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2008/10/05のBlog
[ 21:58 ]
「おくりびと」の予告編を見た時、あっ、これはいい映画だ!と思いました。公開されたら見ようと待っていたのです。
そして本編を見て予想以上に作り手の姿勢を感じさせる映画であったことを実感しました。
もっくんの演技が実に自然で、観客も共感できるすばらしい作品だと思います。
なりゆきで納棺に携わることになり、戸惑いながらも懸命に自分の仕事に取り組む姿は素直に胸を打ちます。
でも、妻にはどうしても本当のことが言えない。この仕事の何がためらわせるのかもわからないまま、上司の見ようみまねでやり方を覚え、やりがいすら感じていく自分に気づいてもいるのでしょう。
故郷の人たちとの触れ合いも不安定な心を和ませてくれ、妻ともなんとかうまく行っている大悟でしたが、とうとう自分の仕事が友人や妻の知るところとなり、悩み苦しみます。
それでも亡くなった人々の最後の旅立ちの尊厳に寄り添うことで初めて、自分の深い心とも正面から向き合うことになり、この仕事の尊さを思い知るのです。
そして本編を見て予想以上に作り手の姿勢を感じさせる映画であったことを実感しました。
もっくんの演技が実に自然で、観客も共感できるすばらしい作品だと思います。
なりゆきで納棺に携わることになり、戸惑いながらも懸命に自分の仕事に取り組む姿は素直に胸を打ちます。
でも、妻にはどうしても本当のことが言えない。この仕事の何がためらわせるのかもわからないまま、上司の見ようみまねでやり方を覚え、やりがいすら感じていく自分に気づいてもいるのでしょう。
故郷の人たちとの触れ合いも不安定な心を和ませてくれ、妻ともなんとかうまく行っている大悟でしたが、とうとう自分の仕事が友人や妻の知るところとなり、悩み苦しみます。
それでも亡くなった人々の最後の旅立ちの尊厳に寄り添うことで初めて、自分の深い心とも正面から向き合うことになり、この仕事の尊さを思い知るのです。
いろんな遺族の在り方に接し、怒られたり、困らされたりしながらも黙々と故人を送る手伝いを続ける彼の表情はどんどん引き締まり、自信に満ちていくのでした。
社長役の山崎努は本当にひょうひょうとしてさすがに上手いですね。実際にこんな人いるよね、と思わせてくれます。
大悟の本質というか納棺師としての才能にすぐに気づいて採用する手際の良さとユーモアたっぷりの人柄が大悟をこの仕事に向かわせたのかもしれません。
納棺師の仕事のビデオ撮影のシーンが面白くて笑いが止まりませんでした。
もっくんの姿がおかしいやら気の毒やらで印象に残ります。
外国の習慣はよく知りませんが、このように死者を敬い、大切に、丁寧に送る姿は日本が世界に誇れるすばらしい伝統のひとつと言えるのではないでしょうか。
心のこもった儀式を通して人間の尊厳を表わし、周囲の人たちにも襟を正させずにはおかない崇高な瞬間を作り出すこの厳粛な営みが私たち観客の心にも迫ってくるのです。
それだからこそ外国の映画祭でも優秀賞をいただけたのだと思います。
ラスト近くの大悟の妻が思わず口にする「夫は納棺師なんです!」という言葉がこの映画を代弁してくれているような気がしてくるのです。
社長役の山崎努は本当にひょうひょうとしてさすがに上手いですね。実際にこんな人いるよね、と思わせてくれます。
大悟の本質というか納棺師としての才能にすぐに気づいて採用する手際の良さとユーモアたっぷりの人柄が大悟をこの仕事に向かわせたのかもしれません。
納棺師の仕事のビデオ撮影のシーンが面白くて笑いが止まりませんでした。
もっくんの姿がおかしいやら気の毒やらで印象に残ります。
外国の習慣はよく知りませんが、このように死者を敬い、大切に、丁寧に送る姿は日本が世界に誇れるすばらしい伝統のひとつと言えるのではないでしょうか。
心のこもった儀式を通して人間の尊厳を表わし、周囲の人たちにも襟を正させずにはおかない崇高な瞬間を作り出すこの厳粛な営みが私たち観客の心にも迫ってくるのです。
それだからこそ外国の映画祭でも優秀賞をいただけたのだと思います。
ラスト近くの大悟の妻が思わず口にする「夫は納棺師なんです!」という言葉がこの映画を代弁してくれているような気がしてくるのです。
[ 21:34 ]
ハビエル・バルデム主演映画「コレラの時代の愛」です。
あのハビエルのなんともユニークな存在感が笑える一作に数えられるでしょう。
「ノーカントリー」での不気味な殺戮者とはまた違った趣きの作品です。
時代はコレラが蔓延した100年程前の南米が舞台ですが、郵便局員のフロレンティーノが富豪の令嬢、フェルミナに一目惚れして、なんとか思いを伝えるべく奮闘するほほえましいシーンから始まります。
あの時代のことで、フェルミナもまんざらでもなく運命の人と思い込み、やがて相思相愛の間柄になりますが、そのあとはよくある引き裂かれ型恋愛の王道を進みます。
思いつめていくフロレンティーノは一途にフェルミナの帰りを待ちますが、感動の再会の場面で、彼女は無常にも自分の思い違いを悟ってしまうのです。
単に恋に恋していたのだと気づくフェルミナをよそに、思いを募らせていくフロレンティーノ。この頃から青年役の俳優からいきなりハビエルの老けた顔に変わるので本当に退いてしまいました
「えっ、そんなに時は過ぎていないはずなのに」と絶句しそうでしたが。
それにも構わず、ハビエル扮するフロレンティーノは数々の女性遍歴を重ねながら、初恋の彼女を追い求めるのです。
そういうものかしら?という疑問は横においといて、映画はクライマックスへと進んで行きます。
医者と結婚し、一応幸せな人生を生きてきたフェルミナはフロレンティーノの求愛を受け入れるのでしょうか。
さて、医者役をベンジャミン・ブラットが演じています。爽やかさが余韻を残します。
こんな起用もされる人なんだなと感心しました。役の幅が広がっていきそうないい役柄でしたね。脇を固める位置はけっこう重要ですので、これからこんな役が回ってきそうな期待が持てるでしょう。
あのハビエルのなんともユニークな存在感が笑える一作に数えられるでしょう。
「ノーカントリー」での不気味な殺戮者とはまた違った趣きの作品です。
時代はコレラが蔓延した100年程前の南米が舞台ですが、郵便局員のフロレンティーノが富豪の令嬢、フェルミナに一目惚れして、なんとか思いを伝えるべく奮闘するほほえましいシーンから始まります。
あの時代のことで、フェルミナもまんざらでもなく運命の人と思い込み、やがて相思相愛の間柄になりますが、そのあとはよくある引き裂かれ型恋愛の王道を進みます。
思いつめていくフロレンティーノは一途にフェルミナの帰りを待ちますが、感動の再会の場面で、彼女は無常にも自分の思い違いを悟ってしまうのです。
単に恋に恋していたのだと気づくフェルミナをよそに、思いを募らせていくフロレンティーノ。この頃から青年役の俳優からいきなりハビエルの老けた顔に変わるので本当に退いてしまいました

「えっ、そんなに時は過ぎていないはずなのに」と絶句しそうでしたが。
それにも構わず、ハビエル扮するフロレンティーノは数々の女性遍歴を重ねながら、初恋の彼女を追い求めるのです。
そういうものかしら?という疑問は横においといて、映画はクライマックスへと進んで行きます。
医者と結婚し、一応幸せな人生を生きてきたフェルミナはフロレンティーノの求愛を受け入れるのでしょうか。
さて、医者役をベンジャミン・ブラットが演じています。爽やかさが余韻を残します。
こんな起用もされる人なんだなと感心しました。役の幅が広がっていきそうないい役柄でしたね。脇を固める位置はけっこう重要ですので、これからこんな役が回ってきそうな期待が持てるでしょう。
[ 20:49 ]
私の大好きなジョディ・フォスターの新作「幸せの1ページ」です。
家から出られないユニークな女性作家を嬉々として演じています。
潔癖症で何にでも消毒薬を振りかけないといられない変わった癖を持っているのですが、本人はいたって大真面目です。
今日も何本もの消毒薬を配達させてあちこちに”シュッ、シュッ”。
そんなアレクサンドラは小説の為の資料探しをしていて偶然に孤島に暮らす少女、ニムと知り合いになります。
ニムは海洋学者の父親と無人島で二人暮し。自給自足の生活でたくましく生きるニムはとかげとアシカの友だちと一緒に楽しく暮らしていますが、アレクサンドラの願いで火山に登り足を怪我してしまいます。
同じ頃もうひとつの災いが降りかかり、たまらなくなってメールでアレクサンドラに助けを求めるのです。
しかし、アレクサンドラは家から出られない外出恐怖症。
なんとかして勇気を奮い起こして慣れない飛行機を乗り継ぎ、ニムの待つ島を目指すのでした。
家から出られないユニークな女性作家を嬉々として演じています。
潔癖症で何にでも消毒薬を振りかけないといられない変わった癖を持っているのですが、本人はいたって大真面目です。
今日も何本もの消毒薬を配達させてあちこちに”シュッ、シュッ”。
そんなアレクサンドラは小説の為の資料探しをしていて偶然に孤島に暮らす少女、ニムと知り合いになります。
ニムは海洋学者の父親と無人島で二人暮し。自給自足の生活でたくましく生きるニムはとかげとアシカの友だちと一緒に楽しく暮らしていますが、アレクサンドラの願いで火山に登り足を怪我してしまいます。
同じ頃もうひとつの災いが降りかかり、たまらなくなってメールでアレクサンドラに助けを求めるのです。
しかし、アレクサンドラは家から出られない外出恐怖症。
なんとかして勇気を奮い起こして慣れない飛行機を乗り継ぎ、ニムの待つ島を目指すのでした。
ようやく島の近くまでたどり着き、ニムと対面してもニムはアレクサンドラを拒否してしまいます。
幾多の困難を乗り越え、せっかくここまでたどり着いた彼女の気持ちは収まりません。ニムの心変わりはなぜなのかといぶかしがりますが、今さら帰るにも帰れない。
そうするうちに二人の気持ちは通じ合い、お互いに必要な存在になり、孤独だったアレクサンドラにも人並みの幸福感が訪れるのでした。
ジョディはこれまでの勇ましい役柄からどうしても「強い女」というイメージが先行しがちで、彼女自身、ある雑誌で「私には強くてたくましい女という役柄しか回ってこないのでさみしいわ」と語っていました。
強くてたくましいジョディもすてきですが、こんなコミカルなジョディも大歓迎ですよね。
幾多の困難を乗り越え、せっかくここまでたどり着いた彼女の気持ちは収まりません。ニムの心変わりはなぜなのかといぶかしがりますが、今さら帰るにも帰れない。
そうするうちに二人の気持ちは通じ合い、お互いに必要な存在になり、孤独だったアレクサンドラにも人並みの幸福感が訪れるのでした。
ジョディはこれまでの勇ましい役柄からどうしても「強い女」というイメージが先行しがちで、彼女自身、ある雑誌で「私には強くてたくましい女という役柄しか回ってこないのでさみしいわ」と語っていました。
強くてたくましいジョディもすてきですが、こんなコミカルなジョディも大歓迎ですよね。
かなり以前、メル・ギブソンと競演した「マーベリック」が忘れられません。
あの映画でのジョディはハツラツとしてコメディの似合う女優だということを証明してくれたと思っていました。
歴史物でしたが、いかさま師同士の掛け合いが微妙に絡まりあい、底抜けに楽しい映画でした。
これを見て私はジョディのコメディセンスを確かめたのでしたが、それ以後シリアスな演技が続いたので、彼女のポップな一面が表現されないまま今日まで来てしまったのは残念に思っていたので、「幸せの1ページ」が公開されるのを待ち望んでいたのでした。
たしかに説得力のある演技は定評がありますし、勇ましいジョディは見ていて頼もしいのでファンとしてはうれしいのですが、これからはこんな一面も発揮して明るい映画にもどんどん出演していってほしいですね。
これを機会に映画製作の側も楽しいキャラを彼女にオファーしてくれることでしょうね。
また、ハリウッド一と称えられた化粧栄えのする女優として、ジョディは変わりない美しさでした。尖った鼻は私の憧れですし、年齢を重ねてもますます美しさに磨きをかけていつまでもその美貌と存在感を維持してもらいたいものです。
あの映画でのジョディはハツラツとしてコメディの似合う女優だということを証明してくれたと思っていました。
歴史物でしたが、いかさま師同士の掛け合いが微妙に絡まりあい、底抜けに楽しい映画でした。
これを見て私はジョディのコメディセンスを確かめたのでしたが、それ以後シリアスな演技が続いたので、彼女のポップな一面が表現されないまま今日まで来てしまったのは残念に思っていたので、「幸せの1ページ」が公開されるのを待ち望んでいたのでした。
たしかに説得力のある演技は定評がありますし、勇ましいジョディは見ていて頼もしいのでファンとしてはうれしいのですが、これからはこんな一面も発揮して明るい映画にもどんどん出演していってほしいですね。
これを機会に映画製作の側も楽しいキャラを彼女にオファーしてくれることでしょうね。
また、ハリウッド一と称えられた化粧栄えのする女優として、ジョディは変わりない美しさでした。尖った鼻は私の憧れですし、年齢を重ねてもますます美しさに磨きをかけていつまでもその美貌と存在感を維持してもらいたいものです。
[ 19:42 ]
おいしそうなブルーベリーパイをぱくつくエリザベス。
それを見つめる店のオーナーのやさしい視線がしあわせの予感を感じさせます。
しかし、エリザベスは失恋真っ最中。
自分の感情の嵐に翻弄され、傷ついてカウンターで眠ってしまいます。
心にあるのは自分を捨てた恋人への未練と憎しみだけ...。これからどうやって生きていけばいいのか。
張り裂けそうな胸の痛みに耐えかねた彼女はカウンターのビンに入った「忘れられた鍵たち」に気づきます。
そこにはたくさんの思い出の鍵たちが持ち主を待ちわびているかのようにからまりあっていました。
ひとつひとつの鍵の物語に耳を傾けるエリザベス。
「わたしの鍵も仲間入りするのだろうか」と思いながらも自分を裏切った街を後にします。
それを見つめる店のオーナーのやさしい視線がしあわせの予感を感じさせます。
しかし、エリザベスは失恋真っ最中。
自分の感情の嵐に翻弄され、傷ついてカウンターで眠ってしまいます。
心にあるのは自分を捨てた恋人への未練と憎しみだけ...。これからどうやって生きていけばいいのか。
張り裂けそうな胸の痛みに耐えかねた彼女はカウンターのビンに入った「忘れられた鍵たち」に気づきます。
そこにはたくさんの思い出の鍵たちが持ち主を待ちわびているかのようにからまりあっていました。
ひとつひとつの鍵の物語に耳を傾けるエリザベス。
「わたしの鍵も仲間入りするのだろうか」と思いながらも自分を裏切った街を後にします。
やがてたどり着いた町でダイナーのウェイトレスと夜の酒場の仕事に就くエリザベスの目に写ったのは寂しげな初老の男性。
訳ありな様子に少々気を揉む彼女には心を許したように語りかけるのでした。そして、彼の愛する妻との希望のない葛藤を知り、両者に対する同情を感じ始めるのです。
この妻役をレイチェル・ワイズが熱演しています。
何かの雑誌で、レイチェルの演技がすごいと読んでいたので、私としても興味津々で食い入るように見ました。
さすがに渾身の演技で魅せてくれました。レイチェルには珍しい荒れた女性役でしたが、今までの楚々としたイメージを覆すような迫力のなりきり演技にぐいぐい引き込まれていました。
レイチェルと言えば、「ハムナプトラ」や「ナイロビの蜂」などでの明るい役が多かったので、かなり意外な役柄に思えましたが、そこはイギリス俳優の実力者の意地が見えたように思います。
ここで、私の一押し俳優、デヴィッド・ストラザーンの登場です。捨てられた夫役を彼がたまらなく寂しげに演じていました。ちょっと情けない
姿はショックでしたが
。
どうしてもあの名作「グッドナイト・アンド・グッドラック」の凛々しいストラザーンを思い浮かべてしまい、鬱々として見てしまいます
あのキリッとした彼の顔が浮かび、どうしてこの役に?と考え込んでしまいました。
でも、そこは名優の彼のこと、どんな役でも印象的にこなす余裕と考えれば許せますよね
訳ありな様子に少々気を揉む彼女には心を許したように語りかけるのでした。そして、彼の愛する妻との希望のない葛藤を知り、両者に対する同情を感じ始めるのです。
この妻役をレイチェル・ワイズが熱演しています。
何かの雑誌で、レイチェルの演技がすごいと読んでいたので、私としても興味津々で食い入るように見ました。
さすがに渾身の演技で魅せてくれました。レイチェルには珍しい荒れた女性役でしたが、今までの楚々としたイメージを覆すような迫力のなりきり演技にぐいぐい引き込まれていました。
レイチェルと言えば、「ハムナプトラ」や「ナイロビの蜂」などでの明るい役が多かったので、かなり意外な役柄に思えましたが、そこはイギリス俳優の実力者の意地が見えたように思います。
ここで、私の一押し俳優、デヴィッド・ストラザーンの登場です。捨てられた夫役を彼がたまらなく寂しげに演じていました。ちょっと情けない
姿はショックでしたが。
どうしてもあの名作「グッドナイト・アンド・グッドラック」の凛々しいストラザーンを思い浮かべてしまい、鬱々として見てしまいます

あのキリッとした彼の顔が浮かび、どうしてこの役に?と考え込んでしまいました。
でも、そこは名優の彼のこと、どんな役でも印象的にこなす余裕と考えれば許せますよね

その後賭博場で出会った女賭博師をナタリー・ポートマンが演じています。
彼女には珍しい派手で、刹那的な生き方を謳歌?している女性です。
ショートカットがとても似合うナタリーのまた違った新しい魅力が輝いていました。
その仕事ゆえに誰も信じないと豪語する彼女の頑なな心の片隅にそっと分け入るエリザベスの純粋さ。
勝負の世界の厳しさで荒廃したかのような彼女の真の孤独をエリザベスは感じ取ったのかもしれません。
父親が緊急入院したと聞いても顔色ひとつ変えない背景には、「いつものことよ」というあきらめと人への不信感が横たわっているような気がしました。
彼女には珍しい派手で、刹那的な生き方を謳歌?している女性です。
ショートカットがとても似合うナタリーのまた違った新しい魅力が輝いていました。
その仕事ゆえに誰も信じないと豪語する彼女の頑なな心の片隅にそっと分け入るエリザベスの純粋さ。
勝負の世界の厳しさで荒廃したかのような彼女の真の孤独をエリザベスは感じ取ったのかもしれません。
父親が緊急入院したと聞いても顔色ひとつ変えない背景には、「いつものことよ」というあきらめと人への不信感が横たわっているような気がしました。
二人は砂漠地帯を車で駆け抜けます。女二人の気ままな旅。
同じように傷ついた心を抱えた者同士の本音の語り合いは、それぞれのこれからの生き方への新たなスタートになるのかもしれません。
こうしてエリザベスは以前とは違う女性に成長していったのでしょう。
つらかったあの時の、自分は被害者だ、というような悲観的な思いから、はからずも人の人生を垣間見る経験を通して、つらいのは自分だけではない、という思いを抱いたのだと思います。
悲劇の主人公から、周囲の人々を傍観する冷静な立場に身を置くことによってしか見えてこない真理に触れ、あるいは絶望した人々に寄り添うことで他者へのやさしさと寛容を身につけた大人の女性として一度は自分を裏切った場所へ再び戻ったエリザベスを迎えるブルーベリーパイ。
そして彼女の帰りを待ちわびた、店のオーナーの限りない思いやりの世界がエリザベスを包むのでした。
エリザベスを演じたノラ・ジョーンズはとてもかわいくて新鮮な印象でした。歌手としての活動と女優業を両立していってほしいと思います。
同じように傷ついた心を抱えた者同士の本音の語り合いは、それぞれのこれからの生き方への新たなスタートになるのかもしれません。
こうしてエリザベスは以前とは違う女性に成長していったのでしょう。
つらかったあの時の、自分は被害者だ、というような悲観的な思いから、はからずも人の人生を垣間見る経験を通して、つらいのは自分だけではない、という思いを抱いたのだと思います。
悲劇の主人公から、周囲の人々を傍観する冷静な立場に身を置くことによってしか見えてこない真理に触れ、あるいは絶望した人々に寄り添うことで他者へのやさしさと寛容を身につけた大人の女性として一度は自分を裏切った場所へ再び戻ったエリザベスを迎えるブルーベリーパイ。
そして彼女の帰りを待ちわびた、店のオーナーの限りない思いやりの世界がエリザベスを包むのでした。
エリザベスを演じたノラ・ジョーンズはとてもかわいくて新鮮な印象でした。歌手としての活動と女優業を両立していってほしいと思います。
[ 19:05 ]
「最高の人生の見つけ方」のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンのコンビは他のキャストは考えられないくらい自然で慈愛に満ちていました。
余命わずかという人生の終わりでの過ごし方をどうするのか?を正面から描きだしています。
ともすれば、目を背けがちな命題をあっけらかんと受け止め、さあ、最後を決めるぞ!というような勢いでいきいきと過ごす二人に人生を教えてもらったような気がしました。
知らない者同士が同じ部屋で闘病生活をおくる中で、それぞれのこれまでの人生に触れ、相手を受け入れ、同じ夢を追いかけることになるとは露ほども思わなかったことでしょう。
破天荒な人生を歩いてきた大富豪のエドワードと堅実な生き方を貫いてきたカーター。
普通であれば交差するはずのない二人の道が今、運命の歯車と供に動き出します。
そして、カーターのやりたかったリストを見たエドワードが一緒に人生最後の旅にカーターを誘い、しぶしぶながらも同意したカーターを今まで見たこともない、優雅な(ぜいたくな
)そして豪華な世界に誘います。
じつはエドワードは超のつく富豪だったのでした。あっけにとられながらもその経験を楽しむカーターには真に新しい人生のような贈り物に映ったのかもしれません。
余命わずかという人生の終わりでの過ごし方をどうするのか?を正面から描きだしています。
ともすれば、目を背けがちな命題をあっけらかんと受け止め、さあ、最後を決めるぞ!というような勢いでいきいきと過ごす二人に人生を教えてもらったような気がしました。
知らない者同士が同じ部屋で闘病生活をおくる中で、それぞれのこれまでの人生に触れ、相手を受け入れ、同じ夢を追いかけることになるとは露ほども思わなかったことでしょう。
破天荒な人生を歩いてきた大富豪のエドワードと堅実な生き方を貫いてきたカーター。
普通であれば交差するはずのない二人の道が今、運命の歯車と供に動き出します。
そして、カーターのやりたかったリストを見たエドワードが一緒に人生最後の旅にカーターを誘い、しぶしぶながらも同意したカーターを今まで見たこともない、優雅な(ぜいたくな
)そして豪華な世界に誘います。じつはエドワードは超のつく富豪だったのでした。あっけにとられながらもその経験を楽しむカーターには真に新しい人生のような贈り物に映ったのかもしれません。
世界中を自在に駆け抜け、憧れの地に降り立つカーターはエドワードの財力に目を回しますが、すなおに好意を受け入れ、ともに楽しみます。
インドのタージマハール、ピラミッド、ヒマラヤ、香港、どこか南米の楽園?など、私も世界旅行をさせてもらったようで、ずいぶん得しました
また、恐ろしいスカイダイビングでは肝を冷やし、憧れだったマスタングに乗って貸しきりのレース場でのエドワードとの真剣勝負に思い切り挑むカーターには少年のような喜びが溢れていました。これぞ自動車修理工人生の集大成でなくてなんでしょう。
お互いの遣り残したことを一緒にこなすうちにやがて二人の心は深いところでつながりあいます。そして気づきます。「本当の友だち」だと。
ようしゃなく迫り来る老いと余命数ヶ月という厳しい現実に真摯に向き合う二人にはもう恐いものはなくなったのかもしれませんね。
一人であったならとても耐えられなかったであろう終幕に二人で立ち向かえた彼らは幸せだったと思います。
インドのタージマハール、ピラミッド、ヒマラヤ、香港、どこか南米の楽園?など、私も世界旅行をさせてもらったようで、ずいぶん得しました

また、恐ろしいスカイダイビングでは肝を冷やし、憧れだったマスタングに乗って貸しきりのレース場でのエドワードとの真剣勝負に思い切り挑むカーターには少年のような喜びが溢れていました。これぞ自動車修理工人生の集大成でなくてなんでしょう。
お互いの遣り残したことを一緒にこなすうちにやがて二人の心は深いところでつながりあいます。そして気づきます。「本当の友だち」だと。
ようしゃなく迫り来る老いと余命数ヶ月という厳しい現実に真摯に向き合う二人にはもう恐いものはなくなったのかもしれませんね。
一人であったならとても耐えられなかったであろう終幕に二人で立ち向かえた彼らは幸せだったと思います。
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