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2007/09/09のBlog
[ 15:55 ]
[ サッカー ]
"3大陸トーナメント"と名づけられた欧州での親善試合。
以前、オシムがクラブチーム「グラーツ」を率いたことのあるオーストリアでの対抗戦だ。
そして、対戦相手はオーストリア。
つまり、アウェイ。
日本代表の現在の実力を計るには、恰好の相手だと思う。
ここと互角以上の戦いができなければ、オシムジャパンが2010年W杯でベスト16を目指すのは苦しい。
なぜなら、オーストリアは、ドイツW杯に出場していない。
予選敗退だ。
クラブチームで言っても、オシムが「グラーツ」を率いた以降、欧州CL本戦にはほとんど出ていない。
今年も、三都主・宮本の所属するオーストリアのザルツブルグは、予備予選で消え、本戦に出場はできなかった。
つまり。
オーストリアは、欧州の弱小国~中堅国レベルでしかないということ。
コンディションも、気温が約17℃・湿度が20~30%。
「考えて走る」オシムサッカーにぴったりの気候だ。
松井・稲本まで召集して、これで惨敗したら、オシム更迭もあり得る。
それくらいの試合だ。
キックオフ。
日本のシステムは、4-2-2-2。
DFは、左から駒野・中澤・闘莉王・加地。
ボランチは、稲本・鈴木啓太。
サイドMFは、左・遠藤、右・俊輔。
FWは、矢野貴章と田中達也。
序盤からオーストリアの守備がいい。
前線から、積極的にプレスを掛けてくる。
日本はタジタジだ。
ボールをキープできない。
奪われて、カウンター。
速い。
立ちあがりに相手のペースに付き合うのは日本の悪いクセだが、この試合も相手にペースを握られる。
何回もカウンターを食らう。
ぎりぎりの処で、跳ね返す。
オーストリアの守備は、非常に組織的。
よく鍛えられている。
攻撃面でも、ボール扱いが巧い。
日本DFにプレッシャーを掛けられた中でも、正確なトラップとドリブルで抜きに掛かったり、狭いコースを通す精密なパスが出せる。
プレッシャーが掛かったとたん、トラップもパスも雑になる日本選手とは大きく違う。
しかし、日本もやられっぱなしではいない。
アジアカップと違い、低い気温を利用して走る。
そして、フリーでパスを回す。
プレッシャーのない場所でのパスの正確さは、日本がオーストリアを上回る。
特に、俊輔と中澤のロングパスが精確だ。
闘莉王のロングパスも悪くない。
プレスをかわすため、日本は、CBの2人からサイドの加地・駒野、遠藤へのパスを増やす。
高い最終ラインを引いていたオーストリアは、徐々にラインを下げざるを得なくなる。
すると、少しずつプレスが弱まり、日本は中盤でパスを回せるようになっていく。
前半14分。
ボールを奪った日本が俊輔にパス。
俊輔は、ゴール30mほど前から、ミドルシュートを打った。
攻めこまれていたので、ペースを握るためにもシュートを打ったんだろう。
判断は悪くない。
が。
シュートそのものは、良くない。
ピッチが柔らかいためもあるんだろうけど、ただでさえパワーがないのに、そのパワーをきちんとボールに伝えられていない感じだ。
ミドルシュートを吹かしたのはもちろん、球の速度が遅い。
もし、ゴール枠内に収まっていたとしても、GKに取られていただろう。
やっぱり、俊輔はミドルが下手だ。
しかし、中盤で回せるようになってきたためか、いつのまにか、日本がペースを握っている。
ポゼッションで圧倒する。
オーストリアは、まともにシュートまで持っていけない。
日本も同じだけど。
アジアカップに続いて、日本の守備は安定している。
まず言えるのは、中澤・闘莉王のCBコンビの安定感が違う。
2人とも比較的長身でパワーもあるため、オーストリアのハイボールをことごとく跳ね返す。
中澤・阿部のコンビも悪くなかったが、中澤・闘莉王の方がさらにいいと思う。
特に中澤の判断力は、秀逸。
そして、稲本。
ドイツ・フランクフルトで開幕から4戦連続スタメンを張るだけあって、アグレッシブな守備が素晴らしい。
ガンガン深く速いスライディングをかまして、敵の攻撃を止める。
Jリーグだとすぐ笛が鳴るから、深いスライディングをする選手はほとんどいないが、さすが欧州で揉まれているだけはある。
さらに、前線に上がらずに自重しているのがいい。
稲本は、変なタイミングで前線に上がって後ろにポッカリとスペースを作り、敵にそこを使われたり、巧くもないドリブルでまっすぐに上がって、途中でカットされカウンターを食らう、というリスクを抱えることが多かった。
もちろん、上がれば点につながることもあるし、後ろから上がって点を取るのはすごく効果的に見えるので、それを期待する人も多い。
実際、2002日韓W杯で2点取ったり、マンU相手にダイレクトシュートを決めたりしているし。
しかし、稲本がイングランドのプレミアリーグでレギュラーに定着できなかったり、ジーコジャパンで福西のサブに甘んじたのは、その前線に上がることが原因だった。
稲本自身は、自分の持ち味は、守備だけでなく前線に上がって攻撃することだ、と誤解しているフシがある。
でも、長い目で見れば、彼の上がりはチームを危機に陥れている。
ドイツW杯のクロアチア戦。
後半からボランチの位置に入った稲本が、ハーフライン手前からドリブルで前線に持ち上がろうとしたシーンがあった。
なかなか点が入らず、試合がこう着していたから、「わ~っ」という歓声が沸いたのを覚えている。
しかし、これは最悪のプレーだった。
稲本は、足が速くない。
このため、速攻のチャンスだったにも関わらず、自分がドリブルで上がることで、そのチャンスをつぶしてしまった。
また、キープするスキルが足りないので、一旦ドリブルを始めると、それを止めることができない。
止めたとたんに、敵DFにボールを奪われてしまうのがミエミエだ。
さらに、ドリブル自体が巧くないから、そのコースも単純に縦に上がるだけ。
切り返してDFをかわしたり、コースを変えることもできない。
ボールを奪われるのは、時間の問題だった。
案の定、クロアチアにドリブルをカットされて、あやうく後ろの数的不利を利用されかけた。
これが、キープができる中田英なら、ドリブルで上がっても構わない。
いや、中田英なら、そして今で言えば中村憲剛でも、ドリブルで上がる前にサイドにはたくか、FWに当てて速攻に持ちこんでいたろう。
このときの稲本には、その判断力が不足していた。
しかし、稲本は変わった(らしい)。
実際のプレーを詳しく見たことはないが、トルコのガラタサライで、1ボランチを任される等、守備専の選手として活躍する。
本当は上がりたいのかもしれないが、上がるのを我慢できるようになった。
これは、稲本の大きな成長なんじゃないだろうか。
守備と散らし=ゲームメイクに徹すれば、彼は十分世界で戦える逸材だと思う。
その力が、この試合で出た。
そう思いたい。
思った以上に時間がかかったが、ようやく黄金世代の高原・稲本が輝こうとしている。
その活躍が楽しみだ。
そして、鈴木啓太。
啓太もいつも通りだけど、素早いチェックをフォローで守備を安定させている。
ふだんより、少しパス精度が高いような気がするのは、気のせいか(?)
攻撃には、あまりからまないが、これもいつも通り。
CBとボランチの4人で強固な守備ブロックを作っているので、オーストリアはなかなかチャンスを作れない。
GK川口は、なんとなく暇そうだ。
一方で。
攻撃には、問題を抱えている。
本質は、アジアカップと同じだ。
パスは回すが、一向にボールがペナルティエリアに入らない。
もちろん、そのままと言うわけじゃない。
俊輔が何度か、ペナルティエリアに進入する。
アジアカップでは、足りなかった2列目の動き。
だけど。
それだけでは、十分じゃない。
俊輔にパスが入らない。
守備ブロックが強固なぶん、ボランチが上がるシーンが少ない。
SBをフォローする動きがないのだ。
だから、加地・駒野がサイドを単独で打開しようとするが、それができない。
加地は、もともと単独突破が得意ではないし、駒野は右SBでならともかく、左SBのいまは、単独突破できるほどの力はない。
ジーコ時代、加地が右SBとして開花し、ペナルティエリアにクロスを上げていたのは中田英がいたからこそ。
中田英がボールをキープし、敵DFを引きつけるとともに、加地が上がる時間を作る。
運動量豊富な加地は、中田英を見ながら、右タッチラインを掛けあがる。
そして、中田英は加地の前のフリースペースにボールを出し、加地はそれをほとんどフリーのままクロスを上げる。
そういう連携があってこその加地の攻撃力。
単独での守備力はすばらしいが、中盤との連携がなければ「使われる」選手である加地は、攻撃面では輝かない。
相手は、Jリーグのチームではない。
アウェイの欧州の代表チームだ。
加地の足元のスキルでは、単独突破するのは難しい。
だけど。
それを知っているのに、右サイドの俊輔やボランチの鈴木啓太・稲本は、加地を「使わない」。
もしくは、「使えるスキルがない」
だから、しようがなく加地は単独で突破を図り、そして無理だと思えばバックパスで後ろに戻す。
アジアカップの再現。
SBが上がっているときにボールを失えば、恰好のカウンターの餌食だ。
オーストリアの思うツボ。
だから、SBが上がったときは、クロスを上げきって素早く守備に戻るか、無理をせずに後ろに戻すしか選択肢はない。
じゃあ、そのとき。
俊輔は何をしているか。
彼は、たいてい加地の後ろにいる。
バックパスを出せる位置に。
そうでなければ、ペナルティエリアに侵入していたりする。
なぜ加地を1人にする?
俊輔が加地の横にいてワンツー等の連携でサイドを崩すしたりすることもなく、加地を追い越す動きも少ない。
俊輔がペナルティエリアに侵入すべきなのは、左サイドで駒野や遠藤、FWがボールを持ったときだ。
加地が持ったときじゃない。
加地は、メッシでもC・ロナウドでも、ザンブロッタでさえ無いのだから。
そもそも、俊輔と遠藤はゲームメイクをしすぎる。
通常は中村憲剛がボランチにいてゲームメイクをするから、俊輔と遠藤はある程度まで憲剛にゲームメイクを任せるが、今回はその位置にいるのは稲本。
パスを散らして前に出る動きは、得意ではない。
そうすると、俊輔と遠藤はゲームメイクに奔走し、パス出しが圧倒的に多くなる。
その結果、中に切りこんでいく選手がFWだけになってしまう。
高さやパワーで圧倒できるFWのいない日本にとって、これはツライ。
1トップならもちろんツライが、2トップでも片方が背の低い軽い田中達也であることを考えると、やはりツライ。
俊輔と遠藤が共通して持つ悪癖は、パス出した後の動き。
ゴール前に精度の高いパスを出したあと、決まってボールを目で追ったまま、動きが止まる。
前線に走りこもうとしない。
これでは、FWが孤立する。
俊輔と遠藤を同時に使うのは、やはり賛成できない。
オシムがこの2人の成長を期待しているのかもしれないが、それを踏まえても、人選ミスだと思う。
アジアカップのベトナム戦では、遠藤は前線に走りこむことをかなり意識していて、一皮剥けたかと思ったけど、最近の代表の試合では、残念ながら元に戻っている。
俊輔に至っては、フリーマンのように右サイドからトップ下、左サイドまで自由自在に動いて、精力的にパスを出す。
特に代表では、スピードの遅い、DFをずらすことができないようなサイドチェンジを何回もする。
そのおかげで、稲本がゲームメイクしない。
そうすると、前線の人数が足りなくなる。
後ろに2列目の選手がいるのだから、当たり前だ。
悪循環。
俊輔は、ボランチ(稲本と鈴木啓太)のパスを受ける立場に徹し、自分が起点となるパスを出すことにエネルギーを注ぐべきじゃないと思う。
リスクを冒した勝負パス/クロスを出すか、ゴールを狙ってシュートを打つことにエネルギーを注ぐべき。
それができない俊輔は、やはりオシムサッカーの中では異質。
でも、FKやキープ力、パスの正確性を考えたら、俊輔を外すのは難しい。
アジアカップやこのオーストリア戦でも、最も数多くチャンスを作り出したのが俊輔の左足であることは、まぎれもない事実だ。
それなら、遠藤は外さざるを得ないのではないか?
羽生、もしくは松井、山岸。
U-22からであれば、家長、柏木、梅崎。
左前サイドの候補は、十二分にいる。
いずれも、パスの受け手にもなれる選手たちだ。
羽生・山岸・柏木・家長は、守備もある程度は期待できる。
俊輔外して水野って方法もあるが、これはちょっとやりすぎだろう。
試合終盤のアクセントに、交代で水野投入ってとのが妥当かな。
いずれにしろ、俊輔と遠藤を同時起用する限り、日本の得点力不足は解消されない。
FWには頼れないのだから。
試合は進む。
前半22分。
相手ゴールから約25mのところの少し左で、日本がFKを奪う。
これを蹴るために、ボールの前に俊輔と遠藤が並ぶ。
FKのときだけは、この2人が同時にピッチにいるのは良かった、と思う。
俊輔が助走するが、これはフェイクで、実際に蹴ったのは遠藤。
オーストリアDFの壁を巻くようにゴールに迫る。
低い弾道。
コースは悪くない。
しかし、オーストリアGKの反応が素晴らしい。
俊輔のフェイクに一瞬引っかかったにも関わらず、これを弾き出す。
だが。
そこに、ちゃんと詰めていたのは田中達也。
決定的なチャンスだ。
蹴った。
決まった。
・・・かに思えたが、ポストに弾き返された。
えーーー!!
あれ、外すかぁ?
もっと、落ち着いてコース狙って蹴っても、GKの体勢崩れてたから、だいじょうぶだったのに。
なに思いっきり蹴ってんだ???
そのあげく外すなんて・・・・。
結構ショック。
田中達也は、日本唯一のドリブラー型FWで、すごく期待していたから。
決定力も高いと思っていたし。
よく大久保や佐藤寿人もドリブラー型FWと言われることがあるが、海外に行けば、あの程度のドリブルでは「ドリブラー」とは呼ばれない。
本当の意味では、田中達也だけが「ドリブラー」だと思う。
日本の優勢は続くが、あいかわらず、ペナルティエリアの中にボールが入らない。
前半ロスタイム。
この日、初めて流れの中からチャンスが来た。
日本が押し込んで、FWとMFが相手ペナルティエリアに殺到する。
そして、右サイドからグラウンダーのボールが稲本へ。
稲本は、右足ダイレクトで、縦へスルーパス。
そこに、飛びこんだのは俊輔。
得意の左足で、コントロールしたダイレクトシュート。
決まった、と言いたいが、これもコースが甘く、相手GKにボールを取られる。
あそこは、コントロールしたんなら、もっといいコースに蹴って欲しかった。
いや、コントロールせずに叩きつけるような速いシュートでもいい。
この絶好のチャンスを逃すようでは、どんなに優勢でも今日の試合はヤバい。
(続く)
以前、オシムがクラブチーム「グラーツ」を率いたことのあるオーストリアでの対抗戦だ。
そして、対戦相手はオーストリア。
つまり、アウェイ。
日本代表の現在の実力を計るには、恰好の相手だと思う。
ここと互角以上の戦いができなければ、オシムジャパンが2010年W杯でベスト16を目指すのは苦しい。
なぜなら、オーストリアは、ドイツW杯に出場していない。
予選敗退だ。
クラブチームで言っても、オシムが「グラーツ」を率いた以降、欧州CL本戦にはほとんど出ていない。
今年も、三都主・宮本の所属するオーストリアのザルツブルグは、予備予選で消え、本戦に出場はできなかった。
つまり。
オーストリアは、欧州の弱小国~中堅国レベルでしかないということ。
コンディションも、気温が約17℃・湿度が20~30%。
「考えて走る」オシムサッカーにぴったりの気候だ。
松井・稲本まで召集して、これで惨敗したら、オシム更迭もあり得る。
それくらいの試合だ。
キックオフ。
日本のシステムは、4-2-2-2。
DFは、左から駒野・中澤・闘莉王・加地。
ボランチは、稲本・鈴木啓太。
サイドMFは、左・遠藤、右・俊輔。
FWは、矢野貴章と田中達也。
序盤からオーストリアの守備がいい。
前線から、積極的にプレスを掛けてくる。
日本はタジタジだ。
ボールをキープできない。
奪われて、カウンター。
速い。
立ちあがりに相手のペースに付き合うのは日本の悪いクセだが、この試合も相手にペースを握られる。
何回もカウンターを食らう。
ぎりぎりの処で、跳ね返す。
オーストリアの守備は、非常に組織的。
よく鍛えられている。
攻撃面でも、ボール扱いが巧い。
日本DFにプレッシャーを掛けられた中でも、正確なトラップとドリブルで抜きに掛かったり、狭いコースを通す精密なパスが出せる。
プレッシャーが掛かったとたん、トラップもパスも雑になる日本選手とは大きく違う。
しかし、日本もやられっぱなしではいない。
アジアカップと違い、低い気温を利用して走る。
そして、フリーでパスを回す。
プレッシャーのない場所でのパスの正確さは、日本がオーストリアを上回る。
特に、俊輔と中澤のロングパスが精確だ。
闘莉王のロングパスも悪くない。
プレスをかわすため、日本は、CBの2人からサイドの加地・駒野、遠藤へのパスを増やす。
高い最終ラインを引いていたオーストリアは、徐々にラインを下げざるを得なくなる。
すると、少しずつプレスが弱まり、日本は中盤でパスを回せるようになっていく。
前半14分。
ボールを奪った日本が俊輔にパス。
俊輔は、ゴール30mほど前から、ミドルシュートを打った。
攻めこまれていたので、ペースを握るためにもシュートを打ったんだろう。
判断は悪くない。
が。
シュートそのものは、良くない。
ピッチが柔らかいためもあるんだろうけど、ただでさえパワーがないのに、そのパワーをきちんとボールに伝えられていない感じだ。
ミドルシュートを吹かしたのはもちろん、球の速度が遅い。
もし、ゴール枠内に収まっていたとしても、GKに取られていただろう。
やっぱり、俊輔はミドルが下手だ。
しかし、中盤で回せるようになってきたためか、いつのまにか、日本がペースを握っている。
ポゼッションで圧倒する。
オーストリアは、まともにシュートまで持っていけない。
日本も同じだけど。
アジアカップに続いて、日本の守備は安定している。
まず言えるのは、中澤・闘莉王のCBコンビの安定感が違う。
2人とも比較的長身でパワーもあるため、オーストリアのハイボールをことごとく跳ね返す。
中澤・阿部のコンビも悪くなかったが、中澤・闘莉王の方がさらにいいと思う。
特に中澤の判断力は、秀逸。
そして、稲本。
ドイツ・フランクフルトで開幕から4戦連続スタメンを張るだけあって、アグレッシブな守備が素晴らしい。
ガンガン深く速いスライディングをかまして、敵の攻撃を止める。
Jリーグだとすぐ笛が鳴るから、深いスライディングをする選手はほとんどいないが、さすが欧州で揉まれているだけはある。
さらに、前線に上がらずに自重しているのがいい。
稲本は、変なタイミングで前線に上がって後ろにポッカリとスペースを作り、敵にそこを使われたり、巧くもないドリブルでまっすぐに上がって、途中でカットされカウンターを食らう、というリスクを抱えることが多かった。
もちろん、上がれば点につながることもあるし、後ろから上がって点を取るのはすごく効果的に見えるので、それを期待する人も多い。
実際、2002日韓W杯で2点取ったり、マンU相手にダイレクトシュートを決めたりしているし。
しかし、稲本がイングランドのプレミアリーグでレギュラーに定着できなかったり、ジーコジャパンで福西のサブに甘んじたのは、その前線に上がることが原因だった。
稲本自身は、自分の持ち味は、守備だけでなく前線に上がって攻撃することだ、と誤解しているフシがある。
でも、長い目で見れば、彼の上がりはチームを危機に陥れている。
ドイツW杯のクロアチア戦。
後半からボランチの位置に入った稲本が、ハーフライン手前からドリブルで前線に持ち上がろうとしたシーンがあった。
なかなか点が入らず、試合がこう着していたから、「わ~っ」という歓声が沸いたのを覚えている。
しかし、これは最悪のプレーだった。
稲本は、足が速くない。
このため、速攻のチャンスだったにも関わらず、自分がドリブルで上がることで、そのチャンスをつぶしてしまった。
また、キープするスキルが足りないので、一旦ドリブルを始めると、それを止めることができない。
止めたとたんに、敵DFにボールを奪われてしまうのがミエミエだ。
さらに、ドリブル自体が巧くないから、そのコースも単純に縦に上がるだけ。
切り返してDFをかわしたり、コースを変えることもできない。
ボールを奪われるのは、時間の問題だった。
案の定、クロアチアにドリブルをカットされて、あやうく後ろの数的不利を利用されかけた。
これが、キープができる中田英なら、ドリブルで上がっても構わない。
いや、中田英なら、そして今で言えば中村憲剛でも、ドリブルで上がる前にサイドにはたくか、FWに当てて速攻に持ちこんでいたろう。
このときの稲本には、その判断力が不足していた。
しかし、稲本は変わった(らしい)。
実際のプレーを詳しく見たことはないが、トルコのガラタサライで、1ボランチを任される等、守備専の選手として活躍する。
本当は上がりたいのかもしれないが、上がるのを我慢できるようになった。
これは、稲本の大きな成長なんじゃないだろうか。
守備と散らし=ゲームメイクに徹すれば、彼は十分世界で戦える逸材だと思う。
その力が、この試合で出た。
そう思いたい。
思った以上に時間がかかったが、ようやく黄金世代の高原・稲本が輝こうとしている。
その活躍が楽しみだ。
そして、鈴木啓太。
啓太もいつも通りだけど、素早いチェックをフォローで守備を安定させている。
ふだんより、少しパス精度が高いような気がするのは、気のせいか(?)
攻撃には、あまりからまないが、これもいつも通り。
CBとボランチの4人で強固な守備ブロックを作っているので、オーストリアはなかなかチャンスを作れない。
GK川口は、なんとなく暇そうだ。
一方で。
攻撃には、問題を抱えている。
本質は、アジアカップと同じだ。
パスは回すが、一向にボールがペナルティエリアに入らない。
もちろん、そのままと言うわけじゃない。
俊輔が何度か、ペナルティエリアに進入する。
アジアカップでは、足りなかった2列目の動き。
だけど。
それだけでは、十分じゃない。
俊輔にパスが入らない。
守備ブロックが強固なぶん、ボランチが上がるシーンが少ない。
SBをフォローする動きがないのだ。
だから、加地・駒野がサイドを単独で打開しようとするが、それができない。
加地は、もともと単独突破が得意ではないし、駒野は右SBでならともかく、左SBのいまは、単独突破できるほどの力はない。
ジーコ時代、加地が右SBとして開花し、ペナルティエリアにクロスを上げていたのは中田英がいたからこそ。
中田英がボールをキープし、敵DFを引きつけるとともに、加地が上がる時間を作る。
運動量豊富な加地は、中田英を見ながら、右タッチラインを掛けあがる。
そして、中田英は加地の前のフリースペースにボールを出し、加地はそれをほとんどフリーのままクロスを上げる。
そういう連携があってこその加地の攻撃力。
単独での守備力はすばらしいが、中盤との連携がなければ「使われる」選手である加地は、攻撃面では輝かない。
相手は、Jリーグのチームではない。
アウェイの欧州の代表チームだ。
加地の足元のスキルでは、単独突破するのは難しい。
だけど。
それを知っているのに、右サイドの俊輔やボランチの鈴木啓太・稲本は、加地を「使わない」。
もしくは、「使えるスキルがない」
だから、しようがなく加地は単独で突破を図り、そして無理だと思えばバックパスで後ろに戻す。
アジアカップの再現。
SBが上がっているときにボールを失えば、恰好のカウンターの餌食だ。
オーストリアの思うツボ。
だから、SBが上がったときは、クロスを上げきって素早く守備に戻るか、無理をせずに後ろに戻すしか選択肢はない。
じゃあ、そのとき。
俊輔は何をしているか。
彼は、たいてい加地の後ろにいる。
バックパスを出せる位置に。
そうでなければ、ペナルティエリアに侵入していたりする。
なぜ加地を1人にする?
俊輔が加地の横にいてワンツー等の連携でサイドを崩すしたりすることもなく、加地を追い越す動きも少ない。
俊輔がペナルティエリアに侵入すべきなのは、左サイドで駒野や遠藤、FWがボールを持ったときだ。
加地が持ったときじゃない。
加地は、メッシでもC・ロナウドでも、ザンブロッタでさえ無いのだから。
そもそも、俊輔と遠藤はゲームメイクをしすぎる。
通常は中村憲剛がボランチにいてゲームメイクをするから、俊輔と遠藤はある程度まで憲剛にゲームメイクを任せるが、今回はその位置にいるのは稲本。
パスを散らして前に出る動きは、得意ではない。
そうすると、俊輔と遠藤はゲームメイクに奔走し、パス出しが圧倒的に多くなる。
その結果、中に切りこんでいく選手がFWだけになってしまう。
高さやパワーで圧倒できるFWのいない日本にとって、これはツライ。
1トップならもちろんツライが、2トップでも片方が背の低い軽い田中達也であることを考えると、やはりツライ。
俊輔と遠藤が共通して持つ悪癖は、パス出した後の動き。
ゴール前に精度の高いパスを出したあと、決まってボールを目で追ったまま、動きが止まる。
前線に走りこもうとしない。
これでは、FWが孤立する。
俊輔と遠藤を同時に使うのは、やはり賛成できない。
オシムがこの2人の成長を期待しているのかもしれないが、それを踏まえても、人選ミスだと思う。
アジアカップのベトナム戦では、遠藤は前線に走りこむことをかなり意識していて、一皮剥けたかと思ったけど、最近の代表の試合では、残念ながら元に戻っている。
俊輔に至っては、フリーマンのように右サイドからトップ下、左サイドまで自由自在に動いて、精力的にパスを出す。
特に代表では、スピードの遅い、DFをずらすことができないようなサイドチェンジを何回もする。
そのおかげで、稲本がゲームメイクしない。
そうすると、前線の人数が足りなくなる。
後ろに2列目の選手がいるのだから、当たり前だ。
悪循環。
俊輔は、ボランチ(稲本と鈴木啓太)のパスを受ける立場に徹し、自分が起点となるパスを出すことにエネルギーを注ぐべきじゃないと思う。
リスクを冒した勝負パス/クロスを出すか、ゴールを狙ってシュートを打つことにエネルギーを注ぐべき。
それができない俊輔は、やはりオシムサッカーの中では異質。
でも、FKやキープ力、パスの正確性を考えたら、俊輔を外すのは難しい。
アジアカップやこのオーストリア戦でも、最も数多くチャンスを作り出したのが俊輔の左足であることは、まぎれもない事実だ。
それなら、遠藤は外さざるを得ないのではないか?
羽生、もしくは松井、山岸。
U-22からであれば、家長、柏木、梅崎。
左前サイドの候補は、十二分にいる。
いずれも、パスの受け手にもなれる選手たちだ。
羽生・山岸・柏木・家長は、守備もある程度は期待できる。
俊輔外して水野って方法もあるが、これはちょっとやりすぎだろう。
試合終盤のアクセントに、交代で水野投入ってとのが妥当かな。
いずれにしろ、俊輔と遠藤を同時起用する限り、日本の得点力不足は解消されない。
FWには頼れないのだから。
試合は進む。
前半22分。
相手ゴールから約25mのところの少し左で、日本がFKを奪う。
これを蹴るために、ボールの前に俊輔と遠藤が並ぶ。
FKのときだけは、この2人が同時にピッチにいるのは良かった、と思う。
俊輔が助走するが、これはフェイクで、実際に蹴ったのは遠藤。
オーストリアDFの壁を巻くようにゴールに迫る。
低い弾道。
コースは悪くない。
しかし、オーストリアGKの反応が素晴らしい。
俊輔のフェイクに一瞬引っかかったにも関わらず、これを弾き出す。
だが。
そこに、ちゃんと詰めていたのは田中達也。
決定的なチャンスだ。
蹴った。
決まった。
・・・かに思えたが、ポストに弾き返された。
えーーー!!
あれ、外すかぁ?
もっと、落ち着いてコース狙って蹴っても、GKの体勢崩れてたから、だいじょうぶだったのに。
なに思いっきり蹴ってんだ???
そのあげく外すなんて・・・・。
結構ショック。
田中達也は、日本唯一のドリブラー型FWで、すごく期待していたから。
決定力も高いと思っていたし。
よく大久保や佐藤寿人もドリブラー型FWと言われることがあるが、海外に行けば、あの程度のドリブルでは「ドリブラー」とは呼ばれない。
本当の意味では、田中達也だけが「ドリブラー」だと思う。
日本の優勢は続くが、あいかわらず、ペナルティエリアの中にボールが入らない。
前半ロスタイム。
この日、初めて流れの中からチャンスが来た。
日本が押し込んで、FWとMFが相手ペナルティエリアに殺到する。
そして、右サイドからグラウンダーのボールが稲本へ。
稲本は、右足ダイレクトで、縦へスルーパス。
そこに、飛びこんだのは俊輔。
得意の左足で、コントロールしたダイレクトシュート。
決まった、と言いたいが、これもコースが甘く、相手GKにボールを取られる。
あそこは、コントロールしたんなら、もっといいコースに蹴って欲しかった。
いや、コントロールせずに叩きつけるような速いシュートでもいい。
この絶好のチャンスを逃すようでは、どんなに優勢でも今日の試合はヤバい。
(続く)
[ 15:54 ]
[ サッカー ]
(続き)
後半開始。
アウェイにも関わらず、日本は積極的だ。
前線からのプレスを掛ける。
中盤で、おもしろいように引っかかる。
試合開始直後、オーストリアにやられたことをお返ししているようだ。
やはり、日本の守備能力はアップしていると思う。
これだけ引っ掛ければ。
チャンスが巡って、、、、、、来ない。
田中達也も矢野貴章も、なぜか目立たない。
TVでは、しきりに「FW同士の連携が良くない」と言っているが、あまり画面に映らないので、よく分からない。
つまり、ボールの近くにいないということだ。
孤立している。
両SBは、前半と同じく単独突破ができず中央に戻す。
遠藤も俊輔も、ペナルティエリアに侵入しない。
ポゼッションは圧倒的なのに、閉塞感がただよう。
後半12分。
それを振り払うように、俊輔がペナルティエリア手前中央から、ミドルシュート。
しかし、なんなくGKにキャッチされる。
ボールに、スピードが無いからだ。
そして、コースも甘い。
フリーでミドルシュートを打って、キャッチされるなんて、、、、、
'06年コンフェデのブラジル戦で決めたあのミドルシュートは、やっぱり奇跡だったんだろうな。
シュートモーションが大きく、スピードのないミドルでは、なかなか世界に通用しない。
それに比べて。
後半37分。
稲本に代わって入っていた中村憲剛がミドルシュートを打つ。
ものスゴイ速さ。
糸を引いて、一直線にゴールに向かう。
角度のない位置からのシュートだったが、GKは弾くのが精いっぱい。
これが、世界標準のシュートだと思う。
憲剛は、やはり中田英の系譜を継ぐ者だ。
後半26分に、上記の稲本→憲剛の交代の他に、注目の交代があった。
田中達也→松井。
おぉ!
やっときた。
これが見たかった。
でも。
ん、遠藤じゃなくて田中達也と交代?
あれ、左サイドに遠藤は残ったまま?
って、ことは、松井はトップ下ってことですか。
1トップに3MF。
えー、それはおかしいよ、オシム監督。
点を取りに行くなら、1トップの場合に遠藤と俊輔の両方を残したら、ゴール前に飛びこむ人数が足りなくなる。
松井がドリブルで打開したとき、パスを受けるのが矢野だけになるじゃん。
それはちょっと・・・・。
後半29分。
ペナルティエリア内で、俊輔がDFと1対1。
かわしてシュートを打って欲しい。
が、かわせない。
無理に打った右足のシュートはDFにカットされる。
これだから、レフティーは!!!
俊輔に決定力が無いのを、改めて感じる。
後半40分。
松井は、ドリブルで単独突破しかけた。
しかし、流れに乗れていないのか、ドリブルのキレはいまいち。
きちんと抜けない。
1~2本、左サイドを突破してクロスを上げたが、中央に飛びこんだのは矢野と交代した巻のみ。
せめて2人はゴール前に飛びこまないと。
巻は、常にCB2人とGKに囲まれてしまっている。
シェフチェンコじゃないんだから、それじゃ点は取れない。
憲剛も、いまいち流れに乗れてない。
途中交代で、足元が柔らかいのに慣れてないのか、パススピードが遅い。
そのため、パスが短すぎたりして、あまり巧く散らせていない。
もちろん、稲本のときと比べ中盤が活性化し、より攻撃的になったのは、憲剛のゲームメイクのおかげだ。
だけど、憲剛は人生初の欧州での試合。
とまどいは、隠せない。
できれば、次は憲剛と稲本がボランチを組む試合を見てみたいなぁ。
そうすれば、中盤の守備もゲームメイクも上手くいきそう。
試合終盤、攻めているものの、決定的なチャンスは来ず。
0-0で後半終了。
PK戦は、3-4で負けた。
オーストリアは、欧州の弱小~中堅国だっただけあって、それほど強くはなかった。
ポゼッションで圧倒できたのは良かったと思う。
アジアカップと違い暑くなかったため、選手がゴールに向かって走る姿が増えたのも、悪くなかった。
でも、やっぱり、ボールを回しすぎる。
リスクを冒す選手が、少ない。
オシムは嘆く。
「日本人は、何か指示をしたら、その指示以外のことはプレーしなくなってしまう。別のプレーを禁止したわけでもないのに」
確かに、そうかもしれない。
欧州や南米では、「指示されたこと以外は、自由に何をやってもいい。指示されていないんだから」と考えるのが普通。
日本では、「指示されたこと以外は、何もしてはいけない。指示されていないんだから」と勝手に考える。
そこの差が、どうしてもリスクを冒さないサッカーになっている気がする。
オシムは、常に「自分で考えろ。そして、リスクを冒せ」と言っている。
が、それを実践できないのが、日本人の精神的な弱さなのではないだろうか?
そして、遠藤と俊輔を両方同時に、2列目で使っていることが大きな間違いだと思う。
この2人を同時に使うと、どうしてもジーコジャパン的な、のらりくらりとしたパス回しが展開されてしまう。
ジーコジャパンのとき、それを唯一打破できたのが中田英のパス。
いつもではないにしろ、中田英の前線を走らせる縦パスは、度々リスクを冒す場面を作った。
だけど、いまは、ゲームメイクする俊輔と遠藤が、リスクを冒しづらいパスを出す。
これでは、FWの力が不足している日本代表は、点を取れないと思う。
次は、スイス戦。
ドイツW杯でベスト16の強豪だ。
組織だった守備と、韓国を2-0で破った力はホンモノ。
日本代表ののらりくらりした攻撃で、どこまで食い下がれるか。
楽しみにしたい。
だけど、オシム監督。
とりあえず、2列目の遠藤・俊輔の併存は止めてくれーーー。
後半開始。
アウェイにも関わらず、日本は積極的だ。
前線からのプレスを掛ける。
中盤で、おもしろいように引っかかる。
試合開始直後、オーストリアにやられたことをお返ししているようだ。
やはり、日本の守備能力はアップしていると思う。
これだけ引っ掛ければ。
チャンスが巡って、、、、、、来ない。
田中達也も矢野貴章も、なぜか目立たない。
TVでは、しきりに「FW同士の連携が良くない」と言っているが、あまり画面に映らないので、よく分からない。
つまり、ボールの近くにいないということだ。
孤立している。
両SBは、前半と同じく単独突破ができず中央に戻す。
遠藤も俊輔も、ペナルティエリアに侵入しない。
ポゼッションは圧倒的なのに、閉塞感がただよう。
後半12分。
それを振り払うように、俊輔がペナルティエリア手前中央から、ミドルシュート。
しかし、なんなくGKにキャッチされる。
ボールに、スピードが無いからだ。
そして、コースも甘い。
フリーでミドルシュートを打って、キャッチされるなんて、、、、、
'06年コンフェデのブラジル戦で決めたあのミドルシュートは、やっぱり奇跡だったんだろうな。
シュートモーションが大きく、スピードのないミドルでは、なかなか世界に通用しない。
それに比べて。
後半37分。
稲本に代わって入っていた中村憲剛がミドルシュートを打つ。
ものスゴイ速さ。
糸を引いて、一直線にゴールに向かう。
角度のない位置からのシュートだったが、GKは弾くのが精いっぱい。
これが、世界標準のシュートだと思う。
憲剛は、やはり中田英の系譜を継ぐ者だ。
後半26分に、上記の稲本→憲剛の交代の他に、注目の交代があった。
田中達也→松井。
おぉ!
やっときた。
これが見たかった。
でも。
ん、遠藤じゃなくて田中達也と交代?
あれ、左サイドに遠藤は残ったまま?
って、ことは、松井はトップ下ってことですか。
1トップに3MF。
えー、それはおかしいよ、オシム監督。
点を取りに行くなら、1トップの場合に遠藤と俊輔の両方を残したら、ゴール前に飛びこむ人数が足りなくなる。
松井がドリブルで打開したとき、パスを受けるのが矢野だけになるじゃん。
それはちょっと・・・・。
後半29分。
ペナルティエリア内で、俊輔がDFと1対1。
かわしてシュートを打って欲しい。
が、かわせない。
無理に打った右足のシュートはDFにカットされる。
これだから、レフティーは!!!
俊輔に決定力が無いのを、改めて感じる。
後半40分。
松井は、ドリブルで単独突破しかけた。
しかし、流れに乗れていないのか、ドリブルのキレはいまいち。
きちんと抜けない。
1~2本、左サイドを突破してクロスを上げたが、中央に飛びこんだのは矢野と交代した巻のみ。
せめて2人はゴール前に飛びこまないと。
巻は、常にCB2人とGKに囲まれてしまっている。
シェフチェンコじゃないんだから、それじゃ点は取れない。
憲剛も、いまいち流れに乗れてない。
途中交代で、足元が柔らかいのに慣れてないのか、パススピードが遅い。
そのため、パスが短すぎたりして、あまり巧く散らせていない。
もちろん、稲本のときと比べ中盤が活性化し、より攻撃的になったのは、憲剛のゲームメイクのおかげだ。
だけど、憲剛は人生初の欧州での試合。
とまどいは、隠せない。
できれば、次は憲剛と稲本がボランチを組む試合を見てみたいなぁ。
そうすれば、中盤の守備もゲームメイクも上手くいきそう。
試合終盤、攻めているものの、決定的なチャンスは来ず。
0-0で後半終了。
PK戦は、3-4で負けた。
オーストリアは、欧州の弱小~中堅国だっただけあって、それほど強くはなかった。
ポゼッションで圧倒できたのは良かったと思う。
アジアカップと違い暑くなかったため、選手がゴールに向かって走る姿が増えたのも、悪くなかった。
でも、やっぱり、ボールを回しすぎる。
リスクを冒す選手が、少ない。
オシムは嘆く。
「日本人は、何か指示をしたら、その指示以外のことはプレーしなくなってしまう。別のプレーを禁止したわけでもないのに」
確かに、そうかもしれない。
欧州や南米では、「指示されたこと以外は、自由に何をやってもいい。指示されていないんだから」と考えるのが普通。
日本では、「指示されたこと以外は、何もしてはいけない。指示されていないんだから」と勝手に考える。
そこの差が、どうしてもリスクを冒さないサッカーになっている気がする。
オシムは、常に「自分で考えろ。そして、リスクを冒せ」と言っている。
が、それを実践できないのが、日本人の精神的な弱さなのではないだろうか?
そして、遠藤と俊輔を両方同時に、2列目で使っていることが大きな間違いだと思う。
この2人を同時に使うと、どうしてもジーコジャパン的な、のらりくらりとしたパス回しが展開されてしまう。
ジーコジャパンのとき、それを唯一打破できたのが中田英のパス。
いつもではないにしろ、中田英の前線を走らせる縦パスは、度々リスクを冒す場面を作った。
だけど、いまは、ゲームメイクする俊輔と遠藤が、リスクを冒しづらいパスを出す。
これでは、FWの力が不足している日本代表は、点を取れないと思う。
次は、スイス戦。
ドイツW杯でベスト16の強豪だ。
組織だった守備と、韓国を2-0で破った力はホンモノ。
日本代表ののらりくらりした攻撃で、どこまで食い下がれるか。
楽しみにしたい。
だけど、オシム監督。
とりあえず、2列目の遠藤・俊輔の併存は止めてくれーーー。
2007/07/25のBlog
[ 05:00 ]
[ サッカー ]
オーストラリアに勝ちましたね。
良かったーーーー。
よくがんばった、オシムジャパン!
ただ、オーストラリアは確実に弱くなってましたね。
やっぱり、ヒディング監督→アーノルド監督代行に変わったのが大きい。
相変わらず個の力はありましたが、組織力や戦略はずいぶん質が下がっていました。
ドイツW杯のオーストラリアは、代表選手の大半がプレミアリーグを中心とした欧州リーグに所属しており、個の力が自慢。
その選手達が、ヒディングならではの戦略・組織力を生かして大会に挑んだから、日本撃破はもちろん、クロアチア戦では負けていたのに追いついて引き分け。
終盤には、幻の3点目までありました。
また、優勝したイタリアとの決勝トーナメント第1戦では、試合終了間際までスコアレスドローで粘ったが、最後にPKを取られて0-1の敗戦という大健闘。
個にも組織力にも優れた良いチームだったと思います。
だけど、今回のオーストラリアは単なる放り込みばかりで、しかも前線に張るのはビドゥカ1人。
戦術的には単純だし、ドイツW杯のことを考えたら、日本がビドゥカ対策を練ってくるのは当然予測できるのに、そこは何も考えずビドゥカへ放り込むなんて、どんだけ~!
また、その個にしても、キューウェルを始めとして、結構力が落ちていたように見えた。
アジアレベルは超えているとは言え、これだけ弱くなっている(というか、ヒディング以前に戻った?)オーストラリアに対し、互角に戦えなかったらオシムジャパンもヤバいとこでしたが、そこは守備から入って、拮抗した戦いをしてくれました。
特に、中澤・阿部・鈴木啓太のビドゥカ対策で彼を自由にさせなかったのは、すごい!
また、巻・遠藤・俊輔・憲剛4人が前線からの守備で、ビドゥカに精度の高いパスを入れさせなかったも良かったです。
そのぶん、暑さと守備での体力消耗で、まともな攻撃はできなかったけど。
高原の同点ゴールにつながった俊輔のクロスなんて、悪い冗談としか思えない。
セルティックやジーコジャパンで、俊輔があんな山なりのクロスを上げるなんてことはほとんど無かったのに。。。
一番残念なのは、延長になってオーストラリアは1人少なく(1人が退場したため)、しかも足が止まっていたのに、日本が崩しきれなかったこと。
特に、サイドの駒野と今野が問題。
ボールを持っても、サイドで仕掛けるケースがほとんど無かった。
豪は1人少なく足が止まってたので、カウンターはそれほど気にする必要がない状況なのに、なぜか仕掛けない。
どん引きの相手には、サイドで崩すかミドルシュートが一番効果的なのに。
少なくとも、85分にピッチに入った今野はフレッシュだったんだから仕掛けて欲しかった。
PK戦になったら、勝負は時の運になってしまうんだし。
そして。
PK戦。
また、川口に神が降臨しましたね。
前大会のヨルダン戦を思い出しました。
すばらしい!
ホント、何か憑いてるとしか思えない。(笑)
チームを再編成して1年で、アジアカップで豪を倒せるようになったのは、ほんと嬉しい。
よく頑張ってくれた、と思います。
だけど、日本はまだまだ世界レベルではない。
もっと謙虚に、さらに上を目指して欲しい。
アジアカップで優勝しても、コンフェデで実力の片鱗を見せも、世界相手には、まだ全然足りないのだから。
サンドニの惨劇、ドイツW杯予選での苦戦や本大会での惨敗。
それを忘れては、いけない。
ということで、謙虚に明日のサウジアラビア戦は勝ちに行くぞ!
サウジのカウンター対策は、きちんとやってみるみたいだけど。
オシムは、やっぱいい監督やなぁ。
良かったーーーー。
よくがんばった、オシムジャパン!
ただ、オーストラリアは確実に弱くなってましたね。
やっぱり、ヒディング監督→アーノルド監督代行に変わったのが大きい。
相変わらず個の力はありましたが、組織力や戦略はずいぶん質が下がっていました。
ドイツW杯のオーストラリアは、代表選手の大半がプレミアリーグを中心とした欧州リーグに所属しており、個の力が自慢。
その選手達が、ヒディングならではの戦略・組織力を生かして大会に挑んだから、日本撃破はもちろん、クロアチア戦では負けていたのに追いついて引き分け。
終盤には、幻の3点目までありました。
また、優勝したイタリアとの決勝トーナメント第1戦では、試合終了間際までスコアレスドローで粘ったが、最後にPKを取られて0-1の敗戦という大健闘。
個にも組織力にも優れた良いチームだったと思います。
だけど、今回のオーストラリアは単なる放り込みばかりで、しかも前線に張るのはビドゥカ1人。
戦術的には単純だし、ドイツW杯のことを考えたら、日本がビドゥカ対策を練ってくるのは当然予測できるのに、そこは何も考えずビドゥカへ放り込むなんて、どんだけ~!
また、その個にしても、キューウェルを始めとして、結構力が落ちていたように見えた。
アジアレベルは超えているとは言え、これだけ弱くなっている(というか、ヒディング以前に戻った?)オーストラリアに対し、互角に戦えなかったらオシムジャパンもヤバいとこでしたが、そこは守備から入って、拮抗した戦いをしてくれました。
特に、中澤・阿部・鈴木啓太のビドゥカ対策で彼を自由にさせなかったのは、すごい!
また、巻・遠藤・俊輔・憲剛4人が前線からの守備で、ビドゥカに精度の高いパスを入れさせなかったも良かったです。
そのぶん、暑さと守備での体力消耗で、まともな攻撃はできなかったけど。
高原の同点ゴールにつながった俊輔のクロスなんて、悪い冗談としか思えない。
セルティックやジーコジャパンで、俊輔があんな山なりのクロスを上げるなんてことはほとんど無かったのに。。。
一番残念なのは、延長になってオーストラリアは1人少なく(1人が退場したため)、しかも足が止まっていたのに、日本が崩しきれなかったこと。
特に、サイドの駒野と今野が問題。
ボールを持っても、サイドで仕掛けるケースがほとんど無かった。
豪は1人少なく足が止まってたので、カウンターはそれほど気にする必要がない状況なのに、なぜか仕掛けない。
どん引きの相手には、サイドで崩すかミドルシュートが一番効果的なのに。
少なくとも、85分にピッチに入った今野はフレッシュだったんだから仕掛けて欲しかった。
PK戦になったら、勝負は時の運になってしまうんだし。
そして。
PK戦。
また、川口に神が降臨しましたね。
前大会のヨルダン戦を思い出しました。
すばらしい!
ホント、何か憑いてるとしか思えない。(笑)
チームを再編成して1年で、アジアカップで豪を倒せるようになったのは、ほんと嬉しい。
よく頑張ってくれた、と思います。
だけど、日本はまだまだ世界レベルではない。
もっと謙虚に、さらに上を目指して欲しい。
アジアカップで優勝しても、コンフェデで実力の片鱗を見せも、世界相手には、まだ全然足りないのだから。
サンドニの惨劇、ドイツW杯予選での苦戦や本大会での惨敗。
それを忘れては、いけない。
ということで、謙虚に明日のサウジアラビア戦は勝ちに行くぞ!
サウジのカウンター対策は、きちんとやってみるみたいだけど。
オシムは、やっぱいい監督やなぁ。
2007/07/21のBlog
[ 13:39 ]
[ サッカー ]
アジアカップの1次リーグは、ひやひやしながらも、意外といいサッカーで勝ちぬけた。
ジーコジャパンのアジアカップの頃より、確実にいい。
特に、遠藤が積極的に走って前線に顔だして、「パスの出し手」ではなく「パスの受け手」として活躍しているのにビックリ。
UAE戦とタイ戦では、その活躍が顕著だった。
初戦のカタール戦で引き分けて、オシムが落とした雷が効いたのかな?
こんな遠藤は、初めて見る。
意外で、うれしい。
これも、オシムマジックなんだろうか?
さぁて、次は、強豪オーストラリア。
メンバー23人中、19人までがドイツW杯を経験したメンバーだそうだ。
ピーンと緊張感の張り詰めたスゴイ試合になるのは必至だ。
でも、オーストラリアは弱くなっている。
まず。
監督が、ヒディングじゃない。
アーノルド監督代行だ。
魔術師ヒディング。
彼が率いたチームは、いつも飛躍的に凄い結果を出す。
ここ5年間の成績だけを見ても。
日韓W杯では、韓国をベスト4に導く。
エールディビジ(オランダリーグ)では、PSVを3回優勝させた。
レアル・マドリードの監督をやったこともある名監督だ。
彼は環境や状況を巧みに操って、自チームを有利な状態へ持っていくコンディショニングが得意。
そして、相手の長所を出させない戦術を徹底してくる。
さらに、驚くほど柔軟。
放り込みサッカーもやれば、中盤でつないでサイドからも攻める。
1つに、こだわらない。
相手やピッチの状況に合わせた適切な戦術を採る。
その上、選手のモチベーションコントロールと指示の出し方がすごく上手い。
難しいことは言わず、シンプルな指示を出すことで、選手の迷いを断つ。
そうすると、選手はそれに専念でき、100%の力を発揮することができる。
おもしろいサッカーを展開するかと言えば、そうは思わないけど、勝つことに関して言えば、カペッロやモウリーニョと対張ると言っても過言ではないと思う。
そのヒディングがいないオーストラリアは、監督が明確かつシンプルな指示を出せるとは思えない。
また、中盤の構成力は確実に落ちてる。
そして、今回のオーストラリアには192cmの長身を誇るケネディがいないことも有利。
思い出して欲しい。
ドイツW杯の同点ゴールは、ロングスローをケネディがヘディングで落としたところから生まれた。
日本には長身DFが中澤しかいなかったから、ビドゥカとケネディの両方をケアするのは苦しかったんだと思う。
だから、川口は勇気を出してケネディに入る球をクリアに行った。
結果は裏目に出たけど。
でも、今回のオーストラリアにはケネディがいないから、中澤ともう1人(DFかボランチ)の2人掛かりでビドゥカを挟みこめばいい。
たぶん、何とかなる。
また、ちょっと言い方が嫌らしいけど、スピードが自慢で、今年の欧州CL決勝にも出場したキューウェルが本調子でないのも好材料。
キューウェルはそろそろ下り坂の選手だから、加地が好調なら止められるんじゃないかな。
と言うように、オーストラリアは、ドイツW杯のときと同じ実力ではない。
アロイージ・ケーヒルも要警戒だけど、昨年より弱くなったと見ていいと思う。
一方で。
じゃあ、日本は?
総合的に見れば、オシムジャパンは1年前のジーコジャパンよりは、弱い。
オシムジャパンになって、素早さやパス回しという点ではジーコジャパンよりも上を行くが、連携と個の力は落ちたからだ。
ジーコジャパンは、4年かけてチームを熟成してきた。
だけど、オシムジャパンは結成されてわずか1年。
連携が深まっているとは言えない。
その差は大きい。
そして、個の力の落ち込みも見逃せない。
現代サッカーの心臓はボランチと言われることが多いけど、当時のボランチは中田英・福西・稲本。
技術力が高く、フィジカルでも世界に通用するシドニー世代と黄金世代だ。
小野でさえ、レギュラーになれない高いレベルだった。
だけど、いまのボランチは憲剛と鈴木啓太。
1人は3年前まで世間の話題にも昇らず、1人は守備はいいがパス・ドリブルは世界レベルではないのは明らか。
いわゆる「谷間の世代」。
守備力だけを取れば、鈴木啓太は中田英・福西・稲本よりも↑だと思う。
だけど、攻撃センスや足元、高さまでを含めた総合力で見ると、まだジーコジャパンのボランチより上だとは思えない。
そして、憲剛のパスが中田英よりもすごいかと言えば、それも違う。
もちろん、いまのオシムジャパンは、アジアカップのジーコジャパンよりも確実に強い。
だけど、昨年のジーコジャパンのレベルには達していない。
ジーコジャパンのように、いまの日本代表が本気のドイツ代表相手にアウェイで戦って先手を取ったり、引き分けたりすることは至難の技だと思う。
つまり。
去年と比べて、オーストラリアも弱くなり、日本代表も弱くなった。
だけど、下っているだけのオーストラリアと、ゼロから出発して上り調子の日本。
十分、勝機はある。
そもそも、W杯だって点差ほど実力差があったわけじゃないしね。
監督が、ジーコじゃなくてオシムだったら勝ってたんじゃないかな。
と言うことで。
がんばれ、日本。
昨年の雪辱を晴らしてくれ!!!
ジーコジャパンのアジアカップの頃より、確実にいい。
特に、遠藤が積極的に走って前線に顔だして、「パスの出し手」ではなく「パスの受け手」として活躍しているのにビックリ。
UAE戦とタイ戦では、その活躍が顕著だった。
初戦のカタール戦で引き分けて、オシムが落とした雷が効いたのかな?
こんな遠藤は、初めて見る。
意外で、うれしい。
これも、オシムマジックなんだろうか?
さぁて、次は、強豪オーストラリア。
メンバー23人中、19人までがドイツW杯を経験したメンバーだそうだ。
ピーンと緊張感の張り詰めたスゴイ試合になるのは必至だ。
でも、オーストラリアは弱くなっている。
まず。
監督が、ヒディングじゃない。
アーノルド監督代行だ。
魔術師ヒディング。
彼が率いたチームは、いつも飛躍的に凄い結果を出す。
ここ5年間の成績だけを見ても。
日韓W杯では、韓国をベスト4に導く。
エールディビジ(オランダリーグ)では、PSVを3回優勝させた。
レアル・マドリードの監督をやったこともある名監督だ。
彼は環境や状況を巧みに操って、自チームを有利な状態へ持っていくコンディショニングが得意。
そして、相手の長所を出させない戦術を徹底してくる。
さらに、驚くほど柔軟。
放り込みサッカーもやれば、中盤でつないでサイドからも攻める。
1つに、こだわらない。
相手やピッチの状況に合わせた適切な戦術を採る。
その上、選手のモチベーションコントロールと指示の出し方がすごく上手い。
難しいことは言わず、シンプルな指示を出すことで、選手の迷いを断つ。
そうすると、選手はそれに専念でき、100%の力を発揮することができる。
おもしろいサッカーを展開するかと言えば、そうは思わないけど、勝つことに関して言えば、カペッロやモウリーニョと対張ると言っても過言ではないと思う。
そのヒディングがいないオーストラリアは、監督が明確かつシンプルな指示を出せるとは思えない。
また、中盤の構成力は確実に落ちてる。
そして、今回のオーストラリアには192cmの長身を誇るケネディがいないことも有利。
思い出して欲しい。
ドイツW杯の同点ゴールは、ロングスローをケネディがヘディングで落としたところから生まれた。
日本には長身DFが中澤しかいなかったから、ビドゥカとケネディの両方をケアするのは苦しかったんだと思う。
だから、川口は勇気を出してケネディに入る球をクリアに行った。
結果は裏目に出たけど。
でも、今回のオーストラリアにはケネディがいないから、中澤ともう1人(DFかボランチ)の2人掛かりでビドゥカを挟みこめばいい。
たぶん、何とかなる。
また、ちょっと言い方が嫌らしいけど、スピードが自慢で、今年の欧州CL決勝にも出場したキューウェルが本調子でないのも好材料。
キューウェルはそろそろ下り坂の選手だから、加地が好調なら止められるんじゃないかな。
と言うように、オーストラリアは、ドイツW杯のときと同じ実力ではない。
アロイージ・ケーヒルも要警戒だけど、昨年より弱くなったと見ていいと思う。
一方で。
じゃあ、日本は?
総合的に見れば、オシムジャパンは1年前のジーコジャパンよりは、弱い。
オシムジャパンになって、素早さやパス回しという点ではジーコジャパンよりも上を行くが、連携と個の力は落ちたからだ。
ジーコジャパンは、4年かけてチームを熟成してきた。
だけど、オシムジャパンは結成されてわずか1年。
連携が深まっているとは言えない。
その差は大きい。
そして、個の力の落ち込みも見逃せない。
現代サッカーの心臓はボランチと言われることが多いけど、当時のボランチは中田英・福西・稲本。
技術力が高く、フィジカルでも世界に通用するシドニー世代と黄金世代だ。
小野でさえ、レギュラーになれない高いレベルだった。
だけど、いまのボランチは憲剛と鈴木啓太。
1人は3年前まで世間の話題にも昇らず、1人は守備はいいがパス・ドリブルは世界レベルではないのは明らか。
いわゆる「谷間の世代」。
守備力だけを取れば、鈴木啓太は中田英・福西・稲本よりも↑だと思う。
だけど、攻撃センスや足元、高さまでを含めた総合力で見ると、まだジーコジャパンのボランチより上だとは思えない。
そして、憲剛のパスが中田英よりもすごいかと言えば、それも違う。
もちろん、いまのオシムジャパンは、アジアカップのジーコジャパンよりも確実に強い。
だけど、昨年のジーコジャパンのレベルには達していない。
ジーコジャパンのように、いまの日本代表が本気のドイツ代表相手にアウェイで戦って先手を取ったり、引き分けたりすることは至難の技だと思う。
つまり。
去年と比べて、オーストラリアも弱くなり、日本代表も弱くなった。
だけど、下っているだけのオーストラリアと、ゼロから出発して上り調子の日本。
十分、勝機はある。
そもそも、W杯だって点差ほど実力差があったわけじゃないしね。
監督が、ジーコじゃなくてオシムだったら勝ってたんじゃないかな。
と言うことで。
がんばれ、日本。
昨年の雪辱を晴らしてくれ!!!
2007/05/27のBlog
[ 10:16 ]
[ サッカー ]
オシムジャパンに海外組を初召集。
絶好調の高原と俊輔が、見参だーーーー!!
「リスクを冒す」
「考えて走る」
「ポリバレント(多様な)」
と言ったオシムサッカーの特徴に、どこまで2人がフィットするのか楽しみ。(^-^)
本当は中田浩二も呼んで欲しかったけど、オシムの「少しずつ」海外組を融合させるというやり方は大賛成!
ジーコと違って、よく考えてるなぁ、と思う。
一度にたくさん呼んだら、海外組と国内組に溝ができるのが分かってるんだろうね。
それに、うまく選手を交代させて、テスト&経験を積ませる&ベンチスタート組のモチベーション維持向上を図る、と一石三鳥を狙ったとこも巧い。
親善試合なんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけど、ジーコのときはそういう交代がぜんぜん無かったからな~。
それどころか、トルシエのときも無かった。
ジーコもトルシエも、選手交代がホント下手だったからさ。。。。。
選手交代が巧い、というだけでオシムの株が上がっちゃうわ。(笑)
ただ、ペルーがなぁ、、、、一線級の選手は来日しないわ、来た選手は15人だけだわ、ちょっといい加減すぎる。
ほとんど2軍レベルだよね。
そんなのとの試合のために、ベストメンバーを揃えちゃう日本代表って、、、、、
ちょっと淋しい。
ほんとJFA(日本サッカー協会)は、マッチメイクが下手だよ。
ジーコのときは、彼の名声だけで結構いいマッチメイクができたけど、オシムの場合は、そうはいかない。
オシムも欧州での名声は凄いんだけど、国際Aマッチデーは、たいてい欧州では公式戦(ユーロとかW杯予選)に当てられるから、欧州の中堅国以上との対戦は難しいんだよね。
そうすると、JFAの普段からの活動や折衝・調整能力で中南米と試合を組むしかない。
だけど、ジーコジャパンのときに、マッチメイクをジーコの名声に頼りきってたから、いま、その能力を持つ人材が育ってないんじゃないかな?
そこらへんは、組織のトップを張ってる川淵の組織統括能力の不足を露呈していると思う。
ほんと、頼むから、JFAもきちんとしたプロ組織になってくれぇ。
いまんとこ、プロと言えるのは金儲けだけ。
あとはアマチュアっぽすぎる。
権限委譲ができておらず、現場の意見が会社(協会)の活動に生かされてない。
そして、社長がワンマン。
それって、ビジネス界で言えば、典型的なダメ企業なんだけど。
そういう企業は、お客様(ファン)に支持されないで、すぐ倒産しちゃうよね。
民間企業だと。
協会は、そこんとこが分かってないと思う。
さて。
ペルー戦に戻ると。
高原は、すばらしかった。
2点目のトラップからシュートも巧かったけど、それより、1人でドリブルで抜いていこうとする意思と能力。
Jの日本人FWは、ドリブルで抜く意思もなければ、それ以上に能力もない。
それと比べれば、はるかに高原は素晴らしい。
これまで、ドイツW杯を含めて4年ほど裏切られてきたから、まだ全幅の信頼は置けないけど、いまの高原は9ヶ月前とは違って見える。
願わくば、これが一時的に調子がいいだけでないことを祈る。
俊輔は、悪くない。
が、良くも無かった。
FKはさすが。
アシスト2本も決めたし、どうやら無回転キックも練習してるようで、今後が楽しみ。(^^)
でも、流れの中ではいまいち。
上手いサイドチェンジを何度か見せて、スキルの高さを証明したけど、バックパスと短い横パスが多すぎる。
その結果、チャレンジングな縦パスが少なくなる。
これは、俊輔1人の責任ではなくて、前線に走りこむ選手が少ないことも遠因だけど、俊輔自身にも責任はある。
「リスクを冒す」という意味が分かってない。
縦パスを出さず、自分で切りこんでシュートも打たず。
これじゃ、オシムサッカーの目指すチームカラーからは、ほど遠い。
まぁ、日本代表に合流して3日しか練習していないから、無理もないんだけどね。
そして、サイドチェンジのパスがもう少し速い方がいい。
あの遅さだと、味方のサイド(加地、駒野)にボールが届く前に、相手DFが気づいてマークに来る。
そうなったらサイドチェンジの意味はないから、もっと速いサイドチェンジを出して欲しい。
何より気になったのが、試合後にやべっちFCやスーパーサッカー等のTV番組に出て、「代表の練習を見てると、意外と『スペースにボールを出せ』と言う指示が多くて、リスクを冒すばかりでもないんだな、と思い、そういうプレーをするように気をつけました」と言ってたところ。
いやいやいや。
ペルー戦後のオシム監督のコメントを全文読んだ?
やんわりとだけど、俊輔のプレーはダメ出しされてたよ?
終盤、俊輔が下がった後に、水野・家永が出てから見せたリスク負った攻撃が「私が本当にやりたい形」と言ってたよー。
たぶん、オシムサッカーの真髄を、まだ感じられてないんじゃないかなぁ。
理解が表層的な感じがする。
当事者でないファンなり評論家の方が、落ち着いて第三者的に見れるから、割と真実を突いてることもあるから、それを踏まえて、次に代表に呼ばれたときは、もっとリスクを冒して欲しいなぁ。
俊輔は、まだまだ伸びしろがあるんだし。
がんばれ!
P.S.セルティック優勝決定戦のFKは、すごかった。
MVPおめでとう!
絶好調の高原と俊輔が、見参だーーーー!!
「リスクを冒す」
「考えて走る」
「ポリバレント(多様な)」
と言ったオシムサッカーの特徴に、どこまで2人がフィットするのか楽しみ。(^-^)
本当は中田浩二も呼んで欲しかったけど、オシムの「少しずつ」海外組を融合させるというやり方は大賛成!
ジーコと違って、よく考えてるなぁ、と思う。
一度にたくさん呼んだら、海外組と国内組に溝ができるのが分かってるんだろうね。
それに、うまく選手を交代させて、テスト&経験を積ませる&ベンチスタート組のモチベーション維持向上を図る、と一石三鳥を狙ったとこも巧い。
親善試合なんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけど、ジーコのときはそういう交代がぜんぜん無かったからな~。
それどころか、トルシエのときも無かった。
ジーコもトルシエも、選手交代がホント下手だったからさ。。。。。
選手交代が巧い、というだけでオシムの株が上がっちゃうわ。(笑)
ただ、ペルーがなぁ、、、、一線級の選手は来日しないわ、来た選手は15人だけだわ、ちょっといい加減すぎる。
ほとんど2軍レベルだよね。
そんなのとの試合のために、ベストメンバーを揃えちゃう日本代表って、、、、、
ちょっと淋しい。
ほんとJFA(日本サッカー協会)は、マッチメイクが下手だよ。
ジーコのときは、彼の名声だけで結構いいマッチメイクができたけど、オシムの場合は、そうはいかない。
オシムも欧州での名声は凄いんだけど、国際Aマッチデーは、たいてい欧州では公式戦(ユーロとかW杯予選)に当てられるから、欧州の中堅国以上との対戦は難しいんだよね。
そうすると、JFAの普段からの活動や折衝・調整能力で中南米と試合を組むしかない。
だけど、ジーコジャパンのときに、マッチメイクをジーコの名声に頼りきってたから、いま、その能力を持つ人材が育ってないんじゃないかな?
そこらへんは、組織のトップを張ってる川淵の組織統括能力の不足を露呈していると思う。
ほんと、頼むから、JFAもきちんとしたプロ組織になってくれぇ。
いまんとこ、プロと言えるのは金儲けだけ。
あとはアマチュアっぽすぎる。
権限委譲ができておらず、現場の意見が会社(協会)の活動に生かされてない。
そして、社長がワンマン。
それって、ビジネス界で言えば、典型的なダメ企業なんだけど。
そういう企業は、お客様(ファン)に支持されないで、すぐ倒産しちゃうよね。
民間企業だと。
協会は、そこんとこが分かってないと思う。
さて。
ペルー戦に戻ると。
高原は、すばらしかった。
2点目のトラップからシュートも巧かったけど、それより、1人でドリブルで抜いていこうとする意思と能力。
Jの日本人FWは、ドリブルで抜く意思もなければ、それ以上に能力もない。
それと比べれば、はるかに高原は素晴らしい。
これまで、ドイツW杯を含めて4年ほど裏切られてきたから、まだ全幅の信頼は置けないけど、いまの高原は9ヶ月前とは違って見える。
願わくば、これが一時的に調子がいいだけでないことを祈る。
俊輔は、悪くない。
が、良くも無かった。
FKはさすが。
アシスト2本も決めたし、どうやら無回転キックも練習してるようで、今後が楽しみ。(^^)
でも、流れの中ではいまいち。
上手いサイドチェンジを何度か見せて、スキルの高さを証明したけど、バックパスと短い横パスが多すぎる。
その結果、チャレンジングな縦パスが少なくなる。
これは、俊輔1人の責任ではなくて、前線に走りこむ選手が少ないことも遠因だけど、俊輔自身にも責任はある。
「リスクを冒す」という意味が分かってない。
縦パスを出さず、自分で切りこんでシュートも打たず。
これじゃ、オシムサッカーの目指すチームカラーからは、ほど遠い。
まぁ、日本代表に合流して3日しか練習していないから、無理もないんだけどね。
そして、サイドチェンジのパスがもう少し速い方がいい。
あの遅さだと、味方のサイド(加地、駒野)にボールが届く前に、相手DFが気づいてマークに来る。
そうなったらサイドチェンジの意味はないから、もっと速いサイドチェンジを出して欲しい。
何より気になったのが、試合後にやべっちFCやスーパーサッカー等のTV番組に出て、「代表の練習を見てると、意外と『スペースにボールを出せ』と言う指示が多くて、リスクを冒すばかりでもないんだな、と思い、そういうプレーをするように気をつけました」と言ってたところ。
いやいやいや。
ペルー戦後のオシム監督のコメントを全文読んだ?
やんわりとだけど、俊輔のプレーはダメ出しされてたよ?
終盤、俊輔が下がった後に、水野・家永が出てから見せたリスク負った攻撃が「私が本当にやりたい形」と言ってたよー。
たぶん、オシムサッカーの真髄を、まだ感じられてないんじゃないかなぁ。
理解が表層的な感じがする。
当事者でないファンなり評論家の方が、落ち着いて第三者的に見れるから、割と真実を突いてることもあるから、それを踏まえて、次に代表に呼ばれたときは、もっとリスクを冒して欲しいなぁ。
俊輔は、まだまだ伸びしろがあるんだし。
がんばれ!
P.S.セルティック優勝決定戦のFKは、すごかった。
MVPおめでとう!