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EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ
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2008/01/28のBlog
先週は,ソジェンショックで欧州株式市場が暴落し,世界中の株式市場が悲鳴をあげる中,FRBが0.75%の緊急利下げを発表しました。その後,Ambacの救済のニュースが流れて懸念していたモノライン金融保証会社のデフォルトの危機は脱したようです。

ドル円は,週足の高値と安値の差は3円程度であまり大きいとはいえませんが,十字線に近い形で,106円台後半で終値を迎えました。2円程度上とは言え,上値は109円台が大変遠く見えます。もちろん,107円台・108円台共に戻り売りの嵐にさらされるでしょう。下値は,104.95円を水曜日に最安値としてつけてから反発していますから,当面はそれが破られない限り105.50円台から108.50円ぐらいのレンジ相場でしょう。
ユーロドルは,安値は1.43ドル台半ばまで落ちた後,上にも下にも行って来い相場となり,1.47ドル台後半を高値として,週足の終値は1.46ドル台後半です。最近はユーロに個人的に注目していることもあって,先週の予測の

1.45ドルを割ったら逆指値で売ります。一方,上値は先週より低く1.48ドル程度と思われます。

は適度に当たっていると思います。逆指値で利益が出た人も1.47ドル台後半で戻り売りをしてプラスになっている人もいることでしょう。今週の上値は,(下落して終わった週足に敬意を表して)1.48ドルからやや下がって1.47ドル台の半ば程度と思います。下値は引き続き1.45ドル割れがキーポイントです。ただし,先週は1.45ドルを割ってから,(急落と買戻しが速すぎて)昨年12月27日に直下でロングポジションを構築した人たちの投げがまだ発生していない模様なので,急激に下げ渋る可能性が高いです。

それでも,可能性は高くありませんが徐々に下落して1.43ドルを割ったら,上記の投げと付近のストップロスを誘発して1.41ドル台が見えてくるでしょう。
ドルスイスは,週足の終値が1.0971フランで,ダブルボトムの右側を何とか形が悪く保っているようにも見えます。大相撲の千秋楽で朝青龍は負けてしまいましたが,為替市場の朝青龍はなかなか粘り腰のようです。

このペアには,先週の指針がそのまま当てはまります。

1.10フラン付近でとどまっているなら売りも買いもできずに様子見です。上値は,1.12フランを明確に越えてくることを確認できるなら1.13フラン越えで打診買いして,次に1.15フラン越えで買い増しというようなシナリオです。(中略)一方,下値は,今のところ1.08フラン台で底堅いと思っていますので,1.08フランを割るまでは売れません。

手抜きではなく,動かない相場に手出しは無用です。
ポンドドルは,日柄的に上昇の限界であったのですが,それなりに長い下ヒゲをつけてダメかと思わせながら,300PIPS近くの大陽線で終わりました。

週足終値が先々週の高値を上回ったこと,先々週のさらに前の1月6日の週の高値付近であることから,さらに続伸が期待されるものの,上値は2.00ドル手前の戻り売りではね返されると思います。下値は,1.96ドルを大きく越えた時点でそこがサポートラインとなっています。

いつものように,週足を211.67円で終えたポンド円は計算により算出します。

ドル円のレンジ:105.50円~108.50円
ポンドドルのレンジ:1.96ドル~2.00ドル

として,最大振幅で掛け合わせると206.78円~217.00円ですが,ドル円が上がるとポンドドルは下がる傾向がありますので,大体211.50円を中心としたプラスマイナス4円程度のレンジと見積もります。何度も言うようですが,ポンド円はそのチャートを見て売買するトレーダーの出来高が非常に少ないですから,ドル円とポンドドルのレートで自動的にレートが決められてしまうと思ってください。
2008/01/27のBlog
[ 19:56 ] [ アノマリー・データ等 ]
2005年5月16日以降の市場の反応です。

【5/16のN.Y.外為市場概況】
5月のNY連銀景況指数が2003年4月以降で最低となり、また3月の対米証券投資データで買い越し額が事前予想よりも少なかったことで・・・ユーロ・ドルは1.2651まで上昇、1.2640前後で引けた。
【5/17のN.Y.外為市場概況】
4月の米・生産者物価指数が予想以上の上昇を記録、…この日米・財務省が発表した半期毎の為替報告で中国が為替操作国として認定されていない事を理由にドル買いが優勢と
なった。ユーロ・ドルは1.2653まで上昇したが、ドル・円相場の反発をにらんで1.2595まで下げた。
【5/18のN.Y.外為市場概況】
4月の米コアCPI指数が前月比で変わらずとなったことを背景に米国10年債利回りが低下、この動きをにらんで外為市場ではドル売りが先行した。ユーロ・ドルはOECDがユーロ圏の経済成長見通しを下方修正することが材料視され、1.2608まで下落したが、FT紙の報道で一時1.2691まで上昇した。
【5/19のN.Y.外為市場概況】
前週分の失業保険新規申請件数が市場予想以下(321K)となり、モデル系ファンドなどのドル買いでドル・円は107円69銭に上昇した。5月のフィラデルフィア連銀景況指数の低下でドル売りは強まる局面もあったが、ユーロ・円を中心にクロスの円売りのフローが散見され、…ユーロ・ドルは1.2603まで下げたが、マクロ系のファンドがユーロ買いを仕掛けたようで1.2645まで反発した。
【5/20のN.Y.外為市場概況】
グリーンスパンFRB議長が「中国人民元はいずれ切り上げられる」と発言したことが意識されてドル・円は伸び悩みとなり、…ユーロ・ドルは、EU憲法に対するフランスの国民投票に関する世論調査で、反対派が過半数を占めている事を背景にユーロ売りが広がったが、1.25台前半ではロシア中銀とみられるユーロ買いが観測されており、最後は1.2560-65に戻した。
【5/23のN.Y.外為市場概況】
ユーロ・ドルは1.2500付近でロシア中銀がユーロ買いを継続しているとの見方で1.2598まで上昇した。ECB総裁が必要ならば利上げを実施すると発言したことも材料視されたようだ。
ただ、その後はEU憲法批准に関するフランス国民選挙の世論調査で反対派が増加した事やアメリカのアセットマネジャーが欧州株を売却しているとの理由でユーロ・ドルは伸び悩んだ。
【5/24のN.Y.外為市場概況】
4月の米・中古住宅販売件数が過去最高を記録したことを背景にドル・円は107円58銭まで反発した。この日は5月3日開催分のFOMC会合の議事録が公表されたが、インフレ懸念については一部の市場関係者が期待していた見解は示されていなかったようだ。ユーロ・ドルはN.Y.市場で1.2590まで戻したが、1.26台前半にはオファー興味が残されていたようだ。
【5/25のN.Y.外為市場概況】
朝方はモデル系やモメンタム系ファンド筋のドル売りが先行したが、4月の新規住宅販売件数が過去最高水準を記録したことや中国の政府高官が人民元早期切り上げの可能性を否定したことなどを背景にドル買いが広がった。アトランタ連銀総裁のタカ派的なコメントもドル買い材料となった。ユーロ・ドルはロシア中銀のユーロ買いや中期マクロファンド筋のショートカバーで1.2620まで上昇したが、アジア筋のオファーに上値を抑えられた。

※このあたりではまた迷いが生じていますが…

【5/26のN.Y.外為市場概況】
2005年Q1の米GDP改定値が上方修正されたが、市場予想を下回っていたことからドル・円は108円銭前後まで下落した。ユーロ・ドルはフランス国民選挙の世論調査でEU憲法の否決観測が強まり、米投資銀行のユーロ売りで一時1.2494まで下落した。その後もユーロの戻りは鈍く1.2510前後で引けた。

※やっぱり,このEU憲法否決観測がユーロドル下落の決め手だったような気がします。今度はユーロ側の不利なニュースがダメ押しになったのが興味深いです。

【5/27のN.Y.外為市場概況】
この日発表されたコア個人消費支出(PCE)価格指数は予想通りの水準となったが、米系カストディアンのドル買いが優勢となり、ドル・円は108円10銭まで上昇。5月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値が市場予想を上回ったことでドル・円は下げ渋った。ユーロ・ドルはEU憲法批准のフランス国民選挙での“否決”を市場は織り込んだとみる投資家の買い戻しで1.2589まで上昇。
【5/30の欧米外為市場概況】
ロンドン市場はバンクホリデー、N.Y.市場はメモリアルデーのため外為市場はクローズ。フランスの国民投票でEU憲法の批准が否決されたため、ユーロ売りが優勢となり、ユーロ・ドルは1.2465まで下落、ユーロ・円は134円55銭まで下落した。

※決して週末や祝日のニュースを侮ってはいけませんよ。

【5/31の欧米外為市場概況】
5月のシカゴPMIが市場予想を下回ったことを理由に,…ユーロ・ドルはシカゴPMIがリリースされた後に1.2369まで反発したが、モデルベースファンドが1.2300のオプショントリガーを狙ったユーロ売りを仕掛けて、ユーロ・ドルは一時1.2296まで下落した。
【6/1の欧米外為市場概況】
5月のISM 製造業指数が予想以下となったことを理由にドル売りが先行したが、オランダ国民投票でもEU憲法批准が否決されたとの報道で(出口調査結果より)ユーロ売り・ドル買いが広がり、…ユーロ・ドルは1.2274まで反発したが、モデルファンドなどのユーロ売りに押されて1.2160まで下落した。

※最後は,経済要因より政治要因が勝ちました。

まとめると,ドルは対ユーロに対して,

1)レンジ相場では,良い指標に堅調に,悪い指標に弱含む普通の反応です。
2)ドルの上昇トレンドが形成し始めると,良い指標に強く反応し,悪い指標は無視し始めます。
3)最後は,上昇トレンドでは対ドル通貨の不利な(しばしば政治的)ニュースによってダメ押しされます。


2)や3)は,下降トレンドでは,悪い指標に強く反応し,良い指標を無視し始めることが起きたり,対ドル通貨の有利なニュースでダメ押しされるのでしょう。また,市場が普段は圧倒的に米経済指標のみを見ていることがわかります。ユーロの経済指標は,日々のボラテリティを形成しているだけですね。

私は,今の状況はあまりドルの悪材料に反応しない2)に近い感じがしているのですが,皆さんはどう思いますか。
[ 19:24 ] [ アノマリー・データ等 ]
Prodi's Resignation May Herald Berlusconi's Return (Update4)

イタリアのプローディ政権が崩壊し,またまたメディア業界を牛耳っているACミランのオーナーでもあるベルルスコーニが復活かもしれません。イタリア政治のゴタゴタは極東の某国なみです。ひょっとすると,これはユーロ下落に影響を与えるニュースかもしれません。

忘れもしない2005年の春から夏にかけての下落は,4月25日月曜日の週に最後の1.30ドルをつけてから,図のように翌週ダブルトップのネックライン辺りである1.28ドル前半をつけたあたりから加速したと思っています。

その週から6月1日までのファンダメンタルに市場がどう反応したか,過去のFiscoのニュースからログを起こしてみました。(一部情報の無い日があります。また,ユーロドルに関係ない部分は省略していますがご了承ください。)

【4/25のN.Y.外為市場概況】
ユーロ・ドルはユーロ圏の経済見通しの悪化やユーロ憲法を多くが支持していないとの懸念などを背景に弱含み。米大手投資銀行のユーロ売りも観測されており一時1.2954まで下落した。ただ、ロシア勢のユーロ買いやインターバンクのショートカバーでユーロ・ドルが1.3005前後まで反発した。
【4/26のN.Y.外為市場概況】
3月の米・新築住宅販売件数が過去最高を記録したこと(143.1万件)を理由に、朝方はドル買いが優勢となった。ユーロ・ドルはリアルマネー、中東勢、本邦資本筋のユーロ買いが観測されており、1.2980前後まで戻して引けた。
【4/27のN.Y.外為市場概況】
3月の米・耐久財受注の水準が予想を下回ったことを理由にドル売りが優勢となり、ユーロ・ドルは1.2989まで買われたが、ドイツ10年債のイールド低下をにらんで1.2922まで売られる局面があった。
【5/5のN.Y.外為市場概況】
S&P社が米GM、フォードの信用格付けの引き下げを発表した事からドルは弱含みとなった。ユーロ・ドルは通貨オプション絡みのユーロ売りが1.2990近辺に置かれていたもようで、1.2926まで下落したが、ロシア中銀のユーロ買いやGM、フォード社の格下げをきっかけに反発した。
【5/6のN.Y.外為市場概況】
4月の米・雇用統計が予想を大幅に上回る内容であったことからドルが堅調に推移した。ユーロ・ドルは米モデル系ファンド筋やシカゴIMM筋の売りに押されて1.2845-50(200日移動平均水準)を割り込み、1.2810まで下落した。1.2800近辺のバリアー防戦買いや「北朝鮮が核実験準備か?」とのニュースが下値を支え1.2815前後で引けた。

ここまではネックラインを維持しています。強い指標に堅調,弱い指標に弱含みといういたって普通の反応です。この週以降と市場の反応がどう違うかを見てください。

【5/9のN.Y.外為市場概況】
この日発表された3月の米・卸売在庫が予想以上に低い数字であった …ユーロ・ドルは1.2810まで下落したが、1.2800以下ではアジア中銀や東欧中銀のユーロ買いオーダーが控えているとの観測で1.2848まで上昇、結局1.2840前後で引けた。
【5/10のN.Y.外為市場概況】
3月の米・貿易収支の発表を翌日に控えていたことから様子見ムードが広がった。ユーロ・ドルは1.28以下にロシア中銀のユーロ買いが控えているとの噂で1.2890まで上昇、1.2880前後で引けた。
【5/12のN.Y.外為市場概況】
4月の米・小売売上高が予想以上に増えた事からドルが全面高。ユーロ・ドルは1.27近辺でロシア中銀のユーロ買いや通貨オプション絡みのユーロ買いなどが散見され、一時的には下げ渋ったが、N.Y.時間の夕方近くに1.2683まで一段安となり、結局1.2695前後で引けた。
【5/13のN.Y.外為市場概況】
短期筋がドル売りポジションの縮小に動いた影響でドルは全面高の展開となった。5月のミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回る水準となったが、モデル系ファンド筋のドル買いでストップロスが誘発され、…ユーロ・ドルは1.2610まで下落したが、1.2600前後でロシア中銀や通貨オプシヨン絡みのユーロ買い興味が散見されており、結局は下げ渋った。

※このあたりから市場は,ドルにとって有利な経済指標には強く反応し,不利な反応は無視し始めます。

(続く)
2008/01/24のBlog
Banks, New York Regulator Meet on Bond Insurer Rescue (Update4)

こういうニュースが出るようでは更新しないわけにはいきません。AmbacはCDOだけでなく地方債つまり公的セクターの金融保証もしています。ここがつぶれると困る州や自治体が多いはずなのです。

私の企画倒れのページ(為替をやっている人はあまり株には興味が無いのかな…)の私の答えは,

「たぶん,どちらを買っても損はしない。モノラインがつぶれると信用社会のアメリカ経済は完全に打ちのめされてしまうからです。どちらかというと,MBIAのほうが米国外保証が多いのでより安全かもしれない。」

でも,上記の理由でAmbacも危なくなったらこういう公的機関が救済するだろうと踏んでいました。ところで,Ambacの格付けを下げたFitch RatingsのHPにはいつも興味深いレポートやニュースが載っていて,特に個別株にも興味がある人は,Corporate FinanceのNewsletterのページの毎週発行のLeveraged Finance Weeklyを見ておいたらいいんじゃないでしょうか。

その他,CDO関連では,

2008 Global Structured Finance Outlook - Economic and Sector-by-Sector Analysis - Amended

Fitch Ratings 1991-2006 U.S. Structured Finance Transition Study

などは全体がわかって良いですね。なお,これらのページはメールアドレスを無料で登録してからログインすると見られます。ダウンロードしてゆっくり読んで見てください。
2008/01/23のBlog
[ 04:26 ] [ ヘッジファンド ]
2007年12月は今から思えば,11月の株安,ドル安の影響から持ち直した(嵐の前の静けさの)月でした。月間で一番成績が良かったのはエネルギーセクターファンドでした。原油が1バレル100ドルを目指していたからです。二番目は下の10種類には示してありませんが,カントリースペシフィックファンドでした。あと,年間を通じてはオプション戦略ファンドが安定していたように思います。

1.モーゲージ組成ファンド 24.05% (最後は利食いしても堂々1位)
2.エマージング市場ファンド 21.85% (BRICSの力で指定席の2位)
3.エネルギーセクターファンド 16.44% (年間を通じて優秀で定位置を確保)
4.オプション戦略ファンド 14.06% (2007年のような年にはリスク限定で着実)
5.テクノロジーセクターファンド 13.51% (11月の影響はまだいえずに5位に)
6.ヘルスケアセクターファンド 11.98% (ディフェンシブ銘柄らしく落ち込まないで6位に)
7.ロング&ショート戦略ファンド 11.38% (時にはショートができて良かったということ)
8.ロングオンリー戦略ファンド 9.68% (安心していられるのも年末まで…)
9.企業買収ファンド 6.44% (買収案件もほぼ終わってイーブン) 
10.ファイナンスセクターファンド -5.83% (結局,浮上できず潜水中)

2007年を象徴するようなモーゲージ証券を売りまくった人たち,BRICSに狙いをつけた人たち,エネルギー関連に投資した人たちがベスト3を占めました。この勢力図が2008年1月から変わってしまうのでしょうか。お楽しみです。

***

さて,私事ですが,週後半から本業の出張であすから本格的な準備に入りますので,木曜日と金曜日は更新ができない予定です。ご了承ください。
[ 01:46 ] [ アノマリー・データ等 ]
22日にFRBが緊急利下げをした関係で,急速に日米金利差が縮まることが予想されますが,この金利差縮小がいっそうの円高を招くのでしょうか。誰もが関心を抱くと思いますので1990年以降の過去のデータを拾いました。(図1)

摘要は以下の通りです。
(米失業率とGDP前期比も入れてあります。)

赤:週足のドル円クローズ
ピンク:FFレート
青:BOJレート
緑:米失業率
茶:米GDP四半期の前期比

ただし,Excelのマクロでネットから自動で拾ってきたので以下の制約があります。
※日本の金利は政策金利ではなくて公定歩合と以前言われていたディスカウントウィンドウレートです。
※同じく簡単に日本の金利を取得できるところが2006年1月以降の更新をやめたのでそれ以降のデータが入力されていません。

これを見ると,アメリカのFFレートが1%だった2003年7月から2004年6月でも(このとき日本はディスカウントで0.1%で政策金利はゼロ),ドル円は120円から104円ぐらいまで変動しています。ドル円が102円を迎えるのは,かえってその後FFレートを2%台まで上げた後です。

なんとなく2001年以降,金利差の遅行指標にドル円レートがなっているようにも思えます(これが俗に言う円キャリートレードに代表される金利相場です)が,2002年も2005年もピークやボトムで1年以上離れてますから,一概にFFレートとドル円レートが短期に連動しているとは断定できないです。それだけ遅れれば世界経済の状況も変わるからです。そして,このたびの2007年では,FFレートの方が先行しているのではなく円高の方が先行しているという逆転現象が起きています。今回は,先に円高が進んでしまった可能性もあるのです。(バーナンキがのろまだったという結論は今のところ下せません。(笑))

また,失業率とFFレートは明らかに逆相関にありますが,FFレートとドル円の関係に相関が無ければ失業率とドル円レートにも相関関係はありません。
2008/01/22のBlog
踏み上げさんが,ここで書いておられることが現実になりました。

http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20080122b.htm

で,0.75%の緊急利下げのリリースが出ています。一時的には株価の上昇に寄与するでしょうが…これで30日にまた0.25%下げると一気に1.00%下げですね。

ところで,さっきからBloombergがつながらないのですが…アクセス殺到ですか?

追記1:
おまけにUSのネット証券の接続も相当遅い。ボードを見たら全面赤色でしたが,10分経って少し戻した模様。昨日が休場だったので,みんな今日の寄り付きで売ろうとしていたことがよくわかります。春山さんが今日のブログで書いているように,先週のどこか(遅くとも17日の午前中までに)利下げすべきだったと思います。そうしていれば,少なくとも金曜日と昨日の欧州市場の下落は緩和されたでしょう。

追記2:
私もBVN:NYSEを先週の(あるいは時間外の直前の)クローズまで戻るかどうかで,いったん売るかどうかを判断します。(結局,金曜クローズより上がったので売りません!)
[ 16:16 ] [ 市場雑感 ]
株も為替も長期トレードを目指すなら,もう少しDucking and Diving(消えていなくなって,潜行すること※)をしたほうがいいかなあと思います。まだ株の底も円の高値も来ていないですね。

為替の短期トレードだけは,ドル円ではなく欧州通貨の対ドル売りなら意味があります。ただし,短期ではエグジットタイミングも大切ですよ。

※注:ちなみにDuckingには,「含み損を一時的に耐え,相場のサイクルが自分の売買タイミングとあってくるのを待ってから浮上する」という意味もあるそうです。Duck(あひる)から来た言葉だと思いますが,そう言えば時々水中に首だけ突っ込んでいますね。(笑)
[ 06:38 ] [ 市場雑感 ]
英国の住宅市場は,米国のそれより大きくなく地域も広範囲ではないため,住宅価格は,下がるときは一気に下がる可能性が高く3ヶ月連続下落だ。

U.K. Home Prices Fell for a Third Month in January (Update3)

ドイツのWestLB州立銀行はやはり損失を出しているようだ。米国のメジャーバンクと異なり,収益源が乏しい中小銀行に資金注入してくれるファンドはあるのだろうか。政府が保証でもしない限りやっていけないのではないか。

WestLB to Post EU1 Billion Loss, Will Raise Capital (Update3)

***

ユーロドルは,1.45ドルをしっかり割ってきた。ポンドドルも,1.94ドル台で週足の雲をつきぬけた。欧州通貨のロングポジションは要注意だ。

クロス円を売っても構わないが反応の速さから,この二つの通貨ペアを監視しておく必要がある。もちろん,円高も同時に進んでいるのでクロス円のショートのほうが利幅は大きい。

ユーロセラーの季節が来た。

追記1:
ちなみにシステムがシグナルを出していないのは,NY時間になって急激に下落度が下がってシグナルが消えてしまったからです。

追記2(22日):
今日の夕方になって,今度はポンドドル・ユーロドルとも下ヒゲをつけて戻している。FRBが緊急利下げを0.75%までやったのですね。それでも,欧州通貨が下落するかどうか見ものだ。

追記3(23日):
丸一日経った感想では,大幅利下げしてもポンドもユーロもドルに対して抵抗し切れていません。弱さが輪番制で循環していく感じです。
2008/01/21のBlog
先週は,小売売上高が低水準だったり,フィラデルフィア連銀景況指数が大幅マイナスだったりと,ドルとっては散々な週でした。(動画職人をしていましたので,完全な後付けの情報であります。ハイ)

ドル円は,106円台の前半で終値を迎えて徳俵が吹っ飛んだ日でしたからなおさらです。先回の予測で言うところの107円を死守できませんでした。これは,もう104円や102円をつけてもおかしくないです。今週の下落幅はちょうど2004年10月のそれとほとんど同じです。その時は,その後3ヶ月かけて最安値101.69円程度まで落ちました。これくらいの期間と下落は想定しておきたいものです。また,非常に値動きが荒くなっていますから,逆指値より107円台での戻り売りのほうが不測の反転に対する損切り額が少なくてよいでしょう。
ユーロドルは,円高の陰に隠れてユーロがドルに対して下落している事実を見逃してはなりません。週初めの予測では,

上値は,1.48ドル台半ばから1.49ドルにかけて売り叩かれると予想され,きわめて重いと思われます。下値は,先週と同じ1.46ドル台半ばでの底堅さが予想されます。

でしたが,上値は1.4922ドル,終値が1.4616ドルなのでまずまずの精度でしょう。今週,1.45ドル台に突入してその後半で踏みとどまれないなら,また1.45ドル割れのおそれが出てきます。1.45ドルを割ったら逆指値で売ります。一方,上値は先週より低く1.48ドル程度と思われます。ポンドも含めて欧州通貨の軟調は明らかですから,1.45ドル台で踏みとどまっても今ユーロドルを買う気は起きません。
ドルスイスは,ドル円と違って髪の毛一枚程度の徳俵のわらが残っているでしょうか。フランはユーロよりリスク逃避の観点からしぶといです。まず,1.10フラン付近でとどまっているなら売りも買いもできずに様子見です。上値は,1.12フランを明確に越えてくることを確認できるなら1.13フラン越えで打診買いして,次に1.15フラン越えで買い増しというようなシナリオです。底を拾うコツは,完全な底など拾えませんので,少量買ってから追撃買いを行うしかないのです。一方,下値は,今のところ1.08フラン台で底堅いと思っていますので,1.08フランを割るまでは売れません。
ポンドドルは,本当に微妙なところで,いったん上昇した後に小幅な陰線で週を終えました。ですので,以下の先週の状況がそのまま当てはまります。

下値がどこで止まるかですが,急激に右肩上がりの一目均衡の雲の中に突入していますから,1.95ドル台で反発するのであれば日柄的に今週か来週が限界です。ぐずぐずしていると1.93ドルには行きそうな気がします。

ですから,今週の早期反発がポンドの失地回復の鍵です。そうで無ければ,1.93ドルは近いでしょう。

ポンド円も先週と同じ予測で,ドル円が反転するまで売り続けましょう。(今週も,ポンド円の図はなし。手抜きというより,取引の少ないクロス円のポンド円自体のテクニカル分析はあまり意味が無いのです。そんなのを見て売買している人の数はたかがしれています。)