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2008/05/16のBlog
【Randy Newman - Randy Newman
穏やかなオーケストレーションが後年の映画音楽作曲家アプローチを予感させる。この人のオンガクはそういう意味では一貫性がある。

Love Storyは大らかにはじまってサビはドリーミィポップ、ブリッジは語るような得意のヴォーカルスタイルと繊細なストリングスアレンジ。短い中で様々に展開する様が見事。とても好き。この人の魅力が凝縮された1曲。Bet No One Ever Hurt This Badはどことなくシャンソンの雰囲気を併せ持つ。それでもこの人のルーツはむしろニューオーリンズで過ごした子供の頃に触れたブルースだと言う。ソフトにアレンジされた穏やかな楽曲と少々気難しそうな歌詞に隠された意外なルーツにあらためてこの人の懐の広さを思う。そしていかにもWarnerなサウンド。幸せに結実した贅沢な1stアルバム。
2008/05/15のBlog
【Yo La Tengo - I Am Not Afraid of You and I Will Beat Your Ass】
いきなりの轟音ギターに驚く。2006年のYo La Tengoがそういうアプローチを取るとは思わなかった。続くBeanbag Chairはポール風のピアノで性急なシャッフルと甘いヴォーカルの優しげなメロディーで、どことなくLow bitな音質がとても好き。この曲は素晴らしい。chill outなI Feel Like Going Homeは、淡さが(自分の中では)Yo La Tengoの浮遊感溢れる雰囲気をとても上手に表現している力作。ホーンセクションが入って、ファンキィなリズムとどことなくTex-Mexな所を持ち合わせた意欲作。この前半4曲だけでも彼らの充実振りが窺い知れる。

The Room Got Heavyは前半の淡々としたサイケデリカ光景から、次第に粗いハモンドのガレージバンド風アプローチに移っていって、後半はテープエコーの偏執的なこだわりが入り混じったインストに変貌する。キャリアの中で培った表現力というか、吸い込まれそうなサイケデリカ。あらゆる手段をカレイドスコープのように見せ付ける余裕でカラフルなアルバム。
2008/05/14のBlog
【Violent Femmes - Violent Femmes
覗き込む子供の印象的なジャケ。1982年。アコースティックギター、タイトなドラム、ダイレクトなベース。シンプルなメロディーライン、乾いた声のヴォーカル。超アコースティックなポストパンク。パーツ毎にとてもこだわりのあるフレーズがあったり、強弱のつけ方が職人的であったりする一方で、DIY的な雰囲気が常に漂っている絶妙なバランスのアルバム。こういう雰囲気を持続させるのは難しいと思う。そういう意味では奇跡的にある種の空気をパッケージ出来たアルバム。

Blister in the Sunはドラムのフレーズが素晴らしい。性急なギター、性急なドラム。Kiss Offは不器用な強弱が印象的。投げやりなメロディーを演奏が煽る。Prove My Loveのパンクなアプローチはそれがアコースティックな雰囲気の中で行われている事でインパクト増大。Gone Daddy Goneはこれもパンクなアプローチ。例えば、シンプルに下降するベースラインとほぼこれに沿ったメロディーライン。それらを覆うシロフォン。中間部はシロフォンのソロ。不思議なチョイスだなぁ。独特の世界観に引き込まれる。
2008/05/13のBlog
【Thomas Leer - Contradictions
Cherry Redからリリースされた12" 2枚組みのシングル。1982年。DIY recording。リズムにこだわって作られている。

Hear What I Sayは16分音符でタムが常に動き続けるドラムトラックにシンセサイザーの単音リフ、平坦なメロディー、地味な組み合わせがとてもカラフルに響くこの人のキャラクターが込められたトラック。Mr. Nobodyはリズムボックスとシンセベースの不器用な同期と揺れ動くヴォーカル。14分の力作、Contradictionsはこれもかなり淡々とした構成で地味なパーツを組み合わせる。大きな展開もなくコードチェンジもほとんどない。それでも何かカラフルな印象を残す。ポリリズム的なアプローチへの頑なこだわりが結果としてどことなくコミカルな余韻を残してそれがカラフルなイメージをもたらしているような感じ。Cherry Red恐るべし。
2008/05/12のBlog
【This Heat - Deceit
恐ろしいジャケ。果敢に挑戦するリズムにドローンをダブと組み合わせた意欲作。という雰囲気。

Paper Hatsは咆哮と引きずるような重たいリズムトラックのミニマル展開から始まる。この曲は中間部のリズムチェンジからエンディングまでが激しく素晴らしい。ノイズに包囲されたアッパーなドラムパターン、続く淡々としたループ。随所に入るダイレクトなリムショット、ダブ。Independenceは大胆なベースと挑戦的なドラム。リコーダーのような音が不思議な和声を保ったまま終始鳴り響く中で朴訥な旋律のヴォーカルが続く。異教感を保ったまま次のA new kind of waterへ曲が移る。より一層朴訥なメロディーラインで曲が変わった事に気付く。この曲のスネアの音は素晴らしい。Ruinsを思わせるピッチの高いスネア。響きにこだわったアルバム。