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鶯のさえずり
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2008/10/22のBlog
今朝、「チャンドラヤーン」とかいう月探査衛星の打ち上げに成功したというニュースを耳にした。高度100kmの月周回軌道を2年間回り、月の表面の鉱物などを調査するという。地形の画像も送ってくるらしい。インドもなかなかやるもんだ。

そんなことをつらつら考えていたら、わが家に宇宙服を着た屈強な男が現れた。
「○△×■※○×」「ん?宇宙語か?」
ヘルメットをかぶったままではよくわからない。
「スズメ蜂の駆除に来ました」
約束していた防疫会社のプロだった。
昼間捕ったら、出稼ぎに行っていたスズメ蜂隊員たちが次々に帰ってくるのではないかと心配したが、「すぐに消え失せます」と力強いお言葉。
「ところでミツバチもすごくいますね」と目ざとい。
退治する方法を細かに教えてくれたが、「天然の蜜はおいしいですよ」と、採取の方法まで説明してくれた。
ふむふむ、床下に蜂蜜がたっぷり貯蔵されているのだ。

無事にスズメ蜂を撃退、斑模様の巣を小脇に抱え宇宙服の男は颯爽と立ち去ったが、一瞬自分も月面に降り立っていたような気分になった。
2008/10/21のBlog
ちょっとひと息入れようと表にでてみたら、玄関先の庭石の上で赤とんぼが羽根を休めていた。そっと近寄ってみる。目を2,3回くるくるとさせたが、あとはじっとしてたじろがない。ゆっくりおやすみ。

 とんぼのめがねは赤色めがね 夕焼け雲を飛んだから~

 夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われてみたのはいつの日か~

思いつくとんぼの歌には、なぜか夕焼けがつきまとい、華やかさもあるが行方も知らぬ寂寥感が漂っている。
長渕剛のヒット曲「とんぼ」も、都会暮らしに疲れた若者の挫折感に近い悔しさがにじみ出ている。
 ああ しあわせのとんぼよどこへ お前はどこへ飛んでいく
 ああ しあわせのとんぼが ほら 舌を出して笑ってらぁ~

この曲をテーマソングにした清原和博引退の涙もかぶってくるが、やはり夕焼け空や「お里のたよりも絶え果てた」寂しさが感じられる。
そんなことを想いながら、夕闇迫る庭の片隅に腰をおろし一匹のとんぼを眺めていると息苦しくなるような孤独感にとらわれる。

三田の奥での田舎暮らし、今日で3か月が経過した。

2008/10/20のBlog
「同窓会っていろいろあるけど小学校の同窓会が一番!」
幹事で歯科医のM君が明解に言い切った。
納得。6歳から12歳まで、基本を学びあい切磋琢磨した仲間こそ一生ものだと思う。中学や高校にもそれぞれ思い入れはあるが、年齢を重ねるごとに子ども還りをしているのか、小学生時代を共に過ごした仲間との会合は掛け値なしに楽しい。

暁星小学校の同期「6B会」。6年B組の集いは幹事の頑張りでこのところ毎年行われているが、今年は九段の学校にほど近い神田のイタリアンレストラン。江戸情緒の残る一角にある「ラ・テスタドゥーラ」。出席者20名。ワインを飲みながらの歓談となった。小学校4年の担任O先生、5・6年を担当していただいたK先生、傘寿を超えたとは思えずカクシャクとした姿で登場された。
それぞれ様々な生き方をしてきたワケだが、60歳半ばを越え「○○君」と呼び合えるのはなんとも暖かい。すでに物故した者5名、闘病生活者も3名いる。こうして元気で集まれることに感謝せねばならない。ほとんどのメンバーが東京暮らし、小生のみ遠方から駆けつけたことになったが、好々爺の面々が一様にガキの顔になれる集い、それはここしかない。来年はまた元気に談笑したいものだ。

帰路夜の新宿へ流れたが、いまやネオンの光より、庭の陽光のほうがわが身には
合っていると感じた。
2008/10/16のBlog
庭に差し込む陽光が何ともいえず美しい。
晴れの日の早朝、庭を散策する楽しみがまたひとつ増えた。ベンチに座り、ジッと陽光を眺めていると、亡き父母や近親者の姿が浮かび、いずれもほのかな微笑をたたえ、それも一様に白い衣装をまとって神々しくすら感じる。光がもたらしてくれるイメージは奥が深い。

光の画家・フェルメールは、窓から差し込む柔らかな光の効果をベースに、フェルメール・ブルーといわれる鮮やかな青を際立たせた作品を残したが、庭に差し込む光は直截的で、むしろ光の魔術師・レンブラントの絵画を思い起こさせる。レンブラントの作品には聖書に材をとったものが多いが、その一葉にも似た雰囲気が漂ってくる。
ふだん何気なく踏みしだいている苔すらも、永遠に続く緑の絨毯に見えてくる。

静寂。刻々と変化する光の動きは祈りにも似た安らぎを与えてくれる。
2008/10/15のBlog
「乾杯の発声をお願いします」と突然の指名。
3ヶ月前まで住んでいた吹田・五月が丘、グループホーム「めいの家」の3周年を祝う会が行われた。このホームの立ち上げに際しては反対する人も多く、自治会長として近隣住民との融和に少なからず悩まされたものだ。しかし自治会として共同のイベントを行ったりするうち憶測を呼んだトラブルもなく、むしろホームのスタッフの明るくさばけた対応によって地域にしっかり根付くことになった。
何がどうあろうとお互い人間、生きている限り助け合うのは当たり前、まして同じ地域に暮らす以上身勝手な決め付けは棚上げし、前向きに触れ合ってみることが重要だ。

酸素吸入用パイプが顔の一部のようになってしまったKさんとも久しぶり。
「あんた遠くへ引越したそうやな。たまに来てや」といって、握手した手をいつまでも離してくれなかった。ご夫婦で入居しているが、誰もが知る一流企業の重役さんだった人だ。戦争も体験し、今日の日本のベースを作るために一生懸命働いてきた一人だ。後期高齢者というレッテルを貼り、血も涙も無く切り捨てるような愚挙は許せない。
しばししゃがみこんで話し込んだが、「あんた、もっとがんばらにゃぁ」と煽られた。

「ハウスを利用されているおじいちゃん・おばあちゃんの末長い元気と、スタッフのいつまでも明るい笑顔と対応に、そしてお集まりのご家族・関係者のサポートに、乾杯!」
やはり吹田とはいつまでも縁が切れそうにない。