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半地下の手記
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2005/11/30のBlog
ようこそ。UTです。

朝晩の寒さが身にしみる今日この頃です。

今月は、ゴンゴンと本を読んで、そして自分の制作をガンガンしていきたいなぁ、と。

今まで訪れていただいていた方も、初めての方も、良ければどうぞ何かコメントを残していってください。

今月も、よろしくお願いします。

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[画像]
《記憶としての風景》
2005/09/10
岩絵具、アクリル絵具、和紙
91.0×116.7cm
《A View Through Memories》
Powdered mineral pigments and acrylic on hemp paper
by UT
※画像の無断転載・転用は禁止です

2005/11/28のBlog
昨日の木村大の興奮が未だに覚めない中、赤レンガ倉庫で行われている、ロバート・キャパ写真展の第2部へ行ってきました。
ロバート・キャパについては、第1部の記事を参照。

この第2部は「戦争のないキャパ」と題されて、戦中の庶民の様子や、戦闘時以外の兵士、また、歴史的著名人のポートレイトが展示されている。

まず、思うのは、これは決して「戦争のないキャパ」ではない。「(戦闘シーンとしての)戦争のないキャパ」であって、戦争そのものがすっぽりないとは到底思えない展示内容だと感じた。

戦中の市民の様子やくつろいだりしている兵士の写真がずらっとならぶ。悲しんでいたり、笑顔だったり、和やかな雰囲気だったり様々である。でも、ある面において、第1部で観た「戦場のキャパ」よりも、こういった写真の方が、ずっと悲劇的な気がするし、悲しみや戦争の悲惨さなどに溢れていると思った。
市民兵の写真なんか、エプロンにネクタイしている青年兵が、恋人と思われる女性と談笑しているんだけど、この写真から手に持っている銃を消したら、ごくごく普通の長閑な光景なのに…。

これが何を意味しているか?
それは、いかに一般の人々の間にまで、戦争というものが浸透して、切っても切り離せないものになっているか、ということではないだろうか。なんとも哀しいことだ。

人物の顔。表情をとてもよくとらえている。写真として、非常にいい写真がたくさんあった。その人物をしっかりと切り取っている感じ。光と影の表現もうまくて、色んなものが伝わってくる。
"人間"、とことん"人間"が写っている。人々を見つめているキャパの視線、そこに写っている人が生きていたことを強く感じた。

この第2部も、とてもいい展覧会だと思う。空いているし。是非観ることをすすめます。


[メモ]
OFF WAR 戦争のないロバート・キャパ
@横浜赤レンガ倉庫1号館 (横浜/桜木町・みなとみらい)
第一部「戦場のキャパ」 11月13日まで
第二部「戦争のないキャパ」 11月16日→12月4日
第三部「キャパ兄弟-戦争と子供たち」 12月7日→12月25日
2005/11/27のBlog
まずは、木村大について説明。是非一読を。
木村大(きむらだい)[1982-]はクラシックギタリスト。僕が1番押す日本人クラシックギタリスト。是非、注目してもらいたい。5歳から師匠でもある父親に師事。出場コンクールは全て優勝。14歳で東京国際ギターコンクールで優勝。
そして、2002年に名門のイギリス王立音楽院ギター科に留学。この時、ここのギター科は生徒が全部で7人。木村大が受験した年も世界中で受験が行われた。その中で、合格者はたった1人っ!それが、彼、木村大です。すごすぎる……。何たる狭き門。その後、2年間在学し、帰国。今回のコンサートは、帰国後初の全国ツアーのファイナルです。
なんか、天才って気がしてきたでしょ?
今回の会場は、光が丘にあるIMAってとこのホールです。

で、会場に入ったんですが、ミラクル発生!!最前列っ!!!もー、始まる前から興奮。超近いっ!

初めて彼の演奏を生で観たんだけど、………圧巻。すごい。としか言いようがない。ビヨンド・ディスクリプション。
超絶技巧とはこういうことを言うんでしょう、まさに。あの手の動きは何?すごすぎて、笑いそうになるくらいすごい。
技巧だけじゃなくて、曲も非常に伝わってくるんだよ。情景とか、感覚的な部分がしっかりと。
最前列だから、息遣いも聞こえてきた。すごいね。あんなに呼吸するっていうか使うんだ。魂込めてるっていうのがわかる。

例えば、日本人のロックギタリストなんかだと、B'zの松本とかすごいって言うじゃない。でもね、今回木村大の演奏観たら、松本が霞んで見える感じ。むしろ、くもって見えないくらい。

兎に角もう、悩殺されっぱなし。酔いしれた。
ちなみに、終了後、サイン会があって、しっかりもらってきました。しかも、愛用ノートの「MOLESKINE」に。イエーイ♪握手もしてしまった。

彼は、アルバムCDも出してます。僕のおすすめは『駿馬』かな。これの「LIBRA SONATINE FOR GUITAR lll.Fuoco」と「QUATRO VALSES VENEZOLANOS No.1-No.4(4つのヴェネズエラ風ワルツ 第1楽章-第4楽章)」が特に好き。
最新アルバムの『California Breeze』もいいですよ。

興味があったら是非是非聴いてください。


山本丘人展の後、木村大のコンサートを観に行った(木村大、及びコンサートについては、次のエントリーで)。
会場のある光が丘に着き、お昼を食べることにした。一緒に行ったのは、泉田法師君である。
うどん・そばの店「杵屋」へ。ここは、京都旅行最終日の昼食を食べて、非常に美味しかった店。まさか、ここで再会するとは。

で、そばは大変美味だったんですが、アクシデンツがっ!いやぁ、朝、家を出る前に、茶碗を割ったから、不吉な予感はしていたんだよ。
泉田君の後ろの席のどんぶりが落下。そのままブロークン。泉田君は汁をかぶったのです。特にバッグが。ああ悲劇。幸い、服にはあまり被害がなかったんだけど、バッグが若干ダメージ。
相手のお客は、お詫びとして、僕らの食事代を払ってくれました。
この場合、僕に関しては漁父の利って感じなんですが、恩恵にあずかりました。

画像は、店を出て、バッグの処理をする泉田法師氏。


気を取り直して、いよいよコンサートへ。
不幸の後は、いいことがあるもんです。ミラクルがおきました。詳細は、次のエントリーで。

山本丘人(やまもときゅうじん)[1900-1986]は日本画家。新しい日本画を目指して、「創造美術」を結成した人。近代日本画の巨匠。

今回の展覧会は、山本丘人の作品50点と、丘人の弟子や影響を受けた日本画家10人の作品50点によって構成されている。

山本丘人の作品をまとめて観たのは今回が初めて。
力強くて荒いというか大胆なタッチの風景画が多い。しかし、そんな力強い筆遣いなんだけど、画面に表れているのは、圧倒的な孤独感と静寂である。この点が面白いと思った。ぐっと淋しさ静けさが伝わってくるのだ。
丘人の風景画は、実際の風景ではない。つまり心象風景である。画家の内面のセンチメンタルな感じが、ひしひしと伝わってきた。

昔の絵は、ただ淋しい風景であって、人物などは全く登場しない。しかし、後年に行くに従って、徐々に絵が柔らかい感じになり、だんだんと孤独感が弱まっていっている印象を受けた。また、後年に行くにつれ、画面に家や人が表れるようになっていた。

詩的な感覚も受けることが出来る作品たちだった。

他の10人の作家については省略しましょう(笑)。

いい作品たちだったと思います。


[メモ]
「オマージュ 山本丘人」 -丘人と現代日本画の10人-
練馬区立美術館(練馬区)
12月11日まで

2005/11/26のBlog
釣師・釣場
著:井伏鱒二 (新潮文庫) 380円 ※現在絶版
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釣り好きの著者が、日本各地の釣場を巡り、その場その場の名人たちの話を聞いたり、釣りをしたりする話。
短篇集で、全12話収録。

正直、釣りが好きじゃないと、かなり退屈だと思う。僕は、だいぶ退屈でした。
井伏鱒二だから書くことが出来た作品だと思うね。

しかし、ホント旅しまくりだよなぁ、と改めて思う。
そして、描写のうまさは相変わらずです。


井伏鱒二を読むのなら、他のを読んだ方がいいと思います(笑)。(釣りホリックな人は、逆に是非是非どうぞです)

しかし、本当に釣りが好きだったんだなー。

[ 15:12 ] [ 映画/映像/アニメ ]
ウェイキング・ライフ(Waking Life)
(アメリカ 2001年 101分)
監督:リチャード・リンクレイター
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映画です。
面白かった。

これは、実写の動画を、わざわざCGで着彩した作品。
内容がすごい。これと言ったストーリーはないと言った方が当たっているかもしれない。
主人公の青年が、次々と色んな人に出会って、様々な話をしていく。登場人物たちが、ひたすら哲学的なことを話し合う内容。
実存主義、言語の発達、人間の進化、魂と肉体、時間、映画、生と死、現実と夢、etc......、どこまでもそういった事を話し続ける。
通じて、核となっているテーマは「人間の存在」であろう。

場面はどんどん転換する。何の脈絡もなく転換していく。道を歩いていたと思ったら、カフェなったり、次の瞬間はどこかの室内だったり、大学の講義室だったり、バーだったり、と。ベッドに入っている恋人たちさえ哲学めいた話をしている(男の方はイーサン・ホーク。もちろんデジタルペイントされてるけど)。
あと、スティーヴン・ソダーバーグは本人役で出ている。

映像や転換の具合はクレイジーでトリップする感じ。僕としては、『イエロー・サブマリン』(重要作品なんで、今度また見たら書きます)を思い出した。他にも、『マトリックス』『攻殻機動隊』『イノセンス』なども関連作品として挙げるべきかもしれない。

トリップムービーだけど、内容は深い。極めて真面目に語っている。
こう書いていると、この映画が、ただ衒学的なだけではないか、と疑いを持つ人もいるかもしれない。けれど、ちゃんとそれぞれの登場人物が、問題に対して自分の考えを持っていて、ものすごい勢いでそれを語る。けっして衒学的ではないと僕は思った。

ところで、かなり印象に残ったシーンがある。
主人公がガソリンスタンド(当然いきなりガソリンスタンドに場面転換して)で出会った男が、路上で座り、買ったガソリンをかぶり、マッチで自信に火をつけて、焼身自殺するシーン。これは、間違いなくヴェトナム戦争時の、仏教僧侶の焼身自殺による死の抗議をそのモチーフにしているだろう。燃える僧侶に偶然遭遇した仏教徒たちは、膝まづいて拝んでいた。燃える仏教僧は座禅を組んだまま、いくら燃えてもその姿勢を崩さない。
この僧侶の焼身自殺は授業で実際の映像を見た。衝撃的だった。路上の処刑とかも見た。頭から漫画のようにピューと血が出て崩れ落ちる人。この処刑は普通の路上で突然起こった。これを観た授業は「映像デザイン論」で、アメリカの60年70年代史についてやっていた時だった。裏のアメリカ史やメディアについて、先生が熱弁を振るっていたのを思い出す。

話がそれた。

そういえば、タイムリーな事に、ロルカも話に出てきたなぁ。橋の上で出会った男が、ロルカを持ち出して語っていた。

色んな哲学者や詩人、作家などの名前がガンガン出てきて、面白いと思います。それについて、色んな話がなされるし。映画についても興味深く語っていた、哲学っぽい感じで。知的興奮中なUTは、楽しめた作品です。

観てみる事をオススメしたい一本。

2005/11/25のBlog
芸術作品の制作において、知性は欠かせない。
「手を動かしていれば、何かが出てくる」というのはまやかし。
考えて考えて考え抜くことを、作家もしなきゃいけない。
考えるのは、評論家や学者に任せて、ただ作っていればいいんだ、なんていうのは大きな誤り。


あー、最近なんか見えてきたですよ。ちょっとっ!きてるっ!

いや、次の作品はこんなのを描こう、とかそういうことじゃなくて、もっと根源的な何か、そのようなものが掴めそう。

色んなものが、自分の中で繋がりそう。

そして、今後、(画家として)何をすればいいかがちょっと見えてきた。うん。


感覚の実現。

[ 13:13 ] [ 雑記 ]
大学の授業(講義)が面白くてしようがない。
なんというか、パァーと視界が開ける感じ。なんと貴重な話が聞けているのだろう。嬉しいです。
芸術や画家やデザインはもちろん、映画、写真、文化、歴史、メディア、文学、哲学、聖書、人間、民族、などなどなど、非常に広い幅で情報が入ってくる。
それらが、表面だけの上っ面じゃないのがミソ。深い。とことん深い。その深さに潜れる喜びは大きい。

それらに刺激を受けるのです。

眠くてもサボる気になりません。

あまりの情報量に、頭の中で管理するのが大変。
それらの中から、自分で検証し抽出しなければ。

教える側が優秀なのはもちろんだけど、生徒も優秀じゃなくては、ホントの意味では伝わらない、というのが自論。
何でもかんでも感動したとかすごいとか言って、鵜呑みにしまくってしまうのは間違い。ちょっと前まで、そういう人に色々教えてたこと多少あったけど、ダメだね、それは。浅すぎる。と気づく。

何にしても、知的興奮が最近ますます盛り上がっているUTでした。

寝る間も惜しんで描いて、大学まで持っていって、1限の写真の授業に出て……、

批評会の日が変更になったことを知った(涙)………。

つーか、誰か連絡しろよ、みたいな。

凹んで帰ってきました。