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EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ
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2008/04/24のBlog
ユーロドルがこの2日間で1.60ドル近くから1.57ドルあたりまで下落しました。原油価格も24時間のGlobexで(為替との連動で見るためにはフロアーレートだけではだめ)1バレルで118ドル台から116ドル台まで落ちていますので,原油とユーロドルの利益確定が連鎖しているものと思われます。

原油やユーロドルのロングをまだキープしている人に損失が出始めるとポジションを投げる人が増えるので下落スピードは増すでしょう。一方,押し目買いのほうが勝ってくれば下落は止まります。

1.56ドル台ではすでに押し目買いが入っているようですが,そこを抜けて1.56ドルジャストを割るようだといよいよユーロドルの続落を想定する必要があります。こまめに利益確定しながら次の動きに備えるようにしましょう。
2008/04/23のBlog
ブログで持ち株の銘柄をさらすのはあまり良いこととは思われないので,(一部,MBIやBVNは知られているけど)非公開としますが,図の銘柄群は,

■ 全部異なる銘柄で,全部ロングポジションです
■ 逆相関性のある株同士をペアで買っています
■ 当然各々株価が異なるので,買う株数を変えています

すると,ダウが今日のように140ドルぐらい下げても自分のポートフォリオの下げは-18ドルにしかならないです。逆にダウが全面高のときは通常逆相関で下がるものまであがる傾向があるので,今度はより高いほうにプラスになります。

株は単に時期的に安い時期に買うだけがすべてではありません。効率的ポートフォリオによって株価変動率を下げれば,同時期に買ってもさらにリスクは低減するのです。これはファンダメンタルとは別の分野で,情報だけでは解決できないものです。効率的ポートフォリオの探索にはそのための統計処理を行わなくてはならないからです。

そのために,EXCELでさまざまな株価の逆相関を探ることは自動でいつもやっています。銘柄が多いからできることで,為替の通貨ペアにはできない芸当です。

いくつになっても決して遅くはないです。数学を復習してから,統計や証券分析について一から勉強してみるのはいかがでしょうか。
いつのころか流動性の高いユーロドルでは,誰もノータッチオプションを買わなくなりました。大台に近づくとそれをブレイクアウトする力が急激に強くなるからです。それどころかブレイクするとわかってきた市場参加者は,ストップさえ大台から少し離して置くようになりました。

というわけで,ユーロドルは通貨ペアの中で(なんちゃって)レジスタンスを越えても騙しになりやすく,(なんちゃって)サポートを割ってもすぐ値を戻してしまうテクニカルには分析が難しい通貨ペアです。そういうペアは,確実な逆指値は少し離さないとかからないのでポジションあたりの収益が少なくなる傾向があります。ですから,指標時にマウスクリックで反射神経を競う指標トレードか,ポジションを少なめにして損切りなし超長期トレンドフォローしかうまくいかないと思っています。

ごくまれに超短期システムトレードで大丈夫という人もいますが,それはきっとユーロドルがずっと上げ相場だったからだと思います。狭い値幅で取る超短期システムがトレードシステムのリアルタイム性と安定性を維持しながら,ブローカーのスプレッドに打ち勝つ収益を上げていくのは並大抵のことではできません。

2008/04/22のBlog
遅ればせながら,ナシーム・ニコラス・タレブの

「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」

を読んでみました。投資にかかわる皆さんの考え方が変化するならとてもよい本です。もちろん,はじめからこの本の意味するところを実践していても面白く読めます。

私が「情報量で勝負してはいけない」というのも,それをやればやるほど自分の実力を勘違いするからです。「たくさん知っている人は偉い人・賢い人」という無意識の発想は小さいときから刷り込まれているものなんです。自戒の念を込めてこのエントリは書きました。

そういえば,同じ著者の"Black Swan: The Impact of the Highly Improbable "はまだ翻訳されていないけど,こちらもお勧めです。
2008/04/21のBlog
週末のマーケットがクローズしている間に,BOEは英金融機関への事実上の公的資金投入(住宅担保証券での英国債貸し出し)を宣言しています。
Bank of England Will Unveil Bond Swap to Ease Mortgage Market

週末にこういう発表を行うのは「月曜日のロンドン市場寄り付きからポンドを買いなさい」と宣言しているに等しいです。当局のこうしたメッセージは素直に受け取るべきでしょう。

この宣言による影響は,
■ ユーロポンドが下がる。つまりユーロへの資金のいくらかはポンドへ向かう。
■ ポンドドルはこれまでの下落の調整に見合った上昇をする。
■ 高金利通貨のポンドが強くなるので,円やフランはいっそう下落する。
などが考えられます。

今日の東京市場の間にポンド円ないしはポンドドルを買うのは,デイトレードをしない場合でもありえる選択肢だと思います。

追記:04/21 20:25
ポンド円は朝から2円以上下げていますので,まったく当てが外れました。
これだからポンド系は裁量トレードに向きませんね。どうもすみません。m(__)m
先週は,メリルリンチを含む米金融機関の決算の損失が限定された範囲であったことから金融不安が大きく減退し,円およびフランに逃げていた資金がアンワインドされました。また,ユーロドルの高値が1.5985ドルあたりでとどまり反落すると,ドル円やドルスイスで急激なドル高が進みました。

ドル円は,月曜日だけはほぼ十字線の陰線でしたが,その後4日間連続で下値を切り上げ最終日に大陽線という理想的なドル高の週でした。加えて日足における一目均衡の雲もしっかりと越えて101円台での下値サポートも万全です。

週足でも5週連続下値を切り上げているので完全にドルは反転したのではないかと思います。まず,下値は101.50円あたりで底堅いと思われます。また,上値は先週の高値が104.63円でとどまったことが示すように,105円を越えるまでに激しく戻り売りの抵抗にあうでしょう。しかし,いったん越えると107円まではあまり抵抗がなく,NY株式市場が一段高になるならその上昇スピードにも加速がつくと思われます。
ユーロドルは,原油高に伴い水曜日か木曜日に1.60ドルをつけるかと思ったのですが,あと一歩で届かずに木曜日,金曜日と反落して1.5808ドル程度で週の終値を迎えました。

円安およびフラン安のようにユーロ安にならないのは,まだ原油価格が最高値を更新しているからです。おそらく今月はロングポジションのままロールオーバーされたのでしょう。原油価格の上昇と1.60ドルへの抵抗力が相殺されて,引き続き上値は1.5950ドル程度で,下値は1.5600ドル程度のレンジ相場を構成すると思います。
ドルスイスは,木曜日まで日替わりでもみ合った後に金曜日に大きく上昇しました。1.0200フランは越えることができましたが1.0300フラン手前で激しい抵抗にあい1.0282フランが高値となり,1.0186フランまで下落して週足は引けています。

ドル円と同じく週足で3週連続下値を切り上げているので,下値はおそらく0.9950フラン以下にはならないでしょう。上値は1.0360フランあたりまでは引き続き上値の重い展開ですが,そこを突き抜けると一気に1.0500フランを越える可能性があります。1.0400フラン台にはあまり抵抗帯がないと思われるからです。

今週の決算では,Bank Of Americaの損失がやはり想定内であれば,引き続きドル円,ドルスイスの底堅さには影響はないと思われます。ユーロドルは,原油価格がどこまで行くかがわかりませんのでとりあえずレンジ相場を予想しますが,商品全般の動きと共に下落すれば,ユーロドルの下値ブレイクも考えに入れないといけません。
2008/04/19のBlog
[ 01:37 ] [ 相場哲学・ストラテジー ]
■ 情報量で勝負してはいけない
特に株式市場にいえることですが,インサイダーの人間に情報量で絶対勝てるわけがないのです。さらには証券会社の自己売買部門の人たちにもきっと勝てないでしょう。彼らは売り板・買い板を自由に見れますからね。比較的情報が伝播する為替市場でさえ,相場は情報の絶対値ではなく,(ポジティブサプライズやネガティブサプライズというように)事前予想との差によって動きます。だから,私は情報自身や情報量を信用するというより目の前の相場の動きを信用するのです。

■ 誰と戦っているかを明確にする
もし,ポジション量の大きな機関投資家と逆のポジションを取っていたら必ずつぶされます。トレンドに逆らって動くというのはそれと同じです。私の勝負場所にはそれと異なるもう一つのグループがいます。それは市場と連動して動くノイズ・トレーダーとも言える人たちです。彼らもある意味トレンドと共に動くのですが,トレンドに参入するのが遅くまたトレンドから抜けるのも遅い人たちです。また,合理的な投資行動というよりも,世の中の情報に過剰に反応し,しばしば相場にオーバーシュートやアンダーシュートをもたらします。皆さんは彼らの悲観を買うべきであり,彼らの楽観を売るべきなのです。株価の平均値回帰の理論もその延長にあるといえます。

■ 相場との戦いは情報戦というより心理戦である
前項2つから言いたいことは,相場との戦いは一言で言うと情報戦ではなく心理戦だということです。なかには,相場に勝つために全くファンダメンタルを必要としないと言い切るだけでなく,ファンダメンタルに頼ると直近バイアスにとらわれて自分もノイズ・トレーダーになってしまうと敬遠する人たちもいます。また,その心理戦の中には自己の欲望や損失の恐怖と戦う心理マネージメントも含んでいるといえるでしょう。

■ 常に謙虚であれ
勝ち続けると謙虚さが失われます。また,情報量が増えてくると自分はよく知っていると錯覚します。そういうときこそ,自分の心理マネージメントができなくなり,相場がアゲンストになっても自分が正しいと思い込みやすくなります。間違えたら前言を撤回すべし。

まだまだ,書いていけばいくらでもあげられますが,私が感じる最重要だと思われるのは以上の4つぐらいでしょうか。皆さんにも固有の投資スタイルや信念があることを希望しています。
2008/04/18のBlog
昨日発表されたフィラデルフィア連銀景況指数は,-24.9ととても悪い数字でした。製造業関連の同種の指標としては,NY連銀製造業景況指数やISM製造業景気指数がありますが,マーケットでの重要度は,NY連銀製造業景況指数より高くてISM製造業景気指数よりは低い感じです。ただし,翌月初旬に発表されるISM製造業景気指数よりなんとなく速報性は高い気がします。

あまり悪かったので,過去データと付きあわせてみたところ,昨年8月から今年4月にかけての指標の動きが,2000年8月から2001年4月にかけての動きととてもよく似ているのでした。図に2000年8月から2002年7月までのGAC(景況指数:Current Activity Index)データと,2007年8月から2008年4月までのGACデータを重ねてみました。摘要は,

赤色の△ドット線:2000年8月から2002年7月までのGAC
橙色の△ドット線:2007年8月から2008年4月までのGACです。

また,あわせてS&P500のトレースも加えてみました。摘要は,

青色の◇ドット線:2000年8月から2002年7月までのS&P500
水色の◇ドット線:2007年8月から2008年4月までのS&P500(ただし,4月分は月末のレートではない)です。

年初から4ヶ月連続で大きくマイナスのところとかはそっくりでしょう。2000年のケースでは,2ヶ月連続して景況指数がプラスになるまでは景気回復に関して油断ができないことがわかります。

また,S&P500のほうは2000年からのケースと比べて平均で10%程度下落が少ないのがやや救いですが,2000年からのケースでは1500ドル台から2001年の4,5月にかけていったん反転するものの最終的に2年かけて900ドル台まで下落しているのは大変不気味です。

ということで,米国株式に関してグロース株を探すなどと景気のいいことを前回のエントリで書きましたが,5,6月に急落しないことを確認するまでは安心できないというのが現実です。

「どちら様もシートベルトをお閉めください。」
"Fasten Your Seatbelt"


追記:
2001年のこのハイテクバブル崩壊時のケースには,日本総合研究所調査部から年初にこういうレポートが出ています。
2001年の米国経済~バンピー・ランディングの公算大~
2008年と比較すると面白いかもしれません。
[ 10:45 ] [ 市場雑感 ]
【為替の方針】
■ 原油価格低下をドル反転の先行指標とする。つまり,商品市場への資金の流れが逆転すれば,それが通貨への資金の流入と一致すると予想している。
■ ドルスイスの下値の切り上げには中長期的に特に注目している。
■ ポンド暴落にはいたっていないので,ポンドドル・ポンド円は引き続きシステムトレードに任せる。

【NY株式市場および個別株】
■ 徐々に株のバーゲン価格はなくなっていくので,バリュー株からグロース株へ目の付け所を変えないといけない。VIX指数は,おそらく24を越えるような信用不安も過ぎ去ったと思われるので,NY株式の逆張りに使う有効度は以前より減少している。
■ MBIは16ドルまではホールドの予定
■ BVNは82ドルあたりでいったん利益確定する予定
■ GEを31ドル台で指値中(ショックの時には買い損ねた)
■ CTSHを28ドル台で指値中(一応ハイテクなので今週まで買う勇気がなかった)
2008/04/17のBlog
ドルスイスは断続的にパリティを越え,ユーロドルは1.5967ドルあたりまで高値が更新された。市場はユーロドルの1.60ドル越えを原油価格の上昇と共に催促している。ただし,もし今週1.60ドルを越えられなかったら失望が広がって,今度は原油価格の下落が同時に起きるかもしれない。

そのためには週後半の米経済指標と(JPモルガンは大丈夫ですけど)メリルリンチの決算発表が注目ですよ。


今週の経済指標の追記:
【04/16分】
3月消費者物価総合指数:0.0% -> 0.3%(予想:0.3%)
3月消費者物価コア指数:0.0% -> 0.2%(予想:0.2%)
※FRBの利下げには朗報かも。PPIほどではなかった。

3月住宅着工件数:1075k -> 947k(予想:1018k)
3月住宅許可件数:984k -> 927k(予想:965k)
※うん,まだ下がるかもしれません。どれくらい消費に影響が出るでしょうか…

【04/17分】
新規失業保険申請件数:355k -> 372k(予想:375k)
4月フィラデルフィア連銀景況指数:-17.4 -> -25.0(予想:-15.0)
※4月フィラデルフィア連銀景況指数は相当悪かったのですが,ユーロドルは1.5983ドルまでしか行かなかった。それで,ユーロドルは上昇を諦めて今度は下落に転じました。