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天上大風
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2008/05/17のBlog
空手の練習に行ったら、道場の先生がウクライナの空手道場を見てきて日本に帰ってきたばかりだった。ウクライナの空手道場を見て、そこの練習生たちの礼儀正しい態度に感銘を受けたようだった。練習に来ている小学生たちに、返事をするときは、「ハイ、センセイ」と言いなさいと、ウクライナの道場で行なわれていることを、早速日本の子供達に教え込んでいた。

ぼくも、以前デンマークの空手道場に通っていた。また道場に来ているほかの人も、空手はアメリカで最初に習っている。自分自身の経験や、その人の話から、海外の道場の様子は想像がつくのだが、ウクライナでも想像通りのようだ。外国の道場の雰囲気は、ウクライナの道場に限らず、昔の日本の空手道場そのままなのだ。

最近の日本の空手道場の雰囲気は、以前から比較すると、大きく変わったと思う。昔は、練習も激しいし、道場内での上下関係もピリッとした緊張関係で厳しかったのではないかと想像する。戦前の道場などは、誰もが怪我で、道場に誰も来なかったなどという話も聞いたことがある。だが、たとえ厳しくても、猛練習を通じて強くなりたいと思う人の数は多かったのだろう。だが、最近の空手道場は、全国どこも、あまり厳しくないのではないかと思う。仮に、厳しければ、生徒がすぐに辞めてしまうに違いない。日本人の変化に伴い、空手道場の雰囲気も変わって行かないと成り立たないのではなかろうか。

ところが、外国の空手は違う。昔の厳しい時代に、日本で空手を習った外国人たちが、自国で空手を広めていった。その昔の空手とは、猛練習であり、厳しい上下関係の時代の空手だ。日本から離れた海外にいるからこそ、自分が習った空手を絶対だと思い、日本で習ったままに、伝統を守ろうとしてきたものと想像する。センセイには、「ハイ、センセイ」と答えるように何十年も指導し続けてきたことだろうし、そこで育った弟子達も厳しさこそが空手と理解しているのだと思う。

自分で確認したわけではないのだが、米国の豆腐は美味しいという。日本の豆腐は固めるために凝固剤を使う。昔はにがりを使用していたのだが、にがりを使うと時間がかかるため凝固剤を利用する。大量生産をして安くスーパーなどに卸さないと競争ができないからだ。ところが、アメリカ人の作る豆腐は、昔の日本の豆腐の製造法を守っているので、にがりを使って製造するという。そのため、むしろ米国産の豆腐に日本の伝統的豆腐の味が残って美味しいとのことだ。

正倉院が千数百年前の諸外国の文化を保存しているように、日本の文化を学んだ外国人が、空手や豆腐に限らず多くの日本の文化の伝統を守っているのかもしれない。
2008/05/15のBlog
四川大地震の一報を聞いたとき、すぐに三峡ダムのことが気になった。巨大なダムであるからその決壊を心配した。だが、震源は成都の北西の都江堰市(とこうえんし)の西20キロほどの場所で、三峡ダムからは遠かった。しかし、地震によるダム決壊というのは妄想でもないようだ。都江堰市は、扇状地にある。少し下ると四川盆地が広がっている。次のようなニュースがあった。
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都江堰市上流のダムに亀裂 安全確保で緊急放流を開始
http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008051401000739.html

 【北京14日共同】新華社などによると、中国の四川大地震で、震源地の四川省アバ・チベット族チャン族自治州☆川(ぶんせん)県にある紫坪埔ダムの堤頂部に亀裂が見つかり、「極めて危険な状況」(地元幹部)となったため、水利省は14日、ダムの安全確保のために緊急放流を開始した。

 同ダムは2006年に完成した発電や洪水調節用の多目的ダムで、総貯水量は日本最大の徳山ダム(岐阜県)の2倍弱に当たる11億1200万立方メートル。水利省は、仮にダムが決壊すれば、約9キロ下流にある人口約60万人の都江堰市が、完全に水没する大災害になるとして対策を急いでいる。

 紫坪埔ダムでは同日、水利省次官や専門家がダムを検査し、通常の放流量を大幅に超える毎秒700立方メートルの放流を行うことを決定。また万一に備えて、既に約2000人の兵士が現場に急行しているとの情報もある。

(注)☆はサンズイに文
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紫坪埔ダムの位置がわからなかったので、グーグルマップで都江堰市を貫く川を上流に上がってみた。ダムがあったので、これかもしれない。

紫坪埔ダムは、記事にあるように、日本最大のダムの2倍弱の水を蓄えるという。仮に、決壊したときの被害は想像を絶する甚大なものになったことであったろう。都江堰市の扇状地を下った水は、更に下り成都にも達したことであろう。四川盆地は穀倉地帯であるということであるから農業への影響も大きかったはずだ。

不幸中の幸いで、ダムは亀裂で済んで、現在放水中であるという。余震が来る前に十分に水位が下がることを願うしかない。

上記のグーグルのマップだがズーム・アウトすると、左側に緑色の矢印が現れると思う。そこが震源である。さらにズーム・アウトすると山容が分かってくる。航空写真モードよりも、地形モードでの方が明瞭かと思う。山脈の骨は北東から南西へ向かっている。この方向と垂直な方向から、圧迫を受けて褶曲が起きて山脈を形作っていることが想像される。この山脈の骨沿いに、断層が生じたのであろう。

グーグルマップとは便利なものだ。パソコンの前にいて、地震被害をあれこれと考えることができる。
2008/05/14のBlog
帰宅前夜11時頃に、明日の朝のパンを買おうと思ってコンビニに入った。高校生らしい女の子がレジでお金を払いながら、レジの人と話をしていた。冷凍室に酒類を補充していたを店長らしき人が「気をつけてね」と、その女の子に声をかけた。「はい。大丈夫です」と言って、帰っていった。

その高校生はここでバイトをしていて、店の人は、最近物騒な事件が多いから、心配で気をつけるように声をかけたのだと、すぐにピンときた。愛知や京都で続けて起きた事件に、周りの高校生にそのようなことが起こったらと心配している多くの日本人がいて、コンビニの店長もその一人なのだと思った。

母親はすごく心配性の人だった。妹が大人になり成人し勤め始めても、帰宅時になると、いつ帰って来るか気にかかっていた。帰宅時間近くになると、何度も窓から外を見ていた。実家の前は川で見通しが良く川にかかる橋を渡って帰って来る。その橋を渡るのが窓から見通せた。それこそ一分置きくらいに窓から外を眺めていた。予定時間を少しでも過ぎると、家の外に、出ていつ帰るのだろうかと遠くを見ていた。そんな遅い時間でもない。きっと夜7時を回ったくらいの時間でさえ、心配をしていた。

そのような人に育てられたせいで、心配をする人の気持ちはよくわかる。冬の夜、田舎のバス停の前に、じっと立っている年配の女性がいた。バスで帰って来る娘を迎えに来ているのだとわかり、ジンと来た。

ひとりの子供には母親がいて、父親がいて、兄弟もいるかもしれない。その子供の命を守るためには、自分の命を投げ出すことも躊躇わない人たちが、そのひとりの子供の周りにいる。どうして、そのような子供を殺すのだろう。命をどう考えているのだろう。
2008/05/12のBlog
ミャンマーのサイクロンに被害が分かるにつれ、被害の規模が大きくなってきている。そう思っていたら、今度は中国の四川省で地震が起きた。M7.8だという。

大きな地震だ。震源の近くに成都市があるが、成都市の人口は1059.7万人の大都会だ。震源からわずか90キロしか離れていないというから、揺れも大きかっただろうと想像される。CNNの被害の写真でもビルに大きな亀裂が入っていた。カメラマンの行っていない地域でも、もっと大きな被害が出ているのかもしれない。

学校の倒壊で900人近い生徒が生き埋めになっているとのニュースが入っている。子供が被害にあっていると聞くと痛ましい。パキスタンで起きた地震でも学校が被害にあっていた。どうして、そういうことが起こるのだろうかと思う。大量の子供たちがいるからこそ、学校建築は耐震性の優れたものであってほしい。学校の建物が強ければ、地域の住民の避難場所にもなる。

1923年の関東大震災はM7.9の地震での死者・行方不明者の総数は10万5385人だった。中国では、これよりも大きな被害を出した地震が起きている。1976年のM7.5のTangshan(唐山)地震においては25万5千人の方が亡くなったという。この4世紀の間で地震による被害者数としては、これが最大であるという。日本や中国は人口密集地帯が多いので、震源が近いと大きな被害が出る。今度の地震の被害者が少ないことを願うしかない。

実は、四川省の地震のニュースを聞いたときに三峡ダムが心配であった。仮に決壊ということにでもなれば、その被害は計り知れない。だが、今のところ、三峡ダムの被害の報道はないようだ。
2008/05/11のBlog
先週東京でも感じる強い地震があった。震源は茨城県沖であった。それとの関係は不明なものの、福島第一原発2号機で放射能を含む水が漏れていた。冷却材としての水漏れが、揺れもなしに起こるとしたら怖いし、あの程度の地震で生じた漏れであるとしたら、明らかな設計ミスである。原子炉での水漏れは、炉を冷やせなくなるということだから、次の処置を間違うとメルトダウンに繋がる可能性がある。

この事故は5月8日におこったが、一月ほど前に日立による配管の強度計算の誤りが報道されていたので、これとの関連があるかもしれない。

この技術的ミスのほかに、東京電力の対応に問題があった。下記の②にあるように、4月16日に、東京電力は臨時の「原発安全確保技術連絡会」を開催して、「耐震安全性が確保されている」と述べている。日立の計算ミスが発表されてから、わずか1週間である。強度ミスであれば、強度の再計算と、配管の取替え工事が必要となるはずだ。それなのに、わずか1週間で、耐震性は安全だと主張している。

更に、4月24日には、福田首相を原子力災害対策本部長とした「原子力総合防災訓練」を行っている。

「原発安全確保技術連絡会」にしても、「原子力総合防災訓練」にしても安全の科学的追及というよりも、住民へのパフォーマンスにしか思えない。単なるパフォーマンスと判明したのが、先週のあの程度の地震で放射能を含む水漏れだ。

ひとりでに漏れたと考えるよりも、「耐震安全性が確保されている」という主張が、出鱈目であったことが判明したと考えるのが自然であろう。

東京電力は、原子力発電において、これまで数々の事故隠蔽を行ってきた。また、今回の一連の報道を見ると、安全性を強弁するものの、その技術的科学的裏づけが伴っていないことが判明したということだ。根拠なきことをあたかもあるがごとく話す東京電力の態度は不信感を招くばかりである。今日本のあらゆる分野で見られる偽装と同類である。このような電力会社の言うことを、これから誰が信じるのだろう。

以下に資料として、福島原発に関する最近の報道を載せておく。

①2008年4月10日 東京電力など電力6社と日本原子力研究開発機構は10日、原発17基で配管の強度計算に誤りがあったと発表した。(再調査の)対象は東電の福島第1・第2(福島県)と柏崎刈羽(新潟県)、(以下略)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080411AT1G1003G10042008.html

②2008年4月16日 福島第1、第2原発の新指針に基づく耐震安全性の中間報告で、東京電力は15日、富岡町内で臨時の「原発安全確保技術連絡会」を開いた。県と立地4町に中間報告の概要を説明し、立地町からはさらに詳細な報告を求める声も上がった。

 06年9月の原発耐震指針改定を受け、東電は同原発で想定される地震の最大加速度を、従来の370ガルから600ガルに見直した上、原発の各部が基準値を満たし「耐震安全性が確保されている」とする中間報告をまとめた。(以下略)
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20080416ddlk07040286000c.html

③2008年4月24日 今年度の国の原子力総合防災訓練は、10月に本県の東京電力福島第一原子力発電所を対象に行われる。同訓練の県内での実施は初めて。訓練は首相が原子力災害対策本部長、経済産業相が副本部長。
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=2008042416


④2008年5月8日 東京電力は8日、定期検査中の福島第一原発2号機(沸騰水型炉、福島県大熊町)のタービン建屋の地下1階で放射能を含む水が漏れているのが見つかったと発表した。放射能を含む水が25リットル、含まない水が75リットルで、外部への放射能漏れはないという。
http://www.asahi.com/national/update/0508/TKY200805080134.html