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半地下の手記
Blog
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2006/12/13のBlog
[ 02:46 ] [ 展覧会/ART ]
個展2日間が過ぎました。
取り急ぎ近況を。

初日は100人くらいの人が来てくれて、大変嬉しく思っています。
準備から展示、そして会期中のこと、全てが初めてで新鮮で、とても勉強になっていますし、得るところが多いです。やってよかったと早くも思っています。

会期中、僕はずっといるので是非ご来場下さい。
髪が長く鬱陶しい、ふらふらしているのが僕です(笑)。
1つだけお願いなのですが、会場に今までの受賞公募展や日韓交流展の図録が置いてあります。ご自由にご覧下さい。ただ、これは無料配布物ではないです。持ち出さないでくださいね。
というのも、今日(火曜日)、片方なくなったので(苦笑)。いや、持って帰りたいような興味を示してもらえたということだと思うのでとても嬉しいのですが、手持ちに限りがあるので。よろしくお願いします。
あ、DMが沢山積んでありますが、これはご自由にお持ち帰り下さい。むしろどしどしどうぞ♪

すでに、Doblogの方が数名来てくださいました。会期終了しましたら、お礼を記事で書かせていただきます。
あと、コメントもありがとうございます。レスは少しだけ待ってください、すいません。
あ、コメントは嬉しいのでどしどし下さい♪

それでは、残りまだ半分以上あるので、楽しみにしています。

2006/12/11のBlog
[ 07:05 ] [ 雑記 ]
まだ先、まだ先、……なんて思いながらいたけれど、ついに今日初日を迎えました。
あぁ、なんか、なんだろう…。
「いつか」は来るものなのですね。

初めての個展ということで、大きな意味を持つだろうと思います。

やることはやって、準備して来たつもりです。
あとは、まぁ観てください。
万人に受ける、なんて幻想は求めません。それでも、来た何人かにでも何かしら伝われば、嬉しいと思います。

まだ残り少しのライティングと、ドローイングの展示、他にちょっと準備が残っています。
早めに行って準備をしようと思います。
ドローイングは会期中もたぶん増え続けると思います。ギャラリーでライヴで描いているかもしれません。


それでは会場で。

…緊張。

2006/12/10のBlog
[ 20:03 ] [ 雑記 ]
昨日、17時過ぎから、ギャラリーへ搬入と展示作業をしてきました。
いや、昨日報告記事を書くつもりだったんだけれど、22時くらいまで作業して、今日はなんだか爆睡していたので、今こうして書いているわけです。超大変だった。想像以上。不慣れ過ぎました。
そして、まだ若干のライティングが残っています。あと、ドローイングの展示が。
あと、価格決めです。難しい…(笑)。プライドよりも安さ優先させるつもりです(笑)。


えーと、僕自身、ああして僕の絵を大量に観るのは初めてだったし、四方を囲まれるというのも初の体験です。
いい展示になっていると思います。おもしろいよー。

作品は、全16点。他に、ドローイングを複数展示します。

会場には芳名帳があるので、是非ご記帳下さい。お礼状を出させていただきます。
ファイル等も置いてあるので自由にご覧下さい。

2006/12/08のBlog
さぁ、先程の『エコール』が良かったんですが、本来のメインはその後。
また行ってしまいました。木村大のコンサート。
木村大(きむらだい)[1982-]はクラシックギタリスト。僕が1番押す日本人クラシックギタリスト。是非、注目してもらいたい。5歳から師匠でもある父親に師事。出場コンクールは全て優勝。14歳で東京国際ギターコンクールで優勝。
そして、2002年に名門のイギリス王立音楽院ギター科に留学。この時、ここのギター科は生徒が全部で7人。木村大が受験した年も世界中で受験が行われた。その中で、合格者はたった1人っ!それが、彼、木村大です。すごすぎる……。何たる狭き門。その後、2年間在学し、帰国。

今回は、前回のツアー以来の、大きなツアーかな。
イギリスへ留学したのに帰国後出したCDが「California Breeze(カリフォルニアの風)」でした。
しかし、今回「ロンドン・エッセイ」というNewアルバムが出て、今回のコンサートは、第1部がこの「ロンドン・エッセイ」をメインにイギリス音楽を、第2部はアンドリュー・ヨークの作品をメインに、という感じ。

さすがに、最前列アゲインというミラクルは起こらなかったけれど、充分な距離で、満足。
というか、やっぱ良い。もう単純にすごいし魅了されます。

彼は1982年生まれということで、僕より1つ上なんだけど、そういうあたりも今後も見続けて行こう、と思うところ。
そして、燃えるところ(笑)。だって、同世代でしょ?やっぱこんだけ活躍されると、燃えるわけです。ジャンルは違えど勝手にライバル視。
すごい親しみが持てるんですよ。

いやぁ、素晴らしかった。
個展前の忙しいときに、いいリフレッシュになりました。
エコール』も観たし、展覧会巡りとはまた違った濃い1日。

[ 08:39 ] [ 映画/映像/アニメ ]
エコール
(ベルギー/フランス 2004年 121分)
監督:ルシール・アザリロヴィック
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ええと、木曜は木村大というクラシック・ギタリストのコンサートに行ってきました。で、それは夜からだったんで、その前にせっかくだから気になっていた映画を観たのです。もうこのタイミングなんで、こういう時じゃないと観れないっ!

監督のルシール・アザリロヴィックは、『カルネ』『カノン』などの監督であるギャスパー・ノエの奥さん(のはず)です。


---大人に孵化する前の、純粋無垢(イノセント)な少女たちの世界へ、ようこそ---

『エコール』、良かったです。
久々に映画館で観たけれど、良かった。

森の中にある学校へ、毎年棺桶のようなものに入って新入生が運ばれてくるんだけれど、その学校は森の中に隔離されていて、そこの生徒である少女たちは外界との接触が一切遮断されている。生徒は全て女の子で、5つの寮にそれぞれ1年生から6年生まで6人だけ。とっても少ない。
森の中の隔離されたこの学校の敷地だけを舞台に、物語は進みます。

ストーリーはいたって分かりやすく、すんなりと物語の進行についていける。
のに、強烈にミステリアス!マジカル!
とてもわかりやすいのに、ものすごく謎を残す物語、と言えばいいだろうか。

そして、映像はどこまでもこの不思議な雰囲気を支えていて、非常にいい味がある。色遣いもなんだけど、セットやオブジェもとても良い。

まるで、ちょっと変わったアリスの世界を覗いているようだ。それぐらい不思議な映画である。
アーティスティックという文脈は共通だけれど、ちょっと異質で、もっとこの現実と非現実の中間のちょうど境界のところのような、そんな印象。
そして、エロティックな描写に溢れ、それも見事にハマっている。

これだけ分かりやすいのに、ストーリーを1から10まで描き切らず、観客の想像力にゆだねるあたりが、とても素敵だ。
覗き穴から不思議な世界を覗いても、全ては見渡せない、そんな感じだろうか。
観終わった後のイマジネーションの興奮と、浮遊感・陶酔感は、この作品ならではのものだろう。

これはおススメです。


---asさんの記事にTB---(2008/07/02)

2006/11/30のBlog
とりあえず、DMやプレスリリースも完成して、こないだまでよりは制作に集中できそうな感じがするような。

もう11月かぁ…

そう、来月です。いよいよです。個展です。


◇◆◇僕の個展情報◇◆◇
2006年12月11日(月)から16日(土)
11:00から19:00(最終日17:00)
@ギャラリー山口(1階)
[ギャラリーのホームページ その1]
[ギャラリーのホームページ その2]

ということで、DMをアップします。
こんな感じです(ホントは縁は真っ白)。
スキャンするより、もとデータをあげました(笑)。
こないだも言った通り、DMが欲しい方はメールをください。送らせていただきます。
phosphorescence@
cocoa.plala.or.jp
までお願いします。(半角に直してください)

おろおろそわそわ。


それでは、今年も終盤ですが、華麗にこなしていきましょう。

2006/11/28のBlog
僕の個展のプレスリリースがアップされています。

 【こちらからどうぞ】

上のリンクから僕のところをクリックしてもらえれば閲覧できます♪

制作の意図というか、ブログであまり言ってないと思う狙いのようなもの、ステートメントって言うのかな、も載っているので、読んでいただけると、作品や展覧会の理解の助けになるのではないかなと思います。

良かったらご覧ください♪

2006/11/25のBlog
えぇと、今、所用があって実家(仙台)に帰っています。
そして、ちょうどクレー展が宮城県美術館へ巡回してきているのです。
これは、千葉の川村記念美術館から始まった展覧会で、その時行きたいと思っていたのだけれど、場所が場所だけに行かずじまいだったので、ちょうど良かった。

パウル・クレー(Paul Klee)[1879-1940]については、以前大丸ミュージアムで行われた展覧会のエントリーで書いています

前回の大丸でのクレー展は、たしかに刺激を受けるという意味では、個人的に収穫はあったけれど、展覧会自体は良くなかった。
しかし、今回のクレー展、良いです!非常に!
数が多い、いや、多ければいいってもんじゃもちろんないし疲れるんだけれど、いい作品多数ありです。

デッサン的な作品もいくつも見ることができて、これもクレーの色んな面が見れて良かった。
そういったデッサンのようなモノトーンの作品は最初の方に展示されていて、充分楽しめる。
その中には、以前の記事で書いたように、『芸術とは目に見えるものの再現ではなく、
見えるようにすることである。』と言ったクレーの芸術観をうかがわせる作品ももちろんあった。対象と対峙したときに、表面上の描写ということから離れ、どれだけ本質に迫ることができるか、如何にして迫るか。そういったものを、簡略化した線から感じ取ることができる。一見ただ崩しただけかのようなフォルムが、「あぁ、これってそうだよね」と思わせるようなハッとするフォルムなのだ。クレーが見ていた情景に意識を飛ばせるような、そんな感覚を覚える。

その後は、所謂クレーらしい作品。色彩を豊富に使った、非常に幻想的であったり、時には不思議な絵画であったり、そういった色に力を入れた作品が数多く展示されている。
この中に、もう文句なく素晴らしい作品、たくさんあります。見逃さないで。

この色彩と、そして同時に線、構図。この全てが大事。どれかハズすとカッコ悪くなってしまう、そういった難しいことをやっているわけだけれど、バシッと決まっている絵は、問答無用にいいねって思ってしまうんですよ。

こういったまったくもって奔放な線や構図、色彩…もはや遊び心すら感じてしまうような楽しい作品もある。
でも、これってクレーがそれだけ自由になったということではないだろうか。多くのしがらみから開放され、自由な表現を掴んだ、その表れに他ならないと思う。
それ以前のクレーは「私はまだ色を使えない」と言っていたらしい。
しかし、こういった作品を見ていれば、確実に何かが見えただろうことは疑い様がない。


技法的な面でも、クレーって面白い人で、実はものすごく素材や技法の研究した人なのです。例えば、支持体も色々使っているし(紙だけでも色んな紙に書いている)、ガラスを使ったりだとか、今回展示されているのなんかでは、キャンバスの裏にも描いている作品もあった(これは裏も見れるように展示されていた)。
そういったところもじっくり見ると楽しめていい。


ただこう書いてくると、とっても楽しいクレーさん、といった風にクレーのことを思われるかもしれないが、社会や人間をとても見つめた人だということも付け加えておきたい。
そして、奔放な線や色彩などは、ただ感情の赴くままに描いたものではないということも。そういった自由さを得るためには、アカデミズムから離れ独自の世界というのを獲得するためには、逆にむしろ知性を必要とし、考え抜くという作業が不可欠で、クレーは生涯に渡ってそれを行ったのだということも、あわせて付け加えておこうと思います。


あ、ちなみに空いてます。これだけの展示なのに空いています。
非常にゆったりと観れるし、内容も良い展覧会。
常設展にカンディンスキーやクレーが出ています。これも併せて。
それにしても、展示品に多く宮城県美術館の所蔵品があり、図録の翻訳はたぶん全部、論文も多くが宮城県美術館の人のものだった。クレーに強いんだぁ、と驚きでした。

オススメの展覧会です。



[メモ]
パウル・クレー 創造の物語
宮城県美術館
12月10日まで

2006/11/20のBlog
そして、金曜の展覧会ツアーの最後は、これ。『ビル・ヴィオラ』展。

ビル・ヴィオラ(Bill Viola)[1951-]は、映像作品を作るアーティスト。ニューヨーク出身。70年代のヴィデオ・アートが始まった頃から作り始めた人。80年からは日本に1年半滞在した。『はつゆめ(Hatsu-Yume)』とは、その時の作品。ただこれは、火曜に行われる特別なイベントに申し込まないと観れないようで、僕は観ていない。56分間の作品。
彼の作品は、授業で、『THE REFRECTING POOL』と『aciant of day』を見たことがあったけれど、それ以外は初めて。
美術館のサイトで展覧会の紹介を見て、非常に気になっていた。
今回の展覧会はアジアで初の大規模な個展らしい。

作品は全て映像作品である。ただ映像が画面に映ってそれを見る、というものではない。作品にもよるが、とても巨大なスクリーン、そして大きな音響、それによって生み出される空間。スローモーション、暗闇、などなど、それらが非常に効果的になっている。
どういうことか、数点について詳しく書いてみます。

《クロッシング》
大きめの部屋に入ると中は真っ暗で、スクリーンが1つだけ部屋の中央にある。中央に、である。そして、このスクリーンは高さ4メートル。超巨大だ。この迫力はすごい。

見ていると、1人の男がこちらへまっすぐ歩いてくる。映像はスローモーションである。ゆっくりと。しばらくずっとその歩いてくるシーンで、かなり近くまで男が歩いてくると、立ち止まった。
するとどうだ、足元から炎が現れて、徐々に男を包んで行く。男が燃え始めた。もちろんこれもスローモーションで映される。ゆっくりと炎が動く。そして、音響は燃えさかる音が大きく流れる。
ふと、画面の裏側へ回ると、裏側にも映像が映っていた。1枚のスクリーンが部屋の中央にあって、両面に同時に映像が映っているのだ。こちらでは同じく男が立っているのだが、炎ではなく大量の水が頭上から降り注いでいる。こちら側だと、水が暴れる音が聞こえる。

煌煌として上昇する炎と、真っ直ぐに落下してくる水。それだけが、この暗い部屋に映されている。そして、大きな音が響く。

炎と水、対立するものだ。また、炎は上へと燃えさかり、水は落下する。上昇運動と下降運動、これも対立するものだ。
対立要素が、1つの作品に収められている。非常に興味深い作品。

それにしても、この暗い部屋で、こういった映像を巨大なスクリーンで見て、大きな音響に包まれると、まるで重力が狂ったような感覚になる。頭が不思議な感覚を受ける。
「場の表出」である。

《ベール》
これは、先程より狭い部屋。やはり真っ暗である。部屋の両サイドから向かい合うように映像が投影されている。そして、先程の部屋と同じように、そのプロジェクターとプロジェクターの間にもちろんスクリーンがあるのだが、これが特殊。どういうことかと言うと、9枚のごく薄い幕(?)のようなものが一定の狭い間隔で並べてあるのである。そこに、両サイドから映像が映るのだが、スクリーンの1枚1枚は薄いので、映像は奥へになるにつれ不鮮明になりながら、複数の幕へも映るのだ。
映像の内容よりも、僕はこの暗い部屋でのこういった光景が、とても神秘的で引き込まれてしまった。
何と言うか、不思議な奥行きが生まれ、映像は本来平面なのに、この奥行きがあることで、まるで映像の霧のような空間となっていた。

ちなみに映っている映像は、暗い岩も転がっている草原のようなところを、1人の人が歩いているというもの。やはり、片側からは男、片側は女、というような、不思議な見せ方であった。
この暗い映像が、ボヤッと9枚の幕に映って宙に浮いているところは、なんとも幻想的だった。


《ストッピング・マインド》
これは、部屋の中央を4つのスクリーンが宙に浮いた状態で正方形に囲んでいる。これも巨大なスクリーンだ。この内側に入って観るわけです(もちろん映像は内側に映る)。
この作品は、映像はあんま面白くなかった(苦笑)。一瞬高速で風景が映って止まる、そして停止した映像はひどくブレている(速度によって)。それの繰り返し。

ただ、このスクリーンに囲まれた中のピッタリ中央に立った時だけ、まるで頭の中から聞こえるかのように、早口の囁きが聞こえるのです。本当に自分だけに耳元で囁かれている感じ。頭の中から聞こえてくるような。これが面白かった。ピンポイントの音の効果。
たぶん、ほとんどの人は気づいていないだろう。



もう1つだけ書きましょう。
《ミレニアムの5天使》
これは、とても広い部屋の中に入ると真っ暗で、部屋の壁に巨大なスクリーンがある。部屋に入ると壁のスクリーンに囲まれる。全部で5つのスクリーンなのだけれど、それは部屋がただの長方形ではないからです。
とにかく、この暗い部屋で壁という壁が巨大なスクリーンで、しかも映っている映像がこれら→

もう異空間でした。
これは、水へ飛び込んだところを、スローモーションで逆再生したものらしい。
気泡の動きや重力のことなど、当たり前の動きがしみ込んでいる我々は、こういった映像を見ると、不思議な感覚になる。特にスローモーションだから尚更だ。

溺死というか沈んで溺れたら死ぬわけですが、そのことを逆再生することによって、逆に「誕生」を表現しているのがこの作品らしい。
なるほど。沢山の気泡が徐々に体に集まってきて、すっと人が出現したり消えたりする様は、たしかに再生や誕生のような感じを思わせる。

兎に角、”流れ上がる”水や、気泡が集まって消える様、不思議な人体の動きが、暗い水中にライトが当たってる中で行われるのは神秘的です。スローモーションなので、動きが良くわかる。
こういった人間の出現は5つの画面で次々に映るのではない。程よく焦らして、ふっとどこか1つの画面で人が現れてきたり、または2つくらいで同時に別の角度から映ったりと、そのゆったりとした感じが良い。
この人の出現や水の動きに合わせて、やはり大きな音が響き渡ります。



というように書いてきましたが、ここに書いた作品は、空間を生んでいるというか、「場」が生まれていました。
まぁ正直、中には僕は退屈な作品もあったから、全部が全部というわけではないけれど、それでも興味深く観ることができると思う。
対立要素なんかは、ヴィオラに数作あるようだし、1作にそういった対立物を収めるというのは錬金術的発想かな、などと考えてみたりして面白かった。
大きなものは、ちょっと感覚が狂うような場が生まれているし、面白い、というかこの場合は面白い体験ができる、と言った方が正しいのだろうか。

不思議な世界を観る 体の奥底で理解する
そんな感じ。

普段観るような展覧会とは、明らかに違う展示。
今までなかった経験、刺激、を得たいなら観てみるといいと思う。
おすすめです。



--preludioさんの記事にTB--


[メモ]
ビル・ヴィオラ:はつゆめ
@森美術館
 (六本木ヒルズ)
2007年1月8日まで

巡回:→兵庫県立美術館

このあたりになると、UTさん結構疲れています(苦笑)。
いざ六本木へ。
六本木ヒルズへ行くと体調を崩すという、あんまここ好きじゃないし避けて通りたいんだけど、《ビル・ヴィオラ展》がすごく気になるので、行ったのです。

でも、《ビル・ヴィオラ展》の前に、まずは《クリーブランド美術館展》。
着いたのが19:15くらいで、20:00閉館だから、気合いを入れる。が、もうガラガラに空いていてほぼ独占状態。
今回は作品数も60点と少ないので、充分に堪能できました。

クリーブランド美術館所蔵の作品が来ているのだけれど、作家を見るとすごい。数名なアーティストがずらりです。
アーティストにもよるけれど、所謂”らしくない”作品があったりするのが面白い。例えばドガやモネが1番分かりやすいだろう。初期の作品なのか、我々が名前を聞いて想像する画風ではない作品を見ることができる。これが新鮮である。
ただ、”らしくない”のだけしか展示されていないアーティストに関しては、そのアーティストのハイライトがどんなものなのかを知らない人が見ると、それがその作家の感じなのだと誤解をしてしまう危険はあるかもしれない。

ゆっくり観れるし、メンバーもすごいので、楽しめると思う。
そうそう、こないだ「キュビスム」について書いたばかりの、ピカソとブラックも来ています。ちょうど分かりにくい感じの「分析的キュビスム」がありましたよ。

セザンヌは素晴らしい作品が1点だけだけど来ていた。《小川》という風景画。セザンヌがどのように自然の「本質」を描こうとしたか、改めて本物を前にじっくり観ることができた。
ゴッホも死の前年に描いたサン・レミの風景画があった。ゴッホの情念、しかし冷静に画面に定着させた情念のようなものを、その力強い画面から感じることができる。
そして、ゴーギャンも!…が、あまり良くなかった。というのも、象徴主義的な観点であればなかなか興味深い主題で良いのだけれど、ただ僕の場合、彼のクロワゾニスムの作品が観たいというのがあるので、そういう意味では悔しさがあったということだ。まぁ、そうは言っても、1日にゴーギャン2枚観れたしな♪

最後の「北ヨーロッパの光」ってカテゴリーのはあまり良くない。モンドリアンが来ていて、初期の風景画とその後の抽象画のこれぞモンドリアンってのが観れて良かったけれど。

観るべきところはあるし、何かしらお気に入りの作品が見つかるだろう展覧会。そして、こういった展覧会では普通なかなか展示されないと思う作品も観れるでしょう。


--栗坊さんの記事にTB--



[メモ]
クリーブランド美術館展
森アーツセンターギャラリー (六本木ヒルズ)
11月26日まで