Blog
2007/12/02のBlog
[ 21:08 ]
[ ヘッセ ]
ヘルマン・ヘッセ
独学で古今の書物をよく読み、自身でもすばらしい文学作品を世に送り出し
作家、詩人としてばかりではなく、絵を描き、庭仕事を愉しんだ人
挫折を繰り返し、たびたび鬱状態に陥りながらも
精一杯、生を生き抜いた人
[ ヘッセの読書術 ヘルマン・ヘッセ ]
先日の記事で、ヘッセも濫読がいけないと言っていると書いたが
それは、読書に関するエッセイを集めたこの本に書かれていた
ヘッセは読書の方法を、3つのタイプに分類して説明している
1. 無批判に読むタイプ
2. 客観的に観察するタイプ
3. 自分で解釈するタイプ
読書について (p64)
詳しい説明をすると、あまりに長い引用になるので省くが
この3つのタイプを行き来することで
より深い読書ができると言うことなのだと解釈した
さて、真の読書家 とは、どのような読み方をする どのような人を指すか
ヘッセは、このように言っている
私たちが徹底的に知っているものだけを
私たちは本当に自分のものにしたといえるのである。
三人か四人の一流の作家の作品を完全に、そしてくりかえし読んだ者は
次から次へと好奇心に駆られてあらゆる時代と国々の文学作品の抜粋と断片を
多量に飲み込んだ読者よりも豊かなのであり
はるかに多くのことを学んだのである。
少数の本を徹底的に知っているので
その本を手に取るだけで
それらを読んですごした無数の時間を思い起こすことができることは
千冊もの本の題名と詩人の名の漠然とした記憶でいっぱいになった頭よりも
ずっと高尚で自分の心を満足させてくれるものである。
書物とのつきあい p25
つまり、カフカを徹底的に読み、愛する、鏡さんのような方が
真の読書家である、と ヘッセは言っているのです。
偏狭な読書傾向、大いに結構なことではありませんか?
私は、ようやく、自分が書物から何を学びたいのか
おぼろげに見えてきたところです。
鏡さんのように、早くから自分が求める作家や作品をみつけられた方が
とてもうらやましく思います。
鏡 響子さんの 《 読書家になれない理由 》に TB
ツナミンさんの 《 ハリネズミと狐 》に TB
(12月5日)
独学で古今の書物をよく読み、自身でもすばらしい文学作品を世に送り出し
作家、詩人としてばかりではなく、絵を描き、庭仕事を愉しんだ人
挫折を繰り返し、たびたび鬱状態に陥りながらも
精一杯、生を生き抜いた人
[ ヘッセの読書術 ヘルマン・ヘッセ ]
先日の記事で、ヘッセも濫読がいけないと言っていると書いたが
それは、読書に関するエッセイを集めたこの本に書かれていた
ヘッセは読書の方法を、3つのタイプに分類して説明している
1. 無批判に読むタイプ
2. 客観的に観察するタイプ
3. 自分で解釈するタイプ
読書について (p64)
詳しい説明をすると、あまりに長い引用になるので省くが
この3つのタイプを行き来することで
より深い読書ができると言うことなのだと解釈した
さて、真の読書家 とは、どのような読み方をする どのような人を指すか
ヘッセは、このように言っている
私たちが徹底的に知っているものだけを
私たちは本当に自分のものにしたといえるのである。
三人か四人の一流の作家の作品を完全に、そしてくりかえし読んだ者は
次から次へと好奇心に駆られてあらゆる時代と国々の文学作品の抜粋と断片を
多量に飲み込んだ読者よりも豊かなのであり
はるかに多くのことを学んだのである。
少数の本を徹底的に知っているので
その本を手に取るだけで
それらを読んですごした無数の時間を思い起こすことができることは
千冊もの本の題名と詩人の名の漠然とした記憶でいっぱいになった頭よりも
ずっと高尚で自分の心を満足させてくれるものである。
書物とのつきあい p25
つまり、カフカを徹底的に読み、愛する、鏡さんのような方が
真の読書家である、と ヘッセは言っているのです。
偏狭な読書傾向、大いに結構なことではありませんか?
私は、ようやく、自分が書物から何を学びたいのか
おぼろげに見えてきたところです。
鏡さんのように、早くから自分が求める作家や作品をみつけられた方が
とてもうらやましく思います。
鏡 響子さんの 《 読書家になれない理由 》に TB
ツナミンさんの 《 ハリネズミと狐 》に TB
(12月5日)
2007/12/01のBlog
[ 13:18 ]
[ 長田 弘 ]
記憶は、過去のものでない。
それは、すでに過ぎ去ったもののことでなく
むしろ過ぎ去らなかったもののことだ。
とどまるのが記憶であり
じぶんのうちに確かにとどまって
じぶんの現在の土壌となってきたものは、記憶だ。
[ 記憶のつくり方 長田 弘 ]
12月になると
面倒くさがりの私でも、さすがに片付けなければならない
という気持ちになってくる
これは、いるもの
これは、いらないもの
そうやって、選別するのが苦手だ
記憶もまた、そういうものだと思っていたが
そうでもないらしい
記憶という土の中に種子を播いて
季節のなかで手をかけてそだてることができなければ
ことばはなかなか実らない。
じぶんの記憶をよく耕すこと。
その記憶の庭にそだってゆくものが
人生とよばれるものなのだと思う。
それは、すでに過ぎ去ったもののことでなく
むしろ過ぎ去らなかったもののことだ。
とどまるのが記憶であり
じぶんのうちに確かにとどまって
じぶんの現在の土壌となってきたものは、記憶だ。
[ 記憶のつくり方 長田 弘 ]
12月になると
面倒くさがりの私でも、さすがに片付けなければならない
という気持ちになってくる
これは、いるもの
これは、いらないもの
そうやって、選別するのが苦手だ
記憶もまた、そういうものだと思っていたが
そうでもないらしい
記憶という土の中に種子を播いて
季節のなかで手をかけてそだてることができなければ
ことばはなかなか実らない。
じぶんの記憶をよく耕すこと。
その記憶の庭にそだってゆくものが
人生とよばれるものなのだと思う。
2007/11/30のBlog
[ 09:20 ]
[ 絵、装画、装幀 ]
彼の描く独特な雰囲気を持つ妖精たちは「ラッカメア・フェアリー」と呼ばれる
「不思議の国のアリス」は、ジョン・テニエルのものが有名だが
ラッカムのアリスも、とても素敵だ
ニーベルンゲンの指輪、ピーターパン、スリーピー・ホロウ
真夏の夜の夢、ポー作品集、マザーグース、グリム童話など
数々の挿画を描いている
■ラッカムの絵を紹介してくださっているサイト
(たくさんの絵をアップしてくださっています。頁を開くと音楽が鳴るのでご注意を)
「不思議の国のアリス」は、ジョン・テニエルのものが有名だが
ラッカムのアリスも、とても素敵だ
ニーベルンゲンの指輪、ピーターパン、スリーピー・ホロウ
真夏の夜の夢、ポー作品集、マザーグース、グリム童話など
数々の挿画を描いている
■ラッカムの絵を紹介してくださっているサイト
(たくさんの絵をアップしてくださっています。頁を開くと音楽が鳴るのでご注意を)
ウンディーネ (Undine)
ラテン語の unda (波)の意味からなる名
四大精霊のうち水を司る精霊 (elementals)
パラケルススによると、ウンディーネには本来魂がないが
人間の男と結婚すると魂を得ることができる
ただし、これには大きな禁忌がある
ラテン語の unda (波)の意味からなる名
四大精霊のうち水を司る精霊 (elementals)
パラケルススによると、ウンディーネには本来魂がないが
人間の男と結婚すると魂を得ることができる
ただし、これには大きな禁忌がある
物語の内容については
「人魚姫」に近いものがある、とだけ記しておく
現在、この本は手に入りにくいと思うので
図書館に行く機会があったら
ラッカムの挿画と岸田理生の翻訳を楽しんでいただきたいと思う
(大型挿絵絵本に分類されるので、児童書の棚に置かれているかもしれない)
「魂」 とは、なんだろう
騎士に愛され、「魂」を得たウンディーネ
「魂」を得たがために、他者を想うこころを知る
愛する歓び、哀しみ、痛みをも知る
魂は、重い荷物
それが近づいてくると私の心は不安でいっぱいになるのです
そうつぶやくウンディーネが、かなしい
■岩波文庫 水妖記 ウンディーネ 柴田 治三郎訳
(格調高い翻訳で、より深い物語になっています)
「人魚姫」に近いものがある、とだけ記しておく
現在、この本は手に入りにくいと思うので
図書館に行く機会があったら
ラッカムの挿画と岸田理生の翻訳を楽しんでいただきたいと思う
(大型挿絵絵本に分類されるので、児童書の棚に置かれているかもしれない)
「魂」 とは、なんだろう
騎士に愛され、「魂」を得たウンディーネ
「魂」を得たがために、他者を想うこころを知る
愛する歓び、哀しみ、痛みをも知る
魂は、重い荷物
それが近づいてくると私の心は不安でいっぱいになるのです
そうつぶやくウンディーネが、かなしい
■岩波文庫 水妖記 ウンディーネ 柴田 治三郎訳
(格調高い翻訳で、より深い物語になっています)