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EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ
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2008/07/03のBlog
U.S. Loses 62,000 Jobs, Jobless Rate Holds at 5.5% (Update2)

新規失業保険申請件数: 384K -> 404K(予想:385K)
非農業部門雇用者数: -62K -> -62K(予想:-60K)
失業率: 5.5% -> 5.5%(予想:5.4%)
ISM非製造業景況指数: 53.6 -> 49.9(予想:51.0)

※まあ,これで大きくドル安になるとは思えません。先月の雇用統計ショックで現在のレベルにまで織り込んでいますから。
Euro Falls Versus Dollar as Trichet Signals One Increase Enough

当然のように利上げされると分かっている状況では,市場は自然と「次がどうなるか」に軸足を移すものです。そして,トリシェ総裁のコメントは,「バイアスなく今回の利上げは,インフレが2%以下になるのに助けになるだろう。」 でした。

トリシェ総裁は,6月5日の政策会議の利上げ示唆の発言が市場に過剰に反応され,今回は「利上げに追い込まれた」感があります。これで,さらに「断固とした態度でインフレに臨む」とでも発言できれば言動と政策に一貫性がありましたが,「これでインフレ止まってくれ」的な神頼み発言では,ECBも欧州経済の先行きに自信がないと思われても仕方がないのです。

これにより,ユーロドルのブル相場に嫌気が差しました。また,原油価格が依然として1バレル144ドルまで上がっている現在,通貨にとっても原油高がどちらの通貨にとって有利かという見方は吹っ飛んでしまいました。当分,ユーロドルはレンジ相場ですよ。きっと…
サパテロ首相「優勝はスペイン全土を幸せにした」

ECBの利上げに苦言を呈したサパテロ首相ですが,EURO2008のスペイン代表の優勝には,にっこりとご満悦です。民族統一には代表の活躍は望ましいですね。

>サパテロは、社会労働党の政権は、テロに対して弱腰の姿勢はとらない、スペインの統一を危うくする地域的民族主義者、バスク祖国と自由 (ETA) を許さないと主張してきた。
by ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ - Wikipedia
ところで,サパテロとローワン・アトキンソンは似ている気がしますので,ECB理事会にこっそり「ミスター・ビーン」として潜入してもらったら面白いかな。

さて,ECBの利上げが近づきました。

ここのところ,ロンドン市場と逆をいくNY市場の為替の動きです。明日は米国市場が休みなので,今晩はNY市場はそれなりに激しく動くかもしれません。ご注意を…
2008/07/01のBlog
[ 10:24 ] [ 相場哲学・ストラテジー ]
これだけ原油価格が高いと,米国経済だけでなく世界の経済もおかしくなっていくと思います。

【株式市場】
正直これは勝てると言う株が分かりにくい相場です。積極的にオプションを買うか,現物はポジションを軽くしてVIXの極大のタイミングしか出動しないことにします。つまり,相場の変動で儲ける戦略に変更します。一寸先は闇ですので,トレンドに賭けるのではなく先行きの不透明感を味方にしたいと思います。HFNでも今年安定しているのはオプショントレーダーです。

【為替市場】
ユーロもドルも円も一方的な独歩高になることはないと思われます。株式市場や米国経済の不安が,日替わりで為替変動になって現れるでしょう。中長期のドル円およびクロス円の裁量取引は円高のタイミングを見極めるまではポジションを取りません。ドルスイスも同様にフラン高のタイミングを見極めます。ポンドドル・ポンド円の短期システムトレードは,先行きの不透明なときに特に威力を発揮するので,引き続きエントリシグナルに完全に従い粛々と取引します。一方,ユーロドルは現在のレンジ相場が続く限り値幅が取れないのでお休みです。

相場が不安定なときは,かえってニュースなど見て相場観が振り回されないほうが良いようです。原油価格・金価格・VIX指数だけをひたすら観察するのも自分の客観性を養うのに助けになるでしょう。
2008/06/30のBlog
[ 12:13 ] [ 市場雑感 ]
独仏スペインの閣僚、予想されるECBの利上げに対して警告

普段はコメントしないシュタインブリュック独財務相も,「ECBの利上げは悪影響」と明言し始めました。もちろん,自国経済が心配なスペインのサパテロ首相も日本の首相よりよほど経済について分かっているような発言で援護射撃です。(スペインとドイツの意見が一致するとはねえ…)

ラガルド仏経済財務雇用相はもともとポールソン米財務長官のメッセンジャーのようなんですが,次のように発言です。
「われわれが過去数カ月に言い続けてきたことだ。ドイツがフランスや他の欧州諸国の見解に加わったことは喜ばしい。また、スペインが『スタグフレーションのリスクはとれず,経済統計はインフレとおそらく成長の2つを考慮すべき』との見解を示したことにも注目している」

追記2008/07/01:
でも,誰が何と言おうと,トリシェ総裁は利上げを敢行するでしょう。
Trichet Backs Inflation Hawks, Risking Weaker Growth (Update1)

先週はNY株式市場が年初来安値を記録するなど,原油高の影響がモロに出た週でした。原油価格は1バレル143ドル台まで上昇しとどまるところを知りません。原油価格もここまで上がると世界中の国の経済を圧迫するので,ユーロだけ単独で上昇するまでには至っていません。

ドル円は,先週水曜日に108.41円までつけた後に,木曜日と金曜日に続落し,サポートラインである106円をいったん割りましたが,金曜日終値では106円を回復しました。いったん106円を明確に割れると,今週の下値は105円あたりで強くサポートされ,次のサポートは103円まで明確ではありません。一方,上値は107円半ばで厳しい抵抗にあうでしょう。原油価格が反落しないとさらにそれ以上のドル高は望めません。
ユーロドルは,辛くも1.5780-90ドルあたりの上限付近で終値を迎えました。今週の問題は,木曜日の政策金利発表までにユーロドルがどこまで落ち着いて,1.60ドルに向かってどの程度の余裕があるかということです。1.58ドル後半で木曜日を迎えると,勢い1.60ドルを再度伺う市場の機運が高まります。とは言うものの,今週の上値は,1.5940ドルで誰かが防戦してくるような気がしますね。一方,下値は今週の21週移動平均線のメドである1.5520ドル付近と予測します。
ドルスイスは,原油価格につられて上昇している金価格の上昇と連動して,月曜日以外は4連続陰線で引けるドル安相場となりました。1.02フランで止まるかと思ったのですが,金曜日終値はそこを少し割り込みました。6月9日の安値1.0147フランを伺うのか,それとも早期に1.02フラン台に戻して下げ止まるか注目となります。1.00パリティに下落するまでにこれまで何度もサポートが入っているので,今週の下値は,下がっても1.01フランを回復して終わるでしょう。一方,上値は1.04フランを越えられないと予測します。

さて,EURO2008も今日で終了してお祭りはいったん終了です。木曜日のECBの利上げにより,ユーロ圏はインフレ懸念の現実に再び引き戻されます。ただし,この時期の利上げは好況時の緩和的な状況からの利上げではありませんので,直ちにユーロ高となるかあるいは結局は市場に無視されるかは,結果を見てみないと分かりません。

それにしても大舞台でプレッシャーに負けないスペインは久しぶりに見ますね。(笑)
2008/06/27のBlog
[ 18:29 ] [ FX(為替)市場 ]
週初の予測でも述べたのですが,今週の終値の傾向としては,

■ ドル円が106円を明確に割るかどうか
>下値は引き続き106円は底堅いと思います。
※106.10円まででサポートがよく入っているようです。

■ ユーロドルが1.5780ドルを明確に越えるかどうか
>上値は1.5780ドルを越えるのがやはり難関だと思います。
※今はいっぱいいっぱいでとどまっています。

■ ドルスイスが1.02フランを明確に割るかどうか
>下値も1.0250フランで止まると思われます。
※これだけは外れたので,下方修正した下抜け確認です。

に注目してください。経済指標はどうせ悪いのですから見ても見なくても良いです。週の終わり方が市場センチメントに一番影響しますが,サポートおよびレジスタンスラインが守られれば,週ごとに一喜一憂すべきではありません。
2008/06/26のBlog
[ 04:23 ] [ アノマリー・データ等 ]
FOMC statement

Release Date: June 25, 2008

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to keep its target for the federal funds rate at 2 percent.

Recent information indicates that overall economic activity continues to expand, partly reflecting some firming in household spending. However, labor markets have softened further and financial markets remain under considerable stress. Tight credit conditions, the ongoing housing contraction, and the rise in energy prices are likely to weigh on economic growth over the next few quarters.

The Committee expects inflation to moderate later this year and next year. However, in light of the continued increases in the prices of energy and some other commodities and the elevated state of some indicators of inflation expectations, uncertainty about the inflation outlook remains high.

The substantial easing of monetary policy to date, combined with ongoing measures to foster market liquidity, should help to promote moderate growth over time. Although downside risks to growth remain, they appear to have diminished somewhat, and the upside risks to inflation and inflation expectations have increased. The Committee will continue to monitor economic and financial developments and will act as needed to promote sustainable economic growth and price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; Timothy F. Geithner, Vice Chairman; Donald L. Kohn; Randall S. Kroszner; Frederic S. Mishkin; Sandra Pianalto; Charles I. Plosser; Gary H. Stern; and Kevin M. Warsh. Voting against was Richard W. Fisher, who preferred an increase in the target for the federal funds rate at this meeting.

※金利は予想通り据え置きですが,前回に比べて経済および住宅市場についてはやや底堅さ(deepening->ongoing)を表明している一方で,労働市場のソフトさについての表現は変わらないです。また,インフレについての警戒感が強まった印象です。インフレが収まる予想が先送られ(in coming quarters->later this year and next year),エネルギー価格と商品価格の上昇の表現は穏やかだとはいえないレベルです。さらに,景気のダウンサイドリスクとインフレを両方併記せざるをいけなくなり,明確に方向性が示せないFEDの苦悩を表していると取られるでしょうね。後日出されるMeeting Minutesが楽しみです。
2008/06/24のBlog
ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ社のザイFX!サイト様から,第五回目の記事がアップされました。以下のリンクです。

FXブロガー・EURO SELLERさんに聞く(5) ~原油が上がれば、ドルは下がり、ユーロは上がる~

これでこのシリーズはおしまいです。

この取材はすでに1ヶ月以上前ですから,このタイトルはやや割り引いてください。すでに「原油が上がってもユーロドルが思ったほど上がらない地合い」であると認識しています。HPの文章のように体裁を整えるとブログのような速報性は失われますので,用途に合わせて使い分けるのが必要ですね。
2008/06/23のBlog
先週は経済指標やニュースをほとんど見ずにいましたが,EURO2008だけはしっかり見ていました(笑)。事後確認では,フィラデルフィア連銀景況指数が依然として-17.1と低空飛行だったようです。また,米金融機関の損失は引き続き報告が続いていますし,モノライン各社の格下げもあって,NY株式市場は3月以来の水準まで下げて週末を迎えました。

ドル円は,木曜日以外の日足は陰線ですが,先々週の貯金があって下値は107円を割ることなく週足終値107.25円を迎えました。一方,上値も月曜日に試した108.57円までと限定的でした。とはいえ先週は先々週から高値更新していることは事実なのですよ。今週の上値は108.60円までにとどまると一応考えていますが,指標などで上にブレイクアウトすれば109.50円まで考慮します。一方,下値は引き続き106円は底堅いと思います。週中の値幅が引き続き減少していけば,今後ウェッジかペナント形状のもち合い相場になると考えています。
ユーロドルは,「イスラエルが今月初めに行った軍事演習はイラン核開発施設の攻撃を想定していた可能性がある」との米政府高官の発言を受けた地政学的リスクの上昇や金融機関の損失拡大への懸念が響いて,週足終値は1.5625ドルの高値圏で引けました。また,下値もユーロドルの防衛ラインである1.53ドルを割ることはありませんでした。今週の下値はやはり1.53ドルが守られそうです。一方,上値は1.5780ドルを越えるのがやはり難関だと思います。市場がさまざまな懸念で迷っているときは,レンジの上限下限で防戦売りや防戦買いが顕著に現れますので,見ていれば逆張りするタイミングも分かると思います。
ドルスイスは,ドル円と同じく木曜日以外は陰線でしたので,徐々に先週の上値目標であった1.0625フランは遠いものとなりました。日足の短期的な動きでは,振動状態にあり明確なトレンドが感じられません。先々週の動きからすると,今週の上値は,1.05フランに軽いレジスタンスラインが見られ,1.06フランまではブロードなレジスタンスです。下値も1.0250フランで止まると思われます。

米金融機関の信用リスクが出始めたからか,市場は先週までの明確なトレンドが消え,一転してレンジ相場です。逆張りが得意な人は出動すべき週といえるでしょう。逆に,トレンドフォローが得意な人はだましに逢う可能性が高いので自重すべき週と言えるかもしれません。

それにしても,イタリアは世代交代に失敗した現状ではPK戦に持ち込むのがいっぱいいっぱいだったと思います。スペインは22年ぶりのジンクスを破って準決勝に行きました。ロシアvsスペイン,ドイツvsトルコの準決勝の組み合わせからすると,決勝はドイツvsスペインだと良いのですが,案外トルコvsロシアだったりして…

今週もEURO2008と本業の忙しさは続きます。エントリ更新の時間が取りにくいので,どうかご容赦を…