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茶虎ノート 参式
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2008/05/13のBlog
2008年5月13日

本日は友人と、再度の天満呑み歩きを予定していた。が、友人が急な仕事のために急遽中止、延期と相成る。家には「晩飯いらん」と告げていた手前もあり、どうするものかと少々悩むも、少々馴染みで無ければ一人呑みは淋しくて辛い、近々本日の代わりが入ること(本日予定していた分の出費がそちらに回る)を勘案すると、適当な肴を調達して家呑みにしておくのが無難と判断、閉店間際の百貨店にてセールの惣菜からピックアップして帰宅した。写真の三品で600円を切っている。酒は家でのストック分だが、それを入れても1,000円というところだろう。
なんとなく立ち呑みの様なチープな雰囲気(くれぐれも言いますが、大阪の子にとっては「安い」は美徳の一つ)を持ってきたいなぁと、遅れてやってきたマイブーム(それすらもう過ぎ去った? いえいえ、欲しくてもどこもカップ酒コーナーは縮小してますんで買い漁れない)で購入していた岡山県は美作の辻本店「御前酒(読みは「ごぜんしゅ」、決して「おまえざけ」と読んではいけません(++))」カップだ。特定名称酒の表記は為されていないのでこちらの最も低価格の普通酒のライン(いわゆる昔の二級酒)に該当するのかと、とはいえ、原料は米・米麹・醸造アルコールであり、糖類等は用いていない。後、カップ一つでは足らんだろうと「大黒正宗なまざけ」も引っ張り出しておいた。
この「御前酒」カップ、開栓しての一口の感想は酔っ払いオッチャンの酒だ。むしろ、カップ酒を地で行っているような趣だ。大部分は本日の冷や込みや降雨の気候に鑑み、当初から予定していた通りに徳利に移して燗付ける。やや高めの温度にまで燗にすると、ツンとしていた感じが柔らかくなってなかなかに良い感じに呑めてしまう。気取らない居酒屋のカウンターで頂く燗酒の様、いくらでも上等な酒が世にあろうが、ここでは癒される感がある。

ブログ村 酒ブログ
2008年5月11~12日

かれこれ云年前、清酒に興味を抱きあれこれと呑みだした頃、故上原浩氏の『純米酒を極める』(光文社新書、2002年)に感化され、そこで紹介されている酒蔵の清酒を求めていたものだ。今ではアル添酒の魅力を認識し、「アル添した酒は日本酒ではない。普通酒はもちろん、比較的少量のアルコールを添加した吟醸酒も本醸造酒も、あくまで清酒である」(同書、38ページ)という主張には全く持って反抗している。その姿勢を表す一環として、私は記事として記す文章の上では、基本的に「日本酒」という単語は用いていない。純米でもアル添でも区別せず、全て「清酒」で通すことにしている。しかし、氏の著作自体は耳を傾けるべき話も多い。技術が伴わずに純米の造りに走る事に対して釘を刺している点は、とにかく純米であることだけを手放しで尊ぶ事の愚かしさを示していよう。決して無闇にアル添を誹謗中傷しているわけではないのも重要な点である。

そのような話はともかく、氏の推奨する(もしくは指導した)蔵の醸す酒に好感を持っているのは今も昔も変わらない。リピートした場合でも大きく酒質がぶれないような安心感、安定感がある。とりわけ、氏が旨とする、きっちりと糖を切った発酵で、火入れして熟成を経た純米酒を燗にして頂くのは堪らない。そういうことで、氏のお膝元であった鳥取の「鷹勇」が頂きたい、特に山廃純米酒が呑みたいという衝動に駆られ、ちょうど近くを通りかかったので守口のバッタさんのお店に赴くものの、バッタさんは不在中でちょうど山廃純米酒も売り切れ中だった。そうなると、どうも「鷹勇」自体を購入するモチベーションが失せてしまい、どうしたものかと思ってふと目についたのが山形の「鯉川」、これも数年前に百貨店の試飲ブースに来ていた際に色々と利かせてもらい、「亀治好日」を購入して晩酌で楽しんだ以来ご無沙汰していた。ちょうど濁り系が手元に無かったこともあり、「純米吟醸 鉄人うすにごり」を購入していた。
鯉川酒造といえば、言わずと知れた「亀の尾」の復活に尽力された蔵である。漫画『夏子の酒』を読まれた方なら、それは新潟の久須美酒造の間違いじゃないかと思われる方がいるかもしれないが、両者ともたまたま同時期に、同じ努力をし、「亀の尾」の復活栽培とそれで清酒を醸すところまで至ったとのことである。先に挙げた書では、久須美酒造の方が鯉川酒造より一年早く酒造りに至ったとある。いまでは全国の蔵で「亀の尾」を用いた清酒が造られているが、個人的には鯉川酒造の出す「亀治好日」が特に印象深い。

今回の「鉄人うすにごり」は、地元の庄内地方産の五百万石のみを用いた精米歩合50%の純米吟醸となっている。手元にあるこれの仕上がりは度数16.3%、酒度+3、酸度1.7、アミノ酸度0.9となっている。銘になっている「鉄人」は、映画の実写版「鉄人28号」にちなんでいるとのことで、同映画の富樫森監督と鯉川酒造の佐藤一良蔵元が高校の同級生だった縁からという話だ。コンセプトとして、うすにごりである等の理由は何なんだろうか。。。(バッタさん、今度教えてください)
さて、この「鯉川」は11日に開栓して晩酌で頂き、12日にも続けて晩酌で頂いた。というのも、開栓直後の11日の場合は、新酒ということもありどうもまだ風味が落ち着いていない感じがしてしまったので、経日で様子を見ておきたいと考えたためだ。初日の印象では、それほど突出しているわけではないとはいえ、華やか系の香りがやや鼻に付き、後口に雑味を感じてしまった。最近、山形の酒に関しては華やか系の香りで人気の銘柄をいくつか呑んで苦手意識を感じてしまっており(山形酵母の特徴か?)、この「鉄人うすにごり」に関しては未確認ではあるが、鯉川酒造はほぼ山形酵母を使用しているのも確かだ。ともかく、上澄み(といっても、若干の白濁はあり)の冷やと燗、濁りを混ぜての冷やと燗(ここでの燗は半合ずつ)をそれぞれで頂いていった。これに関しては、濁りを混ぜた状態が圧倒的に良い。
開栓二日目の12日、期待通りである。風味がまとまり、例えば上立ち香や濁りの旨味、ともすれば糠臭く感じてしまう要素も、一体となって調和しているという趣だ。燗映えもとても良い。濁りで旨味のステージを高めていつつ、メロン様の風味で甘味・酸味が柔らかく、実に爽やかな呑み心地である。燗であっても涼やかさも感じるものだ。真夏にも好適かと思えたりする(←それまでに呑み切ってまうだろ、オイ)


ブログ村 酒ブログ
2008/05/11のBlog
2008年5月10日

GW中には一気に夏になったかと思えば、本日はやたらと冷え込んでいる。なんと出鱈目な気候なのかと、呆れてしまう。

こんな気候では温かいものを欲してしまうもので、燗酒辺りが恋しくなってしまう。しかし、主菜の方が先回りして鍋になったので、冷たい酒で合わせることにする。ロックで頂こうと、大分県は南酒造の麦焼酎「とっぱい」を出す。これは、何年も前の焼酎ブームまっただ中の折に、原酒不足で熟成期間がとれないという理由で「新焼酎」として出されたものを頂いて以来だ。これを選択した理由? それを聞くのは野暮というものですわ。
以前に新焼酎のものを頂いた際の記事を振り返ると次のように記していた。
「香りは一瞬バナナを思わせる。麦を高精白で仕込んでいるとのことで雑味の無い麦の風味というものなのだろうと思う。常圧蒸留なのだがそういうクセはほとんど感じない。非常にシャープなコクというところで不思議な風味だ」」(2005年7月22日付の晩酌ノートより)
ほぼこの感想と同様である。追加するとしたら、香りはサイダーのようにも受け止められる。芳醇ではなく爽快の系統かと思える。また、「不思議な風味」としている部分は、改めて考えてみるとウオツカや甲類焼酎を頂いた時に感じるようないわゆるエチルアルコール味(決して否定的な表現では無い)と捉えられる。常圧系(と伺っている)の本格焼酎ということで、当時はそのような感想を出すのに抵抗(常圧だからエチルアルコールの立った風味がするわけがないという思い込み)があったためかとも思える。最初に立つ香りに風味が偏重している場合、後口は焼酎の主要な構成要素であるエチルアルコールの表情が目立つ場合があるということなのだろう。

ブログ村 酒ブログ
2008/05/10のBlog
<お詫び>
昨晩から今朝にかけてDoblogが不具合の状態だったため、弐式に比べて
upが遅くなりまして申し訳ありませんm(_ _)m

2008年5月9日

この一週間はなかなか忙しくて、23時頃の帰宅が多くてゆっくりと晩酌をしていられないというところ。そんな中で昨日は休肝日としていた(忙しくて呑んでられなかったという説もアリ)。

まぁ、ようやく週末、少しはゆっくりと呑めるなぁと頂いたのが徳島県は那賀酒造「旭若松」だ。今年度(19BY)の純米無濾過生原酒のタンク2号である。

是非参照して頂ければと思うが、身近でお世話になっている酒屋さんにて今年度の新酒の話題を受けて、一抹の不安を抱きつつ試飲させてもらいに訪れた。何しろ伺ってみると、例年の仕込み数のタンク3~4本に比して今年度は倍増のタンク7本だ。神亀酒造にて修行されていた娘さんが帰ってきて初年度の仕込みということで理由はわかるが、やはり実際に利いてみるまでは何らかの変化の有無はどうか、というのが気になってしまう。そうして、訪問して試飲させていただいたのが3週間前のことだ。

タンク7本といっても、どうも6号だけは当初から火入れされたらしく、それ以外を試飲も兼ねて取り寄せられていた(ほら、一升瓶の輸送ケースって6本入りでしょ)ので、それを利かせて頂いた。ちなみに、現時点では実際の商品として全てが蔵出しされているわけでは無い。どうも諸事情で一部の使用米が混じってしまったらしく、例えば2号タンクなどは麹米が雄町・神力、掛米が日本晴だったりする。そう言うことで益々未知の世界のような雰囲気になってしまっているが、利かせて頂いた印象を一言でいうと「若松はやっぱり若松」ということに尽きる。風味の構成は正にそうであるし、もっと寝かせれば旨味倍増が期待出来るという熟成志向の酒質は健在だ。むしろ、倍増したことでそれだけ市場に熟成されつつ在庫されるという可能性が高まるということで、呑み手側にしてみれば好ましい方向に作用しているのだろうと思える。実際の所、呑み時はまだ先というのがいずれのタンクの場合も言えるのだが、せっかくなので、中でも私的な印象でのこれまでの“若松らしい”風味を印象付ける2号タンクのものを四合ほど量り売りにて購入していた。
さて、3週間の間、常温にて保管していたが、これが一定の味乗りの進みは確認できるものの、まだどうも寝かしが足りないような感じはする。これは、常温だろうがなかろうが、時が必要な感覚がする。ただし、燗にすると熟成した際に現れる甘い香ばしさが感じられ、実に良い。間違いなく燗映えする酒と言える。これは冷めてくると形を潜めてしまうのだから、その点も興味深い。しばらくは自家熟成すべきか、もしくはこれはこれで燗にて楽しんでおいて、かろうじて市場に残っている18BYのものに立ち返っておくべきか、悩ましいところでもある。

※写真の瓶は17BYあたりのものをそのまま使い回しているので、実際の仕様と異なる可能性がありますがご了承下さい。

ブログ村 酒ブログ
2008/05/07のBlog
2008年5月6日

世間一般では連休、しかし、関係なし。いや、関係がある。周りの施設が休みで使い物にならんのと、行き帰りの電車が観光客の影響で混雑するのが極めて鬱陶し。ここの所、連日23時近くの帰宅で晩酌となる。このような日々では呑まずにおれないというのが正直なところで、就寝時間を考えるとゆったり出来ないがビールを頂いて清酒か焼酎の杯を重ねるというのが続いている。昨日も書いてはいないがそのようにとある芋焼酎を頂いている。
本日は、このような連休ならざる連休の最後の癒しとして、灘の安福又四郎商店「大黒正宗 なまざけ」を頂く。すでに今年(19BY)のものも出荷されているが、これは昨年(18BY)のものである。内容は新酒として出される「しぼりたて」と同一、それはしばらく寝かした後に蔵出しされるものだ。ま、いまさらこの場で「大黒正宗」に関して多くを語る必要はなかろう。

この「なまざけ」、若くとも「しぼりたて」と比べて少々の熟成を経ているので、呑む機会によっては濃く感じてしまうこともあるのだが、今回の一年以上の熟成を経ているこの個体、予想以上に若々しさを保っており(アル添酒は熟成に向かないという意見をしばしば拝見するが、大黒に関しては全く該当しない)、開栓直後は荒々しさすらある。そして、しばらく経っての風味の開き具合や甘い香ばしさは実に良い。本日のノリの感覚は、毎年末の「しぼりたて」を楽しむ過程と同一に感じられる。原酒の状態であるにもか関わらず、呑み始めてからの方が身体が軽やかになったような心境である。

ブログ村 酒ブログ
2008/05/05のBlog
2008年5月4日
この頃、清酒の呑み切りラッシュのこねくろです。本日は23時頃の帰宅ということもあって、ビールも無しでちょうど一合ほど残っていた「不老泉 純米 旨燗」を呑み切った。新しい清酒が全然出てこないものだから(今年度に開栓したのは「遊穂」のみ、それもすでに呑み切っている)、「もはや清酒の在庫が尽きたなwww」と陰口を囁かれていそうだが、晩酌の状況に反して買い溜まっているのが現状だ。どうも心境的に、「過去を振り返る」の連続記事を記したのが象徴的なように、リセットして(開栓済みなものは呑み切って)おきたかったというところだ。そう言ってしまうと「処分する」みたいに捉えかねないところだが、この「不老泉 旨燗」、開栓して一ヶ月以上も経っているので、「いい加減に呑み切ってあげろや」というおしかりを受けかねない。

そうそう、気付いたことは書き記しておかねばな、と思い、「過去を振り返る 中編」に追記をしておいた。用語としての「醸造アルコール」と「糖蜜」について、自分自身も勘違いしていたことに気付いたということなのだが、この二つの単語はしばしば勘違いされ誤った用法がなされる。むしろ、後者に関しては「廃糖蜜(もしくは廃蜜糖)」という単語が煽り言葉として一人歩きしているのが現状なのだろう。もっとも、私は「醸造アルコール」の原料は米であって欲しいというスタンスであって「糖蜜」擁護ではないのであしからず。


ブログ村 酒ブログ
2008/05/03のBlog
[ 00:42 ] [ 晩酌ノート ]
2008年5月2日

暦通りの金曜日、21時半ごろに帰宅する。ようやく陽気めいてきた。毎年、このGWの頃に汗ばむ季節という実感を抱くことが多い。そろそろ晩酌にビールも欠かせなくなってしまう(冬場でも結構呑んでいただろオイ)。ということで、本日はまずはヱビス。
食事は若竹煮に鰤(季節感が無いな。。。)、冷や奴、魚の大根おろしには醤油を用いたので奴は塩で頂く。これに合わせては新潟は樋木酒造「鶴の友 別撰」、本醸造に該当するが、吟醸酒の乗りも感じさせる、なおかつ骨太な旨味を楽しめる。CPに優良な一本であると思う。本日の時点で一合ほどの残りだったので呑み切ることになったが、本日にしみじみと思ったのが本醸造(アル添)だからこその風味のステージのオモロさだ。かつては純米こそが日本酒で、本醸造は切れが悪くて嫌いだと思っていたものだが、上手な造りであればアル添だからこそ(米原料の醸造アルコールを用いている場合はその風味が渾然一体となったもの)の風味があるものだと体感したのだ。世にある全ての本醸造が手放しに素晴らしいとは全く言わないが、その蔵の造りごとでまるで異なるというのは自明の理、それは純米酒に関しても該当する。そういうことで、基本的に純米のカテゴリーが好きなれど、本醸造(もっと言えばアル添)を否定する意見には反発するのが現状のスタンスである。

結局「鶴の友」だけでは呑み足らず、「遊穂」も持ち出す。こちらは一合も残っていなかったというところで、杯数杯で呑み切ってしまった。
この「遊穂」は常温に晒したりと弄くりまくりだった。体調によってはしんどいと感じる酒質であったのは確かだが、野趣を感じさせるような酒だったように思える。本日の印象だと、シードルを連想させる含み香を感じさせる(写真は参考までに先日のパリで頂いたシードル)。石川県って林檎が採れたっけ?(←全く因果関係が無いだろ)

ブログ村 酒ブログ
2008/05/01のBlog
2008年5月1日

今年度も早いもので皐月突入、例年ならばGWまっただ中な期間なれど、曜日の巡り合わせの関係で、今週は通常の一週間と変わらん気がする。メーデーはもっと関係ない。大通りが騒がしいなということで思い出したが。
昨日は休肝日、本日は主菜が豚の冷しゃぶということで芋焼酎を志向する。持ち出したのは松露104号、わずかに残っていたので本日でこの一本は呑み切る。主に湯割りにて頂くが、香ばしさと甘露な風味が好ましい。お名残惜しい気もするが、色々と未飲の銘柄も呑みたい思いもある。何とも気が多い。

ブログ村 酒ブログ
2008/04/29のBlog
[ 23:25 ] [ 御猫様通信 ]
晩酌時、急な電話に対応するために席を少し外し、戻ってきたら占領されていた(゜д゜)
2008年4月29日

先週は外呑みの機会も多く、ちと家にストックしているお酒の消費ペースが遅めではある。ただ、この「遊穂」に関してはヘビーな酒質ゆえ、一度に頂く量が少なめという理由もある。

「遊穂」のこの濃醇さと、無濾過生原酒のスペックを考えると、割水燗にも向くだろうとそうして頂いた。結果は予想通りというところ。呑みやすくはなったが、とにかく、味の濃い酒だ。呑み疲れしやすい感は否めない。

ブログ村 酒ブログ
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