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2008/07/24のBlog
[ 17:15 ]
[ 多和田 葉子 ]
表現がイメージを凌駕する
『飛魂』を読んだときに書いた言葉だけれど
またもや、そんな感想を持ってしまった
芥川賞受賞作「犬婿入り」と同時収録されている 「ペルソナ」
[ 犬婿入り 多和田葉子 ] (講談社文庫)
『飛魂』を読んだ時には
言葉の美しさをとことんまで突き詰めていくと
物語の輪郭は曖昧になっていく・・・(のだろう)と思ったが
「ペルソナ」では、言葉によって表現されたイメージを
言葉によって壊そうとしているようで
次第に物語の輪郭が曖昧になっていくように思えた
「言葉」には限界がある
その限界に挑んでいるような作品
この物語は
ドイツに留学している道子が感じている
自分と自分を取り巻いている世界(社会)とのズレ
違和感というか異質感を丁寧に描いている(暴いている)
ちぐはぐに思える会話
視点が定まらない
意味があるような ないようなエピソードの連鎖は
ざわざわとした雰囲気を醸し出して
”人は孤独である”ということを意識せずにはいられない
自分と他者との壁
自分と自分を取り巻く環境とのズレを
常日頃感じているわたしにとっては
かなり痛い作品だった
「ペルソナ」
自分がそれと意識しないうちに
自分の外の世界に対してつけてしまっていることがあるかもしれない
あるいは、自分自身に対してもつけているのかもしれない
うすら寒い怖ろしい気持ちになる
街を歩いていてショーウィンドウに映った自分の顔が
仮面のように感じることはないだろうか
道子のように 「仮面」をつけて歩いたら
自分をさらけだせるのだろうか
~~*~~
「まっしろな気持ち」のましろさんの記事にTBさせていただきました。
■ ましろさんの記事
う~ん、「ペルソナ」についての考察。
とても興味深かったです。
人は人の表層しか見ないし、通用しない。
そうかもしれないし、そうではないと、思いたいような気もしたり・・・(笑)
表題作、「犬婿入り」についても書かれています。
『飛魂』を読んだときに書いた言葉だけれど
またもや、そんな感想を持ってしまった
芥川賞受賞作「犬婿入り」と同時収録されている 「ペルソナ」
[ 犬婿入り 多和田葉子 ] (講談社文庫)
『飛魂』を読んだ時には
言葉の美しさをとことんまで突き詰めていくと
物語の輪郭は曖昧になっていく・・・(のだろう)と思ったが
「ペルソナ」では、言葉によって表現されたイメージを
言葉によって壊そうとしているようで
次第に物語の輪郭が曖昧になっていくように思えた
「言葉」には限界がある
その限界に挑んでいるような作品
この物語は
ドイツに留学している道子が感じている
自分と自分を取り巻いている世界(社会)とのズレ
違和感というか異質感を丁寧に描いている(暴いている)
ちぐはぐに思える会話
視点が定まらない
意味があるような ないようなエピソードの連鎖は
ざわざわとした雰囲気を醸し出して
”人は孤独である”ということを意識せずにはいられない
自分と他者との壁
自分と自分を取り巻く環境とのズレを
常日頃感じているわたしにとっては
かなり痛い作品だった
「ペルソナ」
自分がそれと意識しないうちに
自分の外の世界に対してつけてしまっていることがあるかもしれない
あるいは、自分自身に対してもつけているのかもしれない
うすら寒い怖ろしい気持ちになる
街を歩いていてショーウィンドウに映った自分の顔が
仮面のように感じることはないだろうか
道子のように 「仮面」をつけて歩いたら
自分をさらけだせるのだろうか
~~*~~
「まっしろな気持ち」のましろさんの記事にTBさせていただきました。
■ ましろさんの記事
う~ん、「ペルソナ」についての考察。
とても興味深かったです。
人は人の表層しか見ないし、通用しない。
そうかもしれないし、そうではないと、思いたいような気もしたり・・・(笑)
表題作、「犬婿入り」についても書かれています。
2008/07/21のBlog
[ 17:56 ]
[ ■国内作家の本 ]
もうね
なんだか最近 重くて重くて・・・
見かけだけでも軽くしたら
重苦しい気分、少しは軽くなるかな、と
髪をカットしに出かけてみた
そこで手放したことをちょっと後悔していた本に出会って
カラーも追加オーダーして一気読み
[ つむじ風食堂の夜 吉田篤弘 ] (ちくま文庫)
十字路の角にぽつんと灯をともしている食堂
十字路はあちらこちらから風が集まってきて
いつもいつでも つむじ風が旋っている
つむじ風は何を巻き上げているのだろう
ひさしぶりに訪れた(再読した) 月舟町
すぐそばにあるようで、ここにはない町、どこにもない町
夢と現が同居しているような、こんな町を訪れたなら
いつのまにか過ぎ去ってしまった時間と
あわただしく別れてしまった人と
再び出会えるような気がする
つむじ風 は、下から上に吹くという
つむじ風は
片時も忘れたくないのに 少しずつ沈んでいってしまう
そんなかなしい ”人の想い” というものを
記憶の底のほうから ひょいと拾い上げて
かいま見せてくれるのかもしれない
風に乗って再びまみえた過去の残像は
何を残していくのだろう
何も残さないかもしれない
それでもかまわないような気がする
十字路に吹く つむじ風は
過去を現在に浮かびあがらせてくれる風
そして過去を未来につないでくれる風なのだから
過去は、はるか遠い
未来もまた、はるか遠い
遠いけれど、確実につながっていて
十字路に立って、風が吹いたなら、また歩き出せるような気がする
つむじ風は、語らずに知らしめてくれる
過去を見るということは、現在を見ているということで
それはきっと未来をも透かし見ていることになるのだと
なんだかいきなり確信してしまった
どこか遠く。
それでいいんです。
決めない方が。
終わりのない方がね。
~p130~
~~*~~
「まっしろな気持ち」のましろさんの記事にTBさせていただきました。
■ ましろさんの記事
哲学的とも宇宙論とも思えるような言葉がちらりと出てくるのに
少しも堅苦しくならずにふわふわゆらゆらとたゆたっていられる。
~ましろさんの記事より~
そう、そのとおりなのです。
肩の力を抜いて、すっと入っていける。
そして、読み終えたあとの気分もとてもいいのです。
穏やかな気持ちで浮遊していられる・・・
なんだか最近 重くて重くて・・・
見かけだけでも軽くしたら
重苦しい気分、少しは軽くなるかな、と
髪をカットしに出かけてみた
そこで手放したことをちょっと後悔していた本に出会って
カラーも追加オーダーして一気読み
[ つむじ風食堂の夜 吉田篤弘 ] (ちくま文庫)
十字路の角にぽつんと灯をともしている食堂
十字路はあちらこちらから風が集まってきて
いつもいつでも つむじ風が旋っている
つむじ風は何を巻き上げているのだろう
ひさしぶりに訪れた(再読した) 月舟町
すぐそばにあるようで、ここにはない町、どこにもない町
夢と現が同居しているような、こんな町を訪れたなら
いつのまにか過ぎ去ってしまった時間と
あわただしく別れてしまった人と
再び出会えるような気がする
つむじ風 は、下から上に吹くという
つむじ風は
片時も忘れたくないのに 少しずつ沈んでいってしまう
そんなかなしい ”人の想い” というものを
記憶の底のほうから ひょいと拾い上げて
かいま見せてくれるのかもしれない
風に乗って再びまみえた過去の残像は
何を残していくのだろう
何も残さないかもしれない
それでもかまわないような気がする
十字路に吹く つむじ風は
過去を現在に浮かびあがらせてくれる風
そして過去を未来につないでくれる風なのだから
過去は、はるか遠い
未来もまた、はるか遠い
遠いけれど、確実につながっていて
十字路に立って、風が吹いたなら、また歩き出せるような気がする
つむじ風は、語らずに知らしめてくれる
過去を見るということは、現在を見ているということで
それはきっと未来をも透かし見ていることになるのだと
なんだかいきなり確信してしまった
どこか遠く。
それでいいんです。
決めない方が。
終わりのない方がね。
~p130~
~~*~~
「まっしろな気持ち」のましろさんの記事にTBさせていただきました。
■ ましろさんの記事
哲学的とも宇宙論とも思えるような言葉がちらりと出てくるのに
少しも堅苦しくならずにふわふわゆらゆらとたゆたっていられる。
~ましろさんの記事より~
そう、そのとおりなのです。
肩の力を抜いて、すっと入っていける。
そして、読み終えたあとの気分もとてもいいのです。
穏やかな気持ちで浮遊していられる・・・
2008/07/14のBlog
[ 17:52 ]
[ 長田 弘 ]
[ すべてきみに宛てた手紙 長田 弘 ] (晶文社)
ありあまる時間を
”考える”ためには使えなくて
ありあまる時間を
あなたにあげることができない
ぼんやりと本を開いて
眼は文字を追っているのだけれど
こころ、此処に在らず・・・というのだろうか
気がつくと本の向こう側に思いを廻らせている日々
はじまりというのは、何かをはじめること。
そう考えるのがほんとうは順序なのかもしれません。
しかし、実際はちがうと思うのです。
はじまりというのは、何かをはじめるということよりも
つねに何かをやめるということが
いつも何かのはじまりだと思えるからです。
~手紙 1~
書くというのは、二人称をつくりだす試みです。
書くことは、そこにいない人にむかって書くという行為です。
文字をつかって書くことは、目の前にいない人を
じぶんにとって無くてはならぬ存在に変えてゆくことです。
後記
~~*~~
連日30度超えの地域にお住いの方々には笑われちゃうかもしれませんが
ここ、北の地も例年になく暑いです。
エアコンも扇風機もないので、頭 はんぶん煮えてるみたい(苦笑)
本読み、ちっともはかどらないので
しばらくゆっくり更新になります。
そうそう、最近、この曲がお気に入りです♪
強く抱いて 離さないで
君を苦しめて 君を守る孤独を
Mirror feat.Salyu / WISE
Mirror feat.Salyu / WISE // You Tube 動画
痛みと引き換えの安心
孤独は苦しいしさみしいけれど
もしかしたら、その孤独感にこそ
守られているのかもしれないって思う時もあって・・・
一人ぼっちの夜に 目覚める臆病者
そう君が望んだ明日へのリスク
強く抱いて 離さないで
見つめる孤独が 君の明日を照らす