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T.JACKが手酌で斬る。
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2008/07/26のBlog
秋田市に入り竿灯の蔵を見学した後は秋田県工業技術センター
にある醸造試験場で見学会。県の機関で試験場の名を持つのは
新潟と秋田のみらしいが、その名に相応しい近代的設備に驚嘆。


記事にできそうにない話を楽しんだ後は市内のホテルに。その
後紹介者のクルマで駅近くの住宅街にある居酒屋「おもろ」へ。
地の魚や野菜を秋田銘酒存分に楽しめる店をご夫婦が経営する。

麦酒後の先ず一杯は、やまとしずくを。この店では錫ちろりの
かんすけで供される。紹介者の知人は酒造りのプロだが、呑み
方も粋。ぬる燗、熱燗の燗冷ましと呑み方を丁寧に変え楽しむ。


春霞の深山純吟もぬる燗で。双方呑み比べ微妙な辛さと旨味の
違いを楽しむ。知人は五十代前半、冷酒も良いが体力を消耗す
るし、体の負担を考えると夏も燗が良いと説く。まことに御意。
雪の茅舎は秘伝山廃の純吟。これも都内ではナカナカ呑めない。
能登の濃ゆい山廃と異なり、酸味ほどよく綺麗な味わいの山廃。
由利正宗の名で知られた蔵は新しい名を冠し挑戦を続けている。


昔の秋田酒は甘かったそうだ。吟醸造りが進むとキレが増して
辛口の呑みやすい酒に進化したが、新潟のそれとは異なり、彼
らは新潟の酒は薄いと言う。淡麗とは言わず綺麗でかつ旨いと。
黒板に、豚バラの酒盗漬け焼なるものを見つけた。どうしても
食べたく、それに酒を合わせてもらう。左多六。これこそ秋田
でしか呑めない酒と。特別純米、じんわり感のある燗酒を堪能。


都内の飲食店で、東北の酒の印象を伺うと、まず名が挙がる県
といえば山形。若い造り手の台頭もあり、とんがった蔵が多い
県というイメージがある。現状秋田はそのとんがりが今ひとつ。
まんさくの花MK-X。新開発の酵母で造ったのか、蔵の隠し酒的
存在。温めてじんわり米の旨味が湧き上がってくる感じ。昨晩
呑み明かした杜氏さんの顔が浮かぶ。秋田の酒に、早くも郷愁。


のち某蔵の社長と市内のクラブ。閉店後に秋田美人を伴いバー
2軒で合計4軒ハシゴ、朝4時まで秋田を満喫。お逢いした皆
さんに感謝。社長に杜氏さん、場長さん、そしてお姉さんもね。
2008/07/25のBlog
岩手県で起きた大地震の夜、秋田県横手市に出張中。結構揺れ
たそうだが、秋田美人ならぬ秋田老人たちから美酒責めにあい
撃沈爆睡。集落の放送で、近所で断水になった所があると知る。


秋田の土地を生まれて初めて踏んだ。相野々という駅から徒歩
数分の宿、途中学生が見知らぬ中年に挨拶をしてくれた。小高
い丘の途中、木苺を見つけ食べる。何だか郷里に帰ったようだ。
出張の目的は、秋田の山内杜氏酒造講習会。聴くのではなくて
話す立場で。縁あって県の方からお声を頂いた。飲食店関連の
立場から日本酒についての色々を、造りのプロの方々に対して。


酒造米である酒こまち、華こまち酵母について学ぶことが主だ。
まじめな趣旨なのだが、軽く笑いも取らねば気が済まぬ性格だ
がえらく緊張した。写真は私の後に話された某酒販店の社長氏。
前泊したのだが、その日は組合や県の方との懇親会。三万石の
大手蔵から百石ほどの小さな蔵まで、杜氏さんたちと酒を汲み
交わした。そのほとんどが齢六十を超えた方ばかり、恐れ入る。


しかし、盃を持てばすぐに友だち。まんさくの花、雪の茅舎の
杜氏さんたちと愉快に話す。乾杯から日本酒なのは当然、途中
席を離れると料理に箸がつけられず、麦酒を挟みとにかく呑む。
宴席が終わると二次会。仕事は翌日だよなあと思いつつ、調子
良く呑んでると「明日は二百人近くこられますよ」と県の方が
耳打ち。辞めようにも土佐中年が秋田老人に負けたらいかんし。


こうして杜氏さんと話すと、その酒に愛情が芽生えてくるもの。
まんさくの花の高橋杜氏は親戚のように接してくれた。今後こ
の酒を口にするたび、彼を思い慈しんで呑むだろう。そんな夜。
講義も終わり、反省で落ち込みながらも秋田市へと移動。県の
方の運転手付きのクルマで向かうは「竿灯」の蔵。なんとマン
ションの1階にタンクを設置し醸造していて、こりゃたまげた。


現社長は兼任杜氏でもあり、県や先輩杜氏に指導を仰ぎつつ自
分らしい酒造りに奮闘中。近代的な設備ゆえ夏でも酒が仕込め、
夏の発泡にごりをリリースしている。やるやんけ。続きは次回。
2008/07/23のBlog
今夜は横手、明日は秋田で仕事と相成りました。

仕事<呑みとなるは必定。

さて、秋田美人に出合えるか。

それとも美酒で返り討ちにあうか・・・。
2008/07/22のBlog
この3連休のうち2日シゴト。土曜日は四国の蔵元の娘夫婦と
呑む。地元のアグリな方々を取材するそうで、アドバイスして
という口実で呑む。サッポロライオンでノド潤した後に庫裏へ。


東北から来たという旅人たちを巻き込み総勢6名。小グラスで
燗酒で、みんなで回し呑み。よう呑んだ。先ずはにごり、これ
があれば必呑の神亀と南部美人を。その個性の違いを堪能する。
その後、こんな感じで。どれも素晴らしい出来映えだが、特に
亀泉の高育63号は出色の出来映え。地元高知という贔屓目の
評価でもあるが皆の意見も同様。久しぶりに土佐酒を満喫した。
これは福岡の黒兜。焼酎に用いる黒麹を使用した、珍しい酒だ。
甘みとコクが絶妙で、のち燗で再注文したほど。燗におすすめ。
少量ずつ呑み比べするのは滅多にしないが、人の評価は面白い。
次は龍の舞。福井だったか、この蔵は昨年で造りを辞めたそう。
その蔵の事情は家族間で色々とあったらしが、次男は吟醸造り
ができる杜氏ですんなり移籍先も決まり、結果オーライだとか。
〆は秋田の春霞、H15BYの古酒。じんわり甘露な旨さがよろし。
そんなことで20種類近くは試飲しただろうか。ゆえ、あれこ
れと記憶が残るわけではなく、亀泉と黒兜だけ印象に残った夜。
2008/07/17のBlog
住所は赤坂だが最寄り駅は六本木。ミッドタウン横の路地裏の
旧いマンションの2階にある酒呑、ささのと読む。日本酒好き
ならば一度は耳にしたことのある店。されど今回が初訪問なり。


場所柄、ギョーカイジンが多いらしく、あちこちの卓で交わさ
れる会話はメディア系かIT関連の話ばかりだ。店内はといえば、
大きな水槽が置かれ活魚が捌かれる。それも結構いいお値段で。

まず一杯は奥播磨の喜八。品書きは無濾過とあったがさに非ず、
これは多摩の小山商店オリジナルらしい。喜八とは小山商店の
店主の名。夏向きの辛口で、昨晩呑んだ熟成酒とは歴然の差也。


アテはもろこしの天ぷら。縦にそぎ切りしサクッと揚げたもの。
塩で食すとさらに甘みが増して旨い。品書きは毎日取り替える
スタイルだが鮮魚以外は準固定メニューか。鮮魚の価格が突出。
葱とん。これは随分と前にdancyuにも紹介されたことがある。
トンカツではなく天ぷら。たっぷりの小葱と大根おろし、ポン
酢でいただく。多くの同業が追随した品だが、至って平凡な味。


自家製ソーセージもいただく。看板料理は揃って千円弱の価格、
利幅が取れるメニュー構成である。この日は小上がりだったが
清酒を呑む客の比率は4割程度。八勺千円超だと仕方ないかも。
おすすめの燗酒を訊く。男性の従業員が、自分がハマっている
酒を勧めたいと凱陣を持ってきた。こいつはナカナカいいヤツ。
無濾過系凱陣とは異なり、やや辛口でキレもあり呑み飽きない。


シメは田酒の特純。ぬる燗の温度は28度だと、わざわざ伝え
に来るほど自信があるらしい。それはそれで旨かった。しかし
酒一杯の価格は昨晩の店の倍以上。自ら志願の再訪はなしか?
2008/07/16のBlog
いまさらではあるが、夏こそぬる燗。その通りと相槌を打って
頂ける方は多いはずなので、敢えて理由は語らず。久しぶりに
逢う後輩を伴い、カウンターで酒を酌み交わし近況報告しあう。


燗酒の前に、夏向きの冷やも外せない。最初からお任せを願い
写真の2つ。のちガスが残る奈良萬を一杯。グラス百十ccで
500円前後、量も価格もバランスよく結構イケるから危ない。
店の名物、鰹の藁炙りは注文が入るたび厨房で炙る。大胆な調
理だが藁独特のスモーキーな香りを纏った鰹は香ばしくて美味。
この辺で燗酒を呑む。奈良萬の熟成、奥播磨十年古酒などなど。


隣に座る一人客の常連に声をかけ、おせっかいにも燗酒の呑み
比べを強要する。お任せで出されるのは上質熟成の燗酒ばかり。
我ながら大した呑みっぷりだった。既に隣客とは友だちとなる。
日本酒がたくさん置いてあっても、決してマニアな店ではない。
酒の銘柄に疎くともお任せで安心。そうすれば初心者は簡単に
今いちばん旨い酒に出合えて学べる。なんと幸せなことだろう。


飲食店は、単に酒を売るだけでなく、酒文化の伝承と食人生の
質的向上も担うナビゲーター。年齢を重ね、よりコアなコトを
求める層に支持される店は、その意志を持つ人の力あればこそ。
2008/07/15のBlog
うどん居酒屋では、呑んだ後のシメにハーフうどんを置く店が
ある。麺の量が半分で五十円とか百円を割り引く。腹の具合で
選べるのは有難いが、客単価を考えればもう少しまけてほしい。


昨晩、左様な店で呑んだ後、冷やしきつねのハーフを、と注文
したら、シメうどんですねと返された。ああ、品書きにはそう
書いているのね。でも普通、そんな返し方せんでもわかるやろ。


で供する時、冷やしきつねのミニサイズです、だって。これに
は笑った。この店員は長く勤務しているが、型通りに行動する
タイプだ。不快感はないのだが、サービス業には全く向かない。


そういや先日スペイン人シェフと打合せした時も。制作会社の
女性がカルドソ(スペインの米料理)の説明を受けた時、それ
ってリゾットですねと。そしたらスペイン人、結構ムッとした。


それはイタリア、スペインはカルドソだ!と。その後もパスタ
だのトリッパだの、その女性から伊仏混合ワードが繰り出され
るたびに一同声をあげ、ここはスペイン料理だっちゅーのッ!


相手の立場で、相手の言葉に合わせて、自の立場を置き換えた
会話をするのはナカナカ難しい。相手にもよるが、私でも時に
笑いをとりつつ、意識の転換に汗しながら集中することもある。


声を出して確認することは大切。だが時には、発した声を受け
止めつつ別の言葉で確認要求するのは、礼を失することもある。
自分に内在する言葉が標準と思っているとヤバイよって事例で。