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ワタシはメンドリ
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2008/06/21のBlog
ヨシコさんが派遣でお仕事を始めてくれたので、保護者であるワタシもひと安心です。

ところで、沈静したかに見えた非正規雇用者たたきが、あの秋葉原の事件以来再燃し、

今回はもっぱら「派遣」が槍玉にあげられているような気がします。

派遣労働を否定するような意見に接すると、思わず不安になるヨシコさんですが、

ヨシコさんにとにかくお仕事をしてもらいたいワタシは、真剣にヨシコさんを説得します。

ヨシコさん、正規雇用が主流を占めていた時代なんて、第二次世界大戦後のほんの短い間だけのはずです。

現在、派遣やフリーターをバッシングする人の多くは、たぶんあの時代の王道を歩いた人なのでしょう。

その人たちにとっては、給与所得者といえば正規雇用を意味しており、

硬くなった頭では、それ以外のあり方を受け容れることができないのです。

そればかりでなく、フリーターや派遣社員が幸せそうな顔をしていると、

必死で上を目指してきた自分たちが、まるで否定されたような、

ばかにされたような気分になるのかもしれません。

だから、何か事件が起こるや、犯人の前歴に「自分が生きてきた道以外のあり方」

を見つけて、それを「今回の事件の原因」に仕立て上げてしまうのでしょう。

ヨシコさん自身も高度成長の時代を知っているため、正社員でないことが、どうしても

自己否定の基盤になってしまうようです。


だいじょうぶですよ、ヨシコさん、そして世の中の非正規雇用労働者のみなさん。

「正社員」の亡霊におびえてしまうと、足がすくんで身動きがとれなくなります。

とにかく、何でもいいから働きましょう。

ぎりぎりでも、収支さえあえば、食べてゆけるはずです。

ヨシコさんは、サントリーの烏龍茶のコマーシャルが好きだって言ってましたね。

ジンジンに勝てないからバレエをやめようかな、ってつぶやくトントンに、

「トントン、自分に勝つことだよ」って励ますサントリー烏龍茶。

(↑tonちゃん、いいな、名指しですよ!)




ならばワタシがヨシコさんとみなさんの烏龍茶になりましょう。

「みんな、自分に勝つことだよ!」


でも、ワタシのは普通の烏龍茶ではないですよ。

右の画像をクリックして、拡大してみてくださいね!!→→→→



2008/06/19のBlog
皆さま、こんばんは。お元気でしょうか。

ワタシはメンドリ、シャモーヌ・丸山です。

国分寺で、おじいちゃん、おばあちゃん、マユコさん(女子大生)といっしょに暮らしています。

お母さんのヨシコさんは、わけあって世田谷でひとりで暮らしています。

ヨシコさんは、おじいちゃんたちの娘(と言っても、半世紀以上生きて、トウがたっておりますが)で、

マユコさんのママです。

おばあちゃんは、これまたわけあって入院しておりましたが、先日無事、退院してまいりました。

同じくわけあって失業していたヨシコさんも、今週のはじめより、派遣で週5日の仕事にありつけました。

みんな、命も暮らしも綱わたり状態ですが、なんとかがんばって生きております。





最近のワタシの写真です。

おばあちゃんが退院してきて、ワタシはお家に入れてもらい、

マユコさんに写真を撮ってもらえました。




ヨシコさんがマユコさんに、

「丸山さんはますます可愛くなってるね!

きっとマユちゃんの写真の撮り方がいいんだ。

もしかしてマユちゃん、丸山さんと仲良しになったんじゃない?」

と、メールしたら、完全に音信不通になったそうです。

ヨシコさん、それはセクハラだよォ~~



2008/06/16のBlog
連載 「鷺の馬脚」 最終回

(前回までのあらすじは、前回までをお読み下さい。)

なりきれなかった結婚詐欺師、戸塚氏(仮名)の冒険もいよいよ大詰め、

最終回は彼の「失われたプライベートライフ」に迫ります。


戸塚の離婚の原因は、妻に隠れて元カノに会っていたのがばれたから、だそうです。

「でも、疑われるようなことは何もしていない。ただ、湘南の海岸をひたすら車で走って

彼女の悩みを聞いていただけなんだよ」

で、車、ないんですよね?

っつーことは・・・・・・・・

湘南の海岸を、ふたりで、マラソンでもしてたんかいッ?!

そもそも、元カノって、誰やねん?

戸塚いわく、その元カノ、ある日、「私を忘れないで」って、自分の髪の毛を封筒に入れて送ってきて、

その一週間後に自殺したんですって。

ギョエ~~~ッ?!

ついに元カノも、パジェロもろとも、この世から消されちゃいましたよ。

どうでしょう、元カノもパジェロと同様、そもそも存在していなかった、っていうほうが常識にかなってますよね。

そうなると今度は、その元カノを追いかけるように、古きよき城下町をあとにして、

東京に出てきて、がんばって合格した大学は、どうなるんよ??ということになる。

その大学で都市学を学んだからこそ大手ゼネコンに就職した、という話もあるので、

その大学が否定されると、その結果としてのゼネコンも、前回同様、やっぱり疑わしいものになってしまう・・・

と、まあ、ひとつの前提が崩れたら、こんなふうに砂上楼閣のように、何もかもが崩れてしまうのです。

こんなことが、ずいぶんあとになって判明し、ヨシコさん、自分はユーレイと付きあってたのか、って思いました。

ね、ね、ユーレイなんて、ロマンチックでしょ? (←コラッ!)

もし戸塚がもっと腕ききの詐欺師で、ヨシコさんがあと少し無防備だったら、

借金してまで100万単位のお金を貢いでいたかもしれません。

詐欺師にとって重要なのは、相手が金を持ってるかどうか、ではなく、相手を通して金を絞れるかどうか、

なのですから。

残念ながら戸塚くん、食事代を踏み倒すタイミングが少々早すぎたようですね。

あれから10年、少しは腕をあげたでしょうか。

********************************************************************************

「ヨシコさん、ほんとうに、ほんとうに、ご無事で何より。」

「そうね、授業料のアゴアシ代がちょっと高くついたけど、他ではできない特異な経験をさせてもらって、

おかげで、自分の弱点がよーくわかったし。お母さん、やさしい言葉には本当に弱いわ。

でも、一番勉強になったのは、やっぱり人間、顔じゃないってこと。

見た目がよくないからといって、善良な人とはかぎらない。

丸山さんも鷺の鴨にならないように気をつけるのよ。」

「ワタシはシャモで、こわいのはサギよりネコです。」

「そっか、じゃあ、ネコをかぶったサギには、くれぐれも注意してね。」


・・・・・・・・嫌な予感が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出るのかなァ・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








カ~~~ン



 <完>
2008/06/15のBlog
連載 「鷺の馬脚」 第3回

ヨシコさんが10年前に遭遇した怪しいおじさん、戸塚氏(仮名・当時40代前半)が、普通免許をもっておらず、

したがって車も所有していなかった、という一見罪のなさそうな嘘の、いったいどこに問題があるのでしょうか。

それはですね、戸塚の経歴・履歴の大きな部分が、車があってこそ成り立つものだからなのです。

戸塚は普通のサラリーマンでしたが、転職組です(嘘かもしれないけど)。

前の仕事は、大手ゼネコンの役員付き秘書 兼 運転手。←ねッ?

業務のディテールにいたっては、信じられないくらいリアルですよ。

たとえば、

ときどき政界の大物を後ろに乗せることがあって、そういうときは高級娼婦が同乗したりもする。

そんな日は、業務終了後いくらシャワーを浴びても、自分の体から汚れがとれない気がする。

だからそういう日は、おろしたてであっても、衣類は上から下までクリーニング、下着は全部ハイターで漂白。

都市開発という夢を抱いて新卒で入社した会社だけれど、自分が日々目にしている現実に

どうにもこうにも耐えられなくなって、さんざん悩んだ末、退職して、転職した。

さてここで問題です。

この場合、戸塚が免許証を持っていなかったとしたら、前職はいったいどういうことになるのでしょうか?

高級娼婦を搭載した役員付き運転手なんて、できるわけねーだろうが!

百歩譲って、大手ゼネコンに籍を置いていたのが事実だとしても、

なぜ職務内容でこれほどリアルな嘘をつかなければならなかったのでしょう。

仕事の領域で、免許証を所有していないがために生じる、こんな矛盾は数限りなく、です。

たしかめたわけではありませんが、多分ゼネコン、嘘でしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

思うに、サイズ、質、数に関係なく、経歴にかかわる虚言の有無こそが、もしかしたら、そんじょそこいらの

チャランポランな人間(たとえばヒモ)と、詐欺師との間に引かれるボーダーラインなのかもしれません。

勝手な法解釈をお許しいただけるなら、結婚詐欺師の必要条件は:

「経歴詐称」「結婚申込」「金員入手」「婚約消滅」

ガ~~ン

ヨシコさんのケースは、少しずつながら、結婚詐欺の条件がそろっている。。

タネあかし: 自分にあてはまることを列挙しただけのことです。


さて、

運転免許がないために崩れた戸塚のアリバイは、社会生活だけに止まるものではありません。

もっと楽しいのが、実は、プライベートライフ。


次回はいよいよ最終回です。数時間後にアップします。




2008/06/14のBlog
連載 「鷺の馬脚」 第2回

終了したはずの、「ああ、○○の~」シリーズのスペシャルバージョン、ちょっと長いです。


プチ・サギの戸塚(←いつの間にか名前が決まってる)がデート初日についた嘘、

それは・・・・・・

「僕はパジェロに乗っている」 ジャジャジャジャ~~ン!

って、どこが?べつにどうってことないじゃん。

チッチッチッチ、丸山さん、風味絶佳というものはね、

こんな、どうってことのない小道具の奥にこそ、隠されているものなのよ。

これがフェラーリやランボルギーニだと、大味で話にならないの。


当時、ダイハツのミニバンに乗っていたヨシコさんに対して、戸塚がさりげなく言ったのが、

「僕はパジェロに乗っている。でも、大型バイクのほうが何倍も性に合っている」

「どんなパジェロ?」

「濃紺の、改造したやつ」

改造パジェロに乗ってて、しかもカワサキのナナハンのほうが好きな人なんて、そこいらにいっぱいいる。

このレベルの文言って、信じるもなにも、普通の生活の中じゃ、疑うほうがへんですよ。

それとも、あのとき間髪をおかず免許証と車検証!とすごめばよかったのかなァ・・

・・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

戸塚くんによるパジェロの運命:

最初そのパジェロは、北海道に釣りに行くっていう友人に貸していた。

返ってきたときは車の中じゅう魚臭くてがまんできなかった、

改造したエンジンの調子が何となく気に入らなかったし、ちょうど車検が近いことだし、

タイミングがいいので、知り合いの中古屋に売ることにして、売ってしまった。

2ヶ月くらいのできごとでしたが、その間戸塚は、ヨシコさんの車の助手席に座りつづけておりました。

ヨシコさんは、別にどうでもよかったのだけれど、ついにその「濃紺のパジェロ」とやらを見る機会はなかった。

それもそのはず、おつきあいをやめて、しばらくたって、ちょっとした偶然から判明したのは、

濃紺のパジェロなんて、一度たりとも存在したことはなく、

そればかりか、そもそも戸塚は普通免許を持っておらず、

おまけに二輪の免許ももっておらず、持っているのは原付免許だけ、という事実。

少なくとも原チャリには乗ってたらしいから、話にそこそこリアリティがあったのは、そのおかげでしょう。

もっとも、おつきあいしている間も、怪しいことはいっぱいありました。

たとえば「結婚しよう」などと言うくせに、それ以上まったく話がすすまない、とか、

日常的に寸借が多すぎる、など、言動の不誠実はたくさんあって、

そういうレベルでヨシコさんは、戸塚の人間性を思いっきり疑っておりました。

それなのに、ああそれなのに、それなのに、濃紺のパジェロについてだけは、

最後の最後まで、いえ、そのあとでさえ、露ほども疑うことがなかったのだそうです。

これこそ人類の七不思議ではありませんか!

Anyway

たったこれだけの事実(というより嘘)なのですが、これ、実はものすご~く深い問題をはらんでいるのです。


なぜなら・・・・・・・・・・・・


さあ、次回はいよいよクライマックスです!


・・・・ずいぶん引っぱるなァ・・・・・・・