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2008/05/01のBlog
[ 16:27 ]
[ 多和田 葉子 ]
ひなぎくの花言葉のひとつに
「無意識」というものがある
ひっそりと息づく「無意識」の花びらをすくいあげ
丁寧に淹れたお茶は 甘いだろうか、それとも 苦いだろうか
[ ヒナギクのお茶の場合 多和田葉子 ] (新潮社)
ゆっくりとお茶を飲む
そんな気持ちで、ゆっくりと読んでみたい
それなのに、どうしてか、この著者の本は
ゆっくりと読んでいるはずなのに
疾走している何かに乗っているような
耳鳴りがしてくる
耳鳴りがしたり背中がざわざわとする時は
異界がすぐ傍で口をあけているのだと
昔、祖母に聞いたことがあるけれど
わたしにとって 多和田葉子さんの紡ぐ言葉は
異界の入り口を開く呪文であるかもしれない
電車に乗っていると
どうして電車なんかに乗っているのだろうと思ってしまう。
移動している時の方が、じっとすわっている時よりも
遠くに考えが飛んで面白いからかなあ、と思う。
~枕木 p9~
この冒頭部分で、あぁ、そうなんだよね、と相槌など打とうものなら
うっかりそのままさらわれてしまう
切符を買った時にはどこかへ行くつもりだったのに
乗っているうちに、どこへ行くのか忘れてしまった。
~枕木 p9~
あぁ、あるある、そう思ってしまった時には
悪夢になりそうだ、と思いながら旅をはじめてしまった
頁をめくりながら、移りゆく景色を眺めていると
身体を持たない、名前もない、何者でもない(わたし)に変化していく
(わたし)は、身体を持たない。名前もない。何者でもない。
普段は、人の目にも見えない。
ただ、時々自分の意志と関係なく
ある物質や生物のカタチになってしまうことがある。
一度あるカタチを取ってしまうと、もとにもどるのが難しくなる。
早くもとにもどりたいと、そればかり考えてしまう。
カタチがあると、壊れるのが恐いので、カタチがない方がいい。
~雲を拾う女 p42~
わたしの旅は続く
いつか、この旅が終焉を迎えるその日まで
どうやら枕木というものは
その上に頭を置いて眠り込んでしまうためにあるのではなく
夢から夢へと渡って行くためにあるらしい。
~枕木 p35~
夢を読んでいるよう
良い夢も悪い夢も とりまぜてみる長い夢の途中
夢の醒め際の肌寒さをしのぐために
きっとまた わたしは夢の続きをみようとするだろう
「無意識」というものがある
ひっそりと息づく「無意識」の花びらをすくいあげ
丁寧に淹れたお茶は 甘いだろうか、それとも 苦いだろうか
[ ヒナギクのお茶の場合 多和田葉子 ] (新潮社)
ゆっくりとお茶を飲む
そんな気持ちで、ゆっくりと読んでみたい
それなのに、どうしてか、この著者の本は
ゆっくりと読んでいるはずなのに
疾走している何かに乗っているような
耳鳴りがしてくる
耳鳴りがしたり背中がざわざわとする時は
異界がすぐ傍で口をあけているのだと
昔、祖母に聞いたことがあるけれど
わたしにとって 多和田葉子さんの紡ぐ言葉は
異界の入り口を開く呪文であるかもしれない
電車に乗っていると
どうして電車なんかに乗っているのだろうと思ってしまう。
移動している時の方が、じっとすわっている時よりも
遠くに考えが飛んで面白いからかなあ、と思う。
~枕木 p9~
この冒頭部分で、あぁ、そうなんだよね、と相槌など打とうものなら
うっかりそのままさらわれてしまう
切符を買った時にはどこかへ行くつもりだったのに
乗っているうちに、どこへ行くのか忘れてしまった。
~枕木 p9~
あぁ、あるある、そう思ってしまった時には
悪夢になりそうだ、と思いながら旅をはじめてしまった
頁をめくりながら、移りゆく景色を眺めていると
身体を持たない、名前もない、何者でもない(わたし)に変化していく
(わたし)は、身体を持たない。名前もない。何者でもない。
普段は、人の目にも見えない。
ただ、時々自分の意志と関係なく
ある物質や生物のカタチになってしまうことがある。
一度あるカタチを取ってしまうと、もとにもどるのが難しくなる。
早くもとにもどりたいと、そればかり考えてしまう。
カタチがあると、壊れるのが恐いので、カタチがない方がいい。
~雲を拾う女 p42~
わたしの旅は続く
いつか、この旅が終焉を迎えるその日まで
どうやら枕木というものは
その上に頭を置いて眠り込んでしまうためにあるのではなく
夢から夢へと渡って行くためにあるらしい。
~枕木 p35~
夢を読んでいるよう
良い夢も悪い夢も とりまぜてみる長い夢の途中
夢の醒め際の肌寒さをしのぐために
きっとまた わたしは夢の続きをみようとするだろう
2008/04/27のBlog
[ 14:20 ]
[ ■国内作家の本 ]
やわらかな春の陽射しが
窓辺にとどくようになったら
なんだか ”やわらかなもの” が読みたくなり
「童話集」と書かれたこの本を
書棚から抜き出してみた
[ 風と木の歌 安房直子 ] (偕成社文庫)
”やわらかなもの”
陽だまりのようにあたたかいもの
砂糖菓子のようにとろけるもの
でも ”やわらかなもの” は そればかりじゃない
”やわらかな さびしさ” とか
”やわらかな かなしさ” ってものも
確かにあるのだと気づくのは
こんなうららかな春の日に
こんな ”やわらかな童話”を読んだ時
著者の 安房 直子さん
安房 という字をひらがなで書くと ”あわ”
”あわ” から連想する ”泡”
目の前に 泡の玉が浮かんでくる
色とりどりの光をまとったまぁるい玉が見えてくる
ほんのちょっと油断していると はじけて消えてしまいそう
そんな泡沫
泡沫夢幻
夢や幻は、儚いものだけど
まったく消えてなくなってしまうものではない
その儚さは、胸の奥の奥のほうにしまわれている
いつか見た色とりどりの夢や幻が
胸の奥の奥のほうから
シャボン玉に乗ってやってくるのがわかる
ふわふわとやってくるそれを感じていると
いまここで感じている
”さびしさ” や ”かなしさ” は
”いとしさ” と 同類なのだと気づく
この本は 「童話集」
「童話」 は、こどものために作られたお話 だけれど
「童話」 は、こどものためだけのものではないのだ と
間違いなく思わせてくれる そんな「童話集」だった
・きつねの窓
・さんしょっ子
他 8篇からなる短篇集
~~*~~
尾崎翠を好きだと思う人に
おすすめしたい童話集
この作家を紹介してくれた ましろさん に 感謝
窓辺にとどくようになったら
なんだか ”やわらかなもの” が読みたくなり
「童話集」と書かれたこの本を
書棚から抜き出してみた
[ 風と木の歌 安房直子 ] (偕成社文庫)
”やわらかなもの”
陽だまりのようにあたたかいもの
砂糖菓子のようにとろけるもの
でも ”やわらかなもの” は そればかりじゃない
”やわらかな さびしさ” とか
”やわらかな かなしさ” ってものも
確かにあるのだと気づくのは
こんなうららかな春の日に
こんな ”やわらかな童話”を読んだ時
著者の 安房 直子さん
安房 という字をひらがなで書くと ”あわ”
”あわ” から連想する ”泡”
目の前に 泡の玉が浮かんでくる
色とりどりの光をまとったまぁるい玉が見えてくる
ほんのちょっと油断していると はじけて消えてしまいそう
そんな泡沫
泡沫夢幻
夢や幻は、儚いものだけど
まったく消えてなくなってしまうものではない
その儚さは、胸の奥の奥のほうにしまわれている
いつか見た色とりどりの夢や幻が
胸の奥の奥のほうから
シャボン玉に乗ってやってくるのがわかる
ふわふわとやってくるそれを感じていると
いまここで感じている
”さびしさ” や ”かなしさ” は
”いとしさ” と 同類なのだと気づく
この本は 「童話集」
「童話」 は、こどものために作られたお話 だけれど
「童話」 は、こどものためだけのものではないのだ と
間違いなく思わせてくれる そんな「童話集」だった
・きつねの窓
・さんしょっ子
他 8篇からなる短篇集
~~*~~
尾崎翠を好きだと思う人に
おすすめしたい童話集
この作家を紹介してくれた ましろさん に 感謝
2008/04/26のBlog
[ 15:32 ]
[ sa.ku.ra ]
桜の咲く道を通って
春を胸いっぱいに吸いこんで
うちに帰ろう
2008年4月26日
真駒内公園の桜
~~*~~
風に吹かれて-Blowin' in the Wind-
chibisaruさんの企画 にTBさせていただきました。
春を胸いっぱいに吸いこんで
うちに帰ろう
2008年4月26日
真駒内公園の桜
~~*~~
風に吹かれて-Blowin' in the Wind-
chibisaruさんの企画 にTBさせていただきました。