むチーム。
特別、フリューゲルスが好きだったわけじゃないんだけど、その成り立ちから何となく横浜FCには好感を持っている。

その横浜FCが、歴代の元日本代表メンバーたちを引っさげてJ1に乗り込んで来た。

カズ・山口・小村・・・・岡田JAPAN
奥・久保・・・・・・・・・・トルシエ/ジーコJAPAN

しかも、監督は、あの「アジアの大砲」高木だ。
言わずと知れたオフトJAPANのレギュラーFW。

注目するな、と言っても無理だろう。

そして、相手は'06年にリーグ・天皇杯の2冠を圧倒的な強さで制した浦和レッズだ。

J1初参戦の横浜FCが、どこまでやれるか。
興味は尽きない。

3/3(土)、16時。
浦和のホーム、埼玉スタジアムでキックオフ。

始まったとたん、横浜FCはキレイな4-4-1-1の守備体系を取る。
ワントップにFW久保、トップ下に奥。
ボランチには山口、鄭(チョン)の2人組。
そして、自陣に引きこもった。

まるで8バックだ。

高木監督の現役時代のポジションは、FW。
ヘディングでゴールを狙うスタイルだった。
守備は、ほとんどしない。

その高木監督が。
なぜか、守備戦術を徹底したチームを作ってきた。

おもしろいなぁ。
ワクワクする。
元日本代表FWが作った「守備のチーム」は、どんなプレーをするんだろう?

対する浦和は、闘莉王が発熱でお休み。
急遽、新規加入の阿部をCBに置いた3バック。
3-2-2-1-2だ。

今年の浦和は、監督がオジェックに変わって、堅守速攻(カウンター)のチームから自分達からアクションを起こせるチームにコンセプトを変えようとしているらしい。

だから、FWはワシントンの1トップではなく、永井・ワシントンの2トップだ。
中盤には、トップ下にポンテを置いて、両翼に左SH相馬・右SH山田。
ボランチには、鈴木啓太と小野。

だけど、先週のスーパーカップを見ると、まだまだオジェックのサッカーが浸透しているとは言いがたい。

浦和の犬飼元社長が、前々監督のオフトが指向する「つなぐ」サッカーを破壊して、有名選手を集めて堅守速攻型に持っていったから、しょうがないんだけど。

横浜FCは自陣に閉じこもって、陣形を崩さない。

浦和は、慣れないポゼッションサッカーで、ぎこちなくパスを回す。
堅守速攻に慣れすぎていて、ボールを持っても、どう攻めたらいいか分からないようだ。

その上、身体のキレもいまいち。
平均年齢で5歳以上、差がある横浜FCの方が運動量・敏捷性で上回っているかもしれない。

そのおかげで、立ち上がりは横浜FCペース。
ポゼッションこそ浦和だが、完全に横浜FCのシナリオ通りだ。

ときおり、相馬が単独で突破を図るが、中央にDFが残っているから、抜かれても別に危険なシーンに至らない。
アクションサッカーなら相馬の突破にフォローがあってもいいんだけど、無いんだよなぁ、浦和は。

Jリーグで最も危険なストライカー、ワシントンには元日本代表の小村がマンマーク。
仏W杯ではジャマイカ戦に先発したくらいだから、その実力に定評はある。
189cmのワシントンと180cmの小村では、ちょっと身長に差があるけど、細っこいDFよりはよほどいい。

小村のマークがきついからか、ワシントンはなかなか前を向いてプレーできない。

横浜FCは、このまま前半は0-0、できれば後半も0-0のまましのぎたい、と考えているのかな?

だけど。
そうは問屋がおろさない。

前半25分。
ゴール前にワシントンがいた。
背後には小村。
しつこいディフェンスに、ワシントンはゴールに背を向けたままだ。

そこに、くさびのパス。
ワシントンの足元へ。

ボールを止めるかと思いきや。
ワンタッチで浮かせた。
ポストプレーだ。

ふわりとボールが浮く。
そして、小村の右後ろへ。

ポンテが、ペナルティエリア左に走りこむ。
拾った。
すぐさま、グラウンダーのクロスを放つ。

ワシントンもターンして、ゴール前に。

ただ、横浜FCは引いている。
ポンテとワシントンの間に、DF2人にGK。
グラウンダーが通るハズがない。

DFが足でカット。
よしっ。

いや?
カットされたボールが浮いた。
ゴールの方向へ。

え。
ヤバイ。
ゴールに入る。
GK菅野が跳びついた。

だが、一瞬遅い。
ボールがゴールラインを割った。

オウンゴール。
浦和の1-0。

やっぱ、ワシントンは巧いなー。
小村があそこまで抑えてたのに、前を向けないなら、身体を生かしてポストプレーかぁ。

横浜FCのミスはよくあるミスだし、不運だとも思うけど、やっぱ経験不足が出たかな。

これで浦和は一気に楽になった。

浦和は守備力に自信があるから、無理して攻めなくてもいいし。
そして、精神的にも解放された。

がぜん浦和の動きが良くなる。


前半35分。

浦和から見て、右前で山田がボールをキープ。
1対1だ。

ワシントン・ポンテは、左前方に少し寄っている。
そのため、バイタルエリアの中央右が、空く。
絶好のスペース。

「そこ、危ないぞー?」
そう思った瞬間。

山田は1対1を制して、スペースへグラウンダーのパス。
同時に、ボランチの位置から小野が走りこんできた。

最近、小野が好んで見せる前線への走り込みだ。
斜めに走りこむため、DFが捉えにくい。

ここで、また横浜DFの若さが出る。
本当なら、CBの早川がマークをずらして、小野に付くべきだった。

だが、判断が遅い。
足が動かない。

小野はノーマークのままだ。
フリーで走りこんだ。
走りこんだ勢いを利用して、ダイレクトでシュート。

GK菅野も間に合わない。
やられた。

と思ったら。

ハズした・・・・・。

おいおい、外すか、小野。。。。(^^;
横浜FCは、辛くも2点目を逃れる。

このまま、1-0で前半終了か?
そしたら、横浜FCに勝ち目ないなぁ、、、、と思い出した時間帯。

久しぶりに(横浜FCから見て)左前にいる久保にボールが通った。

ドリブルで突進する。
シュート!

ゴール左に外れる。
コースはぜんぜんだ。

ただ、ドリブルに迫力がある。
そして、シュートも低い弾道だ。
きちん抑えこんでいる。

こりゃ、かなり体調良さそう。

もしかしたら、という小さな予感がする。

前半44分。
横浜FCから見て、右サイド。
久保にボールが渡る。

ゴールから35mほどあるエリア。

久保は小野を避けて、真横の左方向に軽くドリブル。
次、どうしようかと考えている風。

小野は、タラタラと久保の後を追いかける。
久保へのプレッシャーになっていない。

久保が、少し大きめに横へボールを出す。
大きく踏み込む。
足を上げる。
身体をひねる。

おいっ!
まさか。
そこから?

左足、一閃。
35m級のロングシュート!

アホかぁ!
そんなの決まるわけないじゃん。
フカすだけじゃ・・・・

えぇえ!!!!

糸を引くキレイな弾道。
ドライブが掛かる。
軽く落ちた。

ゴールの右上スミへ。
代表GKの山岸も届かない。

吸いこまれた。

なんじゃこらぁあああああ!

呆然。
びっくり。

すげぇモノ見てしまった。
ここ数年、日本人FWがここまで凄いシュートを決めたのは、見たことが無い。

体調がいいときの久保は、ほんと信じられないプレーするなぁ。
ドイツW杯のとき、なんであんなに体調が悪かったのか・・・・つくづく残念。

1-1。
そして、そのまま前半終了。

横浜FCの守備組織は、すばらしかった。
高木監督のポリシーがチーム隅々にまで行き渡っている感じがした。

横浜FCのサッカーは、一言で言うと「カテナチオ」だ。

まず、サイドからのクロスを警戒し、両サイドに2人ずつ置いて必ず数的優位を保つ。

クロスを上げられても、CB2人とダブルボランチの計4人が、中央で弾き返すという二段構え。
もちろん、キーマンのワシントンには、マンマークを付ける。
だから、中央の堅さはハンパじゃない。

そのおかげで、攻撃力は犠牲になっているが、横浜マリノスで培った奥と久保のアイコンタクト、そして山口のパスセンスを生かして、後半にカウンターで決める。

そういったシンプルな戦略だと思う。

個人能力では、トラップもパスもドリブルも、そして守備力も劣る横浜FCが、こういった戦略で試合に臨むのは良く分かる。

技術力でも、フィジカルでもなく、組織と意思統一された動きで闘う。
いまの戦力を考えれば、最善と言っていいんじゃないかな。

よく高木監督は、思いきったなぁ。
日本じゃ、こういう戦略は嫌われるのにね。

あー、でも、この戦略じゃぁ、カズが入るトコがないなぁ。(^^;
今日は出番ないかも。

後半開始。

相変わらず、横浜FCはきちんと守備組織を保つ。
8バックだ。

前半の最初の頃と同じ展開。
これじゃ、浦和は個人スキルで打開を図るしかないけど、、、、
コンディションがまだまだ上がってないから、なかなか単発の攻撃だと打開できない。
おかげで、結構疲れてきているようにも見える。

さぁて、ここまでは横浜FCの思惑通り。
高木監督は、どこで攻撃のオプションを使ってくるのかな?

浦和は、横浜FCの守備陣の外側でパスを回すばかりで、誰も中に切りこんで行かない。
いつの間にかワントップ気味になったワシントンが孤立。
ポゼッションしてるのに孤立、って意味不明だ。

このままの状態で後半30分まで行ければ、横浜FCにも勝ち目があるかな・・・・。
そう思い出した後半10分。

甘かった。

横浜FCの組織が崩れ始めた。

何かキッカケがあったわけじゃない。

ただ、自陣でのチェックが、少しずつ遅れる。
カウンターで攻めた後、自陣に戻るのが遅い。
スペースを埋められない。

きっと、疲れたんだと思う。
体力的にか精神的にか、もしくはその両方で。

初めてのJ1での戦い。
そして、年齢の高い中心選手たち(30代)。

さらに言えば、攻めるチャンスが増えた。
前半は、カウンターの攻撃チャンスに、久保と奥しか前に行かなかったのに、後半に入ってからは、ボランチやサイドが上がるようになった。

だから、前でボールを奪われると守備組織が崩れたまま逆カウンターを食らう。

また、逆カウンターでなくても、スペースも空きはじめたから、浦和はだんだんと中に切りこめるようになっていく。

守備組織は崩れ、スピードも鈍り、後半15分からサンドバック状態に突入した横浜FC。

久保までが驚異的な身体能力で守備をこなす(ハイボールの競り合いで、DF坪井を抑えたのにはびびった)が、崩れた組織で守りきれるか?

・・・・残り30分。
守りきるには、あまりにも長すぎる。

チャンスと見るや、浦和はDFネネを前に前線に上げて、高さで勝負に来た。
さらに、小野はセンターライン付近に下がり、左右のサイドにパスを散らす。

前半の横浜FCなら、小野にプレッシャーを掛けてパス精度を落とすとか、サイドを厳しくチェックする、といった守備ができたが、いまはできない。

疲れて、足が出ないのだ。

残念ながら、フリーの小野にパスを出させたら、天下一品。
ロングパスを、何度となく両サイド(相馬と山田)の足元へ合わせる。
50cmと誤差のない精確さ。

サイドからクロスを上げられ、横浜FCはなす術がない。

後半30分。
またもや、ゴール前でワシントンがポストプレー。
足でボールを後ろに返す。

そこには、ネネ。
ダイレクトでシュート!
守備が間に合わない。
低いシュートがゴールを襲う。

GK菅野が止めた。
ギリギリだ。

今日の菅野は、大活躍だ。
22歳の若き守護神。

攻められ続ける展開で、当然、カズを投入するタイミングはない。

後半40分。
ゴール前で混戦。
狭いスペースで、浦和と横浜FCが蹴り合う。
ボール保持者がくるくると変わる。

ボールがこぼれた。
浦和FW永井の足元だ。
横浜FCのDFが詰める。

永井は、軽くボールに触れ、DFの股を抜いた。
右に回りこむ。
DFはついて来れない。

GK菅野との1対1。
シュート。
菅野は、素早くコースに入った。
真正面。
パンチングした。

両手が弾かれる。
押し込まれた。

ほとんどコースを変えず、ボールは直進した。
ゴール!

浦和の2-1。

そのまま試合終了。

やっぱ、調子悪いとは言え、浦和は地力があるなぁ。。
アクションサッカーはあまりできてなかったと思うけど、やはり個の力が違う。
特に、ネネとワシントン、ポンテの外国人勢の攻撃力はすごい。

それと比べて、横浜FCは。
個人の力はもちろん、得意の守備組織もまだまだだ。

後半10~15分で崩壊してしまった守備組織。
それまではいいサッカーをしていたんだから、もったいなかった。

あの守備が後半30分まで保っていれば、横浜FCが勝ってもおかしくない展開だったと思う。
その点が課題だね。

逆にいうと、それが改善できれば、J1でも中位は狙えるんじゃないかな?
高木監督は、間違い無くいいチーム作ってるね。

それから、山口素弘のパスセンスは光った。
38歳とは思えない質の高さ。

フランスW杯を思い出したなぁ。
やっぱり、年齢を重ねても技術は裏切らないってことなんだろうな。

久保の脅威のシュートも見れたし、久しぶりにおもしろい試合だった。
今後の横浜FCの活躍に期待だ!
2007/02/17のBlog
俊輔は負けるだろう。
再び。
ドイツW杯に続いて、完敗する。

欧州CL 決勝トーナメント1回戦、A.C.ミラン vs セルティックの話だ。

イタリアの強豪A.C.ミランと俊輔が中軸のセルティックがホーム&アウェイで対決する。
第1戦目がセルティックのホーム、セルティック・パークでの試合。(2/20)
第2戦目がミランのホーム、サンシーロでの試合だ。(3/7)

セリエAでは不幸な事件が起こったため、老朽化したミランのホームスタジアム(=サンシーロ)では試合ができないのではないかと言われていた。
しかし、ミランがスタジアムの安全性向上のための工事を突貫で行ったことから、セルティック戦はサンシーロで行うことが確実になった。

そうすると、アウェイに極端に弱いセルティックは、サンシーロでは勝ち目がない。

では、セルティックのホーム(セルティック・パーク)ではどうか?

それでも、セルティックがミランに勝つ見込みはほとんどないと思う。
ミランが、俊輔を集中的に狙うからだ。

俊輔はセルティックのキーマン。
攻撃のほとんどは俊輔が起点となり、他の選手を起点とした攻撃パターンがない。
にも関わらず、俊輔はフィジカルコンタクトに弱く、守備もあまり巧くないという意味で、「穴」とも言える。

ミランから見れば、俊輔1人を狙えば勝てる、と考えるのは自然な話だ。

普通、CL決勝トーナメントに出るような強豪チームは、複数の攻撃の起点を持つ。
だから、1人の選手を集中的にケアすると、他の選手のケアができなくなってバランスを崩してしまいがちだ。

しかし、セルティックの攻撃の起点は俊輔ただ1人。
ミランは、そこを狙えばよい。

具体的には。

俊輔は、セルティックの中央~右サイドにポジションを取ることが多い。
しかし、中央にはイタリア代表ボランチのガットゥーゾ、左SBにはチェコ代表レギュラーのヤンクロフスキがいる。

俊輔と相対するのは、ドイツW杯でも活躍したこの2人だ。

ヤンクロフスキが攻め上がった場合、俊輔が下がって守備中心のプレーをするのならシメたもの。
俊輔の攻撃を封じることができる上に、彼の下手な守備をかわして、クロスを上げることもそう難しくない。

もし、俊輔が下がらなくても、ミランはそれでも構わない。
ヤンクロフスキが、どんどんサイドをえぐってクロスを上げるだけだ。
FWのジラルディーノが、ゴールを決めるだろう。

そのとき、フィジカル&守備の鬼=ガットゥーゾが俊輔をマークする。
ガットゥーゾのフィジカルを前面に押し出した守備は、俊輔が一番苦手とするところ。
おそらく、完全に抑えられる。

そうなれば、ミランはセルティックを押し込んで試合の主導権を握り、セルティックは引き分けることさえ困難を究めると思う。

ドイツW杯の日本代表には、攻撃のキーマンは中田英と俊輔の2人いた。
だから、結果はともかく内容的には、相手のマークが分散されたため、オーストラリアやクロアチア相手にそれなりの戦いができたんだと思う。

でも、セルティックはキーマンが俊輔ただ1人という悲しさ。
そして、A.C.ミランは、きっとオーストラリアやクロアチアよりも強い。

セルティックのホームであっても、2-0で勝つんじゃないかな。
もし、俊輔のプレースキック(FKやCK)から点を取ったとしても、2-1でミランの勝ちだ。

とりあえず、僕はそう予想しておく。

さ~て、実際はどうなるか?
2月20日の第1戦が楽しみだなぁ。