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鶯のさえずり
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2008/05/27のBlog
本に引き続き、重い整理は数十冊のアルバムである。
これこそぺらぺらめくりだすときりがない。本とちがって具体的な思い出がよみがえり、「うむ、若かったなぁ」「こいつは今どうしているんだろ」「いやぁあの海は美しかった」などと、時を忘れて感慨にふけったりするから始末が悪い。しかし強引にでも始末しておかなくてはいけない。

さらに「おかたずけ」を進める中で最もやっかいなものに出くわす。
額装された絵画やイラストの類である。こればかりはオイそれと廃棄できない。絵本作家やイラストレーターの原画作品が多いのだが、すべて世の中に一点しかないものばかり、一部プレハブの倉庫に運んだり、知り合いに預けっ放しにしたりしているが、いずれまとめて正しく保管しなくてはいけない。いっそコレクション展でもやって好きな方にお譲りしたほうがいいかもしれない。

そんなことをつらつら考えながら引っ張り出していたら、「おぐまてつお」の作品にぶち当たった。彼はグラフィックデザイナーだが、作品はユニークで、キャンバスはすべてサンドペーパーなのだ。ペーパーの粗さには度数があり、アクリル絵具で描いているのだが、油絵の趣があり独特の味があるのだ。「森林に泳ぐイルカ」シリーズなど癒しの雰囲気」が漂い、病院の待合室や廊下にずいぶん引き取られた。「大作に挑む」と言っていたがその後どうなっただろう。

さて、「猫のいる風景」の一点、どこに飾ろうか。
2008/05/26のBlog
今、時間をみては「かたずける」作業にいそしんでいる。
古着もだいぶ処分したし、不要不急の書類もシュレッダーよろしく粉みじんにした。勇気と度胸がいるが、靴や鞄類も逃がさず処分の対象にした。

問題はぎっしり詰まった本棚である。入りきらずに棚からはみだしているハウツーものは「ごくろうさん」とひと声かけて紐でくくっていけるのだが、ハードカバーものはなかなか手から離れてくれない。パラパラめくっているとページの隙間から古いしおりなどが出てきて「うむ」と立ち止まり、深呼吸して再び書棚の定位置に戻ることになる。そうそう何度も読み返すはずも予定もないのに、なぜか置いておこうということになる。
その一冊を購入し、わくわくしながら前書きを読み、そのストーリーや文中の一つのフレーズに触発された思いがずしっと響いてくるからだろうか。
本というのは運ぶのも重いが、その思い入れの記憶がじつに重い。

わが書棚の一角を占領し、ひときわ存在感があるのが椎名誠の本だ。
「さらば国分寺書店のオババ」、「哀愁の町に霧が降るのだ」という初期のスーパーエッセイ、「怪しい探検隊」シリーズ、「アドバード」や「水域」といった小説類、写真集から旅の記録、最新刊「長さ1キロのアナコンダ」までほぼ全著作が並んでいる。
彼の「ジュンブンガク」的で、やたらめったら全方位的視点がおもしろく、わがお気に入りなのだ。
さて一服、手には一冊、「ひとりガサゴソ飲む夜は」がページを開けている。
これじゃいつまでたってもかたずかない。
2008/05/24のBlog
大切にしているLPレコードが1枚ある。1976年の発売時に手に入れた「アバ」のアルバムである。今はCDを入手して時々聴いているが、このLPは当時擦り切れるほど回した貴重な1枚である。”Dancing Queen”に踊らされ、”Money,Money,Money”に励まされ、”Voulez Vous”に癒されたものだ。

ABBAがスウェーデンから世界に飛び出したのは1974年、翌年には日本でもまたたく間に人気となり、30代のわが身もとりこにしたのだ。当時日本の洋楽界ではイーグルスやドゥービー・ブラザーズ、ベイシティ・ローラーズといったところが人気だったが、アバはどこか異質でそのサウンドは実に心持よかった。見た目はお世辞にも若いとはいえず、さほどカッコいいとも思えないのだが、すっきりしたメロディ、リズム、特にそのハーモニーの新鮮さは理屈抜きでいいのだ。

現在「ABBA GOLD」として日本公演の真最中だが、もちろんホンモノの「アバ」ではない。ABBAの全盛期を再現したコンサートショーである。今日は大阪厚生年金会館で昼・夜2回公演。家内はそのステージがらみの仕事でホールに缶づめになっているが、カバーとはいえナマであのサウンドに触れられるというのはうらやましい。

当方は心静かにCDをかけ、オンザロックでも傾けることにしよう。
2008/05/23のBlog
プロ野球はセ・リーグVSパ・リーグの交流戦がたけなわである。昔からそうだが、パ・リーグの試合はあまり見る機会がなく、普段お目にかかれない選手やベンチの表情がテレビに映し出されて興味深い。
とりたてて野球に関心があるわけでもないが、パ・リーグでちょっと注目している選手がいる。千葉ロッテ・マリーンズの成瀬というピッチャーだ。横浜高校出身の22歳。つまり大リーグレッドソックスで活躍している松坂の後輩であり、西武ライオンズのエース格、涌井の1年先輩ということになる。入団してからあまりぱっとしなかったが、予期せぬ出来事、昨年突然16勝を挙げて一躍スターダムに躍り出た男だ。

その成瀬に興味を持ったのは、その実力や実績ではない。
彼のニックネームが「にゃー」であり、「ニャルセ」などといわれているからだ。
なぜ「にゃー」なのか?
それは彼の投げ方はゆったりしたモーションで、ボールがどこから出てくるかがわかりずらい変則的なフォーム。その手首の曲げ具合が、招き猫の上げた手(前脚)に似ていることから「招き猫投法」と呼ばれているらしい。

成瀬はサウスポーだから「左手を上げた招き猫」、つまり「人を招く」ニャーなのだ。ちなみに右手を上げている招き猫は金運を招くんだとか・・・。
今後も「招き猫投法」の出番を楽しみたいと思う。
2008/05/22のBlog
「いずれ、あやめかカキツバタ」
「立てばしゃくやく、座ればぼたん」
・・・・・いずれも麗しい女性の比喩に使われるが、男性は花で表現されることはない。美しくないからか。「男はつらいよ」、悲しい生きものである。

しかし最近のテレビのバラエティ番組などを見ていると、女性もどきの青白い美少年がちょくちょく登場する。時に女言葉などを巧みに操ったりして不気味な感じである。また司会者から「イケメンの何とかさんは・・・」などと煽られても平然としている。カタカナの「イケメン」という特別語に留め、まちがっても漢字の「好男子」とは言ってほしくない。まったく別者だからだ。まぁどっちでもいいか。
電車内で道具を開陳し、一目もはばからずべたべた化粧に励む女性はよく見かけるが、だいたいそのような女性は土台からして芳しくなく、あやめやカキツバタには程遠い。この間は車内でずっと鏡とにらめっこして頭髪をまさぐっている若い男を見かけたが、首ねっこを押さえてばっさり剪定してやりたくなった。

スマップのヒット曲に「世界にひとつだけの花」というのがあったが、その一節に「ナンバー1にならずともオンリー1になればいい~」というようなくだりがあった。この「オンリー1」の意味をはきちがえ、自己中心的に走る若者が多すぎる。その意味では罪作りな花の歌ともいえるかもしれない。

ツツジが花を終えたと思ったら、庭の片隅であやめがそっと花を開いた。
これぞまさしく「世界にひとつだけの花」である。