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平成鸚鵡籠中記・旧館
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2004/11/08のBlog
[ 11:00 ] [ 歴史雑学・蘊蓄 ]
【五重塔「くねくね」と衝撃吸収…紀伊半島沖地震で実測】読売新聞より。 地震に強いといわれる五重塔の構造を研究している東京都立大と大成建設などのグループが、9月に起きた紀伊半島沖地震の際、塔の揺れ方の実測に成功した。

 地震計の計測データから建物全体が「く」の字状にしなって、上層部と下層部が反対方向に揺れながら、全体で衝撃を吸収し合っていたことが、分かった。

いろんな研究してるんですね。本文にも書いてありますが、確かに五重塔は、あんなひょろ長い形で、なおかつ屋根は横に張り出してるわりに、地震で倒壊したという記録がありません(皆無ではないようですが、地震のせいだと断定できない?)。逆に、風によって倒壊したと言う記録はけっこうあるようですが。
実際、中心にある柱は地面に接地していないものもあったりとかで、五重塔の柔構造は前々から指摘されていました。ヤジロベぇみたいなバランス構造もあるのでしょう。ところで、五重塔の中身って、一体どうなっているのでしょう。見た目の形から、中には金閣みたい部屋があると考えている人もいますが、そうではありません。

五重塔の内部は複雑な木の組み合わせがあるだけで、中には空間らしい空間はありません。階段とかもないので、宮大工の人でないと上に登る事もできないそうです。五重塔はシンボルであって、中に何か入れたりするための構造物ではなく、存在すること自体が意味なんだそうです。

ところで、地震で倒壊した事がないと言われる五重塔ですが、他に三重塔とか二重塔とか、いろいろあります。高さでは教王護国寺(東寺)の物が55メートルで最大です。で、五重塔以上の物はないかと言うと、昔は七重塔もあったんだとか。東大寺の物は高さ100メートルもあったとか。多少の誇張はっても、70メートルや80メートルクラスがあっても、不思議ではないですよね。
ただ、七重塔はことごとく倒壊していますから、五重塔に比較して、微妙にバランスが悪かったのかもしれませんね。五重塔は生き残り、七重塔は倒壊したのか。ここら辺にも五重塔の柔構造の秘密がありそうな気がします。

教王護国寺(東寺)の五重塔はまだ見た事はありませんが、土岐の現住所の近くには三重塔があり、実際の高さ以上に荘厳な雰囲気があって迫力がありますね。現代ですらこうなのですから、当時の人にすれば、実際の高さ以上に高く見えたでしょうね。初めてナイアガラの滝を見た人は、その高さが100メートルあっただの、いや200メートルだのと語っています。

実際のナイアガラは50メートルちょっとですね。そういう錯覚を起こさせたんでしょう。教王護国寺(東寺)の55メートルの五重塔を始めてみた人は、まさに100メートルにも200メートルにも見えたでしょう。東大寺の七重塔は、それこそバベルの塔に見えた事でしょう。来年は京都に行ってみたいですね。