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2008/07/30のBlog
[ 15:20 ]
[ 弥生小学校 ]
2通目は高山さん。実名でOKだそうです。
ものかき工房の高山です。フリーランスのライターです。
弥生小学校の件は、たびたびHさんから「動き」を聞き、資料などにも目を通してきました。
ただ、僕がとるべき取材・執筆のスタンスが見えてこず、沈黙状態でお茶をにごしていました。
僕のひっかかり(つまり最大の関心事)は、「地域住民がどんなことを考えているか」という点にありました。
なぜ、住民(卒業生・PTA・町内会)が「校舎解体」という道を選択し了承したのか。
その背景と理由を知ることから、この問題へのとっかかりをつかみたいと考えてきました。
昨晩の説明会に出席することで、ようやく僕なりの取材の道筋が見えてきました。
この問題について、「こうあってほしい」という僕自身の思いが醸成されてきましたので、遅ればせながら取材活動をスタートさせていただきます。
説明会では、住民側(卒業生・PTA・町内会)から6名ほどの発言がありました。このうち、4名の方に後日インタビューをさせていただく了承を得ることができました。(1名は取材拒否・1名は接触できず。)
・建物保護 vs 統合推進 という対立軸が印象づけられた。
Mさんがご指摘している「この雰囲気」を解消しつつ、もっとも良い結論が導き出されるような「きっかけ」をつくることが、僕の役割だろうと考えております。
----------------
弥生小学校の校舎は過去に何度か記事にしていて、昨晩も廊下をひたひたと歩きながらつくづく思ったわけです。
想い出はカタチに宿るんだよなぁ。
きっと、外観を再生復元しても、そこには「懐かしさ」とか「歴史の連続性」とかは漂わず、「失われたということ」を心底感じてしまうだけで。
住民(弥生小OB・PTA・町内会)は「苦渋の選択」という言葉を使いました。
市役所も「苦渋の選択」という言葉を使いました。
住民は、現況(校舎の不便)と提示された条件(耐震結果など)のなかで、「校舎は解体するしかない」という苦渋の杯を突きつけられたのではないかという印象を持ちました。
しかし、市役所の皆さまの「苦渋」という言葉は、あまりに軽く響きました。
ほんとに、あなたたちは苦渋したのか?
耐震検査に関する手抜かり、住民への説明不足、「残す」ことに対する意識の欠如など。
彼らの態度を勘案すれば、とてもとても「苦渋」なんかしてないでしょ、と感じるわけでして。
教育長が何度も「子どもたちのために」と発言していましたが、お仕事(弥生小学校をどうにかすること)を進める上で、もっとも簡便な「口実」にしか聞こえませんでした。
そういう意味で、この問題は市役所(教育委員会)の怠慢と不実さが招いた結果であると思います。
昨晩の説明会では、「建物保護」と「解体新築(統合推進)」という意見が対立したかのように見えましたが、函館市がもっと誠実にこの件を進めていれば、生じる必要のなかった齟齬であると思います。
--------------------------
ものかき工房の高山です。フリーランスのライターです。
弥生小学校の件は、たびたびHさんから「動き」を聞き、資料などにも目を通してきました。
ただ、僕がとるべき取材・執筆のスタンスが見えてこず、沈黙状態でお茶をにごしていました。
僕のひっかかり(つまり最大の関心事)は、「地域住民がどんなことを考えているか」という点にありました。
なぜ、住民(卒業生・PTA・町内会)が「校舎解体」という道を選択し了承したのか。
その背景と理由を知ることから、この問題へのとっかかりをつかみたいと考えてきました。
昨晩の説明会に出席することで、ようやく僕なりの取材の道筋が見えてきました。
この問題について、「こうあってほしい」という僕自身の思いが醸成されてきましたので、遅ればせながら取材活動をスタートさせていただきます。
説明会では、住民側(卒業生・PTA・町内会)から6名ほどの発言がありました。このうち、4名の方に後日インタビューをさせていただく了承を得ることができました。(1名は取材拒否・1名は接触できず。)
・建物保護 vs 統合推進 という対立軸が印象づけられた。
Mさんがご指摘している「この雰囲気」を解消しつつ、もっとも良い結論が導き出されるような「きっかけ」をつくることが、僕の役割だろうと考えております。
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弥生小学校の校舎は過去に何度か記事にしていて、昨晩も廊下をひたひたと歩きながらつくづく思ったわけです。
想い出はカタチに宿るんだよなぁ。
きっと、外観を再生復元しても、そこには「懐かしさ」とか「歴史の連続性」とかは漂わず、「失われたということ」を心底感じてしまうだけで。
住民(弥生小OB・PTA・町内会)は「苦渋の選択」という言葉を使いました。
市役所も「苦渋の選択」という言葉を使いました。
住民は、現況(校舎の不便)と提示された条件(耐震結果など)のなかで、「校舎は解体するしかない」という苦渋の杯を突きつけられたのではないかという印象を持ちました。
しかし、市役所の皆さまの「苦渋」という言葉は、あまりに軽く響きました。
ほんとに、あなたたちは苦渋したのか?
耐震検査に関する手抜かり、住民への説明不足、「残す」ことに対する意識の欠如など。
彼らの態度を勘案すれば、とてもとても「苦渋」なんかしてないでしょ、と感じるわけでして。
教育長が何度も「子どもたちのために」と発言していましたが、お仕事(弥生小学校をどうにかすること)を進める上で、もっとも簡便な「口実」にしか聞こえませんでした。
そういう意味で、この問題は市役所(教育委員会)の怠慢と不実さが招いた結果であると思います。
昨晩の説明会では、「建物保護」と「解体新築(統合推進)」という意見が対立したかのように見えましたが、函館市がもっと誠実にこの件を進めていれば、生じる必要のなかった齟齬であると思います。
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[ 15:06 ]
[ 弥生小学校 ]
弥生小学校での説明会に出席された方からいくつかご意見が届いています。本ブログでの掲載を許可していただきましたのでご紹介します。
Mさんからの意見
(昨日一度アップしましたが、その後ご本人から一部字句修正のお申し出をいただき、訂正してあります。)
=====================================
本日の説明会はお疲れ様でした。私の感想を述べます。
成果としては
・コンクリート強度の調査/計算に疑義がある。
・現在のデータを仮に認めたとしても、耐震補強で安全に「ならない」というデータは示されなかった。次回以降示すと約束した。
・市民の理解は得られておらず、説明会は何回か行われることが約束された。
以上は良かったと思いますが、
・建物保護 vs 統合推進 という対立軸が印象づけられた。
のは、大変残念に思いました。
解体を承認しているPTA, 同窓会, 地域住民、推進している教育委員会の考え方を、解体反対派が否定して白紙撤回させるより、全員が合意できる理想は何なのかを明確にし、それに向けて、お互いに障害となる点を明らかにし、障害を除去する方法を模索していってはいかがでしょうか。
私から言わせれば、「弥生小学校ならではの良質な教育環境を実現すること」という目標が、みんなが一致できる理想のように思いますがいかがでしょうか。
そのためには、解体反対派も、以下の2点を明示的に賛成してはどうでしょう
・統合は推進すべきである
・現状の教育環境は劣悪であり、改善すべきである
おそらく、解体反対派の多くの方は、この2点は当然と思われているかもしれませんが、そのメッセージが会場に伝わった発言は、最後に発言したKaさんの発言くらいしか無かったように思います。逆に、Yさんの「統合が進まない」といったような失言により、解体反対派=統合反対派といった誤ったメッセージを発信してしまいました。(その後本人にお話しを聴きましたが、Yさんは統合にに反対するつもりは無いようです)
たとえば、現状の弥生小学校は、現在では大きすぎます。グランドも小さくてかわいそうです。解体反対派は、それについてどう考えますか? 校舎の全てを完全に現状のまま残すことと、教育環境の改善は、相容れない部分があると思います。統合校舎整備計画案のように、校舎の規模を半分程度にして、半分は解体する、という方針を、解体反対派から提案すれば、例えば、耐震補強や改修にかかる費用も半額程度になり、保存の現実性も増してきます。さらに、解体反対派の教育環境に対する考え方の一つのアピールにもなりますね。
統合による教育環境改善に関する積極的な議論とともに、統合弥生小学校「ならでは」の良質な教育環境をどうやって実現するのかについて、具体的に議論した方が良いように思います。快適性、安全性は「良質な教育環境」に必須ですが、一方、歴史的建造物である現弥生小学校校舎や西部地区の景観は、他の小学校には希有な、弥生小学校ならではの教育環境です。
今日の、統合推進派の方達の中に、「解体推進派」がいらっしゃったようには、私には思えませんでした。「市役所が壊すしかないというから、やむを得ない」という趣旨の発言が印象に残っています。これが、「壊すしかない」が揺らいだら、話しは変わってくる可能性があります。
2つの耐震診断書について、種々裏話が聞こえますが、私は、単に調査した建築事務所と市役所のミスだと理解しました。これだけの規模の昭和初期のコンクリート造の構造計算をする機会はそうそうあるわけもなく、おそらく、何も考えずにデフォルトの方法に従ってすすめた結果で、やむを得なかったのだろうと思います。
結果として混乱を招いたわけですが、不作為や誤りを糾弾するより、得られた結果を尊重しつつ、より信頼の足る物にするにはどうしたらよいのかという観点でアプローチすれば、お互いに知恵を絞って、正しい結果に近づいていくのではないでしょうか。
最後に、今日の説明会に、結構な人数が集まり、顔も見えてきました。是非、どなたかに様々な立場の解体反対派を組織して頂いて、統率して弥生小学校ならではの良質な教育環境を実現を目指してはいかがでしょうか。
Mさんからの意見
(昨日一度アップしましたが、その後ご本人から一部字句修正のお申し出をいただき、訂正してあります。)
=====================================
本日の説明会はお疲れ様でした。私の感想を述べます。
成果としては
・コンクリート強度の調査/計算に疑義がある。
・現在のデータを仮に認めたとしても、耐震補強で安全に「ならない」というデータは示されなかった。次回以降示すと約束した。
・市民の理解は得られておらず、説明会は何回か行われることが約束された。
以上は良かったと思いますが、
・建物保護 vs 統合推進 という対立軸が印象づけられた。
のは、大変残念に思いました。
解体を承認しているPTA, 同窓会, 地域住民、推進している教育委員会の考え方を、解体反対派が否定して白紙撤回させるより、全員が合意できる理想は何なのかを明確にし、それに向けて、お互いに障害となる点を明らかにし、障害を除去する方法を模索していってはいかがでしょうか。
私から言わせれば、「弥生小学校ならではの良質な教育環境を実現すること」という目標が、みんなが一致できる理想のように思いますがいかがでしょうか。
そのためには、解体反対派も、以下の2点を明示的に賛成してはどうでしょう
・統合は推進すべきである
・現状の教育環境は劣悪であり、改善すべきである
おそらく、解体反対派の多くの方は、この2点は当然と思われているかもしれませんが、そのメッセージが会場に伝わった発言は、最後に発言したKaさんの発言くらいしか無かったように思います。逆に、Yさんの「統合が進まない」といったような失言により、解体反対派=統合反対派といった誤ったメッセージを発信してしまいました。(その後本人にお話しを聴きましたが、Yさんは統合にに反対するつもりは無いようです)
たとえば、現状の弥生小学校は、現在では大きすぎます。グランドも小さくてかわいそうです。解体反対派は、それについてどう考えますか? 校舎の全てを完全に現状のまま残すことと、教育環境の改善は、相容れない部分があると思います。統合校舎整備計画案のように、校舎の規模を半分程度にして、半分は解体する、という方針を、解体反対派から提案すれば、例えば、耐震補強や改修にかかる費用も半額程度になり、保存の現実性も増してきます。さらに、解体反対派の教育環境に対する考え方の一つのアピールにもなりますね。
統合による教育環境改善に関する積極的な議論とともに、統合弥生小学校「ならでは」の良質な教育環境をどうやって実現するのかについて、具体的に議論した方が良いように思います。快適性、安全性は「良質な教育環境」に必須ですが、一方、歴史的建造物である現弥生小学校校舎や西部地区の景観は、他の小学校には希有な、弥生小学校ならではの教育環境です。
今日の、統合推進派の方達の中に、「解体推進派」がいらっしゃったようには、私には思えませんでした。「市役所が壊すしかないというから、やむを得ない」という趣旨の発言が印象に残っています。これが、「壊すしかない」が揺らいだら、話しは変わってくる可能性があります。
2つの耐震診断書について、種々裏話が聞こえますが、私は、単に調査した建築事務所と市役所のミスだと理解しました。これだけの規模の昭和初期のコンクリート造の構造計算をする機会はそうそうあるわけもなく、おそらく、何も考えずにデフォルトの方法に従ってすすめた結果で、やむを得なかったのだろうと思います。
結果として混乱を招いたわけですが、不作為や誤りを糾弾するより、得られた結果を尊重しつつ、より信頼の足る物にするにはどうしたらよいのかという観点でアプローチすれば、お互いに知恵を絞って、正しい結果に近づいていくのではないでしょうか。
最後に、今日の説明会に、結構な人数が集まり、顔も見えてきました。是非、どなたかに様々な立場の解体反対派を組織して頂いて、統率して弥生小学校ならではの良質な教育環境を実現を目指してはいかがでしょうか。
今日の、統合推進派の方達の中に、「解体推進派」がいらっしゃったようには私には思えませんでした。「市役所が壊すしかないというから、やむを得ない」という趣旨の発言が印象に残っています。
これが、「壊すしかない」が揺らいだら、話しは変わってくる可能性があります。
どれだけ、統合推進派を解体反対派に取り込むかがカギになるように思います。
2つの耐震診断書について、種々裏話が聞こえますが、私は、単に調査した建築事務所と市役所のミスだと理解しました。最初に、あまり現実味なく手抜き調査をし、現実味が帯びて慌てて追加調査したら、ますます結果がおかしくなってきた、といったところではないでしょうか。
私が理解した限り、コアの取り方とその測定が正しくても、どんどん耐震強度が低くなる計算になっていました。
原因は、昭和初期のコンクリート造の工程を知らずに現代の工程を仮定して計算したためで、Yさんのような専門家でなければ見抜けないミスです。Yさんは怒っていましたが、これだけの規模の昭和初期のコンクリート造の構造計算をする機会はそうそうあるわけもなく、おそらく、何も考えずにデフォルトの方法に従ってすすめたミスだと思います。
しかし、組織の不作為や誤りを指摘すると、組織は防衛に走ります。得られた結果を尊重しつつ、より信頼の足る物にするにはどうしたらよいのかという観点でアプローチすれば、お互いに知恵を絞って、正しい結果に近づいていくのではないでしょうか。
最後に、今日の説明会に、結構な人数が集まり、顔も見えてきました。合併推進派は、既に動員もかけられるほどの組織化がされています。解体反対派は組織化されておらず、それぞれが重複のある話しを、バラバラにして、まとまりませんし、戦略的に解体反対派が譲歩するというようなこともできません。是非、どなたかに、様々な立場の解体反対派を組織して頂いて、統率して戦略を練って頂ければと思います。
これが、「壊すしかない」が揺らいだら、話しは変わってくる可能性があります。
どれだけ、統合推進派を解体反対派に取り込むかがカギになるように思います。
2つの耐震診断書について、種々裏話が聞こえますが、私は、単に調査した建築事務所と市役所のミスだと理解しました。最初に、あまり現実味なく手抜き調査をし、現実味が帯びて慌てて追加調査したら、ますます結果がおかしくなってきた、といったところではないでしょうか。
私が理解した限り、コアの取り方とその測定が正しくても、どんどん耐震強度が低くなる計算になっていました。
原因は、昭和初期のコンクリート造の工程を知らずに現代の工程を仮定して計算したためで、Yさんのような専門家でなければ見抜けないミスです。Yさんは怒っていましたが、これだけの規模の昭和初期のコンクリート造の構造計算をする機会はそうそうあるわけもなく、おそらく、何も考えずにデフォルトの方法に従ってすすめたミスだと思います。
しかし、組織の不作為や誤りを指摘すると、組織は防衛に走ります。得られた結果を尊重しつつ、より信頼の足る物にするにはどうしたらよいのかという観点でアプローチすれば、お互いに知恵を絞って、正しい結果に近づいていくのではないでしょうか。
最後に、今日の説明会に、結構な人数が集まり、顔も見えてきました。合併推進派は、既に動員もかけられるほどの組織化がされています。解体反対派は組織化されておらず、それぞれが重複のある話しを、バラバラにして、まとまりませんし、戦略的に解体反対派が譲歩するというようなこともできません。是非、どなたかに、様々な立場の解体反対派を組織して頂いて、統率して戦略を練って頂ければと思います。
2008/07/29のBlog
[ 21:40 ]
[ 弥生小学校 ]
28日18:30 弥生小体育館で、説明会は予定通り始まりました。
いくつかがきづいた点を記します。
1)今日の道新によれば参加者は68人(多分ほぼ正確でしょう)。
うちPTA関係(大半が女性)30人くらい、同窓会、町内会関係10人くらい、市会議員4名(斉藤、見付、竹花、丸尾さん)。その他25人 (元町倶楽部関係5-6人,西部町並みクラブ、その他は不明)くらい。有名人ではテーオー小笠原会長、山那元助役(いずれも弥生OB)
市役所側約15人、両校校長・教頭合計4人。報道陣、道新、函新、朝日、日経、NCVなど8-10人
2)配布された書類は2冊。
「西小学校・弥生小学校統合校舎整備の考え方 6ページ
「弥生小学校校舎の耐震診断等の結果」 5ページ
後者はいままでに配られたものと同じでしたが、前者にはあらたに
4)弥生小学校の耐震診断の経過および概要という項目が付け加わり(写真)、この中で 17年度の耐震診断結果、18,19年度の追加のコンクリート強度調査 さらには 19年度の耐震診断結果 それぞれの経緯と概要が記載されました。
注目は、いままでほとんどあきらかにしてこなかった「耐震診断」の内容を(概略ですが)を率先して出してきたこと。これも先週の「情報公開」の効果と思われます。
説明によれば、
1回目の診断では「大幅な補強工事が必要」とあったが、その後18年度に行った全市的な「耐震化優先度調査」において同時代に建設された他校のコンクリート強度が異なる結果となったため、「慎重を期して」再度コンクリート強度を調査(18,19年で2回)。
19年の耐震診断はその試験データ結果を加えて再計算した、と明らかにしています。
その2回目の耐震診断で「現校舎の改修、景観保全と学校としての機能確保が難しいので、改築(=解体・新築)として対応するのが現実的と判断したとしています。
いくつかがきづいた点を記します。
1)今日の道新によれば参加者は68人(多分ほぼ正確でしょう)。
うちPTA関係(大半が女性)30人くらい、同窓会、町内会関係10人くらい、市会議員4名(斉藤、見付、竹花、丸尾さん)。その他25人 (元町倶楽部関係5-6人,西部町並みクラブ、その他は不明)くらい。有名人ではテーオー小笠原会長、山那元助役(いずれも弥生OB)
市役所側約15人、両校校長・教頭合計4人。報道陣、道新、函新、朝日、日経、NCVなど8-10人
2)配布された書類は2冊。
「西小学校・弥生小学校統合校舎整備の考え方 6ページ
「弥生小学校校舎の耐震診断等の結果」 5ページ
後者はいままでに配られたものと同じでしたが、前者にはあらたに
4)弥生小学校の耐震診断の経過および概要という項目が付け加わり(写真)、この中で 17年度の耐震診断結果、18,19年度の追加のコンクリート強度調査 さらには 19年度の耐震診断結果 それぞれの経緯と概要が記載されました。
注目は、いままでほとんどあきらかにしてこなかった「耐震診断」の内容を(概略ですが)を率先して出してきたこと。これも先週の「情報公開」の効果と思われます。
説明によれば、
1回目の診断では「大幅な補強工事が必要」とあったが、その後18年度に行った全市的な「耐震化優先度調査」において同時代に建設された他校のコンクリート強度が異なる結果となったため、「慎重を期して」再度コンクリート強度を調査(18,19年で2回)。
19年の耐震診断はその試験データ結果を加えて再計算した、と明らかにしています。
その2回目の耐震診断で「現校舎の改修、景観保全と学校としての機能確保が難しいので、改築(=解体・新築)として対応するのが現実的と判断したとしています。
3)コンクリート強度試験があとから追加されている経緯が不透明だし、サンプル数も足りないのではというのは建築家Y氏の質問。これに対して、建築課長は「最終的に15サンプルあるので、最低の所要サンプル数は満たしている」と答弁。
4)耐震補強が可能とした17年度報告をいったん受け入れておきながら、あとからサンプルを追加して再計算を、しかも同じ業者に発注するというのは常識的にはおかしい、とこれはH氏。これに対しては、「より慎重を期した。実際にやってみたら箇所によってかなりばらつきが見つかる結果となった」と施設課長。
5)元町倶楽部のM氏、さらにF氏、K氏らが次々にたって、景観保全の立場から、早急な取り壊しには反対の意向表明。
特に、「耐震補強をし、改築をして使い続けるという可能性を検証したか」という質問では「後日説明を尽くす」(教育長)という答弁を引き出した。
6)L氏が、コンクリート強度のサンプル試験の結果とそれの計算結果への反映のさせ方についての疑念を質問、施設課長が答弁。
7)会場からはPTA関係者を中心に4人ほどから「今日の説明の場では統合校の教育環境についてのお話と思ってでてきたのに、今頃になって突然、解体反対という意見が出てきて困惑している」「景観大事の方々には子供たちの学習環境を改善するということに配慮はないのか」といった発言があった。会場からは拍手の応援も。
8)同総会関係では2人が発言。
9)M氏からは、「こどもたちの学習環境をどう改善するのか」という議論をまず尽くすべき、その中で解体・新築なのか現状保存・改造がいいのかを創意をあつめて検討すべきだ。 「教育環境重視=解体やむなし」派 VS 「景観重視=解体反対」派という対立図式にしてはいけないという意見も。
9)都市建部長からは、景観形成建築物の保存・活用を推進する立場から
「都市建設部としては何とか残したいという思いである。ただ耐震診断結果や財政事情から解体もやむを得ないということで、苦渋の決断」という答弁。
4)耐震補強が可能とした17年度報告をいったん受け入れておきながら、あとからサンプルを追加して再計算を、しかも同じ業者に発注するというのは常識的にはおかしい、とこれはH氏。これに対しては、「より慎重を期した。実際にやってみたら箇所によってかなりばらつきが見つかる結果となった」と施設課長。
5)元町倶楽部のM氏、さらにF氏、K氏らが次々にたって、景観保全の立場から、早急な取り壊しには反対の意向表明。
特に、「耐震補強をし、改築をして使い続けるという可能性を検証したか」という質問では「後日説明を尽くす」(教育長)という答弁を引き出した。
6)L氏が、コンクリート強度のサンプル試験の結果とそれの計算結果への反映のさせ方についての疑念を質問、施設課長が答弁。
7)会場からはPTA関係者を中心に4人ほどから「今日の説明の場では統合校の教育環境についてのお話と思ってでてきたのに、今頃になって突然、解体反対という意見が出てきて困惑している」「景観大事の方々には子供たちの学習環境を改善するということに配慮はないのか」といった発言があった。会場からは拍手の応援も。
8)同総会関係では2人が発言。
9)M氏からは、「こどもたちの学習環境をどう改善するのか」という議論をまず尽くすべき、その中で解体・新築なのか現状保存・改造がいいのかを創意をあつめて検討すべきだ。 「教育環境重視=解体やむなし」派 VS 「景観重視=解体反対」派という対立図式にしてはいけないという意見も。
9)都市建部長からは、景観形成建築物の保存・活用を推進する立場から
「都市建設部としては何とか残したいという思いである。ただ耐震診断結果や財政事情から解体もやむを得ないということで、苦渋の決断」という答弁。
10)結論としては
①「耐震補強→解体やむなし」の経緯、特に耐震診断の根拠となったコンクリートの圧縮強度試験には疑問点が残るという指摘はある程度の説得力があった。
②今回が終わりではない、説明と議論を尽くすために「再度説明会開催」 と教育長が明言。これは一応の成果。
③PTAの皆さんには「やっとここまできたのに、これ以上遅らせたくない」という気持ちがあるようだ。当事者にすればそれもごもっともなこと。
下手をすると上記の2元対立構造になりかねない危うさがみえる。
今後の進め方として、論点を整理しつつ、解体に慎重な立場の人たちがどのようにうまくフォーメーションを形作るか、「教育環境の改善の重視」と「景観保護、歴史遺産を後世に」という立場の着地点をどこに見出すか、大きな課題を残した説明会だった。
①「耐震補強→解体やむなし」の経緯、特に耐震診断の根拠となったコンクリートの圧縮強度試験には疑問点が残るという指摘はある程度の説得力があった。
②今回が終わりではない、説明と議論を尽くすために「再度説明会開催」 と教育長が明言。これは一応の成果。
③PTAの皆さんには「やっとここまできたのに、これ以上遅らせたくない」という気持ちがあるようだ。当事者にすればそれもごもっともなこと。
下手をすると上記の2元対立構造になりかねない危うさがみえる。
今後の進め方として、論点を整理しつつ、解体に慎重な立場の人たちがどのようにうまくフォーメーションを形作るか、「教育環境の改善の重視」と「景観保護、歴史遺産を後世に」という立場の着地点をどこに見出すか、大きな課題を残した説明会だった。
なお、当日の様子は以下のブログにもレポートされています。
Ezzoforte 「西小学校・弥生小学校統合校舎整備の考え方について」の説明会
ギャラリー村岡のJiroJiroJunction「危険だとは言うけれど…」
函館鉄道写真館 「どうするどうなる弥生小学校」
関根要太郎研究室 「小南武一」 弥生、青柳、的場など小南武一の一連の仕事を紹介
Ezzoforte 「西小学校・弥生小学校統合校舎整備の考え方について」の説明会
ギャラリー村岡のJiroJiroJunction「危険だとは言うけれど…」
函館鉄道写真館 「どうするどうなる弥生小学校」
関根要太郎研究室 「小南武一」 弥生、青柳、的場など小南武一の一連の仕事を紹介
2008/07/26のBlog
[ 00:43 ]
[ 弥生小学校 ]
本日、かの弥生小解体問題に関して、解体の最大の根拠となっている「耐震診断報告書」が閲覧可能になった。情報公開を申請した方からの一部のコピーを入手したので、その抜粋を報告する。
まず、驚いたのは事前に囁かれていた通り、大部の報告書が2組存在したことだ。
No1 は 17年度
No2 は 19年度
ただし、報告書の製作者は同じで XX建築設計事務所
ところが結論はまったく反対
No1 は耐震補強可能という結論 補強の計画書も添付されている
No2 は耐震補強可能と一応書いてはいるが「改築」不可避のニュアンスが強い内容
ちなみに17年度版の診断費用には800万円の予算措置が講じられているが、19年度版はどこから診断費用を賄ったのだろうか?いろいろ疑問は残る。
まず、驚いたのは事前に囁かれていた通り、大部の報告書が2組存在したことだ。
No1 は 17年度
No2 は 19年度
ただし、報告書の製作者は同じで XX建築設計事務所
ところが結論はまったく反対
No1 は耐震補強可能という結論 補強の計画書も添付されている
No2 は耐震補強可能と一応書いてはいるが「改築」不可避のニュアンスが強い内容
ちなみに17年度版の診断費用には800万円の予算措置が講じられているが、19年度版はどこから診断費用を賄ったのだろうか?いろいろ疑問は残る。
内容についてはすでにezzoforteブログにかなり詳しい記載があるので、当方のコメントは後ほどあらためて発表する。
それにしても、17年度の報告書の結論がどういう経過で差しかわったのか(今回の市教委による耐震問題の説明はほぼ19年度版に基づくもの)疑惑はむしろ深まった。
それにしても、17年度の報告書の結論がどういう経過で差しかわったのか(今回の市教委による耐震問題の説明はほぼ19年度版に基づくもの)疑惑はむしろ深まった。
2008/07/24のBlog
[ 21:28 ]
[ 弥生小学校 ]
先週から今週までの主な動きをまとめます
●7月12日 弥生小学校同窓会
一般にはほとんど知られていませんが、この会合でも「弥生小」問題が話題になり、来賓として出席した市長もそのことに触れ、「外観を残すことにこだわるのではなく、積み重ねられてきた歴史・伝統の『記憶』を伝えていくことが大事」(要旨)と述べたと伝えられています。解体の是非に直接言及はしなかったとも。
●7月16日 元町倶楽部からの意見書提出(既報)
意見書は市長宛でかつ「質問書」の体裁をとっていますが、いまのところ公式の回答はない模様です。
●7月18日 市内の個人から、弥生小の耐震診断に関する公文書の開示請求提出
25日以降に資料の閲覧ができる旨の通知があったようです
●7月18日 西部フォローアップ委員会の臨時会合(勉強会)の召集決定
7月31日(木)15:00~17:00の予定で開催。なお、市側は都市建設部関係者のみ出席。(市教委は多忙を理由に欠席)耐震診断関係等、関連資料の閲覧も予定。マスコミを含め、公開とするかどうかは未定。
●7月20日 北海道新聞に「弥生小学校」問題が掲載(スコープ(スクープではありません)という論評記事)
タイトルは
弥生小校舎、建て替えか保存か
PTAは新築を望む・市民団体「遺産 誇り持って」・市教委「耐震補強は困難」
来年、函館市立西小と統合する同市立弥生小の校舎をめぐり、市民の関心が高まっている。市教委は「老朽化で耐震強度が低下している」として、統合後は解体のうえ新しく建て替えることを検討するが、1938年(昭和13年)に建てられた現校舎は歴史的価値の高さから市の景観形成指定建築物とされ、取り壊しを惜しむ声もある。
特に独自取材した気配はなく、解体推進派と反対派の双方の主張を併記しただけとはいえ、ほとんど無風だった市民の意識に一石を投じたとはいえよう。
● 7月28日 市教委による住民向け説明会
18:30~ 弥生小学校体育館(一般参加自由・事前申し込み不要)
弥生小学校の建て替え問題で初の一般住民向けの説明会です。すでに統合両校のPTAの賛同を得ているとはいえ、学校の建物自体を全面解体することの是非をきちんと一般向けに方針説明してこなかった市教委。耐震診断の疑問点、耐震補強が困難な理由などなど十分には明らかにされてこなかった問題点が明らかにされるのか。
この問題に関心をお持ちの市民の皆様多数のご参加を期待します。
関連記事
●ギャラリー村岡のJiroJiroJunction "歴史的建造物を解体するための説明会ですよ"
●函館・弥生小学校の保存を考える 初めての住民説明会
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あとは 9月の議会での論争(が期待できれば)と景観審議会(開催時期未定)が公の場での議論の舞台。なにしろ、行政の側には今年度予算化している「建物基本設計」の発注(年度内の実行)というタイムスケジュールが控えていますから、なんとか8月中には、「方針決定」のお墨付きが必要なわけです。
●7月12日 弥生小学校同窓会
一般にはほとんど知られていませんが、この会合でも「弥生小」問題が話題になり、来賓として出席した市長もそのことに触れ、「外観を残すことにこだわるのではなく、積み重ねられてきた歴史・伝統の『記憶』を伝えていくことが大事」(要旨)と述べたと伝えられています。解体の是非に直接言及はしなかったとも。
●7月16日 元町倶楽部からの意見書提出(既報)
意見書は市長宛でかつ「質問書」の体裁をとっていますが、いまのところ公式の回答はない模様です。
●7月18日 市内の個人から、弥生小の耐震診断に関する公文書の開示請求提出
25日以降に資料の閲覧ができる旨の通知があったようです
●7月18日 西部フォローアップ委員会の臨時会合(勉強会)の召集決定
7月31日(木)15:00~17:00の予定で開催。なお、市側は都市建設部関係者のみ出席。(市教委は多忙を理由に欠席)耐震診断関係等、関連資料の閲覧も予定。マスコミを含め、公開とするかどうかは未定。
●7月20日 北海道新聞に「弥生小学校」問題が掲載(スコープ(スクープではありません)という論評記事)
タイトルは
弥生小校舎、建て替えか保存か
PTAは新築を望む・市民団体「遺産 誇り持って」・市教委「耐震補強は困難」
来年、函館市立西小と統合する同市立弥生小の校舎をめぐり、市民の関心が高まっている。市教委は「老朽化で耐震強度が低下している」として、統合後は解体のうえ新しく建て替えることを検討するが、1938年(昭和13年)に建てられた現校舎は歴史的価値の高さから市の景観形成指定建築物とされ、取り壊しを惜しむ声もある。
特に独自取材した気配はなく、解体推進派と反対派の双方の主張を併記しただけとはいえ、ほとんど無風だった市民の意識に一石を投じたとはいえよう。
● 7月28日 市教委による住民向け説明会
18:30~ 弥生小学校体育館(一般参加自由・事前申し込み不要)
弥生小学校の建て替え問題で初の一般住民向けの説明会です。すでに統合両校のPTAの賛同を得ているとはいえ、学校の建物自体を全面解体することの是非をきちんと一般向けに方針説明してこなかった市教委。耐震診断の疑問点、耐震補強が困難な理由などなど十分には明らかにされてこなかった問題点が明らかにされるのか。
この問題に関心をお持ちの市民の皆様多数のご参加を期待します。
関連記事
●ギャラリー村岡のJiroJiroJunction "歴史的建造物を解体するための説明会ですよ"
●函館・弥生小学校の保存を考える 初めての住民説明会
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あとは 9月の議会での論争(が期待できれば)と景観審議会(開催時期未定)が公の場での議論の舞台。なにしろ、行政の側には今年度予算化している「建物基本設計」の発注(年度内の実行)というタイムスケジュールが控えていますから、なんとか8月中には、「方針決定」のお墨付きが必要なわけです。
2008/07/23のBlog
[ 14:53 ]
[ 観光 ]
最近立て続けに2種類の大変優れたマップに触れる機会があった。いずれも従来の観光マップとはまったく対極の、歩き・見て・観察し・考えるためのマップである。
ひとつは
函館街なかみてあるきマップ:
NPO街なかプロジェクトが発行したもので、すでにはこだて150サイトでも詳しくレポートされているが、要は函館西部地区の歴史散策に役立つように作られたマップ。
29箇所の歴史的スポット写真入で紹介されている。中には和洋折衷住宅、公共建築のうちでもデザイン的に優れたものが厳選され、さらにはいまは失われた建物、そして電柱・マンホール・消火栓まで取り上げられている。
ひとつは
函館街なかみてあるきマップ:
NPO街なかプロジェクトが発行したもので、すでにはこだて150サイトでも詳しくレポートされているが、要は函館西部地区の歴史散策に役立つように作られたマップ。
29箇所の歴史的スポット写真入で紹介されている。中には和洋折衷住宅、公共建築のうちでもデザイン的に優れたものが厳選され、さらにはいまは失われた建物、そして電柱・マンホール・消火栓まで取り上げられている。
もちろん裏面のマップにはそれらの場所が記載され、かつ旧台場、旧金森デパート、外国人居留地跡など、いまは確認すら難しくなっている歴史的旧跡もきちんと記載してある。
面白いのは旧町名。鍛治町、旅篭町など統合で失われた町名を表示している。
面白いのは旧町名。鍛治町、旅篭町など統合で失われた町名を表示している。
ちなみに臨海研究所の場所の説明は秀逸
大正15年に完成した建物を解体し復原
函館水上署跡
とある。復原後の現在も「景観形成指定建築物」であることは記載されているが、あくまでも「跡」と表記していることに、レプリカに対するひとつの見解が示されているように感ずるのは筆者のひとりよがりだろうか。(写真は取り壊し前の旧西警察署(水上警察所の後身)
右の写真にはオーラを感じても、今の建物にはそれだけの迫力はない。
大正15年に完成した建物を解体し復原
函館水上署跡
とある。復原後の現在も「景観形成指定建築物」であることは記載されているが、あくまでも「跡」と表記していることに、レプリカに対するひとつの見解が示されているように感ずるのは筆者のひとりよがりだろうか。(写真は取り壊し前の旧西警察署(水上警察所の後身)
右の写真にはオーラを感じても、今の建物にはそれだけの迫力はない。
説明が凝っている。各コースにつき11~15の魅力スポットの説明がある。
たとえば
牛の放牧:種ウシが放牧されており、種付け場がある。柵越しに「べーいべいべいっ」と呼びかけると何事かという顔で牛が寄ってくる。
津波看板:この地点に12.3Mの津波(15年前の南西沖地震、奥尻では200人近い犠牲者)が到達したことを示す看板。
歴史と風物・産業に等分に目配りする優しい文章がある。ちなみにこのマップ試作版は当分専用サイトからダウンロードもできる。
たとえば
牛の放牧:種ウシが放牧されており、種付け場がある。柵越しに「べーいべいべいっ」と呼びかけると何事かという顔で牛が寄ってくる。
津波看板:この地点に12.3Mの津波(15年前の南西沖地震、奥尻では200人近い犠牲者)が到達したことを示す看板。
歴史と風物・産業に等分に目配りする優しい文章がある。ちなみにこのマップ試作版は当分専用サイトからダウンロードもできる。
[ 07:07 ]
[ 空港 ]
先に、関空・函館減便に関するコメントを書いたが、今回は続報。
最初に新聞に関連記事が載ったのは7月3日
航空燃料の高騰を受け、日本航空と全日本空輸が国内路線の廃止や減便を検討していることが3日、分かった。搭乗率が低い関西空港と北海道や東北を結ぶ路線を中心に、早ければ今秋にも一部路線の見直しを実施する。(中略)二社は搭乗率などを基に、廃止、減便する路線の候補を絞った上で、地元自治体や国土交通省と調整して、八月にも今年秋以降の具体的な運航計画を発表する。
聞くところでは、函館市に対してJAL/ANAが減便方針を伝えたのは、この最初の新聞記事が出た前後、今回の新聞記事報道より2週間以上前であったという。
17日の新聞記事は
航空燃料の高騰などを受け、日本航空と全日本空輸が函館-関西空港線の休止や減便に向けた意向を、函館市に伝えていたことが16日、分かった。
なるほど、記事でも「伝えていたことがわかった」という表現。
つまり航空両社は当事者である函館市に「減便方針」は伝えたが、対外発表はしていなかったということのようだ。
それでは、この間、函館市の担当部局は何か対応していたのだろうか。
最初に新聞に関連記事が載ったのは7月3日
航空燃料の高騰を受け、日本航空と全日本空輸が国内路線の廃止や減便を検討していることが3日、分かった。搭乗率が低い関西空港と北海道や東北を結ぶ路線を中心に、早ければ今秋にも一部路線の見直しを実施する。(中略)二社は搭乗率などを基に、廃止、減便する路線の候補を絞った上で、地元自治体や国土交通省と調整して、八月にも今年秋以降の具体的な運航計画を発表する。
聞くところでは、函館市に対してJAL/ANAが減便方針を伝えたのは、この最初の新聞記事が出た前後、今回の新聞記事報道より2週間以上前であったという。
17日の新聞記事は
航空燃料の高騰などを受け、日本航空と全日本空輸が函館-関西空港線の休止や減便に向けた意向を、函館市に伝えていたことが16日、分かった。
なるほど、記事でも「伝えていたことがわかった」という表現。
つまり航空両社は当事者である函館市に「減便方針」は伝えたが、対外発表はしていなかったということのようだ。
それでは、この間、函館市の担当部局は何か対応していたのだろうか。
20日の道新によれば
「観光地として大打撃を受ける。ぜひ再考していただきたい」。函館市の高橋良弘港湾空港部長は18日、地元経済界の代表者らとJAL本社を訪ね、同社幹部に深々と頭を下げた。
という。
つまり、JALへの「陳情」は17日の新聞報道をうけて「急遽」行われたという印象が強い。
地方空港で、路線数の少ないところなら、最初の発表で即座に幹部が上京、説明を求めかつ陳情に及ぶというところであろう。(実際、路線維持のための陳情、それも空港使用料の減免などインセンティブを用意してというのはよく聞く話である)
そもそも、函館便は搭乗率が高い(60-70%)から大丈夫という、楽観的な見通しが市側にはあり(市内の経済紙の取材への回答)、「減便・休止」は「寝耳に水」であったというのが実情らしい。
しかし、今回の措置が、「原油高の影響」のみならず、「羽田発着枠の増加」が背景にあることを考えれば、別のシナリオも考えられるのではなかろうか。
つまり、関空:函館という一日1本という(機材も小さい)非効率な路線よりも、羽田のハブ機能を生かして、関空(あるいは伊丹):羽田:函館という乗り継ぎ便にシフトしたほうが、航空機の効率的・経済的運用ができるということである。
もちろん、乗り継ぎなしの直行便のメリットは少なくない(乗り継ぎの手間、待ち時間、料金割高など)が、航空会社からすれば、この燃料高のご時世、しかも羽田増枠という環境では、経営上魅力的な選択であることは間違いない。関西方面からの客にとっても代替手段があるのだから、それほど急激な減少はない、そういう読みだっということだ。
だとすれば、市の当局者が「通告」後にするべきことは、この代替手段が有効になるかどうかの確認・要請ではなかったか。つまり、関空(あるいは伊丹):羽田:函館という代替路線の増便を獲得するということである。
函館空港側から見れば、関空からの便が減っても、羽田からの便がそれを埋めるのであれば、航空輸送のキャパシティは減らない。
通告後の期間にそうした対応策が関係者間で練られ・かつ実行されたのか?新聞報道などでは何も伝わってこない。
もちろん、便数が維持されれば客がついてくるという時代ではない。町の魅力を作っていくという地道な努力がついてこなければ、中長期的には函館観光の衰退はまったなしだ。
関空:函館乗降客年間22万(ピーク時29万から減少の一途)、台湾便は年々増えているといっても7万程度。
この減便が新聞に載った17日には、市・商工会議所・議会幹部の大誘致訪問団(総勢15人)は台湾で4泊5日の誘致活動を展開していた筈だが、そういえば、その成果が報道されていたか・・記憶にない。
「観光地として大打撃を受ける。ぜひ再考していただきたい」。函館市の高橋良弘港湾空港部長は18日、地元経済界の代表者らとJAL本社を訪ね、同社幹部に深々と頭を下げた。
という。
つまり、JALへの「陳情」は17日の新聞報道をうけて「急遽」行われたという印象が強い。
地方空港で、路線数の少ないところなら、最初の発表で即座に幹部が上京、説明を求めかつ陳情に及ぶというところであろう。(実際、路線維持のための陳情、それも空港使用料の減免などインセンティブを用意してというのはよく聞く話である)
そもそも、函館便は搭乗率が高い(60-70%)から大丈夫という、楽観的な見通しが市側にはあり(市内の経済紙の取材への回答)、「減便・休止」は「寝耳に水」であったというのが実情らしい。
しかし、今回の措置が、「原油高の影響」のみならず、「羽田発着枠の増加」が背景にあることを考えれば、別のシナリオも考えられるのではなかろうか。
つまり、関空:函館という一日1本という(機材も小さい)非効率な路線よりも、羽田のハブ機能を生かして、関空(あるいは伊丹):羽田:函館という乗り継ぎ便にシフトしたほうが、航空機の効率的・経済的運用ができるということである。
もちろん、乗り継ぎなしの直行便のメリットは少なくない(乗り継ぎの手間、待ち時間、料金割高など)が、航空会社からすれば、この燃料高のご時世、しかも羽田増枠という環境では、経営上魅力的な選択であることは間違いない。関西方面からの客にとっても代替手段があるのだから、それほど急激な減少はない、そういう読みだっということだ。
だとすれば、市の当局者が「通告」後にするべきことは、この代替手段が有効になるかどうかの確認・要請ではなかったか。つまり、関空(あるいは伊丹):羽田:函館という代替路線の増便を獲得するということである。
函館空港側から見れば、関空からの便が減っても、羽田からの便がそれを埋めるのであれば、航空輸送のキャパシティは減らない。
通告後の期間にそうした対応策が関係者間で練られ・かつ実行されたのか?新聞報道などでは何も伝わってこない。
もちろん、便数が維持されれば客がついてくるという時代ではない。町の魅力を作っていくという地道な努力がついてこなければ、中長期的には函館観光の衰退はまったなしだ。
関空:函館乗降客年間22万(ピーク時29万から減少の一途)、台湾便は年々増えているといっても7万程度。
この減便が新聞に載った17日には、市・商工会議所・議会幹部の大誘致訪問団(総勢15人)は台湾で4泊5日の誘致活動を展開していた筈だが、そういえば、その成果が報道されていたか・・記憶にない。
2008/07/18のBlog
[ 19:44 ]
[ 弥生小学校 ]
先日、「反対」の意見書がでたばかりの弥生小問題。
市役所のサイトによれば、市教委による初の一般市民向け説明会が開催されるという告知がでた。
「西小学校・弥生小学校統合校舎整備の考え方について」の説明会
7月28日(月)夜18:30~ 弥生小学校体育館
市役所のサイトによれば、市教委による初の一般市民向け説明会が開催されるという告知がでた。
「西小学校・弥生小学校統合校舎整備の考え方について」の説明会
7月28日(月)夜18:30~ 弥生小学校体育館
お知らせは、格別のメッセージもなく、これまでの個別説明の実績が書かれているのみ。それによれば、過去にPTA,同窓会,町会への説明が2回(合計参加者37名)、関連5団体(元町倶楽部を含む)への個別説明を実施してきたと記載している。また、添付されている説明資料はすでにこのブログで掲載したものとまったく変わらない。
つまり、問題の耐震診断に関する疑惑にはまったく触れずじまい。
それにしても、この拙速なやりかたはどうだろう。今日18日にウェッブ上で告知(多分新聞等は明日)して10日後の開催。しかもどうやら1回で済ませたいようだ。
この問題に多少でも興味のある方はぜひ当日、弥生小学校に足を運んでいただきたい。もしかすると滅多にみられない弥生小学校の内部も見学できるかもしれない。(保証はできないが)
つまり、問題の耐震診断に関する疑惑にはまったく触れずじまい。
それにしても、この拙速なやりかたはどうだろう。今日18日にウェッブ上で告知(多分新聞等は明日)して10日後の開催。しかもどうやら1回で済ませたいようだ。
この問題に多少でも興味のある方はぜひ当日、弥生小学校に足を運んでいただきたい。もしかすると滅多にみられない弥生小学校の内部も見学できるかもしれない。(保証はできないが)
なお、yayoizakaブログは、耐震診断について更に突っ込んだ論評を載せている。現段階では資料不足で推測でしか書けない部分が残るが、それにしても大変な労作である。頭が下がる。
[ 18:45 ]
[ 空港 ]
昨日の新聞報道によると、JAL,ANAが関空=函館便を減便するという。
JALの場合は11月から一便を休止、ANAの場合来年7月から従来の夏の2便体制を1便に減らすという。結局、この秋以降はANAの一日1便のみになるわけだ。
先に、両社が「地方空港間の減便を検討」と報じられた際には、まだ搭乗率が60%台程度あるから大丈夫というコメントがあったが、燃費高騰で経営上の問題が深刻化している航空各社の「不採算路線切捨て」は予想以上に厳しかったということのようだ。
もともと、JAL/ANAの一日1便も出発・帰着時間がいずれも午後の早い時間(しかも両社の運行時刻がほぼ同じ)使い勝手が悪かったこともあり、観光・ビジネスともに魅力的ではなかったことも原因のひとつ。乗り継ぎで割高でも羽田経由の方が断然便利だったという事情はある。
それにしても地方空港の誘致合戦、撤退阻止の運動が全国各地で自治体首長も巻き込んで苛烈に繰り広げられる中、方針発表以来、そうした努力が関係者によってなされたのだろうか?
来函観光客がじりじりと減り続ける中、その理由として「航空機材の小型化、便数減」という他人任せの言い訳を繰り返してきた観光関係者は今こそ、「観光客が減ってきたからこそ航空各社も便の小型化・減便に動いたのだ、という当たり前の事実に立ち返るべきであろう。
JALの場合は11月から一便を休止、ANAの場合来年7月から従来の夏の2便体制を1便に減らすという。結局、この秋以降はANAの一日1便のみになるわけだ。
先に、両社が「地方空港間の減便を検討」と報じられた際には、まだ搭乗率が60%台程度あるから大丈夫というコメントがあったが、燃費高騰で経営上の問題が深刻化している航空各社の「不採算路線切捨て」は予想以上に厳しかったということのようだ。
もともと、JAL/ANAの一日1便も出発・帰着時間がいずれも午後の早い時間(しかも両社の運行時刻がほぼ同じ)使い勝手が悪かったこともあり、観光・ビジネスともに魅力的ではなかったことも原因のひとつ。乗り継ぎで割高でも羽田経由の方が断然便利だったという事情はある。
それにしても地方空港の誘致合戦、撤退阻止の運動が全国各地で自治体首長も巻き込んで苛烈に繰り広げられる中、方針発表以来、そうした努力が関係者によってなされたのだろうか?
来函観光客がじりじりと減り続ける中、その理由として「航空機材の小型化、便数減」という他人任せの言い訳を繰り返してきた観光関係者は今こそ、「観光客が減ってきたからこそ航空各社も便の小型化・減便に動いたのだ、という当たり前の事実に立ち返るべきであろう。
ちょうど、先週空港を利用した際に気がついたこと。
3Fレストランに新メニューが出ていた。前からメニューに「函館らしさがない」と批評していたが、多少は前向きになってきたというべきか。
戸井の活〆鮪定食
一方で2Fのみやげ物店からは一店舗が撤退して、その跡が客用の席になっていた。後に市内発行の経済紙に拠れば、店舗側からの強い要求に対して、空港ビル側が最近やっとテナント料の値下げに応じたとも。
開業当初から、テナントスペースの空きが目立つ空港ビル。それにしても新規出店がないどころか撤退が始まっているとは、驚きである。
3Fレストランに新メニューが出ていた。前からメニューに「函館らしさがない」と批評していたが、多少は前向きになってきたというべきか。
戸井の活〆鮪定食
一方で2Fのみやげ物店からは一店舗が撤退して、その跡が客用の席になっていた。後に市内発行の経済紙に拠れば、店舗側からの強い要求に対して、空港ビル側が最近やっとテナント料の値下げに応じたとも。
開業当初から、テナントスペースの空きが目立つ空港ビル。それにしても新規出店がないどころか撤退が始まっているとは、驚きである。
2008/07/17のBlog
[ 10:27 ]
[ 弥生小学校 ]
今朝の道新に「元町倶楽部有志」による「弥生小学校・保存」の意見書提出の記事が載りました。
待望久しい景観保護団体からの意見書ということで、今後この意見書への賛同の輪が広がるかどうか、注目すると同時に、本ブログとしても引き続き、独自に活動をすすめていきたいと思っています。
待望久しい景観保護団体からの意見書ということで、今後この意見書への賛同の輪が広がるかどうか、注目すると同時に、本ブログとしても引き続き、独自に活動をすすめていきたいと思っています。
元町倶楽部代表の村岡さんのブログ(下記)で意見書全文が読めます
ギャラリー村岡のJiroJiroJunction (ブログ)
http://blog.gmuraoka.com/index.php?itemid=211573
「函館・弥生小学校の保存を考える」ブログにも早速「意見書」全文がPDFファイルで掲載されました。
http://yayoizaka.web.fc2.com/fujyori3.pdf
ギャラリー村岡のJiroJiroJunction (ブログ)
http://blog.gmuraoka.com/index.php?itemid=211573
「函館・弥生小学校の保存を考える」ブログにも早速「意見書」全文がPDFファイルで掲載されました。
http://yayoizaka.web.fc2.com/fujyori3.pdf
2008/07/16のBlog
[ 22:57 ]
[ 弥生小学校 ]
先日、弥生小学校付近を通りかかるとバス通り側の3階部分に大きな張り紙の表示が出ていました。
木立に邪魔されて全貌を一気に見ることは困難ですが
さようなら校舎 思い出をありがとう 統合21年
思いやりの心をもち豊かに表現できる弥生の子
とあります。
木立に邪魔されて全貌を一気に見ることは困難ですが
さようなら校舎 思い出をありがとう 統合21年
思いやりの心をもち豊かに表現できる弥生の子
とあります。
公式には、「現校舎をどうするか」最終決定はされていないと、市当局は再三言明していますが、この張り紙の表現は、すくなくとも現在の校舎が何らかの形で存続することはない、ということを示していることは、素直に読めばわかることです。
函館の旧市街・都市景観形成地域の指定をうけている西部地区の真ん中にある、歴史と伝統、そしてすばらしい建築技術とデザインをもつこの建物の「解体」がいったいどういう経緯で(特に市民の意見を十分に反映させるという、開かれた市政の推進という観点から)決まったのか、疑問です。
函館の旧市街・都市景観形成地域の指定をうけている西部地区の真ん中にある、歴史と伝統、そしてすばらしい建築技術とデザインをもつこの建物の「解体」がいったいどういう経緯で(特に市民の意見を十分に反映させるという、開かれた市政の推進という観点から)決まったのか、疑問です。
[ 22:29 ]
[ 産業政策 ]
今日、市内のスーパーからはイカの姿が消えていた。
全国の魚業者による「重油高騰への行政の緊急対策」を求める実力行使「一斉休漁」が函館でも徹底して実施された結果であろう。
たしかに4年前に比して2倍以上に暴騰したという重油価格は、沖合いで、かつ煌々と輝く集魚灯を活用するいか漁のような「燃料多消費型」の魚業には大打撃。
長期的には、集魚灯のLED化など省資源タイプへの転換が必要なのはもちろんだ。
例年より出漁数が減り、一方気候変動影響か、例年よりいかが小型であることも手伝い、今年のいか漁は活気がない。
それにしても、供給量が減れば、価格は上がるのが経済の常識なのだが、最終販売価格はそれほど上がっていないのだそうだ。
理由は、いか(のみならず魚一般の)の流通システムにあるという。卸段階の買い付け業者が少なく(中小業者が淘汰され、大手スーパーなどひとにぎりの買い手しかいない)その結果、「高くすると消費者の魚離れが加速する」ことを恐れる買い付け側が価格の高騰にストップをかけているという。
実際に今日の新聞でも「休漁」の結果、「極端に少ない」水揚げにもかかわらず、買い手がもっと減った結果、今朝の取引価格は前日より20-30%も下がった(他の都市の例だが)という。
そういえば、函館のいかの仲買のせりは、高い価格から始めて供給量いっぱいまでは下げ続けるという特異な方式なのだそうだ。初せりのときは極端にすくない水揚げで「一箱2,000円!」と始まったとたんに全量がさばけてしまったという。
消費者の立場からは、安いことはありがたいのだが、経済原則を無視した採算無視の不当に安い価格が続けば、生産者が事業意欲を失う(廃業する)という事態が早晩やってくる。
酪農王国北海道でバターが足りない!という嘘のような話も、畜産農家の乳業離れが遠因。
この国の食料対策、さらには一次産業全般への無策を象徴するような危機的事態が静かに進行している。
全国の魚業者による「重油高騰への行政の緊急対策」を求める実力行使「一斉休漁」が函館でも徹底して実施された結果であろう。
たしかに4年前に比して2倍以上に暴騰したという重油価格は、沖合いで、かつ煌々と輝く集魚灯を活用するいか漁のような「燃料多消費型」の魚業には大打撃。
長期的には、集魚灯のLED化など省資源タイプへの転換が必要なのはもちろんだ。
例年より出漁数が減り、一方気候変動影響か、例年よりいかが小型であることも手伝い、今年のいか漁は活気がない。
それにしても、供給量が減れば、価格は上がるのが経済の常識なのだが、最終販売価格はそれほど上がっていないのだそうだ。
理由は、いか(のみならず魚一般の)の流通システムにあるという。卸段階の買い付け業者が少なく(中小業者が淘汰され、大手スーパーなどひとにぎりの買い手しかいない)その結果、「高くすると消費者の魚離れが加速する」ことを恐れる買い付け側が価格の高騰にストップをかけているという。
実際に今日の新聞でも「休漁」の結果、「極端に少ない」水揚げにもかかわらず、買い手がもっと減った結果、今朝の取引価格は前日より20-30%も下がった(他の都市の例だが)という。
そういえば、函館のいかの仲買のせりは、高い価格から始めて供給量いっぱいまでは下げ続けるという特異な方式なのだそうだ。初せりのときは極端にすくない水揚げで「一箱2,000円!」と始まったとたんに全量がさばけてしまったという。
消費者の立場からは、安いことはありがたいのだが、経済原則を無視した採算無視の不当に安い価格が続けば、生産者が事業意欲を失う(廃業する)という事態が早晩やってくる。
酪農王国北海道でバターが足りない!という嘘のような話も、畜産農家の乳業離れが遠因。
この国の食料対策、さらには一次産業全般への無策を象徴するような危機的事態が静かに進行している。
2008/07/10のBlog
[ 14:44 ]
[ 弥生小学校 ]
本日(7月10日)、道新、函新はそろって、西・弥生小学校の統合後の学校名が「弥生小学校」に決まったことを報道した。
建設地(現弥生小学校敷地)、西小ともに弥生町にあること、弥生小の歴史などを考慮しての決定という。ちなみに決定権限は教育委員会。
ところで、統合後の校舎はどうなるのか、依然としてあいまいな表現である。
すなわち
2012年からは現在の弥生小の場所での建設を検討している新校舎に移る方針。(道新記事)
というのみ。現弥生小学校は取り壊すのか、保存(全面・部分)するのか曖昧な表現である。
建設地(現弥生小学校敷地)、西小ともに弥生町にあること、弥生小の歴史などを考慮しての決定という。ちなみに決定権限は教育委員会。
ところで、統合後の校舎はどうなるのか、依然としてあいまいな表現である。
すなわち
2012年からは現在の弥生小の場所での建設を検討している新校舎に移る方針。(道新記事)
というのみ。現弥生小学校は取り壊すのか、保存(全面・部分)するのか曖昧な表現である。
すでに 景観関連団体などの関係者に配布されている資料では
「弥生小学校の耐震診断の結果」と題して
校舎の耐震診断とコンクリートの圧縮強度等を実施した結果(中略)有効な耐震補強の実施は難しいものと判断される。
として、間接表現ながら現校舎の保存・改築を否定し、解体は不可避と読めるような表現をしている。
更には、「統合校舎の整備方針」として
耐震診断の結果および両校PTAなどからの要望をふまえ、学校としての安全性確保や学習環境の改善を図るとともに、景観形成指定建築物の指定継続を目指す必要があることから、弥生小学校の有する歴史性や独特の意匠、さらには地域の町並みに配慮しながら、建物の外観を構成する主な立面を忠実に復元し、改築する方向で検討することとする。
として、事実上、現校舎の解体・新築(ただし外観は現状に似せて)の方針であるというに等しい。もっとも、この方針が確定的とういのではなく、すぐあとに続いて
整備に当たっては、今後市民意見等もふまえながら決定することとしたい。
と暫定方針であるという言い方になっている。
ちなみに、10ページからなるこの資料は作成者の名前も日付もないもので、前半が「統合関係」後半が「耐震診断」関係からなる。「弥生小ブログ」のファイル所在アドレスを以下に示す。
「西小学校・弥生小学校統合校舎の整備について」
「統合関係」
「耐震診断・資料」
・・・・関連するブログ記事(解説)
「弥生小学校の耐震診断の結果」と題して
校舎の耐震診断とコンクリートの圧縮強度等を実施した結果(中略)有効な耐震補強の実施は難しいものと判断される。
として、間接表現ながら現校舎の保存・改築を否定し、解体は不可避と読めるような表現をしている。
更には、「統合校舎の整備方針」として
耐震診断の結果および両校PTAなどからの要望をふまえ、学校としての安全性確保や学習環境の改善を図るとともに、景観形成指定建築物の指定継続を目指す必要があることから、弥生小学校の有する歴史性や独特の意匠、さらには地域の町並みに配慮しながら、建物の外観を構成する主な立面を忠実に復元し、改築する方向で検討することとする。
として、事実上、現校舎の解体・新築(ただし外観は現状に似せて)の方針であるというに等しい。もっとも、この方針が確定的とういのではなく、すぐあとに続いて
整備に当たっては、今後市民意見等もふまえながら決定することとしたい。
と暫定方針であるという言い方になっている。
ちなみに、10ページからなるこの資料は作成者の名前も日付もないもので、前半が「統合関係」後半が「耐震診断」関係からなる。「弥生小ブログ」のファイル所在アドレスを以下に示す。
「西小学校・弥生小学校統合校舎の整備について」
「統合関係」
「耐震診断・資料」
・・・・関連するブログ記事(解説)
筆者は弥生小学校について、あからさまに「全面保存」を主張する意図はない。
しかしながら、この建物のもつ建築的・歴史的価値、そして函館西部地区の歴史的景観を保護しつつ、次代につないでいくことを考えると、「耐震診断」=>「耐震補強困難」の簡単な文脈で、この建物を解体することには、もっと議論をするべきであるとは思う。
この建物の持つ価値をどうやって継承していくかについて、もっと多方面の方々からの意見・提言をうけて、幅広い視点でいくつかの選択肢を検討していくべきではなかろうか。
そして弥生小学校にはそうした努力を傾注するだけの価値があると信ずる。
実は筆者自身、この問題についてそれほど深刻に考えていたわけではなかった。
西・弥生統合問題も、「弥生小は残るんだろう」ぐらいの漠然とした感想しかもっていなかった。ところが、事態はそれほど簡単ではなかったのだ。
この3-4月から「弥生小はなくなるらしい」という情報がいくつか聞こえてきた。行政側からの公式の表明がないまま、しかし事態は確実に「解体・新築」へと進みつつある、とわかった頃、何度かこのブログでも紹介した「函館・弥生小学校の保存を考える」というブログの存在を知った。
このブログによって、それまでの漠然とした「弥生小学校」への見方がひっくりかえったといってもいい。
この建物のもつ建築的・デザイン的・教育的・歴史的価値、とりわけ、西部地区の都市景観形成指定地域の真ん中にあって、このエリア全体を代表するシンボル的存在であることにあらためて気づかされたといっていい。
というわけで、 しばらくは、この弥生小問題にこのブログの対象がシフトすることになると思うが、できれば辛抱強くお付き合いいただければ幸いである。
しかしながら、この建物のもつ建築的・歴史的価値、そして函館西部地区の歴史的景観を保護しつつ、次代につないでいくことを考えると、「耐震診断」=>「耐震補強困難」の簡単な文脈で、この建物を解体することには、もっと議論をするべきであるとは思う。
この建物の持つ価値をどうやって継承していくかについて、もっと多方面の方々からの意見・提言をうけて、幅広い視点でいくつかの選択肢を検討していくべきではなかろうか。
そして弥生小学校にはそうした努力を傾注するだけの価値があると信ずる。
実は筆者自身、この問題についてそれほど深刻に考えていたわけではなかった。
西・弥生統合問題も、「弥生小は残るんだろう」ぐらいの漠然とした感想しかもっていなかった。ところが、事態はそれほど簡単ではなかったのだ。
この3-4月から「弥生小はなくなるらしい」という情報がいくつか聞こえてきた。行政側からの公式の表明がないまま、しかし事態は確実に「解体・新築」へと進みつつある、とわかった頃、何度かこのブログでも紹介した「函館・弥生小学校の保存を考える」というブログの存在を知った。
このブログによって、それまでの漠然とした「弥生小学校」への見方がひっくりかえったといってもいい。
この建物のもつ建築的・デザイン的・教育的・歴史的価値、とりわけ、西部地区の都市景観形成指定地域の真ん中にあって、このエリア全体を代表するシンボル的存在であることにあらためて気づかされたといっていい。
というわけで、 しばらくは、この弥生小問題にこのブログの対象がシフトすることになると思うが、できれば辛抱強くお付き合いいただければ幸いである。
さて、弥生小全面解体の有力な根拠とされている「耐震診断」だが、上記のブログで本日、大変興味深い事実が明かされている。 「もうひとつの耐震診断」
現在、関係者に配られている「耐震診断」②に先行する、もうひとつの「耐震診断」①が存在するという。しかもその①では、弥生小の耐震性能は「大丈夫」という評価であったという。
もしそれが事実とすれば、2つの異なる結論をもつ耐震診断を適切な第三者にゆだねて再検討するなどの対応が必要ではないか。
函館の歴史的・公共建築物の中には近年、大規模改修、解体新築を施したものは少なからず存在する。旧丸井デパート(現まちづくりセンター)、旧西警(現臨海研究所=写真)がそれ。前者は4階部分と奥の部分を撤去、多数の耐震壁を追加した。
後者は全面解体=>新築(外観復元)を行ったが、いずれもその根拠は「耐震診断」で「もたない」という結論に基づくものであったことは記憶に新しい。
耐震偽装問題が世間を騒がせる中、「耐震上問題である」と結論付けた「報告」をまるごと鵜呑みにするほど、残念ながら行政・業者の信用度は高くない。理に叶う対応を切望する次第だ。
現在、関係者に配られている「耐震診断」②に先行する、もうひとつの「耐震診断」①が存在するという。しかもその①では、弥生小の耐震性能は「大丈夫」という評価であったという。
もしそれが事実とすれば、2つの異なる結論をもつ耐震診断を適切な第三者にゆだねて再検討するなどの対応が必要ではないか。
函館の歴史的・公共建築物の中には近年、大規模改修、解体新築を施したものは少なからず存在する。旧丸井デパート(現まちづくりセンター)、旧西警(現臨海研究所=写真)がそれ。前者は4階部分と奥の部分を撤去、多数の耐震壁を追加した。
後者は全面解体=>新築(外観復元)を行ったが、いずれもその根拠は「耐震診断」で「もたない」という結論に基づくものであったことは記憶に新しい。
耐震偽装問題が世間を騒がせる中、「耐震上問題である」と結論付けた「報告」をまるごと鵜呑みにするほど、残念ながら行政・業者の信用度は高くない。理に叶う対応を切望する次第だ。
2008/07/03のBlog
[ 01:33 ]
[ 弥生小学校 ]
しばらく間があいてしまったが、その後の経過をまとめておきたい
(写真は摩周丸から西部方面。弥生小学校の特徴のある窓の見える建物?みつけられますか)
1)市議会定例会
6月中旬に開催された定例市議会では、弥生小・西小統合後の弥生小学校の扱い(存続、一部改造、部分保存、全面解体・新築)については質問皆無。したがって、市・教育委員会からは経過説明も基本方針の開示もなされなかった。
いかに議員の関心が薄いか(ということは市民の認知も進んでいない)ということだろう。あるいはすでに市教委・市議会各派で根回しは終わっているのだろうか。
2)西部フォローアップ委員会
6月3日に開催された西部フォローアップ委員会でもこの問題が質問として提起された。都市建設部の回答は「最終方針は未定である。ただ7月中に方針をまとめて、秋には基本設計の発注という段取りは決まっているが」という歯切れの悪いもの。
(下に議事録の該当部分を掲載 全文は市のサイトで )
3)教育委員会
「函館市立小・中学校の配置についての基本指針(素案)」に対するパブリックコメント募集(7月1日締め切り)を出しています。
弥生・西小の統合を「基本指針」に格上げするための措置と思われます。悪く取ればこれで統合に関する「市民理解を得た」というお墨付きをとりたいということかもしれません。
なお、小規模小学校の統合の是非(あるいは功罪)については、前にも紹介した「函館・弥生小学校の保存を考える」ブログですでに、東京都中央区に多い「復興小学校」の例を引いた詳しい批判的論述がありますので、ご関心の向きは是非ご一読ください。
なお、市教委では、この基本指針に関する住民説明会を7月18日から順次開催するという。
4)解体・統合の事実上の表明
また市教委のホームページで、今年の知恵の予算の中に
弥生小:
弥生校舎思い出写真館
(平成20年度で子供たちがお別れする現校舎を題材に,別れと思い出をテーマに子どもの目線写真を撮り展示。また,新築当時の写真や現校舎の四季や行事をパネル展示し,保護者や地域住民にも見てもらい,思いを深める機会とする。)
事実上、解体方針が決定しているかのような表現(断定ではないが)で、上記の都市建設部長の発言と照らし合わせると不可解といえなくもない。
=======
以下は 上記2)議事録の該当部分(なお関連の項目として昨年 伝建指定を解除、解体された大野家住宅に関する質疑も掲載)
(写真は摩周丸から西部方面。弥生小学校の特徴のある窓の見える建物?みつけられますか)
1)市議会定例会
6月中旬に開催された定例市議会では、弥生小・西小統合後の弥生小学校の扱い(存続、一部改造、部分保存、全面解体・新築)については質問皆無。したがって、市・教育委員会からは経過説明も基本方針の開示もなされなかった。
いかに議員の関心が薄いか(ということは市民の認知も進んでいない)ということだろう。あるいはすでに市教委・市議会各派で根回しは終わっているのだろうか。
2)西部フォローアップ委員会
6月3日に開催された西部フォローアップ委員会でもこの問題が質問として提起された。都市建設部の回答は「最終方針は未定である。ただ7月中に方針をまとめて、秋には基本設計の発注という段取りは決まっているが」という歯切れの悪いもの。
(下に議事録の該当部分を掲載 全文は市のサイトで )
3)教育委員会
「函館市立小・中学校の配置についての基本指針(素案)」に対するパブリックコメント募集(7月1日締め切り)を出しています。
弥生・西小の統合を「基本指針」に格上げするための措置と思われます。悪く取ればこれで統合に関する「市民理解を得た」というお墨付きをとりたいということかもしれません。
なお、小規模小学校の統合の是非(あるいは功罪)については、前にも紹介した「函館・弥生小学校の保存を考える」ブログですでに、東京都中央区に多い「復興小学校」の例を引いた詳しい批判的論述がありますので、ご関心の向きは是非ご一読ください。
なお、市教委では、この基本指針に関する住民説明会を7月18日から順次開催するという。
4)解体・統合の事実上の表明
また市教委のホームページで、今年の知恵の予算の中に
弥生小:
弥生校舎思い出写真館
(平成20年度で子供たちがお別れする現校舎を題材に,別れと思い出をテーマに子どもの目線写真を撮り展示。また,新築当時の写真や現校舎の四季や行事をパネル展示し,保護者や地域住民にも見てもらい,思いを深める機会とする。)
事実上、解体方針が決定しているかのような表現(断定ではないが)で、上記の都市建設部長の発言と照らし合わせると不可解といえなくもない。
=======
以下は 上記2)議事録の該当部分(なお関連の項目として昨年 伝建指定を解除、解体された大野家住宅に関する質疑も掲載)
■統合に伴い解体(?)の方向にある「弥生小学校」について
星野委員長
「西部地区(都市景観形成地域)のまちづくり構想」の中でも市が所有する歴史的
建物は率先して復原・改修するとある。弥生小学校と西小学校の統合に伴う、弥生小
学校の校舎についてはどのようなスケジュールになっているのか。弥生小学校は歴史
的な価値のある建物である。景観を守る立場にある都市建設部としてはどう考えてい
るのか。
山本部長
弥生小学校と西小学校の統合、統合後の校舎が弥生小学校、今年度中に基本設計を
委託するということについては決定している。弥生小学校は、地域にとっても大事な
小学校であり、何とか残したいという思いはある。ただ、構造的に現状のままで利用
するということは難しい。外壁を残しながら内部を全く新しいものにするということ
も技術的には可能であるが、今までに地域交流まちづくりセンターや臨海研究所を建
設する際に使った手法なども検討しながらできるだけ昔の素材を使いたいとは考えて
いる。各所からの意見を集約しながら市のスタンスを決めて、7月くらいをめどに説
明の場を設ける予定である。その上で秋口に方向性を決め、基本設計委託を行うこと
をイメージしている。都市建設部としても景観指定建築物という観点からだけではな
く、建物として伝承していくことが可能かということも考えなくてはならない。
星野委員長
都市建設部と教育委員会とはスタンスが違うのか。
星野委員長
「西部地区(都市景観形成地域)のまちづくり構想」の中でも市が所有する歴史的
建物は率先して復原・改修するとある。弥生小学校と西小学校の統合に伴う、弥生小
学校の校舎についてはどのようなスケジュールになっているのか。弥生小学校は歴史
的な価値のある建物である。景観を守る立場にある都市建設部としてはどう考えてい
るのか。
山本部長
弥生小学校と西小学校の統合、統合後の校舎が弥生小学校、今年度中に基本設計を
委託するということについては決定している。弥生小学校は、地域にとっても大事な
小学校であり、何とか残したいという思いはある。ただ、構造的に現状のままで利用
するということは難しい。外壁を残しながら内部を全く新しいものにするということ
も技術的には可能であるが、今までに地域交流まちづくりセンターや臨海研究所を建
設する際に使った手法なども検討しながらできるだけ昔の素材を使いたいとは考えて
いる。各所からの意見を集約しながら市のスタンスを決めて、7月くらいをめどに説
明の場を設ける予定である。その上で秋口に方向性を決め、基本設計委託を行うこと
をイメージしている。都市建設部としても景観指定建築物という観点からだけではな
く、建物として伝承していくことが可能かということも考えなくてはならない。
星野委員長
都市建設部と教育委員会とはスタンスが違うのか。